JPH0961389A - ガス検出装置とその設定方法 - Google Patents

ガス検出装置とその設定方法

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JPH0961389A
JPH0961389A JP24539695A JP24539695A JPH0961389A JP H0961389 A JPH0961389 A JP H0961389A JP 24539695 A JP24539695 A JP 24539695A JP 24539695 A JP24539695 A JP 24539695A JP H0961389 A JPH0961389 A JP H0961389A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 設定用の可変抵抗40の抵抗値をマイクロコ
ンピュータ50で求め、抵抗値が極く小さいことを検出
すると、ガス調整モードのフラグをセットし、電源をオ
フするまでガス調整モードに置く。ガス調整モードで
は、所定のガス濃度の設定槽で、所定のタイミングでガ
スセンサ20の出力信号をサンプリングして記憶する。
可変抵抗40を操作して警報レベルを設定し、記憶した
センサ出力信号と比較して、LED62,64の表示を
切り換える。 【効果】 ガス調整とのモードを入力するための、コネ
クタやディップスイッチが不要になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はガス検出装置とその設定
方法に関する。
【0002】
【従来技術】ガス漏れ警報機やCO警報機、あるいは臭
い検出装置等のガス検出装置では、ガスセンサと設定用
の可変抵抗とを設け、可変抵抗の値を操作してガスの検
出いき値を定める。設定の目的は、1つにはガスセンサ
毎のばらつきを除き、所定の濃度で警報が行われるよう
にすることである。また1つには、検出目標のガス濃度
を変更し、例えば高濃度で検出するのか低濃度で検出す
るのかを定めることである。
【0003】ガス検出装置の設定に関して、発明者は特
開平6−314389号公報において、以下のことを提
案した。ガス検出装置のマイクロコンピュータをガス調
整モードにセットして設定槽に収容し、所定のガス濃度
でのガスセンサの出力信号をマイクロコンピュータに記
憶させる。ガス検出装置を設定槽から取り出し、可変抵
抗を操作して設定する。この時、可変抵抗で設定した値
が低すぎる場合、正しい場合、並びに高すぎる場合に応
じて、LEDの表示を使い分ける。例えば設定値が低す
ぎる場合、LEDをオフさせ、正しい場合には点滅させ
る。そして設定値が高すぎる場合には連続してオンさせ
る。このため可変抵抗の設定が正しいか否かを容易に判
別でき、しかもガス検出装置を設定槽から取り出して設
定できるので可変抵抗の調整が容易である。
【0004】ところでマイクロコンピュータをガス調整
モードに置くためには、その旨のフラグをセットしなけ
ればならない。前記の特開平6−314389号公報で
は、例えば雌コネクタを用い、設定時にはこのコネクタ
に雄コネクタを差し込んで、ガス調整モードにあること
をマイクロコンピュータに入力する。これ以外にディッ
プスイッチやジャンパー線等を用いても良いが、いずれ
の場合もガス調整モードにあることをマイクロコンピュ
ータに入力するために専用の部品が必要で、しかも設定
前に雌コネクタに雄コネクタを差し込んだり、ディップ
スイッチをオンしたり、あるいはジャンパー線を接続し
たりしなければならない。また設定が終了すると、雄コ
ネクタを雌コネクタから外し、あるいはディップスイッ
チの値を変え、またジャンパー線を外さなければならな
い。これらのことはガス検出装置の部品コストを増加さ
せると共に、設定作業を面倒にする。
【0005】
【発明の課題】この発明の課題は、設定用の可変抵抗自
体を用いて、ガス検出装置のマイクロコンピュータにガ
ス調整モードにあることを入力できるようにすることに
ある(請求項1,2)。
【0006】
【発明の構成】この発明は、ガスセンサ及び該ガスセン
サと並列に配置した設定用の可変抵抗を含むガスセンサ
回路と、前記ガスセンサの出力信号並びに前記可変抵抗
からの出力信号をAD変換し、AD変換後のガスセンサ
の出力信号と前記可変抵抗の出力信号とを比較してガス
を検出するためのマイクロコンピュータと、前記マイク
ロコンピュータがガスを検出した際に駆動されるLED
とを設けたガス検出装置において、前記マイクロコンピ
ュータには、AD変換した前記可変抵抗の出力信号が所
