JP2005061879A - 抵抗測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定対象体の特定温度における抵抗値を短時間でしかも容易に測定し得る抵抗測定装置を提供する。
【解決手段】測定対象体9の抵抗値を測定する抵抗測定部2と、温度に対応する電圧信号S2を入力すると共に、その電圧信号S2、および予め設定された電圧信号S2と温度との関係を示す特性データD3に基づいて測定対象体9の現在温度Taを測定する温度測定部4と、抵抗値、現在温度Ta、および測定対象体9の温度係数に基づいて特定温度における測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを算出する演算制御部7とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】測定対象体9の抵抗値を測定する抵抗測定部2と、温度に対応する電圧信号S2を入力すると共に、その電圧信号S2、および予め設定された電圧信号S2と温度との関係を示す特性データD3に基づいて測定対象体9の現在温度Taを測定する温度測定部4と、抵抗値、現在温度Ta、および測定対象体9の温度係数に基づいて特定温度における測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを算出する演算制御部7とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定対象体の抵抗値測定に際して、測定値を補正して特定の温度における測定値を取得可能に構成された抵抗測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の抵抗測定装置に類似する測定装置として、特開2000−275286号公報において開示された抵抗率測定器が知られている。この抵抗率測定器は、電流計と、直流電流源と、電位差測定器と、4本の探針と、制御部とを備えて構成されている。この場合、制御部は、シリコンウェーハの抵抗率(温度補正前の抵抗率)を測定する抵抗率計測手段と、シリコンウェーハの温度を測定する温度計測手段と、異なる抵抗率に基づいてそれぞれ定められた多数の温度係数のデータを、温度係数のパラメータ・テーブルとして記憶する温度係数記憶手段と、温度補正係数を算出する温度補正係数算出手段と、温度補正された抵抗率を演算する補正抵抗率演算手段とを有している。
【0003】
この抵抗率測定器では、抵抗率計測手段が、シリコンウェーハの温度補正前の抵抗率ρを測定する。次いで、ウェーハ温度測定室の中でシリコンウェーハを一定時間放置することで、シリコンウェーハ温度を室内温度と同じ温度にした後、温度計測手段がこのシリコンウェーハの温度を経時的に複数回測定すると共に、温度補正係数算出手段により温度補正係数βを求める。この温度補正係数βは、温度係数記憶手段から選出された温度係数αと、経時的な2つの温度データt1,t2の差Δtとを乗算することで得られる(α・Δt)。次いで、補正抵抗率演算手段が、この温度補正係数βと、経時的な温度データt1,t2と、抵抗率ρとを、ρ′×t2=ρ×t1×(1−β)に代入することにより温度補正後の抵抗率ρ′を求めている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−275286号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、抵抗と抵抗率は比例関係にあるため、この従来の抵抗率測定器の構成を適用して抵抗測定装置を実現することができるが、その場合には、以下の問題点が生じる。すなわち、従来の抵抗率測定器では、上記したように、測定対象体であるシリコンウェーハをウェーハ温度測定室の中で一定時間放置して、シリコンウェーハの温度を室内温度と同じ温度にする構成のため、この構成を抵抗測定装置に適用した場合においても、測定対象体をウェーハ温度測定室と同様に構成された温度測定室に一定時間放置しなければならず、測定に長時間を要するという問題点がある。この場合、温度測定室に放置しないで温度センサを接触させて測定対象体の温度を測定する方法を採用することもできる。しかしながら、この方法を採用した場合であっても、温度センサを接触させるのに時間を要すると共にその作業が煩雑であるという問題点がある。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測定対象体の特定温度における抵抗値を短時間でしかも容易に測定し得る抵抗測定装置を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の抵抗測定装置は、測定対象体の抵抗値を測定する抵抗測定部と、温度に対応する電気信号を入力すると共に、当該電気信号、および予め設定された当該電気信号と前記温度との関係を示す特性データに基づいて前記測定対象体の現在温度を測定する温度測定部と、前記抵抗値、前記現在温度、および前記測定対象体の温度係数に基づいて特定温度における前記測定対象体の抵抗値を算出する演算制御部とを備えている。
【0008】
また、請求項2記載の抵抗測定装置は、請求項1記載の抵抗測定装置において、前記演算制御部は、前記特性データを装置外部から入力すると共に記憶部に記憶させる。
【0009】
また、請求項3記載の抵抗測定装置は、請求項1または2記載の抵抗測定装置において、前記演算制御部は、異なる2つの温度における前記電気信号と当該2つの温度とを前記特性データとして用いる。
【0010】
また、請求項4記載の抵抗測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の抵抗測定装置において、前記演算制御部は、予め設定された上限温度および下限温度と前記現在温度とを比較すると共に、その比較結果を表示部に表示させる。
【0011】
さらに、請求項5記載の抵抗測定装置は、請求項1から4のいずれかに記載の抵抗測定装置において、前記温度に対応する電気信号として放射温度センサの出力信号が用いられている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る抵抗測定装置の好適な実施の形態について説明する。
【0013】
最初に、本発明の実施の形態に係る抵抗測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
【0014】
抵抗測定装置1は、図1に示すように、抵抗測定部2、温度センサ(一例として放射温度センサ)3、温度測定部4、操作部5、表示部6、演算制御部7および記憶部8を備え、測定対象体9の特定温度における補正後抵抗値Rcoを測定可能に構成されている。この抵抗測定装置1は、例えば、通電状態直後のトランスやコイルを評価する際に使用され、その際には、使用状態によってその現在温度Taが変化するコイルの抵抗値を特定温度の補正後抵抗値Rcoに換算して測定する。したがって、この補正後抵抗値Rcoに基づいて、その現在温度に左右されない状態でコイルを評価することが可能となっている。
