JPH0959339A - 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
軟質ポリウレタンフォームの製造方法Info
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- JPH0959339A JPH0959339A JP7228350A JP22835095A JPH0959339A JP H0959339 A JPH0959339 A JP H0959339A JP 7228350 A JP7228350 A JP 7228350A JP 22835095 A JP22835095 A JP 22835095A JP H0959339 A JPH0959339 A JP H0959339A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】難燃性を有する軟質ポリウレタンフォームを提
供する。 【解決手段】平均水酸基価が20〜80mgKOH/g
であって、アルデヒド縮合系樹脂微粒子またはアルデヒ
ド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノマーの重
合体微粒子が分散してなり、かつ、全重合体微粒子の合
計の濃度が5〜50重量%であるポリマー分散ポリオー
ルを使用する、軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
供する。 【解決手段】平均水酸基価が20〜80mgKOH/g
であって、アルデヒド縮合系樹脂微粒子またはアルデヒ
ド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノマーの重
合体微粒子が分散してなり、かつ、全重合体微粒子の合
計の濃度が5〜50重量%であるポリマー分散ポリオー
ルを使用する、軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性の優れた軟
質ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
質ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軟質ポリウレタンフォームは、弾力性に
優れ、航空機、自動車、船舶などの座席シートや、病院
施設、養護施設および家庭生活環境でのベッド、ソファ
などの生活用品に使用されている。公共性の強い鉄道や
自動車などでは1988年イギリス地下鉄火災以降、難
燃性の向上が重視されつつある。
優れ、航空機、自動車、船舶などの座席シートや、病院
施設、養護施設および家庭生活環境でのベッド、ソファ
などの生活用品に使用されている。公共性の強い鉄道や
自動車などでは1988年イギリス地下鉄火災以降、難
燃性の向上が重視されつつある。
【0003】ポリウレタンフォームに難燃性を付与する
方法としては、難燃剤の添加、すなわちリン酸エステル
やハロゲン系リン酸エステルの添加、ハロゲン系化合物
と三酸化アンチモンおよび酸化亜鉛のような金属化合物
の併用、酸化アルミニウムのような結晶水を有する無機
化合物の添加などが公知である。また、特開平2−70
719には、メラミン樹脂粉末の添加による難燃性の高
い軟質ポリウレタンフォームの製造方法が記載されてい
る。
方法としては、難燃剤の添加、すなわちリン酸エステル
やハロゲン系リン酸エステルの添加、ハロゲン系化合物
と三酸化アンチモンおよび酸化亜鉛のような金属化合物
の併用、酸化アルミニウムのような結晶水を有する無機
化合物の添加などが公知である。また、特開平2−70
719には、メラミン樹脂粉末の添加による難燃性の高
い軟質ポリウレタンフォームの製造方法が記載されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リン酸エステ
ルやハロゲン系リン酸エステルの添加では、難燃性能を
満たすには大量に添加する必要があり、添加量が多くな
るにつれてポリウレタンフォームの製造コストが高くな
り、硬度や反発弾性率、圧縮永久歪などのフォーム物性
も低下する。また、金属化合物や無機化合物の添加で
は、難燃性能は向上するが、密度が上昇し、圧縮永久歪
や機械強度などのフォーム物性低下などがみられる。さ
らに軟質ポリウレタンフォームを自動車用途などに使用
する場合、難燃剤の添加が多いと、自動車ガラス内部に
霞がかかる現象(フォギング)が生じるという問題もあ
る。
ルやハロゲン系リン酸エステルの添加では、難燃性能を
満たすには大量に添加する必要があり、添加量が多くな
るにつれてポリウレタンフォームの製造コストが高くな
り、硬度や反発弾性率、圧縮永久歪などのフォーム物性
も低下する。また、金属化合物や無機化合物の添加で
は、難燃性能は向上するが、密度が上昇し、圧縮永久歪
や機械強度などのフォーム物性低下などがみられる。さ
らに軟質ポリウレタンフォームを自動車用途などに使用
する場合、難燃剤の添加が多いと、自動車ガラス内部に
霞がかかる現象(フォギング)が生じるという問題もあ
る。
【0005】また、メラミン樹脂粉末を添加する方法に
おいては、粉末の沈降によるフォーム物性の低下も問題
であった。さらに、通常使用されているアクリロニトリ
ル/スチレンの共重合ポリマーポリオールを使用した場
合は低密度で、難燃性が著しく低下する等の問題があ
る。
おいては、粉末の沈降によるフォーム物性の低下も問題
であった。さらに、通常使用されているアクリロニトリ
ル/スチレンの共重合ポリマーポリオールを使用した場
合は低密度で、難燃性が著しく低下する等の問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされた下記の発明である。ポリオールとポ
リイソシアネート化合物を発泡剤と触媒の存在下で反応
させてポリウレタンフォームを製造する方法において、
ポリオールとして、アルデヒド縮合系樹脂微粒子または
アルデヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノ
マーの重合体微粒子が分散してなる、全重合体微粒子の
合計の濃度が5〜50重量%、平均水酸基価が20〜8
0mgKOH/gのポリマー分散ポリオール(I)を使
用することを特徴とする、軟質ポリウレタンフォームの
製造方法。
解決すべくなされた下記の発明である。ポリオールとポ
リイソシアネート化合物を発泡剤と触媒の存在下で反応
させてポリウレタンフォームを製造する方法において、
ポリオールとして、アルデヒド縮合系樹脂微粒子または
アルデヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノ
マーの重合体微粒子が分散してなる、全重合体微粒子の
合計の濃度が5〜50重量%、平均水酸基価が20〜8
0mgKOH/gのポリマー分散ポリオール(I)を使
用することを特徴とする、軟質ポリウレタンフォームの
製造方法。
【0007】
[ポリマー分散ポリオール(I)]本発明で用いる好ま
しいポリマー分散ポリオール(I)としては次のものが
挙げられるが、これらに限定されない。(1)〜(6)
のうちでは、特に、(2)、(4)が好ましい。もっと
も好ましくは(4)である。
しいポリマー分散ポリオール(I)としては次のものが
挙げられるが、これらに限定されない。(1)〜(6)
のうちでは、特に、(2)、(4)が好ましい。もっと
も好ましくは(4)である。
【0008】(1)ポリエーテルポリオール中でアルデ
ヒド縮合系樹脂微粒子を形成してなるアルデヒド縮合系
ポリマー分散ポリオール(A)。 (2)上記(1)とポリエーテルポリオールの混合物。 (3)ポリエーテルポリオール中でアルデヒド縮合系樹
脂微粒子を形成してなるアルデヒド縮合系ポリマー分散
ポリオール(A)とポリエーテルポリオール中で重合性
不飽和基含有モノマーの重合体微粒子を形成してなるポ
リマー分散ポリオール(B)の混合物。
ヒド縮合系樹脂微粒子を形成してなるアルデヒド縮合系
ポリマー分散ポリオール(A)。 (2)上記(1)とポリエーテルポリオールの混合物。 (3)ポリエーテルポリオール中でアルデヒド縮合系樹
脂微粒子を形成してなるアルデヒド縮合系ポリマー分散
ポリオール(A)とポリエーテルポリオール中で重合性
不飽和基含有モノマーの重合体微粒子を形成してなるポ
リマー分散ポリオール(B)の混合物。
【0009】(4)上記(3)とポリエーテルポリオー
ルの混合物。 (5)ポリエーテルポリオール中でアルデヒド縮合系樹
脂微粒子と重合性不飽和基含有モノマーの重合体微粒子
を形成してなるアルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオー
ル(D)。 (6)上記(5)とポリエーテルポリオールの混合物。
ルの混合物。 (5)ポリエーテルポリオール中でアルデヒド縮合系樹
脂微粒子と重合性不飽和基含有モノマーの重合体微粒子
を形成してなるアルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオー
ル(D)。 (6)上記(5)とポリエーテルポリオールの混合物。
【0010】[ポリエーテルポリオール]本発明で用い
るポリエーテルポリオールは、通常、多官能性の開始剤
にアルキレンオキシド等を付加して製造される。
るポリエーテルポリオールは、通常、多官能性の開始剤
にアルキレンオキシド等を付加して製造される。
【0011】多官能性の開始剤としては、多価アルコー
ル、多価フェノール、多価アミンなどがあり、具体的に
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、メチルグル
コシド、デキストロース、ソルビトール、シュークロス
などの多価アルコール、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールS、フェノール類−ホルムアルデヒド初期縮合物な
どの多価フェノール、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミンなどのアルカノールアミン、およびエチレンジ
アミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、
ジアミノトルエン、ジアミノジフェニルメタンなどの多
価アミンならびにこれらに比較的少量のアルキレンオキ
シドを付加して得られる化合物がある。これらは2種以
上を併用してもよい。
ル、多価フェノール、多価アミンなどがあり、具体的に
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−
ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、メチルグル
コシド、デキストロース、ソルビトール、シュークロス
などの多価アルコール、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールS、フェノール類−ホルムアルデヒド初期縮合物な
