JPH0960888A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH0960888A
JPH0960888A JP21920395A JP21920395A JPH0960888A JP H0960888 A JPH0960888 A JP H0960888A JP 21920395 A JP21920395 A JP 21920395A JP 21920395 A JP21920395 A JP 21920395A JP H0960888 A JPH0960888 A JP H0960888A
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JP
Japan
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power supply
phase control
switching element
supply voltage
load
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JP21920395A
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Inventor
Nobuaki Ota
宣章 太田
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御装置の時間分解能を上回る精度で位相制
御を行った場合と同等の電力制御を行うこと。 【解決手段】 制御装置には、トライアックを介して熱
風ファン装置のファンモータが接続されており、制御装
置は、交流電源電圧波形のゼロクロス点を基準とした遅
延時間で前記トライアックのゲート端子にパルス信号を
与えることに伴い、該トライアックをオンして前記ファ
ンモータに鋸刃状の電源を与える。この構成の場合、制
御装置は、複数の遅延時間T1a〜T3aで周期的にパルス
信号を発生するようになっている。従って、遅延時間T
1a〜T3aの平均値が制御装置の時間分解能を上回る値に
なるので、制御装置の時間分解能を上回る精度で位相制
御を行った場合と同等の電力制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
により位相制御される負荷を備えた加熱調理器に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】加熱調理器において
は、交流電源電圧波形のゼロクロス点を基準とした一定
の遅延時間でスイッチング素子にパルス信号を与えるこ
とに伴い、負荷の導通角を一定に保持する位相制御が行
われている。この加熱調理器の一例として、熱風循環式
オーブン機能を備えた電子レンジがあげられる。この電
子レンジは、熱風ファン装置から熱風ヒータに風を吹付
けることに伴い熱風を生成し、この熱風を調理室に供給
してオーブン調理を行うものであり、熱風ファン装置の
ファンモータを位相制御することにより熱風量を調整
し、焼きムラが少ない良好な調理状態を得るようにして
いる。
【0003】この構成の場合、パルス信号の遅延時間
は、マイクロコンピュータを主体とした位相制御手段が
クロックパルスの出力数をカウントすることに基づいて
設定している。例えば、クロックパルスの時間分解能Δ
Tが0.5msである場合、遅延時間=0.5n(nは
タイマカウント値)になる。このため、一定の遅延時間
でパルス信号を出力する構成では、クロックパルスの時
間分解能より高い精度(例えば0.25ms)が得られ
ないので、ファンモータに対する電力供給量の微調整、
即ち焼きムラの一層の低減が困難であった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、位相制御手段の時間分解能を上回る
精度で位相制御を行った場合と同等の電力制御を行うこ
とができる加熱調理器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の加熱調理
器は、スイッチング素子により制御される負荷と、交流
電源電圧波形のゼロクロス点を基準とした遅延時間で前
記スイッチング素子にパルス信号を与えることに伴い、
該スイッチング素子をオンして前記負荷に電源を与える
位相制御手段とを備え、この位相制御手段が、値が異な
る複数の遅延時間を発生するところに特徴を有する。上
記手段によれば、値が異なる複数の遅延時間でスイッチ