【0015】
抵抗測定部2は、図1に示すように、制御信号S1を入力しているときには、測定対象体9の現在温度Taにおける抵抗値Rtを測定して出力する。一例として、抵抗測定部2は、図2に示すように、抵抗測定装置1のフロントパネル1aに配設された一対の電流供給用コネクタ10a,10bに接続された電流プローブP1,P2を介して測定対象体9に定電流I(図1参照)を供給すると共に、フロントパネル1aに配設された一対の電圧検出用コネクタ11a,11bに接続された電圧プローブP3,P4を介して測定対象体9に発生する電圧V(図1参照)を検出することにより、測定対象体9の抵抗値Rtを四端子法に従って測定する。
【0016】
放射温度センサ3は、非接触型の温度センサであって、測定対象体9の現在温度Taに対応して電気量(一例として電圧値)がリアルタイムに変化する電気信号(一例として電圧信号)S2を連続して出力する。また、放射温度センサ3は、図2に示すように、抵抗測定装置1のフロントパネル1aに配設されたセンサ用コネクタ(温度信号入力端子)12を介して温度測定部4に交換(取り替え)可能に接続されている。つまり、このセンサ用コネクタ12は、各種の温度センサを着脱自在に取り付けることが可能となっている。なお、放射温度センサ3の他の一例として、測定対象体9の現在温度Taに対応してその電気量としての電流値が変化する電流信号を電気信号として出力する放射温度センサを採用することもできる。温度測定部4は、図1に示すように、A/D変換回路4aと演算回路4bとを備えている。この温度測定部4では、制御信号S3を入力しているときには、A/D変換回路4aが、入力した電圧信号S2の電圧値をディジタルデータDvに変換する。一方、演算回路4bは、演算制御部7から予め入力して内部メモリに記憶している電圧−温度変換用の特性データD3に基づいて、このディジタルデータDvに対応する温度、つまり測定対象体9の現在温度Taを算出(測定)して出力する。具体的には、演算回路4bは、異なる2つの温度T1,T2において放射温度センサ3がそれぞれ出力する電圧信号S2の電圧値V1,V2を特性データD3として内部メモリ(図示せず)に記憶すると共に、図3に示すように、この2点(V1,T1)、(V2,T2)で規定される直線A(電圧と温度との関係を示す特性直線:つまり特性データD3)に基づいて、ディジタルデータDvによって示される電圧値Vaに対応する現在温度Taを算出する。
【0017】
操作部5は、図2に示すように、抵抗測定装置1のフロントパネル1aに配設されると共に、入力データ選択スイッチ、アップダウンスイッチ、設定スイッチ、測定開始スイッチおよび表示切替スイッチ(いずれも図示せず)を備え、各種データおよび命令を演算制御部7に出力可能に構成されている。この場合、操作部5は、特性データD3(温度T1,T2および電圧値V1,V2の各データ)、上限温度データD4、下限温度データD5、上限抵抗データD6、下限抵抗データD7、および温度係数データαのうちから入力データ選択スイッチの操作によって選択されたデータの各値をアップダウンスイッチの操作によって増減可能に構成されると共に、増減したデータの値を設定スイッチの操作によって確定可能に構成されている。また、操作部5は、上記の各データD3〜D7,αが確定されたときには、その各データD3〜D7,αを演算制御部7に出力する。また、操作部5は、測定開始スイッチおよび表示切替スイッチが操作されたときに、各スイッチに対応する命令を演算制御部7に出力する。
【0018】
表示部6は、一例としてLCDによって構成されて、入力した測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを表示領域6aに表示させる。また、表示部6は、上限温度データD4、下限温度データD5、上限抵抗データD6、および下限抵抗データD7を入力して表示領域6b(図2参照)における所定の位置に表示させる。この際に、表示部6は、表示領域6b(同図参照)に表示しているデータに合致する単位表示(℃またはΩ)を表示領域6cに表示させる。また、表示部6は、測定した現在温度Taについての温度比較データD8または補正後抵抗値Rcoについての抵抗比較データD9を入力したときは、各データD8,D9の内容に応じて、オーバー表示6d、範囲内表示6eおよびアンダー表示6fのいずれかを点灯させる。
【0019】
演算制御部7は、記憶部8に記憶されている動作プログラムに従って作動して、操作部5から出力される各データα,D3〜D7の入力および記憶処理と、測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoの測定処理と、測定した現在温度Taおよび測定した補正後抵抗値Rcoに対する比較処理とを実施する。
【0020】
記憶部8は、演算制御部7についての動作プログラム、および操作部5を介して入力された各データα,D3〜D7を記憶する。また、記憶部8には、測定対象体9の現在温度Taと、その現在温度Taにおける測定対象体9の抵抗値Rtと、測定対象体9の温度係数データαとに基づいて、特定温度(例えば、20℃)における測定対象体9の抵抗値(補正後抵抗値Rco)を算出するための下記の算出式が予め記憶されている。なお、下記の式において、αは、温度係数データαによって示される温度係数を意味する。
Rco=Rt/(1+α×(Ta−20))
【0021】
次いで、抵抗測定装置1を用いた抵抗測定について説明する。
【0022】
まず、操作部5の入力データ選択スイッチ、アップダウンスイッチおよび設定スイッチを操作することにより、特性データD3、温度係数データα、上限温度データD4、下限温度データD5、上限抵抗データD6、および下限抵抗データD7を演算制御部7に順次入力する。この場合、特性データD3として、使用する放射温度センサ3の温度−電圧特性を考慮して予め決定された温度T1,T2および電圧値V1,V2の各データを入力する。具体的には、図3に示すように、放射温度センサ3が0℃のときに出力する電圧値が0ボルトで、200℃のときに出力する電圧値が2ボルトのときは、(V1,T1)=(0,0)、および(V2,T2)=(2,200)を特性データD3として使用する。また、温度係数データαとして、測定対象体9の温度係数値を入力する。また、上限温度データD4および下限温度データD5として、抵抗測定中における測定対象体9が通常状態において達する温度範囲を想定して、この温度範囲の上限温度値および下限温度値をそれぞれ入力する。さらに、上限抵抗データD6および下限抵抗データD7は、測定した補正後抵抗値Rcoの良否を判別するための上限値および下限値をそれぞれ入力する。演算制御部7は、入力した各データα,D3〜D7を記憶部8に順次記憶させる(データの入力および記憶処理)。
【0023】
