JPH0957102A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒

Info

Publication number
JPH0957102A
JPH0957102A JP7220282A JP22028295A JPH0957102A JP H0957102 A JPH0957102 A JP H0957102A JP 7220282 A JP7220282 A JP 7220282A JP 22028295 A JP22028295 A JP 22028295A JP H0957102 A JPH0957102 A JP H0957102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
ceria
exhaust gas
carrier
purification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7220282A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Takemoto
崇 竹本
Keiji Yamada
啓司 山田
Osamu Takayama
修 高山
Hirosuke Sumita
弘祐 住田
Naoko Sakatani
直子 坂谷
Masaru Takato
勝 高藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP7220282A priority Critical patent/JPH0957102A/ja
Publication of JPH0957102A publication Critical patent/JPH0957102A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/18Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2570/00Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
    • F01N2570/12Hydrocarbons

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】排気ガス中のHCを低温度てだ効率良く浄化す
る。 【解決手段】担体1の前部に、排気ガス中のHCを低温
で吸着して高温で脱離するHC吸着部4を形成し、担体
後部に、Pdを有するHC浄化触媒部5を形成する。上
記HC吸着部4のHC吸着温度は上記HC浄化触媒部5
の活性発現温度よりも低い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気ガス浄化用触媒
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の排気ガス浄化用触媒として、特
開昭62−68542号公報には、モノリス担体の全面
にアルミナ層を形成し、該アルミナ層の前部(本明細書
において、前部とは触媒における排気ガス流れの上流側
の部位を意味し、後部とは同じく下流側の部位を意味す
る)にPd及びRhを担持させる一方、その後部にPt
及びRhを担持させた三元触媒が記載されている。これ
は、Pt及びPdは排気ガス中のPbやPによって被毒
されても、各々の低温度での活性はあまり低下しない
が、高温度での活性が低下するから、低温活性のPdを
触媒前部に配置して上記被毒があっても所期の低温活性
が得られるようにする一方、高温活性のPtを触媒後部
に配置してPtの被毒を少なくし、所期の高温活性を得
ようとしたものである。
【0003】また、特開平4−118053号公報に
は、モノリス担体の全面にアルミナ層を形成してこれに
Pt及びRhを含浸担持させ、その上にセリア(CeO
2 )層を形成してその前部にPdを担持させたものが記
載されている。これは、排気ガス温度が低いときに、低
温活性に優れたPdによって排気ガス中のHC(炭化水
素)及びCOを浄化し、その際の反応熱によって触媒全
体の温度上昇を図り、結果的に触媒の低温活性が高くな
るようにしたものである。また、この場合のセリアはO
2 ストレージ効果によってPdによるHC等の分解を助
ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記PdはH
C浄化に関する低温活性が高いものの、このHC自体に
よって被毒されるという問題があり、セリアも同様にH
C被毒の問題がある。すなわち、Pd及びセリアは排気
ガス中のHCを吸着し易く、それがために触媒が活性温
度に達してもPdが所期の活性を発現せず、またセリア
が所期の効果を発揮せずに、低温でHCの分解浄化が円
滑に行なわれないことがある。
【0005】なお、触媒が活性温度に達する前にPdや
セリアが排気ガス中のHCを吸着すること自体は、未浄
化HCの排出が少なくなり有利な現象である。しかし、
触媒が予定する温度で活性を発現しないならば、先に吸
着されたHCがその後にPdやセリアから脱離した際に
これを分解浄化することができず、結果的に未浄化HC
の排出量が多くなってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、上記Pdやセリアを触媒の前部に多量に
