JPH07328765A - アクスルハウジングの溶接方法 - Google Patents

アクスルハウジングの溶接方法

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JPH07328765A
JPH07328765A JP14535594A JP14535594A JPH07328765A JP H07328765 A JPH07328765 A JP H07328765A JP 14535594 A JP14535594 A JP 14535594A JP 14535594 A JP14535594 A JP 14535594A JP H07328765 A JPH07328765 A JP H07328765A
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JP
Japan
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welding
butt
bead
axle housing
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP14535594A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryosuke Seki
良介 関
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2206/00Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
    • B60G2206/01Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
    • B60G2206/012Hollow or tubular elements

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクスルハウジングの胴部の溶接の際の溶接
の抜けを防止し、ノッチ状の未溶接部を残すことなく板
厚以上の厚さを有する突合せ溶接継手を確実に形成す
る。 【構成】 鋼板製のアクスルハウジングの胴部構成部材
を突合せ溶接するに際し、胴部構成部材である胴部本体
1および三角板2の突合せ部14の内面14a側に、ソ
リッドワイヤを用いたア−ク溶接によって、板厚tに対
する溶込み深さsが20〜30%の置きビ−ド15を形
成し、その後、突合せ部14の外面14b側から、置き
ビ−ド15部まで溶込む突合せ本溶接をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車や建設機械車両
などの各種車両用に用いられるアクスルハウジング(デ
ファレンシャルギヤ−ケ−ス)の溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近アクスルハウジングは、従来の鋳造
にかわって鋼板を溶接して製造するのが一般的となって
きた。この鋼板製のアクスルハウジングは、図3に示す
ように、鋼板を断面コ字状あるいは半円形に成形した半
割筒状体の中央部を、側方へ半円状に湾曲膨出させた一
対の胴部本体1,1と、4枚の三角板2とを、突合せ溶
接3により一体化して胴部4を得、この胴部4の両端部
の据込加工やチュ−ブエンドの溶接、胴部中央部へのカ
バ−やフランジの溶接、穴あけその他の加工を施して、
製品とするものである。
【0003】そして、溶接ワイヤ12を供給するア−ク
溶接用のト−チ5を用いて上記の突合せ溶接3をおこな
う際は、溶接の抜けを防止するため、図示のようにたと
えばカ−ボン、銅、セラミック等から成る裏当て板6,
7を突合せ溶接部の内面側に当てて溶接をおこなってい
る。しかしこの方法では、多種類にわたるアクスルハウ
ジングの形状や寸法ごとに、多種類の裏当て板(特にY
形形状の裏当て板6)を用意する必要があるので煩雑で
あり、溶接時に裏当て材(特に中央寄りの位置にある裏
当て板6)を内面部に自動装着するのが困難であって人
手を必要とする等、多くの問題点を有するものであっ
た。
【0004】また上記の裏当て板6,7を用いるかわり
に、突合せ溶接部の溶け込み深さが板厚の70〜80%
となるように溶接条件を選定して、溶接の抜けを防止す
ることも考えられるが、この場合は溶接継手部の断面積
が小さいだけでなく、未溶接部がノッチ状の溝として残
り、溶接強度が大巾に低下するという大きな問題点があ
る。なお上記の突合せ溶接3を内面側のみからおこなお
うとすると、高張力鋼製等の高強度の溶接ワイヤを用い
て大電流でア−ク溶接する際に、スパッタが発生して溶
接部周辺の胴部4の内面に付着し、これが自動車走行中
に剥離してデファレンシャルギヤに噛込まれ、異常摩耗
の原因となるので、内面側からの溶接はおこなわれてい
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来の
問題点を解決するもので、アクスウルハウジングの胴部
の溶接の際に、溶接の抜けを防止できるとともに、ノッ
チ状の未溶接部を残すことなく板厚以上の厚さを有する
突合せ溶接継手を確実に形成することができるアクスル
ハウジングの溶接方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のアクスルハウ
ジングの溶接方法は、鋼板製のアクスルハウジングの胴
部構成部材を突合せ溶接するに際し、前記胴部構成部材
の突合せ部の内面側に、ソリッドワイヤを用いたア−ク
溶接によって、板厚に対する溶込み深さが20〜30%
の置きビ−ドを形成し、その後、前記突合せ部の外面側
から、前記置きビ−ド部まで溶込む突合せ本溶接をおこ
なうことを特徴とする。
【0007】この発明におけるア−ク溶接は、スパッタ
の発生を押さえることを第一目的とし、溶着金属の強度
はさほど問題としない。なぜなら、例えば55Kgf /mm
2 の鋼板に40Kgf /mm2 の部分が20〜30%存在し
ても強度の低下はせいぜい5%程度であり、溶け込み9
5%品と同程度となるからである。このため、この発明
