JPH0956684A - 心電計 - Google Patents

心電計

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JPH0956684A
JPH0956684A JP7236010A JP23601095A JPH0956684A JP H0956684 A JPH0956684 A JP H0956684A JP 7236010 A JP7236010 A JP 7236010A JP 23601095 A JP23601095 A JP 23601095A JP H0956684 A JPH0956684 A JP H0956684A
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JP
Japan
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data
electrocardiographic waveform
switch
measurement
electrocardiographic
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JP7236010A
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Inventor
Takashi Kanzaki
隆司 神崎
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速で、かつ詳細な診断を行うことができる
心電計を提供する。 【解決手段】 心電計19では、第1の測定電極3と第
2の測定電極6によって検出された心電波形データをR
AM30に記憶した後、該心電波形データを測定したと
きの患者の状態を、キー入力部28により入力し、上記
心電波形データとともに、患者の状態を上記RAM30
に記憶する。そして、適当な時期に、該RAMに記憶し
た心電波形データおよび患者の状態を、報音制御部3
2、スピーカ33を介して、音響信号に変換し、電話回
線を介して、病院等のセンタに送信する。病院等の受け
側では、受信した心電波形および患者の状態に基づい
て、診断を下す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心電計、特に心臓
病患者が携帯し、不意の発作時に、その心電を自ら測定
することが可能な心電計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯型の心電計は、心臓病障
害者の日常生活における心電状態を把握できる利便性が
あるところから、種々開発されている。従来の心電計
は、心電計に設けられた電極を体表に当てると、心電信
号は、差動アンプによって増幅された後、ハイパスフィ
ルタにより直流分がカットされ、ローパスフィルタによ
り高域ノイズがカットされる。さらに、アンプにより増
幅された後、A/Dコンバータによりデジタルに変換さ
れ、マイクロプロセッサによって制御されるRAMに記
録される。記録された心電信号(心電波形データ)は、
スピーカによって音として発音され、電話回線を介して
病院等のセンタに送信され、診断に用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯型
の心電計では、測定した心電波形のみを記憶して送信す
るだけであったので、病院等のセンタでは、心電波形を
測定したときに患者がどのような症状や状態にあったか
が分からなかった。したがって、電話等で確認しなけれ
ばならず、診断までに手間や時間がかかり、迅速な診断
を下すことができず、また、必ずしも正確な症状や状態
が得られるわけではないので、詳細な診断を下すことが
できないという問題があった。
【0004】そこで本発明は、迅速で、かつ詳細な診断
を行うことができる心電計を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による心電計は、体表に接触させ、心
電波形を検出する測定電極と、前記測定電極によって心
電波形を測定したときの患者の状態データを入力する入
力手段と、前記測定電極によって検出した心電波形のデ
ータとともに、前記入力手段によって入力された状態デ
ータを記憶する記憶手段とを具備することを特徴とす
る。
【0006】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、前記記憶手段に記憶した心電波形のデ
