JPH0959602A - 水分散型撥水撥油剤組成物 - Google Patents

水分散型撥水撥油剤組成物

Info

Publication number
JPH0959602A
JPH0959602A JP8151327A JP15132796A JPH0959602A JP H0959602 A JPH0959602 A JP H0959602A JP 8151327 A JP8151327 A JP 8151327A JP 15132796 A JP15132796 A JP 15132796A JP H0959602 A JPH0959602 A JP H0959602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
surfactant
water
groups
polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8151327A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichiro Sugimoto
修一郎 杉本
Toshiaki Goto
俊朗 後藤
Takashige Maekawa
隆茂 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP8151327A priority Critical patent/JPH0959602A/ja
Publication of JPH0959602A publication Critical patent/JPH0959602A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】併用薬剤や夾雑物が存在する場合にも優れた撥
水撥油性および分散安定性を示す撥水撥油剤組成物を得
る。 【解決手段】水系媒体、該媒体中に分散したポリフルオ
ロアルキル基を含有する(メタ)アクリレートの重合し
た単位を含む重合体、分子中に窒素原子およびポリオキ
シアルキレン基を含みかつオキシアルキレン基を5個以
上含む界面活性剤、および、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル等のノニオン性界面活性剤を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分散型撥水撥油
剤組成物およびその製造方法に関する。さらに詳しく
は、加工処理浴に併用薬剤を含ませた場合、または加工
処理浴中に前処理工程から加工布等に付着した夾雑物が
混入した場合等においても、優れた分散安定性および撥
水撥油性を発揮する水分散型撥水撥油剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリフルオロアルキル基含有アクリレー
トおよび/またはメタクリレートなどのポリフルオロア
ルキル基を含有する重合可能な化合物の重合単位を含む
重合体を乳化重合によって合成し、得られた水性分散液
を撥水撥油剤として使用することは広く行われている
(特公昭47−40467等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の水性分散
液は、加工浴中のpHが変化すると撥水撥油性能が低下
したり、水性分散液の分散性の悪化によるエマルション
粒子の凝集、沈降が起こることが問題となっていた。
【0004】この問題を解決する撥水撥油剤として、界
面活性剤として窒素原子に結合したメチル基を2または
3個有するカチオン性界面活性剤およびノニオン性界面
活性剤を含む撥水撥油剤が提案されている(特開昭55
−71779)が、アニオン性物質(染料固着剤や酸性
染料など) が加工浴中に存在する場合には、撥水撥油剤
の安定性が不充分であり、目的の性能を発揮しない欠点
があった。また、窒素原子に結合したメチル基を2また
は3個有するカチオン性界面活性剤およびノニオン性界
面活性剤を併用する場合には、それらの相溶性が充分で
なく、特に撥油性に劣る欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の欠
点を解決するために検討を重ねた結果、水分散型撥水撥
油剤中に特定の組み合わせの界面活性剤(c)および界
面活性剤(d)を含ませることによって、酸やアニオン
性物質等の併用薬剤や夾雑物が存在したとしても、きわ
めて優れた分散安定性を発揮し、かつ、撥水撥油性の低
下を起こさないことを見い出した。
【0006】すなわち、本発明は、水系媒体(a)、重
合体(b)、界面活性剤(c)、および界面活性剤
(d)を含むことを特徴とする水分散型撥水撥油剤組成
物を提供する。 重合体(b):水系媒体(a)中に分散したポリフルオ
ロアルキル基を含有するアクリレートおよび/またはメ
タクリレートの重合した単位を含む重合体。界面活性剤
(c):窒素原子およびポリオキシエチレン基を含み、
かつ、オキシアルキレン基を5個以上含む化合物からな
る界面活性剤。 界面活性剤(d):ポリオキシアルキレン基を有する多
価アルコールの末端水素原子の1個が、1価炭化水素基
またはアシル基に置換された化合物からなるノニオン性
界面活性剤。
【0007】
【発明の実施の形態】
[水系媒体(a)]本発明における水系媒体(a)とし
ては、水のみ、または水溶性有機溶剤を水に含ませたも
のが挙げられる。水溶性有機溶剤としては、ケトン類、
エステル類、グリコール類またはグリコールエーテル類
等が挙げられる。水系媒体としては、水のみが好まし
く、水溶性有機溶剤を含ませる場合には、水の100重
量部中に、5〜20重量部程度が好ましい。
【0008】[重合体(b)]水系媒体中に分散した特
定の重合体(b)は、ポリフルオロアルキル基を含有す
るアクリレートおよび/またはメタクリレートの重合し
た単位を含む重合体である。なお、以下において、ポリ