また、演算制御部7は、記憶部8に記憶されている特性データD3を読み出して温度測定部4に出力する。この際に、温度測定部4では、演算回路4bが、入力した特性データD3を内部メモリ(図示せず)に記憶する。また、演算制御部7は、操作部5の表示切替スイッチの設定状態に応じて、表示部6の表示領域6bに、上限温度データD4および下限温度データD5によって示される各温度、または上限抵抗データD6および下限抵抗データD7によって示される各抵抗値を表示させる。この場合、演算制御部7は、表示領域6bに表示させたデータに合致する(対応する)単位表示を表示部6の表示領域6cに表示させる。具体的には、表示切替スイッチが温度データを表示させるように設定されているときは、演算制御部7は、図4に示すように、表示領域6bの上段に上限温度データD4によって示される温度を表示させると共に、その下段に下限温度データD5によって示される温度を表示させる。また、表示領域6cにはその上下の各段に温度の単位表示(℃)を表示させる。一方、表示切替スイッチが抵抗データを表示させるように設定されているときは、演算制御部7は、図5に示すように、表示領域6bの上段に上限抵抗データD6によって示される抵抗値を表示させると共に、その下段に下限抵抗データD7によって示される抵抗値を表示させる。また、表示領域6cにはその上下の各段に抵抗値の単位表示(Ω)を表示させる。
【0024】
次いで、各プローブP1〜P4を測定対象体9に接続した後に、操作部5の測定開始スイッチを操作する。これにより、演算制御部7は、操作部5から出力される測定開始命令に従い、測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoの測定処理を実施する。具体的には、まず、演算制御部7は、制御信号S1,S3を所定周期で出力することにより、抵抗測定部2に測定対象体9の抵抗値Rtを繰り返し測定させると共に、温度測定部4に測定対象体9の現在温度Taを繰り返し測定させる。また、演算制御部7は、抵抗測定部2から出力された抵抗値Rt、および温度測定部4によって算出された現在温度Taを入力する都度、この抵抗値Rtおよびこの現在温度Taと、記憶部8から読み出した温度係数データαとを、記憶部8に記憶されている上記の算出式にそれぞれ代入することにより、測定対象体9の20℃における抵抗値(補正後抵抗値Rco)を算出し、算出した抵抗値を記憶部8に記憶させると共に表示部6の表示領域6aに表示させる。
【0025】
また、演算制御部7は、測定した現在温度Taおよび測定した補正後抵抗値Rcoに対する比較処理を実行する。具体的には、演算制御部7は、現在温度Taを入力する都度、この現在温度Taと、記憶部8に記憶されている上限温度データD4および下限温度データD5とを比較して、現在温度Taが上限温度データD4および下限温度データD5で規定される温度範囲内にあるか、またはこの温度範囲を上回っている(オーバー状態)か、またはこの温度範囲を下回っている(アンダー状態)かを示す温度比較データD8を生成して記憶部8に記憶させる。また、演算制御部7は、補正後抵抗値Rcoを算出する都度、この補正後抵抗値Rcoと、記憶部8に記憶されている上限抵抗データD6および下限抵抗データD7とを比較して、補正後抵抗値Rcoが上限抵抗データD6および下限抵抗データD7で規定される抵抗範囲内にあるか、またはこの抵抗範囲を上回っている(オーバー状態)か、またはこの抵抗範囲を下回っている(アンダー状態)かを示す抵抗比較データD9を生成して記憶部8に記憶させる。さらに、演算制御部7は、操作部5の表示切替スイッチの設定状態に応じて、温度比較データD8または抵抗比較データD9の一方を記憶部8から読み出して表示部6に出力することにより、表示部6のオーバー表示6d、範囲内表示6eおよびアンダー表示6fの内の対応する表示を点灯させる。
【0026】
このように、この抵抗測定装置1では、抵抗測定部2が測定対象体9の現在温度Taにおける抵抗値Rtを測定し、放射温度センサ3が測定対象体9の現在温度Taに応じてその電圧値がリアルタイムで変化する電圧信号S2を出力し、温度測定部4がこの電圧信号S2の電圧値を検出すると共に、この検出した電圧値、および放射温度センサ3に関する電圧信号S2の電圧値と温度との関係を示す特性データD3に基づいて測定対象体9の現在温度Taを測定し、演算制御部7が、抵抗値Rt、現在温度Ta、および温度係数データαに基づいて特定温度(20℃)における測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを算出することにより、測定対象体を温度測定室の中で一定時間放置してその測定対象体の温度を室内温度と同じ温度に設定する必要のある従来の測定装置の構成と比較して、測定対象体9の特定温度(20℃)における補正後抵抗値Rcoを十分に短時間で測定することができる。また、放射温度センサ3によって非接触方式で測定することにより、接触方式で測定対象体9の温度を測定するのと比較して、測定対象体9の現在温度Taを容易に測定することができる。
【0027】
また、この抵抗測定装置1では、演算制御部7は、操作部5を介して装置外部から入力した特性データD3を記憶部8に記憶させると共に、記憶させたこの特性データD3を放射温度センサ3に関する特性データとして使用することにより、各種の放射温度センサを初めとして各種温度センサを使用することができる。すなわち、温度センサについての選択の自由度を高めることができる。したがって、測定対象体9に応じて温度センサを使い分けることができる結果、より多くの種類の測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoを測定することができる。
【0028】
また、この抵抗測定装置1では、演算制御部7が例えば放射温度センサ3の異なる2つの温度T1,T2における電圧信号S2の各電圧値V1,V2をその2つの温度T1,T2と共に特性データD3として使用することにより、少ないデータ数で測定対象体9の現在温度を算出(測定)することができる。また、特性データD3の入力に要する時間を十分に短縮することができる。
【0029】
また、この抵抗測定装置1では、演算制御部7が、予め設定された上限温度データD4および下限温度データD5と現在温度Taとを比較すると共に、その比較結果を表示部6に表示させることにより、放射温度センサ3が測定対象体9の温度を確実に測定しているか否かを確認することができるため、表示部6に表示された補正後抵抗値Rcoに誤りがあるか否かを確実かつ容易に判別することができる。また、放射温度センサ3が測定対象体9の温度を確実に測定していると考えられる状態において、測定対象体9の現在温度Taが上限温度データD4を超えたときには、測定対象体9が通常状態から異常状態に移行したことを判別することができるため、その際には、測定を中止して測定対象体9の破損を未然に防止することもできる。