ング素子にパルス信号が与えられる。従って、複数の遅
延時間の平均値が位相制御手段の時間分解能を上回るよ
うに各遅延時間を設定すれば、位相制御手段の時間分解
能を上回る精度で位相制御を行った場合と同等の電力制
御を行うことができる。
【0006】請求項2記載の加熱調理器は、スイッチン
グ素子により制御される負荷と、交流電源電圧波形のゼ
ロクロス点を基準とした遅延時間で前記スイッチング素
子にパルス信号を与えることに伴い、該スイッチング素
子をオンして前記負荷に電源を与える位相制御手段とを
備え、この位相制御手段が、値が異なる複数の遅延時間
をその平均値が設定値となるように発生するところに特
徴を有する。上記手段によれば、値が異なる複数の遅延
時間でスイッチング素子にパルス信号が与えられる。こ
の場合、複数の遅延時間の平均値を、位相制御手段の時
間分解能を上回る精度の値に設定すれば、位相制御手段
の時間分解能を上回る精度で位相制御を行った場合と同
等の電力制御を行うことができる。
【0007】請求項3記載の加熱調理器は、スイッチン
グ素子により制御される負荷と、交流電源電圧波形のゼ
ロクロス点を基準とした遅延時間で前記スイッチング素
子にパルス信号を与えることに伴い、該スイッチング素
子をオンして前記負荷に電源を与える位相制御手段とを
備え、この位相制御手段が、遅延時間を周期的に変化さ
せるところに特徴を有する。上記手段によれば、スイッ
チング素子に与えられるパルス信号の遅延時間が周期的
に変化する。従って、1周期内に現れる複数の遅延時間
の平均値が位相制御手段の時間分解能を上回るように遅
延時間を変化させれば、位相制御手段の時間分解能を上
回る精度で位相制御を行った場合と同等の電力制御を行
うことができる。
【0008】請求項4記載の加熱調理器は、位相制御手
段が、値が異なる2種類の遅延時間を交互に発生すると
ころに特徴を有する。上記手段によれば、値が異なる2
種類の遅延時間でパルス信号がスイッチング素子に交互
に与えられる。従って、遅延時間を設定するためのプロ
グラムが簡単化されるので、遅延時間の設定処理に時間
がかかってパルス信号の出力タイミングが遅れることを
防止できる。
【0009】請求項5記載の加熱調理器は、負荷が、熱
風を生成する熱風ファン装置のファンモータおよび電装
部品を冷却する冷却ファン装置のファンモータのうちの
少なくとも一方であるところに特徴を有する。上記手段
によれば、熱風ファン装置のファンモータを複数の遅延
時間で位相制御する場合には、熱風の流れを焼きむらが
少なくなる最良の状態に調節できる。また、冷却ファン
装置のファンモータを複数の遅延時間で位相制御する場
合には、電装部品を冷却した風が調理室の庫内温度に影
響を及ぼさないように冷却ファン装置の吐出風量を調節
できる。
【0010】請求項6記載の加熱調理器は、交流電源電
圧波形の大きさを検出する電源電圧検出手段を備え、位
相制御手段が、前記電源電圧検出手段の検出値に基づい
て、遅延時間を設定するところに特徴を有する。上記手
段によれば、交流電源電圧波形の大きさに基づいて遅延
時間が設定される。このため、交流電源電圧の大きさに
応じて負荷に対する電力供給量を補正できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図7に基づいて説明する。尚、本実施例は、熱風
循環式オーブン調理機能およびグリル調理機能を有する
電子レンジに本発明を適用したものである。まず、図5
において、電子レンジ本体1は、外箱2の内部に内箱3
を収容してなるものであり、内箱3の内部は調理室4と
して機能するようになっている。そして、図3に示すよ
うに、電子レンジ本体1の前面部には扉5および操作パ
ネル6が設けられており、調理室4の前面開口部は扉5
の回動に伴い開閉される。
【0012】電子レンジ本体1内には、図5に示すよう
に、操作パネル6の背面側に位置して機械室7が形成さ
れている。この機械室7内には、マグネトロン8および
マグネトロン8に電源を供給する電源トランス9等の電
装部品が配設されており、マグネトロン8は、図6に示
すように、マグネトロン駆動回路8aを介して制御装置
10に接続されている。この制御装置10はマイクロコ
ンピュータを主体に構成されたものであり、位相制御手
段に相当する。そして、制御装置10は、マグネトロン
駆動回路8aを介してマグネトロン8を作動させること
に伴い、導波管(図示せず)を通して調理室4内にマイ