どの多価フェノール、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノー
ルアミンなどのアルカノールアミン、およびエチレンジ
アミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、
ジアミノトルエン、ジアミノジフェニルメタンなどの多
価アミンならびにこれらに比較的少量のアルキレンオキ
シドを付加して得られる化合物がある。これらは2種以
上を併用してもよい。
【0012】アルキレンオキシドとしては、プロピレン
オキシド、ブチレンオキシドなどの炭素数3〜4のアル
キレンオキシドを主とすることが好ましい。これらとと
もにエチレンオキシド、スチレンオキシド、エピクロロ
ヒドリン、その他のモノエポキシドも併用できる。アル
キレンオキシドとしてはプロピレンオキシド単独かプロ
ピレンオキシドとエチレンオキシドの組合せが好まし
い。2種以上のアルキレンオキシドや他のモノエポキシ
ドを付加する場合、それらを混合して反応させることも
別々に順次反応させることもできる。
オキシド、ブチレンオキシドなどの炭素数3〜4のアル
キレンオキシドを主とすることが好ましい。これらとと
もにエチレンオキシド、スチレンオキシド、エピクロロ
ヒドリン、その他のモノエポキシドも併用できる。アル
キレンオキシドとしてはプロピレンオキシド単独かプロ
ピレンオキシドとエチレンオキシドの組合せが好まし
い。2種以上のアルキレンオキシドや他のモノエポキシ
ドを付加する場合、それらを混合して反応させることも
別々に順次反応させることもできる。
【0013】[アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオー
ル(A)]アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(A)について説明する。ポリマー分散ポリオール
(A)は、ポリエーテルポリオール(以下、ポリエーテ
ルポリオール(α)とする)、またはそれに任意にポリ
エステル系ポリオール、ポリカーボネートポリオール、
ポリジエン系ポリオールまたはポリオレフィン系ポリオ
ール等の少量を添加したものを分散媒とする。ポリエー
テルポリオール単独またはポリエーテルポリオールと少
量のポリエステル系ポリオールの併用が好ましい。
ル(A)]アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(A)について説明する。ポリマー分散ポリオール
(A)は、ポリエーテルポリオール(以下、ポリエーテ
ルポリオール(α)とする)、またはそれに任意にポリ
エステル系ポリオール、ポリカーボネートポリオール、
ポリジエン系ポリオールまたはポリオレフィン系ポリオ
ール等の少量を添加したものを分散媒とする。ポリエー
テルポリオール単独またはポリエーテルポリオールと少
量のポリエステル系ポリオールの併用が好ましい。
【0014】ポリエーテルポリオール(α)の水酸基価
としては、20〜80mgKOH/gが好ましく、特に
25〜60mgKOH/gが好ましい。水酸基数は2〜
8、特に2.4〜4.5が好ましい。さらにオキシエチ
レン基を含有することが好ましく、その含有量は5〜3
0重量%、特に10〜25重量%が好ましい。
としては、20〜80mgKOH/gが好ましく、特に
25〜60mgKOH/gが好ましい。水酸基数は2〜
8、特に2.4〜4.5が好ましい。さらにオキシエチ
レン基を含有することが好ましく、その含有量は5〜3
0重量%、特に10〜25重量%が好ましい。
【0015】アルデヒド縮合系樹脂微粒子を分散質とす
るポリマー分散ポリオール(A)は公知の方法で製造で
き、たとえば次の方法が挙げられる。ポリエーテルポリ
オール(α)中でアルデヒド縮合系樹脂形成可能な物質
の縮合を行わせる方法。ポリエーテルポリオール(α)
以外の分散媒中でアルデヒド縮合系樹脂形成可能な物質
の縮合を行わせることにより析出させたアルデヒド縮合
系樹脂の微粉末をポリエーテルポリオール(α)に添
加、混合する方法。アルデヒド縮合系樹脂を粉砕して得
たアルデヒド縮合系樹脂の微粉末をポリエーテルポリオ
ール(α)に添加、混合する方法。
るポリマー分散ポリオール(A)は公知の方法で製造で
き、たとえば次の方法が挙げられる。ポリエーテルポリ
オール(α)中でアルデヒド縮合系樹脂形成可能な物質
の縮合を行わせる方法。ポリエーテルポリオール(α)
以外の分散媒中でアルデヒド縮合系樹脂形成可能な物質
の縮合を行わせることにより析出させたアルデヒド縮合
系樹脂の微粉末をポリエーテルポリオール(α)に添
加、混合する方法。アルデヒド縮合系樹脂を粉砕して得
たアルデヒド縮合系樹脂の微粉末をポリエーテルポリオ
ール(α)に添加、混合する方法。
【0016】アルデヒド縮合系樹脂は分散媒中で、アル
デヒド類およびアルデヒド類と縮合して固体のアルデヒ
ド縮合系樹脂を形成しうる化合物(以下、アルデヒド縮
合性化合物という)を反応させることによって製造しう
る。またアルデヒド縮合系樹脂を製造しうる初期縮合物
を分散媒中で反応させることによっても製造しうる。
デヒド類およびアルデヒド類と縮合して固体のアルデヒ
ド縮合系樹脂を形成しうる化合物(以下、アルデヒド縮
合性化合物という)を反応させることによって製造しう
る。またアルデヒド縮合系樹脂を製造しうる初期縮合物
を分散媒中で反応させることによっても製造しうる。
【0017】アルデヒド類としては脂肪族アルデヒド、
脂環族アルデヒド、芳香族アルデヒド、複素環アルデヒ
ド、およびこれらの縮合体やアルデヒド類を発生しうる
化合物などの誘導体が単独でまたは併用して使用でき
る。
脂環族アルデヒド、芳香族アルデヒド、複素環アルデヒ
ド、およびこれらの縮合体やアルデヒド類を発生しうる
化合物などの誘導体が単独でまたは併用して使用でき
る。
【0018】好ましいアルデヒド類は低級脂肪族アルデ
ヒド、特に好ましくは炭素数4以下の脂肪族アルデヒド
およびその誘導体である。たとえば、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチル
アルデヒド、イソブチルアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド、パラアセトアルデヒド等があり、ホルムアルデヒ
ドが好ましい。
ヒド、特に好ましくは炭素数4以下の脂肪族アルデヒド
およびその誘導体である。たとえば、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチル
アルデヒド、イソブチルアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド、パラアセトアルデヒド等があり、ホルムアルデヒ
ドが好ましい。
【0019】これらアルデヒド類は溶媒に溶解して使用
することもできる。特に好ましい溶媒は水であるがこれ
に限定されない。本発明ではホルムアルデヒドの水溶液
すなわちホルマリンの使用が特に好ましい。
することもできる。特に好ましい溶媒は水であるがこれ
に限定されない。本発明ではホルムアルデヒドの水溶液
すなわちホルマリンの使用が特に好ましい。
【0020】アルデヒド縮合性化合物はアルデヒド類と
反応しうる位置(以下、反応部位という)を基本的には
2つ必要とする。
反応しうる位置(以下、反応部位という)を基本的には
2つ必要とする。
【0021】反応部位は芳香族における水素が結合した
炭素原子、またはアミノ基もしくはアミド基などにおけ
る水素が結合した窒素原子が代表的なものである。芳香
族の反応部位としては特に、水酸基やアミノ基が結合し
た芳香族のオルト位またはパラ位が好ましく、この反応
部位を2以上有する、つまりこの部位に置換基を有しな
いものが適当である。アミノ基やアミド基を有する化合
物としては基本的にはそれらの基を2以上有する多価ア
ミン化合物が適当である。
炭素原子、またはアミノ基もしくはアミド基などにおけ
る水素が結合した窒素原子が代表的なものである。芳香
族の反応部位としては特に、水酸基やアミノ基が結合し
た芳香族のオルト位またはパラ位が好ましく、この反応
部位を2以上有する、つまりこの部位に置換基を有しな
いものが適当である。アミノ基やアミド基を有する化合
物としては基本的にはそれらの基を2以上有する多価ア
ミン化合物が適当である。
【0022】したがってアルデヒド縮合性化合物として
はフェノール類、芳香族アミン類等の芳香族系化合物
と、尿素、メラミン、グアニジン化合物その他の多価ア
ミン化合物が好ましい。これらのアルデヒド類と反応し
うる化合物は2種以上を組合せても使用でき、また、こ
れらとともに反応部位を1つのみ有する化合物を併用す
ることもできる。
はフェノール類、芳香族アミン類等の芳香族系化合物
と、尿素、メラミン、グアニジン化合物その他の多価ア
ミン化合物が好ましい。これらのアルデヒド類と反応し
うる化合物は2種以上を組合せても使用でき、また、こ
れらとともに反応部位を1つのみ有する化合物を併用す
ることもできる。
【0023】上記芳香族系化合物のうちのフェノール類
としては、たとえばフェノール、クレゾール、キシレノ
ール、p−アルキルフェノール、p−フェニルフェノー
ル、ビスフェノールA、レゾルシン等が挙げられ、フェ
ノールが特に好ましい。
としては、たとえばフェノール、クレゾール、キシレノ
ール、p−アルキルフェノール、p−フェニルフェノー
ル、ビスフェノールA、レゾルシン等が挙げられ、フェ
ノールが特に好ましい。
【0024】芳香族アミン類としては、たとえばアニリ
ン、ジアミノベンゼン、p−アルキルアニリン、N−置
換アルキルアニリン、ジフェニルアミン、ジアミノジフ
ェニルメタンなどがあり、フェノール類と同様に単独で
もまたは2種以上を組合せても使用できる。芳香族アミ
ン類のアミノ基やアミド基はそれ自身もまた反応部位で
あるので、次に示す多価アミン化合物の1種とみなせる
場合もあり、また芳香族のアミン基やアミド基以外の反
応性部位は1つでもよい。アニリンが特に好ましい。
ン、ジアミノベンゼン、p−アルキルアニリン、N−置
換アルキルアニリン、ジフェニルアミン、ジアミノジフ
ェニルメタンなどがあり、フェノール類と同様に単独で
もまたは2種以上を組合せても使用できる。芳香族アミ
ン類のアミノ基やアミド基はそれ自身もまた反応部位で
あるので、次に示す多価アミン化合物の1種とみなせる
場合もあり、また芳香族のアミン基やアミド基以外の反
応性部位は1つでもよい。アニリンが特に好ましい。
【0025】芳香族系化合物としては上記化合物に限定
されず、たとえばベンゼンやキシレンなどの芳香族炭化
水素やその他の化合物も使用できる。さらにフェノール
類と芳香族アミン類を組合せても使用でき、またそれら
の1つ以上とさらに他の芳香族系化合物を組合せること
もできる。
されず、たとえばベンゼンやキシレンなどの芳香族炭化
水素やその他の化合物も使用できる。さらにフェノール
類と芳香族アミン類を組合せても使用でき、またそれら
の1つ以上とさらに他の芳香族系化合物を組合せること
もできる。
【0026】多価アミン化合物としては、アミノ基やア
