JPH0956680A - 視線検出装置及び信号処理装置 - Google Patents

視線検出装置及び信号処理装置

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JPH0956680A
JPH0956680A JP7232122A JP23212295A JPH0956680A JP H0956680 A JPH0956680 A JP H0956680A JP 7232122 A JP7232122 A JP 7232122A JP 23212295 A JP23212295 A JP 23212295A JP H0956680 A JPH0956680 A JP H0956680A
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JP
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image
image forming
sensor
illumination
forming means
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JP7232122A
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English (en)
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Tatsuyuki Tokunaga
辰幸 徳永
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い装置とする。 【解決手段】 対象物の中で照明手段により照明されて
いない部分における、第1の画像形成手段14,20
3,205による画像形成の程度と第2の画像形成手段
14,202,204による画像形成の程度を異ならし
める画像形成制御手段を設け、第1の画像形成手段によ
る画像形成の程度と第2の画像形成手段による画像形成
の程度を異ならしめる、具体的には蓄積時間を異ならし
めたり、増幅率を異ならしめるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の光学機
器を使用する観察者の視線を検出する視線検出装置及び
信号処理装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮影者が観察面上のどの位置
を観察しているかを検出する、いわゆる視線(視軸)を
検出する装置(例えばアイカメラ)が種々提供されてい
る。
【0003】例えば、特開平1−274736号公報に
おいては、光源からの平行光束を撮影者の眼球の前眼部
へ投射し、角膜からの反射光による角膜反射像と瞳孔の
結像位置を利用して注視点を求めている。また同公報に
おいて、注視点検出装置を一眼レフカメラに配設し、撮
影者の注視点情報を用いて撮影レンズの自動焦点調節を
行なう例を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の技術による注視点(視線)検出装置では、室内にお
いては大変うまく作動するが、屋外では投射する光源以
外の太陽光等の光源によって眼球像が乱されて注視点検
出がうまく作動しない事があるという欠点があった。
【0005】図11により、その様子を説明する。
【0006】視線検出装置が室内にある時は、図11
(A−1)のような画像出力が得られ、この画像出力を
(La)−(La’)のラインだけを取り出してみる
と、(A−2)のLaような出力が得られる。
【0007】この中で出力極値となるP1,P2の座標
が、一対のIREDの角膜反射像の座標を表わすことに
なる。この角膜反射像は「プルキンエ像」と呼ばれるも
のであり、以降「P像」と略称することにする。また瞳
孔のエッジはedge1,edge2のように求められる。
【0008】P像は画像の中で比較的高い出力で鋭く立
った像として求められ、瞳孔のエッジは、瞳孔が画像の
中で比較的低い出力の中からやや鋭く立ち上がっている
という特徴から、デジタル的な画像処理によって抽出す
る。
【0009】複数の瞳孔エッジが求められると、その座
標の情報から瞳孔の中心座標が求められ、これとP像の
座標を比較することで眼球の回転角を求め観察者の注視
点(視線)が求められる。
【0010】視線検出装置が屋外にある時は、図11
(B−1)のような画像出力が得られ、(La)−(L
