JPH0957826A - 布張り中空成形品 - Google Patents
布張り中空成形品Info
- Publication number
- JPH0957826A JPH0957826A JP24232995A JP24232995A JPH0957826A JP H0957826 A JPH0957826 A JP H0957826A JP 24232995 A JP24232995 A JP 24232995A JP 24232995 A JP24232995 A JP 24232995A JP H0957826 A JPH0957826 A JP H0957826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cloth
- decorative cloth
- molded article
- hollow molded
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブロー成形時に金型に装飾布をインサートし
て中空成形品の一面から他の面にかけて折り返し状に張
つても、装飾布の折り返し縁部が破断することがなく、
外観の美麗な布張り中空成形品を得る。 【構成】 熱可塑性プラスチックをブロー成形した中空
成形品であるパネル１の表面２に装飾布３張り付ける。
パネル１の表面２に張り付けた装飾布３の端部をパネル
１の裏面５に折り返し状に張り付ける。装飾布３はその
厚さ方向の一部がパネル１の面に埋没状に張り付けられ
る。装飾布３は不織布またはニットである。装飾布３の
引張強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、伸度は１００％以
上、目付重量は２００ｇ／ｍ2〜５００ｇ／ｍ2である。
て中空成形品の一面から他の面にかけて折り返し状に張
つても、装飾布の折り返し縁部が破断することがなく、
外観の美麗な布張り中空成形品を得る。 【構成】 熱可塑性プラスチックをブロー成形した中空
成形品であるパネル１の表面２に装飾布３張り付ける。
パネル１の表面２に張り付けた装飾布３の端部をパネル
１の裏面５に折り返し状に張り付ける。装飾布３はその
厚さ方向の一部がパネル１の面に埋没状に張り付けられ
る。装飾布３は不織布またはニットである。装飾布３の
引張強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、伸度は１００％以
上、目付重量は２００ｇ／ｍ2〜５００ｇ／ｍ2である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の内装壁、
パーティション、扉などのパネル状の建築用中空成形
品、コンソールボックスのリッド部、ヘッドレストまた
はアームレストなどの自動車用中空成形品のようなプラ
スチック製の布張り中空成形品に関する。
パーティション、扉などのパネル状の建築用中空成形
品、コンソールボックスのリッド部、ヘッドレストまた
はアームレストなどの自動車用中空成形品のようなプラ
スチック製の布張り中空成形品に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、この種の中空成形品において
は、意匠的効果をもたせたり、手触りを良くするため、
装飾布を張ったものが用いられている。
は、意匠的効果をもたせたり、手触りを良くするため、
装飾布を張ったものが用いられている。
【０００３】また、中空構造のプラスチック中空成形品
をブロー成形する際に、不織布をインサートして布を中
空成形品の表面に張る方法は、特開昭６３−９２４３１
号公報に記載されている。
をブロー成形する際に、不織布をインサートして布を中
空成形品の表面に張る方法は、特開昭６３−９２４３１
号公報に記載されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭６３
−９２４３１号公報に記載されているように、中空成形
品のブロー成形時に、不織布をインサートする方法で中
空成形品に張る方法では、不織布を中空成形品の一面だ
けに張る場合は問題がないが、中空成形品の一面に張る
不織布を他の面に折り返し状に張る場合には、不織布の
折り返し縁部が強く伸長して破断することがあるので、
この従来の方法では装飾布を折り返し状に張ることがで
きないとされていた。
−９２４３１号公報に記載されているように、中空成形
品のブロー成形時に、不織布をインサートする方法で中
空成形品に張る方法では、不織布を中空成形品の一面だ
けに張る場合は問題がないが、中空成形品の一面に張る
不織布を他の面に折り返し状に張る場合には、不織布の
折り返し縁部が強く伸長して破断することがあるので、
この従来の方法では装飾布を折り返し状に張ることがで
きないとされていた。
【０００５】本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、上
記従来の方法の技術的問題点が、中空成形品に張る装飾
布の種類やその物理的性質にあることを究明した。すな
わち、それは、ブロー成形時に金型に装飾布をインサー
トして中空成形品の一面に張り、かつその装飾布の端部