設ければ、触媒が活性に達する前の排気ガス中のHCを
該触媒前部で吸着し、未浄化HCの排出を防止しなが
ら、触媒後部のHC被毒を防止することができ、該触媒
後部のHC被毒が防止されるから、その後に触媒前部か
ら脱離するHCを該触媒後部で分解浄化することができ
ることを見出だし、各請求項に係る発明を完成するに至
ったものである。以下、これらを具体的に説明する。
【0007】<請求項1に係る発明>この発明は、排気
ガス中のHCを分解浄化する活性種としてPdが用いら
れている排気ガス浄化用触媒において、触媒前部に、上
記排気ガス中のHCを低温で吸着して高温で脱離するH
C吸着部が形成され、触媒後部に、上記Pdを有するH
C浄化触媒部が上記HC吸着部と一体に形成され、上記
HC吸着部は、そのHC吸着能が上記HC浄化触媒部よ
りも高く且つそのHC吸着温度が上記HC浄化触媒部の
活性発現温度よりも低いことを特徴とする。
【0008】当該発明においては、触媒前部のHC吸着
部が触媒後部のHC浄化触媒部の活性発現温度よりも低
い温度で排気ガス中のHCを吸着するから、触媒が活性
発現温度(実質的なHC分解浄化を開始する温度)に達
する前の未浄化HCの排出が避けられるとともに、該触
媒後部のHC浄化触媒部へのHCの流入が少なくなって
そのHC被毒が防止される。そして、該HC浄化触媒部
は、HC被毒が防止されるから、活性発現温度に達する
と予定通りに活性を発現することになり、従って、触媒
前部のHC吸着部から脱離するHCをこの触媒後部で分
解浄化して排出することができる。
【0009】また、HC吸着部とHC浄化触媒部とが前
後に一体に設けられているから、排気ガスによって加熱
された触媒前部から触媒後部のHC浄化触媒部へ熱が効
率良く伝わり、該HC浄化触媒部の活性発現温度への上
昇が遅れることがない。すなわち、仮に、HC吸着部と
HC浄化触媒部とを前後に離隔し両者間に空気層を介在
させると、該空気層によって触媒前部から触媒後部への
伝熱が妨げられ、HC浄化触媒部が活性発現温度に達す
るのが遅れるが、当該発明によれば、このような遅れが
ない。
【0010】また、触媒後部のHC浄化触媒部は、活性
発現温度に達した後はHCの浄化に伴う反応熱によって
温度が高くなるが、上述の空気層がある場合に比べて該
HC浄化触媒部から触媒前部のHC吸着部へ熱が効率良
く伝わる。よって、この伝熱によってHC吸着部の昇温
が図れ、該HC吸着部からのHCの脱離が促進される。
このため、排気ガス中のHC量が少ない場合あるいは排
気ガス温度がそれほど高くならない場合でも、触媒後部
のHC浄化触媒部でのHCの分解浄化が進んで、HC浄
化率がピークになる最高活性温度に速やかに到達し易く
なりHC浄化に有利になる。
【0011】ここに、上記HC吸着部は、HC吸着能を
有する1種類の材料によって、又はそのような材料の2
種以上を組み合わせて構成することができる。また、こ
のHC吸着部の単位容積当たりのHC吸着能を触媒後部
よりも高いものにする手段としては、触媒後部の触媒材
料よりもHC吸着能が高い材料を触媒前部に用いること
や、触媒前部にHC吸着能を有する材料を触媒後部より
も多量に用いることがある。また、HC吸着部に活性種
を担持させてもよい。
【0012】当該触媒における上記HC吸着部の範囲
は、触媒後部に必要なHC浄化触媒部を十分に確保する
観点から、触媒全長の50%以下、さらには20〜30
%が好ましい。
【0013】また、当該発明において、HC浄化触媒部
の活性種としてPdを採用しているのは、それが低温で
HCの浄化を開始しエンジン冷間時の未浄化HCの排出
防止に有利であるためである。このPdの担持母材とし
てはアルミナやセリアが好適であり、ジルコニアを併用
することもできる。また、他の活性種をPdと併用する
ことができる。Pdその他の活性種をアルミナ等の母材
に担持させる方法としては、蒸発乾固法、スプレードラ
イ法、含浸法など種々の方法を採用することができる。
【0014】<請求項2に係る発明>この発明は、上記
請求項1に記載されている排気ガス浄化用触媒におい
て、上記HC吸着部が、Pd、セリア及びゼオライトの
うちの少なくとも1種をHC吸着材として備えてなるこ
とを特徴とする。
【0015】上記Pd、セリア及びゼオライトのいずれ
も優れたHC吸着能を有し、上記請求項1に係る排気ガ
ス浄化用触媒のHC吸着部の吸着材として採用すること
ができる。これらは単独で用いてもよく、組み合わせて
用いてもよい。
【0016】<請求項3に係る発明>この発明は、上記
請求項1に記載されている排気ガス浄化用触媒におい
て、上記HC浄化触媒部が、アルミナ及びセリアのうち
の少なくとも一方にPdを担持させたものであることを
特徴とする。
【0017】当該発明において、Pdの担持母材として
アルミナ又はセリアを用いるのは、アルミナの場合は耐
熱性が得られ、セリアの場合はO2 ストレージ効果が得
られて、HCの酸化分解に有利になるからである。
【0018】<請求項4に係る発明>この発明は、上記
請求項1に記載されている排気ガス浄化用触媒におい
て、モノリス担体に、Pd、アルミナ及びセリアが、該
担体の前部でセリア量が該担体の後部よりも相対的に多
くなるように担持されて、該担体の前部に上記セリアを
主体とするHC吸着部が形成され、該担体の後部に上記
Pd、アルミナ及びセリアを有するHC浄化触媒部が形
成されていることを特徴とする。
【0019】当該発明は、セリアがHCの吸着に有効で