ミド基を基本的には2以上有する化合物、なかでも2以
上のアミノ基を有する化合物が好ましく、たとえば尿
素、チオ尿素、N−置換尿素等の尿素類、メラミン、N
−アルキル置換メラミン等のメラミン化合物やベンゾグ
アナミン、アセトグアナミン等のグアナミン化合物で代
表される2以上のアミノ基を有するS−トリアジン類、
グアニジン、塩酸グアニジン、塩酸アミノグアニジン、
ジシアンジアミド等のグアニジン類が好ましい。特に好
ましいものは尿素、メラミン、ベンゾグアナミンであ
る。
ミド基を基本的には2以上有する化合物、なかでも2以
上のアミノ基を有する化合物が好ましく、たとえば尿
素、チオ尿素、N−置換尿素等の尿素類、メラミン、N
−アルキル置換メラミン等のメラミン化合物やベンゾグ
アナミン、アセトグアナミン等のグアナミン化合物で代
表される2以上のアミノ基を有するS−トリアジン類、
グアニジン、塩酸グアニジン、塩酸アミノグアニジン、
ジシアンジアミド等のグアニジン類が好ましい。特に好
ましいものは尿素、メラミン、ベンゾグアナミンであ
る。
【0027】これら多価アミン化合物は2種以上の併
用、たとえば尿素−チオ尿素、尿素−メラミン、尿素−
ベンゾグアナミン、尿素−メラミン−ベンゾグアナミ
ン、メラミン−ジシアンジアミド等の組合せでの使用も
できる。
用、たとえば尿素−チオ尿素、尿素−メラミン、尿素−
ベンゾグアナミン、尿素−メラミン−ベンゾグアナミ
ン、メラミン−ジシアンジアミド等の組合せでの使用も
できる。
【0028】また、上記多価アミン化合物と上記芳香族
系化合物を組合せても使用でき、このような組合せとし
て、たとえばフェノール−尿素、フェノール−メラミ
ン、アニリン−尿素、アニリン−メラミン、フェノール
−アニリン−メラミン、フェノール−尿素−メラミンそ
の他の組合せが挙げられる。
系化合物を組合せても使用でき、このような組合せとし
て、たとえばフェノール−尿素、フェノール−メラミ
ン、アニリン−尿素、アニリン−メラミン、フェノール
−アニリン−メラミン、フェノール−尿素−メラミンそ
の他の組合せが挙げられる。
【0029】さらにアルデヒド縮合性化合物として、上
記の外にケトン樹脂の原料として公知のケトン系化合物
も用いうる。また、以上説明したアルデヒド類との反応
部位を2つ以上有する化合物は、反応部位が1つの化合
物、たとえばジアルカノールアミン、モノアルカノール
アミン、脂肪族アミン等と併用もできる。
記の外にケトン樹脂の原料として公知のケトン系化合物
も用いうる。また、以上説明したアルデヒド類との反応
部位を2つ以上有する化合物は、反応部位が1つの化合
物、たとえばジアルカノールアミン、モノアルカノール
アミン、脂肪族アミン等と併用もできる。
【0030】さらにアルデヒド縮合系樹脂を製造しうる
初期縮合物には、たとえばジメチロール尿素、ヘキサメ
チロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン等が
ある。
初期縮合物には、たとえばジメチロール尿素、ヘキサメ
チロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン等が
ある。
【0031】アルデヒド類とアルデヒド縮合性化合物の
反応の割合は理論的にアルデヒド縮合系樹脂が生成する
割合を含む割合であれば特に制限はない。好ましくは、
アルデヒド縮合性化合物100重量部に対してアルデヒ
ド類5〜500重量部、特に好ましくは10〜100重
量部使用される。
反応の割合は理論的にアルデヒド縮合系樹脂が生成する
割合を含む割合であれば特に制限はない。好ましくは、
アルデヒド縮合性化合物100重量部に対してアルデヒ
ド類5〜500重量部、特に好ましくは10〜100重
量部使用される。
【0032】アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(A)の微粒子濃度は5〜60重量%、特に20〜45
重量%であることが好ましい。ポリマー分散ポリオール
(A)の水酸基価はポリエーテルポリオール(α)の水
酸基価に比較して、低くなるのが通常である。
(A)の微粒子濃度は5〜60重量%、特に20〜45
重量%であることが好ましい。ポリマー分散ポリオール
(A)の水酸基価はポリエーテルポリオール(α)の水
酸基価に比較して、低くなるのが通常である。
【0033】アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(A)の粘度は、通常25℃における粘度が5万cP以
下のものが適当である。これより高粘度であっても種々
のポリオールで希釈する等の手段により使用できる場合
もある。
(A)の粘度は、通常25℃における粘度が5万cP以
下のものが適当である。これより高粘度であっても種々
のポリオールで希釈する等の手段により使用できる場合
もある。
【0034】[ポリマー分散ポリオール(B)]次にポ
リマー分散ポリオール(B)について説明する。ポリマ
ー分散ポリオール(B)はポリエーテルポリオール(以
下、ポリエーテルポリオール(β)とする)またはそれ
と他のポリオールを少量併用したものを分散媒とする。
リマー分散ポリオール(B)について説明する。ポリマ
ー分散ポリオール(B)はポリエーテルポリオール(以
下、ポリエーテルポリオール(β)とする)またはそれ
と他のポリオールを少量併用したものを分散媒とする。
【0035】ポリエーテルポリオール(β)は、平均官
能基数2〜4で、水酸基価10〜80mgKOH/gで
あることが好ましい。より好ましい水酸基価は、目的の
軟質ポリウレタンフォームの用途によって選択できる。
能基数2〜4で、水酸基価10〜80mgKOH/gで
あることが好ましい。より好ましい水酸基価は、目的の
軟質ポリウレタンフォームの用途によって選択できる。
【0036】高弾性ポリウレタンフォームを製造する場
合においては、水酸基価は10〜50、特に10〜45
mgKOH/gが好ましい。軟質ホットモールドポリウ
レタンフォームを製造する場合には40〜80、特に4
5〜65mgKOH/gが好ましい。
合においては、水酸基価は10〜50、特に10〜45
mgKOH/gが好ましい。軟質ホットモールドポリウ
レタンフォームを製造する場合には40〜80、特に4
5〜65mgKOH/gが好ましい。
【0037】ポリマー分散ポリオール(B)の製造方法
としては、たとえば次の方法が挙げられる。ポリエーテ
ルポリオール(β)中で重合性不飽和基含有モノマーを
重合する方法。溶媒およびポリエーテルポリオール
(β)中で重合性不飽和基含有モノマーを重合した後、
溶媒を除去する方法。溶媒中で重合性不飽和基含有モノ
マーを重合した後、溶媒をポリエーテルポリオール
(β)を置換する方法。
としては、たとえば次の方法が挙げられる。ポリエーテ
ルポリオール(β)中で重合性不飽和基含有モノマーを
重合する方法。溶媒およびポリエーテルポリオール
(β)中で重合性不飽和基含有モノマーを重合した後、
溶媒を除去する方法。溶媒中で重合性不飽和基含有モノ
マーを重合した後、溶媒をポリエーテルポリオール
(β)を置換する方法。
【0038】このうち、第2の方法が特に好ましく、そ
の場合、ポリエーテルポリオール(β)50〜98重量
%と溶媒2〜50重量%からなる溶媒中で、重合性不飽
和基含有モノマーを重合後、溶媒を除去することが好ま
しい。
の場合、ポリエーテルポリオール(β)50〜98重量
%と溶媒2〜50重量%からなる溶媒中で、重合性不飽
和基含有モノマーを重合後、溶媒を除去することが好ま
しい。
【0039】溶媒としては、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等の脂肪族1価アルコールや
シクロヘキサノール等のアルコール類、ペンタン、ヘキ
サン、オクタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、メチル−t
−ブチルエーテル等のエーテル類がある。沸点が約20
0℃以下のものを使用することが好ましく、これらの溶
媒は2種以上併用してもよい。
プロパノール、ブタノール等の脂肪族1価アルコールや
シクロヘキサノール等のアルコール類、ペンタン、ヘキ
サン、オクタン等の脂肪族炭化水素系溶媒、メチル−t
−ブチルエーテル等のエーテル類がある。沸点が約20
0℃以下のものを使用することが好ましく、これらの溶
媒は2種以上併用してもよい。
【0040】重合性不飽和基含有モノマーとしては、ア
クリロニトリル、スチレン、ビニルトルエン、アクリル
酸メチルやアクリル酸エチル等のアクリル酸エステル、
メタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル等のメタクリ
ル酸エステル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデ
ン、ジビニルベンゼン、ブタジエン、クロロプレン、フ
タル酸ジアリルなどがある。
クリロニトリル、スチレン、ビニルトルエン、アクリル
酸メチルやアクリル酸エチル等のアクリル酸エステル、
メタクリル酸メチルやメタクリル酸エチル等のメタクリ
ル酸エステル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデ
ン、ジビニルベンゼン、ブタジエン、クロロプレン、フ
タル酸ジアリルなどがある。
【0041】スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステルが好ましく、スチレン
とアクリロニトリルが特に好ましい。スチレンとアクリ
ロニトリルはスチレン/アクリロニトリル(重量比)が
0〜80/20〜100、特に20〜60/40〜80
の割合で併用することが好ましい。
エステル、メタクリル酸エステルが好ましく、スチレン
とアクリロニトリルが特に好ましい。スチレンとアクリ
ロニトリルはスチレン/アクリロニトリル(重量比)が
0〜80/20〜100、特に20〜60/40〜80
の割合で併用することが好ましい。
【0042】また、ポリマー分散ポリオール(B)の微
粒子濃度は5〜60重量%、特に15〜45重量%が好
ましい。ポリマー分散ポリオール(B)の水酸基価はポ
リエーテルポリオール(β)の水酸基価に比較して、低
くなるのが通常である。
粒子濃度は5〜60重量%、特に15〜45重量%が好
ましい。ポリマー分散ポリオール(B)の水酸基価はポ
リエーテルポリオール(β)の水酸基価に比較して、低
くなるのが通常である。
【0043】[アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオー
ル(D)]アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(D)はポリエーテルポリオール(α)中で上記アルデ
ヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノマーの
重合体微粒子を形成することによって得られる。ここ
で、分散媒として使用するポリエーテルポリオールは、
前記ポリエーテルポリオール(α)と同様である。
