JPH0956661A

JPH0956661A - クリーナー清掃用粘着転写板

Info

Publication number: JPH0956661A
Application number: JP7221397A
Authority: JP
Inventors: Minoru Masuda; 実増田; Sadao Aoki; 貞夫青木; Yuzo Higuchi; 雄三樋口
Original assignee: MOCHIDA SHOKO KK
Current assignee: MOCHIDA SHOKO KK
Priority date: 1995-08-30
Filing date: 1995-08-30
Publication date: 1997-03-04

Abstract

(57)【要約】【目的】クリーナーの粘着ロール表面に付着したゴミや
ホコリを取り除くための器具を提供する。【構成】柄の先端に回転自在な粘着ロールを取り付けた
クリーナーの該粘着ロール表面に付着したゴミやホコリ
を除去するための粘着転写板であって、該板はその少な
くとも一表面が上記粘着ロールより強力な粘着剤層２を
有するクリーナー清掃用粘着転写板である。また、この
粘着転写板の表面に凹凸面３を形成してもよい。【効果】ゴミやホコリが付着し粘着性が低下した粘着ロ
ールを粘着転写板上を転がすことによって、ゴミやホコ
リを粘着転写板に移し、再び粘着性を発揮させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、柄の先端に回転自在に
取り付けた粘着ロールを、床面上などを回転移動させる
ことによって、床面上のゴミやホコリを粘着ロールに付
着させて清掃する所謂クリーナーについて、このクリー
ナーの粘着ロール表面に付着したゴミやホコリを取り除
くための器具に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
図３に示す如き所謂クリーナーと称される清掃具が知ら
れている。図３において、Ａは柄であり、Ｃは粘着ロー
ルで、芯棒Ｂに回転自在に取り付けられている。柄Ａを
手で把持し、ジュウタンやタタミの上で粘着ロールＣを
ころがす。ジュウタンやタタミの上のゴミやホコリ、す
なわち塵埃が粘着ロールの表面に付着するため手軽に掃
除が行える。

【０００３】そして、従来この粘着ロールには、粘着紙
をロール状に巻いたロール紙を使用し、掃除時にその表
面にゴミやホコリが多量に付着し粘着力が低下したら、
ゴミやホコリが付着した粘着紙をロール紙から剥がして
使用する方式が採用されていたが、近年この粘着ロール
の表面を粘着性ゴム等の粘着性物質で構成したものが使
用されるようになってきた。この表面を粘着性物質でつ
くった粘着ロールは、掃除時にゴミやホコリが多量に付
着し粘着力が低下しとき、水や湯で洗うことによってゴ
ミやホコリを洗い落して除去することができ、そしてこ
れを乾燥させると再び粘着性が出るので、繰返し掃除に
使用できる利点がある。

【０００４】しかし、掃除時に粘着ロールに付着したゴ
ミやホコリを水や湯で洗うことによって洗い落した場合
は、その粘着ロールの表面は乾燥するまで粘着性が失わ
れているため、是非とも乾燥する必要があり、そのため
連続して使用することができなかった。したがって、こ
の清掃具クリーナーは、家庭用の清掃具としては充分で
あったが、大きな場所の清掃、或いは多量の塵埃がでる
工場内の清掃には不向きであった。本発明は、掃除時に
クリーナーの粘着ロールに付着したゴミやホコリを水や
湯で洗うことによって洗い落すことなく除去できる器具
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、柄の
先端に回転自在な粘着ロールを取り付けたクリーナーの
該粘着ロール表面に付着したゴミやホコリを除去するた
めの粘着転写板であって、該板はその少なくとも一表面
が上記粘着ロールより強力な粘着剤層を有することを特
徴とするクリーナー清掃用粘着転写板である。