クロ波を照射する。これにより、調理室4内に収容され
た調理物がレンジ調理される。
【0013】機械室7内には、図4に示すように、冷却
ファン装置11が配設されている。この冷却ファン装置
11は、ファンモータ11aの回転軸にプロペラ形のフ
ァン11bを取着してなるものであり、図6に示すよう
に、ファンモータ11aはモータ駆動回路12を介して
制御装置10に接続されている。そして、制御装置10
は、モータ駆動回路12を介してファンモータ11aを
作動させることに伴いファン11bを回転させる。する
と、図5において、外箱1の背壁に形成された吸気口1
aから機械室7内に外気が吸引され、マグネトロン8お
よび電源トランス9等の電装部品が冷却される。
【0014】尚、電子レンジ本体1内にはダクト13お
よび14が配設されており、電装部品を冷却した空気
は、ダクト13を通って調理室4内に供給された後、ダ
クト14を通って電子レンジ本体1外へ排出される。
【0015】電子レンジ本体1内の背部には熱風生成室
15が形成され、この熱風生成室15内には熱風ファン
装置16が配設されている。この熱風ファン装置16
は、負荷に相当するファンモータ16aの回転軸に遠心
形のファン16bを取着してなるものであり、図6に示
すように、ファンモータ16aはモータ駆動回路17を
介して制御装置10に接続されている。尚、冷却ファン
装置11のファンモータ11aおよび熱風ファン装置1
6のファンモータ16aはくま取りモータからなるもの
である。
【0016】モータ駆動回路17は、図7に示すよう
に、スイッチング素子に相当するトライアック17aお
よびフォトカプラ17bを主体とするものであり、制御
装置10は、図1の(b)に示すパルス信号をフォトカ
プラ17bを介してトライアック17aのゲート端子に
与える。すると、パルス信号が与えられた位相角から次
のゼロクロス点までトライアック17aがオンされ、図
1の(c)に示すように、ファンモータ16aに鋸刃状
の電圧が印加され、ファン16bが回転する。尚、図7
の符号17cは、トライアック17aおよびフォトカプ
ラ17bからなる位相制御素子、符号17dは商用交流
電源(100V)を示す。
【0017】熱風生成室15内には、図3に示すよう
に、環状の熱風ヒータ18が配設されている。この熱風
ヒータ18は、図6に示すように、ヒータ駆動回路19
を介して制御装置10に接続されたものであり、制御装
置10は、ヒータ駆動回路19を介して熱風ヒータ18
をオンオフ制御する。
【0018】調理室4の奥壁には、図3に示すように、
上下部に位置して吐出口4a,4aが形成され、中央部
に位置して吸入口4bが形成されている。そして、熱風
ファン装置16のファンモータ16aおよび熱風ヒータ
18が作動すると、調理室4内から吸入口4bを通して
熱風生成室15内に空気が吸引され、この空気が熱風ヒ
ータ18に吹付けられることに伴い熱風が生成され、こ
の熱風が各吐出口4aを通して調理室4に供給される。
これにより、調理室4内を熱風が循環し、調理室4内に
収容された調理物がオーブン調理される。尚、吐出口4
aおよび吸入口4bは、複数のパンチング開孔からなる
ものである。
【0019】調理室4の天板には、その上面に位置して
上ヒータ19が設けられている。また、調理室4の底板
には、その下面に位置して下ヒータ20が設けられてい
る。そして、上ヒータ19および下ヒータ20は、図6
に示すように、ヒータ駆動回路21および22を介して
制御装置10に接続されており、制御装置10は、ヒー
タ駆動回路21および22を介して上ヒータ19および
下ヒータ20をオンオフ制御する。これにより、調理室
4内に輻射熱が供給され、調理室4内に収容された調理
物がグリル調理される。
【0020】操作パネル6には、調理モード選択キー2
3aおよびスタートキー23b等の各種キーが設けられ
ており、各キー23aおよび23bは制御装置10に接
続されている。そして、制御装置10は、調理モード選
択キー23aの操作内容に応じてレンジ調理,オーブン
調理,グリル調理のいずれが選択されたかを検出する。
また、操作パネル6には表示装置24が設けられてい
る。この表示装置24は、図6に示すように、駆動回路
24aを介して制御装置10に接続されており、制御装
置10は、調理モードや調理時間等の調理関連情報を、
駆動回路24aを介して表示装置24に表示する。
【0021】次に上記構成の作用について説明する。制
御装置10は、調理モード選択キー23aの操作内容に