ータおよび状態データを外部機器へ送信する送信手段を
具備するようにしてもよい。また、好ましい態様とし
て、例えば請求項3記載のように、患者が取り得る各種
状態を表示し、該状態を前記入力手段により選択可能と
した表示手段を具備するようにしてもよい。
【0007】本発明では、心電計は、体表に接触させた
測定電極によって心電波形を測定した後、該心電波形を
測定したときの患者の状態を入力手段により入力し、上
記心電波形のデータとともに、患者の状態データを記憶
手段に記憶する。そして、適当な時期に、該記憶手段に
記憶した心電波形および患者の状態を、送信手段によっ
て外部機器へ送信する。病院等の受け側では、受信した
心電波形および患者の状態に基づいて、診断を下す。し
たがって、受け側では、心電波形を測定したときの患者
の状態が分かるので、迅速で、かつ詳細な診断を行うこ
とが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、心
電計に適用した一実施例として、図面を参照して説明す
る。 A.心電計の外観構成 図1は本発明の心電計の携帯時の折り畳み状態における
外観構成を示す側面図であり、図2は同心電計の平面図
である。また、図3は同心電計の底面図であり、図4は
同心電計の使用時の展開状態における外観構成を示す平
面図であり、図5は同心電計の底面図である。なお、こ
れら図における対応部分には同一の符号を付けて説明を
省略する。また、図示する心電計の外観構成は、後述す
る第1および第2実施例で共通である。図1ないし図5
において、心電計は、本体部1およびアーム部2により
外形が構成される。本体部1は、薄く偏平な直方体形状
に成形されており、アーム部2は、該本体部1に一端部
(左端部)が連結された状態で、本体部1の上面1aに
折り重ねられる。
【0009】本体部1の長尺側の両側面には、第1の測
定電極3,3が配設されているとともに、アーム部2が
折り重ねられる上面1aと反対側の下面1b側には、測
定した心電データや時刻、電話番号などの記憶データを
表示する表示部4が配設されている。該本体部1に対す
るアーム部2の取り付けは、本体部1の一端部を半分に
切り欠いて円弧状のヒンジ片1cを形成するとともに、
対応するアーム部2の一端部を同様に半分に切り欠いて
ヒンジ片2cを形成し、これらのヒンジ片1c,2cを
隣接させた状態で、スプリングピン5を挿通させること
により行われる(図1、図2、図3参照)。これによ
り、アーム部2は、スプリングピン5を中心に回動し
て、折り畳み状態から展開状態となり、展開状態で心電
の測定が行われる。
【0010】アーム部2には、図4に示すように、心電
の測定を行うための第2の測定電極6が配設されてい
る。該第2の測定電極6は、アーム部2の先端部側に配
置されており、該測定電極6を胸部に押し当てることに
より心電の測定が行われる。第2の測定電極6は、アー
ム部2から所定の高さを有して突出しており、胸部によ
りよく接触するようになっている。電極部材としては、
皮膚への接触感を緩和するために、カラヤゴムなどの弾
性を有する導電性ゴムが使用されている。また、上記第
2の測定電極6に対向した本体部1の上面1aには、図
4に示すように、凹部7が形成されており、アーム部2
を折り畳んだ際には、第2の測定電極6は上記凹部7に
収納される。これにより、不使用時には、第2の測定電
極6は外部に露出することがなく、埃が付着しないた
め、正確な測定ができるとともに、他の部材と干渉する
ことがないため、破損することもない。なお、第1の測
定電極3としては、第2の測定電極6と同様な材質ある
いは金属などの他の材質が使用されるものである。
【0011】第2の測定電極6が配設されているアーム
部2の先端は、図4および図5に示すように、測定時に
アーム部2を衣服に差し込んでも、円滑な差し込みを可
能にするために、円弧状に成形されている。また、表示
部4は、測定時に表示データを見ることができるよう
に、第2の測定電極6が配設された面と反対側に位置す
るように、本体部1の下面1bに配置されている(図
3、図5参照)。
【0012】次に、第2の測定電極6と反対側には、図
2および図5に示すように、測定中あるいは測定終了を
音で告知するスピーカ報音孔8が配設されている。該ス
ピーカ報音孔8は、上記目的以外に、電話機の送話器に
当てて使用することにより、測定済みの心電信号(以
下、心電波形データという)を電話回線を介して、音響
信号として病院に配置されている診療装置(後述)など
に送信するためにも用いられる。また、通信部9は、ホ
