JP3754686B2 - ガス検知方法およびその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス検知方法およびその装置に関し、特に接触燃焼式ガスセンサを用いて有極性ガスを検知するガス検知方法およびその装置に関するものである。
この種のガス検知方法および装置の1つとして、出願人により先に特願2003−38512号として提案されているものがある。ここで提案されている技術では、シリコン基板上に薄膜ダイアフラムを形成した熱容量の小さい接触燃焼式ガスセンサが使用される。このセンサの特徴として、通電オフ期間と通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動した場合、イソブタン、メタン、水素、CO等の無極性または低有極性ガスの検出時には、従来の接触燃焼式ガスセンサと同様のセンサ出力を示す。しかし、エタノール等の極性の大きい有極性ガスは吸着作用があるため、有極性ガスの検出時には、通電オン期間の開始直後に吸着燃焼による大きなピーク波形を有するセンサ出力が得られる。無極性ガスか有極性ガスは、このピークの有無により判別できる。また、有極性ガスの種類判別は、出力波形の立ち上がり部の最大微分値を得、この微分値を有極性ガスの種類に応じた所定のしきい値と比較することにより、有極性ガスの種類判別が可能になっている。
しかしながら、最大微分値によるガス種の判別は、微分ピーク値が濃度に対して依存性を有するため、判別すべきガスの濃度がガス種によって異なっている場合には、ガス種の判別の精度が悪くなるという問題がある。
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、濃度に対する依存性を持つことなくより精度の高いガス種の判別が可能な接触燃焼式ガスセンサを用いたガス検知方法およびその装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明のガス検知方法は、接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を微分して微分応答波形データを取得し、該微分応答波形データにおけるピーク位置とピーク数とに基づいて有極性ガスのガス種を判別することを特徴とする。
請求項2記載の発明のガス検知方法は、通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知方法であって、前記通電オン期間中に実測した前記センサ出力である実測データを判定データとして取り込む判定データ取込ステップと、前記判定データを微分して微分応答波形データを取得する微分応答波形データ取得ステップと、前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出するピーク算出ステップと、前記ピーク算出ステップで算出された前記ピーク位置およびピーク数を、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数の基準ピークデータを含む微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種判別ステップとを含むことを特徴とする。
請求項3記載の発明のガス検知方法は、通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知方法であって、判別すべき有極性ガスの存在しない雰囲気中において前記通電オン期間中に取り込まれた前記センサ出力である補正データを取り込む補正データ取込ステップと、判別すべき有極性ガスが存在する雰囲気中において、前記通電オン期間中の前記センサ出力を実測データとして取り込む実測データ取込ステップと、取り込まれた前記実測データから前記補正データを引いた差分データを判定データとして算出する判定データ算出ステップと、前記判定データを微分して微分応答波形データを取得する微分応答波形データ取得ステップと、前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出するピーク算出ステップと、前記ピーク算出ステップで算出された前記ピーク位置およびピーク数を、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数の基準ピークデータを含む微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種判別ステップとを含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