a’)のラインを取り出してみると、(B−2)の(L
a)のような出力であり、これは(A−2)の出力La
とは殆ど変わらないが、(Lb)−(Lb’)のライン
を取り出した出力Lbは、観察者の睫毛(まつげ)が太
陽光で光るために大きく上がっている。
【0011】このため、光った睫毛とP像の区別がつき
づらくなり、P像の検出の信頼度が下がり、結局は求め
られた注視点の信頼度が乏しくなるという欠点があっ
た。
【0012】従って従来より、眼球に向けて投光する光
源の無い状態と投光している状態の2つの眼球像を形成
し、その2つの眼球像の差分を取ることによって前述の
光った睫毛の影響を取り除くといった提案がなされてい
る。この方法を以後「外光除去」と呼ぶ。
【0013】このとき太陽光により光った睫毛は、照明
手段による照明光のみにおいては殆ど像が出てこないの
で、等価的に請求項に述べられている「照明手段による
照明がなされていない部分」としてこれ以降述べること
とする。
【0014】図11の(C)はその様子を示した図であ
り、(C−2)の出力Lbでは、差分を取ることによっ
て、大きく出力レベルが下がり、P像との区別がつき易
くなって求められた注視点の信頼度を上げることが可能
となる。
【0015】しかしながら、この外光除去では、眼球に
向けて投光する光源の無い状態と投光している状態の2
つの眼球像を形成するのに時分割で行っているため、2
つの状態の眼球像は時間的にずれたものである。これ
は、眼球像を形成する光学系と眼球との相対的な位置が
その時間の間にずれなければ問題ないが、例えばこの視
線検出装置を一眼レフカメラに応用した時など、観察者
が手に持ってファインダを覗き、そのファインダの中に
視線の光学系が有るため、相対的な位置ずれの問題が生
じる。
【0016】この事を図12によって説明すると、眼球
に向けて投光する光源の無い状態での図11の出力Lb
をLb2とし、投光している状態での図11の出力Lb
をLb1とすると、観察者の手ぶれ等でほとんど同じ筈
のLb2,Lb1の2つの出力は微妙に横にずれてい
る。そしてこの2つの出力の差分をとり増幅してしまう
と d=G×(Lb1−Lb2) のようになって、全体的なレベルは大きく下がっている
のだが、下がりすぎて0より低くなってマイナスになっ
ている信号もある。
【0017】前述したように瞳孔のエッジを抽出するた
めには、画像の中で瞳孔は比較的低いレベルであるとい
う特徴を生かして抽出しようとしていたため、外光除去
では瞳孔のエッジの抽出の信頼度が低下し、その結果求
められた注視点の信頼度が乏しくなるという欠点があっ
た。
【0018】(発明の目的)本発明の目的は、信頼性の
高いものにすることのできる視線検出装置及び信号処理
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、観察者の眼球を照明せず
に得た画像情報と照明を行った場合に得られる画像情報
の差分を取り、外光除去を行う際に、外光除去の効果を
弱めにするようにし、請求項2〜5記載の本発明は、セ
ンサ手段により得られる画像の中で照明手段により照明
されていない部分における、第1の画像形成手段による
画像形成の程度と第2の画像形成手段による画像形成の
程度を異ならしめる画像形成制御手段を設け、第1の画
像形成手段による画像形成の程度と第2の画像形成手段
による画像形成の程度を異ならしめる、具体的には蓄積
時間を異ならしめたり、増幅率を異ならしめるようにし
ている。
【0020】同じく上記目的を達成するために、請求項
6〜9記載の本発明は、対象物の中で前記照明手段によ
り照明されていない部分における、前記第1の画像形成
手段による画像形成の程度と第2の画像形成手段による
画像形成の程度を異ならしめる画像形成制御手段を設
け、第1の画像形成手段による画像形成の程度と第2の
画像形成手段による画像形成の程度を異ならしめる、具
体的には蓄積時間を異ならしめたり、増幅率を異ならし
めるようにしている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の実施の一形態に係る視線検
出装置を具備した一眼レフレックスカメラの光学的配置
図である。
【0023】同図において、1は撮影レンズであり、便
宜上2枚のレンズ1a,1bで示したが、実際は多数の
レンズから構成されている。2は主ミラーで、観察状態
と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去さ