トトランジスタおよび発光ダイオードを備えたフォトカ
プラなどが使用されており、病院に配置されている診療
装置(後述)などに心電計を装着して、測定済みの心電
信号を同装置に直接送出する。このように、病院では、
電話回線もしくは直接受信した心電波形データにより、
患者の状態を把握することができるようになっている。
【0013】次に、図1ないし図5に示す第1のスイッ
チ11は、本体部1の他端側の側面に配置されており、
心電測定のON,OFFおよび通信部9による通信のO
N,OFFを切り換える。また、第2のスイッチ12お
よび第3のスイッチ13は、本体部1の下面に配置され
ており、時刻修正、格納されている電話番号表示あるい
は通信モードへの切り換え等を行ったり、測定部位の設
定を行う。なお、第1のスイッチ11との隣接位置に
は、発光により測定中であることを表示する発光ダイオ
ードが配置されている(図示略)。また、本体部1の長
尺側の一側面には、充電のため、商用電源に接続される
電極ジャック15が配置されており、本体部1の上面1
aには、電池(図示略)を出し入れするための電池蓋1
6が配置されている。さらに、本体部1の下面には、本
体部1の内部に設けた内部スイッチ(図示略)を保護す
るスイッチ蓋17が配置されている。
【0014】また、本体1には、図3および図5に示す
ディップスイッチ19が設けられており、該ディップス
イッチ19により、心電波形の1回当たりの計測時間、
および記憶する心電波形データの記憶本数を、患者の状
態に応じて変更する計測モードを設定することができる
ようになっている。ディップスイッチ19は、ON,O
FFの2値状態が設定可能な3つのスイッチ19a,1
9b,19cを備えており、これらスイッチ19a,1
9b,19cのON,OFFの組み合わせることによ
り、計測モードを変更する。なお、該計測モードの詳細
については後述する。
【0015】また、心電計は、24時間の心電測定を可
能にするために、着脱可能なディスポ電極50を備えて
いる。ディスポ電極50は、コネクタジャック51によ
って本体部1のコネクタ穴に嵌合されることにより、内
部回路に接続される。該ディスポ電極50は、第1のデ
ィスポ電極50a,第2のディスポ電極50b,第3の
ディスポ電極50cを備えており、ディスポ部分は、使
い捨て可能な構成となっている。
【0016】上記第1のディスポ電極50a,第2のデ
ィスポ電極50b,第3のディスポ電極50cは、本体
の底部に設けられたクリップ53で心電計を胸ポケット
に固定した状態で、胸部の所定の位置に貼り付けられ、
24時間にわたって連続して患者の心電信号を検出す
る。具体的には、第1のディスポ電極50aは体のセン
タ(−)部、第2のディスポ電極50bはV4付近
(+)、そして、ディスポ電極50cはV4の反対側
(N)に貼り付けられる。なお、「V4」とは心電測定
における測定部位の1つである。ディスポ電極50を内
部回路に接続した状態では、第1の測定電極3,3およ
び第2の測定電極6は電気的に切断された状態となる。
【0017】B.心電計の内部構成 次に、図6は本発明の実施例による心電計の内部構成を
示すブロック図である。なお、上述したホトカプラの回
路および電源ジャック15等は省略してある。また、図
1ないし図5に対応する部分には同一の符号を付けて詳
細な説明は省略する。図6において、心電計は、ディッ
プスイッチ19、差動アンプ20、ハイパスフィルタ2
1、ローパスフィルタ22、アンプ23、A/D変換器
24、キー入力部28、制御部(CPU)29、RAM
30、表示制御部31、報音制御部32、スピーカ33
等から構成されている。まず、差動アンプ20は、第1
の測定電極3および第2の測定電極6で検出した心電信
号(電位差)を増幅し、ハイパスフィルタ21へ供給す
る。ハイパスフィルタ21は、心電信号の直流成分を除
去した心電信号HSを、ローパスフィルタ22へ供給す
る。ローパスフィルタ22は、心電信号HSの高域ノイ
ズを除去し、心電信号HS’としてアンプ23へ供給す
る。アンプ23は、上記直流成分が除去され、かつ、高
周波ノイズが除去された心電信号HS’を増幅し、A/
D変換器24へ供給する。A/D変換器24は、上記心
電信号HS’を所定ビット数のデジタル信号に変換し、
心電波形データとして後述する制御部29へ供給する。
【0018】次に、キー入力部28は、前述した各種ス
イッチ(第1のスイッチ11、第2のスイッチ12およ
び第3のスイッチ13)に相当し、スイッチの操作状態
(ON,OFF)を制御部29へ供給する。制御部29
は、キー入力部28からの各種スイッチの操作に応じ