応じてオーブン調理が選択されたことを検出すると、ス
タートキー23bの操作に伴い熱風ヒータ18に電源を
供給し、熱風ヒータ18を発熱させる。これと共に、図
2に示すフロチャートに従って熱風ファン装置16のフ
ァンモータ16aを位相制御し、調理室4に対する熱風
供給量を調整する。以下、制御装置10による位相制御
について詳述する。
【0022】制御装置10は、図2のステップS1でタ
イマ起動処理を行うと(出力を「1」に設定する)、ス
テップS2へ移行し、図1の(a)に示す100V商用
交流電源電圧波形のゼロクロス点を検出するまで待機す
る。そして、ゼロクロス点を検出することに伴い、図2
のステップS3へ移行し、出力が「1」であるかを判断
する。ここでは、ステップS1で出力を「1」に設定し
ているので、YESと判断してステップS4へ移行す
る。
【0023】制御装置10は、ステップS4へ移行する
と、タイマをn1 (=8)に設定した後、ステップS5
へ移行し、出力を「2」に設定する。そして、ステップ
S6で位相制御オン要求をした後、ステップS7へ移行
し、タイマを起動する。すると、タイマの設定時間(=
n1 ΔT)が経過した時点でタイマ割込みが発生し、制
御装置10は、ステップQ1へ移行する。但し、ΔTは
タイマの最小分解能(=0.5ms)である。
【0024】制御装置10は、ステップQ1へ移行する
と、タイマ割込み処理を行った後、ステップQ2へ移行
し、位相制御オン要求の有無を判断する。ここでは、ス
テップS6で位相制御オン要求が出力されているため、
制御装置10は、YESと判断してステップQ3へ移行
し、位相制御出力をオンする。尚、この位相制御出力の
オンタイミングは、図1の(b)において、時刻T1a
(=n1 ΔT=4ms)で示される。
【0025】制御装置10は、図2のステップQ3で位
相制御出力をオンすると、ステップQ4へ移行してタイ
マを1に設定した後、ステップQ5へ移行し、位相制御
オン要求を解除する。すると、タイマの設定時間(=Δ
T×1=0.5ms)が経過した時点でタイマ割込みが
発生し、制御装置10は、ステップQ1からQ2へ移行
する。
【0026】制御装置10は、ステップQ2へ移行する
と、位相制御オン要求の有無を判断する。ここでは、ス
テップQ5で位相制御オン要求を解除しているため、N
Oと判断してステップQ6へ移行する。そして、位相制
御出力をオフすることにより、図1の(b)に示すパル
ス信号を作成した後、ステップQ7へ移行してタイマを
停止させる。尚、位相制御出力のオフタイミングは、図
1の(b)において、時刻T1bで示される。
【0027】制御装置10は、タイマを停止させると、
図2のステップS2へ移行する。そして、電源電圧波形
のゼロクロス点を検出することに伴いステップS3へ移
行し、「出力=1」を判断する。ここでは、ステップS
5で出力を「2」に設定しているため、NOと判断して
ステップS3からS8を経てS9へ移行し、タイマをn
2 (=8)に設定した後、ステップS10へ移行し、出
力を「3」にする。
【0028】制御装置10は、出力を「3」に設定する
と、ステップS6へ移行して位相制御オン要求をした
後、ステップS7へ移行し、タイマを起動する。する
と、タイマの設定時間(=n2 ΔT=4ms)が経過し
た時点でタイマ割込みが発生し、制御装置10は、ステ
ップQ1からQ2を経てQ3へ移行し、位相制御出力を
オンする。尚、この位相制御出力のオンタイミングは、
図1の(b)において、時刻T2a(=n2 ΔT)で示さ
れる。
【0029】制御装置10は、位相制御出力をオンする
と、図2のステップQ4でタイマを1に設定し、ステッ
プQ5で位相制御オン要求を解除する。そして、タイマ
の設定時間(=ΔT)が経過した時点で、ステップQ1
からQ2を経てQ6へ移行し、位相制御出力をオフする
ことにより、図1の(b)に示すパルス信号を作成した
後、ステップQ7へ移行してタイマを停止させる。尚、
位相制御出力のオフタイミングは、図1の(b)におい
て、時刻T2bで示される。
【0030】制御装置10は、タイマを停止させると、
図2のステップS2へ移行する。そして、電源電圧波形
のゼロクロス点を検出することに伴いステップS3へ移
行し、「出力=1」を判断する。ここでは、ステップS
10で出力を「3」に設定しているため、ステップS3
からS8を経てS11へ移行し、タイマをn3 (=9)
に設定した後、ステップS12へ移行し、出力を「1」
に設定する。