ル(D)]アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(D)はポリエーテルポリオール(α)中で上記アルデ
ヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノマーの
重合体微粒子を形成することによって得られる。ここ
で、分散媒として使用するポリエーテルポリオールは、
前記ポリエーテルポリオール(α)と同様である。
【0044】すなわち、アルデヒド縮合系樹脂微粒子の
形成および重合性不飽和基含有モノマーの重合体の形成
を、同じポリエーテルポリオール中で行うことにより、
ポリマー分散ポリオール(D)を製造できる。
形成および重合性不飽和基含有モノマーの重合体の形成
を、同じポリエーテルポリオール中で行うことにより、
ポリマー分散ポリオール(D)を製造できる。
【0045】[ポリエーテルポリオール(C)]アルデ
ヒド縮合系ポリマー分散ポリオール(A)、(A)とポ
リマー分散ポリオール(B)の混合物またはアルデヒド
に縮合系ポリマー分散ポリオール(D)はポリエーテル
ポリオール(以下、ポリエーテルポリオール(C)とす
る)で希釈してもよい。ポリエーテルポリオール(C)
としては平均官能基数は2.5〜6.5で、その水酸基
価は20〜80mgKOH/gが好ましい。平均官能基
数2.5〜4.5であることが特に好ましい。
ヒド縮合系ポリマー分散ポリオール(A)、(A)とポ
リマー分散ポリオール(B)の混合物またはアルデヒド
に縮合系ポリマー分散ポリオール(D)はポリエーテル
ポリオール(以下、ポリエーテルポリオール(C)とす
る)で希釈してもよい。ポリエーテルポリオール(C)
としては平均官能基数は2.5〜6.5で、その水酸基
価は20〜80mgKOH/gが好ましい。平均官能基
数2.5〜4.5であることが特に好ましい。
【0046】より好ましい水酸基価は目的の軟質ポリウ
レタンフォームの用途によって選択できる。高弾性ポリ
ウレタンフォームを製造する場合においては、水酸基価
は20〜60、特に29〜50mgKOH/gが好まし
い。軟質ホットモールドポリウレタンフォームを製造す
る場合には、水酸基価40〜80、特に45〜75mg
KOH/gが好ましい。
レタンフォームの用途によって選択できる。高弾性ポリ
ウレタンフォームを製造する場合においては、水酸基価
は20〜60、特に29〜50mgKOH/gが好まし
い。軟質ホットモールドポリウレタンフォームを製造す
る場合には、水酸基価40〜80、特に45〜75mg
KOH/gが好ましい。
【0047】また、破泡剤として、官能基数2〜4、水
酸基価15〜800のポリオキシエチレンポリオールを
使用してもよい。
酸基価15〜800のポリオキシエチレンポリオールを
使用してもよい。
【0048】[ポリマー分散ポリオール(I)]ポリマ
ー分散ポリオール(I)はアルデヒド縮合系樹脂微粒子
またはアルデヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含
有モノマーの重合体微粒子が全重合体微粒子の合計の濃
度が5〜50重量%で分散してなり、平均水酸基価が2
0〜80mgKOH/gである。より好ましい水酸基価
は目的の軟質ポリウレタンフォームの用途によって選択
できる。
ー分散ポリオール(I)はアルデヒド縮合系樹脂微粒子
またはアルデヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含
有モノマーの重合体微粒子が全重合体微粒子の合計の濃
度が5〜50重量%で分散してなり、平均水酸基価が2
0〜80mgKOH/gである。より好ましい水酸基価
は目的の軟質ポリウレタンフォームの用途によって選択
できる。
【0049】高弾性ポリウレタンフォームを製造する場
合には、平均水酸基価は20〜50、特に20〜45m
gKOH/gが好ましい。ポリマー分散ポリオール
(I)の平均水酸基価が20mgKOH/g未満である
とポリウレタンフォームの反発弾性率が高くなるが硬度
が低くなり、50mgKOH/g超であると硬度は高く
なるが反発弾性率が低くなる。
合には、平均水酸基価は20〜50、特に20〜45m
gKOH/gが好ましい。ポリマー分散ポリオール
(I)の平均水酸基価が20mgKOH/g未満である
とポリウレタンフォームの反発弾性率が高くなるが硬度
が低くなり、50mgKOH/g超であると硬度は高く
なるが反発弾性率が低くなる。
【0050】特に高硬度、高弾性スラブポリウレタンフ
ォームを得る場合は、ポリマー分散ポリオール(I)の
平均水酸基価は20〜40mgKOH/gが好ましい。
また、低硬度、高弾性モールドポリウレタンフォームを
得る場合は、ポリマー分散ポリオール(I)の平均水酸
基価は25〜50、特に25〜45mgKOH/gが好
ましい。
ォームを得る場合は、ポリマー分散ポリオール(I)の
平均水酸基価は20〜40mgKOH/gが好ましい。
また、低硬度、高弾性モールドポリウレタンフォームを
得る場合は、ポリマー分散ポリオール(I)の平均水酸
基価は25〜50、特に25〜45mgKOH/gが好
ましい。
【0051】軟質ホットモールドポリウレタンフォーム
を製造する場合には、平均水酸基価は30〜80、特に
40〜70mgKOH/gが好ましい。平均水酸基価が
30mgKOH/g未満では、ポリウレタンフォームの
硬度が低くなり、また、ホットモールドで使用する際、
架橋剤を使用しなくてはならず、成形性が困難となる。
また、80mgKOH/g超では、硬度は高くなるが、
フォーム物性、特に通気性が低下してくる。
を製造する場合には、平均水酸基価は30〜80、特に
40〜70mgKOH/gが好ましい。平均水酸基価が
30mgKOH/g未満では、ポリウレタンフォームの
硬度が低くなり、また、ホットモールドで使用する際、
架橋剤を使用しなくてはならず、成形性が困難となる。
また、80mgKOH/g超では、硬度は高くなるが、
フォーム物性、特に通気性が低下してくる。
【0052】また、ポリマー分散ポリオール(I)中の
全重合体微粒子の合計の濃度は5〜50重量%、特に5
〜36重量%が好ましい。より好ましい濃度は目的の軟
質ポリウレタンフォームの用途によって選択できる。
全重合体微粒子の合計の濃度は5〜50重量%、特に5
〜36重量%が好ましい。より好ましい濃度は目的の軟
質ポリウレタンフォームの用途によって選択できる。
【0053】高弾性ポリウレタンフォームを製造する場
合には5〜36重量%が好ましい。3重量%未満では硬
度が低くなり、36重量%超では反発弾性率が低下す
る。特に高硬度、高弾性スラブポリウレタンフォームを
得る場合は、全重合体微粒子の濃度は13〜36重量
%、特に20〜30重量%が好ましい。低硬度、高弾性
モールドポリウレタンフォームを得る場合は、全重合体
微粒子の濃度は5〜20が特に好ましい。
合には5〜36重量%が好ましい。3重量%未満では硬
度が低くなり、36重量%超では反発弾性率が低下す
る。特に高硬度、高弾性スラブポリウレタンフォームを
得る場合は、全重合体微粒子の濃度は13〜36重量
%、特に20〜30重量%が好ましい。低硬度、高弾性
モールドポリウレタンフォームを得る場合は、全重合体
微粒子の濃度は5〜20が特に好ましい。
【0054】軟質ホットモールドポリウレタンフォーム
を製造する場合には、10〜30重量%、特に13〜3
0重量%が好ましい。10重量%未満では硬度が低くな
り、30重量%超ではフォーム物性、特に通気度が低下
する。
を製造する場合には、10〜30重量%、特に13〜3
0重量%が好ましい。10重量%未満では硬度が低くな
り、30重量%超ではフォーム物性、特に通気度が低下
する。
【0055】また、ポリマー分散ポリオール(I)中に
アルデヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノ
マーの重合体微粒子の両微粒子が分散している場合の使
用割合は、アルデヒド縮合系樹脂微粒子100重量部に
対して重合性不飽和基含有モノマーが100〜1000
重量部、特に150〜400重量部が好ましい。
アルデヒド縮合系樹脂微粒子と重合性不飽和基含有モノ
マーの重合体微粒子の両微粒子が分散している場合の使
用割合は、アルデヒド縮合系樹脂微粒子100重量部に
対して重合性不飽和基含有モノマーが100〜1000
重量部、特に150〜400重量部が好ましい。
【0056】ポリマー分散ポリオール(I)中の、全オ
キシエチレン基量は2〜50重量%であることが好まし
い。ポリエーテルポリオール中に含まれている全オキシ
エチレン基量が2重量%未満では、たとえばホットモー
ルドで成形する場合、反応性、特にキュア性が低下し、
触媒を多用しなければならなくなり、フォギングが発生
しやすくなる。また、全オキシエチレン基量が50重量
%超では、反応が急激に進行し、金型内でスラリーが流
動せず成形不良(クラック)が生じる。分散媒であるポ
リエーテルポリオール中に含まれている全オキシエチレ
ン基量は5〜30重量%が特に好ましい。
キシエチレン基量は2〜50重量%であることが好まし
い。ポリエーテルポリオール中に含まれている全オキシ
エチレン基量が2重量%未満では、たとえばホットモー
ルドで成形する場合、反応性、特にキュア性が低下し、
触媒を多用しなければならなくなり、フォギングが発生
しやすくなる。また、全オキシエチレン基量が50重量
%超では、反応が急激に進行し、金型内でスラリーが流
動せず成形不良(クラック)が生じる。分散媒であるポ
リエーテルポリオール中に含まれている全オキシエチレ
ン基量は5〜30重量%が特に好ましい。
【0057】本発明のポリマー分散ポリオール(I)の
平均官能基数は2.5〜6.5、特に2.5〜4.5で
あることが好ましい。平均官能基数2.5未満では、高
弾性ポリウレタンフォームにおいては硬度、反発弾性率
が低下し、軟質モールドポリウレタンフォームにおいて
は、硬度が低くなる。平均官能基数が6.5超では高弾
性ポリウレタンフォームにおいては硬度は高くなるが、
反発弾性率が低下し、軟質モールドポリウレタンフォー
ムにおいては、通気度が低下してくる。
平均官能基数は2.5〜6.5、特に2.5〜4.5で
あることが好ましい。平均官能基数2.5未満では、高
弾性ポリウレタンフォームにおいては硬度、反発弾性率
が低下し、軟質モールドポリウレタンフォームにおいて
は、硬度が低くなる。平均官能基数が6.5超では高弾
性ポリウレタンフォームにおいては硬度は高くなるが、
反発弾性率が低下し、軟質モールドポリウレタンフォー
ムにおいては、通気度が低下してくる。
【0058】[その他]本発明におけるポリイソシアネ
ート化合物としては、イソシアネート基を2個以上有す
る化合物またはその変性物が使用できる。特に芳香核を
含有する芳香族ポリイソシアネートが難燃性に有効であ
る。
ート化合物としては、イソシアネート基を2個以上有す
る化合物またはその変性物が使用できる。特に芳香核を
含有する芳香族ポリイソシアネートが難燃性に有効であ
る。
【0059】芳香族ポリイソシアネートとしては、トリ