明のガス検知装置は、通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知装置であって、前記通電オン期間中に実測した前記センサ出力である実測データを判定データとして取り込むセンサ出力検出部と、前記判定データを微分演算して微分応答波形データを取得すると共に、前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出する微分値演算部と、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数のピーク基準データを含む微分応答波形データベースを予め格納している記憶部と、前記微分値演算部で算出された前記ピーク位置およびピーク数を、前記微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種検出部とを含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明のガス検知装置は、通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知装置であって、判別すべき有極性ガスの存在しない雰囲気中において前記通電オン期間中に取り込まれた前記センサ出力である補正データを予め格納している記憶部と、判別すべき有極性ガスが存在する雰囲気中において、前記通電オン期間中の前記センサ出力である実測データを判定データとして取り込み、取り込まれた前記実測データから前記補正データを引いた差分データを判定データとして算出するセンサ出力検出部と、前記判定データを微分演算して微分応答波形データを取得すると共に、前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出する微分値演算部と、前記微分値演算部で算出された前記ピーク位置およびピーク数を、前記記憶部に予め格納されている、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数のピーク基準データを含む微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種検出部とを含むことを特徴とする。
請求項1記載の発明のガス検知方法によれば、ガス濃度に対する依存性を持つことなく、より精度の高いガス種の判別が可能となる。
請求項2記載の発明のガス検知方法によれば、ガス濃度に対する依存性を持つことなく、より精度の高いガス種の判別が可能となる。
請求項3記載の発明のガス検知方法によれば、ガス濃度に対する依存性を持つことなくかつ補正されたセンサ出力を検出することができ、より精度の高いガス種の判別が可能となる。
請求項4記載の発明のガス検知装置によれば、ガス濃度に対する依存性を持つことなく、より精度の高いガス種の判別が可能となる。
請求項5記載の発明のガス検知装置によれば、ガス濃度に対する依存性を持つことなくかつ補正されたセンサ出力を検出することができ、より精度の高いガス種の判別が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る接触燃焼式ガスセンサを用いたガス検知方法を実施するガス検知装置の構成例を示すブロック図、図2は、図1のガス検知装置で用いられる駆動パルスの波形例を示すタイミングチャート、図3は、図1のガス検知装置で用いられる接触燃焼式ガスセンサの構成例を示し、(A)は平面図、(B)は底面図および(C)は平面図におけるA−A線断面図である。
ガス検知装置1は、コントローラ10と、駆動電源20と、出力部30と、検出用のブリッジ回路を含む接触燃焼式ガスセンサ40とから構成される。コントローラ10には、駆動電源20、出力部30および接触燃焼式ガスセンサ40が接続されている。
ガス検知装置1では、図2に示すような波形を有する駆動パルスが供給されて通電制御され、この接触燃焼式ガスセンサ40のセンサ出力に基づいて、コントローラ10にて所望のガス種が検知され出力される。
コントローラ10は、センサ駆動制御部11、記憶部12、センサ出力検出部13、積分値演算部14、ガス濃度検出部15、微分値演算部16、ガス種検出部17および計時部18を含んで構成される。図示しないが、コントローラ10は、タイマ部等も有している。このコントローラ10は、たとえば、マイクロコンピュータにて具現化可能である。
センサ駆動制御部11は、計時部18から供給されるクロック信号を参照しつつ駆動電源20を通電制御して、接触燃焼式ガスセンサ40に対して図2に示すような駆動パルスを所定周期で与える。詳しくは、駆動パルスは、たとえば30秒の通電オフ期間と200ミリ秒の通電オン期間とで1周期が構成される駆動波形を有する駆動パルスを継続的に発生させる。