【0031】制御装置10は、出力を「1」に設定する
と、ステップS6へ移行して位相制御オン要求をした
後、ステップS7へ移行し、タイマを起動する。する
と、タイマの設定時間(=n3 ΔT=4.5ms)が経
過した時点でタイマ割込みが発生し、制御装置10は、
ステップQ1からQ2を経てQ3へ移行し、位相制御出
力をオンする。尚、この位相制御出力のオンタイミング
は、図1の(b)において、時刻T3a(=n3 ΔT)で
示される。
【0032】制御装置10は、位相制御出力をオンする
と、図2のステップQ4でタイマを1に設定し、ステッ
プQ5で位相制御オン要求を解除する。そして、タイマ
の設定時間(=ΔT)が経過した時点で、ステップQ1
からQ2を経てQ6へ移行し、位相制御出力をオフする
ことにより、図1の(b)に示すパルス信号を作成した
後、図2のステップQ7へ移行してタイマを停止させ、
上記一連の動作を繰返す。尚、位相制御出力のオフタイ
ミングは、図1の(b)で時刻T3bで示される。また、
タイマ設定値n1〜n3は、1周期内における遅延時間
の平均値が「(4+4+4.5)/3=4.17」とな
るように、予め制御装置10のROMに記憶されたもの
である。
【0033】また、制御装置10は、調理モード選択キ
ー23aの操作内容に応じてレンジ調理が選択されたこ
とを検出すると、スタートキー23bの操作に伴いマグ
ネトロン8および冷却ファン装置11のファンモータ1
1aを作動させ、冷却ファン装置11によりマグネトロ
ン8および電源トランス9等の電装部品を冷却しながら
レンジ調理を行う。また、調理モード選択キー23aの
操作内容に応じてグリル調理が選択されたことを検出す
ると、スタートキー23bの操作に伴い上ヒータ19お
よび下ヒータ20を作動させ、グリル調理を行う。
【0034】上記実施例によれば、値が異なる複数の遅
延時間T1a(=T2a=4ms),T3a(=4.5ms)
でトライアックにパルス信号を周期的に与えるので、遅
延時間T1a〜T3aの平均値が制御装置10の時間分解能
0.5msを上回る4.17msになる。このため、制
御装置10の時間分解能を上回る精度で位相制御を行っ
た場合と同等の電力制御を行うことができる。また、熱
風ファン装置16のファンモータ16aを複数の遅延時
間T1a(=T2a),T3aで位相制御したので、調理室4
内を循環する熱風の流れが微調節され、その結果、調理
物に焼きむらが生じることが確実に防止される。
【0035】次に本発明の第2実施例を図8に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。制御装置10は、ステップS2
1でタイマ起動処理を行うと(フラグを「0」に設定す
る)、ステップS22へ移行して電源電圧波形のゼロク
ロス点を検出する。そして、ステップS23へ移行して
フラグを「0」から「1」に反転させた後、ステップS
24へ移行する。
【0036】制御装置10は、ステップS24へ移行す
ると、フラグが「1」であると判断してステップS25
へ移行し、タイマにn1 (=8)を設定した後、ステッ
プS26で位相制御オン要求を行い、ステップS27で
タイマを起動する。すると、タイマの設定時間(=n1
ΔT=4ms)が経過した時点でタイマ割込みが発生
し、制御装置10は、図1の(b)に示す割込みルーチ
ンを行うことにより、遅延時間n1 ΔTでパルス信号を
発生する。
【0037】制御装置10は、遅延時間n1 ΔTでパル
ス信号を発生すると、図8のステップS22へ移行して
電源電圧波形のゼロクロス点を検出した後、ステップS
23でフラグを「1」から「0」に反転させ、ステップ
S24へ移行する。そして、フラグが「1」ではないと
判断してステップS28へ移行し、タイマにn2 (=
9)を設定する。
【0038】制御装置10は、タイマにn2 (=9)を
設定すると、ステップS26で位相制御オン要求を行
い、ステップS27でタイマを起動する。すると、タイ
マの設定時間(=n2 ΔT=4.5ms)が経過した時
点でタイマ割込みが発生し、制御装置10は、図1の
(b)に示す割込みルーチンを行うことにより、遅延時
間n2 ΔTでパルス信号を発生する。尚、制御装置10
は、遅延時間n2 ΔTでパルス信号を発生すると、図8
のステップS22へ移行し、上記一連の動作を繰返す。
【0039】上記実施例によれば、値が異なる2種類の
遅延時間n1 ΔTおよびn2 ΔTを交互に発生してパル
ス信号をトライアックに与えた。このため、遅延時間n