フルオロアルキル基をRf 基と記す。アクリレートおよ
び/またはメタクリレートは、(メタ)アクリレートと
記し、他の化合物についても同様に記す。
【0009】Rf 基を含有する(メタ)アクリレートの
f 基は、アルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原
子に置換された基を意味する。Rf 基は、フッ素原子以
外の他のハロゲン原子に置換された水素原子を含んでい
てもよく、他のハロゲン原子としては、塩素原子が好ま
しい。さらに、Rf 基は、炭素−炭素結合の1個以上に
エーテル性の酸素原子(−O−)またはチオエーテル性
のイオウ原子(−S−)が挿入されていてもよい。
【0010】また、Rf 基の炭素数は、3〜20が好ま
しく、特に4〜16が好ましい。またRf 基は直鎖また
は分岐の構造が好ましく、直鎖が好ましい。分岐の構造
である場合には、分岐部分がRf 基の末端部分に存在
し、かつ炭素数が短い場合が好ましい。
【0011】Rf 基中のフッ素原子の数は、Rf 基と同
一炭素数の対応するアルキル基の水素原子の数に対する
割合で表現した場合に、60%以上が好ましく、80%
以上が好ましい。さらにRf 基は、アルキル基の水素原
子の全てがフッ素原子に置換された基(以下、パーフル
オロアルキル基と記す。)が好ましい。
【0012】Rf 基を含有する(メタ)アクリレート
は、下式b1で表される化合物が好ましい。ただし、R
f1は炭素数4〜16個の直鎖状また分岐状のポリフルオ
ロアルキル基を示し、パーフルオロアルキル基が好まし
い。また、式b1において、R4 に結合するRf1基の炭
素原子には、フッ素原子が結合しているのが好ましい。
4 は炭素数1〜10個の直鎖状または分岐状の2価の
結合基を示し、具体例中に記載されるものが好ましい。
5 は、水素原子またはメチル基を示す。
【0013】
【化3】Rf1−R4 −OCOCR5 =CH2 ・・・式b
【0014】Rf 基を含有する(メタ)アクリレートの
具体例を以下に挙げるが、これらに限定されない。
【0015】
【化4】CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH=CH2、 CF3(CF2)7(CH2)2OCOCH=CH2、 CF3(CF2)6(CH2)2OCOCH=CH2、 CF3(CF2)4CH2OCOC(CH3)=CH2 、 (CF3)2CF(CF2)6(CH2)3OCOCH=CH2 、 (CF3)2CF(CF2)10(CH2)3OCOCH=CH2、 CF3(CF2)6(CH2)2OCOC(CH3)=CH2、 (CF3)2CF(CF2)4(CH2)2OCOCH=CH2 、 CF3(CF2)7SO2N(C3H7)(CH2)2OCOCH=CH2、 CF3(CF2)7SO2N(CH3)(CH2)2OCOC(CH3)=CH2 、 CF3(CF2)7(CH2)3OCOCH=CH2、 (CF3)2CF(CF2)4CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2 、 (CF3)2CF(CF2)6CH2CH(OCOCH3)OCOC(CH3)=CH2
【0016】重合体(b)は、上記のRf 基を含有する
(メタ)アクリレートの重合した単位の1種または2種
以上を含む。2種以上を含む場合にはRf 基の炭素数の
異なる(メタ)アクリレートであるのが好ましい。
【0017】重合体(b)は、他の重合性化合物の重合
した単位を含むのが好ましい。他の重合性化合物として
は、Rf 基を含有する(メタ)アクリレートと共重合可
能な化合物であれば特に限定されない。他の重合性化合
物の好ましい例としては、以下の化合物が挙げられる。
【0018】N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
(メタ)アクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、アジリジニル(メタ)アクリレート、ジアセトン
(メタ)アクリルアミド、メチロール化ジアセトン(メ
タ)アクリルアミド、エチレンジ(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、3−フ
ルオロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
等の架橋性の基を有する重合性単量体等。
【0019】塩化ビニル、エチレン、酢酸ビニル、フッ
化ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、アルキル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ビニルアルキルエーテル、ハロゲン化アルキルビニ
ルエーテル、ビニルアルキルケトン、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、ブタジエン、
イソプレン、クロロプレン等。
【0020】重合体(b)中に他の重合性化合物の重合
した単位を含ませる場合には、該重合した単位の1種ま
たは2種以上を含ませることができる。
【0021】重合体(b)は、Rf 基を含有する(メ
タ)アクリレートの重合した単位とともに他の重合性化
合物の重合した単位を含む共重合体であるのが好まし
い。該共重合体中のRf 基を含有する(メタ)アクリレ
ートの重合した単位は40重量%以上が好ましく、特に
50〜80重量%程度が好ましい。また、他の重合性化
合物として、架橋性単量体を含ませる場合には少量でよ
く、通常は、共重合体中に1〜10重量%程度が好まし
く、特に2〜5重量%程度が好ましい。また、重合体
(b)の分子量は、1000〜1000000が好まし
い。
【0022】[界面活性剤(c)]さらに、本発明の水