定の範囲内にあることを検出して、ガス調整モードのフ
ラグをセットして記憶するための手段と、該フラグのセ
ット後に、所定のタイミングで前記ガスセンサの出力信
号をAD変換させて記憶するための手段と、該フラグの
セット後に繰り返し前記可変抵抗の出力信号をAD変換
させ、AD変換した可変抵抗の出力信号と記憶したガス
センサの出力信号とを比較し、その比較結果に応じて前
記LEDを異なる動作条件で駆動するための手段とを設
けたことを特徴とする。
【0007】この発明はまた、可変抵抗の出力信号をA
D変換し、AD変換した可変抵抗の出力信号が所定の範
囲内にある場合に、ガス調整モードのフラグをマイクロ
コンピュータにセットして記憶し、該フラグをセットす
ると、所定のタイミングで前記ガスセンサの出力信号を
AD変換して記憶し、かつ前記可変抵抗の出力信号をA
D変換して、AD変換した可変抵抗の出力信号を記憶し
たガスセンサの出力信号と比較し、比較結果に基づいて
前記LEDを駆動して比較結果を表示し、表示結果に応
じて前記可変抵抗の値を調整することからなるループ
を、設定が完了するまで繰り返すことを特徴とする。
【0008】ガスセンサの種類は任意で、設定用の可変
抵抗はガスセンサと並列に配置されていればよく、ガス
センサと設定用の可変抵抗とをブリッジに組み込むか否
かは任意である。またガスセンサの出力信号はガスセン
サの抵抗値や起電力等を直接/間接に現すものであれば
良く、出力信号の取り出し方自体は任意である。可変抵
抗の出力信号も取り出し方自体は任意で、検出のいき値
や基準値との関係も任意で、例えば可変抵抗の出力信号
に温度補正等の処理を加えたものをそのまま警報いき値
としても良く、あるいは可変抵抗の出力信号に他の定数
を加味してマイクロコンピュータの内部等で警報いき値
を発生させても良い。ガス調整モードで、可変抵抗の出
力信号のAD変換と記憶したガスセンサの出力信号の比
較、LEDでの表示等のループは、良好な設定が行えた
とのLED表示が行われるまで繰り返せば良い。
【0009】
【発明の作用】この発明では、設定用の可変抵抗からの
出力信号を用いて、ガス調整モードにあることをマイク
ロコンピュータに入力する。例えばガスセンサや可変抵
抗を5Vで駆動するとして、設定後の可変抵抗の出力信
号は1〜4V程度の範囲にあり、極端に低い値や極端に
高い値となることはない。例えばガス漏れ警報機の場
合、可変抵抗の出力信号が2.5Vを中心に設定するも
のとすると、ガスセンサの抵抗ばらつきの範囲が5倍と
して、設定用の可変抵抗の出力範囲は1.5〜3.5Vと
なる。またガスセンサの抵抗ばらつきの範囲が10倍の
場合でも、設定用の可変抵抗の出力範囲は1〜4Vとな
る。そこで例えば設定用の可変抵抗の出力が0.5V以
下あるいは4.5V以上の領域は通常は用いることがな
く、可変抵抗の出力信号がこの範囲にある場合に、マイ
クロコンピュータのガス調整モードを起動させれば良
い。なおここで示した0.5V以下あるいは4.5V以上
は、単なる例である。
【0010】ガス調整モードではガス検出装置を設定槽
に収容し、所定のガス濃度でのガスセンサの出力信号を
所定のタイミングでサンプリングして記憶させる。設定
に用いるガス濃度やガスセンサの出力信号のサンプリン
グのタイミングは、設定に関する約束事であり、適宜に
定めれば良い。サンプリングしたガスセンサの出力信号
を記憶し、可変抵抗を操作して設定する。ここで設定結
果が正しいかどうかの表示にLEDを用い、設定した可
変抵抗の出力信号と記憶したガスセンサの出力信号とを
比較し、比較結果に応じてLEDを異なる動作条件で駆
動する。
【0011】
【実施例】図1,図2に、CO用の警報機を例に実施例
を示す。図において2は例えば商用電源で、4はトラン
ス、6は整流用のダイオード、8,10は電解コンデン
サである。12は定電圧ICで、例えば5Vの出力電圧
(VDD)を取り出し、金属酸化物半導体ガスセンサ20
のヒータ22にトランジスタ26を介してヒータ電流を
供給する。28は金属酸化物半導体24に接続した負荷
抵抗で、例えば負荷抵抗28への出力電圧をガスセンサ
20の出力信号V5と呼ぶ。
【0012】32,34,36,38は抵抗、40は設
定用の可変抵抗、42は温度補償用のサーミスタであ
る。可変抵抗40は、警報機の外部からドライバ等で回
転でき、例えば設定後に接着剤で値を固定する。可変抵
抗40の出力信号V1に応じて、マイクロコンピュータ
50のモードは変化し、例えば0.5V以下でガス調整
モードとし、0.5Vを越えると通常モードとする。こ
れは可変抵抗40の出力信号V1は設定後は1.5〜3.