あることを利用したものである。すなわち、担体前部の
単位容積当たりのセリア量が担体後部のHC浄化触媒部
よりも多いから、該HC浄化触媒部媒の活性が発現する
前において、排気ガス中のHCが担体前部に多量に吸着
され、HC浄化触媒部に流入するHC量が少なくなるも
のであり、よって、該担体前部が効果的なHC吸着部と
なる。
【0020】<請求項5に係る発明>この発明は、上記
請求項1に記載されている排気ガス浄化用触媒におい
て、モノリス担体に、Pd、アルミナ及びセリアが、該
担体の前部で厚く後部で薄くなるように担持されて、該
担体の前部に上記Pd及びセリアの量が多いHC吸着部
が形成され、該担体の後部に上記Pd及びセリアの量が
相対的に少ないHC浄化触媒部が形成されていることを
特徴とする。
【0021】当該発明の場合は、担体前部の触媒材料の
担持厚さを担体後部よりも厚くすることによって、該前
部にHC吸着能に優れたPd及びセリアを相対的に多量
に設けたものである。よって、担体後部のHC浄化触媒
部の活性が発現する前においては、担体前部に排気ガス
中のHCが多量に吸着され、HC浄化触媒部に流入する
HC量が少なくなるため、該前部が効果的なHC吸着部
になる。
【0022】<請求項6に係る発明>この発明は、上記
請求項1に記載されている排気ガス浄化用触媒におい
て、モノリス担体の前部にゼオライトが担持されてHC
吸着部が形成され、該担体の後部にPt、Pd、Rh、
アルミナ及びセリアが担持されてHC浄化触媒部が形成
されていることを特徴とする。
【0023】当該発明においては、HC吸着能に優れた
ゼオライトをHC吸着部に利用する一方、HC浄化触媒
部に活性種としてPt、Pd及びRhの三種を組み合わ
せて用いたものである。この場合、Ptは主として高温
時のHCの分解浄化に寄与し、Rhは助触媒としてPd
及びPtによるHCの酸化分解を促進するとともに、触
媒の耐熱性の向上に寄与し、また排気ガス中のNOxの
浄化に寄与する。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、触媒前部
に排気ガス中のHCを低温で吸着して高温で脱離するH
C吸着部を形成し、触媒後部にPdを有するHC浄化触
媒部を上記HC吸着部と一体に形成し、該HC吸着部の
HC吸着温度を上記HC浄化触媒部の活性発現温度より
も低いものにしたから、上記HC吸着部によって未浄化
HCの排出を避けながらHC浄化触媒部のHC被毒を防
止することができ、該HC浄化触媒部の低温活性を有効
に利用してHC浄化率を高めることができ、また、HC
吸着部とHC浄化触媒部との間での伝熱が効率良く行な
われるから、HC浄化触媒部の昇温、該HC浄化触媒部
が活性発現温度に上昇した後のHC吸着部のHC脱離促
進及び該脱離HCの浄化に有利になる。
【0025】請求項2に係る発明によれば、上記請求項
1に記載されている排気ガス浄化用触媒において、上記
HC吸着部が、Pd、セリア及びゼオライトのうちの少
なくとも1種をHC吸着材として備えてなるから、優れ
たHC吸着能が得られ、請求項1に係る発明の実施に有
利になる。
【0026】請求項3に係る発明によれば、上記請求項
1に記載されている排気ガス浄化用触媒において、上記
HC浄化触媒部が、アルミナ及びセリアのうちの少なく
とも一方にPdを担持させたものであるから、触媒の耐
熱性向上又はHC浄化率の向上に有利になる。
【0027】請求項4に係る発明によれば、上記請求項
1に記載されている排気ガス浄化用触媒において、モノ
リス担体に、Pd、アルミナ及びセリアを、該担体の前
部でセリア量が該担体の後部よりも相対的に多くなるよ
うに担持させたから、該担体の前部に上記セリアを主体
とする吸着能に優れたHC吸着部を形成することができ
る。
【0028】請求項5に係る発明によれば、上記請求項
1に記載されている排気ガス浄化用触媒において、モノ
リス担体に、Pd、アルミナ及びセリアを、該担体の前
部で厚く後部で薄くなるように担持させたから、担体の
前部に上記Pd及びセリアの量が多い吸着能に優れたH
C吸着部を形成することができる。
【0029】請求項6に係る発明によれば、上記請求項
1に記載されている排気ガス浄化用触媒において、モノ
リス担体の前部にゼオライトを担持させてHC吸着部を
形成し、該担体の後部にPt、Pd、Rh、アルミナ及
びセリアを担持させてHC浄化触媒部を形成したから、
HC吸着部の吸着能を高いものにすることができるとと
もに、活性温度域が広く且つ耐熱性に優れた触媒を得る
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
<実施形態1> −触媒の構造− 図1に示す触媒1は、モノリス担体11に、Pd、アル
ミナ及びセリアを含む触媒材料を、該担体の全長にわた
ってコーティングすることによって触媒層12を形成
し、該触媒層12の前部にセリアを重ねてコーティング
することによってセリア層13を形成したものである。
本形態の場合、セリア層13が形成されている触媒前部
がHC吸着部4、上記触媒層12のみが形成されている
触媒後部がHC浄化触媒部5である。上記モノリス担体
はコージェライト製のハニカム構造のもの(容量1.3
L)である。
【0031】−触媒の調製− 上記触媒材料の製法は次の通りである。すなわち、Pd
塩(硝酸塩)の水溶液とアルミナとセリアとを混合し、