を中空成形品の他の面に折り返し状に張るには、装飾布
が不織布かニットであることと、その引張強度と目付重
量が特定の範囲内にあることである。
記従来の方法の技術的問題点が、中空成形品に張る装飾
布の種類やその物理的性質にあることを究明した。すな
わち、それは、ブロー成形時に金型に装飾布をインサー
トして中空成形品の一面に張り、かつその装飾布の端部
を中空成形品の他の面に折り返し状に張るには、装飾布
が不織布かニットであることと、その引張強度と目付重
量が特定の範囲内にあることである。
【０００６】そこで、本発明は、このような知見に基づ
き、装飾布の種類、引張強度および目付重量を特定する
ことにより、ブロー成形時に金型に装飾布をインサート
して中空成形品の一面に張り、かつその装飾布の端部を
中空成形品の他の面に折り返し状に張つても、装飾布の
折り返し縁部が破断することがなく、外観の美麗な布張
り中空成形品を提供することを目的とする。
き、装飾布の種類、引張強度および目付重量を特定する
ことにより、ブロー成形時に金型に装飾布をインサート
して中空成形品の一面に張り、かつその装飾布の端部を
中空成形品の他の面に折り返し状に張つても、装飾布の
折り返し縁部が破断することがなく、外観の美麗な布張
り中空成形品を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る布張り中空成形品は、熱可塑性プラスチ
ックからなる中空構造の中空成形品の一面にブロー成形
時に装飾布を張り付け、その中空成形品の一面に張り付
けた装飾布の端部を中空成形品の他の面に折り返し状に
張り付けてなる布張り中空成形品であって、装飾布はそ
の厚さ方向の一部が中空成形品の面に埋没状に張り付け
られており、装飾布は不織布またはニットで、その引張
強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、伸度は１００％以上、
目付重量は２００ｇ／ｍ2〜５００ｇ／ｍ2であることを
特徴とするものである。
の本発明に係る布張り中空成形品は、熱可塑性プラスチ
ックからなる中空構造の中空成形品の一面にブロー成形
時に装飾布を張り付け、その中空成形品の一面に張り付
けた装飾布の端部を中空成形品の他の面に折り返し状に
張り付けてなる布張り中空成形品であって、装飾布はそ
の厚さ方向の一部が中空成形品の面に埋没状に張り付け
られており、装飾布は不織布またはニットで、その引張
強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、伸度は１００％以上、
目付重量は２００ｇ／ｍ2〜５００ｇ／ｍ2であることを
特徴とするものである。
【０００８】本発明において、装飾布がニットの場合
は、トリコット編みのニットベロアであることが好適で
ある。
は、トリコット編みのニットベロアであることが好適で
ある。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１および図２は、本発明に係る
布張り中空成形品として、建築物の内壁やパーティショ
ンを構成するパネルを例示している。
布張り中空成形品として、建築物の内壁やパーティショ
ンを構成するパネルを例示している。
【００１０】図１において、１はパネルであって、この
パネル１は熱可塑性プラスチックをブロー成形したもの
である。パネル１は中空二重壁構造をなし、その表面２
の全面に、装飾布３が張り付けられており、その装飾布
３はパネル１の周面４から裏面５にかけて折り返し状に
張り付けられている。６はパネルの中空部である。
パネル１は熱可塑性プラスチックをブロー成形したもの
である。パネル１は中空二重壁構造をなし、その表面２
の全面に、装飾布３が張り付けられており、その装飾布
３はパネル１の周面４から裏面５にかけて折り返し状に
張り付けられている。６はパネルの中空部である。
【００１１】装飾布３は、不織布またはニットであり、
その引張強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、伸度は１００
％以上、目付重量が２００ｇ／ｍ2〜５００ｇ／ｍ2の範
囲内のものである。装飾布３がニットの場合は、トリコ
ット編みのニットベロアであるのが好適である。
その引張強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、伸度は１００
％以上、目付重量が２００ｇ／ｍ2〜５００ｇ／ｍ2の範
囲内のものである。装飾布３がニットの場合は、トリコ
ット編みのニットベロアであるのが好適である。
【００１２】本発明に係るパネル１は、熱可塑性プラス
チックのブロー成形により製造される。パネル１に張る
装飾布３は、ブロー成形金型のキャビティにインサート
し、パネル１のブロー成形時にその表面２に装飾布３を
張り、かつ装飾布３の端部を周面４から裏面５にかけて
折り返し状に張り付ける。
チックのブロー成形により製造される。パネル１に張る
装飾布３は、ブロー成形金型のキャビティにインサート
し、パネル１のブロー成形時にその表面２に装飾布３を
張り、かつ装飾布３の端部を周面４から裏面５にかけて
折り返し状に張り付ける。
【００１３】このように、ブロー成形時にパネル１に張