5Vの範囲にあり、0.5V以下の場合は有り得ず、こ
の電圧範囲をガス調整モードのフラグのセットに利用す
る。
【0013】ガス警報機では、ガス調整前に基板検査を
行い、そこではマイクロコンピュータ50を基板検査モ
ードに置く。そこで例えば可変抵抗40からの出力信号
V1が4.5以上で基板検査モードにおき、基板検査の終
了後に可変抵抗40を回して抵抗値を0にしておいても
良い。
【0014】サーミスタ42はガスセンサ20の周囲温
度依存性を補正するためのもので、例えば抵抗32と直
列に配置しても良い。抵抗36は、高濃度のCO、例え
ば400ppmのCOに対する警報用の定数を入力するた
めのもので、抵抗38は低濃度のCO、例えば100pp
mのCOに対する警報用の定数を入力するためのもので
ある。実施例では可変抵抗40から抵抗38を4つ並列
に配置したが、例えば警報濃度が1種類しかない場合、
抵抗32と直列にサーミスタ42を配置し、抵抗36,
38を取り除いても良い。この場合には、サーミスタ4
2と可変抵抗40との分圧点の出力信号をマイクロコン
ピュータ50に入力する。可変抵抗40をガスセンサ2
0と並列にするのは、ガスセンサ20と直列に可変抵抗
40を配置すると、設定槽内で記憶したガスセンサ20
の出力信号V5の意味が、その後の設定過程で、可変抵
抗40を操作する毎に変化し、設定できなくなるためで
ある。
【0015】50はマイクロコンピュータで、52はバ
ス、CPUは中央処理装置である。マイクロコンピュー
タ50は、ADコンバータ54、プログラムを記憶させ
たROM56,変数を記憶させたRAM58、入力ポー
トI1〜I3、出力ポートO1〜O4を備えている。ROM
56には、ガス検出装置の初期化プログラム、ガス調整
モードでの動作プログラム、トランジスタ26を介して
ヒータ22を制御し、金属酸化物半導体24の温度を高
温域と低温域とに交互に変化させるためのヒータ制御プ
ログラム、信号V1〜V5からガスを検出するためのガス
検出プログラム、入力ポートI1〜I3と出力ポートO1
〜O4を制御するための入出力プログラムを備えてい
る。
【0016】RAM58には、ガス調整モードにあるこ
とのフラグや、センサ信号V5から求めたセンサ抵抗R
S、信号V1〜V4、信号V1〜V4から算出した高濃度の
検出いき値SH,低濃度の検出いき値SL、ポートI1〜
I3,O1〜O4を制御するための変数等を記憶させる。
信号V1〜V5のAD変換は、入力ポートI1〜I2を介し
て行い、例えば低温域の終了直前に入力ポートI1から
センサ信号V5を読み込んでADコンバータ54でAD
変換する。AD変換したセンサ信号V5はセンサ抵抗RS
に換算し、RAM58に記憶する。信号V1〜V4の読み
込みでは、出力ポートO2を利用し、出力ポートO2の各
ポートを1ポートずつ順にアースし、入力ポートI2か
ら信号V1〜V4を読み込み、ADコンバータ54でAD
変換する。
【0017】60は基板検査モードを起動するためのコ
ネクタスイッチで、可変抵抗40の出力信号が例えば
4.5V以上で基板検査モードとすると、コネクタスイ
ッチ60は不要になる。なお実施例ではコネクタスイッ
チ60からの基板検査モードの信号は可変抵抗40から
のガス調整モードの信号に優先する。62,64はLE
Dで、62は電源表示用の緑のLED、64は低濃度の
COが発生していることを示すための赤のLEDであ
る。また66は圧電ブザーで、高濃度のCOが発生した
際に駆動される。
【0018】図2に実施例の動作を示す。商用電源2を
ガス検出装置に接続すると、可変抵抗40の出力信号V
1を読み込み、V1が定数C1よりも大きい場合にはノー
マルモードに移行し、C1以下の場合にはガス調整モー
ドに移行する。ノーマルモードは通常のCO検出用のモ
ードで、例えば5〜60秒程度の間、トランジスタ26
のオンのデューテイ比を増して、金属酸化物半導体24
の温度を高め、ヒートクリーニングする。ヒートクリー
ニングが終了すると、トランジスタ26のデューテイ比
を低下させ、例えば5〜90秒程度の間、金属酸化物半
導体24を低温域に保持する。例えば低温域で信号V1
〜V4をAD変換し、これらの信号を組み合わせて、高
濃度側のCOの検出いき値SHと低濃度側のCOの検出