【０００６】図を用いて本発明を詳しく説明する。図１
は本発明のクリーナー清掃用粘着転写板の断面図の一部
を示したものである。図１において、１は基板であり、
合成樹脂或いはゴムで作られている。基板の大きさ、厚
さ、形状は任意であるが、例えば、縦２０〜５０ｃｍ、
横２０〜５０ｃｍ、厚さ１〜２０ｍｍである。正方形で
も矩形でも良い。２は基板の上に設けられた粘着剤層で
ある。この粘着剤は、上記の粘着ロール表面の粘着剤同
様、乾燥時には粘着性を発揮するが、水で濡らしたとき
は粘着性が失われるもので、粘着性のポリウレタンゴム
等従来既知のものが用いられる。ゴミやホコリを付着さ
せるクリーナーの粘着ロールは、通常、その表面に１９
０〜２．２ｇｆ／１０ｍｍ（ＪＩＳＺ０２３７８．
３．１１８０度引はがし法）の範囲の粘着剤層が設けら
れている。基板３の表面に設ける粘着剤層は、上記粘着
ロールの粘着剤層より３０〜７０ｇｆ／１０ｍｍ大きい
粘着性を有する粘着剤で形成させる。図１の粘着転写板
は基板の表面に粘着剤層を設けたものであるが、基板を
用いることなく、粘着剤で粘着転写板を構成させてもよ
い。

【０００７】掃除時にゴミやホコリが多量に付着してそ
の粘着力が低下したクリーナーの粘着ロール（図３の
Ｃ）を、本発明の粘着転写板の上を転がすと、粘着転写
板の粘着剤は、粘着ロールの粘着剤よりも強力であるた
め、粘着ロールに付着しているゴミやホコリは粘着転写
板表面に移される。すなわち、粘着ロールに付着してい
るゴミやホコリが除去され、粘着ロールの粘着性は再び
よみがえり、したがって直ぐに連続して清掃に使用でき
る。一方、本発明の粘着転写板に、粘着ロールからゴミ
やホコリが移され、多量に付着し、その粘着力が低下し
た場合は、この粘着転写板を水や湯で洗浄する。この洗
浄によって粘着転写板に付着したゴミやホコリは容易に
除去でき、乾燥するとこの粘着転写板は再びもとの粘着
性を発揮するので、繰返し使用することができる。ま
た、本発明の粘着転写板は、その周囲縁を厚くして、す
なわち周囲に囲みを設けて、粘着転写板上で粘着ロール
を転がしたとき粘着ロールが周囲縁に当たって外に出な
いように、また移されたゴミやホコリが周囲に飛び出な
いようにすることもできる。

【０００８】上記図１の粘着転写板は、その表面が平滑
にしてあるが、粘着ロールをこの粘着転写板上で転がす
とき、お互いの粘着性のためにくっつき合い、円滑に回
転しなくなり、粘着ロール表面を損傷する恐れがある。
請求項２記載の発明は、この問題点を解消し、粘着ロー
ルに付着したゴミやホコリを粘着転写板に移し易くした
ものである。すなわち、請求項２記載の発明は、柄の先
端に回転自在な粘着ロールを取り付けたクリーナーの該
粘着ロール表面に付着したゴミやホコリを除去するため
の粘着転写板であって、該板はその少なくとも一表面が
上記粘着ロールより強力な粘着剤層を有し、かつ凹凸面
を形成していることを特徴とするクリーナー清掃用粘着
転写板である。

【０００９】粘着転写板の表面に設ける凹凸は、種々の
形状にすることができる。例えば、直線、曲線、波形な
どの線状の凹溝を設けたり、エンボス状に凹部を形成す
る。凹凸面の凹部と凸部の割合、凹溝や凹部の深さは使
用する粘着ロールによっても異なり適宜であるが、凹溝
や凹部の深さは例えば０．３〜５ｍｍである。図２は、
上記請求項２記載の粘着転写板の断面図の一部を示した
ものである。１は基板、２は粘着剤層で上記と同じであ
る。３は粘着剤層に設けた凹溝で、この場合は直線状に
設けられている。

【００１０】上記の図１、図２は、基板の片面のみに粘
着ロールより強力な粘着剤層を施したり、凹凸面を形成
した粘着転写板を示したが、これらの粘着剤層、凹凸面
は、基板１の両面に施してもよい。このように両面に施
すと、先ずその片面を使用し、粘着ロールからのゴミや
ホコリがその面に多量に付着し粘着力が低下した場合
は、裏返しして他の面を使用することができ、そして両
面の粘着性が低下したときにはじめて水や湯で洗浄すれ
ばよいので効率的である。本出願人は先に粘着ロールの
表面を凹凸面としたクリーナーを提案した（実開平６ー
６８６６６号）が、このクリーナーは、その粘着ロール
の表面が凹凸面で構成されているため、その表面に付着
したゴミやホコリを円滑に粘着転写板に移すことができ
る。