て、心電測定を開始し、各種データを表示制御部31へ
供給したり、心電波形データとともに、測定した時刻を
示す測定時刻(以下、時刻データという)、測定時の患
者の症状や状態(1:問題なし、2:息切れ、3:動
機、4:入浴直後、5:起床時、…等、以下、状態デー
タという)をRAM30に記憶したり、報音制御部32
に発音データや測定済みの心電波形データ、状態データ
および時刻データを供給したりする。
【0019】RAM30は、心電測定に伴う制御部29
のワークエリアに用いられるとともに、上記測定した心
電波形データとともに、状態データや時刻データ、被測
定者(患者)の名前等を記憶する。具体的には、RAM
30は、図7に示すデータ構成となっている。図7にお
いて、表示レジスタは、表示部4に表示データを表示す
るために用いられる。次に、時刻レジスタは、現在時刻
を計時するために用いられる。計測時間レジスタは、上
述したディップスイッチ19によって設定された計測モ
ードでの計測時間を記憶するために用いられる。また、
フラグFは、動作モードの制御に用いられ、心電信号の
測定・記憶が終了した場合、「1」となり、患者の測定
時における状態を示す状態データの設定が終了すると、
「0」となる。次に、設定データ記憶部は、測定日時、
患者の名前、電話番号等を格納するために用いられる。
心電図波形データ記憶部は、測定した心電波形データ
(デジタルデータ)を記憶するために用いられ、該心電
波形データに対応させて状態データおよび時刻データも
記憶される。なお、心電波形データの記憶は、RAM3
0に空きがある限り、随時可能であり、本実施例では、
計測モードに応じた本数の心電波形データを記憶するこ
とができるようになっている。各計測モードにおいて、
最大本数を越えて心電波形データの測定・記憶を行う
と、古いデータから順に上書きされる。
【0020】図6に戻り、表示制御部31は、前述した
表示部4を制御駆動し、制御部29から供給される、測
定した心電波形データや時刻データ、電話番号などの記
憶データ、あるいは状態データを入力させる際に、状態
の名称とともに、各状態に対応付けられた番号(1:問
題なし、2:息切れ、3:動機、4:入浴直後、5:起
床時、…等)を表示させる。表示部4は、液晶表示器等
から構成されており、各種メッセージや計測モード、状
態の名称等を表示するドットマトリクス表示器(後述)
および時刻や計測モードにおける条件(測定時間)等を
表示するセグメント表示器(後述)などを備えている。
次に、報音制御部32は、制御部29からの発音データ
をスピーカ33によって発音し、測定中あるいは測定終
了を音で告知するとともに、前述したように、スピーカ
33を電話機の送話器に当てて使用することにより、測
定済みの心電波形データを、状態データおよび時刻デー
タとともに、音響信号として電話回線を介して、病院に
配置されている診療装置の読取装置などに送信するため
にも用いられる。
【0021】C.ディップスイッチの状態と計測モード 次に、上述したディップスイッチ19における各スイッ
チの状態とその状態で設定される計測モードについて図
8および図9を参照して説明する。スイッチ19a,1
9b,19cによるON,OFFの組み合わせは、図8
に示すように、8通りあり、全てを「OFF」とした場
合には、1回当たり20秒間の心電波形データを16本
記憶する「ノーマルモード」に設定される。このとき、
表示部4には、図9(a)に示すように、ドットマトリ
クス表示器に、設定された計測モードを示す文字列
(「NORMAL」)が表示され、セグメント表示器
に、計測時間(「20」)が表示される。
【0022】次に、スイッチ19cだけを「ON」とし
た場合には、1回当たり180秒間の心電波形データを
1本だけ記憶する「3分間モード」に設定される。この
とき、表示部4には、図9(c)に示すように、ドット
マトリクス表示器に、設定された計測モードを示す文字
列(「3MIN」)が表示され、セグメント表示器に、
計測時間(「180」)が表示される。また、スイッチ
19bだけを「ON」とした場合には、1回当たり40
秒間の心電波形データを8本記憶する「ノーマルモー
ド」に設定され、表示器4には、図9(b)に示すよう
に、ドットマトリクス表示器に、設定された計測モード
を示す文字列(「NORMAL」)が表示され、セグメ
ント表示器に、計測時間(「40」)が表示される。
【0023】また、スイッチ19b,19cを「ON」
とした場合には、常時心電信号を計測しておき、記憶ス
イッチ(第1のスイッチ11)が押下されると、その時