分散型撥水撥油剤組成物は、特定の組み合わせの界面活
性剤、すなわち、界面活性剤(c)および界面活性剤
(d)を含む。界面活性剤(c)は、分子中に、窒素原
子およびポリオキシアルキレン基を含み、かつ、オキシ
アルキレン基を5個以上含む界面活性剤である。オキシ
アルキレン基は、窒素原子に結合するのが好ましい。
【0023】オキシアルキレン基としては、オキシエチ
レン基および/またはオキシプロピレン基が好ましい。
該オキシアルキレン基は、2個以上が連続したポリオキ
シアルキレン基として分子中に存在するのが好ましく、
さらに、ポリオキシアルキレン基は、分子中に1〜3個
存在するのが好ましい。
【0024】本発明の特定の界面活性剤(c)として
は、下式c1〜c6のいずれかで表される界面活性剤が
好ましい。なお、下式において、ポリオキシエチレン基
およびポリオキシプロピレン基の連なり方は、ブロック
状またはランダム状のいずれであってもよい。
【0025】
【化5】
【0026】ただし、R1 〜R3 、X、A、B、Q、
m、n、j、p、q、r、s、t、u、およびvは、以
下の意味を示す。
【0027】R1 :炭素数が6〜22のアルキル基、炭
素数が6〜22のアルケニル基、炭素数が6〜22のア
シル基、アルキル基(炭素数が6〜22)が結合したフ
ェニル基、およびアルケニル基(炭素数が6〜22)が
結合したフェニル基からなる群より選ばれる1種以上の
基を示す。R2 、R3 :同一であっても異なっていても
よく、それぞれ、水素原子、メチル基、エチル基、また
はベンジル基を示す。
【0028】X- :1価のアニオンを示し、塩素イオ
ン、HSO4 -、NO3 -、CH3 COO- 、CH3 CH2
COO- 、HCOO- 、または、C25 SO4 -等が好
ましい。 A:オキシエチレン基を示す。 B:オキシプロピレン基[−CH2 CH(CH3 )O−
または−CH(CH3)CH2 O−]を示す。オキシプ
ロピレン基が窒素原子と結合している場合には、窒素原
子と−CH2 で結合しているのが好ましい。 Q:−(CH2k −(kは0〜5の整数である。)で
表される2価の結合基を示す。
【0029】m、n、j、p:それぞれ、0〜20の整
数を示し、m+n+j+pの平均は5〜40である。
m、n、j、pは、オキシエチレン基またはオキシプロ
ピレン基の個数を示す。入手容易な界面活性剤(c)
は、オキシエチレン基および/またはオキシプロピレン
基の個数が種々異なる化合物の混合物であるが、その場
合においてもm+n+j+pの平均値は5〜40であ
り、5〜20が好ましい。また、mとnのいずれもが0
である場合には、窒素原子と水素原子が直接結合してい
ることを示す。他の場合においても同様の意味を示す。
【0030】q、r、s、t、u、v:それぞれ、0〜
20の整数を示し、q+r+s+t+u+vの平均値は
5〜40である。q、r、s、t、u、vは、オキシエ
チレン基またはオキシプロピレン基の個数を示す。入手
容易な界面活性剤(c)は、オキシエチレン基および/
またはオキシプロピレン基の個数が種々異なる化合物の
混合物であるが、その場合においてもq+r+s+t+
u+vの平均値は5〜40であり、10〜20が好まし
い。qとrのいずれもが0である場合には、窒素原子と
水素原子が直接結合していることを示す。他の場合にお
いても同様の意味を示す。
【0031】界面活性剤(c)が、上記の式c1〜式c
6のいずれかである場合、入手容易な界面活性剤(c)
は、通常は2種以上の混合物であり、R1 の種類および
炭素数の異なる混合物等である。たとえば、R1 が、ア
ルキル基を主成分とするアルキル基およびアルケニル基
の混合する基(ヤシ油アルキル基)、アルキル基および
アルケニル基が混合する基(牛脂アルキル基)、大部分
がアルキル基である基(硬化牛脂アルキル基)等である
ものが挙げられる。
【0032】上記の界面活性剤(c)分子中における、
オキシエチレン基またはオキシプロピレン基の割合が少
ないと、本発明の主目的である充分な加工処理浴安定性
が得られない恐れがあり、一方、多すぎる場合には親水
性が増加し充分な撥水性を得ることができない恐れがあ
る。
【0033】界面活性剤(c)は、式c1〜c6で表さ
れる界面活性剤のうち、オキシアルキレン基を含み、か
つ、カチオン性の窒素原子を含む化合物からなる式c3
〜c6で表される界面活性剤のいずれかが特に好まし
く、とりわけ式c3またはc4で表される界面活性剤が
好ましい。式c3またはc4で表される界面活性剤にお
いては、特に撥水撥油剤の機械的安定性、保存安定性、
および長時間の分散安定性に優れた効果が期待できる。
【0034】界面活性剤(c)のうち、式c1で表され
る非イオン性界面活性剤は、市販されており、たとえ
ば、以下のものが挙げられる。ポリオキシエチレンステ
アリルアミン(オキシエチレン基の平均個数10)[商
品名:ナイミーンS−210(日本油脂社製)]。ナイ
ミーンS−210は下式c1−1に示す構造におけるa
+bの平均値が10である化合物である。R6 はステア
リル基を示す。
【0035】ポリオキシエチレンステアリルアミン(オ
キシエチレン基の平均個数15)[商品名:ナイミーン
S−215(日本油脂社製)]。ポリオキシエチレンス
テアリルアミン(オキシエチレン基の平均個数20)
[商品名:ナイミーンS−220(日本油脂社製)]。
ナイミーンS−220は下式c1−1に示す構造におけ
るa+bの平均値が20である化合物である。R6 はス
テアリル基を示す。
【0036】ポリオキシエチレンラウリルアミン(オキ
シエチレン基の平均個数7)[商品名:ナイミーンL−
207(日本油脂社製)]。ポリオキシ牛脂アルキルア
ミン[商品名:エソミンT/15(ライオンアクゾ社
製)]。エソミンT/15は下式c1−1に示す構造に
おけるa+bの平均値が5である化合物である。R6
牛脂アルキル基を示す。
【0037】
【化6】