【００１１】

【実施例】

実施例１．縦３７５、横２４０、厚さ１ｍｍのＡＢＳ樹
脂板の両面に、１００ｇｆ／１０ｍｍ（ＪＩＳＺ０２
３７８．３．１１８０度引はがし法）の粘着性ポリ
ウレタンゴムをそれぞれ１ｍｍの厚さに塗布して、本発
明の粘着転写板を作った。表面に５０ｇｆ／１０ｍｍの
粘着剤の層を有し且つ凹凸模様を有する粘着ロールを装
着したクリーナーで床を掃除をし、粘着ロール表面に多
量のゴミやホコリを付着させた。この表面にゴミやホコ
リが付着した粘着ロールを、上記の粘着転写板上を転が
したところ、粘着ロールの表面に付着していたゴミやホ
コリは粘着転写板に移り、粘着ロール表面は清掃され、
再び粘着性を発揮するようになった。実施例２．２００ｇｆ／１０ｍｍの粘着性ポリウレタン
ゴムを用いて、縦３７５、横２４０、厚さ２．２ｍｍ
で、幅２．５ｍｍ、深さ０．８ｍｍの凹溝を２．５ｍｍ
間隔で設けた粘着性シート２枚をキャスト成型により成
形した。この２枚の粘着性シートを、縦３７５、横２４
０、厚さ１ｍｍのＡＢＳ樹脂板の両面に、凹凸面が外側
になるように、接着剤を用いて貼着し、本発明の粘着性
転写板を作った。表面に１５０ｇｆ／１０ｍｍの粘着剤
の層を有する粘着ロールを装着したクリーナーで床を掃
除をし、粘着ロール表面に多量のゴミやホコリを付着さ
せた。この表面にゴミやホコリが付着した粘着ロール
を、上記の粘着転写板上を転がしたところ、粘着ロール
の表面に付着していたゴミやホコリは粘着転写板に移
り、粘着ロール表面は清掃され、再び粘着性を発揮する
ようになった。また、ゴミやホコリが付いた粘着転写板
を水で洗ったところ、粘着転写板からゴミやホコリを除
去することができ、粘着転写板は乾燥により再び粘着性
になった。

【００１２】

【発明の効果】クリーナーで掃除するとき、従来は粘着
ロール表面に付着したゴミやホコリは水や湯で洗い落し
ており、その場合は粘着ロールの表面が乾燥するまで粘
着性が失われているため、使用できなく、したがって多
量のゴミやホコリがでる工場などの清掃には不向きであ
ったが、本発明の粘着転写板を用いると、水洗洗浄する
必要がないので、連続して清掃に使用でき便利である。
また、本発明の粘着転写板の表面を凹凸面にしたので、
その上で円滑に粘着ロールを転がすことができ、粘着ロ
ール表面のゴミやホコリをスムースに粘着転写板に移す
ことができる。更に粘着転写板の両面を粘着性にした
り、凹凸面を形成し両面使用できるようにすると、効率
的に使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のクリーナー清掃用粘着転写板の部分断
面図

【図２】本発明のクリーナー清掃用粘着転写板の他の例
の部分断面図

【図３】従来のクリーナーの斜視図

【符号の説明】

１基板、２粘着剤層、３凹溝部、Ａ柄、Ｂ芯
棒、Ｃ粘着ロール

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】柄の先端に回転自在な粘着ロ−ルを取り付
けたクリーナーの該粘着ロール表面に付着したゴミやホ
コリを除去するための粘着転写板であって、該板はその
少なくとも一表面が上記粘着ロールより強力な粘着剤層
を有することを特徴とするクリーナー清掃用粘着転写
板。
【請求項２】柄の先端に回転自在な粘着ロールを取り付
けたクリーナーの該粘着ロール表面に付着したゴミやホ
コリを除去するための粘着転写板であって、該板はその
少なくとも一表面が上記粘着ロールより強力な粘着剤層
を有し、かつ凹凸面を形成していることを特徴とするク
リーナー清掃用粘着転写板。
【請求項３】凹凸面が、線状の凹溝を設けることによっ
て形成させたものである請求項２記載のクリーナー清掃
用粘着転写板。