JPH0957447A - Uoe鋼管の溶接方法 - Google Patents

Uoe鋼管の溶接方法

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JPH0957447A
JPH0957447A JP21063295A JP21063295A JPH0957447A JP H0957447 A JPH0957447 A JP H0957447A JP 21063295 A JP21063295 A JP 21063295A JP 21063295 A JP21063295 A JP 21063295A JP H0957447 A JPH0957447 A JP H0957447A
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Yoshinori Ogata
佳紀 尾形
Yoshio Terada
好男 寺田
Daigo Sumimoto
大吾 住本
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 UOE鋼管の高能率、簡便な溶接方法を提供
する。 【解決手段】 多電極の潜弧溶接において、先行電極の
前方から成分調整用のフィラーワイヤを該電極の溶接点
に供給しながら溶接することを特徴とするUOE鋼管の
溶接方法。 【効果】 溶接金属の成分調整にかかわる溶接ワイヤの
組替えを不要とすることが可能となり、小ロット・多品
種の受注整造が能率良くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はUOE鋼管の溶接方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管はオイル、ガスなどの輸送手段とし
て非常に有効であり、かつその使用量も多いことから、
その多くは大量生産が可能なUOEプロセスによって製
造がなされる。一般にUOEプロセスで鋼管を製造する
場合、厚板工程で製造されたUOE鋼管用のX42〜X
65(あるいは最近ではX100も含めて)成分系など
の鋼板が用いられ、概略以下の工程によってUOE鋼管
が製造される。
【0003】(1)まず鋼板にはタブ付け工程において
鋼板の長手方向の両端部にスタート、エンドタブが取り
付けられる。 (2)次に鋼板は開先加工工程において、その長手方向
の両端部にエッジプレーナやエッジミラーなどによって
開先が加工される。 (3)開先加工がなされた上記鋼板は成形工程におい
て、その断面形状が鋼管の形状となるようにプレスさ
れ、 (4)さらに成形された鋼管素材は、その長手方向の開
先加工された長手シーム線に沿って溶接する。シーム溶
接は、 (5)外面側の仮付け溶接、 (6)内面側の多電極潜弧溶接、 (7)外面側の多電極潜弧溶接を経て鋼管のシーム溶接
は完了する。シーム溶接の終了後、 (8)溶接部の検査、 (9)Expによる拡管矯正、 (10)水圧検査などの工程をたどり、UOE鋼管の基本
的な製造は一応終了する。
【0004】本発明は上記のシーム溶接における多電極
の潜弧溶接方法にかかわるものである。従来の技術につ
いて記述すると、まず低合金系鋼管の最近の需要動向
は、従来にもまして厚肉、高強度・高靭性化、あるいは
耐サワー性、耐摩耗、さらには耐候性などの特性が要求
されるようになってきている。そのため鋼の成分はもち
ろん、シーム溶接部においても同様な特性を求められる
結果、使用する溶接材料、特に溶接ワイヤの成分系は鋼
の成分系によって大幅に変更する必要性が生じるように
なってきている。
【0005】また、鋼管の受注動向も最近は小ロット、
かつ上記のように多品種傾向となっており、そのシーム
溶接金属成分を各仕様に適合させるためには、それぞれ
の仕様に適合できるワイヤの確保が必要となる。一方、
ワイヤの種類を多くすると、溶接ワイヤを品種毎に組替
える頻度も多くなる。
【0006】しかし、ワイヤの組替えが多くなることは
UOEプロセスにとってマイナス要因となる。その理由
は第1にワイヤを組替えるために製造ラインを一時的に
停止する必要がある。またUOEプロセスは内外面の潜
弧溶接ともに多電極のため、必然的にワイヤ組替え本数
が多くなること、さらにワイヤ自体が大単重なためにク
レーンなどを使用するため長時間に亘ってラインを停止
しなければならない。第2にUOE鋼管は比較的管長さ
が長く、特に内面側の溶接ワイヤは溶接電極とワイヤ設
置場所の距離が約20m、かつワイヤの送給経路が狭い
ため、新しいワイヤをワイヤガイドに通して溶接チップ
の先端まで通すためには相当の時間を要する。従って、
UOEプロセスは本来大量生産を得意とするプロセスで
あるが、ワイヤの組替えが多くなることによってライン
の稼働率の低下が避けられないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
の問題点を解消すべくなされたものであって、UOEプ
ロセスにおいて、溶接金属成分の調整にかかわる溶接ワ
イヤの組替え時間を大幅に短縮し小ロット、多品種の受
注生産においても高能率、かつ簡便な溶接金属成分の調
整可能なUOE鋼管の溶接方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の構成を要旨とする。すなわち、 1)UOEプロセスで鋼板を管状に成形した後、相対向
する端同士を突合せ、その突合せ部を多電極の潜弧溶接
方法で内外面を溶接して鋼管を製造する方法において、
潜弧溶接用の先行電極の前方側より先行電極の溶接点に
向けて成分調整用のフィラーワイヤを供給しながら溶接
することを特徴とするUOE鋼管の溶接方法。および 2)フィラーワイヤとして、径のサイズが1.2〜2.