レンジイソシアネート、ジフェニルジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどが
ある。
レンジイソシアネート、ジフェニルジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリ
フェニルイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、トリジンジイソシア
ネート、トリフェニルメタントリイソシアネートなどが
ある。
【0060】また、場合によりこれらとともに、または
単独で芳香核を有しないポリイソシアネート化合物、た
とえばヘキサメチレンジイソシアネートやイソホロンジ
イソシアネートなどを使用しうる。変性物としては、ト
リメチロールプロパンなどの多価アルコール等で変性し
たプレポリマー型変性物、カルボジイミド変性物、ウレ
ア変性物、三量化変性物、二量化変性物などがある。
単独で芳香核を有しないポリイソシアネート化合物、た
とえばヘキサメチレンジイソシアネートやイソホロンジ
イソシアネートなどを使用しうる。変性物としては、ト
リメチロールプロパンなどの多価アルコール等で変性し
たプレポリマー型変性物、カルボジイミド変性物、ウレ
ア変性物、三量化変性物、二量化変性物などがある。
【0061】ポリイソシアネート化合物は、全イソシア
ネート基が全水酸基(水酸基以外にイソシアネート基と
反応しうる活性水素がある場合はそれも含む)に対し、
約0.7〜1.5倍当量、特に約0.8〜1.3倍当量
になる割合で使用することが好ましい。
ネート基が全水酸基(水酸基以外にイソシアネート基と
反応しうる活性水素がある場合はそれも含む)に対し、
約0.7〜1.5倍当量、特に約0.8〜1.3倍当量
になる割合で使用することが好ましい。
【0062】発泡剤としては、水および/または不活性
ガスが好ましい。不活性ガスとしては空気、窒素などが
あり、水のみが好ましい。水の使用量は、ポリオール1
00重量部に対して1〜10重量部が好ましい。また、
ジフルオロジクロロメタン、1,1−ジクロロ−1−フ
ルオロエタン、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフ
ルオロエタンなどの低沸点ハロゲン化炭化水素を併用し
てもよい。
ガスが好ましい。不活性ガスとしては空気、窒素などが
あり、水のみが好ましい。水の使用量は、ポリオール1
00重量部に対して1〜10重量部が好ましい。また、
ジフルオロジクロロメタン、1,1−ジクロロ−1−フ
ルオロエタン、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフ
ルオロエタンなどの低沸点ハロゲン化炭化水素を併用し
てもよい。
【0063】ポリオールとポリイソシアネート化合物の
反応において有機スズ化合物や第3級アミンなどの触媒
を使用することが好ましい。たとえば、ジブチルスズラ
ウレート、スタナスオクトエート、トリエチレンジアミ
ン、N−アルキルモルホリンなどがある。
反応において有機スズ化合物や第3級アミンなどの触媒
を使用することが好ましい。たとえば、ジブチルスズラ
ウレート、スタナスオクトエート、トリエチレンジアミ
ン、N−アルキルモルホリンなどがある。
【0064】本発明において、軟質ポリウレタンフォー
ムの難燃性の向上のために難燃剤を少量使用することも
できる。その使用量は、ポリマー分散ポリオール(I)
100重量部に対して、3重量部以下、特に2重量部以
下が好ましい。さらに好ましくは、難燃剤を実質的に使
用しないことである。難燃剤としては、ハロゲン化合
物、リン化合物、メラミン粉末などが挙げられる。
ムの難燃性の向上のために難燃剤を少量使用することも
できる。その使用量は、ポリマー分散ポリオール(I)
100重量部に対して、3重量部以下、特に2重量部以
下が好ましい。さらに好ましくは、難燃剤を実質的に使
用しないことである。難燃剤としては、ハロゲン化合
物、リン化合物、メラミン粉末などが挙げられる。
【0065】上記以外の助剤として、さらに種々の成分
を用いうる。たとえば、多くの場合整泡剤は必須とされ
ている成分であり、たとえば、ポリアルキルシロキサ
ン、ポリアルキルシロキサン−ポリオキシアルキレンブ
ロックコポリマーなどのシリコン系整泡剤などを用いう
る。さらに無機質や有機質の充填剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、スコーチ防止剤、ジエタノールアミンやトリ
エタノルアミン等の架橋剤が使用でき、その他の助剤を
任意に用いうる。
を用いうる。たとえば、多くの場合整泡剤は必須とされ
ている成分であり、たとえば、ポリアルキルシロキサ
ン、ポリアルキルシロキサン−ポリオキシアルキレンブ
ロックコポリマーなどのシリコン系整泡剤などを用いう
る。さらに無機質や有機質の充填剤、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、スコーチ防止剤、ジエタノールアミンやトリ
エタノルアミン等の架橋剤が使用でき、その他の助剤を
任意に用いうる。
【0066】本発明のポリウレタンフォームは上記原料
を使用してワンショット法、準プレポリマー法、プレポ
リマー法、などの方法で製造される。ワンショット法が
最適である。成形方法としては スラブ成形方法、モー
ルド成形方法があり、モールド成形方法にはホットキュ
ア成形方法、コールドキュア成形方法がある。
を使用してワンショット法、準プレポリマー法、プレポ
リマー法、などの方法で製造される。ワンショット法が
最適である。成形方法としては スラブ成形方法、モー
ルド成形方法があり、モールド成形方法にはホットキュ
ア成形方法、コールドキュア成形方法がある。
【0067】本発明の方法は、高弾性ポリウレタンフォ
ーム、軟質モールドポリウレタンフォームの製造方法と
して優れる。特に高弾性ポリウレタンフォームのうちで
も高硬度、高弾性スラブポリウレタンフォーム、低硬
度、高弾性モールドポリウレタンフォーム、軟質モール
ドポリウレタンフォームを得る方法として好ましい。
ーム、軟質モールドポリウレタンフォームの製造方法と
して優れる。特に高弾性ポリウレタンフォームのうちで
も高硬度、高弾性スラブポリウレタンフォーム、低硬
度、高弾性モールドポリウレタンフォーム、軟質モール
ドポリウレタンフォームを得る方法として好ましい。
【0068】たとえば、高硬度、高弾性スラブポリウレ
タンフォームはスラブ成形方法により製造され、物性と
難燃性が下記の条件を満たすことが好ましい。 物性:密度(JIS−K6767)30〜40kg/m
3 、I.L.D.硬度(ASTM−D−1564)16
〜24kg/314cm2 、反発弾性率(JIS−K6
401)45〜60%。 難燃性:寝具類等の防災性能試験基準(マットレスの防
災性能試験基準)、および米国自動車安全基準(FMV
SS−302)に合格する。電車の火災事故対策につい
て(A−A基準)では不燃性を有する。
タンフォームはスラブ成形方法により製造され、物性と
難燃性が下記の条件を満たすことが好ましい。 物性:密度(JIS−K6767)30〜40kg/m
3 、I.L.D.硬度(ASTM−D−1564)16
〜24kg/314cm2 、反発弾性率(JIS−K6
401)45〜60%。 難燃性:寝具類等の防災性能試験基準(マットレスの防
災性能試験基準)、および米国自動車安全基準(FMV
SS−302)に合格する。電車の火災事故対策につい
て(A−A基準)では不燃性を有する。
【0069】このような高硬度、高弾性スラブポリウレ
タンフォームの用途はスライス等により適宜の厚さのフ
ォームシートとした後、家具や寝具などに加工して使用
することが最適である。
タンフォームの用途はスライス等により適宜の厚さのフ
ォームシートとした後、家具や寝具などに加工して使用
することが最適である。
【0070】低硬度、高弾性モールドポリウレタンフォ
ームは、コールドキュア成形方法により製造され、物性
と難燃性が下記の条件を満たすことが好ましい。 物性:コア密度(JIS−K6767)20〜35kg
/m3 、I.L.D.硬度(ASTM−D−1564)
6〜16kg/314cm2 、反発弾性率(JIS−K
6401)45〜70%。 難燃性:寝具類等の防災性能試験基準(マットレスの防
災性能試験基準)、および米国自動車安全基準(FMV
SS−302)に合格する。電車の火災事故対策につい
て(A−A基準)では不燃性を有する。
ームは、コールドキュア成形方法により製造され、物性
と難燃性が下記の条件を満たすことが好ましい。 物性:コア密度(JIS−K6767)20〜35kg
/m3 、I.L.D.硬度(ASTM−D−1564)
6〜16kg/314cm2 、反発弾性率(JIS−K
6401)45〜70%。 難燃性:寝具類等の防災性能試験基準(マットレスの防
災性能試験基準)、および米国自動車安全基準(FMV
SS−302)に合格する。電車の火災事故対策につい
て(A−A基準)では不燃性を有する。
【0071】高弾性、低硬度モールドポリウレタンフォ
ームの用途は限定されないが、好ましくは高い難燃効果
を有し、低密度で高反発弾性率を有しているため、モー
ルド法により適宜の形状のフォームシートとした後、自
動車シートや、家具、寝具などに使用することが最適で
ある。
ームの用途は限定されないが、好ましくは高い難燃効果
を有し、低密度で高反発弾性率を有しているため、モー
ルド法により適宜の形状のフォームシートとした後、自
動車シートや、家具、寝具などに使用することが最適で
ある。
【0072】軟質モールドポリウレタンフォームは、ホ
ットキュア成形方法により製造され、物性と難燃性が下
記の条件を満たすことが好ましい。 物性:密度(JIS−K6767)30〜50kg/m
3 、I.L.D.硬度(ASTM−D−1564)14
〜30kg/314cm2 、反発弾性率(JIS−K6
401)38〜45%。 難燃性:米国自動車安全基準(FMVSS−302)に
合格する。軟質モールドポリウレタンフォームの用途と
しては、自動車用シートとして使用できる。
ットキュア成形方法により製造され、物性と難燃性が下
記の条件を満たすことが好ましい。 物性:密度(JIS−K6767)30〜50kg/m
3 、I.L.D.硬度(ASTM−D−1564)14
〜30kg/314cm2 、反発弾性率(JIS−K6
401)38〜45%。 難燃性:米国自動車安全基準(FMVSS−302)に
合格する。軟質モールドポリウレタンフォームの用途と
しては、自動車用シートとして使用できる。
【0073】
【実施例】部は重量部を示す。使用したポリオールa〜
n、A〜Fを次に示す。これらポリオールは混合して使
用した。混合物における平均水酸基価と微粒子濃度は表
に示す。
n、A〜Fを次に示す。これらポリオールは混合して使
用した。混合物における平均水酸基価と微粒子濃度は表
に示す。
【0074】ポリオールa:グリセリンを開始剤として
プロピレンオキシド(PO)を付加し、次いでエチレン
オキシド(EO)を13重量%付加した分子量300
0、水酸基価56mgKOH/gのポリオキシプロピレ