【0030】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されない。例えば、上述した抵抗測定装置1では、異なる2つの温度T1,T2において放射温度センサ3から出力される電圧信号S2の各電圧値V1,V2をその2つの温度T1,T2と共に特性データD3として使用する例について説明したが、3つ以上の温度において放射温度センサ3から出力される電圧信号S2の各電圧値をその温度と共に特性データとして使用することもできる。さらに、抵抗測定装置1では、上記したように、温度センサ3が抵抗測定装置1のセンサ用コネクタ12を介して温度測定部4に交換可能に接続される構成であって、操作部5を介して温度センサ3の特性データD3を入力し得る構成のため、各種の温度センサを使用して測定対象体の特定温度における抵抗値を測定することができる。この場合、上記した放射温度センサ3のように、電圧と温度とが比例関係にある温度センサでは、放射温度センサ3と同様にして、異なる2つの温度において温度センサから出力される電圧信号の各電圧値をその2つの温度と共に特性データとして使用する。また、温度と抵抗値や電圧値との関係を示すデータテーブルを使用する構成を採用することもできる。このデータテーブルを使用する構成によれば、温度と電圧値との関係がリニア(直線性)の特性を示す放射温度センサのみならず、例えば図6に示されるように、温度と抵抗値との関係がノンリニア(非直線性)の特性を有する白金抵抗センサや、図7に示すように、温度と電圧値との関係がノンリニア(非直線性)の特性を有する熱電対Kセンサを採用することができる。なお、上記した各センサを含めて温度と電圧値(または抵抗値)との関係を所定の関係式で特定することが可能な温度センサであれば、この関係式を特性データとして記憶しておいて電圧(または抵抗値)から温度を算出する構成を採用することもできる。
【0031】
また、上述した抵抗測定装置1では、測定対象体9の特定温度(20℃)における補正後抵抗値Rcoを測定する例について説明したが、操作部5から特定温度を入力する構成を採用することによって、任意の特定温度における測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを測定することもできる。また、上述した抵抗測定装置1では、予め設定された上限温度データD4および下限温度データD5と現在温度Taとの比較結果を、表示部6のオーバー表示6d、範囲内表示6eおよびアンダー表示6fのいずれかを点灯させることによって明確に表示する構成を採用したが、現在温度Taが上限温度データD4および下限温度データD5で規定される温度範囲内にあるか否かを表示するだけで良い場合には、現在温度Taが上限温度データD4および下限温度データD5で規定される温度範囲を外れたときに、表示部6の表示領域6aに表示させている補正後抵抗値Rcoを点滅表示させてその旨を報知する構成を採用することもできる。同様にして、表示領域6bに上限温度データD4および下限温度データD5が表示されているときには、この各温度データD4,D5を点滅表示させてその旨を報知する構成を採用することもできる。また、上述した抵抗測定装置1では、抵抗測定部2が四端子法に従って測定対象体9の抵抗値Rtを測定する例について説明したが、四端子法以外の方法に従って測定対象体9の抵抗値Rtを測定する抵抗測定部2を採用することもできる。また、放射温度センサ3を複数個備えると共に、複数の測定対象体9に対する各データα,D3〜D7をそれぞれ入力可能な構成を採用することができる。この構成によれば、複数の測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoを同時に測定することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の抵抗測定装置によれば、抵抗測定部が測定対象体の抵抗値を測定し、温度測定部が、例えば、放射温度センサによって検出された電気信号を入力すると共に、この電圧信号、およびこの電気信号と温度との関係を示す特性データに基づいて測定対象体の現在温度を算出して出力し、演算制御部が、抵抗値、現在温度および温度係数データに基づいて特定温度における測定対象体の抵抗値を算出することにより、測定対象体を温度測定室の中で一定時間放置してその測定対象体の温度を室内温度と同じ温度に設定する必要のある従来の測定装置の構成と比較して、測定対象体の特定温度における抵抗値を十分に短時間でしかも容易に測定することができる。
【0033】
また、請求項2記載の抵抗測定装置によれば、演算制御部が特性データを装置外部から入力すると共に記憶部に記憶させることにより、この記憶部に記憶した特性データを用いることで、各種の温度センサを使用することができる。すなわち、電気信号を検出する温度センサについての選択の自由度を高めることができる。したがって、測定対象体に応じて温度センサを使い分けることができる結果、より多くの種類の測定対象体についての抵抗値を測定することができる。
【0034】
また、請求項3記載の抵抗測定装置によれば、演算制御部が異なる2つの温度における電気信号とその2つの温度とを特性データとして用いることにより、少ないデータ数で測定対象体の現在温度を測定することができる。また、特性データの入力に要する時間を十分に短縮することができる。
【0035】
また、請求項4記載の抵抗測定装置によれば、演算制御部が、予め設定された上限温度および下限温度と現在温度とを比較すると共に、その比較結果を表示部に表示させることにより、電気信号を検出する温度センサが測定対象体の温度を確実に測定しているか否かを確認することができるため、表示部に表示された抵抗値に誤りがあるか否かを確実かつ容易に判別することができる。また、その温度センサが測定対象体の温度を確実に測定していると考えられる状態において、測定対象体の現在温度が通常状態において想定される温度範囲を外れているときには、測定対象体が通常状態から異常状態に移行したと判断することができる結果、その際には、測定を中止して測定対象体の破損を未然に防止することもできる。
【0036】
さらに、放射温度センサの出力信号を温度に対応する電気信号として用いることにより、放射温度センサが測定対象体の現在温度に応じてその電圧値がリアルタイムで変化する電圧信号を出力するため、測定対象体の特定温度における抵抗値を一層短時間で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗測定装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】抵抗測定装置1のフロントパネル1aを示す正面図である。
【図3】特性データD3を用いて、ディジタルデータDvから現在温度Taを算出する方法を説明するための説明図である。
【図4】上限温度データD4および下限温度データD5を表示部6の表示領域6bに表示させ、その単位表示を表示部6の表示領域6cに表示させた際の表示画面図である。
【図5】上限抵抗データD6および下限抵抗データD7を表示部6の表示領域6bに表示させ、その単位表示を表示部6の表示領域6cに表示させた際の表示画面図である。
【図6】温度と白金抵抗センサの抵抗値との関係を示す特性図である。
【図7】温度と熱電対Kセンサの電圧値との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 抵抗測定装置
2 抵抗測定部
3 放射温度センサ
4 温度測定部