り付けられる装飾布３は、その厚さ方向の一部が中空成
形品の面に埋没状に張り付けられる。なお、パネル１の
裏面５に折り返された装飾布３の端部は、裏面５に形成
された段差部７に収まって、パネル１の裏面５は折り返
された装飾布３を含めて同一面をなしている。
り付けられる装飾布３は、その厚さ方向の一部が中空成
形品の面に埋没状に張り付けられる。なお、パネル１の
裏面５に折り返された装飾布３の端部は、裏面５に形成
された段差部７に収まって、パネル１の裏面５は折り返
された装飾布３を含めて同一面をなしている。
【００１４】装飾布３が引張強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2
を超え、伸度が１００％未満、および目付重量が２００
ｇ／ｍ2未満のときは、パネル１の表面２から周面４、
また周面４から裏面５に折り返された縁部に破断が生じ
る。また、目付重量が５００ｇ／ｍ2を超えるときは、
中空成形品の冷却が十分でなく、中空成形品に変形が生
じ易い。
を超え、伸度が１００％未満、および目付重量が２００
ｇ／ｍ2未満のときは、パネル１の表面２から周面４、
また周面４から裏面５に折り返された縁部に破断が生じ
る。また、目付重量が５００ｇ／ｍ2を超えるときは、
中空成形品の冷却が十分でなく、中空成形品に変形が生
じ易い。
【００１５】
【実施例】次に、実施の具体例を示す。この実施例にお
いて、中空成形品は自動車のコンソールボックスのリッ
ド部である。中空成形品に張った装飾布は表１のとおり
であり、その厚みは２，３〜２．８ｍｍ（マイクロゲー
ジで測定）である。パリソンはポリプロピレン（三菱化
学株式会社製「三菱ポリプロ／ＥＣ−９」）である。
いて、中空成形品は自動車のコンソールボックスのリッ
ド部である。中空成形品に張った装飾布は表１のとおり
であり、その厚みは２，３〜２．８ｍｍ（マイクロゲー
ジで測定）である。パリソンはポリプロピレン（三菱化
学株式会社製「三菱ポリプロ／ＥＣ−９」）である。
【００１６】パリソンの樹脂温度を２００℃とし、ブロ
ー成形金型のキャビティ（コンソールボックスのリッド
部の意匠面側）に装飾布を配置するとともに、その装飾
布を金型に折り返すように配置した。ブロー成形時のブ
ロー圧は５Ｋｇ／ｃｍ2で、冷却時間は１分３０秒、パ
リソンの吐出速度は１０秒、吹き込み時間は８０秒、加
圧空気の放出時間は１０秒でブロー成形し、自動車のコ
ンソールボックスのリッド部を成形した。
ー成形金型のキャビティ（コンソールボックスのリッド
部の意匠面側）に装飾布を配置するとともに、その装飾
布を金型に折り返すように配置した。ブロー成形時のブ
ロー圧は５Ｋｇ／ｃｍ2で、冷却時間は１分３０秒、パ
リソンの吐出速度は１０秒、吹き込み時間は８０秒、加
圧空気の放出時間は１０秒でブロー成形し、自動車のコ
ンソールボックスのリッド部を成形した。
【００１７】次に、上記条件下で、装飾布の素材、引張
強度、伸度、目付重量を種々組み合わせて得られたもの
の評価を示す。◎はきわめて良好、○は良好、△はやや
不良、×は不良の評価結果である。
強度、伸度、目付重量を種々組み合わせて得られたもの
の評価を示す。◎はきわめて良好、○は良好、△はやや
不良、×は不良の評価結果である。
【表１】
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、装飾布の種類、引張強
度および目付重量を特定することにより、ブロー成形時
に金型に装飾布をインサートして中空成形品の一面に張
り、かつその装飾布の端部を中空成形品の他の面に折り
返し状に張つても、装飾布の折り返し縁部が破断するこ
とがなく、外観の美麗な布張り中空成形品を得ることが
できる。
度および目付重量を特定することにより、ブロー成形時
に金型に装飾布をインサートして中空成形品の一面に張
り、かつその装飾布の端部を中空成形品の他の面に折り
返し状に張つても、装飾布の折り返し縁部が破断するこ
とがなく、外観の美麗な布張り中空成形品を得ることが
できる。
【図１】本発明に係る布張り中空成形品であるパネルの
一例を示す全体斜視図である。
一例を示す全体斜視図である。
【図２】図１に示すパネルの一部の拡大断面図である。
１ パネル ２ 表面 ３ 装飾布 ４ 周面 ５ 裏面 ６ 中空部 ７ 段差部
Claims (2)
- 【請求項１】 熱可塑性プラスチックからなる中空成形
品の一面にブロー成形時に装飾布を張り付け、その中空
成形品の一面に張り付けた装飾布の端部を中空成形品の
他の面に折り返し状に張り付けてなる布張り中空成形品
であって、装飾布はその厚さ方向の一部が中空成形品の
面に埋没状に張り付けられており、装飾布は不織布また
はニットで、その引張強度は１２０Ｋｇ／ｃｍ2以下、
伸度は１００％以上、目付重量は２００ｇ／ｍ2〜５０
０ｇ／ｍ2であることを特徴とする布張り中空成形品。 - 【請求項２】 装飾布がニットの場合は、トリコット編
みのニットベロアであることを特徴とする請求項１記載