記憶部12には、判別すべき有極性ガスが存在しない雰囲気中で予め求められた補正データと、判別すべき有極性ガスの複数種類に関する積分感度とガス濃度の関係を示す基準積分感度データを含む積分感度データベースと、複数種類の有極性ガスに関するピーク位置およびピーク数のピーク基準データを含む微分応答波形データベースとが予め格納されている。また、記憶部12には、図7に示す処理時に一時的に発生するデータも格納される。
センサ出力検出部13は、駆動パルスにより接触燃焼式ガスセンサ40が駆動されたときの各センサ出力を、各通電オン期間にわたって時系列的に検出する。検出されたセンサ出力は、対応する処理が終了するまで記憶部12に一時的に保存される。
積分値演算部14は、計時部18から供給されるクロック信号を参照しつつ、通電オン期間時における接触燃焼式ガスセンサ40のセンサ出力の所定時間にわたる積分値を演算する。詳しくは、積分値演算部14は、検知すべきガスのピーク値に対応するタイミングを含む通電オン期間の所定時間にわたって、センサ出力検出部13からのセンサ出力をサンプリングすると共に、サンプリングされたデータを積分する。
ガス濃度検出部15は、積分値演算部14からの積分値に基づいて、ガス濃度を検出する。
微分値演算部16は、計時部18から供給されるクロック信号を参照しつつ、通電オン期間時における接触燃焼式ガスセンサ40のセンサ出力の所定時間にわたる判定データを微分演算して微分応答波形データを取得すると共に、通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ変極点の数をピーク数として算出する。
ガス種検出部17は、微分値演算部16にて求められたピーク位置およびピーク数に基づいて、有極性ガスのガス種を検出する。
駆動電源20は、既成の電池等が用いられる。また、出力部30は、ガス濃度検出部15で検出されたガス濃度と、ガス種検出部17で検出されたガス種とを出力する。この出力部30は、たとえば、ガス種検出結果の出力例として、有極性ガスの種類を直接文字表示すると共にガス濃度を数字表示するLCD(液晶ディスプレイ)およびその駆動回路であってもよいし、有極性ガスの種類を色分表示したり点滅するLED及びその駆動回路等であってもよい。また、ブザー等の可聴信号にてガス検出結果を出力するようにしてもよい。
接触燃焼式ガスセンサ40は、センサ駆動制御部11にて図2で示すような駆動パルスが供給されて間欠的に駆動する。この接触燃焼式ガスセンサ40は、図3に示すように、感応素子部Rsおよび補償素子部Rrから構成されている。感応素子部Rsは、白金(Pt)ヒータ42および白金族、たとえばパラジウム(Pd)を担持したアルミナ(Al2 3 )からなるPd/Al2 3 触媒層43を含み、補償素子部Rrは、白金(Pt)ヒータ44およびアルミナ(Al2 3 )層45を含む。詳しくは、図3(A)および(B)に示すように、この接触燃焼式ガスセンサ40は、シリコン(Si)ウエハ41の上に、酸化シリコン(SiO2 )膜48c、窒化シリコン(SiN)膜48bおよび酸化ハフニウム(HfO2 )膜48aからなる絶縁薄膜が成膜され、その上に、感応素子部Rsとして白金(Pt)ヒータ42およびPd/Al2 3 触媒層43、補償素子部Rrとして白金(Pt)ヒータ44およびアルミナ(Al2 3 )層45が形成されている。また、図3(C)に示すように、異方性エッチングして凹部46及び47を形成して、それぞれ薄膜ダイアフラムDs及びDrを形成することにより熱容量を小さくしている。
白金(Pt)ヒータ42および44は、固定抵抗R1およびR2と可変抵抗Rvと共にブリッジ回路を構成している。そして、このブリッジ回路において、白金(Pt)ヒータ42および固定抵抗R1の接続点、並びに白金(Pt)ヒータ44および固定抵抗R2の接続点には、コントローラ10のセンサ駆動制御部11からの駆動パルスが所定のインターバルで間欠的に供給される。また、白金(Pt)ヒータ42および白金(Pt)ヒータ44の接続点と、可変抵抗Rvの可動端子は、コントローラ10のセンサ出力検出部13に接続され、それにより、接触燃焼式ガスセンサ40のセンサ出力としての電圧値がセンサ出力検出部13に供給される。