5 操作部
6 表示部
7 演算制御部
8 記憶部
9 測定対象体
D3 特性データ
Rco 補正後抵抗値
Rt 抵抗値
S2 電圧信号(電気信号)
Ta 現在温度
α 温度係数データ
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定対象体の抵抗値測定に際して、測定値を補正して特定の温度における測定値を取得可能に構成された抵抗測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の抵抗測定装置に類似する測定装置として、特開2000−275286号公報において開示された抵抗率測定器が知られている。この抵抗率測定器は、電流計と、直流電流源と、電位差測定器と、4本の探針と、制御部とを備えて構成されている。この場合、制御部は、シリコンウェーハの抵抗率(温度補正前の抵抗率)を測定する抵抗率計測手段と、シリコンウェーハの温度を測定する温度計測手段と、異なる抵抗率に基づいてそれぞれ定められた多数の温度係数のデータを、温度係数のパラメータ・テーブルとして記憶する温度係数記憶手段と、温度補正係数を算出する温度補正係数算出手段と、温度補正された抵抗率を演算する補正抵抗率演算手段とを有している。
【0003】
この抵抗率測定器では、抵抗率計測手段が、シリコンウェーハの温度補正前の抵抗率ρを測定する。次いで、ウェーハ温度測定室の中でシリコンウェーハを一定時間放置することで、シリコンウェーハ温度を室内温度と同じ温度にした後、温度計測手段がこのシリコンウェーハの温度を経時的に複数回測定すると共に、温度補正係数算出手段により温度補正係数βを求める。この温度補正係数βは、温度係数記憶手段から選出された温度係数αと、経時的な2つの温度データt1,t2の差Δtとを乗算することで得られる(α・Δt)。次いで、補正抵抗率演算手段が、この温度補正係数βと、経時的な温度データt1,t2と、抵抗率ρとを、ρ′×t2=ρ×t1×(1−β)に代入することにより温度補正後の抵抗率ρ′を求めている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−275286号公報(第3−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、抵抗と抵抗率は比例関係にあるため、この従来の抵抗率測定器の構成を適用して抵抗測定装置を実現することができるが、その場合には、以下の問題点が生じる。すなわち、従来の抵抗率測定器では、上記したように、測定対象体であるシリコンウェーハをウェーハ温度測定室の中で一定時間放置して、シリコンウェーハの温度を室内温度と同じ温度にする構成のため、この構成を抵抗測定装置に適用した場合においても、測定対象体をウェーハ温度測定室と同様に構成された温度測定室に一定時間放置しなければならず、測定に長時間を要するという問題点がある。この場合、温度測定室に放置しないで温度センサを接触させて測定対象体の温度を測定する方法を採用することもできる。しかしながら、この方法を採用した場合であっても、温度センサを接触させるのに時間を要すると共にその作業が煩雑であるという問題点がある。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、測定対象体の特定温度における抵抗値を短時間でしかも容易に測定し得る抵抗測定装置を提供することを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の抵抗測定装置は、測定対象体の抵抗値を測定する抵抗測定部と、温度に対応する電気信号を入力すると共に、当該電気信号、および予め設定された当該電気信号と前記温度との関係を示す特性データに基づいて前記測定対象体の現在温度を測定する温度測定部と、前記抵抗値、前記現在温度、および前記測定対象体の温度係数に基づいて特定温度における前記測定対象体の抵抗値を算出する演算制御部とを備えている。
【0008】
また、請求項2記載の抵抗測定装置は、請求項1記載の抵抗測定装置において、前記演算制御部は、前記特性データを装置外部から入力すると共に記憶部に記憶させる。
【0009】
また、請求項3記載の抵抗測定装置は、請求項1または2記載の抵抗測定装置において、前記演算制御部は、異なる2つの温度における前記電気信号と当該2つの温度とを前記特性データとして用いる。
【0010】
また、請求項4記載の抵抗測定装置は、請求項1から3のいずれかに記載の抵抗測定装置において、前記演算制御部は、予め設定された上限温度および下限温度と前記現在温度とを比較すると共に、その比較結果を表示部に表示させる。
【0011】
さらに、請求項5記載の抵抗測定装置は、請求項1から4のいずれかに記載の抵抗測定装置において、前記温度に対応する電気信号として放射温度センサの出力信号が用いられている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る抵抗測定装置の好適な実施の形態について説明する。
【0013】
最初に、本発明の実施の形態に係る抵抗測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
【0014】
抵抗測定装置1は、図1に示すように、抵抗測定部2、温度センサ(一例として放射温度センサ)3、温度測定部4、操作部5、表示部6、演算制御部7および記憶部8を備え、測定対象体9の特定温度における補正後抵抗値Rcoを測定可能に構成されている。この抵抗測定装置1は、例えば、通電状態直後のトランスやコイルを評価する際に使用され、その際には、使用状態によってその現在温度Taが変化するコイルの抵抗値を特定温度の補正後抵抗値Rcoに換算して測定する。したがって、この補正後抵抗値Rcoに基づいて、その現在温度に左右されない状態でコイルを評価することが可能となっている。
【0015】
抵抗測定部2は、図1に示すように、制御信号S1を入力しているときには、測定対象体9の現在温度Taにおける抵抗値Rtを測定して出力する。一例として、抵抗測定部2は、図2に示すように、抵抗測定装置1のフロントパネル1aに配設された一対の電流供給用コネクタ10a,10bに接続された電流プローブP1,P2を介して測定対象体9に定電流I(図1参照)を供給すると共に、フロントパネル1aに配設された一対の電圧検出用コネクタ11a,11bに接続された電圧プローブP3,P4を介して測定対象体9に発生する電圧V(図1参照)を検出することにより、測定対象体9の抵抗値Rtを四端子法に従って測定する。
【0016】
