JPH0957189A - 自動車外板塗装の塗り替え方法 - Google Patents

自動車外板塗装の塗り替え方法

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JPH0957189A
JPH0957189A JP21935495A JP21935495A JPH0957189A JP H0957189 A JPH0957189 A JP H0957189A JP 21935495 A JP21935495 A JP 21935495A JP 21935495 A JP21935495 A JP 21935495A JP H0957189 A JPH0957189 A JP H0957189A
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JP
Japan
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paint
film
color
bright pigment
coating film
Prior art date
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Application number
JP21935495A
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English (en)
Inventor
Hajime Sukejima
肇 祐島
Katsuya Sera
勝也 世羅
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単かつ低コストで塗り替え可能で、しかも旧
塗膜とは異なった意匠感を付与しうる自動車外板塗装の
塗替方法を提供する。 【解決手段】自動車外板塗装の塗り替えにおいて、外板
の表側部分のみの旧塗膜上に該旧塗色と同系色の光輝性
顔料入り塗料を塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、簡単かつ低コスト、短
時間で塗り替え可能で、しかも旧塗膜とは異なった意匠
感を付与しうる自動車外板塗装の塗替方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】通常、自動車外板の塗色を塗
り替える場合には、外板の部品を全て脱着した後、外板
の表側部分を塗装するだけでなく、ドアパ−ツ、ボンネ
ット、トランクなどの内側部分まで、表側部分との統一
をはかるためにすべて塗り替える。そのため自動車1台
の塗り替えといっても多大な工数を要し、また脱着した
部品のほとんどが脱着時に損傷して再使用できず新しい
部品を装着するため、費用が高額となりやすく、従来、
塗り替えるなら新車を購入するという消費者が多かっ
た。
【0003】最近、新車購入よりも、現使用車の色艶の
くすんだ塗色をリフレッシュしたい、また個人のニ−ズ
の多様化により意匠感をかえたい、などの点から、もっ
と手軽に塗り替えられる方策が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題に
つき鋭意検討した結果、ドアパ−ツやボンネットなどの
内側部分は塗装せずに、旧塗色と同系色で且つ光輝性顔
料を配合してなる塗料を、外板の表側部分のみに塗装す
ることによって、部品脱着が不要となり、内側部分の旧
塗色と違和感なく外板の表側部分に新車の色艶が得ら
れ、簡易に塗り替えられることを見出し本発明に到達し
た。
【0005】すなわち本発明は、自動車外板塗装の塗り
替えにおいて、外板の表側部分のみの旧塗膜上に該旧塗
色と同系色の光輝性顔料入り塗料を塗装することを特徴
とする自動車外板塗装の塗り替え方法を提供するもので
ある。
【0006】本発明で使用する光輝性顔料入り塗料は、
旧塗色と同系色の塗料であり、樹脂成分、光輝性顔料、
着色顔料及び溶媒などを主成分とし、さらに必要に応じ
て体質顔料及びその他の塗料用添加剤などを配合してな
る液状塗料である。
【0007】「旧塗色と同系色」とは、自動車外板の内
側部分の旧塗色と違和感のない範囲に同色系のことであ
り、その範囲であれば特に制限はないが、望ましくは旧
塗色と上記光輝性顔料入り塗料による塗色との色差(Δ
* )が15以下、好ましくは10以下であることが望
ましい。ここで色差(ΔE* )は、ミノルタ社製CR−
353色差計にて角度を25度に固定して測定した値で
ある。