4mmφであるソリッドまたはフラックス入りのワイヤを
用いることを特徴とする前項1)に記載するUOE鋼管
の溶接方法。ならびに、 3)フィラーワイヤは、1乃至複数のそれぞれ独立した
ワイヤ送給装置から供給され、かつ独立したワイヤ送給
装置はそれぞれが一定送給速度の設定ができることを特
徴とする前項1)乃至2)に記載するUOE鋼管の溶接
方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。図
1はUOE鋼管のシーム溶接における代表的な突合せ開
先形状、図2はシーム溶接の工程を示す図である。UO
Eプロセスでは開先加工工程において鋼板1の長手方向
の両端部にエッジプレーナやエッジミラーなどの開先加
工機で内面側の開先2と外面側の開先3が加工され、鋼
板はその後の成形によって管状となりシーム溶接部の突
合せ開先形状は図1のようになる。
【0010】またシーム溶接では、先ず図2(a)に示
すように外面側の開先3の底部に仮付け溶接が炭酸ガス
アーク溶接法などによって溶接がなされビード4が形成
される。この溶接は管状に成形されたシーム溶接部の端
部同士が互いに開こうとする残留応力を拘束する程度の
ビードを形成することが目的で通常小入熱溶接が採用さ
れる。次に図2(b)に示すように内面側の開先2に潜
弧溶接ビード5を形成する。該部の溶接には通常3〜4
電極の潜弧溶接法が採用される。内面側の開先部を溶接
後、さらに図2(c)に示すように外面側の開先3の残
部を内面側と同様に3〜4電極の潜弧溶接法で溶接し、
ビード6を形成してUOE鋼管のシーム溶接を終了す
る。上記までの方法、工程は通常の内容であり、本発明
法で特に限定するものではない。
【0011】図3は本発明による内面側の3電極潜弧溶
接法を示す図で、(a)はシーム溶接状況の側面、
(b)は溶接状況の正面を表わす模式図である。溶接は
先行電極7にワイヤ供給装置8から溶接部16にワイヤ
9が供給され、また中間電極10にはワイヤ供給装置1
1から溶接部16にワイヤ12が、さらに後行電極13
にはワイヤ供給装置14から溶接部16にワイヤ15が
同時に供給されながら溶接が進行する。この時、先行電
極の前方上部のフラックス供給口17からフラックス1
8を供給して溶接部を大気から遮断する。
【0012】一方、本発明では先行電極7の前方の一定
位置から先行電極の溶接点に向けて1乃至複数のそれぞ
れ独立したワイヤ送給装置19乃至20,21から成分
調整用のフィラーワイヤ22乃至23,24をワイヤガ
イド25を通して供給しながら溶接することに大きな特
徴がある。本発明は前述した如く、鋼管の強度が異なる
毎に不可欠である溶接ワイヤの組替えを不要にするため
の発明であり、以下にその方法を詳細に記述する。
【0013】先ず潜弧溶接に用いる溶接ワイヤ9,12
及び15は鋼管の最も強度レベルの低い規格に適合する
ものを採用し、これをベースワイヤとする。そのため強
度がさらに高強度化された鋼管のシーム溶接でも本ワイ
ヤは組替えをせずにそのまま使用する。それに対して成
分調整用のフィラーワイヤ22乃至23,24は溶接ワ
イヤに比較してMn,Ni,Moなど強度、靭性及びそ
の他の特性に有用な合金元素を可能な限り多く含有する
成分系のワイヤを図示のように配置する。そして鋼管の
強度に応じてフィラーワイヤ22,23,24を先行電