れる。3はサブミラーで、主ミラー2を透過した光束を
カメラボディの下方へ向けて反射する。4はシャッタ
ー、5は感光部材で、銀塩フィルムあるいはCCDやM
OS型等の固体撮像素子あるいはビディコン等の撮像管
より成っている。
【0024】6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配
置されたフィールドレンズ6a,反射ミラー6b及び6
c,2次結像レンズ6d,絞り6e,複数のCCDから
なるラインセンサ6f等から構成されている周知の位相
差方式を採用している。同図の焦点検出装置6は、図3
に示すように観察画面内213の複数の領域(3箇所の
測距点(焦点検出点)マーク200〜202)を焦点検
出可能なように構成されている。
【0025】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズ
ム、9,10は観察画面内の被写体輝度を測定する為の
結像レンズと測光センサで、結像レンズ9はペンタダハ
プリズム8内の反射光路を介してピント板7と測光セン
サ10を共役に関係付けている。
【0026】11はペンタダハプリズム8の射出面後方
に配置された、光分割器11aを備えた接眼レンズ11
であり、撮影者の眼15によるピント板7の観察に使用
される。光分割器11aは、例えば可視光を透過し赤外
光を反射するダイクロイックミラーより成っている。1
2は受光レンズ、14は光電変換素子列を2次元的に配
したエリアセンサーで受光レンズ12に関して所定の位
置にある撮影者の眼15の虹彩近傍と共役になるように
配置されている。エリアセンサ14の詳しい回路構成に
ついては後述する。
【0027】13a〜13dは各々撮影者の目15の照
明光源であるところの赤外発光ダイオード(IREDと
称する)である。
【0028】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDである。スーパーイ
ンポーズ用LEDから発光された光は、投光用プリズム
22,主ミラー2で反射してピント板7の表示部に設け
た微小プリズムアレー7aで垂直方向に曲げられ、ペン
タダハプリズム8,接眼レンズ11を通って撮影者の眼
15に達する。そこで、ピント板7の焦点検出領域に対
応する位置にこの微小プリズムアレイ7aを枠状に形成
し、これを各々に対応したスーパーインポーズ用LED
21(各々をLED−L、LED−C、LED−Rとす
る)によって照明する。
【0029】図3に観察者がファインダを覗いたときに
見ることのできるファインダ視野図を示す。
【0030】各々の測距点マーク200,201,20
2がファインダ視野内213で光り、焦点検出領域(測
距点)を表示させている(以下、これをスーパーインポ
ーズ表示という)。
【0031】図3及び図1に共通の23はファインダ視
野領域を形成する視野マスク、24はファインダ視野外
に撮影情報を表示するためのファインダ内LCDで、図
1の照明用LED(F−LED)25によって照明され
ている。ファインダ内LCD24を透過した光は三角プ
リズム6によってファインダ内に導かれ、図3のファイ
ンダ視野外207に表示され、撮影者は該撮影情報を観
察している。
【0032】再び図1に戻って、31は撮影レンズ1内
に設けた絞り、32は絞り駆動回路114を含む絞り駆
動装置、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等
からなるレンズ駆動部材、35はフォトカプラで、レン
ズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知し
てレンズ焦点調節回路114に伝えている。レンズ焦点
調節回路114は、この情報とカメラ側からのレンズ駆
動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータを所定量駆動
させ、撮影レンズ1の合焦レンズ1aを合焦位置に移動
させている。37は公知のカメラとレンズとのインター
フェイスとなるマウント接点である。
【0033】図2は上記構成のカメラ本体に内蔵された
電気回路の要部ブロック図であり、図1と同一のものは
同一の番号をつけている。
【0034】カメラ本体に内蔵されたカメラ制御手段で
あるところのマイクロコンピュータの中央処理装置(以
下、MPUと称す)100は、発振器101で作られる
クロックを基に内部の動作が行われる。100aはクロ
ック制御回路であり、発振器101で作られた原発振周
