JPH0960569A - 点火装置 - Google Patents

点火装置

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Publication number
JPH0960569A
JPH0960569A JP7218830A JP21883095A JPH0960569A JP H0960569 A JPH0960569 A JP H0960569A JP 7218830 A JP7218830 A JP 7218830A JP 21883095 A JP21883095 A JP 21883095A JP H0960569 A JPH0960569 A JP H0960569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
coil
current
plug
discharge
Prior art date
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Pending
Application number
JP7218830A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Miyamoto
誠郎 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP7218830A priority Critical patent/JPH0960569A/ja
Publication of JPH0960569A publication Critical patent/JPH0960569A/ja
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 点火二次回路部に発生する誘導放電分の電流
が点火プラグに流れるのを抑制して、点火プラグの劣化
を防止した点火装置を提供すること。 【解決手段】 点火コイル13の二次コイル13bで発
生した高電圧二次電流を点火プラグ14へ供給する点火
二次回路部に、点火プラグ14と並列に付加コイル15
を接続し、単位時間当たりの電流の変化の小さい誘導放
電分の電流の一部を付加コイル15によってバイパスし
て、必要以上の電流が点火プラグ14に流れるのを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の内燃
機関に用いられる点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のそれぞれの気筒毎に点火コイ
ルを配置した独立点火方式の点火装置としては、図4に
示されるようなものがある。
【0003】この点火装置は、バッテリー50より供給
された電流をECU51及びイグナイタ52によって制
御して、各気筒毎に設けられた点火コイル53の一次コ
イル53aに順次供給し、これにより点火コイル53の
二次コイル53bで発生した高電圧二次電流を点火プラ
グ54へ供給するように構成されている(なお、図4に
おいては、点火コイル53及び点火プラグ54はそれぞ
れ一つのみ示されている)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな点火装置においては、点火プラグ53が火花放電す
るときに、例えば、図3で示されるような波形が観測さ
れる。
【0005】図3で示される波形のうち、Aで示される
部分を容量放電といい、点火二次回路部の分布容量や点
火プラグ54自体の静電容量に蓄積された電荷による静
電エネルギーによるものである。この容量放電分の電流
により点火プラグ54が火花放電して、内燃機関内の混
合気が着火される。
【0006】この容量放電よりも時間的に遅れるBで示
される部分を誘導放電といい、容量放電により二次コイ
ル53bに貯えられた電磁エネルギーによるものであ
る。
【0007】そして、この誘導放電分の電流は、上記容
量放電分の電流が点火コイル53に流れて内燃機関内の
混合気が着火された後に、点火プラグ54に流れる。
【0008】このような誘導放電分の電流には、容量放
電分の電流により一旦火のついた混合気を時間をかけて
完全燃焼させるという役割がある反面、この誘導放電分
の電流が過度に大きいと、点火プラグ54の放電電極に
とっては必要以上の放電がなされることになり、その放
電の火花に起因する放電電極表面のエッチングから、点
火プラグ54の電極の損傷が激しくなり、その寿命の短
縮化等が問題となっていた。
【0009】そこで、この発明は上述したような問題点
を解決すべくなされたもので、必要以上の誘導放電分の
電流が点火プラグに流れることを抑えることにより、点
火プラグの劣化を軽減できるような点火装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この請求項1記載の点火装置は、内燃機関の気筒に
点火コイルを配置した点火装置であって、前記点火コイ
ルの二次コイルで発生した高電圧二次電流を点火プラグ
へ供給する点火二次回路部を備え、その点火二次回路部
に、前記点火プラグと並列に付加コイルが接続されてい
ることを特徴とする。
【0011】また、上記付加コイルのインピーダンス
は、点火コイルの二次コイルのインピーダンスよりも小
さい値であることが好ましく、より望ましくは、二次コ
イルのインピーダンスの1/10〜1/100の値がよ
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態について説明する。
【0013】この点火装置は、図1に示すように、バッ
テリー10より供給された電流をECU11及びイグナ
イタ12によって制御して、各気筒毎に設けられた点火
コイル13の一次コイル13aに順次供給し、これによ
り点火コイル13の二次コイル13bで発生した高電圧
二次電流を点火プラグ14へ供給するように構成された
独立点火方式の点火装置である(なお、図1では、点火
コイル13及び点火プラグ14はそれぞれ一つのみ示さ
れている)。
【0014】上記ECU11及びイグナイタ12は、バ
ッテリー10より供給される電流をオン・オフ制御して
断続的な一次電流を発生させると共に、その一次電流を
それぞれの点火コイル13に順次分配している。
【0015】また、このような断続的な一次電流が点火
コイル13の一次コイル13aに供給されることによ
り、点火プラグ14が火花放電するために必要な高電圧
二次電流が二次コイル13bに発生する。
【0016】そして、二次コイル13bで発生した高電
圧二次電流を点火プラグ14に供給する点火二次回路部
には、点火プラグ14と並列に付加コイル15が接続さ
れている。
【0017】このように構成された点火装置は、例え
ば、図2に示すような形態で内燃機関に組付けされる。
【0018】即ち、底部に点火プラグ14が設置された
