JP2014032120A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象体の抵抗などの電気的特性値を、簡便に記録することができる測定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】測定装置1は、巻線60に測定用電流を流すための定電流源11、及び測定用電流が流れて発生する巻線60の両端電圧を検出するための電圧検出器12を有して、測定用電流及び両端電圧から巻線60の抵抗を測定する測定回路2と、読み書き可能なメモリ4と、経過時間を計測可能なタイマ23と、測定開始時から測定回路2が測定する測定値を、測定開始時からの経過時間と対応可能にメモリ4に記録するCPU3とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象体の電気的特性値を記録可能な測定装置に関するものである。
回転機(回転電気機械)の巻線の温度を測定する方法として、JISC4034−1には、抵抗法、埋込温度計法、温度計法の3つが規定されている。この中の抵抗法は、巻線抵抗の増加を測定して巻線の温度上昇を算出する方法である。抵抗法は、埋込温度計法のように巻線に温度計を埋め込んだり、温度計法のように回転機に温度計を取り付けたりすることなく、巻線の温度を測定することができるので便利であり、通常、回転機の巻線の温度測定には抵抗法が適用される。
特許文献1に記載されているように、JISC4034−1「7.温度上昇及び試験」の「7.6.2抵抗法による温度上昇の決定」の「7.6.2.2温度上昇の算出」によると、回転機の巻線の上昇温度θ−θaは、次式(1)に従って求めることができる。
Figure 2014032120
式中、 θ:初期抵抗Rを測定したときの巻線(冷状態)温度(℃)
θ:温度上昇試験終了時における巻線温度(℃)
θa :温度上昇試験終了時の冷媒温度(℃)
:温度θ(冷状態)における巻線抵抗
:温度上昇試験終了時の巻線抵抗
κ:導線材料の0℃における抵抗の温度係数の逆数
銅に対しては、κ=235
アルミニウムに対しては、特に取決めがない限りκ=225を
用いる。
巻線の抵抗を測定する際に、通常、抵抗測定器を保護するために、巻線への電源供給を遮断してから抵抗測定器を接続する。測定者が回転機(巻線)から電源を外して、抵抗測定器を接続するのに、通常10秒以上の時間が掛かる。このつなぎ換えの間に、巻線が冷えはじめてしまい、正確な測定ができなかった。特許文献1に記載された抵抗測定装置では、保護回路を備えて抵抗測定回路を巻線に接続したままで温度上昇試験を行うことができるようにすると共に、過電圧検出回路を備えて温度上昇試験の終了を検出して直ちに巻線の抵抗を測定できるようにしている。
特開2012−98157号公報
特許文献1の抵抗測定装置を用いることで、巻線の温度を正確に測定することができるが、保護回路や過電圧検出回路を備える必要があり、回路規模が大きくなってしまう。
作業者が測定装置を巻線につなぎ換える作業をして、巻線の温度が冷えはじめてから測定を行っても、温度上昇試験終了時の巻線の温度を推定することができれば、より簡便な装置で測定を行うことができる。例えば、測定装置を繋ぎ変えてから、巻線の抵抗(温度)を時間経過と共に測定して、この時間変動データから温度上昇試験終了時の抵抗(温度)を推定することが考えられる。
しかしながら、抵抗の時間変動データの測定は、例えば測定者が手動で時間変動データを記録することや、測定装置にコンピュータを接続して、コンピュータによる制御でデータを測定することで得られるが、手動で測定・記録する作業や、コンピュータを測定装置とは別に用意する作業は、大変である。
本発明は前記の課題を解決するためになされたもので、測定対象体の抵抗などの電気的特性値を、簡便に記録することができる測定装置を提供することを目的とする。また、回転機の巻線の温度を正確に推定するのに有用な測定値を簡便に記録することができる測定装置を提供することを他の目的とする。
前記の目的を達成するためになされた、特許請求の範囲の請求項1に記載された測定装置は、測定対象体に測定用電流を流すための電流源、及び該測定用電流が流れて発生する該測定対象体の両端電圧を検出するための電圧検出器を有して、該測定用電流及び該両端電圧から該測定対象体の電気的特性値を測定する測定部と、読み書き可能なメモリと、経過時間を計測可能なタイマと、測定開始時から該測定部が測定する測定値を、測定開始時からの経過時間と対応可能に該メモリに記録する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載された測定装置は、請求項1に記載されたものであり、前記制御部が、初期状態として既知の温度で予め測定された前記電気的特性値、及び予め設定された前記測定対象体の温度に関する係数に基づいて、測定された該電気的特性値を温度に換算し、換算した温度を、該電気的特性値と共に、又は該電気的特性値に代えて、前記測定値として前記メモリに記録することを特徴とする。