波数をMPU100内の信号により、分周しない,1/
2に分周する,1/16に分周するなどしてMPU10
0の動作周波数を決める。
【0035】EEPROM100bは、フィルムカウン
タその他の撮影情報を記憶可能である。A/D変換器1
00cは、後述するように視線検出回路104,焦点検
出回路105,多分割測光センサ106からのアナログ
信号をA/D変換する。
【0036】MPU100には、LED駆動回路10
2,IRED駆動回路103,視線検出回路104,焦
点検出回路105,測光回路106,シャッタ制御回路
107,モータ制御回路108,フィルム走行検知回路
109,スイッチセンス回路110、及び、LCD駆動
回路111が接続されている。また、撮影レンズ内に配
置されたレンズ制御回路112とは図1で示したマウン
ト接点37を介して信号の伝達がなされる。
【0037】LED駆動回路102は、MPU100か
らの信号に従ってスーパーインポーズ用LED21を点
灯させている。LED駆動回路103は、MPU100
からの信号に従ってIRED13を点灯させている。
【0038】視線検出回路104は、エリアセンサ14
の蓄積動作と読み出し動作をMPU100からの信号に
従って行い、各画素の画素出力アナログ信号をMPU1
00に対して送る。視線検出回路104の詳細は後述す
る。MPU100はこのアナログ信号をA/D変換器1
00cによりA/D変換し、このそれぞれの画素情報に
よる画像情報により、視線検出に必要な眼球像の各特徴
点を所定のアルゴリズムに従って抽出し、さらに各特徴
点の位置から撮影者の眼球の回転角を算出する。
【0039】本発明の実施の形態に係る一眼レフレック
スカメラでは、これにより撮影者のファインダ上の視線
(注視点)を演算抽出し、3つの測距点200〜202
のうちから一つを選択し、その測距点で自動焦点検出を
行っている。
【0040】115はMPU100からの信号により視
線検出回路104に電源を供給するレギュレータであ
り、視線検出動作を行うときだけ、電源を供給するよう
に制御される。
【0041】ラインセンサ6fは前述のように画面内の
3つの測距点200〜202に対応した3組のラインセ
ンサLine−L,Line−C,Line−Rから構
成される公知のCCDラインセンサである。焦点検出回
路105はMPU100の信号に従い、これらラインセ
ンサ6fの蓄積制御と読み出し制御を行って、ぞれぞれ
の画素情報をMPU100に出力する。MPU100は
この情報をA/D変換し、周知の位相差検出法による焦
点検出を行う。
【0042】MPU100は焦点検出情報により、レン
ズ制御回路112と信号のやりとり行うことによりレン
ズの焦点調節を行う。
【0043】測光回路106は画面内の各エリアの輝度
信号として、測光センサ10からの出力をMPU100
に出力する。MPU100は輝度信号A/D変換し、撮
影の露出の調節を行う。シャッタ制御回路107は、M
PU100からの信号に従って、シャッタ先幕(MG−
1)、シャッタ後幕(MG−2)を走行させ、露出動作
を担っている。モータ制御回路108は、MPU100
からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミ
ラー2のアップダウン、及び、シャッタのチャージ、そ
してフィルムの給送を行っている。
【0044】フィルム走行検知回路109は、フィルム
給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、
MPU100に信号を送る。
【0045】SW1は不図示のレリーズ釦の第1ストロ
ークでONし、測光,AF,視線検出動作を開始するス
イッチとなる。SW2はレリーズ釦の第2ストロークで
ONし、露光動作を開始するスイッチとなる。スイッチ
SW1,SW2及びその他不図示のカメラの操作部材か
らの信号は、スイッチセンス回路110が検知し、MP
U100に送っている。
【0046】液晶表示回路111は、ファインダ内LC
D24と不図示のモニタ用LCD42の表示をMPU1
00からの信号に従って制御している。
【0047】レンズ制御回路112は、レンズマウント
接点37を介してMPU100と通信し、レンズ焦点検
出回路113及び絞り制御回路114を動作させ、レン
ズの焦点調節と絞りを制御している。
【0048】次に、図4により、上記視線検出回路10
4の詳細な回路構成について説明する。
【0049】14は図1及び図2で説明したようにエリ