1 ΔTおよびn2 ΔTのいずれでパルス信号を与えるか
を1ビットのフラグにより決定できるので、制御装置1
0のプログラムが簡単化される。このため、遅延時間の
設定処理に時間がかかり、パルス信号の出力タイミング
が遅れることを防止できる。
【0040】次に本発明の第3実施例を図9および図1
0に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部
材については同一の符号を付して説明を省略し、以下、
異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図9におい
て電源電圧検出手段に相当する電源電圧検出回路25
は、商用交流電源を降圧する電源トランス25aと、電
源トランス25aにより降圧された電源を整流する整流
回路25bと、平滑コンデンサ25cと、2つの抵抗2
5dとから構成されたものであり、整流回路25bの出
力は両抵抗25dにより分圧され、検出電圧Voとして
出力される。
【0041】尚、電源トランス25aは、電子レンジ本
体1内に予め組込まれたプリント配線基板上に搭載され
たものであり、例えば制御装置10に安定化直流電源を
供給するための電源トランスを利用したものである。
【0042】電源電圧検出回路25からの検出電圧Vo
は、制御装置10のアナログポートに入力されるように
なっており、制御装置10は検出電圧Voをデジタル値
に変換した後、該デジタルデータに基づいて電源電圧の
大きさを検出する。また、制御装置10のROMには、
図10に示すように、電源電圧値とタイマ設定値n1〜
n3 との関係を示すデータが記憶されている。
【0043】上記実施例によれば、制御装置10は、オ
ーブン調理を開始すると、まず、電源電圧検出回路25
からの検出電圧Voに基づいて電源電圧値を検出する。
次に、図10のデータに基づいて、電源電圧値に対応す
るタイマ設定値n1 〜n3 を読出す。そして、読出した
タイマ設定値n1 〜n3 に基づいて図2に示す制御を行
い、図1の遅延時間T1a〜T3aを設定する。このため、
電源電圧の大きさに応じてファンモータ16aに対する
電力供給量が補正されるので、電源電圧の大きさに拘ら
ず、ファンモータ16aに対する電力供給量が設定値に
保持される。従って、調理室4内を循環する熱風の流れ
が良好になり、その結果、調理物に焼むらが生じること
が一層確実に防止される。
【0044】尚、上記第3実施例においては、電源電圧
の大きさに基づいて遅延時間を調整する構成を第1実施
例に適用したが、これに限定されるものではなく、例え
ば第2実施例に適用しても良い。
【0045】また、上記第1〜第3実施例においては、
熱風ファン装置16のファンモータ16aを複数の遅延
時間で位相制御する構成としたが、これに限定されるも
のではなく、例えば冷却ファン装置11のファンモータ
11a,熱風ヒータ18,上ヒータ19,下ヒータ20
のうちのいずれか1つあるいは複数を位相制御しても良
い。特に、冷却ファン装置11のファンモータ11aを
位相制御する場合には、マグネトロン8や電源トランス
9等の電装部品を冷却した風が調理室4の庫内温度に影
響を及ぼさないように、冷却ファン装置11の吐出風量
を微調節できるので、調理物の仕上り状態が向上する。
【0046】また、上記第1〜第3実施例においては、
スイッチング素子としてサイリスタを用いたが、これに
限定されるものではなく、例えばGTO等のサイリスタ
を用いても良い。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の加熱調理器は以下の効果を奏する。請求項1〜3記載
の手段によれば、値が異なる複数の遅延時間でスイッチ
ング素子にパルス信号を与えることができるので、複数
の遅延時間の平均値が位相制御手段の時間分解能を上回
る値になる。このため、位相制御手段の時間分解能を上
回る高精度で位相制御を行った場合と同等の電力制御が
行われる。請求項4記載の手段によれば、値が異なる2
種類の遅延時間でパルス信号が交互にスイッチング素子
に与えられる。このため、遅延時間の設定プログラムが
簡単化されるので、処理に時間がかかってパルス信号の
出力タイミングが遅れることが防止される。
【0048】請求項5記載の手段によれば、熱風ファン
装置のファンモータを位相制御する場合には、調理室内
を循環する熱風の流れを微調節できるので、調理物に焼
きむらが生じることが確実に防止される。また、冷却フ