放射温度センサ3は、非接触型の温度センサであって、測定対象体9の現在温度Taに対応して電気量(一例として電圧値)がリアルタイムに変化する電気信号(一例として電圧信号)S2を連続して出力する。また、放射温度センサ3は、図2に示すように、抵抗測定装置1のフロントパネル1aに配設されたセンサ用コネクタ(温度信号入力端子)12を介して温度測定部4に交換(取り替え)可能に接続されている。つまり、このセンサ用コネクタ12は、各種の温度センサを着脱自在に取り付けることが可能となっている。なお、放射温度センサ3の他の一例として、測定対象体9の現在温度Taに対応してその電気量としての電流値が変化する電流信号を電気信号として出力する放射温度センサを採用することもできる。温度測定部4は、図1に示すように、A/D変換回路4aと演算回路4bとを備えている。この温度測定部4では、制御信号S3を入力しているときには、A/D変換回路4aが、入力した電圧信号S2の電圧値をディジタルデータDvに変換する。一方、演算回路4bは、演算制御部7から予め入力して内部メモリに記憶している電圧−温度変換用の特性データD3に基づいて、このディジタルデータDvに対応する温度、つまり測定対象体9の現在温度Taを算出(測定)して出力する。具体的には、演算回路4bは、異なる2つの温度T1,T2において放射温度センサ3がそれぞれ出力する電圧信号S2の電圧値V1,V2を特性データD3として内部メモリ(図示せず)に記憶すると共に、図3に示すように、この2点(V1,T1)、(V2,T2)で規定される直線A(電圧と温度との関係を示す特性直線:つまり特性データD3)に基づいて、ディジタルデータDvによって示される電圧値Vaに対応する現在温度Taを算出する。
【0017】
操作部5は、図2に示すように、抵抗測定装置1のフロントパネル1aに配設されると共に、入力データ選択スイッチ、アップダウンスイッチ、設定スイッチ、測定開始スイッチおよび表示切替スイッチ(いずれも図示せず)を備え、各種データおよび命令を演算制御部7に出力可能に構成されている。この場合、操作部5は、特性データD3(温度T1,T2および電圧値V1,V2の各データ)、上限温度データD4、下限温度データD5、上限抵抗データD6、下限抵抗データD7、および温度係数データαのうちから入力データ選択スイッチの操作によって選択されたデータの各値をアップダウンスイッチの操作によって増減可能に構成されると共に、増減したデータの値を設定スイッチの操作によって確定可能に構成されている。また、操作部5は、上記の各データD3〜D7,αが確定されたときには、その各データD3〜D7,αを演算制御部7に出力する。また、操作部5は、測定開始スイッチおよび表示切替スイッチが操作されたときに、各スイッチに対応する命令を演算制御部7に出力する。
【0018】
表示部6は、一例としてLCDによって構成されて、入力した測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを表示領域6aに表示させる。また、表示部6は、上限温度データD4、下限温度データD5、上限抵抗データD6、および下限抵抗データD7を入力して表示領域6b(図2参照)における所定の位置に表示させる。この際に、表示部6は、表示領域6b(同図参照)に表示しているデータに合致する単位表示(℃またはΩ)を表示領域6cに表示させる。また、表示部6は、測定した現在温度Taについての温度比較データD8または補正後抵抗値Rcoについての抵抗比較データD9を入力したときは、各データD8,D9の内容に応じて、オーバー表示6d、範囲内表示6eおよびアンダー表示6fのいずれかを点灯させる。
【0019】
演算制御部7は、記憶部8に記憶されている動作プログラムに従って作動して、操作部5から出力される各データα,D3〜D7の入力および記憶処理と、測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoの測定処理と、測定した現在温度Taおよび測定した補正後抵抗値Rcoに対する比較処理とを実施する。
【0020】
記憶部8は、演算制御部7についての動作プログラム、および操作部5を介して入力された各データα,D3〜D7を記憶する。また、記憶部8には、測定対象体9の現在温度Taと、その現在温度Taにおける測定対象体9の抵抗値Rtと、測定対象体9の温度係数データαとに基づいて、特定温度(例えば、20℃)における測定対象体9の抵抗値(補正後抵抗値Rco)を算出するための下記の算出式が予め記憶されている。なお、下記の式において、αは、温度係数データαによって示される温度係数を意味する。
Rco=Rt/(1+α×(Ta−20))
【0021】
次いで、抵抗測定装置1を用いた抵抗測定について説明する。
【0022】
まず、操作部5の入力データ選択スイッチ、アップダウンスイッチおよび設定スイッチを操作することにより、特性データD3、温度係数データα、上限温度データD4、下限温度データD5、上限抵抗データD6、および下限抵抗データD7を演算制御部7に順次入力する。この場合、特性データD3として、使用する放射温度センサ3の温度−電圧特性を考慮して予め決定された温度T1,T2および電圧値V1,V2の各データを入力する。具体的には、図3に示すように、放射温度センサ3が0℃のときに出力する電圧値が0ボルトで、200℃のときに出力する電圧値が2ボルトのときは、(V1,T1)=(0,0)、および(V2,T2)=(2,200)を特性データD3として使用する。また、温度係数データαとして、測定対象体9の温度係数値を入力する。また、上限温度データD4および下限温度データD5として、抵抗測定中における測定対象体9が通常状態において達する温度範囲を想定して、この温度範囲の上限温度値および下限温度値をそれぞれ入力する。さらに、上限抵抗データD6および下限抵抗データD7は、測定した補正後抵抗値Rcoの良否を判別するための上限値および下限値をそれぞれ入力する。演算制御部7は、入力した各データα,D3〜D7を記憶部8に順次記憶させる(データの入力および記憶処理)。
【0023】
また、演算制御部7は、記憶部8に記憶されている特性データD3を読み出して温度測定部4に出力する。この際に、温度測定部4では、演算回路4bが、入力した特性データD3を内部メモリ(図示せず)に記憶する。また、演算制御部7は、操作部5の表示切替スイッチの設定状態に応じて、表示部6の表示領域6bに、上限温度データD4および下限温度データD5によって示される各温度、または上限抵抗データD6および下限抵抗データD7によって示される各抵抗値を表示させる。この場合、演算制御部7は、表示領域6bに表示させたデータに合致する(対応する)単位表示を表示部6の表示領域6cに表示させる。具体的には、表示切替スイッチが温度データを表示させるように設定されているときは、演算制御部7は、図4に示すように、表示領域6bの上段に上限温度データD4によって示される温度を表示させると共に、その下段に下限温度データD5によって示される温度を表示させる。また、表示領域6cにはその上下の各段に温度の単位表示(℃)を表示させる。一方、表示切替スイッチが抵抗データを表示させるように設定されているときは、演算制御部7は、図5に示すように、表示領域6bの上段に上限抵抗データD6によって示される抵抗値を表示させると共に、その下段に下限抵抗データD7によって示される抵抗値を表示させる。また、表示領域6cにはその上下の各段に抵抗値の単位表示(Ω)を表示させる。
【0024】