の布張り中空成形品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24232995A JPH0957826A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 布張り中空成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24232995A JPH0957826A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 布張り中空成形品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0957826A true JPH0957826A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17087581
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24232995A Pending JPH0957826A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 布張り中空成形品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0957826A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9854870B2 (en) | 2015-04-08 | 2018-01-02 | Nike, Inc. | Method of manufacturing a bladder element with an impression of etched area of mold assembly and article having bladder element with impression |
| US9974360B2 (en) | 2015-04-08 | 2018-05-22 | Nike, Inc. | Method of manufacturing a bladder element with an etched feature and article having a bladder element with an etched feature |
| US10327506B2 (en) | 2015-04-08 | 2019-06-25 | Nike, Inc. | Article with overlay secured to bladder element over image and method of manufacturing the article |
| US10842225B2 (en) | 2015-04-08 | 2020-11-24 | Nike, Inc. | Article including a bladder element with an image and method of manufacturing the article |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP24232995A patent/JPH0957826A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9854870B2 (en) | 2015-04-08 | 2018-01-02 | Nike, Inc. | Method of manufacturing a bladder element with an impression of etched area of mold assembly and article having bladder element with impression |
| US9974360B2 (en) | 2015-04-08 | 2018-05-22 | Nike, Inc. | Method of manufacturing a bladder element with an etched feature and article having a bladder element with an etched feature |
| US10327506B2 (en) | 2015-04-08 | 2019-06-25 | Nike, Inc. | Article with overlay secured to bladder element over image and method of manufacturing the article |
| US10842225B2 (en) | 2015-04-08 | 2020-11-24 | Nike, Inc. | Article including a bladder element with an image and method of manufacturing the article |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041216 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050223 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060606 |