アセンサであるところの光電変換センサであり、水平方
向に100画素、垂直方向に60画素の計6000画素
の光電変換センサの集合により構成されている。
【0050】202はフレームメモリ1であり、光電変
換センサ14の6000画素の出力をアナログスイッチ
204を介して転送され蓄えられる。203はフレーム
メモリ2であり、光電変換センサ14の6000画素の
出力をアナログスイッチ205を介して転送され蓄えら
れる。
【0051】ここで、2つのフレームメモリの使い分け
であるが、フレームメモリ1の方にはIRED13の点
灯状態での観察者の眼球像を蓄えるように不図示の制御
信号により制御され、フレームメモリ2の方にはIRE
D13の非点灯状態での観察者の眼球像を蓄えるように
不図示の制御信号により制御される。
【0052】206,207はそれぞれ読み出しバッフ
ァ1,2であり、フレームメモリ1,2の画素データを
1ラインずつ読み出し不図示のバッファに転送される
と、1画素ずつ順番に出力する。
【0053】208は差動増幅アンプであり、読み出し
バッファ1,2からの画素出力の差分をとって、約10
倍位のゲインをかけて出力する。209は信号出力端子
であり、差動増幅アンプ208の出力をMPU100へ
出力する。
【0054】この様に視線検出回路104では、IRE
D13の点灯状態の眼球像と非点灯状態の眼球像の二つ
の画素出力の差分値を増幅したアナログ信号を1画素ず
つMPU100へ出力することが出来る。
【0055】次に、図5〜図8を用いて上記のカメラの
動作について説明する。
【0056】まず、図5を用いて、カメラの一連の動作
について説明する。
【0057】カメラの動作が開始すると、MPU100
はまずステップ#101において、レリーズ釦の第1ス
トロークでONするスイッチSW1を検出する。そし
て、スイッチSW1がOFFのときはこのステップを繰
り返す。もしスイッチSW1がONであれば、ステップ
#102に以降へ進み、MPU100はここで視線検出
のサブルーチンをコールする。このサブルーチンについ
ては図6〜8を用いて後述する。MPU100はこのサ
ブルーチンにより、3つの測距点200〜202のうち
から一つを選択している。
【0058】次に、ステップ#103において、MPU
100は焦点検出動作を行う。これは前述したように焦
点検出回路105による周知の位相差検出法によるもの
で、上記ステップ#102で選択された測距点に対して
行う。続くステップ#104においては、上記ステップ
#103の焦点検出動作による焦点状態により、MPU
100はレンズ制御回路を制御することにより、レンズ
の焦点調節を行う。
【0059】次のステップ#105においては、MPU
100は測光回路106からの被写体の輝度情報により
露出量を決定し、シャッタスピードと絞りの値を演算に
より決定する。そして、ステップ#106において、M
PU100はレリーズ釦の第2ストロークでONするス
イッチSW2がONであるかどうかを判別する。もしO
FFであればステップ#101に戻り、上記ステップ#
101〜ステップ#106までの動作を繰り返す。
【0060】一方、上記スイッチSW2がONであれ
ば、ステップ#107以降の一連の「露光動作」に進
む。
【0061】まずステップ#107において、露光動作
に先立って主ミラー2をアップさせて撮影光路よりこれ
を退去させる。そして、ステップ#108において、上
記ステップ#105で決定された絞り量に、レンズ制御
回路112を介してレンズ内の絞り31を駆動する。次
に、ステップ#109において、上記ステップ#105
で決定されたシャッタスピードになるようシャッタ制御
回路107によりシャッターを制御する。次いで、ステ
ップ#110において、撮影光路より退去された主ミラ
ー2をダウンさせ、再び撮影光路へ斜設させ、モータ制
御回路108によりフィルム給送を開始し、フィルム走
行検知回路109からのフィルム給送完信号によってフ
ィルム給送をストップさせ、フィルムを1駒巻上げる。
【0062】次に、上記ステップ#102において実行
される「視線検出」のサブルーチンについて、図6〜図
8のフローチャートにより説明する。
【0063】MPU100は視線検出動作を開始する
と、まずステップ#201において、まずタイマにエリ
アセンサ(光電変換センサ)14の蓄積時間の設定を行
う。この蓄積時間(TM0)はIRED13の照明を行
わずに観察者の眼球像を得るための蓄積(外光蓄積)と
なる。次に、ステップ#202において、上記ステップ