次いで、各プローブP1〜P4を測定対象体9に接続した後に、操作部5の測定開始スイッチを操作する。これにより、演算制御部7は、操作部5から出力される測定開始命令に従い、測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoの測定処理を実施する。具体的には、まず、演算制御部7は、制御信号S1,S3を所定周期で出力することにより、抵抗測定部2に測定対象体9の抵抗値Rtを繰り返し測定させると共に、温度測定部4に測定対象体9の現在温度Taを繰り返し測定させる。また、演算制御部7は、抵抗測定部2から出力された抵抗値Rt、および温度測定部4によって算出された現在温度Taを入力する都度、この抵抗値Rtおよびこの現在温度Taと、記憶部8から読み出した温度係数データαとを、記憶部8に記憶されている上記の算出式にそれぞれ代入することにより、測定対象体9の20℃における抵抗値(補正後抵抗値Rco)を算出し、算出した抵抗値を記憶部8に記憶させると共に表示部6の表示領域6aに表示させる。
【0025】
また、演算制御部7は、測定した現在温度Taおよび測定した補正後抵抗値Rcoに対する比較処理を実行する。具体的には、演算制御部7は、現在温度Taを入力する都度、この現在温度Taと、記憶部8に記憶されている上限温度データD4および下限温度データD5とを比較して、現在温度Taが上限温度データD4および下限温度データD5で規定される温度範囲内にあるか、またはこの温度範囲を上回っている(オーバー状態)か、またはこの温度範囲を下回っている(アンダー状態)かを示す温度比較データD8を生成して記憶部8に記憶させる。また、演算制御部7は、補正後抵抗値Rcoを算出する都度、この補正後抵抗値Rcoと、記憶部8に記憶されている上限抵抗データD6および下限抵抗データD7とを比較して、補正後抵抗値Rcoが上限抵抗データD6および下限抵抗データD7で規定される抵抗範囲内にあるか、またはこの抵抗範囲を上回っている(オーバー状態)か、またはこの抵抗範囲を下回っている(アンダー状態)かを示す抵抗比較データD9を生成して記憶部8に記憶させる。さらに、演算制御部7は、操作部5の表示切替スイッチの設定状態に応じて、温度比較データD8または抵抗比較データD9の一方を記憶部8から読み出して表示部6に出力することにより、表示部6のオーバー表示6d、範囲内表示6eおよびアンダー表示6fの内の対応する表示を点灯させる。
【0026】
このように、この抵抗測定装置1では、抵抗測定部2が測定対象体9の現在温度Taにおける抵抗値Rtを測定し、放射温度センサ3が測定対象体9の現在温度Taに応じてその電圧値がリアルタイムで変化する電圧信号S2を出力し、温度測定部4がこの電圧信号S2の電圧値を検出すると共に、この検出した電圧値、および放射温度センサ3に関する電圧信号S2の電圧値と温度との関係を示す特性データD3に基づいて測定対象体9の現在温度Taを測定し、演算制御部7が、抵抗値Rt、現在温度Ta、および温度係数データαに基づいて特定温度(20℃)における測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを算出することにより、測定対象体を温度測定室の中で一定時間放置してその測定対象体の温度を室内温度と同じ温度に設定する必要のある従来の測定装置の構成と比較して、測定対象体9の特定温度(20℃)における補正後抵抗値Rcoを十分に短時間で測定することができる。また、放射温度センサ3によって非接触方式で測定することにより、接触方式で測定対象体9の温度を測定するのと比較して、測定対象体9の現在温度Taを容易に測定することができる。
【0027】
また、この抵抗測定装置1では、演算制御部7は、操作部5を介して装置外部から入力した特性データD3を記憶部8に記憶させると共に、記憶させたこの特性データD3を放射温度センサ3に関する特性データとして使用することにより、各種の放射温度センサを初めとして各種温度センサを使用することができる。すなわち、温度センサについての選択の自由度を高めることができる。したがって、測定対象体9に応じて温度センサを使い分けることができる結果、より多くの種類の測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoを測定することができる。
【0028】
また、この抵抗測定装置1では、演算制御部7が例えば放射温度センサ3の異なる2つの温度T1,T2における電圧信号S2の各電圧値V1,V2をその2つの温度T1,T2と共に特性データD3として使用することにより、少ないデータ数で測定対象体9の現在温度を算出(測定)することができる。また、特性データD3の入力に要する時間を十分に短縮することができる。
【0029】
また、この抵抗測定装置1では、演算制御部7が、予め設定された上限温度データD4および下限温度データD5と現在温度Taとを比較すると共に、その比較結果を表示部6に表示させることにより、放射温度センサ3が測定対象体9の温度を確実に測定しているか否かを確認することができるため、表示部6に表示された補正後抵抗値Rcoに誤りがあるか否かを確実かつ容易に判別することができる。また、放射温度センサ3が測定対象体9の温度を確実に測定していると考えられる状態において、測定対象体9の現在温度Taが上限温度データD4を超えたときには、測定対象体9が通常状態から異常状態に移行したことを判別することができるため、その際には、測定を中止して測定対象体9の破損を未然に防止することもできる。
【0030】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されない。例えば、上述した抵抗測定装置1では、異なる2つの温度T1,T2において放射温度センサ3から出力される電圧信号S2の各電圧値V1,V2をその2つの温度T1,T2と共に特性データD3として使用する例について説明したが、3つ以上の温度において放射温度センサ3から出力される電圧信号S2の各電圧値をその温度と共に特性データとして使用することもできる。さらに、抵抗測定装置1では、上記したように、温度センサ3が抵抗測定装置1のセンサ用コネクタ12を介して温度測定部4に交換可能に接続される構成であって、操作部5を介して温度センサ3の特性データD3を入力し得る構成のため、各種の温度センサを使用して測定対象体の特定温度における抵抗値を測定することができる。この場合、上記した放射温度センサ3のように、電圧と温度とが比例関係にある温度センサでは、放射温度センサ3と同様にして、異なる2つの温度において温度センサから出力される電圧信号の各電圧値をその2つの温度と共に特性データとして使用する。また、温度と抵抗値や電圧値との関係を示すデータテーブルを使用する構成を採用することもできる。このデータテーブルを使用する構成によれば、温度と電圧値との関係がリニア(直線性)の特性を示す放射温度センサのみならず、例えば図6に示されるように、温度と抵抗値との関係がノンリニア(非直線性)の特性を有する白金抵抗センサや、図7に示すように、温度と電圧値との関係がノンリニア(非直線性)の特性を有する熱電対Kセンサを採用することができる。なお、上記した各センサを含めて温度と電圧値(または抵抗値)との関係を所定の関係式で特定することが可能な温度センサであれば、この関係式を特性データとして記憶しておいて電圧(または抵抗値)から温度を算出する構成を採用することもできる。