【0038】ポリオキシエチレンヤシ油アルキルアミン
(オキシエチレン基の平均個数15)[商品名:エソミ
ンC/25(ライオンアクゾ社製)]。ポリオキシエチ
レンオレイルアミン(オキシエチレン基の平均個数1
0)[商品名:エソミンO/20(ライオンアクゾ社
製)]。ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヤシ
油アルキルアミン(オキシエチレン基とオキシプロピレ
ン基の合計個数の平均16)[商品名:エプロポミンC
/18−18(ライオンアクゾ社製)]。ポリオキシエ
チレンステアリン酸アミド(オキシエチレン基の平均個
数15)[商品名:TAMDS−15(日光ケミカル社
製)]。
【0039】また、界面活性剤(c)のうち、式c2で
表される非イオン性界面活性剤も、市販されており、た
とえば、以下のものが挙げられる。ポリオキシエチレン
牛脂アルキルプロピルジアミン(オキシエチレン基の平
均個数8)[商品名:ナイミーンDT−208(日本油
脂社製)]。ポリオキシエチレン牛脂アルキルプロピル
ジアミン(オキシエチレン基の平均個数15)[商品
名:エソデユオミンT/15(ライオンアクゾ社
製)]。ポリオキシエチレンステアリルプロピルジアミ
ン(オキシエチレン基の平均個数8)[商品名:TDM
NS−8(日光ケミカル社製)]。
【0040】また、界面活性剤(c)のうち、式c3で
表される両性界面活性剤も、市販されており、たとえ
ば、以下のものが挙げられる。ポリオキシエチレンラウ
リルモノメチルアンモニウムクロリド(オキシエチレン
基の平均個数7)[商品名:カチオンL−207(日本
油脂社製)]。ポリオキシエチレンヤシ油アルキルモノ
メチルアンモニウムクロリド(オキシエチレン基の平均
個数15)[商品名:エソカードC/25(ライオンア
クゾ社製)]。エソカードC/25は下式c3−1に示
す構造におけるc+dの平均値が15である化合物であ
る。R15はヤシ油アルキル基を示す。
【0041】
【化7】
【0042】また、式c3で表される両性界面活性剤
は、式c1で表される非イオン性界面活性剤と塩酸、硫
酸、硝酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機
酸、塩化メチル、塩化ベンジル、硫酸ジエチル、硫酸ジ
メチル等との反応によっても合成できる。また、市販品
としては、ポリオキシエチレンココナットアルキルメチ
ルアンモニウムクロリド(商品名:エソガードC/25
ライオンアクゾ社製)等が挙げられる。
【0043】式c4で表される両性界面活性剤は、式c
2で表される非イオン性界面活性剤の1当量に対して、
塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸
等の有機酸、塩化メチル、塩化ベンジル、硫酸ジエチ
ル、硫酸ジメチル等を2当量反応させることによって合
成できる。
【0044】また、式c5および式c6で表される両性
界面活性剤は、式c2で表される非イオン性界面活性剤
の1当量に対して、塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸、ギ酸、
酢酸、プロピオン酸等の有機酸、塩化メチル、塩化ベン
ジル、硫酸ジエチル、硫酸ジメチル等を1当量反応させ
ることによって合成できる。
【0045】[界面活性剤(d)]さらに本発明の撥水
撥油剤組成物は、上記の界面活性剤(c)とともに、界
面活性剤(d)を含む。界面活性剤(d)は、ポリオキ
シアルキレン基を有する多価アルコールの末端水素原子
の1個が、1価炭化水素基またはアシル基に置換された
化合物からなるノニオン性界面活性剤である。
【0046】ポリオキシアルキレン基を有する多価アル
コールとしては、ポリオキシアルキレングリコール、グ
リセリンとポリオキシアルキレングリコールとを脱水反
応させて得られる構造の化合物、糖とポリオキシアルキ
レングリコールとを脱水反応させて得られる構造の化合
物(たとえば、ポリオキシアルキレンソルビトール)等
が挙げられる。ポリオキシアルキレン基中のオキシアル
キレン基の総数は、2〜30が好ましく、特に8〜15
が好ましい。
【0047】界面活性剤(d)は、上記の多価アルコー
ルの水酸基末端の1個が、1価炭化水素基またはアシル
基に置換された化合物であり、1価炭化水素基に置換さ
れた化合物が好ましい。
【0048】1価炭化水素基としては、脂肪族炭化水素
基または芳香族炭化水素基であり、それらの炭素数は8
〜18が好ましい。脂肪族炭化水素基としては、アルキ
ル基が好ましく、特に炭素数12〜18のアルキル基が
好ましい。また、芳香族炭化水素基としては、アルキル
基で置換されたフェニル基、またはアルキル基で置換さ
れたベンジル基が好ましく、該アルキル基は、フェニル
基またはベンジル基の4位に結合するのが好ましく、該
アルキル基の炭素数は8または9が好ましい。
【0049】アシル基(R7 CO−)としては、R7
分が炭素数12〜18の脂肪族炭化水素基である基が好
ましく、特にR7 部分が炭素数12〜18のアルキル基
である基が好ましい。
【0050】界面活性剤(d)は、ポリオキシアルキレ
ングリコールの末端水素原子の1個が1価炭化水素基ま
たはアシル基に置換された化合物からなるノニオン性界
面活性剤が好ましい。
【0051】ポリオキシアルキレングリコールとして
は、炭素数1〜4のオキシアルキレン基を2個以上含む
化合物が好ましく、特にポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレングリコールが好ましい。
【0052】ポリオキシアルキレングリコールのポリオ
キシアルキレン基が2種以上のオキシアルキレン基から
なる場合の連なり方は、ブロック状またはランダム状の
いずれであってもよい。また、ポリオキシアルキレング
リコール中のオキシアルキレン基の総数は、2〜100