このような接触燃焼式ガスセンサ40を使用するに際しては、まず、検出動作開始前に、センサ出力検出部13に供給されるセンサ出力が中間電位になるように可変抵抗Rvを調整する。この状態において、検出すべきガスが感応素子部Rsに触れると触媒作用により、この素子の表面で酸化されて反応熱が生じる。この反応熱により、白金(Pt)ヒータ42の抵抗値が上昇し、この抵抗値の上昇によりブリッジ回路の平衡が崩れ、コントローラ10にセンサ出力が供給される。この場合、白金(Pt)ヒータ44は、周囲温度の変動による白金(Pt)ヒータ42の抵抗値の変動を相殺し、反応熱に起因するPtヒータ42の抵抗値の変動成分のみを取り出せるように温度補償する。
ここで、本発明に係るガス検知方法の基本的な考え方について、図4〜図9を参照しながら説明する。図4は、本発明で用いられる補正データの波形を示すグラフである。図5は、有極性ガスの実測データの波形を示すグラフである。図6は、補正データ、実測データおよび判定データの関係を示す図である。図7は、有極性ガスの判定データの波形例を示すグラフである。図8は、図7に示す有極性ガスの判定データ波形に対応する微分応答波形を示すグラフである。図9は、図8における微分応答波形の一部を拡大したグラフである。
ガス検知装置1の記憶部12には、補正データが予め格納されている。この補正データは、次のようにして予め格納される。すなわち、検出すべき有極性ガスの存在しない純粋な空気中にガス検知装置1が配置され、図2に示すような矩形波の駆動パルスより接触燃焼式ガスセンサ40が駆動される。次いで、駆動パルスの通電オン期間におけるセンサ出力が検出され、このセンサ出力が、補正データとして記憶部12に格納されるのである。
補正データの波形例は、図4に示されている。なお、図4において、横軸におけるPONおよびPOFF は、それぞれ、図2で示した駆動パルスにおける通電オン期間の開始時点および終了時点を示す。
一方、検出すべき有極性ガスが存在する雰囲気中にガス検知装置1が配置され、図2に示すような矩形波の駆動パルスより接触燃焼式ガスセンサ40が駆動される。次いで、駆動パルスの通電オン期間におけるセンサ出力が検出され、このセンサ出力が、実測データとして記憶部12に一時的に格納される。
実測データの波形例は、図5に示されている。なお、図5において、横軸におけるPONおよびPOFF は、それぞれ、図2で示した駆動パルスにおける通電オン期間の開始時点および終了時点を示す。
次に、実測データから補正データを引いた差分データが算出され、この差分データが判定データy[n]とされる。ここで、判定データy[n]を、y[n]の測定時間tn に対してプロットしたデータ群をセンサ出力の応答波形データとする。
図6は、実測データから補正データを引いて判定データが算出されることを波形で示す説明図である。なお、図6において、PONおよびPOFF は、それぞれ、図2で示した駆動パルスにおける通電オン期間の開始時点および終了時点を示す。また、PINT は、応答波形データにおいて定常値ys に達する定常値到達時点を示す。
吸着燃焼したガスの総量は、応答波形データにおける定常値ys を超える部分の面積に依存するため、その面積が積分感度Sとして算出される。
S=t・(Σy[n]−n・ys )・・・・・・・・・・・・・(1)
ここで、t=POFF −PONであり、nはセンサ出力のサンプリング回数を示す。算出された積分感度Sは、記憶部12に一時的に格納される。
次に、判定データy[n]からその微分値Ydiv[n]が算出される。ここで、Ydiv[n]をy[n]の測定時間tn に対してプロットしたデータ群を微分応答波形とする。
Ydiv[n]=d(y[n+1]−y[n])/dt・・・・(2)
次に、通電オン期間の開始時点から所定時間内の微分応答波形において微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間tp をピーク位置とし、変極点の数mをピーク数として算出する。上述の所定時間は、たとえば、図6における判定データの通電オン期間の開示時点PONから定常値到達時点PINT までと設定される。
このピーク位置tp およびピーク数mは、記憶部12に予め格納されている各種ガスの微分応答波形データベースと比較される。ここで、各種ガスの微分応答波形データベースは、実験等に基づいて求められた複数種類の有極性ガスに対応する微分応答波形におけるピーク位置tp およびピーク数mの基準ピークデータとして、記憶部12に予め格納されている。
そして上述の比較の結果、このピーク位置tp およびピーク数mと同じピーク位置およびピーク数を有する微分応答波形を有するガス種があれば、実測された特定の有極性ガスは、そのガス種として判別される。