極7の溶接点に向けて供給する。その結果、溶接金属中
にフィラーワイヤ中のMn,Ni,Moなどの合金成分
が溶接金属中に添加され溶接金属の高強度化が溶接ワイ
ヤの組替えなしで可能となる。
【0014】次にフィラーワイヤによる成分調整方法と
して、フィラーワイヤの供給量の設定方法を具体的に記
述する。先ず溶接金属の成分を調整するためには、該溶
接部の溶着金属量を把握する必要がある。溶着金属量は
単位時間当りの溶接ワイヤの溶融量であり、溶接での必
要な溶着金属量はほぼ開先形状で決まる量である。具体
的には、溶接部の開先断面積と余盛ビード部の断面積の
和(cm2 )にその時の溶接速度(cm/min)と該溶接金属
の比重の積で必要な溶着金属量(gr/min)は求められ
る。一方、溶接において溶着金属の成分を推定すること
は溶接金属が必要な特性を確保できるかどうかという観
点から非常に重要である。通常のUOE鋼管のシーム溶
接の場合、溶接金属の成分は母材成分と母材希釈率(約
65%)の積と溶接ワイヤ成分とワイヤ溶融比率(10
0%−母材希釈率)の積の和、さらに歩留り係数を乗じ
て推定が可能である。また溶接金属の強度は経験的に上
記の組成パラメータであるCeq(=C+Mn/6+Ni/15+Cu/15
+Cr/5+Mo/5+V/5)やPcm(=C+Si/30+Mn/20+Ni/60+Cu/2
0+Cr/20+Mo/15+V/15+5B)と良い相関があり、本発明者ら
の検討によればフィラーワイヤの供給による溶接金属の
強度調整は母材のPcm、ベースワイヤのPcm及びフ
ィラーワイヤのPcmに着目することで可能であること
を見出した。
【0015】以下、上記の考え方に基づいて溶接金属の
強度をPcmで調整するためのフィラーワイヤの供給量
について説明する。いま、強度がX65相当(Pcm=
0.130)の鋼管シーム溶接用としてベースワイヤ
(Pcm=0.190)を用いた場合、溶接金属のPc
mはX65級鋼の母材Pcm×母材希釈率+ベースワイ
ヤのPcm×ワイヤ溶融比率=0.151で溶接金属の
Pcmは母材のPcmよりも約0.020程度高くな
り、溶接金属の強度はX65の強度を充分満足すること
がわかる。
【0016】次にX80相当(Pcm=0.160)の
鋼に対してベースワイヤとフィラーワイヤ(Pcm=
0.60相当)の供給による溶接金属の高強度化を説明
する。ここでは溶接金属の狙いPcmを強度の観点から
0.180と母材のPcmよりも0.020程度高く設
定する。先ずフィラーワイヤの供給なしの場合について
計算すると、溶接金属のPcmはX80鋼の母材Pcm
×母材希釈率+ベースワイヤのPcm×ワイヤ溶融比率
=0.171となる。この溶接金属のPcm値は狙いの
Pcm値0.180に対して低く、このままでは溶接金
属のPcmが不足しX80の強度を確保することは困難
である。そこでX80鋼×ベースワイヤの組合せによる
溶接金属のPcmと狙いPcmとの差から不足分のPc
mを計算し、不足分のPcm値をフィラーワイヤの供給
によって補ってやる必要がある。そこで、単位時間当り
の溶着金属量を1000gr/minの場合で計算すると、P
cmが0.600のフィラーワイヤの供給量(gr/min)
は、不足分Pcm×溶着金属量/(フィラーワイヤのP
cm−不足分Pcm−ベースワイヤのみで溶接金属のP
cm)で求めることができる。上式に不足分Pcm0.