請求項3に記載された測定装置は、請求項1又は2に記載されたものであり、前記制御部が、所定の測定値変動幅で前記測定値が変動したときに、該測定値を前記メモリに記録することを特徴とする。
請求項4に記載された測定装置は、請求項1又は2に記載されたものであり、前記制御部が、所定の時間間隔毎の前記測定値を、前記メモリに記録することを特徴とする。
請求項5に記載された測定装置は、請求項1から4のいずれかに記載されたものであり、前記メモリに記録されている前記測定値を、外部に出力可能な出力部を備えることを特徴とする。
請求項6に記載された測定装置は、請求項1から5のいずれかに記載されたものであり、前記制御部が、前記メモリへの前記測定値の記録数が所定条件内まで増加したときに、その後の該測定値を間引いて記録することを特徴とする。
請求項7に記載された測定装置は、請求項1から6のいずれかに記載されたものであり、前記制御部が、前記メモリに記録されている前記測定値に対応する近似曲線を算出して前記表示部にグラフで表示させることを特徴とする。
請求項8に記載された測定装置は、請求項7に記載されたものであり、前記制御部が、前記測定開始時よりも前の特定の時点まで前記近似曲線を外挿することで、該特定の時点における前記測定値を推定することを特徴とする。
請求項9に記載された測定装置は、請求項1から8のいずれかに記載されたものであり、前記測定対象体が回転機の巻線であることを特徴とする。
本発明の測定装置によれば、測定部の測定する電気的特性値が時間の経過と共にメモリに自動的に記録されるため、測定者が手動で記録したり測定現場にコンピュータを準備したりする必要がなく、簡便に記録でき便利である。
制御部が電気的特性値を温度に換算してメモリに記録する場合、測定後に測定者が温度に換算する作業が必要なくなるため、測定対象体の温度を迅速かつ簡便に取得することができる。
所定の測定値変動幅で変動したときに測定値をメモリに記録する場合、重要性の高い測定値の変動が大きいときに多くの測定値が記録され、測定値の変動が小さいときに少ない測定値が記録されるため、メモリを節約しつつ、測定値の変化を精度良く記録することができる。特に、測定対象体を回転機の巻線とする場合には、温度が下がり始める測定開始時の測定値を詳細に記録できるので、測定に適している。所定の時間間隔で測定値をメモリに記録する場合、時間に対する測定値の変動を簡便に取得できる。
メモリに記録されている測定値を外部に出力可能な出力部を備える場合、外部のコンピュータに測定データを移して処理することができる。
制御部がメモリへの測定値の記録数が所定条件内まで増加したときに、その後の測定値を間引いて記録する場合、記録時間を長くすることができる。特に、測定対象体を回転機の巻線とする場合には、巻線の温度は時間が経過するにつれて変動が少なくなり安定していくので、間引いて記録しても測定値の変動を精度良く記録することができる。
制御部がメモリに記録されている測定値に対応する近似曲線を算出して表示部にグラフで表示させる場合、測定者はグラフから測定値の変動の様子を理解することができる。
制御部が測定開始時よりも前、及び/又は測定終了後の特定の時点まで近似曲線を外挿することで特定の時点における測定値を推定する場合、測定を実施していない特定の時点における測定値が自動的に推定されるため、便利である。
測定対象体が回転機の巻線である場合、回転機の巻線の温度を正確に推定するのに有用な測定値を簡便に記録することができる。
本発明を適用する測定装置の使用状態を示すブロック図である。 本発明を適用する測定装置の動作を示すフローチャートである。 測定装置の表示部に表示した記録条件設定画面の表示例である。 本発明を適用する測定装置が一定時間間隔で記録する測定値を示すグラフである。 測定装置の表示部に表示した測定中の表示例である。 測定装置の表示部に表示した記録条件設定画面の他の表示例である。 本発明を適用する測定装置が測定値変動幅(抵抗値変動幅ΔR、(温度変動幅ΔTmp))で記録する測定値を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらの形態に限定されるものではない。