蒸発乾固させることによって母材(セリア及びアルミ
ナ)にPdを担持させ、500℃×2時間の焼成を行な
った。この場合、Pd塩はその担持量が担体に対して3
g/Lとなるように秤量した。セリア量については、触
媒層12において25wt%となるようにした。
【0032】上記触媒層12の形成にあたっては、上記
触媒材料にバインダ(水和アルミナ)を10wt%(触
媒材料とバインダとを合わせた量の10wt%)となる
ように加え、さらに適量の水及び硝酸を加えて撹拌する
ことによってスラリーを作った。そして、このスラリー
を上記担体にコーティングして300℃で乾燥し、50
0℃で焼成を行なった。コーティング量は担体11及び
触媒層12を合わせた量の30wt%となるようにし
た。
【0033】上記セリア層13の形成にあたっては、セ
リア、バインダ及び水からなるスラリーを作り、これに
上記触媒層12を形成した担体11をその一端から全長
の1/4だけコーティングして、先と同様の乾燥及び焼
成を行なった。この触媒前部へのセリアの担持によっ
て、当該触媒におけるセリアのトータルの担持量が総コ
ーティング量(触媒層12+セリア層13)の50wt
%となるようにした。得られた触媒1を以下では必要に
応じて実施例1−1触媒という。
【0034】−触媒の評価− 上記実施例1−1触媒とは別に、上記触媒層12のみを
有する比較例1−1触媒(セリア層なし,Pd量3g/
L,セリア量は触媒層の25wt%)と、同じく触媒層
のみを有しセリア量が実施例1−1触媒と同様に50w
t%である比較例1−2触媒(但しセリアは触媒層にそ
の全長にわたって均等に含まれており、Pd量は3g/
L)とを準備し、この3種類の触媒について実車でその
性能を評価した。
【0035】具体的には、大気中で900℃×24時間
のエージング(熱処理)を施した上記3種類の触媒、及
び大気中で1100℃×24時間のエージングを施した
上記3種類の触媒の各々を自動車のアンダーフロア(車
室床下)においてV型6気筒エンジン(排気量2.5
L)の排気管に取り付け、自動車をY1モードで運転し
てHC浄化率を測定した。結果は図2に示されている。
【0036】同図によれば、触媒層のみの触媒でもセリ
ア量が多い方がHC浄化率が高く、また、同じセリア量
でも実施例1−1触媒(セリア層を触媒前部に有するも
の)の方がHC浄化率が高い。実施例1−1触媒では、
触媒前部のセリア層が触媒活性前においてHC吸着部と
して働いて触媒後部のHC被毒を防止し、触媒が活性温
度に達した際に該触媒後部が速やかに活性を発現してH
Cを分解浄化し、未浄化HCの排出を少なくしているも
のと認められる。上記3種類の触媒のいずれにおいても
エージング温度が高い方のHC浄化率が低くなっている
が、これはセリアが熱に弱く、該エージングによって性
能が低下しているためと認められる。
【0037】上記セリア量に関し、上記触媒のセリア層
13のセリア量を増量することによって触媒全体のセリ
ア量を75wt%とした実施例1−2触媒と、上記触媒
層のみを有する触媒のセリア量を同じく75wt%とな
るように調整した比較例1−3触媒(但しセリアは触媒
全長にわたって均等に設けられている)とを調製し、こ
の両触媒についても同様の評価テストを行なった。結果
は先のテスト結果と共に図3に示されている。
【0038】同図によれば、セリア量が多くなるにした
がって、触媒前部にセリア層を設ける効果が大きくなっ
ており、本発明の有用性がわかる。
【0039】<実施形態2>図4に示す触媒2は、先の
実施形態1の場合と同じ触媒材料によって担体11にP
d量3g/L、セリア量25wt%の触媒層12を形成
した後、同じ触媒材料を用いて触媒前部1/4の範囲に
触媒層14を同様の方法よって重ねて形成したものであ
る。この実施例2−1触媒2のPd量は、触媒層12と
触媒層14とを合わせた総量で3.75g/Lとなるよ
うにした。また、この場合、触媒前部の触媒層12,1
4が積層されて厚くなっている部位がHC吸着部7であ
り、触媒層12のみの薄い部位がHC浄化触媒部8であ
る。
【0040】−触媒の評価− 上記実施例2−1触媒2とは別に、上記触媒層12のみ
を有する比較例1−1触媒と、同じく触媒層のみを有し
Pd量が実施例2−1触媒と同様に3.75g/Lであ
る比較例2−1触媒(但しPdは触媒層にその全長にわ
たって均等に含まれている)とを準備し、この3種類の
触媒について大気中で900℃×24時間のエージング
を施した後、実車で(自動車のアンダーフロアにおいて
排気量2.5LのV型6気筒エンジンの排気管に触媒を
取り付けて)その性能を評価した。結果は図5に示され
ている。
【0041】同図によれば、触媒層のみを有する触媒で
あっても、Pd量が多い方がHC浄化率が高くなってい
るが、同じPd量であっても触媒前部の触媒層を厚くし
て該触媒前部のPd量を多くした実施例2−1触媒の方
がHC浄化率が高い。この実施例触媒の場合は、触媒前
部の層厚な触媒層(12,14)がHC吸着部として働
き、触媒が活性温度に達する前における触媒後部の触媒
層のHC被毒を防止していると認められる。
【0042】さらに、上記Pd量に関し、上記実施例2
−1触媒前部のPd量を増量することによって触媒全体
のPd量を6g/Lとした実施例2−2触媒と、上記触
媒層のみを有する触媒のセリア量を同じく6g/Lとな
るように調整した比較例2−2触媒(但しPdは触媒全
長にわたって均等に設けられている)とを調製し、この