点の前後20秒間(合計、40秒間)の心電波形データ
を6本記憶する「イベントモード」に設定され、表示器
4には、図9(d)に示すように、ドットマトリクス表
示器に、設定された計測モードを示す文字列(「EVE
NT」)が表示され、セグメント表示器に、計測時間
(「40」)が表示される。また、スイッチ19aだ
け、またはスイッチ19a,19c、またはスイッチ1
9a,19bを「ON」とした場合には、患者もしくは
当該心電計を識別するためのID番号を設定するための
モードに設定され、すべを「ON」とした場合には、当
該心電計のシリアル番号を表示するモードに設定され
る。
【0024】D.実施例の動作 次に、上述した実施例の動作について説明する。 D−1.計測動作 ここで、図10は本発明の実施例による心電計の動作を
説明するためのフローチャートである。まず、被測定者
は、ディップスイッチ19により計測モードを設定す
る。このとき、例えば、全てを「OFF」として「ノー
マルモード」に設定した場合には、RAM30の計測時
間レジスタには計測時間として20秒が設定される。ま
た、スイッチ19bだけを「ON」として「ノーマルモ
ード」に設定した場合には、計測時間レジスタに40秒
が設定される。また、スイッチ19cだけを「ON」と
して「3分間モード」に設定した場合には、計測時間レ
ジスタに180秒が設定される。また、スイッチ19
b,19cを「ON」として「イベントモード」に設定
した場合には、計測時間レジスタに±20秒が設定され
る。
【0025】次いで、被測定者は、自身で、アーム部2
を回動して、折り畳み状態から展開状態とし、本体部1
の第1の測定電極3,3を右手で握った状態で、アーム
部2を衣服の隙間から滑り込ませて、第2の測定電極6
を胸部に押し当て、第1のスイッチ11を操作して、心
電測定を開始する。なお、イベントモードに設定した場
合には、前述したディスポ電極50を装着し、該ディス
ポ電極50を胸部の所定の位置に貼り付けた後、第1の
スイッチ11を操作して、心電測定(連続測定)を開始
する。
【0026】以下に述べるステップS10〜S18は、
心電信号を測定し、心電波形データとして記録する処理
である。心電測定が開始されると、第1の測定電極3と
第2の測定電極6との電位差が差動アンプ20により増
幅され、ハイパスフィルタ21を介して、ローパスフィ
ルタ22に供給される。制御部29には、A/D変換器
24から心電波形データ(デジタルデータ)が供給され
る。制御部29は、まず、ステップS10において、記
憶スイッチ(第1のスイッチ11)がオンであるか否か
を判断し、記憶スイッチ(第1のスイッチ11)がオン
であれば、ステップS12において、上記A/D変換器
24から供給されるデジタルデータの心電波形データを
RAM30に記憶する。次に、ステップS14におい
て、心電測定がT秒(計測時間レジスタに設定された計
測時間)経過したか否かを判断し、T秒経過していなけ
れば、ステップS10へ戻る。以下、記憶スイッチ(第
1のスイッチ11)がオンとなっていれば、T秒間、心
電波形データをRAM30に記憶する。そして、心電測
定がT秒経過すると、ステップS14における判断結果
は「YES」となり、ステップS16に進み、心電波形
データの記憶を停止し、ステップS18でフラグFを
「1」とする。その後、当該処理を終了する。
【0027】したがって、「ノーマルモード」に設定さ
れている場合には、20秒間もしくは40秒間の心電波
形データが記憶される。また、「3分間モード」に設定
されている場合には、180秒間の心電波形データが記
憶される。また、「イベントモード」に設定されている
場合には、±20秒間の心電波形データが記憶される。
【0028】次に、以下に述べるステップS20〜S2
6は、上述した処理によりRAM30に記憶した心電波
形データに対して、どのような症状または状態で測定し
たのかを設定する処理である。いずれかのスイッチが操
作され、それが記憶スイッチ(第1のスイッチ11)で
なければ、ステップS10からステップS20に進む。
ステップS20では、操作されたスイッチが状態データ
を設定するための設定スイッチ(例えば、第2のスイッ
チ12)であるか否かを判断する。そして、設定スイッ
チが操作された場合には、ステップS22に進み、フラ
グFが「1」であるか否かを判断する。上述した処理に
より、心電波形データの記憶が終了していれば、フラグ
Fは「1」となっている。フラグFが「1」であれば、
ステップS22からステップS24に進み、RAM30