#201でタイマに設定された時間でエリアセンサ14
の蓄積動作を行う。
【0064】ここで、図7により、このステップ#20
2における「センサ蓄積」のサブルーチンについて説明
する。
【0065】MPU100は、ステップ#301におい
てタイマをスタートさせる。そして、ステップ#302
において、MPU100はエリアセンサ14の各画素の
蓄積された電荷をリセットし、蓄積動作をスタートさせ
る。次のステップ#303においては、MPU100は
タイマが終了したかを判別し、終了していなければステ
ップ#303を繰り返し、終了していればこのサブルー
チンを終了する。
【0066】再び図6に戻り、次のステップ#203に
おいては、MPU100は視線検出回路104の駆動に
より、エリアセンサ14の光電変換出力をフレームメモ
リ2へ転送する。次に、ステップ#204において、M
PU100はタイマにエリアセンサ14の蓄積時間(T
M1)の設定を行う。今度はIRED13の照明を行っ
て観察者の眼球像を得るための蓄積(照明蓄積)とな
る。
【0067】蓄積時間(TM0)と(TM1)の関係
は、 TM0<TM1 であり、外光蓄積は照明蓄積に対して蓄積時間を短く設
定する。ここが本発明のポイントとなる部分である。
【0068】次に、ステップ#205において、MPU
100はIRED駆動回路103を駆動し、IREDを
点灯させる。そして、ステップ#206において、上記
ステップ#204でタイマに設定された時間でエリアセ
ンサ14の蓄積動作を行う。続くステップ#207にお
いては、MPU100は視線検出回路104の駆動によ
り、エリアセンサ14の光電変換出力をフレームメモリ
1へ転送する。
【0069】次に、ステップ#208において、MPU
100はIRED駆動回路103を駆動し、IREDを
消灯させる。そして、ステップ#209において、MP
U100は視線検出回路104の駆動により画素出力信
号を読み出す。このとき、視線検出回路104内では2
つのフレームメモリの信号をそれぞれ画素毎に差分をと
り増幅した信号を出力している。
【0070】最後に、ステップ#210において、MP
U100は読み出した信号をA/D変換し、信号処理を
行うことで視線(注視点)の演算を行い、3つの測距点
200〜202のうちから一つを選択する。
【0071】次に、上記ステップ#210の注視点演算
について、もう少し詳しく図8のフローチャートを用い
て説明する。
【0072】ステップ#401において、MPU100
はA/D変換された画像信号より、急峻に立ち上がる比
較的輝度の高いP像の座標を検出を行う。次に、ステッ
プ#402において、MPU100はA/D変換された
画像信号より、比較的輝度の低い部分から有る程度の傾
きで立ち上がる瞳孔のエッジを求める。次いで、ステッ
プ#403において、MPU100はステップ#402
で求められた複数の瞳孔エッジ座標より、瞳孔の中心座
標を求める。続くステップ#404において、MPU1
00は上記ステップ#401で求められたP像の座標と
上記ステップ#403で求められた瞳孔の中心座標より
観察者の眼球像の回転角を求めて、その回転角をファイ
ンダ上の位置に変換すれば注視点は求められ、この注視
点演算を終える。
【0073】図9には、前述した視線検出の動作のタイ
ミングチャートを示した。
【0074】まず外光蓄積を行い、その蓄積時間より長
い時間で照明蓄積を行っている。その後、信号の読み出
しは照明蓄積分と外光蓄積分の差分出力で読み出され、
MPU100は信号をA/D変換し、演算によって注視
点(視線)を求めている。
【0075】次に、図12により、本発明の効果となる
部分の説明を行う。
【0076】フレームメモリ2に蓄えられた外光蓄積に
よる画像の図11の出力Lbに対応する部分をLb2と
し、フレームメモリ1に蓄えられた照明蓄積による画像
の図11の出力Lbに対応する部分をLb1としたと
き、従来の外光除去による例が図12(A)であること
は前述しているが、本発明の実施例によると図12
(B)のようになる。
【0077】これでは、出力Lb2のレベルが出力Lb
1に対してかなり低くなり、その結果差分出力dは、従
来の外光除去の図12(A)よりもレベル的には上がっ
ているが、マイナスになる部分など無く、MPU100
が信号処理で瞳孔エッジを抽出し易くなっている。
【0078】このように本発明を1眼レフレックスカメ
ラに応用した例では、屋内だけではなく屋外でも、太陽
光などによる眼球像の画像の乱れをとる外光除去をやや