次に、記憶部12に一時的に格納された積分感度の実測値が読み出され、記憶部12に予め格納されている各種ガスの積分感度データベースと照らし合わされる。ここで、各種ガスの積分感度データベースは、実験等に基づいて求められた各種ガスに対応するガス濃度と積分感度値の関係を表す基準積分感度データとして、記憶部12に予め格納されている。
そして上述の照合の結果、積分感度の実測値は、積分感度データベースにおける判別されたガス種におけるガス濃度と積分感度値の関係に基づいて、ガス濃度として定量化される。
このように、検出すべき任意の有極性ガスの種類とガス濃度は、センサ出力の微分応答波形データにおけるピーク位置およびピーク数と、ガス検知装置1の記憶部12に予め格納されている補正データとガス種毎の微分応答波形データベースおよび積分感度データベースとに基づいて判別され、定量化される。
図7は、各種ガス、たとえば各種アルコールの応答波形(センサ出力)を示す図である。図7において、横軸は時間(ms;ミリ秒)であり、縦軸は電圧(V;ボルト)である。応答波形(a)〜(f)は、それぞれ、濃度1000ppmのメタノール、エタノール、1−プロパノール、2プロパノール、500ppmの1−ブタノールおよび500ppmの2−ブタノールを示す。
駆動パルスの通電オン期間により白金(Pt)ヒータ42,44をオンにしてから約100ms経過するまでの間に、いずれのアルコールにおいても2−プロパノールと同様に山型の応答波形を示すが、この応答波形の形状は、アルコール種によって異なる。
これらの応答波形は、立ち上がりの傾きが非常に特徴的であり、アルコール毎の差異をより明確にするために本発明では応答波形の微分を行っている。
図8は、図7に示す各種アルコールに対するセンサ応答波形の微分後の微分応答波形を示す図である。図8において、横軸は時間(ms;ミリ秒)であり、縦軸は微分値であるが、各種アルコールの微分応答波形を見やすくするために任意単位(a.u.)としている。図8の一部拡大波形を示す図9を見ると、次のようなことが分かる。
(1)メタノールの微分応答波形(a)は、約17msにブロードなピークを持つ。
(2)エタノールの微分応答波形(b)は、約4msに比較的大きなピークb1を示す。(3)1−プロパノールの微分応答波形(c)は、約4msと約7.5msに2つの大きなピークc1,c2を示し、ピークの裾は40ms付近まで広がっている。
(4)1−ブタノールの微分応答波形(e)は、約4.5msのピークe1を示し、ピークの裾は40ms付近まで広がっている。
このように、第1アルコールの微分ピークは、アルコール鎖の炭素数によって出現位置(ピーク位置)、ピーク数および形状が明らかに異なる。
さらに、第2アルコールでは、
(5)2−プロパノールの微分応答波形(d)は、シャープな約4msのピークd1とブロードな約17msのピークを示す。
(6)2−ブタノールの微分応答波形(f)は、2つに分離した4.5ms付近のピークf1と、ブロードな約17msのピークを示す。
このように、第2アルコールは、約4msのピークとブロードな17msの2つのピークからなるため、第1アルコールと構造の違いを判別することができる。また、第1、第2に係わらず、プロパノールでは4msに、ブタノールでは4.5msの位置に共通のピークが観察される。
これらのことから、微分応答波形のピーク位置、ピーク数、ピーク形状を解析することで、アルコール種の特定を行うことができることが分かる。
次に、本発明のガス検知装置のガス種判別およびガス濃度の定量化のための処理手順について、図10のフローチャートで説明する。
まず、判別されていないアルコール種を含む雰囲気中にガス検知装置1が配置された状態において、センサ駆動制御部11から図2の駆動パルスが出力され、接触燃焼式ガスセンサ40が駆動される(ステップS1)。次いで、駆動パルスの最初の通電オン期間の立ち上がりをトリガとして、記憶部12の予め格納されている補正データが読み出され、センサ出力検出部13に取り込まれる(ステップS2)。
次いで、駆動パルスの次の通電オン期間において、接触燃焼式ガスセンサ40のセンサ出力が検出され、実測データとしてセンサ出力検出部13に取り込まれる(ステップS3)。
次いで、センサ出力検出部13において、実測データから補正データを引いて判定データy[n]が算出される(ステップS4)。算出された判定データy[n]は、積分値演算部14および微分値演算部16に供給される。なお、この判定データy[n]は、通電オン期間の到来のたびに得られるので、ノイズのフィルタリングを行うために、取得した複数データを用いる移動平均法で平均値として算出しても良い。
次いで、積分値演算部14で、判定データy[n]が上記(1)式により積分され、積分感度Sが算出される(ステップS5)。算出された積分感度Sは、ガス濃度検出部15に供給される。