【0031】
また、上述した抵抗測定装置1では、測定対象体9の特定温度(20℃)における補正後抵抗値Rcoを測定する例について説明したが、操作部5から特定温度を入力する構成を採用することによって、任意の特定温度における測定対象体9の補正後抵抗値Rcoを測定することもできる。また、上述した抵抗測定装置1では、予め設定された上限温度データD4および下限温度データD5と現在温度Taとの比較結果を、表示部6のオーバー表示6d、範囲内表示6eおよびアンダー表示6fのいずれかを点灯させることによって明確に表示する構成を採用したが、現在温度Taが上限温度データD4および下限温度データD5で規定される温度範囲内にあるか否かを表示するだけで良い場合には、現在温度Taが上限温度データD4および下限温度データD5で規定される温度範囲を外れたときに、表示部6の表示領域6aに表示させている補正後抵抗値Rcoを点滅表示させてその旨を報知する構成を採用することもできる。同様にして、表示領域6bに上限温度データD4および下限温度データD5が表示されているときには、この各温度データD4,D5を点滅表示させてその旨を報知する構成を採用することもできる。また、上述した抵抗測定装置1では、抵抗測定部2が四端子法に従って測定対象体9の抵抗値Rtを測定する例について説明したが、四端子法以外の方法に従って測定対象体9の抵抗値Rtを測定する抵抗測定部2を採用することもできる。また、放射温度センサ3を複数個備えると共に、複数の測定対象体9に対する各データα,D3〜D7をそれぞれ入力可能な構成を採用することができる。この構成によれば、複数の測定対象体9についての補正後抵抗値Rcoを同時に測定することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の抵抗測定装置によれば、抵抗測定部が測定対象体の抵抗値を測定し、温度測定部が、例えば、放射温度センサによって検出された電気信号を入力すると共に、この電圧信号、およびこの電気信号と温度との関係を示す特性データに基づいて測定対象体の現在温度を算出して出力し、演算制御部が、抵抗値、現在温度および温度係数データに基づいて特定温度における測定対象体の抵抗値を算出することにより、測定対象体を温度測定室の中で一定時間放置してその測定対象体の温度を室内温度と同じ温度に設定する必要のある従来の測定装置の構成と比較して、測定対象体の特定温度における抵抗値を十分に短時間でしかも容易に測定することができる。
【0033】
また、請求項2記載の抵抗測定装置によれば、演算制御部が特性データを装置外部から入力すると共に記憶部に記憶させることにより、この記憶部に記憶した特性データを用いることで、各種の温度センサを使用することができる。すなわち、電気信号を検出する温度センサについての選択の自由度を高めることができる。したがって、測定対象体に応じて温度センサを使い分けることができる結果、より多くの種類の測定対象体についての抵抗値を測定することができる。
【0034】
また、請求項3記載の抵抗測定装置によれば、演算制御部が異なる2つの温度における電気信号とその2つの温度とを特性データとして用いることにより、少ないデータ数で測定対象体の現在温度を測定することができる。また、特性データの入力に要する時間を十分に短縮することができる。
【0035】
また、請求項4記載の抵抗測定装置によれば、演算制御部が、予め設定された上限温度および下限温度と現在温度とを比較すると共に、その比較結果を表示部に表示させることにより、電気信号を検出する温度センサが測定対象体の温度を確実に測定しているか否かを確認することができるため、表示部に表示された抵抗値に誤りがあるか否かを確実かつ容易に判別することができる。また、その温度センサが測定対象体の温度を確実に測定していると考えられる状態において、測定対象体の現在温度が通常状態において想定される温度範囲を外れているときには、測定対象体が通常状態から異常状態に移行したと判断することができる結果、その際には、測定を中止して測定対象体の破損を未然に防止することもできる。
【0036】
さらに、放射温度センサの出力信号を温度に対応する電気信号として用いることにより、放射温度センサが測定対象体の現在温度に応じてその電圧値がリアルタイムで変化する電圧信号を出力するため、測定対象体の特定温度における抵抗値を一層短時間で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】抵抗測定装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】抵抗測定装置1のフロントパネル1aを示す正面図である。
【図3】特性データD3を用いて、ディジタルデータDvから現在温度Taを算出する方法を説明するための説明図である。
【図4】上限温度データD4および下限温度データD5を表示部6の表示領域6bに表示させ、その単位表示を表示部6の表示領域6cに表示させた際の表示画面図である。
【図5】上限抵抗データD6および下限抵抗データD7を表示部6の表示領域6bに表示させ、その単位表示を表示部6の表示領域6cに表示させた際の表示画面図である。
【図6】温度と白金抵抗センサの抵抗値との関係を示す特性図である。
【図7】温度と熱電対Kセンサの電圧値との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 抵抗測定装置
2 抵抗測定部
3 放射温度センサ
4 温度測定部
5 操作部
6 表示部
7 演算制御部
8 記憶部
9 測定対象体
D3 特性データ
Rco 補正後抵抗値
Rt 抵抗値
S2 電圧信号(電気信号)
Ta 現在温度
α 温度係数データ
Claims (5)
- 測定対象体の抵抗値を測定する抵抗測定部と、
温度に対応する電気信号を入力すると共に、当該電気信号、および予め設定された当該電気信号と前記温度との関係を示す特性データに基づいて前記測定対象体の現在温度を測定する温度測定部と、
前記抵抗値、前記現在温度、および前記測定対象体の温度係数に基づいて特定温度における前記測定対象体の抵抗値を算出する演算制御部とを備えている抵抗測定装置。 - 前記演算制御部は、前記特性データを装置外部から入力すると共に記憶部に記憶させる請求項1記載の抵抗測定装置。
- 前記演算制御部は、異なる2つの温度における前記電気信号と当該2つの温度とを前記特性データとして用いる請求項1または2記載の抵抗測定装置。
- 前記演算制御部は、予め設定された上限温度および下限温度と前記現在温度とを比較すると共に、その比較結果を表示部に表示させる請求項1から3のいずれかに記載の抵抗測定装置。
- 前記温度に対応する電気信号は、放射温度センサの出力信号である請求項1から4のいずれかに記載の抵抗測定装置。
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