弱めに設定して、除去しすぎてマイナス出力が出て信頼
性をかえって低下させることもなく、信頼性の高い視線
検出装置を実現することが可能になる。
【0079】(実施の第2の形態)図10は本発明の実
施の第2の形態に係る視線検出回路104の回路構成を
示すブロック図である。なお、図4と同等の働きをする
部分は同じ番号を付してある。
【0080】210は増幅アンプであり、エリアセンサ
14に蓄積された画像信号は約0.6倍になってフレー
ムメモリ2に転送される。
【0081】この増幅アンプ210があることによっ
て、前述の実施の第1の形態のように外光蓄積と照明蓄
積の蓄積時間をわざわざタイマを使用することで異なら
しめることなく、前述の同様な効果が得られ、太陽光な
どによる眼球像の画像の乱れをとる外光除去をやや弱め
に設定して、除去しすぎてマイナス出力が出て信頼性を
却って低下させることもなく、簡便に信頼性の高い視線
検出装置を実現することが可能となる。
【0082】また、この他の実施の形態の他の例とし
て、視線検出の光学系と観察者の眼球像の相対的な位置
関係が殆ど動くことのない時は、逆に外光蓄積の蓄積時
間を照明蓄積の蓄積時間より長く設定して、増幅アンプ
210の効果と蓄積時間の効果で合わせて完全に外光除
去効果を100%にするという方法も考えられる。
【0083】これは、視線検出の光学系と観察者の眼球
像の相対的な位置関係が殆ど動くことのない時の外光除
去による効果を一層効果的にするのに有効である。
【0084】(発明と実施の形態の対応)本実施の形態
において、IRED13が本発明の照明手段に相当し、
エリアセンサ14が本発明のセンサ手段に相当し、エリ
アセンサ14とフレームメモリ2(203)とアナログ
スイッチ205とMPU100の蓄積時間制御を行う部
分(又は増幅アンプ210)が本発明の第1の画像形成
手段に相当する。
【0085】また、エリアセンサ14とフレームメモリ
1(202)とアナログスイッチ204とMPU100
が本発明の第2の画像形成手段に相当し、差動増幅アン
プ208が本発明の第3の画像形成手段に相当し、MP
U100が画像形成制御手段又は信号処理手段に相当す
る。
【0086】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0087】(変形例)本発明は、一眼レフカメラに適
用した例を述べているが、ビデオカメラや電子スチルカ
メラ等の映像装置にも適用可能である。更には、顕微鏡
やヘッドマウントディスプレイ装置やゲーム機等の光学
装置にも適用可能である。
【0088】また、対象物を照明しその画像により信号
処理を行い信号処理結果を出力する装置であれば、視線
検出装置に限定することはなく、いろいろな信号処理装
置に応用することが出来る。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
観察者の眼球を照明せずに得た画像情報と照明を行った
場合に得られる画像情報の差分を取り、外光除去を行う
際に、外光除去の効果を弱めにする、具体的には外光蓄
積の時間を短くしたり、外光蓄積信号の読み出し増幅率
を低くするようにしている。
【0090】よって、信頼性の高い装置を提供すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る視線検出装置
を具備した一眼レフレックスカメラの光学的配置図であ
る。
【図2】図1のカメラの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1のカメラのファインダ視野を示す図であ
る。
【図4】図1のカメラに具備される視線検出回路の構成
を示すブロック図である。
【図5】図1のカメラの一連の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】図5のステップ#02での動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6のステップ#202での動作を示すフロー
チャートである。
【図8】図7のステップ#210での動作を示すフロー
チャートである。
【図9】図5のステップ#02の動作時のタイミングチ
ャートである。
【図10】本発明の実施の第2の形態に係る視線検出回
路の構成を示すブロック図である。
【図11】従来装置における眼球像と画像出力について
説明する為の図である。
【図12】本発明の外光除去の波形例と従来の外光除去
の波形例を示す図である。