ンエチレントリオール。 ポリオールb:グリセリンを開始剤としてPOを付加
し、次いでEOを15重量%付加した分子量5000、
水酸基価33mgKOH/gのポリオキシプロピレンエ
チレントリオール。
プロピレンオキシド(PO)を付加し、次いでエチレン
オキシド(EO)を13重量%付加した分子量300
0、水酸基価56mgKOH/gのポリオキシプロピレ
ンエチレントリオール。 ポリオールb:グリセリンを開始剤としてPOを付加
し、次いでEOを15重量%付加した分子量5000、
水酸基価33mgKOH/gのポリオキシプロピレンエ
チレントリオール。
【0075】ポリオールc:ソルビトールを開始剤とし
てPOを付加し、次いでEOを13重量%付加した分子
量10000、水酸基価33mgKOH/gのポリオキ
シプロピレンエチレンヘキサオール。 ポリオールd:ペンタエリスリトール/グリセリンを9
/1で混合した開始剤にPOを付加し、次いでEOを1
0重量%付加した分子量5800、水酸基価46mgK
OH/gのポリオキシプロピレンエチレンポリオール。
てPOを付加し、次いでEOを13重量%付加した分子
量10000、水酸基価33mgKOH/gのポリオキ
シプロピレンエチレンヘキサオール。 ポリオールd:ペンタエリスリトール/グリセリンを9
/1で混合した開始剤にPOを付加し、次いでEOを1
0重量%付加した分子量5800、水酸基価46mgK
OH/gのポリオキシプロピレンエチレンポリオール。
【0076】ポリオールe:グリセリンを開始剤として
POを付加し、次いでEOを20重量%付加した分子量
7000、水酸基価24mgKOH/gのポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
POを付加し、次いでEOを20重量%付加した分子量
7000、水酸基価24mgKOH/gのポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
【0077】ポリオールf:グリセリンを開始剤として
POを付加し、次いでEOを20重量%付加した分子量
3000、水酸基価56mgKOH/gのポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
POを付加し、次いでEOを20重量%付加した分子量
3000、水酸基価56mgKOH/gのポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
【0078】ポリオールg:グリセリンを開始剤として
POとEOを8重量%ランダムに付加し、次いで末端に
EOを8重量%付加した分子量2400、水酸基価70
mgKOH/gのポリオキシプロピレンエチレントリオ
ール。
POとEOを8重量%ランダムに付加し、次いで末端に
EOを8重量%付加した分子量2400、水酸基価70
mgKOH/gのポリオキシプロピレンエチレントリオ
ール。
【0079】ポリオールh:グリセリンを開始剤として
POとEOを15重量%ランダムに付加し、次いで末端
にEOを20重量%付加した分子量2400、水酸基価
70mgKOH/gのポリオキシプロピレンエチレント
リオール。
POとEOを15重量%ランダムに付加し、次いで末端
にEOを20重量%付加した分子量2400、水酸基価
70mgKOH/gのポリオキシプロピレンエチレント
リオール。
【0080】ポリオールi:ポリオールaに粒径12m
μのシリカゾルを加え、シリカゾルの分散媒を除去して
得られたシリカゾル含有量0.2重量%のポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
μのシリカゾルを加え、シリカゾルの分散媒を除去して
得られたシリカゾル含有量0.2重量%のポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
【0081】ポリオールj:グリセリンを開始剤として
POを付加し、次いでEOを17重量%付加した分子量
5000、水酸基価34mgKOH/gのポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
POを付加し、次いでEOを17重量%付加した分子量
5000、水酸基価34mgKOH/gのポリオキシプ
ロピレンエチレントリオール。
【0082】ポリオールk:グリセリンを開始剤として
POを付加した分子量1000、水酸基価160mgK
OH/gのポリオキシプロピレントリオール。
POを付加した分子量1000、水酸基価160mgK
OH/gのポリオキシプロピレントリオール。
【0083】ポリオールl:グリセリンを開始剤として
POを付加した分子量3000、水酸基価56mgKO
H/gのポリオキシプロピレントリオール。
POを付加した分子量3000、水酸基価56mgKO
H/gのポリオキシプロピレントリオール。
【0084】ポリオールm:グリセリンを開始剤として
POとEOを30重量%ランダムに付加し、次いで末端
にEOを30重量%付加した分子量2400、水酸基価
70mgKOH/gのポリオキシプロピレンエチレント
リオール。
POとEOを30重量%ランダムに付加し、次いで末端
にEOを30重量%付加した分子量2400、水酸基価
70mgKOH/gのポリオキシプロピレンエチレント
リオール。
【0085】ポリオールn:グリセリンを開始剤とし
て、EOを100重量%付加した分子量1000、水酸
基価167mgKOH/gのポリオキシエチレントリオ
ール。
て、EOを100重量%付加した分子量1000、水酸
基価167mgKOH/gのポリオキシエチレントリオ
ール。
【0086】ポリオールA:ポリオールbを分散媒とし
て、スチレン/アクリロニトリルが55/45(重量
比)の割合で重合してなる重合体が分散したポリマー分
散ポリオール、微粒子濃度40重量%、水酸基価19.
8mgKOH/g。 ポリオールB:ポリオールbを分散媒として、アクリロ
ニトリルの重合体が分散したポリマー分散ポリオール、
微粒子濃度20重量%、水酸基価26.4mgKOH/
g。
て、スチレン/アクリロニトリルが55/45(重量
比)の割合で重合してなる重合体が分散したポリマー分
散ポリオール、微粒子濃度40重量%、水酸基価19.
8mgKOH/g。 ポリオールB:ポリオールbを分散媒として、アクリロ
ニトリルの重合体が分散したポリマー分散ポリオール、
微粒子濃度20重量%、水酸基価26.4mgKOH/
g。
【0087】ポリオールC:ポリオールaを分散媒とし
て、スチレン/アクリロニトリルが30/70(重量
比)の割合で重合してなる重合体が分散したポリマー分
散ポリオール、微粒子濃度35重量%、水酸基価36.
4mgKOH/g。
て、スチレン/アクリロニトリルが30/70(重量
比)の割合で重合してなる重合体が分散したポリマー分
散ポリオール、微粒子濃度35重量%、水酸基価36.
4mgKOH/g。
【0088】ポリオールD:ポリオールlを分散媒とし
て、スチレン/アクリロニトリルが30/70(重量
比)の割合で重合してなる重合体が分散したポリマー分
散ポリオール、微粒子濃度35重量%、水酸基価36.
4mgKOH/g。
て、スチレン/アクリロニトリルが30/70(重量
比)の割合で重合してなる重合体が分散したポリマー分
散ポリオール、微粒子濃度35重量%、水酸基価36.
4mgKOH/g。
【0089】[アルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオー
ルの製造] (合成例1)5L反応槽にポリオールa2400部、尿
素600部、37%ホルマリン水溶液1300部を仕込
み、撹拌しながら100℃で4時間反応させた。その
後、減圧脱水を行い、白色の粘稠な微粒子分散ポリオー
ルを得た。このポリオールの粘度は2800cPであ
り、その中の樹脂微粒子は6ケ月以上まったく分離する
ことなく安定に分散していた。微粒子濃度は30重量
%、水酸基価39.2mgKOH/であった(これをポ
リオールEとする)。
ルの製造] (合成例1)5L反応槽にポリオールa2400部、尿
素600部、37%ホルマリン水溶液1300部を仕込
み、撹拌しながら100℃で4時間反応させた。その
後、減圧脱水を行い、白色の粘稠な微粒子分散ポリオー
ルを得た。このポリオールの粘度は2800cPであ
り、その中の樹脂微粒子は6ケ月以上まったく分離する
ことなく安定に分散していた。微粒子濃度は30重量
%、水酸基価39.2mgKOH/であった(これをポ
リオールEとする)。
【0090】(合成例2)ポリオールaに代りにポリオ
ールb2400部を用いた他は合成例1と同様にして、
白色の粘稠な微粒子分散ポリオールを得た。このポリオ
ールの粘度は7300cPであり、その中の樹脂微粒子
は6ケ月以上まったく分離することなく安定に分散して
いた。微粒子濃度は30重量%、水酸基価23.1mg
KOH/gであった(これをポリオールFとする)。
ールb2400部を用いた他は合成例1と同様にして、
白色の粘稠な微粒子分散ポリオールを得た。このポリオ
ールの粘度は7300cPであり、その中の樹脂微粒子
は6ケ月以上まったく分離することなく安定に分散して
いた。微粒子濃度は30重量%、水酸基価23.1mg
KOH/gであった(これをポリオールFとする)。
【0091】(合成例3)5L反応槽にポリオールa2
400部、尿素600部、37%ホルマリン水溶液13
00部を仕込み、撹拌しながら100℃で4時間反応さ
せた。その後、減圧脱水を行い、白色の粘稠な微粒子分
散ポリオールを得た。このポリオールの粘度は2800
cPであり、その中の樹脂微粒子は6ケ月以上まったく
分離することなく安定に分散していた。微粒子濃度は3
5重量%、水酸基価36.4mgKOH/gであった
(これをポリオールGとする)。
400部、尿素600部、37%ホルマリン水溶液13
00部を仕込み、撹拌しながら100℃で4時間反応さ
せた。その後、減圧脱水を行い、白色の粘稠な微粒子分
散ポリオールを得た。このポリオールの粘度は2800
cPであり、その中の樹脂微粒子は6ケ月以上まったく
分離することなく安定に分散していた。微粒子濃度は3
5重量%、水酸基価36.4mgKOH/gであった
(これをポリオールGとする)。
【0092】(合成例4)ポリオールaの代りにポリオ
ールf2400部を用いた他は合成例1と同様にして、
白色の粘稠な微粒子分散ポリオールを得た。このポリオ
ールの粘度は7300cPであり、その中の樹脂微粒子
は6ケ月以上まったく分離することなく安定に分散して
いた。微粒子濃度は35重量%、水酸基価36.4mg
KOH/gであった(これをポリオールHとする)。
ールf2400部を用いた他は合成例1と同様にして、
白色の粘稠な微粒子分散ポリオールを得た。このポリオ
ールの粘度は7300cPであり、その中の樹脂微粒子
は6ケ月以上まったく分離することなく安定に分散して
いた。微粒子濃度は35重量%、水酸基価36.4mg
KOH/gであった(これをポリオールHとする)。
【0093】(例1〜25)(高弾性スラブポリウレタ
ンフォームの製造) 表2〜5に示したポリオール混合物100部に、水2.