【0008】上記光輝性顔料入り塗料に使用される樹脂
成分は、外板補修に使用されている従来公知の樹脂が特
に制限なく使用でき、例えばアクリルラッカ−、アクリ
ルウレタン樹脂系などが挙げられ、特に自動車補修用ベ
−スコ−ト塗料に使用されているアクリルウレタン樹脂
系などが好適である。
【0009】上記光輝性顔料入り塗料に使用される光輝
性顔料は、光干渉作用またはキラキラとした光輝感を有
する顔料であり、例えばアルミニウム、雲母、金属酸化
物で被覆された雲母、雲母状酸化鉄、金属酸化物で被覆
された雲母酸化鉄などが挙げられる。該光輝性顔料の配
合量は、樹脂固形分100重量部あたり0.1〜30重
量部の範囲内が適当である。
【0010】上記光輝性顔料入り塗料に使用される着色
顔料は、旧塗色と同系色となるよう適宜選択して使用で
きる。
【0011】本発明においては、上記光輝性顔料入り塗
料による塗膜の上に、さらに必要に応じてクリヤ−塗料
を塗装することができる。該クリヤ−塗料としては、従
来公知のものが使用でき、特に自動車補修用トップコ−
ト塗料に使用されているウレタン硬化系のクリヤ−塗料
が好適である。
【0012】本発明方法は、上記光輝性顔料入り塗料を
自動車外板の表側部分のみの旧塗膜上に塗装するもので
ある。
【0013】自動車外板の表側部分とは、ドアパ−ツや
ボンネットなどの鋼板部外面及びバンパ−などプラスチ
ック部の塗装されている部分をいう。
【0014】塗り替え作業の前には、従来脱着等してい
た外板塗装部以外の部品、例えばモ−ル類やランプ類な
どの部品表面にあらかじめマスキングテ−プやペ−パ−
などによりマスキングを行っておくことが望ましい。
【0015】また塗り替え作業の前に、外板表側部分の
旧塗膜面に存在するキズ部分は、通常の補修方法により
サンディング・パテ付け・研磨・プラサフ塗装などを行
っておくことができるが、特に旧塗膜面のキズ部分が線
状または点状の場合には、該キズ部分を含むようにして
(半)透明の粘着テ−プを該塗膜面に貼着し、該キズ部
分の塗膜を該塗膜断面がU字形になるように該粘着テ−
プと共に削り取り、この削り取られた部分に補修用パテ
を充填した後、残りの粘着テ−プを除去し、必要に応じ
て該パテを研磨することにより補修することが好適であ
る。粘着テ−プを塗膜面にあらかじめ貼着しておくこと
でキズ部分の削り取り面が平滑に仕上がりギザギザがな
くなってパテ付け面積が最小限にできるので、多大な労
力と時間を要するサンディングが不要となりパテ付け面
積も広くならないので短時間でかつ簡単に塗膜面のキズ
を補修でき、本発明の塗り替え方法に非常に有用であ
る。上記の通り必要に応じてキズ部分を補修した後、塗
装作業を行う。まず外板の表側部分の旧塗膜の汚れやワ
ックスなどをポリッシングコンパウンド等で除去し、そ
の表面を脱脂剤等で払拭後、上記光輝性顔料入り塗料を
スプレ−塗装や静電塗装などの通常の塗装手段で塗装
し、次いで必要に応じてクリヤ−塗料を同様の操作で塗
装するものである。
【0016】上記光輝性顔料入り塗料による塗膜は、乾
燥膜厚で10〜30μmに、クリヤ−塗料は乾燥膜厚で
40〜80μmになるよう塗装するのが適当である。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0018】実施例1 白色(トヨタ色No.040ス−パ−ホワイトII)の実
車外板の表側部分に、モ−ル類及びランプ類等の塗装し
ない部品表面にあらかじめマスキングテ−プによりマス
キングを行なった後、外板表面をポリッシングコンパウ
ンド(細目)で汚れやワックスなどを除去し、シリコン
オフ(関西ペイント社製、脱脂剤)で拭いた。
【0019】次いで外板表面の該旧塗膜面にパ−ルマイ
カ入りのパ−ルベ−ス塗料(トヨタ色No.051ス−
パ−ホワイトパ−ルマイカ)を乾燥膜厚で15μmにな
るようスプレ−塗装した。指触乾燥後、この上にクリヤ
−塗料(「レタンPG2Kクリヤ−A」、関西ペイント
社製、2液形ウレタン硬化系)を乾燥膜厚で60μmに
なるようスプレ−塗装し60℃で30分間強制乾燥させ
て仕上げた。
【0020】該パ−ルマイカ入りパールベース塗料によ
る塗色と上記旧塗色との色差(ΔE* )は、6.53で
あった。色差はミノルタ社製CR−353色差計にて角
度を25度に固定して測定した。得られた外板表側部分
の塗色は、内側部分の旧塗色と全く違和感なく、しかも
旧塗膜とは異なった意匠感を有する新車のような色艶が
得られた。また部品脱着が不要で簡易に短時間で塗り替
えられた。