図1に、本発明を適用する測定装置1の測定状態のブロック図を示す。測定装置1は、測定回路2、CPU(中央処理演算装置)3、メモリ4、クロック発振回路5、温度センサ6、操作部7、表示部8、及び出力部9を備え、測定対象体の電気的特性値を測定してメモリ4に記録可能に構成されている。同図に示すように、測定対象体の一例である回転機の巻線60の抵抗を測定するときは、測定回路2の保護のために、巻線60から回転機駆動用の電源50を切り離して測定を実施する。
測定回路2は、定電流源11、電圧検出器12、及びA/D変換器13を備えている。定電流源11は、巻線60に、プローブを介して測定用電流を流すためのものである。測定用電流の値は既知である。電圧検出器12は、測定用電流が流れて発生する巻線60の両端電圧を、プローブを介して検出するためのものであり、一例として差動増幅器である。A/D変換器13は、電圧検出器12の出力電圧をアナログ/デジタル変換して、CPU3に出力する。
メモリ4は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの読み書き可能な不揮発性のメモリであり、測定値や測定条件を記録する。
クロック発振回路5は、CPU3に一定周波数の動作用のクロック信号を出力する。温度センサ6は、装置外部の周囲温度を測定して、CPU3に出力する。操作部7は、CPU3に接続されている例えばキーボードや各種設定用ボタン、数値キー、タッチパネルである。表示部8は、例えば液晶パネルであり、測定条件や測定結果を表示する。出力部9は、測定値や測定条件等を外部に出力するため回路であり、例えばLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)接続用のインタフェース回路である。USB用のインタフェース回路にUSBメモリ(外部記録媒体の一例)を接続して、測定値等を記録させてもよい。又、出力部9は、他の外部記録媒体に記録可能な記録回路であってもよい。
CPU3は、本発明における制御部に相当するものであり、不図示のプログラム記憶部に記憶されているプログラムに従って動作して、測定装置1全体の動作を統括的に制御する。CPU3は、後述するように電気的特性値算出部21、温度換算部22、タイマ23、グラフ処理部24として機能する。測定回路2及び電気的特性値算出部21により、測定対象体の電気的特性値を測定する測定部が構成されている。電気的特性値とは、抵抗、インダクタンス、静電容量、インピーダンスなど、測定対象体に流れる電流及び電圧から算出できる値である。タイマ23は、クロック信号をカウントすることで、経過時間の計測が可能になっている。経過時間を計測するために、CPU3にRTC(リアルタイムクロック)を外付けしてもよい。
この測定装置1の動作について説明する。
測定装置1は、測定対象体の電気的特性値を時間変化と共に記録する「抵抗記録機能」や「インダクタンス記録機能」、「静電容量記録機能」、「インピーダンス記録機能」などを有すると共に、回転機の巻線について測定するための「回転機の巻線の抵抗/温度記録機能」を有している。各機能は、操作部7の操作で選択できるようになっている。
測定者によって操作部7が操作されて「回転機の巻線の抵抗/温度記録機能」が選択されると、CPU3は、一例として、図2に示すフローチャートに従って動作を開始する。
CPU3は、ステップS1で、一例として、図3に示す記録条件設定画面を表示部8に表示させる。CPU3は、測定者によって操作部7が操作されて設定された記録条件をメモリ4に記録する。変更がないときは、メモリ4に記録されている前回の測定時に設定された記録条件を適用する。
図3に示すように、記録条件としては、測定値を所定の「時間間隔」で記録するか、測定値が所定の「測定値変動幅」で変動したときに記録するかを選択できるようになっている。同図では、「時間間隔」が選択された例を示し、その時間間隔が一例として1秒に設定されている例を示している。測定した抵抗を温度に換算する場合、「温度換算」をON(オン)に設定する。メモリ4に換算した温度と共に抵抗も測定値として記録する場合、「抵抗記録」をONに設定する。「温度換算」をOFF(オフ)にした場合、メモリ4に測定した抵抗だけ記録する。「温度換算」がONの場合、「巻線材質」を設定する。同図では、「巻線材質」として銅が選択されている例を示している。また、記録期間を、例えば100秒のように設定する。