両触媒についても同様の評価テストを行なった。結果は
先のテスト結果と共に図6に示されている。
【0043】同図によれば、Pd量が多くなるにしたが
って、触媒前部のPd量を多くする効果が大きくなって
おり、本発明の有用性がわかる。
【0044】<実施形態3>当該実施形態は、図7に示
すように1つの触媒コンバータ15に前段触媒16と後
段触媒17とを前後に相接して収容し、自動車のアンダ
ーフロアにおいてエンジンの排気管に接続したものであ
る。実施例1−1触媒1と実施例2−1触媒2とを用い
た前段触媒−後段触媒の組合せ例としては、触媒1−触
媒2、触媒2−触媒1、触媒1−触媒1、及び触媒2−
触媒2がある。
【0045】−触媒の評価− 上記各組み合わせ例と、2つの比較例1−1触媒を前後
に相接して触媒コンバータに収容した例の各々につい
て、Y1モードでHC浄化率を測定した。これらの各例
については、前段触媒の容量を0.5L、後段触媒の容
量を0.8Lとした。エンジンは排気量2.5LのV型
6気筒エンジンである。また、評価テストは、各触媒に
大気中で900℃×24時間のエージングを施したもの
と、自動車に組付状態でエンジンを運転することによっ
て900℃×5時間のエージングを施したものの2種類
について行なった。結果は図8に示されている。
【0046】同図によれば、前段にセリア量を多くした
触媒1を配置し後段にPd量を多くした触媒2を配置し
た触媒2−触媒1の組み合わせと、逆の組み合わせ触媒
1−触媒2とを比較した場合、大気中エージングの場合
はHC浄化率に大差がないのに対し、エンジンエージン
グの場合は、触媒2−触媒1の組み合わせの方がHC浄
化率が低くなっている。これは以下の理由によると考え
られる。
【0047】エンジンエージングの場合は触媒反応熱に
よって前段の触媒温度が高くなり、その熱の影響によっ
て後段の触媒が加熱される。セリアは熱によって劣化し
易いところ、触媒2−触媒1の組み合わせでは後段触媒
の前部にセリアが多量に設けられているから、このセリ
アが前段触媒の反応熱の影響で劣化し当該組み合わせの
HC浄化率が低くなったものと考えられる。これに対し
て、大気中エージングの場合は、反応熱の問題がないた
め、触媒1−触媒2の組み合わせと触媒2−触媒1の組
み合わせとでは差が小さくなっている。但し、前段にP
d量が多い触媒2を配置した触媒2−触媒1の組み合わ
せの方が触媒1−触媒2の組み合わせよりもHC浄化率
が高い傾向が見られる。
【0048】また、触媒2−触媒2の組み合わせの方が
触媒1−触媒1の組み合わせよりもHC浄化率が高くな
っている。従って、HC吸着部をセリア層によって形成
する方がHC浄化率の向上に有利であることがわかる。
【0049】<実施形態4>本形態は、図9に示すよう
に自動車18のエンジン19の排気マニホールドに直結
した直結触媒21と、アンダーフロアにおいて排気管2
0に接続した床下触媒22とを備え、この触媒21,2
2に実施形態1,2の触媒を適宜組み合わせて採用した
ものである。直結触媒−床下触媒の組み合わせ例として
は、触媒1−触媒2、触媒2−触媒1、触媒1−触媒
1、及び触媒2−触媒2がある。
【0050】−触媒の評価− 上記各組み合わせ例と、2つの比較例1−1触媒を直結
触媒と床下触媒とに採用した例の各々について、Y1モ
ードでHC浄化率を測定した。これらの各例において、
直結触媒については容量0.7Lのもの2個を前後に相
接して配置し(総容量1.4L)、床下触媒については
容量1.0Lのものを用いた。エンジンは排気量3.0
LのV型6気筒エンジンである。
【0051】また、評価テストは、大気中エージングを
施したものと、エンジンエージングを施したものの2種
類について行なった。大気中エージングに関しては、直
結触媒の処理温度及び時間を1000℃×24時間と
し、エンジンエージングに関しては930℃×5時間と
した。結果は図10に示されている。
【0052】同図によれば、触媒前部のPd量を多くし
た触媒2を直結触媒とし、触媒前部のセリア量を多くし
た触媒1を床下触媒とした触媒2−触媒1の組み合わせ
の方が逆の組み合わせ触媒1−触媒2よりもHC浄化率
が高い。これは、熱劣化し易いセリア層を有する触媒1
が直結触媒となっているものでは、該セリア層がエンジ
ン直後の高温の排気ガスに晒されて熱劣化を生じ、一
方、セリア層を有する触媒1がアンダーフロアに配置さ
れているものでは、排気ガス温度が直結触媒の位置より
も数十度低くなっている(直結触媒から80cm程度離
れると80℃程度低くなる)から、直結触媒で大きな反
応熱が発生してもその影響が現われず、このためセリア
層の熱劣化が少なくなっているためである、と考えられ
る。
【0053】また、触媒2−触媒2の組み合わせの方が
触媒1−触媒1の組み合わせよりもHC浄化率が若干高
くなっている。従って、HC吸着部をセリア層によって
形成する方がHC浄化率の向上に有利であることがわか
る。
【0054】<実施形態5>本形態は図11に示されて
おり、担体11の前部にゼオライト層23が形成され、
担体11の後部にPt,Pd,Rh触媒層24が形成さ
れており、該触媒層24の前端部がゼオライト層23の
後端部に上からラップしている。本形態の場合、ゼオラ
イト層23が形成された触媒前部がHC吸着部4、上記
触媒層24が形成されている触媒後部がHC浄化触媒部
5となっている。なお、上記ラップ部分の長さは担体全