に記憶した心電波形データがどのような症状または状態
におけるデータであるかを設定する。
【0029】状態データの設定方法としては、例えば、
表示部4に症状または状態のリスト(番号と状態名、
1:問題なし、2:息切れ、3:動機、4:入浴直後、
5:起床時、…等))とともにカーソルを表示させ、第
2のスイッチ12および第3のスイッチ13により、カ
ーソルを該当する状態の名称のところに移動させ、状態
を選択させればよい。このようにして選択された状態
は、その対応する番号が、記憶された心電波形データに
対応して、図7に示すRAM30の状態と記載されたレ
ジスタに記憶される。また、このとき、ステップS24
では、心電波形データに対応して、現在時刻を時刻デー
タとしてRAM30に記憶させる処理も行う。次に、ス
テップS26において、フラグFを「0」に戻し、当該
処理を終了する。一方、設定スイッチが操作されても、
フラグFが「1」でなければ、すなわち、心電波形デー
タの記憶がなされていなければ、ステップS22におけ
る判断結果は「NO」となり、状態データの設定は行わ
れない。
【0030】上述したステップ10〜S26における心
電波形データの測定・記憶および測定部位の設定は、随
時可能であり、同処理を繰り返すことにより、前述した
ように、記憶スイッチが押下される度に、計測モードに
応じて、例えば、「ノーマルモード(20秒)」であれ
ば16本、「ノーマルモード(40秒)」であれば8
本、「3分間モード」であれば1本、「イベントモー
ド」であれば6本分の心電波形データおよび状態データ
を記憶することができる。
【0031】次に、上述した心電波形データの記憶およ
び計測状態の設定が終了すると、患者は、スピーカ33
を電話機の送話器に当てた状態で、送信スイッチ(例え
ば、第1のスイッチ11)を押下し、記憶された心電波
形データを病院等のセンタに送信する送信モードにす
る。以下に述べるステップS28、S30は、心電波形
データ、状態データおよび時刻データを病院等のセンタ
に設置された診断装置に送信する処理である。送信スイ
ッチ(第1のスイッチ11)が押下されると、図10に
示すステップS10、S20を経てステップS28へ進
む。ステップS28では、送信スイッチが押下されたか
否かを判断しており、送信スイッチ(第1のスイッチ1
1)が押下されると、ステップS30へ進む。ステップ
S30では、RAM30に記憶された心電波形データと
ともに、その状態データおよび時刻データを、報音制御
部32によって音響信号に変換して、電話機の送話器に
当てたスピーカ33により報音し、電話回線を介して、
病院等のセンタに設置された診断装置に送信し、当該処
理を終了する。また、記憶スイッチや設定スイッチ、送
信スイッチ以外のスイッチが操作された場合には、ステ
ップS10、S20、S28を経て、その他の処理に進
む。
【0032】D−2.送信動作 次に、図11および図12は、本実施例による心電計の
送信処理を説明するためのフローチャートである。ま
た、図13は、送信処理での遷移状態を示す概念図であ
る。前述したように、心電波形データの計測・記憶の終
了後、測定済みの心電波形データ、状態データおよび時
刻データを、病院等のセンタに送信するために、心電計
の送信スイッチ(第1のスイッチ11)を押下すると、
心電計は、図13に示す送信モードになる。すなわち、
図11および図12に示す送信処理へ移行する。
【0033】(A)全ての未送信データの送信 以下に述べるステップS40,S42およびS52は、
未送信の心電波形データを全て送信する処理であり、ま
ず、ステップS40で第3のスイッチ13がワンプッシ
ュされたか否かを判断し、第3のスイッチ13がワンプ
ッシュされると、ステップS42において、まだ、一度
も送信されていない未送信の心電波形データを全て選択
する。次に、ステップS52において、選択した心電波
形データとともに、その状態データおよび時刻データ
を、報音制御部32によって音響信号に変換し、電話回
線を介して、病院等のセンタに設置された診断装置に送
信する。この場合、未送信の心電波形データが全て送信
される(図13の送信モード→送信を参照)。
【0034】(B)未送信データの選択送信 以下に述べるステップS44,S46およびS52は、
未送信の心電波形データの中から任意の心電波形データ
を送信する処理である。まず、送信モードにおいて、第
1のスイッチ11をホールドすると、ステップS40か
らステップS44に進む。ステップS44では、第1の
スイッチ11がホールドされたか否かを判断しており、
第1のスイッチ11がホールドされると、ステップS4