図2のフローチャートに戻って説明を続けると、CPU3は、ステップS2で、一例として、表示部8に「冷温状態の回転機を接続して初期値設定ボタンを押してください」と表示させる。測定者は、周囲温度と同じ温度になっている冷温状態の回転機の巻線60を測定装置1に接続し(図1参照)、操作部7の初期値設定ボタン(不図示)を押す。
CPU3は、操作部7の初期値設定ボタンが押されると、ステップS3で、図1に示す定電流源11から巻線60に直流の測定用電流を流し、電圧検出器12で巻線60の両端電圧を検出する。この両端電圧は、A/D変換器13によってデジタル値に変換されて、CPU3に出力される。CPU3は、電気的特性値算出部21として機能して、既知である測定用電流及び測定した両端電圧から、オームの法則に従い巻線60の抵抗を算出し、初期抵抗としてメモリ4に記録する。又、CPU3は、温度センサ6によって周囲温度を検出し、初期温度としてメモリ4に記録する。
続いて、CPU3は、図2のフローチャートに示すように、ステップS4で、表示部8に測定手順を表示させる。測定者は、この測定手順に従い、1.測定装置1を回転機(巻線60)から外す。2.回転機(巻線60)に電源50を接続(供給)して回転させる。3.巻線60の温度が充分に上昇した後、回転機の電源50をOFFにして切り離す。電源50をOFFにする瞬間に操作部7の電源OFF時ボタン(不図示)を押す。4.測定装置1を回転機(巻線60)に接続する。5.操作部7の測定開始ボタン(不図示)を押す。このうち4.と5.は迅速に行う。
CPU3は、電源OFF時ボタンが押された時(本発明における特定の時点の例)から測定開始ボタンが押される時までの期間(測定開始前期間)を、タイマ23で計測して、メモリ4に記録する(ステップS5)。
CPU3は、測定開始ボタンが押されると、ステップS6に進み、測定回路2を動作させると共に電気的特性値算出部21として機能して、巻線60の抵抗の測定を開始する。又、CPU3は、測定開始からの経過時間をタイマ23で計測する。この場合、一定の時間間隔で記録する記録条件に設定されているので、CPU3は、測定開始ボタンが押された時から一例として1秒間隔で、巻線60の抵抗を測定し、測定する度に、経過時間と共にメモリ4に記録していく。
又、CPU3は、巻線60の抵抗を測定する度に、温度換算部22として機能して、巻線抵抗を巻線温度に換算して、換算した巻線温度も測定値として経過時間と共にメモリ4に記録する(ステップS7)。測定した巻線抵抗Rsから巻線温度θs(℃)への換算は、下記式(2)で算出する。
Figure 2014032120
式中、 θ:初期抵抗Rを測定したときの巻線(冷状態)温度(℃)
:温度θ(冷状態)における巻線抵抗
κ:導線材料の0℃における抵抗の温度係数の逆数
銅に対しては、κ=235
アルミニウムに対しては、特に取決めがない限りκ=225を
用いる。
κの値は、各種導線材料(巻線材料)に対応可能なように、メモリ4に例えばテーブル形式で予め記録しておく。κの値自体を操作部7の数値キーの操作で設定できるようにしてもよい。このκは、本発明における温度に関する係数に相当する。
図4に、一定の時間間隔ΔTimeで抵抗(温度)を測定してメモリ4に記録する例を示す。同図のグラフ中の黒丸がメモリ4に記録されるデータを示している。
CPU3は、抵抗を測定する時に、温度センサ6によってその時の周囲温度を測定し、測定した抵抗や巻線の温度と共に周囲温度も合わせてメモリ4に記録させると、温度上昇試験終了時の冷媒温度θa((1)式参照)が判るので好ましい。
CPU3は、ステップS6,S7を実行しているときに、一例として図5に示すように、表示部8に測定した巻線抵抗や換算した巻線温度等を表示させることが好ましい。
CPU3は、設定された記録期間(この例では100秒)が経過するまで、ステップS6,S7を繰り返して測定を行い、記録期間が終了したときに処理を終了する(ステップS8)。
メモリ4に記録されている初期抵抗、初期温度、測定開始前期間、測定した各抵抗及び測定時の各経過時間、換算した各温度、測定時の各周囲温度を、出力部9に接続した例えばUSBメモリに記録させさせたり、LANでデータ伝送したりすることで、図外のコンピュータに読み込ませることができる。図外のコンピュータは、図4に示すように測定した温度や抵抗をグラフ化して、そのグラフを回転機の電源OFF時まで外挿し、回転機の電源OFF時の巻線温度を推定することができる。