においては溶接手段、溶接ワイヤ、溶接条件等はアクス
ルハウジングの形状や溶接設備により、スパッタの発生
が少ない種々の手段を採ることができる。
【0008】
【作用】この発明の方法においては、突合せ溶接部の内
面側からの溶接により形成した置きビ−ドが、外面側か
らの突合せ本溶接の際の溶接の抜けを防止し、また本溶
接により置きビ−ド部まで溶込んだ主ビ−ドと置きビ−
ドとにより、板厚以上の厚さ(溶込み深さ)を有しノッ
チ状の未溶着部のない突合せ溶接継手が得られる。
【0009】置きビ−ドの溶込み深さが板厚tの20%
未満だと、本溶接時における溶接の抜けが生じやすく、
また板厚tの30%を越える厚い溶込み深さの場合は、
主ビ−ド部の溶着金属を高強度のものとしても溶接継手
全体の強度が不足し勝ちであるとともに、置きビ−ド形
成時に溶接電流を増加する必要がありスパッタが発生し
やすくなるので、いずれも好ましくない。
【0010】
【実施例】以下図1および図2によりこの発明の一実施
例を説明する。なお図中、図3と同一部分には同一符号
を付してあり、その詳細な説明は省略する。図1におい
て11はガス被包ア−ク溶接用の手持形のト−チで、溶
接ワイヤ12は図示しないワイヤリ−ルからワイヤ送給
装置によって、不活性ガスと共にコンジットパイプ13
を経て供給される。
【0011】上記の装置を用いての溶接は、先ず図2
(a)に示すように、アクスルハウジングの胴部構成部
材である高張力鋼板製の胴部本体1と三角板2(および
胴部本体1)を突合せ状態とし、この突合せ部14の内
面14a(=胴部4の内面)側から、溶接ワイヤ12と
してスプレ−移行用の溶接ワイヤを用いてAr−CO2
ガスア−ク溶接をおこなって、同図(b)に示すように
溶接線全長にわたって、板厚tの20〜30%の溶け込
み深さsを有する置きビ−ド15を形成させる。このと
き、溶接ワイヤ12はスプレ−移行用のものであり、か
つ溶け込み深さsが小さいので、溶接電流は小さくて済
みスパッタの発生が抑制され、内面14a側にスパッタ
が付着することは殆どない。
【0012】次に同図(c)に示すように上下を反転し
た突合せ溶接部14の外面14b(=胴部4の外面)側
から、Ar−CO2 ガスア−ク溶接による突合せ本溶接
をおこなって、溶け込み深さuが板厚tの80〜70%
となるように溶接条件を調節して、置きビ−ド15部に
達する主ビ−ド16を形成させる。この突合せ本溶接に
用いる溶接ワイヤ12としては、胴部本体1および三角
板2の材質に応じた高張力製などの高強度の溶接ワイヤ
を用いる。そしてこの本溶接の際に内面14a側の置き
ビ−ド15が溶接の抜けを防止する。
【0013】得られた突合せ継手17は、板厚t以上の
厚さ(総溶け込み深さ)を有し、ノッチ状の未溶着部を
有さず、かつ溶接抜けのない健全な継手であり、一体と
なった置きビ−ド15と主ビ−ド16とによって、所望
の溶接強度が得られる。
【0014】この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、たとえば溶接ト−チとしては全自動式のト−チ
を用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
突合せ溶接部の内面側に形成した置きビ−ドが、外面側
からの突合せ本溶接の際の溶接の抜けを防止し、またそ
の後の本溶接により置きビ−ドと一体化した板厚以上の
厚さの、ノッチ状の未溶着部のない、突合せ溶接継手が
確実に得られる。また従来のような裏当て材の溶接部内
面側への装着が不要となり、人手がかからず自動化も容
易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す溶接中のアクスルハ
ウジングの胴部の一部切欠斜視図である。
【図2】図1の胴部の溶接工程を示す突合せ部の部分縦
断面図である。
【図3】従来のアクスルハウジングの胴部の溶接中の状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…胴部本体、2…三角板、4…胴部、11…ト−チ、
12…溶接ワイヤ、14…突合せ部、14a…内面、1
4b…外面、15…置きビ−ド、16…主ビ−ド、17
…突合せ継手。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板製のアクスルハウジングの胴部構成
    部材を突合せ溶接するに際し、前記胴部構成部材の突合
    せ部の内面側に、ソリッドワイヤを用いたア−ク溶接に
    よって、板厚に対する溶込み深さが20〜30%の置き
    ビ−ドを形成し、その後、前記突合せ部の外面側から、
    前記置きビ−ド部まで溶込む突合せ本溶接をおこなうこ
    とを特徴とするアクスルハウジングの溶接方法。
JP14535594A 1994-06-03 1994-06-03 アクスルハウジングの溶接方法 Pending JPH07328765A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062538A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Press Kogyo Co Ltd 車両用車軸ケースの溶接構造
CN102179678A (zh) * 2011-06-02 2011-09-14 四川省南充东力连杆有限公司 中厚钢板焊接生产车桥的方法
CN103568724A (zh) * 2012-07-27 2014-02-12 上海永太汽车零部件厂 汽车桥壳及汽车桥壳成形模具及其汽车桥壳成形方法
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JP2016101610A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 大同特殊鋼株式会社 加工装置
US11670824B2 (en) 2019-05-29 2023-06-06 Samsung Sdi Co., Ltd. Secondary battery

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