長の20%以下が好適である。
【0055】−触媒の調製− Pt、Pd、Rhの各貴金属溶液をアルミナ及びセリア
と混合し、蒸発乾固及び焼成を行なうことによって貴金
属触媒粉を形成した。この場合、各貴金属溶液は、P
t:Pd:Rh=1:50:1の重量比率となり且つ貴
金属の総量が触媒1L当たり10.4gとなるように秤
量した。また、アルミナ及びセリアは重量比率で(アル
ミナ):(セリア)=5:1となるようにした。
【0056】上記触媒粉にバインダ(水和アルミナ)を
10wt%となるように加え、さらに適量の水を加えて
混合することによってスラリーを形成した。このスラリ
ーを先の各実施形態と同じハニカム構造のモノリス担体
(容量1.3L)11にその一端から所定長さコーティ
ングし、乾燥・焼成を行なうことによって、上記触媒層
24を形成した。
【0057】次にUSY型ゼオライトをバインダと混合
しさらに水を加えてスラリーを形成し、これを上記触媒
層24が形成された担体11に他端側からコーティング
して乾燥(150℃)・焼成(500℃)を行なうこと
によって、上記ゼオライト層23を形成した。
【0058】−触媒の評価− 以上の如くして得られた上記実施例の触媒(単一担体の
前後にHC吸着部とHC浄化触媒部が形成されている)
とは別に、比較すべき供試材として、上記実施例と同じ
触媒粉末を用いて担体全長にわたって触媒層のみを形成
したHC浄化触媒体と、上記実施例と同じゼオライトを
用いて担体全長にわたってゼオライト層のみを形成した
HC吸着体とを準備した。このHC浄化触媒体は上記実
施例の触媒のHC吸着触媒部と同じ容量であり、HC吸
着体は実施例の触媒のHC吸着部と同じ容量である。活
性種その他の成分の量やコーティング等の条件は上記実
施例と同じにした。
【0059】そうして、実施例の触媒と比較触媒(HC
吸着体+HC浄化触媒体)とについて、それぞれ大気中
で900℃×24時間のエージング処理を施した後、V
型6気筒エンジン(排気量2.5L)の排気管に自動車
のアンダーフロアで接続し、Y1モードでHC浄化率を
測定した。比較触媒については、HC吸着体とHC浄化
触媒体とを前後に隙間を存して1つの触媒コンバータに
収容した。テスト結果は図12に示されている。
【0060】FTPテスト開始から20秒間(アイドリ
ング状態)でのHC浄化率は実施例の触媒(単一担体)
も比較触媒(分離担体)も略同じである。このように両
者に差異がほとんどないのは、触媒温度が低いアイドリ
ング状態でのHC浄化率は、HCがHC吸着部又はHC
吸着体に吸着されたことのみによるためである(HC吸
着部のない触媒ではアイドリング状態でのHC浄化率は
略零である)。なお、アイドリング状態ではHCは分解
されず単に吸着されるだけであるから、この場合は「H
C浄化率」というよりは「HC低減率」という方が用語
としては正確であるが、便宜上、「HC浄化率」という
用語を用いている。
【0061】しかし、Y1モードトータルでは、同じ担
体にHC吸着部とHC浄化触媒部とを形成した実施例の
触媒の方が、担体が分離している比較触媒よりもHC浄
化率が高くなっている。これは、実施例触媒の場合は、
HC吸着部とHC浄化触媒部とが同一担体上に形成され
ているから、HC吸着部からHC浄化触媒部に熱が効率
良く伝わり、該HC浄化触媒部が早期に活性温度に到達
したためであると考えられる。
【0062】−ゼオライト層と触媒層との位置関係につ
いて− 図13に示すように、ゼオライト層23の長さaを触媒
全長の70%、触媒層24の長さcを触媒全長の50
%、ラップ部の長さbを触媒全長の20%とした2つの
触媒を作成し、一方の触媒についてはゼオライト層23
を前側に配置し、他方の触媒については前後の向きを逆
にして、つまりゼオライト層23を後側に配置して、排
気ガス浄化テストを行なった。触媒のエージング条件、
エンジンの種類及び触媒の取り付け位置は先のテストと
同じである。結果は図14に示されている。
【0063】Y1モードトータルでは、ゼオライト層2
3を前側にした方が、これを後側にしたものよりもHC
浄化率が高い。これから、ゼオライト層23を触媒前部
に形成した場合にはこれがHC吸着部として働いてHC
浄化に有利になることがわかる。
【0064】−ゼオライト層と触媒層とのラップ部にお
ける上下関係について−図13に示す形態の触媒と、該
13図におけるゼオライト層23と触媒層24とをゼオ
ライト層23が上側になるようにラップさせた触媒とを
準備し、この両触媒について、先の同じ条件で排気ガス
浄化テストを行なった。結果は図15に示されている。
【0065】テスト開始から20秒間(アイドリング状
態)の比較では、図13の触媒よりもゼオライト層23
と触媒層とのラップを上下逆にした触媒の方HC浄化率
が高い。これは、上記2つの層の上下を逆にしたもので
は、ゼオライト層によって形成されたHC吸着部が相対
的に長くなり、HCの吸着のみが有効となるアイドリン
グ状態では未浄化HCの排出防止に有利になっているた
めと考えられる。これに対して、Y1モードトータルで
は、触媒層24がHC浄化に寄与するから、該触媒層2
4が長い図13の触媒の方がHC浄化率が高くなってい
る。
【0066】−その他− 図16に示す触媒では、図13に示す触媒のゼオライト
層23の露出部分にさらにゼオライト層25を重ねて形
成している。このようにすれば、ゼオライト層全体が層