いき値SLとを算出する。ここでは信号V1〜V4を別個
に入力し、演算によりいき値SH,SLを算出したが、い
き値SH,SLの算出手法は任意である。例えば低温域の
終了直前に、センサ信号V5を読み込みAD変換して、
センサ抵抗RSに換算する。換算したRSと高濃度のCO
に対するいき値SHとを比較し、RSがSH未満の場合、
即ちCO濃度が400ppm以上の場合、ブザー66とL
ED64をオンさせる。またセンサ抵抗RSが低温側の
いき値SLよりも小さい場合、即ちCO濃度が100ppm
以下の場合、赤のLED64をオンさせる。ヒートクリ
ーニングからガスの検出までの周期は繰り返して行い、
常時CO濃度を監視する。CO警報機の回路は多数知ら
れており、設定の部分を除いて任意である。
【0019】可変抵抗40の出力信号V1が定数C1以下
の場合、ガス調整モードにマイクロコンピュータ50が
移行する。この場合まず、RAM58にガス調整モード
にあることのフラグをセットし、実施例ではフラグを消
去するための条件を設けていないので、電源がオフされ
るまでガス調整モードが維持される。しかしながら例え
ば、ガス調整が30分以内に終了することが明らかな場
合、フラグセット後に30分経過すると、ガス調整モー
ドからノーマルモードに移行するようにしてもよい。
【0020】ガス調整モードでもヒートクリーニングを
行い、その後金属酸化物半導体24の温度を低下させ、
低温域の終了時直前にセンサ抵抗RSを読み込む。ガス
検出装置をガス調整モードにおくと、電源を接続したま
ま設定槽に収容し、所定濃度のCOを注入する。そして
例えば電源投入後3周期の最後でのセンサ信号V5を読
み込み、センサ抵抗RSを算出する。何周期目のセンサ
信号V5を読み込むかは、設定の約束事であり、任意に
定めれば良い。読み込んだセンサ抵抗RSをRAM58
に記憶し、検出装置を設定槽から取り出す。次いで信号
V1〜V4を読み込み、ノーマルモードと同様にしていき
値SH,SLを算出する。算出したいき値SHを記憶した
センサ抵抗RSと比較し、比較結果に応じてLED6
2,64を3種類に駆動する。例えば正しく設定されて
いる場合、LED62,64を点滅させ、SHの値が高
すぎる場合LED62,64をオフさせ、低すぎる場合
にはオンさせる。図2でのCは設定時の許容幅を示す定
数である。ここではオフと点滅とオンの3種類の表示を
2つのLED62,64で行ったが、信号V1が低すぎ
る場合,正しい場合,高すぎる場合の3種類の表示をす
ればよく、例えば信号V1が低すぎる場合、LED6
2,64を共にオフし、正しい場合にLED62のみを
オンし、高すぎる場合LED64のみをオンさせるよう
にしても良い。
【0021】信号V1〜V4の読み込みと、LED62,
64による表示は繰り返して行い、可変抵抗40を操作
して、いき値SHが正しい値になるまで、このサイクル
を繰り返す。従って可変抵抗40が正しい値に設定され
ると、LED62,64は共に点滅するようになり、こ
のようになれば設定作業を完了する。またいき値SHが
正しく設定されれば、自動的にいき値SLも正しく設定
される。設定後に可変抵抗40に外部から接着剤等を塗
布し、値が動かないように固定する。
【0022】このようにすればガス調整モードを指定す
るためのディップスイッチやコネクタあるいはジャンパ
ー線等が不要になり、部品コストが減少する。また可変
抵抗40は最初に短絡した状態でセットし、マイクロコ
ンピュータ50はガス調整モードで起動され、設定が終
了すると可変抵抗40の値がガス調整モードの指定範囲
から外れる。このためジャンパー線を付け外しし、ある
いはディップスイッチやコネクタ等の状態を変えて、ガ
ス調整モードやノーマルモードを指定する必要もない。
【0023】図3,図4に第2の実施例を示す。70は
新たな金属酸化物半導体ガスセンサで、CO検出用の金
属酸化物半導体24とメタン検出用の金属酸化物半導体
72を並列に配置し、共通のヒータ22で加熱する。こ
こでガスセンサ70の基板形状を工夫し、メタン用の金
属酸化物半導体72をヒータ22に近い側に配置し、C
O用の金属酸化物半導体24よりも高い温度に加熱する
ようにする。そしてヒータ22をトランジスタ26でオ
ンオフさせ、ガスセンサ70の温度を高温域と低温域に