6に進み、未送信の心電波形データの中から任意の心電
波形データを患者に選択させる(図13の送信モード→
未送信データ選択モードを参照)。次に、ステップS5
2において、選択した心電波形データとともに、その状
態データおよび時刻データを送信する。この場合、ステ
ップS46で選択された未送信の心電波形データが送信
される。
【0035】すなわち、送信モードにおいて、第1のス
イッチ11をホールドすると、図13に示すように、未
送信の心電波形データの中から任意の心電波形データを
選択する未送信データ選択モードに移行する。未送信デ
ータ選択モードでは、上記第1のスイッチ11を押下し
ている間、未送信の心電波形データを、所定の時間(例
えば、1秒)毎に順に表示させる。そして、第1のスイ
ッチ11が離されると(オープン)、その時点で表示さ
れていた心電波形データを、送信する最終データとし、
未送信データのうち、最新データから最終データまでを
送信する。
【0036】(C)送信済みデータの選択送信 以下に述べるステップS48,S80およびS52は、
送信済みの心電波形データの中から任意の心電波形デー
タを送信する処理である。まず、送信モードにおいて、
第3のスイッチ13をホールドすると、ステップS4
0,S44を経てステップS48に進む。ステップS4
8では、第1のスイッチ11がホールドされたか否かを
判断しており、第1のスイッチ11がホールドされる
と、ステップS50に進み、送信済みの心電波形データ
の中から任意の心電波形データを患者に選択させる(図
13の送信モード→送信済データ選択モードを参照)。
次に、ステップS52において、選択した心電波形デー
タとともに、その状態データおよび時刻データを送信す
る。この場合、ステップS50で選択された送信済みの
心電波形データが送信される。
【0037】すなわち、送信モードにおいて、第3のス
イッチ13を押下(ホールド)すると、図13に示すよ
うに、送信済の心電波形データの中から任意の心電波形
データを選択する送信済データ選択モードに移行する。
送信済データ選択モードでは、上記第3のスイッチ13
を押下している間、送信済みの心電波形データを、所定
の時間(例えば、1秒)毎に順に表示させる。そして、
第3のスイッチ13が離されると(オープン)、その時
点で表示されていた心電波形データを、送信する最終デ
ータとし、送信済データのうち、最新データから最終デ
ータまでを送信する。
【0038】(D)送信後の処理 上述したいずれの送信方式においても、ステップS52
における送信終了後は、図12のステップS60に進
む。ステップS60では、第1のスイッチ11がワンプ
ッシュされたか否かを判断する。ここで、第1のスイッ
チ11がワンプッシュされなければ、ステップS62へ
進み、第3のスイッチ13がホールドされているか否か
を判断する。ここで、第3のスイッチ13がホールドさ
れていれば、当該送信モード(送信処理)を終了し、送
信モードに戻る(図13の送信→送信モードを参照)。
あるいは、第3のスイッチ13がホールドされていなく
ても、送信終了後、5秒間、何ら操作がなければ、ステ
ップS64が「YES」となり、時計モードに戻る(図
13の送信→時計モードを参照)。一方、送信終了後、
第1のスイッチ11が押下(ワンプッシュ)された場合
には、ステップS60からステップS66へ進み、直前
に送信した心電波形データを強制的に選択し(図13の
送信→直前送信済データの強制選択を参照)、図11の
ステップS52へ戻り、選択した直前に送信した心電波
形データとともに、その状態データおよび時刻データ
を、再度、自動的に送信する。この場合、ステップS6
6で選択された直前に送信された心電波形データが送信
される。
【0039】一方、病院等のセンタでは、電話回線を介
して受信した心電波形データ、状態データおよび時刻デ
ータを診断装置によって表示するか印刷するかし、該表
示または印刷された、心電波形と測定時の患者の症状ま
たは状態に基づいて、診断が下される。
【0040】このように、上述した実施例では、心電波
形データとともに、測定時における患者の症状や状態を
記憶し、心電波形データとともに、測定時の患者の症状
や状態を、病院等のセンタ(受け側)に送信するように
したので、受け側においては、測定された心電波形がど
のような症状や状態でのものであるかが分かるので、診
断における手間を低減でき、かつ迅速で詳細な診断を行
うことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