009、溶着金属量1000gr/min、フィラーワイヤの
Pcm0.600、ベースワイヤのみでの溶接金属のP
cm0.171を代入して計算すると、フィラーワイヤ
の供給量は21gr/minとなり、フィラーワイヤの供給量
を21gr/minに設定することにより溶接金属のPcmを
0.180とすることができる。
【0017】フィラーワイヤの供給量をフィラーワイヤ
のワイヤ径別に供給速度で概略計算すると、ワイヤ径が
1.2mmφの場合は約2.36m/min、1.6mmφでは
1.33m/min、2.4mmφの場合は約0.59m/min
となる。なお上記の場合、総溶着金属量は1021gr/m
inとなり、フィラーワイヤを供給することにより約2.
1%増加し、ビードの余盛高さが若干増加する。もし総
溶着金属量を1000gr/minに抑える必要がある場合、
元の溶着金属量とフィラーワイヤの供給量をそれぞれの
比率に応じて減じてやれば良い。即ち元の溶着金属量を
980gr/min、フィラーワイヤの供給量を20gr/minに
設定し直すことにより適正な余盛高さとなり溶接金属の
Pcmも狙い通りの0.180が確保でき、溶接ワイヤ
を組替えせずに成分調整が可能となる。
【0018】本発明に用いるフィラーワイヤの径は1.
2〜2.4mmφの範囲とする。その理由は径が1.2mm
φ以下の場合、必要な合金元素を確保するための送給速
度があまり速くなりすぎるために安定したフィラーワイ
ヤの供給が困難となるからである。また径が2.4mmφ
以上では送給速度が遅くなりすぎるため、溶接点での合
金添加量が不均一となることを避けるためである。な
お、フィラーワイヤの径は可能な限りその供給速度が溶
接速度以上になるようなワイヤ径を選定することが好ま
しい。フィラーワイヤの種類としてはソリッドタイプ、
フラックス入りワイヤのいずれも使用可能とする。
【0019】フィラーワイヤの供給は1乃至複数のそれ
ぞれ独立したワイヤ送給装置から供給可能とする。フィ
ラーワイヤを複数本供給可能とする理由は、溶接金属成
分を種々の範囲に調整可能とするためである。図3では
1本のワイヤガイドから3本のフィラーワイヤを供給す
る状態を図示したが、本発明は複数のワイヤガイドから
フィラーワイヤを供給する場合も当然包含するものであ
る。さらにそれぞれのフィラーワイヤの送給装置はそれ
ぞれが独立した送給速度の設定が可能とすることであ
る。これはそれぞれフィラーワイヤの合金添加量を微妙
に調整可能とするためである。なおフィラーワイヤを供
給するガイドの位置は、フィラーワイヤを溶接点に精度
良く供給するため溶接点に近いほど、またその角度はよ
り母材面に平行に近いほど好ましい。
【0020】
【実施例】表1に示す成分の鋼厚みが25.4mmt で、
強度がX65級のA鋼と強度がX80級のB鋼に対し、
図4に示すような突合せ形状の開先加工を施し、開先の
外面側開先底部に炭酸ガスアーク溶接法で入熱3800
J/cmの仮付けビードを溶接して試験に供した。溶接方
法はUOE鋼管のシーム溶接と同じように内面側は3電
極、外面側は4電極の潜弧溶接法を採用した。
【0021】
【表1】
【0022】溶接試験は先ず、 Pcmが0.130のA鋼に対して、そのシーム溶接
金属の強度の観点から溶接金属のPcmが0.150と
なるような溶接ワイヤの組合せを選定し、実際に溶接し
てその溶接金属のPcmが狙い通りであるかどうかを確
認し、それをベースワイヤとする。 次にPcmが0.161のB鋼に対してその溶接金属
の強度の観点から溶接金属のPcmが0.180となる
ような溶接ワイヤの組合せを選定した。選定に際しては
内外面ともに溶接ワイヤの組替えが最小となるように考
慮し、その組合せで溶接継手を作製の上溶接金属のPc
mが狙い通りかどうかを評価した(比較法)。 さらにB鋼とベースワイヤの組合せに対し、その溶接
金属のPcmが0.180となるように成分調整用のフ
ィラーワイヤを供給して溶接継手を作製の上溶接金属の
Pcmが狙い通りかどうかを評価した(発明法)。