が好ましく、5〜80が好ましく、特に8〜15が好ま
しい。
【0053】界面活性剤(d)としては、下式d1また
は下式d2で表される化合物が好ましく、特に下式d1
で表される化合物が好ましい。ただし、下式におけるR
8 は炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基または4位がア
ルキル基で置換されたフェニル基を示し、R9 は、炭素
数12〜18のアルキル基、Q1 は1種以上のアルキレ
ン基を示し、wは5以上の整数を示す。
【0054】
【化8】R8 O−(Q1 −O)w H・・・式d1 R9 COO−(Q1 −O)w H・・・式d2
【0055】式d1において、R8 が炭素数8〜18の
脂肪族炭化水素基である場合には、炭素数8〜18のア
ルキル基が好ましい。該アルキル基は、直鎖構造であっ
ても分岐構造であってもよい。式d1で表される化合物
は、、通常はアルキル基の炭素数、および、構造の異な
る混合物として入手されうる。
【0056】R8 が炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基
である場合の具体例としては、C817−、C9
19−、C1021−、C1123−、C1225−、C1327
−、C1429−、C1531−、C1632−、C17
35−、C1837−が挙げられる。なお、該具体例は、構
造異性の基も含むものとする。
【0057】また、R8 が、4位がアルキル基で置換さ
れたフェニル基である場合、4位のアルキル基として
は、炭素数6〜10のアルキル基が好ましく、特に炭素
数8〜9のアルキル基が好ましく、該アルキル基は直鎖
構造であっても分岐構造であってもよい。さらに、式d
1におけるQ1 は、エチレン基、プロピレン基、また
は、エチレン基およびプロピレン基の混合する基である
のが好ましく、特にエチレン基であるのが好ましい。w
は、8〜30が好ましく、8〜20がより好ましい。
【0058】式d1で表される界面活性剤としては、以
下の例が挙げられる。ただし、下式において、R10は炭
素数12〜18のアルキル基、R11は炭素数8〜9のア
ルキル基、R12は炭素数8〜18のアルキル基、wは8
〜20の整数、xは15〜50の整数、Phは1,4−
フェニレン基を示す。
【0059】
【化9】R10O−(CH2 CH2 O)w H、 R10O−(CH2 CH2 O)w ・[CH(CH3 )CH
2 O]x H、 R11−Ph−O−(CH2 CH2 O)w H、 R11−Ph−O−(CH2 CH2 O)w ・[CH(CH
3 )CH2 O]x H、 R12−Ph−CH2 O−(CH2 CH2 O)w H、 R12−Ph−CH2 O− −(CH2 CH2 O)w ・[CH(CH3 )CH2 O]
x H。
【0060】式d1で表される界面活性剤の具体例とし
ては、以下の化合物が挙げられる。ただし、下式におけ
るPhは、1,4−フェニレン基を示し、アルキル基は
直鎖構造および分岐構造のいずれの場合も含むものとす
る。
【0061】
【化10】C919−Ph−O(CH2 CH2 O)
15H、 C817−Ph−O(CH2 CH2 O)15H、 C817−Ph−O(CH2 CH2 O)20H、 C1225O(CH2 CH2 O)15H。
【0062】これらの界面活性剤は、市販されている。
たとえば、日本油脂社製 商品名NS−215、花王社
製 商品名エマルゲンE−915、日本油脂社製 商品
名HS−220、日本油脂社製 商品名HS−215、
日本油脂社製 商品名ノニオンE−215、ライオン社
製 商品名レオックスCC−150等である。
【0063】また、式d2で表される界面活性剤(d)
としては、以下の例が挙げられる。ただし、下式におい
て、R13は炭素数6〜20のアルキル基であり、炭素数
12〜18のアルキル基が好ましい。wは5〜30の整
数、xは15〜50の整数を示す。
【0064】
【化11】R13COO−(CH2 CH2 O)w H、 R13COO−[CH(CH3 )CH2 O]x H、 R13COO−(CH2 CH2 O)w ・[CH(CH3
CH2 O]x H。
【0065】式d2で表される界面活性剤の具体例とし
ては、以下の化合物が挙げられる。これらの界面活性剤
は、市販されている。たとえば、日本油脂社製 商品名
ノニオンS−15等がある。
【0066】
【化12】C1735COO(CH2 CH2 O)15H、 C1837COO(CH2 CH2 O)15H。
【0067】また、式d1および式d2以外の界面活性
剤(d)としては、以下の例が挙げられる。これらの界
面活性剤も市販されている。ただし、以下において、R
14は炭素数6〜20のアルキル基であり、炭素数12〜
18のアルキル基が好ましい。yおよびzは8〜20の
整数を示す。
【0068】
【化13】R14COOCH2 CH[O(CH2 CH2
O)y H]− −CH2 O(CH2 CH2 O)z H、 R14COOCH2 {CH[O(CH2 CH2 O)y
H]}4 − −CH2 O(CH2 CH2 O)z H。
【0069】[他の界面活性剤など]界面活性剤 本発
明における界面活性剤は、界面活性剤(c)および界面
活性剤(d)のみからなるのが好ましいが、必要に応じ
て他の界面活性剤を含ませてもよい。
【0070】他の界面活性剤としては、上記界面活性剤
(c)および界面活性剤(d)以外の界面活性剤であ
り、このような界面活性剤としては、陰イオン性界面活
性剤、上記以外の非イオン性界面活性剤、上記以外の両
性界面活性剤、ポリビニルアルコールなどの高分子界面
活性剤が挙げられる。
【0071】他の界面活性剤の例を挙げるが、これらに
限定されない。アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、ソルビタンエステル類、
グリセリンエステル類、酢酸ベタイン類、イミダゾリニ