CPU3は、記録期間が終了したときに、又は、操作部7のグラフ表示ボタン(不図示)が操作されたときに、グラフ処理部24として機能して、メモリ4に記録されている温度及び/又は抵抗から近似曲線(フィッティングカーブ)を最小二乗法等の公知の方法で求めて図4に示す実線のグラフを表示部8に表示させることが好ましい。さらに、CPU3は、表示部8に、図4に破線で示すように回転機の電源OFF時まで近似曲線のグラフを外挿して表示させ、回転機の電源OFF時の巻線温度及び/又は巻線抵抗を推定して、数値で表示するようにすることがより好ましい。また、CPU3は、推定した回転機の電源OFF時の巻線温度θを使用して、巻線の上昇温度θ−θaを算出して表示部8に表示させるようにしてもよい。このときCPU3は、θaとして、最後に測定した周囲温度を使用するか、記録されている各測定時の周囲温度から近似曲線を求め、電源OFF時まで外挿して、電源OFF時の周囲温度を推定するようにしてもよい。CPU3は、推定した巻線温度θや温度上昇θ−θaをメモリ4に記録する。
この例のように、巻線抵抗及び巻線温度の両方をメモリ4に記録している場合、抵抗のグラフと温度のグラフのいずれか一方を表示部8に表示させたり、重ねて表示させたり、測定者による操作部7の操作で切替可能にすることが好ましい。グラフの座標は、操作部7の操作で、温度(抵抗)軸を片対数軸で表示させたり、線形軸で表示させたり選択できるようにすることが好ましい。
次に、図2に示すフローチャートのステップS1で、記録条件として、測定値変動幅を選択した場合について説明する。
図6に、記録条件設定画面で測定値変動幅が選択された例を示す。同図では、操作部7の操作によって、測定値変動幅が0.01mΩに数値設定されている例を示している。
この場合、図2のフローチャートのステップS6において、測定ボタンが押された時に抵抗を測定し、測定値変動幅(0.01mΩ)ずつ変動したときの測定値を経過時間と共にメモリ4に記録する。
図7に、測定値が測定値変動幅(抵抗変動幅ΔR)変動したときにメモリ4に測定値を記録する様子を示す。同図のグラフ中の黒丸がメモリ4に記録するデータである。このように、メモリ4への記録条件を測定値変動幅で規定すると、図4に示したように一定時間ごとに記録させる場合と比較して、記録する測定値の数が減るので、メモリ4を節約できる。メモリ4に記録する測定値の数は減るが、変化量が大きいところの測定値が一番必要であり、変化量が大きいときには詳細に多くの測定値が記録され、測定値の変化が小さいときには少ない測定値が記録されるため、測定値の変化を精度よく記録することができる。
測定値変動幅は、温度換算する場合、例えば0.1℃のように温度で設定してもよい。測定値変動幅を温度で設定した場合、図2のフローチャートのステップS6、S7では、測定ボタンが押された時の抵抗から温度を換算し、図7に示すように、測定値変動幅(温度変動幅ΔTmp)ずつ変動したときの温度(及び抵抗)を経過時間と共にメモリ4に記録する。
なお、図3や図6の記録条件設定画面で温度換算がOFFに設定された場合、CPU3は、図2のフローチャートにおいて、温度換算のために必要なステップS2,S3,S4,S7を省略してもよい。又、CPU3は、回転機の電源OFF時の温度及び/又は抵抗を推定しない場合には、ステップS5を省略してもよい。また、測定手順表示が必要ない場合、CPU3は、ステップS1,S2,S4は省略してもよい。このように、必要な機能に応じて、フローチャートの各ステップは省略したり、変更したりすることができる。
また、CPU3は、メモリ4への測定値の記録数が所定条件以上に増加したときに、その後の測定値を間引いて記録するようにしてもよい。例えば、メモリ4に、1000個分の測定値を記録可能なときに、所定条件として記録可能数の90%、つまり900個以上記録したときに、901個以降の測定値を間引いて記録する。間引く方法は、一定時間間隔で記録する場合、一例として時間間隔を所定倍(例えば1.1倍〜3倍等)にする。測定値変動幅で記録する場合、一例として測定値変動幅を所定倍(例えば1.1倍〜2倍等)にする。このように間引くことで、測定期間分の測定値を記録することができる。巻線の温度は、時間が経過するほど一定値に近づいて安定し変動が少なくなるので、このように測定値を間引いても、測定精度はほとんど悪化しない。また、このように間引かずに、メモリ4が一杯になるまで記録を継続してもよい。間引いて記録したときや、メモリ4が一杯になったときには、CPU3は、表示部8にその旨を通知する警告表示を表示させることが好ましい。また、記録期間を設定せずに、又は設定されていたとしても、操作部7の記録停止ボタン(不図示)が操作されたときに記録を停止するようにしてもよい。なお、記録条件を記録期間ではなく、記録数(測定ポイント数)で設定してもよい。