【0021】実施例2 赤色(スズキ色No.11Yロイヤルワインレッド)の
実車外板の表側部分に、実施例1と同様の操作でマスキ
ングを行なった後、ドア部分に付けられた幅1mm、長
さ20cmの素地に達する線状キズに粘着セロハンテ−
プ(ニチバン社製)を貼着し、その上から丸型彫刻刀
(直径2mm)で該キズ部分を削り取り、この削り取ら
れた部分を脱脂し、該部にSUパテ(関西ペイント社
製、ポリエステル系パテ)にてパテ付け後、残りの粘着
テ−プを除去した。次いで該パテ部を#180〜240
のペ−パ−で研磨しさらに#400のペ−パ−で研磨し
て該部を脱脂後、KARプラサフグレ−(関西ペイント
社製、プライマ−サ−フェ−サ−)を塗装し補修を行っ
た。
【0022】次いで外板表面全体をポリッシングコンパ
ウンド(細目)で汚れやワックスなどを除去し、シリコ
ンオフで拭いた後、実施例1と同様の操作でレッドマイ
カ入りの赤色塗料(日産色No.ALOラズベリ−レッ
ド)を乾燥膜厚で20μmになるようスプレ−塗装し
た。次いで実施例1と同様にクリヤ−塗料を塗装して仕
上げた。該レッドマイカ入り赤色塗料による塗色と上記
旧塗色との色差(ΔE*)は、5.51であった。得ら
れた外板表側部分の塗色は、内側部分の旧塗色と全く違
和感なく、しかも旧塗膜とは異なった意匠感を有する新
車のような色艶が得られた。また外板に付いたキズの補
修から塗り替えまで簡易に短時間で作業できた。
【0023】実施例3 赤色(トヨタ色No.3L2ス−パ−レッドIV)の実車
外板の表側部分に、実施例1と同様の操作でレッドマイ
カ入りの赤色塗料(トヨタ色No.3K4レッドマイカ
M)を乾燥膜厚で25μmになるようスプレ−塗装し、
次いで実施例1と同様にクリヤ−塗料を塗装して仕上げ
た。該レッドマイカ入り赤色塗料による塗色と上記旧塗
色との色差(ΔE* )は、2.96であった。得られた
外板表側部分の塗色は、内側部分の旧塗色と全く違和感
なく、しかも旧塗膜とは異なった意匠感を有する新車の
ような色艶が得られた。
【0024】
【発明の効果】本発明方法によれば、ドアパ−ツやボン
ネットなどの内側部分は塗装せずに外板の表側部分のみ
に塗装するので、部品脱着が不要となり簡単かつ低コス
ト、短時間で塗り替え可能で、しかも内側部分の旧塗色
と違和感なく外板の表側部分に旧塗膜と異なった意匠感
を付与することができる。本発明方法は、旧塗色が特に
ソリッドカラ−の場合に非常に有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 5/06 B05D 5/06 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車外板塗装の塗り替えにおいて、外
    板の表側部分のみの旧塗膜上に該旧塗色と同系色の光輝
    性顔料入り塗料を塗装することを特徴とする自動車外板
    塗装の塗り替え方法。
  2. 【請求項2】 光輝性顔料入り塗料による塗膜の上にさ
    らにクリヤ−塗料を塗装する請求項1記載の塗り替え方
    法。
  3. 【請求項3】 塗り替え作業の前に、旧塗膜面の線状ま
    たは点状のキズ部分を含むようにして(半)透明の粘着
    テ−プを該塗膜面に貼着し、該キズ部分の塗膜を該塗膜
    断面がほぼU字形になるように該粘着テ−プと共に削り
    取り、この削り取られた部分に補修用パテを充填した
    後、残りの粘着テ−プを除去し、必要に応じて該パテを
    研磨することにより旧塗膜面のキズ部分を補修してなる
    請求項1又は2記載の塗り替え方法。
JP21935495A 1995-08-29 1995-08-29 自動車外板塗装の塗り替え方法 Pending JPH0957189A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009078212A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Aozora Toso:Kk 合成樹脂製建材の再生塗装方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009078212A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Aozora Toso:Kk 合成樹脂製建材の再生塗装方法

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