【符号の説明】 13 赤外発光ダイオード(IRED) 14 エリアセンサ 15 眼球 100 MPU 103 IRED駆動回路 104 視線検出回路 202 フレームメモリ1 203 フレームメモリ2 204 アナログスイッチ 205 アナログスイッチ 210 増幅アンプ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の眼球を照明せずに得た画像情報
    と照明を行った場合に得られる画像情報の差分を取り、
    外光除去を行う際に、外光除去の効果を弱めにするよう
    にしたことを特徴とする視線検出装置。
  2. 【請求項2】 観察者の眼球に対して照明を行う照明手
    段と、観察者の眼球の画像を得るセンサ手段と、前記照
    明手段による照明を行わない状態で、前記センサ手段に
    よる画像を得る第1の画像形成手段と、前記照明手段に
    よる照明を行った状態で、前記センサ手段による画像を
    得る第2の画像形成手段と、該第2の画像形成手段の出
    力と前記第1の画像形成手段の出力の差を求めることに
    よって第3の画像を出力する第3の画像形成手段と、該
    第3の画像形成手段からの画像信号を処理することによ
    って観察者の注視点の検出を行う視線検出手段とを備え
    た視線検出装置において、 前記センサ手段により得られる画像の中で前記照明手段
    により照明されていない部分における、前記第1の画像
    形成手段による画像形成の程度と前記第2の画像形成手
    段による画像形成の程度を異ならしめる画像形成制御手
    段を設けたことを特徴とする視線検出装置
  3. 【請求項3】 前記センサ手段は、複数の光電変換手段
    を持つ光電変換センサであることを特徴とする請求項2
    記載の視線検出装置。
  4. 【請求項4】 前記画像形成制御手段は、前記センサ手
    段の蓄積時間を異ならしめることで制御することを特徴
    とする請求項2記載の視線検出装置。
  5. 【請求項5】 前記画像形成制御手段は、前記センサ手
    段の読み出し増幅率を異ならしめることで制御すること
    を特徴とする請求項2記載の視線検出装置。
  6. 【請求項6】 対象物に対して照明を行う照明手段と、
    対象物の画像を得るセンサ手段と、前記照明手段による
    照明を行わない状態で、前記センサ手段による画像を得
    る第1の画像形成手段と、前記照明手段による照明を行
    った状態で、前記センサ手段による画像を得る第2の画
    像形成手段と、該第2の画像形成手段の出力と前記第1
    の画像形成手段の出力の差を求めることによって第3の
    画像を出力する第3の画像形成手段と、該第3の画像形
    成手段からの画像信号を処理することによって信号出力
    を行う信号処理手段とを備えた信号処理装置において、 対象物の中で前記照明手段により照明されていない部分
    における、前記第1の画像形成手段による画像形成の程
    度と第2の画像形成手段による画像形成の程度を異なら
    しめる画像形成制御手段を設けたことを特徴とする信号
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記センサ手段は、複数の光電変換手段
    を持つ光電変換センサであることを特徴とする請求項6
    記載の信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成制御手段は、前記センサ手
    段の蓄積時間を異ならしめることで制御することを特徴
    とする請求項6記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成制御手段は、前記センサ手
    段の読み出し増幅率を異ならしめることで制御すること
    を特徴とする請求項6記載の信号処理装置。
JP7232122A 1995-08-18 1995-08-18 視線検出装置及び信号処理装置 Pending JPH0956680A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006333902A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 異物検出方法及び眼球観察装置

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