ァン装置のファンモータを位相制御する場合には、電装
部品を冷却した風が調理室の庫内温度に影響を及ぼさな
いように冷却ファン装置の吐出風量を微調節できるの
で、調理物の仕上り状態が向上する。請求項6記載の手
段によれば、電源電圧の大きさに拘らず、負荷に対する
電力供給量が設定値に保持される。このため、電源電圧
の大きさに応じて負荷に対する電力供給量を補正できる
ので、一層細かな電力制御が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであり、(a)
は交流電源電圧波形を示す図、(b)はパルス信号の出
力タイミングを示す図、(c)はファンモータに対する
印加電圧波形を示す図
【図2】制御装置による制御内容を示すフローチャート
(aはメインルーチン、bは割込みルーチンを示す)
【図3】電子レンジの正面図
【図4】機械室部分を縦方向へ破断して示す電子レンジ
の側面図
【図5】機械室部分,熱風生成室部分を横方向へ破断し
て示す電子レンジの上面図
【図6】電気的構成の概略を示す図
【図7】電気的構成の要部を概略的に示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す図2の(a)相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す図(電源電圧検出回
路を示す図)
【図10】制御装置の記憶データを示す図
【符号の説明】
8はマグネトロン(電装部品)、9は電源トランス(電
装部品)、10は制御装置(位相制御手段)、11は冷
却ファン装置、11aはファンモータ(負荷)、16は
熱風ファン装置、16aはファンモータ(負荷)、17
aはトライアック(スイッチング素子)、25は電源電
圧検出回路(電源電圧検出手段)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子により制御される負荷
    と、 交流電源電圧波形のゼロクロス点を基準とした遅延時間
    で前記スイッチング素子にパルス信号を与えることに伴
    い、該スイッチング素子をオンして前記負荷に電源を与
    える位相制御手段とを備え、 この位相制御手段は、値が異なる複数の遅延時間を発生
    することを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 スイッチング素子により制御される負荷
    と、 交流電源電圧波形のゼロクロス点を基準とした遅延時間
    で前記スイッチング素子にパルス信号を与えることに伴
    い、該スイッチング素子をオンして前記負荷に電源を与
    える位相制御手段とを備え、 この位相制御手段は、値が異なる複数の遅延時間をその
    平均値が設定値となるように発生することを特徴とする
    加熱調理器。
  3. 【請求項3】 スイッチング素子により制御される負荷
    と、 交流電源電圧波形のゼロクロス点を基準とした遅延時間
    で前記スイッチング素子にパルス信号を与えることに伴
    い、該スイッチング素子をオンして前記負荷に電源を与
    える位相制御手段とを備え、 この位相制御手段は、遅延時間を周期的に変化させるこ
    とを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 位相制御手段は、値が異なる2種類の遅
    延時間を交互に発生することを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれかに記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 負荷は、熱風を生成する熱風ファン装置
    のファンモータおよび電装部品を冷却する冷却ファン装
    置のファンモータのうちの少なくとも一方であることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱調
    理器。
  6. 【請求項6】 交流電源電圧波形の大きさを検出する電
    源電圧検出手段を備え、 位相制御手段は、前記電源電圧検出手段の検出値に基づ
    いて、遅延時間を設定することを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の加熱調理器。
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