ウムベタイン等。
【0072】界面活性剤の量は、重合体(b)の100
重量部に対して、界面活性剤(c)および界面活性剤
(d)を含む総量が0.1〜7重量部であるのが好まし
い。また、界面活性剤(c)および界面活性剤(d)の
それぞれの量は、界面活性剤(c)の1重量部に対して
界面活性剤(d)の1〜5重量部が好ましい。
【0073】本発明においては、水に対する相溶性に優
れ、また、界面活性剤同士の相溶性にも優れる2種の界
面活性剤を組み合わせて用いるために、従来の界面活性
剤の使用量よりも少ない量であっても、充分に性能を発
揮できる利点がある。
【0074】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物におい
ては、Rf 基を含有する(メタ)アクリレートの重合し
た単位を含む重合体(b)が、水系媒体中(a)に分散
している。重合体(b)を水系媒体(a)中に分散させ
る方法については、特に限定されないが、本発明におい
ては、重合体(b)を乳化重合法によって合成する方法
を採用し、重合時に撹拌することによって自然に分散さ
せる方法、また、乳化重合の重合開始剤を添加する前
に、ホモミキサーまたは高圧乳化装置により乳化して、
その後に重合を開始することによって分散させる方法が
効率的であり好ましい。
【0075】すなわち、本発明の重合体(b)は、Rf
基を含有する(メタ)アクリレート、および必要に応じ
て上記の他の化合物を、特定の界面活性剤(c)および
界面活性剤(d)の存在下に乳化重合することにより合
成するのが好ましい。界面活性剤(c)および界面活性
剤(d)の存在下に乳化重合することにより、重合収率
が高くなる。
【0076】乳化重合の媒体としては、本発明の撥水撥
油剤組成物の水系媒体(a)と同じものを採用するのが
好ましい。乳化重合は、通常の場合、重合開始源を作用
させることによって実施する。重合開始源としては特に
限定されず、有機過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等の
通常の重合開始剤、または、γ線のような電離性放射線
等が採用できる。
【0077】重合体(b)は、粒子状で分散しているの
が好ましく、粒子径は、0.05〜0.20μm程度が
好ましい。
【0078】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、目
的や用途等に応じて、任意の濃度に希釈されて、被処理
物に適用される。被処理物の適用方法も、被処理物の種
類により任意の方法が採用されうる。たとえば、浸漬塗
布等の被覆加工の既知の方法により、被処理物の表面に
付着させ乾燥する方法が採用されうる。また、必要なら
ば適当な架橋剤とともに適用し、キュアリングを行って
もよい。
【0079】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、他
の化合物を併用した場合においても、優れた安定性を発
揮するため、必要に応じて、他の重合体ブレンダー、他
の撥水剤や撥油剤または防虫剤、難燃剤、帯電防止剤、
染料安定剤、防シワ剤などの添加剤を併用できる。そし
て、他の化合物を併用した場合にも、優れた撥水撥油性
能、および分散型組成物としての安定性を発揮する。
【0080】本発明の撥水撥油剤で処理されうる物品
は、特に限定なく種々の例を挙げられる。たとえば、繊
維織物、ガラス、紙、木、皮革、毛皮、石綿、レンガ、
セメント、金属および酸化物、窯業製品、プラスチック
などがある。
【0081】繊維織物としては、綿、麻、羊毛、絹など
の動植物性天然繊維、ポリアミド、ポリエステル、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン等の種々の合成繊維、レーヨン、
アセテート等の半合成繊維、ガラス繊維、炭素繊維、ア
スベスト繊維等の無機繊維、またはこれらの混合繊維の
織物が挙げられる。
【0082】
【作用】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物が優れた安
定性を示す機構は必ずしも明確ではないが、カチオン性
の窒素原子とともに、非イオン性および水溶性を示すポ
リオキシアルキレン基を有する特定の界面活性剤(c)
およびポリオキシアルキレン基を有する特定のノニオン
性界面活性剤(d)が、共存する酸またはアニオン性物
質に作用することによって、共存物質が他の化合物と反
応して組成物に不溶な化合物を生成するのを防ぐと考え
られる。また、不溶性の化合物が生成したとしても、界
面活性剤の水溶性部分が積極的に不溶性の化合物の可溶
化に作用していると考えられる。
【0083】また、これらの界面活性剤はいずれも水系
媒体に対する相溶性、および界面活性剤同士の相溶性に
優れるため、撥水撥油剤が安定化し、剤の性質が変化し
た場合にも、優れた撥水性および撥油性を両立して発揮
するものと考えられる。
【0084】
【実施例】つぎに、実施例(例1〜4)および比較例
(例5〜8)を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらに限定されない。なお、以下において、撥
水性はJIS L−1092のスプレー法による撥水性
ナンバー(下記表1参照)をもって表し、撥油性は下記
表2に示す試験溶液を試料布の上、2ヶ所に数滴(径約
4mm)置き、30秒後の浸透状態により判定した(A
ATCC−TM118−1966)。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】[例1]1リットルのビーカーに、パーフ
ルオロアルキルエチルアクリレート[Cn2n+1CH2
CH2 OCOCH=CH2 であり、nが6〜16の混合
物である。]162.5g、ステアリルアクリレート8
0.0g、(2−ヒドロキシエチル)アクリレート7.