6部、トリエチレンジアミン溶液(商品名“ダブコ33
LV”) 0.1部、シリコン系整泡剤1.0部、ジエタ
ノールアミン1.0部、スタナスオクトエート0.15
部、および難燃剤としてトリスモノクロロイソプロピル
ホスフェート10部または20部(ただし例1〜17に
あっては上記難燃剤を全く使用せず)を混合して混合物
を得た。この混合物の総水酸基量に対し1.05倍当量
のトリレンジイソシアネートを使用し、ワンショット法
により高弾性スラブポリウレタンフォームを製造した。
ンフォームの製造) 表2〜5に示したポリオール混合物100部に、水2.
6部、トリエチレンジアミン溶液(商品名“ダブコ33
LV”) 0.1部、シリコン系整泡剤1.0部、ジエタ
ノールアミン1.0部、スタナスオクトエート0.15
部、および難燃剤としてトリスモノクロロイソプロピル
ホスフェート10部または20部(ただし例1〜17に
あっては上記難燃剤を全く使用せず)を混合して混合物
を得た。この混合物の総水酸基量に対し1.05倍当量
のトリレンジイソシアネートを使用し、ワンショット法
により高弾性スラブポリウレタンフォームを製造した。
【0094】上記により製造されたポリウレタンフォー
ムブロックより適度のサイズに切削し、表1に記載の基
準にしたがってポリウレタンフォームの物性を測定し
た。それらの結果を表2〜4(実施例)および表5(比
較例)に示す。
ムブロックより適度のサイズに切削し、表1に記載の基
準にしたがってポリウレタンフォームの物性を測定し
た。それらの結果を表2〜4(実施例)および表5(比
較例)に示す。
【0095】ただし、燃焼試験の結果は次のように表し
た。FMVSS−302においては「N.B.」は不燃
性すなわち合格であることを示し、「全焼」は不合格を
示す。マットレスの防災性の試験基準においては、最大
燃焼距離と平均燃焼距離を示した(最大燃焼距離1.2
0cm以下かつ平均燃焼距離10.0cm以下であるこ
とが合格の基準)。A−A基準においては、「○」は不
燃性すなわち合格であることを示し、「×」は難燃性す
なわち不合格であることを示す。
た。FMVSS−302においては「N.B.」は不燃
性すなわち合格であることを示し、「全焼」は不合格を
示す。マットレスの防災性の試験基準においては、最大
燃焼距離と平均燃焼距離を示した(最大燃焼距離1.2
0cm以下かつ平均燃焼距離10.0cm以下であるこ
とが合格の基準)。A−A基準においては、「○」は不
燃性すなわち合格であることを示し、「×」は難燃性す
なわち不合格であることを示す。
【0096】(例26〜55)(高弾性モールドポリウ
レタンフォーム) 表6〜9に示したポリオール混合物100部に、水5.
0部、トリエチレンジアミン溶液(商品名“ダブコ33
LV”) 0.6部、シリコン系整泡剤1.5部、ジエタ
ノールアミン0.5部、破泡剤としてポリオールnを
2.0部、を混合して混合物を得た。ただし、例55に
おいては、難燃剤としてトリスモノクロロイソプロピル
ホスフェート3.0部も混合した。この混合物の総水酸
基量に対し0.95倍当量のトリレンジイソシアネート
/ポリメチレンジイソシアネート=80/20重量%の
混合物を使用し、ワンショット法、コールドキュア法に
より高弾性モールドポリウレタンフォームを製造した。
すなわち60℃に温度調節した350mm×350mm
×厚み100mmのアルミニウム製金型に注入し、90
℃のオーブンに6分間保持し、ポリウレタンフォームを
製造した。
レタンフォーム) 表6〜9に示したポリオール混合物100部に、水5.
0部、トリエチレンジアミン溶液(商品名“ダブコ33
LV”) 0.6部、シリコン系整泡剤1.5部、ジエタ
ノールアミン0.5部、破泡剤としてポリオールnを
2.0部、を混合して混合物を得た。ただし、例55に
おいては、難燃剤としてトリスモノクロロイソプロピル
ホスフェート3.0部も混合した。この混合物の総水酸
基量に対し0.95倍当量のトリレンジイソシアネート
/ポリメチレンジイソシアネート=80/20重量%の
混合物を使用し、ワンショット法、コールドキュア法に
より高弾性モールドポリウレタンフォームを製造した。
すなわち60℃に温度調節した350mm×350mm
×厚み100mmのアルミニウム製金型に注入し、90
℃のオーブンに6分間保持し、ポリウレタンフォームを
製造した。
【0097】上記により製造されたポリウレタンフォー
ムより適度のサイズに切削し、表1に記載の基準にした
がってポリウレタンフォームの物性を測定した。それら
の結果を表6〜8(実施例)および表9(比較例)に示
す。
ムより適度のサイズに切削し、表1に記載の基準にした
がってポリウレタンフォームの物性を測定した。それら
の結果を表6〜8(実施例)および表9(比較例)に示
す。
【0098】(例56〜89)(軟質ホットモールドポ
リウレタンフォームの製造) 表10〜15に示したポリオール混合物100部に対
し、水、トリエチレンジアミン溶液(商品名“ダブコ3
3LV”) 、N−エチルモルホリン、シリコン系整泡
剤、スタナスオクトエートおよび難燃剤としてトリスモ
ノクロロエチルホスフェート(ただし例56〜74、8
5〜89にあっては上記難燃剤を全く使用せず)を混合
して混合物を得た。ポリオールと難燃剤の部数は表10
〜15に示し、それ以外の組成は表16の組成Yまたは
Zとして示した。
リウレタンフォームの製造) 表10〜15に示したポリオール混合物100部に対
し、水、トリエチレンジアミン溶液(商品名“ダブコ3
3LV”) 、N−エチルモルホリン、シリコン系整泡
剤、スタナスオクトエートおよび難燃剤としてトリスモ
ノクロロエチルホスフェート(ただし例56〜74、8
5〜89にあっては上記難燃剤を全く使用せず)を混合
して混合物を得た。ポリオールと難燃剤の部数は表10
〜15に示し、それ以外の組成は表16の組成Yまたは
Zとして示した。
【0099】この混合物の総水酸基量に対し1.00倍
当量のトリレンジイソシアネートを反応させた。成形型
としては、350mm×350mm×70mmのアルミ
ニウム型を用い、型温40℃とし、ワンショット法によ
り軟質ホットモールドポリウレタンフォームを製造し
た。
当量のトリレンジイソシアネートを反応させた。成形型
としては、350mm×350mm×70mmのアルミ
ニウム型を用い、型温40℃とし、ワンショット法によ
り軟質ホットモールドポリウレタンフォームを製造し
た。
【0100】上記により製造されたポリウレタンフォー
ムの評価結果を表10〜15に示す。物性は、表1記載
の基準にしたがって測定した。これらの結果を表10〜
15に示す。例56〜80は実施例であり、例81〜8
9は比較例である。
ムの評価結果を表10〜15に示す。物性は、表1記載
の基準にしたがって測定した。これらの結果を表10〜
15に示す。例56〜80は実施例であり、例81〜8
9は比較例である。
【0101】なお、成形性は、○は良好を示し、×はク
ラックがあったことを示す。ヘーズは次の方法でフォギ
ング性(すなわち、曇り度)を評価したものである。す
なわち、24時間デシケータで乾燥したサンプル(サイ
ズ=50mm×50mm×100mm)を口径47mm
のガラス瓶に入れ、全光線透過率0.4%以下のガラス
板で上部を密閉し、80℃のオイルバスで20時間加熱
した。その後ガラス板の全光線透過率を測定し、ヘーズ
とした。
ラックがあったことを示す。ヘーズは次の方法でフォギ
ング性(すなわち、曇り度)を評価したものである。す
なわち、24時間デシケータで乾燥したサンプル(サイ
ズ=50mm×50mm×100mm)を口径47mm
のガラス瓶に入れ、全光線透過率0.4%以下のガラス
板で上部を密閉し、80℃のオイルバスで20時間加熱
した。その後ガラス板の全光線透過率を測定し、ヘーズ
とした。
【0102】高弾性スラブポリウレタンフォームにおい
て例18〜21と例22〜25を比較すると、難燃剤を
用いて、充分な難燃性を付与しようとすると、高密度
化、硬度低下、圧縮永久歪の低下、反発弾性率低下など
の物性の低下が生じ、物性を満たすように難燃剤の使用
量を調節した場合には、充分な難燃性が得られないこと
がわかる。それに対し、例1〜7においては密度、硬
度、圧縮永久歪、反発弾性率等の物性に優れ、かつ難燃
性の高いポリウレタンフォームが得られることがわか
る。例1〜7と例8〜13を比較すると、ポリマー分散
ポリオールを使用しない場合、使用する場合に比べて、
密度、硬度、圧縮永久歪、反発弾性、難燃性等の物性が
劣ることがわかる。
て例18〜21と例22〜25を比較すると、難燃剤を
用いて、充分な難燃性を付与しようとすると、高密度
化、硬度低下、圧縮永久歪の低下、反発弾性率低下など
の物性の低下が生じ、物性を満たすように難燃剤の使用
量を調節した場合には、充分な難燃性が得られないこと
がわかる。それに対し、例1〜7においては密度、硬
度、圧縮永久歪、反発弾性率等の物性に優れ、かつ難燃
性の高いポリウレタンフォームが得られることがわか
る。例1〜7と例8〜13を比較すると、ポリマー分散
ポリオールを使用しない場合、使用する場合に比べて、
密度、硬度、圧縮永久歪、反発弾性、難燃性等の物性が
劣ることがわかる。
【0103】このように、本発明により得られた高弾性
スラブポリウレタンフォームは、低密度、高反発弾性率
と高硬度等、高い物性特性を示す。また、マットレスの
防災性能試験基準に対し高い難燃性能を有し、しかも難
燃剤を添加しないため、圧縮永久歪に優れる。
スラブポリウレタンフォームは、低密度、高反発弾性率
と高硬度等、高い物性特性を示す。また、マットレスの
防災性能試験基準に対し高い難燃性能を有し、しかも難
燃剤を添加しないため、圧縮永久歪に優れる。
【0104】高弾性モールドポリウレタンフォームにお
いて例26〜51と例52〜55を比較すると、アクリ
ロニトリル/スチレン共重合のポリマー分散ポリオール
を使用して得られたポリウレタンフォームおよび難燃剤
を添加して得られたフォームでは、難燃性は合格する
が、硬度、反発弾性率、圧縮永久歪など物性の低下が生
じる。また、例50については、難燃性も劣り、硬度さ
が低く、反発弾性率の低下が生じる。
いて例26〜51と例52〜55を比較すると、アクリ
ロニトリル/スチレン共重合のポリマー分散ポリオール
を使用して得られたポリウレタンフォームおよび難燃剤
を添加して得られたフォームでは、難燃性は合格する
が、硬度、反発弾性率、圧縮永久歪など物性の低下が生
じる。また、例50については、難燃性も劣り、硬度さ
が低く、反発弾性率の低下が生じる。
【0105】さらに、例52〜54においては、アクリ
ロニトリル/スチレン共重合のポリマー微粒子濃度が低
下することにより充分な難燃性が得られないことがわか
る。それに対し、例26〜49においては、密度、低硬
度、圧縮永久歪等の物性に優れ、かつ難燃性に優れた高
弾性ポリウレタンフォームが得られることがわかる。
ロニトリル/スチレン共重合のポリマー微粒子濃度が低
下することにより充分な難燃性が得られないことがわか
る。それに対し、例26〜49においては、密度、低硬
度、圧縮永久歪等の物性に優れ、かつ難燃性に優れた高
弾性ポリウレタンフォームが得られることがわかる。
【0106】このように、本発明により得られた高弾性
モールドポリウレタンフォームは、低密度、高反発弾性