次いで、微分値演算部16で、判定データy[n]が上記(2)式により微分され、微分値Ydiv[n]が算出される(ステップS6)。次いで、微分値演算部16で、微分値Ydiv[n]に基づく微分応答波形データから微分値上昇方向から下降方向へ変化する変極点の出現時間としてのピーク位置tp と、変極点の数としてのピーク数mが算出される(ステップS7)。算出されたピーク位置tp およびピーク数mのデータは、ガス種検出部17に供給される。
次いで、ガス種検出部17で、供給されたピーク位置tp およびピーク数mのデータが記憶部12に格納されている微分応答波形データベースと比較され、微分応答波形データベース中に一致するピーク位置tp およびピーク数mを有するアルコール種があれば、判別されていないガスは、当該アルコール種であると判別される(ステップS8)。判別されたアルコール種を示す検出出力は、ガス濃度検出部15および出力部30に供給される。
次いで、ガス濃度検出部15において、ガス種検出部17からのアルコール種を示す検出出力により記憶部12に格納されている積分感度データベース中から読み出された当該アルコール種に対応する積分感度とアルコール濃度の関係に基づいて、積分値演算部14から供給された積分感度が、アルコール濃度値に定量化される(ステップS9)。定量化されたアルコール濃度値を示す検出出力は、出力部30に供給される。
次いで、出力部30で、ガス種検出部17から供給されたアルコール種を示す検出出力と、ガス濃度検出部15から供給されたアルコール濃度値を示す検出出力が、文字および数字表示等により出力される(ステップS10)。たとえば、LCDの画面にアルコール種を文字表示すると共に、アルコール濃度を数字や数字とバーの組み合わせ等により表示することができる。
このように本発明によれば、接触燃焼式ガスセンサ40のセンサ出力の微分応答波形データにおけるピーク位置tp およびピーク数mに基づいて有極性ガスのガス種を判別しているので、ガス濃度に対する依存性を持つことなくより精度の高いガス種の判別が可能である。また、センサ出力の積分値データに基づいて、判別された有極性ガスの濃度値を精度良く検出することができる。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施の形態では、センサ出力検出部13において、実測データから補正データを引いたものを判定データとしているが、補正データを用いることなく実測データそのものを判定データとして積分値演算部14および微分値演算部16へ出力し、積分値および微分値の演算を行っても、ガス種およびガス濃度を検出することができる。
また、上述の実施の形態では、アルコール種の判別に関して説明したが、本発明はこれに限らず、トルエン、ホルムアルデヒドに代表される揮発性有機化合物(VOC)等の他の可燃性ガスに対しても適用可能である。
本発明に係る接触燃焼式ガスセンサを用いたガス検知方法を実施するガス検知装置の構成例を示すブロック図である。 図1のガス検知装置で用いられる駆動パルスの波形例を示すタイミングチャートである。 図1のガス検知装置で用いられる接触燃焼式ガスセンサの構成例を示し、(A)は平面図、(B)は底面図および(C)は平面図におけるA−A線断面図である。 本発明で用いられる補正データの波形を示すグラフである。 有極性ガスの実測データの波形を示すグラフである。 補正データ、実測データおよび判定データの関係を示す図である。 有極性ガスの判定データの波形例を示すグラフである。 図5に示す有極性ガスの判定データ波形に対応する微分応答波形を示すグラフである。 図8における微分応答波形の一部を拡大したグラフである。 本発明のガス検知装置のガス種判別およびガス濃度の定量化のための処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 コントローラ
11 センサ駆動制御部
12 記憶部
13 センサ出力検出部
14 積分値演算部
15 ガス濃度検出部
16 微分値演算部
17 ガス種検出部
18 計時部
20 駆動電源
30 出力部
40 接触燃焼式ガスセンサ

Claims (5)

  1. 接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を微分して微分応答波形データを取得し、該微分応答波形データにおけるピーク位置とピーク数とに基づいて有極性ガスのガス種を判別することを特徴とするガス検知方法。
  2. 通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知方法であって、