【0023】試験に供した溶接材料の種類、成分を表
2、溶接ワイヤの組合せと潜弧溶接条件、フィラーワイ
ヤ供給の有無及び溶接金属成分の分析結果を表3にまと
めて示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】強度がX65級成分のA鋼に対しては、内
面側の第一電極にSW2、第二及び第三電極にSW1ワ
イヤを、また外面側の第一,第二電極にSW2及び第
三,第四電極にSW1ワイヤを適用することにより溶接
金属のPcmは狙い通り0.150となることが確認で
き、ベースワイヤとして適合していることがわかる。し
かし、強度がX80級成分のB鋼に対し、可能な限りベ
ースワイヤの適用を前提として実施した比較法では、溶
接金属のPcmを0.180程度確保するため、内面側
の第二,第三電極のSW1ワイヤをSW3ワイヤに、ま
た外面側は第二〜第四電極の溶接ワイヤをSW3に組替
える必要があり、ワイヤ組替えのために溶接の稼働率低
下は避けられない。一方、B鋼に対してワイヤの組替え
なしに(ベースワイヤのままで)フィラーワイヤを供給
しながら実施した本発明法によれば、表3の溶接金属の
分析結果からもわかるように溶接金属のPcmは0.1
80が確保されその有効性が確認された。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればU
OE鋼管のシーム溶接金属の成分調整にかかわる溶接ワ
イヤの組替えが不要となり、小ロット及び多品種の受注
製造が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】UOE鋼管における代表的な突合せ開先形状を
示す図である。
【図2】UOE鋼管のシーム溶接工程を示す図である。
【図3】本発明による溶接方法を示す図である。
【図4】実施例の開先形状を示す図である。
【符号の説明】
1 鋼 2 内面開先 3 外面開先 4 外面側の仮付け溶接ビード 5 内面側の潜弧溶接ビード 6 外面側の潜弧溶接ビード 7 先行電極 8 先行電極の溶接ワイヤ供給装置 9 先行電極の溶接ワイヤ 10 中間電極 11 中間電極の溶接ワイヤ供給装置 12 中間電極の溶接ワイヤ 13 後行電極 14 後行電極の溶接ワイヤ供給装置 15 後行電極の溶接ワイヤ 16 溶接部 17 フラックス供給口 18 フラックス 19〜21 フィラーワイヤ供給装置 22〜24 フィラーワイヤ 25 フィラーワイヤ供給ガイド 26 潜弧溶接ビード(溶接金属)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 UOEプロセスで鋼板を管状に成形した
    後、相対向する端同士を突合せ、その突合せ部を多電極
    の潜弧溶接方法で内外面を溶接して鋼管を製造する方法
    において、潜弧溶接用の先行電極の前方側より先行電極
    の溶接点に向けて成分調整用のフィラーワイヤを供給し
    ながら溶接することを特徴とするUOE鋼管の溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 フィラーワイヤとして、径のサイズが
    1.2〜2.4mmφであるソリッドまたはフラックス入
    りのワイヤを用いることを特徴とする請求項1に記載す
    るUOE鋼管の溶接方法。
  3. 【請求項3】 フィラーワイヤは、1乃至複数のそれぞ
    れ独立したワイヤ送給装置から供給され、かつ独立した
    ワイヤ送給装置はそれぞれが一定送給速度の設定ができ
    ることを特徴とする請求項1乃至2に記載するUOE鋼
    管の溶接方法。
JP21063295A 1995-08-18 1995-08-18 Uoe鋼管の溶接方法 Withdrawn JPH0957447A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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