率等、高い物性特性を示す。また、FMVSS−302
の燃焼試験に対し優れた難燃性を有する。
モールドポリウレタンフォームは、低密度、高反発弾性
率等、高い物性特性を示す。また、FMVSS−302
の燃焼試験に対し優れた難燃性を有する。
【0107】軟質モールドポリウレタンフォームにおい
ては例69〜74と例81〜84を比較すると、難燃剤
を用いて、充分な難燃性を付与しようとすると、高密度
化、硬度低下、圧縮永久歪の低下などの物性の低下が生
じ、ヘーズ値も難燃剤を使用しない場合に比べ高くな
る。また、例85〜89は、難燃性は良好であるが、成
形性が非常に悪化する。成形性を満たすように難燃剤の
使用量を調節した場合には、充分な難燃性が得られな
い。
ては例69〜74と例81〜84を比較すると、難燃剤
を用いて、充分な難燃性を付与しようとすると、高密度
化、硬度低下、圧縮永久歪の低下などの物性の低下が生
じ、ヘーズ値も難燃剤を使用しない場合に比べ高くな
る。また、例85〜89は、難燃性は良好であるが、成
形性が非常に悪化する。成形性を満たすように難燃剤の
使用量を調節した場合には、充分な難燃性が得られな
い。
【0108】それに対し、例56〜68においては、水
部数に対応して、密度、硬度、圧縮永久歪等の物性に優
れ、かつ難燃性の高いポリウレタンフォームが得られ
る。例56〜74と例75〜80を比較すると、難燃剤
を少量添加した場合でも、難燃性は良好でかつ硬度、圧
縮永久歪みなどのフォーム物性も特に問題とならない
が、例81〜84では、極端に密度、硬度、圧縮永久
歪、反発弾性、難燃性等のフォーム物性が劣る。
部数に対応して、密度、硬度、圧縮永久歪等の物性に優
れ、かつ難燃性の高いポリウレタンフォームが得られ
る。例56〜74と例75〜80を比較すると、難燃剤
を少量添加した場合でも、難燃性は良好でかつ硬度、圧
縮永久歪みなどのフォーム物性も特に問題とならない
が、例81〜84では、極端に密度、硬度、圧縮永久
歪、反発弾性、難燃性等のフォーム物性が劣る。
【0109】このように、本発明による軟質モールドポ
リウレタンフォームは、低密度、高硬度等高い物性特性
を示し、低ヘーズ値のフォームが得られる。また、自動
車シートの防災性能試験基準に対し高い難燃性能を有
し、しかも難燃剤を添加しないため、硬度、圧縮永久歪
に優れる。
リウレタンフォームは、低密度、高硬度等高い物性特性
を示し、低ヘーズ値のフォームが得られる。また、自動
車シートの防災性能試験基準に対し高い難燃性能を有
し、しかも難燃剤を添加しないため、硬度、圧縮永久歪
に優れる。
【0110】
【表1】
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】
【表4】
【0114】
【表5】
【0115】
【表6】
【0116】
【表7】
【0117】
【表8】
【0118】
【表9】
【0119】
【表10】
【0120】
【表11】
【0121】
【表12】
【0122】
【表13】
【0123】
【表14】
【0124】
【表15】
【0125】
【表16】
【0126】
【発明の効果】本発明の方法により得られる軟質ポリウ
レタンフォームは、上記したとおり、難燃性に優れ、フ
ォーム物性にも優れる。
レタンフォームは、上記したとおり、難燃性に優れ、フ
ォーム物性にも優れる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】ただし、燃焼試験の結果は次のように表し
た。FMVSS−302においては「N.B.」は不燃
性すなわち合格であることを示し、「全焼」は不合格を
示す。マットレスの防災性の試験基準においては、最大
燃焼距離と平均燃焼距離を示した(最大燃焼距離12.
0cm以下かつ平均燃焼距離10.0cm以下であるこ
とが合格の基準)。A−A基準においては、「○」は不
燃性すなわち合格であることを示し、「×」は難燃性す
なわち不合格であることを示す。
た。FMVSS−302においては「N.B.」は不燃
性すなわち合格であることを示し、「全焼」は不合格を
示す。マットレスの防災性の試験基準においては、最大
燃焼距離と平均燃焼距離を示した(最大燃焼距離12.
0cm以下かつ平均燃焼距離10.0cm以下であるこ
とが合格の基準)。A−A基準においては、「○」は不
燃性すなわち合格であることを示し、「×」は難燃性す
なわち不合格であることを示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08G 18/48 101:00) (72)発明者 長谷川 昇 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社玉川分室内
Claims (4)
- 【請求項1】ポリオールとポリイソシアネート化合物を
発泡剤と触媒の存在下で反応させてポリウレタンフォー
ムを製造する方法において、ポリオールとして、アルデ
ヒド縮合系樹脂微粒子またはアルデヒド縮合系樹脂微粒
子と重合性不飽和基含有モノマーの重合体微粒子が分散
してなる、全重合体微粒子の合計の濃度が5〜50重量
%、平均水酸基価が20〜80mgKOH/gのポリマ
ー分散ポリオール(I)を使用することを特徴とする、
軟質ポリウレタンフォームの製造方法。 - 【請求項2】ポリマー分散ポリオール(I)が、ポリエ
ーテルポリオール中でアルデヒド縮合系樹脂微粒子を形
成してなるアルデヒド縮合系ポリマー分散ポリオール
(A)、ポリエーテルポリオール中で重合性不飽和基含
有モノマーの重合体微粒子を形成してなるポリマー分散
ポリオール(B)およびポリエーテルポリオールの混合
物である、請求項1の製造方法。 - 【請求項3】発泡剤として水および/または不活性ガス
を使用する請求項1または2の製造方法。 - 【請求項4】アルデヒド縮合系樹脂が、フェノール系化
合物、尿素系化合物、メラミン系化合物およびグアニジ
ン系化合物から選ばれる1種以上とアルデヒド類とを縮
合して得られるものである、請求項1、2または3の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7228350A JPH0959339A (ja) | 1994-09-08 | 1995-09-05 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21511594 | 1994-09-08 | ||
JP7-147898 | 1995-06-14 | ||
JP6-215115 | 1995-06-14 | ||
JP14789895 | 1995-06-14 | ||
JP7228350A JPH0959339A (ja) | 1994-09-08 | 1995-09-05 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959339A true JPH0959339A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=27319437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7228350A Pending JPH0959339A (ja) | 1994-09-08 | 1995-09-05 | 軟質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959339A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003012753A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Achilles Corp | 滑性ウレタンフォーム |
WO2003059980A1 (fr) * | 2002-01-11 | 2003-07-24 | Asahi Glass Company, Limited | Procede de production de mousse de polyurethane souple |
JP2005014589A (ja) * | 2003-06-06 | 2005-01-20 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | 軟質ポリウレタンフォーム及び該軟質ポリウレタンフォームからなる吸音材 |
JP2006111788A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Bridgestone Corp | ポリウレタンフォーム配合物及びポリウレタンフォーム |
JP2006316198A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Asahi Glass Co Ltd | 軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 |
JP2007169556A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Inoac Corp | ポリウレタン発泡体 |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP7228350A patent/JPH0959339A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003012753A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Achilles Corp | 滑性ウレタンフォーム |
WO2003059980A1 (fr) * | 2002-01-11 | 2003-07-24 | Asahi Glass Company, Limited | Procede de production de mousse de polyurethane souple |
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JP2006111788A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Bridgestone Corp | ポリウレタンフォーム配合物及びポリウレタンフォーム |
JP2006316198A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Asahi Glass Co Ltd | 軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 |
JP4639945B2 (ja) * | 2005-05-13 | 2011-02-23 | 旭硝子株式会社 | 軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 |
JP2007169556A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Inoac Corp | ポリウレタン発泡体 |
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