交互に変化させ、メタンとCOとを検出する。即ち高温
域の終了時直前の金属酸化物半導体72の抵抗値(負荷
抵抗73への出力信号V6)からメタンを検出し、低温
域の終了時直前の金属酸化物半導体24の抵抗値RS
(負荷抵抗28への出力信号V5)からCOを検出す
る。これに伴って設定用の可変抵抗は、CO用の可変抵
抗40とメタン用の可変抵抗78の2つに増加し、検出
いき値を定めるための抵抗も、CO用の抵抗36,38
の他に、高濃度のメタン用の抵抗74と低濃度のメタン
用の抵抗76の2つを追加する。この結果検出条件を定
めるための入力信号はV1〜V4と、V7〜V9の7種類と
なる。
【0024】80は新たなマイクコンピュータで、メタ
ンとCOの双方を検出することに対応してガス検出プロ
グラムを変更し、またこれらに応じてポートを変更した
点以外は、図1のマイクロコンピュータ50と類似であ
る。
【0025】図4に、図3の実施例の動作を示す。ノー
マルモードでは、CO用の検出いき値SHCO,SLCO
を用い、CO中での金属酸化物半導体24の抵抗値RS
COと比較して、400ppm以上のCOと100ppm以上
のCOとを検出する。またメタン用の検出いき値SHC
H4とSLCH4を用いて、メタン中での金属酸化物半導
体72の抵抗値RSCH4とを比較し、高濃度のメタンと
低濃度のメタンとを検出する。これ以外の点は図2のプ
ログラムと類似である。
【0026】マイクロコンピュータ80に電源を投入す
ると、信号V1あるいはV7のいずれかが所定値よりも低
い場合にガス調整モードに移行する。ここでは信号V
1,V7のいずれかが所定値よりも低ければガス調整モー
ドに移行するようにしたが、オアではなくアンドでガス
調整モードに移行させても良い。低温域では金属酸化物
半導体24はほとんどメタン感度を示さず、高温域では
金属酸化物半導体72はほとんどCO感度を示さないも
のとする。そこで警報機をメタン5000ppmとCO4
00ppmの混合ガスを充した設定槽にセットし、電源投
入から例えば3周期目のセンサ信号V5,V6を読み込
む。読み込んだセンサ信号V5とV6とからCOに対する
抵抗値RSCO及びメタンに対する抵抗値RSCH4を算
出し、警報機を設定槽から取り出す。次いで信号V1〜
V4とV7〜V9を読み込み、定数SHCO,SLCO,SH
CH4,SLCH4を算出する。COに対する設定には緑
のLED62を割り当て、例えばSHCOとRSCOとを
比較し、これらがほぼ等しい場合に緑のLED62をオ
ンオフさせ,SHCOが低すぎる場合にオンさせ、高す
ぎる場合にオフさせる。同様にメタンの設定には赤のL
ED64を割り当て、SHCH4とRSCH4とがほぼ等し
い場合に赤のLED64をオンオフさせ、SHCH4が低
すぎる場合にオンさせ、高すぎる場合にオフさせる。V
1〜V4,V7〜V9の読み込みからLED62,64の駆
動前のサイクルはガス調整モードが終了するまで繰り返
し、2つのLED62,64が共にオンオフするように
なれば設定が終了する。
【0027】図1〜図4の実施例では金属酸化物半導体
ガスセンサを用いたが、ガスセンサの種類は任意であ
る。接触燃焼式ガスセンサを用いた例を図5に示す。図
において94は接触燃焼式ガスセンサの検知片、96は
補償片で、98は抵抗、100は設定用の可変抵抗であ
る。90は新たなマイクロコンピュータで、検知片94
〜可変抵抗100からなるブリッジの出力電圧からガス
を検出する。92は分圧回路で、5Vの定電圧IC12
の出力電圧を検知片94と補償片96の駆動に適した、
例えば1.5V程度の電圧に分圧する。これ以外の点は
図1の実施例と同様で、例えば可変抵抗100の出力電
圧V1が0.3V以下の場合にガス調整モードを起動し、
設定槽中でセンサの出力信号V5を読み込み、警報機を
設定槽から取り出した後に、記憶したV5と出力信号V1
とが一致する場合にLED62,64をオンオフさせ、
V1が低い場合LED62,64をオフし、高すぎる場
合オンさせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のガス検出装置の要部回路図
【図2】 実施例のガス検出装置の動作を示すフロー
チャート
【図3】 変形例のガス検出装置の要部回路図