5g、(ポリオキシエチレン)ラウリルエーテル10.
0g、ポリオキシエチレンココナットアルキルメチルア
ンモニウムクロリド5.0g(商品名:エソカードC/
25 ライオンアクゾ社製)、イオン交換水350.0
g、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル75.
0g、ステアリルメルカプタン0.6gを秤取し、70
℃に加温した後にホモミキサーで2分間撹拌して乳化さ
せ、乳化液を得た。
【0088】さらに得られた乳化液を、70℃に保温し
高圧乳化装置(APVゴーリン社、LAB60−10T
BS)を用いて70℃、500kg/cm2 で乳化させ
た。この乳化液を35℃まで冷却し、熱電対式温度計お
よび電磁式撹拌機を備えたガラス製オートクレーブ(内
容積1リットル)に移しアゾビス(ジメチレンイソブチ
ラミジン)硫酸塩(和光純薬社製)1gを加えた。この
乳化液を撹拌しながら窒素で置換を行い、その後70℃
に昇温して6時間重合を行った。固形分濃度38%、粒
子径約0.1μmの乳白色エマルションを得た。
【0089】[例2〜8]表3に示す重合性化合物、界
面活性剤を用いて、例1と同様に重合を行いエマルショ
ンを得た。なお、表3中の略号の意味を表4に示す。
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】[撥水撥油性能の評価]上記の方法で得ら
れたエマルションを固形分濃度を20重量%に水で調整
してこれを原液とした。原液の水に対する割合が2重量
%となるように希釈したものを処理液として、撥水撥油
性能を測定した。
【0093】また、処理液にナイロン用染料固着剤(フ
ィックス剤と記す。明成化学工業社製/商品名:ディマ
フィックスES)を0.05%添加して、アニオン性物
質の存在下の撥水撥油性能および処理浴の状態を調べ
た。
【0094】撥水撥油性能の評価は、撥水撥油処理を以
下に示す方法で行ったナイロンタッサー布について行っ
た。上記で調製した処理液に試験布を浸漬し、2本のゴ
ムローラーの間で布を絞ってウェットピックアップを6
0重量%とした。ついで110℃で90秒間乾燥し、さ
らに170℃で60秒間熱処理した布を得て、この布に
ついて評価した。
【0095】処理浴の状態は、フィックス剤添加後の処
理浴を目視観察した。○は沈降の生じないもの、△は若
干の沈降の認められるもの、×は沈降物の多いものを示
す。結果を表5に示す。
【0096】
【表5】
【0097】
【発明の効果】本発明の水分散型撥水撥油剤組成物は、
優れた撥水撥油性を示す。また、併用助剤や夾雑物が存
在したとしても、撥水性および撥油性の両性能能やエマ
ルションの安定性の低下がない、実用性にも優れた撥水
撥油剤組成物である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水系媒体(a)、重合体(b)、界面活性
    剤(c)、および界面活性剤(d)を含むことを特徴と
    する水分散型撥水撥油剤組成物。 重合体(b):水系媒体(a)中に分散したポリフルオ
    ロアルキル基を含有するアクリレートおよび/またはメ
    タクリレートの重合した単位を含む重合体。 界面活性剤(c):窒素原子およびポリオキシエチレン
    基を含み、かつ、オキシアルキレン基を5個以上含む化
    合物からなる界面活性剤。 界面活性剤(d):ポリオキシアルキレン基を有する多
    価アルコールの末端水素原子の1個が、1価炭化水素基
    またはアシル基に置換された化合物からなるノニオン性
    界面活性剤。
  2. 【請求項2】界面活性剤(c)が、下式c1〜式c6の
    いずれかで表される界面活性剤から選ばれる請求項1の
    水分散型撥水撥油剤組成物。 【化1】 ただし、R1 〜R3 、X、A、B、Q、m、n、j、
    p、q、r、s、t、u、およびvは、以下の意味を示
    す。 R1 :炭素数が6〜22のアルキル基、炭素数が6〜2
    2のアルケニル基、炭素数が6〜22のアシル基、アル
    キル基(炭素数が6〜22)が結合したフェニル基、お
    よびアルケニル基(炭素数が6〜22)が結合したフェ
    ニル基からなる群より選ばれる1種以上の基を示す。 R2 、R3 :同一であっても異なっていてもよく、それ
    ぞれ、水素原子、メチル基、エチル基、またはベンジル
    基を示す。 X- :1価のアニオンを示す。 A:オキシエチレン基を示す。 B:オキシプロピレン基を示す。 Q:−(CH2k −(kは0〜5の整数である。)で
    表される2価の結合基を示す。 m、n、j、p、:それぞれ、0〜20の整数を示し、
    m+n+j+pの平均値は5〜40である。 q、r、s、t、u、v:それぞれ、0〜20の整数を
    示し、q+r+s+t+u+vの平均値は5〜40であ
    る。
  3. 【請求項3】X- が、Cl- 、HSO4 -、NO3 -、CH
    3 COO- 、CH3 CH2 COO-、HCOO- 、また
    は、C25 SO4 -である請求項2の水分散型撥水撥油
    剤組成物。
  4. 【請求項4】界面活性剤(d)が、ポリオキシアルキレ
    ングリコールの末端水素原子の1個が、1価炭化水素基
    またはアシル基に置換された化合物からなるノニオン性
    界面活性剤。
  5. 【請求項5】界面活性剤(d)が、下式d1または下式
    d2で表される界面活性剤である請求項1〜4のいずれ
    かの水分散型撥水撥油剤組成物。ただし、下式における
    8 は炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基または4位が
    アルキル基で置換されたフェニル基を示し、R9 は、炭
    素数12〜18のアルキル基、Q1 は1種以上のアルキ
    レン基を示し、wは5以上の整数を示す。 【化2】R8 O−(Q1 −O)w H・・・式d1 R9 COO−(Q1 −O)w H・・・式d2
  6. 【請求項6】重合体(b)の100重量部に対して、界
    面活性剤(c)および界面活性剤(d)の総量が0.1
    〜7重量部である請求項1〜5のいずれかの水分散型撥
    水撥油剤組成物。
  7. 【請求項7】重合体(b)が、界面活性剤(c)および
    界面活性剤(d)の存在下に水系媒体(a)中で乳化重
    合せしめることによって製造された重合体であることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかの水分散型撥水撥油
    剤組成物。
  8. 【請求項8】ポリフルオロアルキル基を含有するアクリ
    レートおよび/またはメタクリレートを含む重合性単量
    体を、水系媒体中で、界面活性剤(c)および界面活性
    剤(d)の存在下で乳化重合せしめることにより製造す