メモリ4自体の記録容量に余裕がある場合、上記のように間引いて記録したりする必要がないので、記録する時間間隔及び測定値変動幅を設定できるだけにしてもよい。また、時間間隔又は測定値変動幅のいずれかだけで記録できるようにしてもよい。
測定装置1が温度センサ6を備えて周囲温度を測定可能に構成した例について説明したが、温度センサ6を備えずに、装置外の温度計で周囲温度を測定し、その温度の値を操作部7の操作で数値設定できるようにしてもよい。
また、巻線60への電源OFF時から測定開始時までの測定開始前期間をタイマ23が計測する例について説明したが、タイマ23で計測せずに、装置外の時計で計測して、測定開始前期間として、操作部7の操作で数値設定できるようにしてもよい。
測定装置1は、「抵抗記録機能」や「インダクタンス記録機能」、「静電容量記録機能」、「インピーダンス記録機能」が選択されたときには、記録条件として設定された所定の時間間隔又は所定の測定値変動幅で、測定値を経過時間と共にメモリ4に記録する。CPU3は、測定する電気的特性値に合わせて、定電流源が出力する測定用電流を直流(直流抵抗)、または、交流(交流抵抗、インダクタンス、静電容量、インピーダンス)に切り替える。
測定回路2が4端子法で測定する例について示したが、2端子法で測定する回路であってもよい。
1は測定装置、2は測定回路、3はCPU、4はメモリ、5はクロック発振回路、6は温度センサ、7は操作部、8は表示部、9は出力部、11は定電流源、12は電圧検出器、13はA/D変換器、21は電気的特性値算出部、22は温度換算部、23はタイマ、24はグラフ処理部、50は電源、60は回転機の巻線、ΔTimeは記録する時間間隔、ΔTmpは記録する温度変動幅、ΔRは記録する抵抗変動幅である。

Claims (9)

  1. 測定対象体に測定用電流を流すための電流源、及び該測定用電流が流れて発生する該測定対象体の両端電圧を検出するための電圧検出器を有して、該測定用電流及び該両端電圧から該測定対象体の電気的特性値を測定する測定部と、
    読み書き可能なメモリと、
    経過時間を計測可能なタイマと、
    測定開始時から該測定部が測定する測定値を、測定開始時からの経過時間と対応可能に該メモリに記録する制御部とを備えることを特徴とする測定装置。
  2. 前記制御部が、初期状態として既知の温度で予め測定された前記電気的特性値、及び予め設定された前記測定対象体の温度に関する係数に基づいて、測定された該電気的特性値を温度に換算し、換算した温度を、該電気的特性値と共に、又は該電気的特性値に代えて、前記測定値として前記メモリに記録することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記制御部が、所定の測定値変動幅で前記測定値が変動したときに、該測定値を前記メモリに記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記制御部が、所定の時間間隔毎の前記測定値を、前記メモリに記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  5. 前記メモリに記録されている前記測定値を、外部に出力可能な出力部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の測定装置。
  6. 前記制御部が、前記メモリへの前記測定値の記録数が所定条件内まで増加したときに、その後の該測定値を間引いて記録することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の測定装置。
  7. 前記制御部が、前記メモリに記録されている前記測定値に対応する近似曲線を算出して前記表示部にグラフで表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の測定装置。
  8. 前記制御部が、前記測定開始時よりも前、及び/又は測定終了後の特定の時点まで、前記近似曲線を外挿することで、該特定の時点における前記測定値を推定することを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記測定対象体が回転機の巻線であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の測定装置。
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