各気筒毎のプラグホール20内に、点火コイル13が収
容配置されたコイルケース21が挿嵌されている。
【0019】上記コイルケース21の下部には、ゴムブ
ッシュを挿着して端子部22が形成されると共に、その
上部側、即ちプラグホール20開口端側には、付加コイ
ル15を収容した付加コイルケース23が配置されてい
る。
【0020】そして、コイルケース21内の点火コイル
13の一次コイル13aがケーブル24を介してイグナ
イタ12、バッテリー10等に接続される一方、二次コ
イル13bが、接続部22を介して点火プラグ14に接
続されると共に、図示省略の端子部を介して点火プラグ
14に並列に接続された付加コイルケース23内の付加
コイル15に接続されている。
【0021】なお、上記付加コイル15は、プラグホー
ル20内に配置されていてもよい。
【0022】以上のように構成された点火装置による
と、図3で既に説明したように、点火コイル13が火花
放電する際には、点火二次回路部には、容量放電分の電
流と誘導放電分の電流とが流れる。
【0023】そして、図3に示されるように、容量放電
分の電流は、単位時間当たりの電流変化が非常に大きい
ため、それによって付加コイル15に生じる逆起電力が
非常に大きい。従って、容量放電分の電流は、付加コイ
ル15側を流れずに、これと並列に接続されている点火
プラグ14側を流れて内燃機関内の混合気の着火のため
の放電に用いられる。
【0024】また、誘導放電分の電流は、図3に示され
るように、単位時間当たりの電流変化が非常に小さいた
め、それによって付加コイル15に生じる逆起電力も小
さい。このため、誘導放電分の電流の一部は、点火プラ
グ14と並列に接続されている付加コイル15側にバイ
パスされる。そして、点火プラグ14側を流れた電流は
混合気の完全燃焼のための放電に用いられる。なお、付
加コイル15での発熱を抑えるために、付加コイル15
に使用される電線は、通常、線経の太いものが使用され
る。
【0025】上述したように、混合気の着火に用いられ
る容量放電分の電流は点火プラグ14側を流れ、誘導放
電分の電流は点火プラグ側14と付加コイル15側とを
流れるため、必要以上の電流が点火プラグ14を流れる
ことがなく、不必要な放電による点火プラグ14の放電
電極の劣化を招くことがなく、その寿命が長くなる。
【0026】なお、所定の波形の高電圧二次電流に対し
て、上記付加コイル15のインピーダンスの値は、誘導
放電分の電流をどの程度の割合で、点火プラグ14側に
流し、又、付加コイル15側に流すかで決定され、通
常、点火コイル13の二次コイル13bのインピーダン
スよりも小さい値であることが好ましく、より好ましく
は、点火コイル13の二次コイル13bのインピーダン
スの値の1/10〜1/100の範囲内の値が好まし
い。
【0027】また、二次コイル13bに流れるトータル
の電流量が従来と比べて小さくなるため、二次コイル1
3bの発熱を従来よりも低く押さえることができる。こ
のため、二次コイル13bを従来よりも小径の電線を巻
回して形成することが可能となり、点火コイル自体の小
径化を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の点火装置によると、点火二次回路部に、点火プラグと
並列に付加コイルを接続しているため、単位時間当たり
の電流変化の大きい容量放電分の電流は、それによって
付加コイルに生じる逆起電力が大きいので付加コイルを
流れずに点火プラグに流れる。また、単位時間当たりの
電流変化の小さい誘導放電分の電流は、それによって付
加コイルに生じる逆起電力が小さいため、バイパスされ
て付加コイルにも流れるようになる。
【0029】従って、混合気の着火のために必要な容量
放電分の電流はそのまま点火プラグに流れる一方、必要
以上に大きな誘導放電分の電流の一部は付加コイル側へ
バイパスされるため、点火プラグが必要以上に放電させ
られることはなく、点火プラグの電極の放電による劣化
を極力防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施形態の点火装置を示す
配線図である。
【図2】同上の点火装置を内燃機関に組み付けた状態を
示す図である。
【図3】点火プラグが放電する際の容量放電と誘導放電
とを示す図である。
【図4】従来例を示す配線図である。
【符号の説明】
10 バッテリー 11 ECU 12 イグナイタ 13 点火コイル 13a 一次コイル 13b 二次コイル 14 点火プラグ 15 付加コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の気筒に点火コイルを配置した
    点火装置であって、 前記点火コイルの二次コイルで発生した高電圧二次電流
    を点火プラグへ供給する点火二次回路部を備え、 その点火二次回路部に、前記点火プラグと並列に付加コ
    イルが接続されていることを特徴とする点火装置。
  2. 【請求項2】 前記付加コイルのインピーダンスが前記
    二次コイルのインピーダンスよりも小さい値であること
    を特徴とする請求項1記載の点火装置。
  3. 【請求項3】 前記付加コイルのインピーダンスが前記
    二次コイルのインピーダンスの1/10〜1/100の
    値であることを特徴とする請求項1記載の点火装置。
JP7218830A 1995-08-28 1995-08-28 点火装置 Pending JPH0960569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7218830A JPH0960569A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 点火装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7218830A JPH0960569A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 点火装置

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Publication Number Publication Date
JPH0960569A true JPH0960569A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16726018

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JP7218830A Pending JPH0960569A (ja) 1995-08-28 1995-08-28 点火装置

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