厚になり、HCの吸着に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の触媒の一部を示す断面図
【図2】同触媒と他の触媒とのHC浄化性能を比較した
グラフ図
【図3】同触媒と他の触媒とについてセリア量とHC浄
化率との関係を示すグラフ図
【図4】実施形態2の触媒の一部を示す断面図
【図5】同触媒と他の触媒とのHC浄化性能を比較した
グラフ図
【図6】同触媒と他の触媒とについてPd量とHC浄化
率との関係を示すグラフ図
【図7】実施形態3の構成図
【図8】同形態における前段触媒及び後段触媒の種類を
変えてHC浄化率を比較したグラフ図
【図9】実施形態4の構成図
【図10】同形態における直結触媒及び床下触媒の種類
を変えてHC浄化率を比較したグラフ図
【図11】実施形態5の触媒の一部を示す断面図
【図12】同形態の触媒と、担体がHC吸着部とHC浄
化触媒部とで分離した触媒とについてHC浄化率を比較
したグラフ図
【図13】同形態の他の触媒の一部を示す断面図
【図14】図13の触媒とその前後逆配置の触媒とにつ
いてHC浄化率を比較したグラフ図
【図15】図13の触媒とそのラップ部の上下を逆にし
た触媒とについてHC浄化率を比較したグラフ図
【図16】同形態のさらに他の触媒の一部を示す断面図
【符号の説明】
1,2 触媒 4 HC吸着部 5 HC浄化触媒部 11 モノリス担体 12,14 触媒層 13 セリア層 15 触媒コンバータ 16 前段触媒 17 後段触媒 18 自動車 19 エンジン 20 排気管 21 直結触媒 22 床下触媒 23 ゼオライト層 24 触媒層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 20/18 B01J 23/56 ZAB (72)発明者 住田 弘祐 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 坂谷 直子 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 高藤 勝 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガス中のHCを分解浄化する活性種
    としてPdが用いられている排気ガス浄化用触媒におい
    て、 触媒前部に、上記排気ガス中のHCを低温で吸着して高
    温で脱離するHC吸着部が形成され、 触媒後部に、上記Pdを有するHC浄化触媒部が上記H
    C吸着部と一体に形成され、 上記HC吸着部は、そのHC吸着能が上記HC浄化触媒
    部よりも高く且つそのHC吸着温度が上記HC浄化触媒
    部の活性発現温度よりも低いことを特徴とする排気ガス
    浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    用触媒において、 上記HC吸着部が、Pb、セリア及びゼオライトのうち
    の少なくとも1種をHC吸着材として備えてなることを
    特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    用触媒において、 上記HC浄化触媒部が、アルミナ及びセリアのうちの少
    なくとも一方にPdを担持させたものであることを特徴
    とする排気ガス浄化用触媒。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    用触媒において、 モノリス担体に、Pd、アルミナ及びセリアが、該担体
    の前部でセリア量が該担体の後部よりも相対的に多くな
    るように担持されて、該担体の前部に上記セリアを主体
    とするHC吸着部が形成され、該担体の後部に上記P
    d、アルミナ及びセリアを有するHC浄化触媒部が形成
    されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    用触媒において、 モノリス担体に、Pd、アルミナ及びセリアが、該担体
    の前部で厚く後部で薄くなるように担持されて、該担体
    の前部に上記Pd及びセリアの量が多いHC吸着部が形
    成され、該担体の後部に上記Pd及びセリアの量が相対
    的に少ないHC浄化触媒部が形成されていることを特徴
    とする排気ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている排気ガス浄化
    用触媒において、 モノリス担体の前部にゼオライトが担持されてHC吸着
    部が形成され、該担体の後部にPt、Pd、Rh、アル
    ミナ及びセリアが担持されてHC浄化触媒部が形成され
    ていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒。