心電波形とともに、測定時における患者の症状や状態を
記憶するようにしたので、受け側においては、測定され
た心電波形がどのような状態でのものであるかが分か
り、診断における手間を低減でき、かつ迅速で詳細な診
断を行うことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による心電計の携帯時の折り畳
み状態における外観構成を示す側面図である。
【図2】同心電計の平面図である。
【図3】同心電計の底面図である。
【図4】同心電計の使用時の展開状態における外観構成
を示す平面図である。
【図5】同心電計の底面図である。
【図6】本発明の実施例による心電計の内部構成を示す
ブロック図である。
【図7】本実施例による心電計のRAM構成を示す概念
図である。
【図8】本実施例による心電計のディップスイッチの状
態とその内容を説明するための概念図である。
【図9】本実施例による心電計の計測モード切換時にお
ける表示例を説明するための模式図である。
【図10】本実施例による心電計の測定動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本実施例による心電計の送信動作を説明する
フローチャートである。
【図12】本実施例による心電計の送信動作を説明する
フローチャートである。
【図13】本実施例による心電計の送信処理での遷移状
態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 本体部 2 アーム部 3 第1の測定電極(測定電極) 4 表示部(表示手段) 6 第2の測定電極(測定電極) 19 心電計 20 差動アンプ 21 ハイパスフィルタ 22 ローパスフィルタ 23 アンプ 24 A/D変換器 28 キー入力部(入力手段) 29 制御部 30 RAM(記憶手段) 31 表示制御部 32 報音制御部(送信手段) 33 スピーカ(送信手段) 50 ディスポ電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体表に接触させ、心電波形を検出する測
    定電極と、 前記測定電極によって心電波形を測定したときの患者の
    状態データを入力する入力手段と、 前記測定電極によって検出した心電波形のデータととも
    に、前記入力手段によって入力された状態データを記憶
    する記憶手段とを具備することを特徴とする心電計。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段に記憶した心電波形のデー
    タおよび状態データを外部機器へ送信する送信手段を具
    備することを特徴とする請求項1記載の心電計。
  3. 【請求項3】 患者が取り得る各種状態を表示し、該状
    態を前記入力手段により選択可能とした表示手段を具備
    することを特徴とする請求項1記載の心電計。
JP7236010A 1995-08-22 1995-08-22 心電計 Pending JPH0956684A (ja)

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JP7236010A JPH0956684A (ja) 1995-08-22 1995-08-22 心電計

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JP (1) JPH0956684A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735464B2 (en) 2000-12-13 2004-05-11 Terumo Kabushiki Kaisha Electrocardiograph system and its communication device
JP2013048749A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Kotoshi Tsukahara 心電データ伝送システム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735464B2 (en) 2000-12-13 2004-05-11 Terumo Kabushiki Kaisha Electrocardiograph system and its communication device
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