    前記通電オン期間中に実測した前記センサ出力である実測データを判定データとして取り込む判定データ取込ステップと、
    前記判定データを微分して微分応答波形データを取得する微分応答波形データ取得ステップと、
    前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出するピーク算出ステップと、
    前記ピーク算出ステップで算出された前記ピーク位置およびピーク数を、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数の基準ピークデータを含む微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種判別ステップと
    を含むことを特徴とするガス検知方法。
  3. 通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知方法であって、
    判別すべき有極性ガスの存在しない雰囲気中において前記通電オン期間中に取り込まれた前記センサ出力である補正データを取り込む補正データ取込ステップと、
    判別すべき有極性ガスが存在する雰囲気中において、前記通電オン期間中の前記センサ出力を実測データとして取り込む実測データ取込ステップと、
    取り込まれた前記実測データから前記補正データを引いた差分データを判定データとして算出する判定データ算出ステップと、
    前記判定データを微分して微分応答波形データを取得する微分応答波形データ取得ステップと、
    前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出するピーク算出ステップと、
    前記ピーク算出ステップで算出された前記ピーク位置およびピーク数を、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数の基準ピークデータを含む微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種判別ステップと
    を含むことを特徴とするガス検知方法。
  4. 通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知装置であって、
    前記通電オン期間中に実測した前記センサ出力である実測データを判定データとして取り込むセンサ出力検出部と、
    前記判定データを微分演算して微分応答波形データを取得すると共に、前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出する微分値演算部と、
    複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数のピーク基準データを含む微分応答波形データベースを予め格納している記憶部と、
    前記微分値演算部で算出された前記ピーク位置およびピーク数を、前記微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種検出部と
    を含むことを特徴とするガス検知装置。
  5. 通電オフ期間および通電オン期間を含む所定周期のパルスで駆動される接触燃焼式ガスセンサのセンサ出力を用いて有極性ガスを検知するガス検知装置であって、
    判別すべき有極性ガスの存在しない雰囲気中において前記通電オン期間中に取り込まれた前記センサ出力である補正データを予め格納している記憶部と、
    判別すべき有極性ガスが存在する雰囲気中において、前記通電オン期間中の前記センサ出力である実測データを判定データとして取り込み、取り込まれた前記実測データから前記補正データを引いた差分データを判定データとして算出するセンサ出力検出部と、
    前記判定データを微分演算して微分応答波形データを取得すると共に、前記通電オン期間の開始時点から所定時間内に得られた前記微分応答波形データにおける微分値上昇方向から下降方向に変わる変極点の出現時間をピーク位置としかつ前記変極点の数をピーク数として算出する微分値演算部と、
    前記微分値演算部で算出された前記ピーク位置およびピーク数を、前記記憶部に予め格納されている、複数種類の有極性ガスに関する前記ピーク位置およびピーク数のピーク基準データを含む微分応答波形データベースと比較して、有極性ガスのガス種を判別するガス種検出部と
    を含むことを特徴とするガス検知装置。
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