JP7220282A 1995-08-29 1995-08-29 排気ガス浄化用触媒 Pending JPH0957102A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7220282A JPH0957102A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 排気ガス浄化用触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7220282A JPH0957102A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 排気ガス浄化用触媒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0957102A true JPH0957102A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16748734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7220282A Pending JPH0957102A (ja) 1995-08-29 1995-08-29 排気ガス浄化用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0957102A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205051A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Cataler Corp 排気ガス浄化用触媒
US6967186B2 (en) 2001-11-01 2005-11-22 Nissan Motor Co., Ltd. Exhaust gas purifying catalyst
JP2022550855A (ja) * 2019-10-16 2022-12-05 ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー 圧縮点火内燃機関用の複合ゾーン化酸化触媒

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205051A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Cataler Corp 排気ガス浄化用触媒
US6967186B2 (en) 2001-11-01 2005-11-22 Nissan Motor Co., Ltd. Exhaust gas purifying catalyst
JP2022550855A (ja) * 2019-10-16 2022-12-05 ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー 圧縮点火内燃機関用の複合ゾーン化酸化触媒

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3311051B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び装置
US5727385A (en) Lean-burn nox catalyst/nox trap system
JP3375790B2 (ja) 排ガス浄化システム及び排ガス浄化方法
US6518213B1 (en) Exhaust gas purifying catalyst and process for preparing the catalyst
JP3965711B2 (ja) 窒素酸化物の浄化触媒及び浄化方法
JPH0910594A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH10180099A (ja) 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化システム
CN112041051B (zh) 碳氢化合物捕集催化剂
JPH10180041A (ja) 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化システム
JPH07174017A (ja) 排ガス浄化装置
JPH11267504A (ja) 排ガス浄化用触媒体とそれを用いた排ガス浄化システム
JP3282344B2 (ja) 排気ガス浄化装置
EP0864353B1 (en) Sulfur-resistant nox traps containing tungstophosphoric acid and precious metal
JP3791947B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH115020A (ja) 排ガス浄化システム
US6171557B1 (en) System for exhaust gas purification
JPH07332073A (ja) 排気ガス浄化装置
JP2004275814A (ja) 排ガス浄化触媒、その製造方法及び排ガス浄化装置
JP3830566B2 (ja) 排ガス浄化システム
JPH0957102A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP3695394B2 (ja) 排気ガス浄化装置および製造方法
JPH06142519A (ja) 炭化水素吸着触媒
JP2001162166A (ja) 排ガス浄化用触媒
JP2003175318A (ja) 排ガス浄化システム及び排ガス浄化方法
JPH07241471A (ja) 排ガス浄化用吸着触媒の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606