【図4】 変形例のガス検出装置の動作を示すフロー
チャート
【図5】 他の変形例のガス検出装置の要部回路図
【符号の説明】
2 商用電源 4 トランス 6 ダイオード 8,10 電解コンデンサ 12 定電圧IC 20,70 金属酸化物半導体ガスセンサ 22 ヒータ 24,72 金属酸化物半導体 26 トランジスタ 28,73 負荷抵抗 32−38,74,76 抵抗 40,78,100 可変抵抗 42 サーミスタ 50,80,90 マイクロコンピュータ 52 バス 54 ADコンバータ 56 ROM 58 RAM 60 コネクタスイッチ 62,64 LED 66 圧電ブザー 92 分圧回路 94 検知片 96 補償片 98 抵抗 CPU 中央処理装置 I1〜I4 入力ポート O1〜O5 出力ポート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスセンサ及び該ガスセンサと並列に配
    置した設定用の可変抵抗を含むガスセンサ回路と、前記
    ガスセンサの出力信号並びに前記可変抵抗からの出力信
    号をAD変換し、AD変換後のガスセンサの出力信号と
    前記可変抵抗の出力信号とを比較してガスを検出するた
    めのマイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュー
    タがガスを検出した際に駆動されるLEDとを設けたガ
    ス検出装置において、 前記マイクロコンピュータには、AD変換した前記可変
    抵抗の出力信号が所定の範囲内にあることを検出して、
    ガス調整モードのフラグをセットして記憶するための手
    段と、該フラグのセット後に、所定のタイミングで前記
    ガスセンサの出力信号をAD変換させて記憶するための
    手段と、該フラグのセット後に繰り返し前記可変抵抗の
    出力信号をAD変換させ、AD変換した可変抵抗の出力
    信号と記憶したガスセンサの出力信号とを比較し、その
    比較結果に応じて前記LEDを異なる動作条件で駆動す
    るための手段とを設けたことを特徴とする、ガス検出装
    置。
  2. 【請求項2】 ガスセンサ及び該ガスセンサと並列に配
    置した設定用の可変抵抗を含むガスセンサ回路と、前記
    ガスセンサの出力信号並びに前記可変抵抗からの出力信
    号をAD変換し、AD変換後のガスセンサの出力信号と
    前記可変抵抗の出力信号とを比較してガスを検出するた
    めのマイクロコンピュータと、前記マイクロコンピュー
    タがガスを検出した際に駆動されるLEDとを設けたガ
    ス検出装置の設定方法において、 前記可変抵抗の出力信号をAD変換し、 AD変換した可変抵抗の出力信号が所定の範囲内にある
    場合に、ガス調整モードのフラグをマイクロコンピュー
    タにセットして記憶し、 該フラグをセットすると、 所定のタイミングで前記ガスセンサの出力信号をAD変
    換して記憶し、 かつ前記可変抵抗の出力信号をAD変換して、AD変換
    した可変抵抗の出力信号を記憶したガスセンサの出力信
    号と比較し、比較結果に基づいて前記LEDを駆動して
    比較結果を表示し、表示結果に応じて前記可変抵抗の値
    を調整することからなるループを、設定が完了するまで
    繰り返すことを特徴とする、ガス検出装置の設定方法。
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JP2004028964A (ja) * 2002-06-28 2004-01-29 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ制御装置、それを用いたガスセンサの検査方法及びガスセンサの製造方法
CN102841181A (zh) * 2012-08-31 2012-12-26 哈尔滨东方报警设备开发有限公司 数码管显示的两线制气体探测器
CN104569053A (zh) * 2014-12-19 2015-04-29 文曲 一种便携式有害气体检测系统及方法

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