    ることを特徴とする水分散型撥水撥油剤の製造方法。 界面活性剤(c):窒素原子およびポリオキシアルキレ
    ン基を含み、かつ、オキシアルキレン基を5個以上含む
    化合物からなる界面活性剤。 界面活性剤(d):ポリオキシアルキレン基を有する多
    価アルコールの末端水素原子の1個が、1価炭化水素基
    またはアシル基に置換された化合物からなるノニオン性
    界面活性剤。
JP8151327A 1995-06-12 1996-06-12 水分散型撥水撥油剤組成物 Withdrawn JPH0959602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151327A JPH0959602A (ja) 1995-06-12 1996-06-12 水分散型撥水撥油剤組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14500095 1995-06-12
JP7-145000 1995-06-12
JP8151327A JPH0959602A (ja) 1995-06-12 1996-06-12 水分散型撥水撥油剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0959602A true JPH0959602A (ja) 1997-03-04

Family

ID=26476267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8151327A Withdrawn JPH0959602A (ja) 1995-06-12 1996-06-12 水分散型撥水撥油剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0959602A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001032800A1 (fr) * 1999-10-29 2001-05-10 Asahi Glass Company, Limited Dispersion aqueuse pour repulsif eau et huile et procede de production
JP2005344032A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Yunimatekku Kk 撥水撥油剤の製造法
US7803892B2 (en) 2003-02-10 2010-09-28 Daikin Industries, Ltd. Aqueous emulsion composition
KR102283955B1 (ko) * 2020-12-15 2021-08-02 신정철 인조모피 발수방법
WO2022270517A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 ダイキン工業株式会社 耐油剤

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001032800A1 (fr) * 1999-10-29 2001-05-10 Asahi Glass Company, Limited Dispersion aqueuse pour repulsif eau et huile et procede de production
US6624268B1 (en) * 1999-10-29 2003-09-23 Asahi Glass Company, Limited Aqueous dispersion for water-and-oil repellant and process for producing the same
KR100682784B1 (ko) * 1999-10-29 2007-02-16 아사히 가라스 가부시키가이샤 발수발유제용 수분산액 및 그 제조방법
US7803892B2 (en) 2003-02-10 2010-09-28 Daikin Industries, Ltd. Aqueous emulsion composition
JP2005344032A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Yunimatekku Kk 撥水撥油剤の製造法
KR102283955B1 (ko) * 2020-12-15 2021-08-02 신정철 인조모피 발수방법
WO2022270517A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 ダイキン工業株式会社 耐油剤
JP2023002491A (ja) * 2021-06-22 2023-01-10 ダイキン工業株式会社 耐油剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3564335B1 (en) Surface treatment agent
TWI612131B (zh) 表面處理劑
KR100332255B1 (ko) 수중불소계오일형유탁액및표면처리제조성물
JP5811257B2 (ja) 水系エマルション表面処理剤
KR100682784B1 (ko) 발수발유제용 수분산액 및 그 제조방법
JP3744034B2 (ja) 夾雑物安定性に優れる水分散型撥水撥油剤組成物
JP4760707B2 (ja) 撥水撥油剤組成物およびその製造法
KR102257148B1 (ko) 발수제 조성물
JP6673462B2 (ja) 表面処理剤
KR20200091905A (ko) 표면 처리제
JP6680017B2 (ja) 表面処理剤
EP1767547A1 (en) Soil release agent containing fluorine-containing copolymer and method for producing same
KR100841589B1 (ko) 수분산형 발수발유제 조성물 및 처리 물품
JP6866699B2 (ja) 表面処理剤組成物
JP3744035B2 (ja) 安定性に優れる水分散型撥水撥油剤組成物
JP6657730B2 (ja) 表面処理剤
WO2020158191A1 (ja) 撥水性柔軟剤
TWI555833B (zh) 水性乳液組成物
JPH0959602A (ja) 水分散型撥水撥油剤組成物
JP2002220539A (ja) 水分散型フッ素系共重合体組成物
JP4325619B2 (ja) 水性エマルション組成物
TWI656207B (zh) 表面處理劑組成物
JP3484708B2 (ja) 撥水撥油剤組成物
JP4894091B2 (ja) 水分散型撥水撥油剤組成物およびその製造方法
JP2001098257A (ja) 撥水撥油剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060825