JPH0956321A - シューマイ成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 型の良いシューマイを簡易且つ迅速に量産可
能とする。 【解決手段】 めん皮の供給機構１と、該供給機構１か
ら供給されためん皮ａを所定の大きさに切断するカッタ
ー１０と、所定の大きさに切断されためん皮ａ′の半成
形装置４と、外周近傍に所定の間隔を置いて成形穴９を
複数個設けたターンテーブル８と、具供給兼本成形装置
１３と、皮の閉鎖装置１８とを主要素として具備したも
のである。そして、前記めん皮ａ′の半成形装置４は、
めん皮ａ′を載せた任意形状、数の成形型孔６ａを有す
る半成形型板６の上方に、半押込みロッド５を昇降自在
に、且つ該ロッド５の下端が前記半成形型板６の成形型
孔６ａを貫通してターンテーブル８の成形穴９の上部位
置で停止されるよう構成し、以ってめん皮ａ′は半成形
型板６の成形型孔６ａを通過する際に所定の形状に形成
されてターンテーブル８の成形穴９の上部にて中央部が
若干凹んだ半成形状態で嵌入保持されるようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シューマイ成形機
に関するものである。

【従来の技術】

【０００２】従来のシューマイ成形機は、間欠回転する
ターンテーブルの外縁近傍に一定の間隔を置いて複数個
の円い成形穴を設け、該各成形穴の上部にめん皮の供給
機構、具供給装置、グリーンピース供給装置、皮閉鎖装
置等をターンテーブル回転方向に沿って順次配設したも
のである。

【０００３】そして、めん皮供給機構から送られてくる
帯状のめん皮はカッターにて所定の形状（正方形状）、
大きさにカットされ、ターンテーブルの成形穴上に載置
される。この成形穴の上部には具供給機構が配設され、
これに装備されている供給ノズルが下降することによ
り、前記めん皮を成形穴内に押し込むと同時に当該めん
皮によって形成される凹み内に適量の具を充填する。

【０００４】その後、ターンテーブルが順次間欠回転
し、皮閉鎖装置によりめん皮の上方開口部が内側へ折り
畳まれ、めん皮全体で具を包んだ状態に成形される。こ
のようにしてシューマイが成形されるが、最後にグリー
ンピース供給装置からグリーンピースが１個ずつシュー
マイ上面の中央部に載置される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
のシューマイ成形機では、ターンテーブルの成形穴上に
載置されためん皮は、降下する供給ノズルより成形穴底
面まで一挙に押し込まれ、具が供給されるよう構成され
ているため、ともするとめん皮の不完全成形が行なわれ
ることがあった。したがって、従来の装置は連続生産に
は不向きのものであった。

【０００６】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑みなされたもので、具充填によるめん皮の
本成形前に半成形、即ち予めめん皮の中央部を若干凹ま
せておくことにより、その後の本成形を容易かつ確実に
行なえるようにしたシューマイ成形機を提供することを
目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るシューマイ成形機は、めん皮の供給機
構と、該供給機構から供給されためん皮を所定の大きさ
に切断するカッターと、所定の大きさに切断されためん
皮の半成形装置と、外周近傍に所定の間隔を置いて成形
穴を複数個設けたターンテーブルと、具供給兼本成形装
置と、皮の閉鎖装置とを主要素として具備したものであ
って、前記めん皮の半成形装置は、めん皮を載せた任意
形状、数の成形型孔を有する半成形型板の上方に、半押
込みロッドを上昇自在に、且つ該ロッドの下端が前記半
成形型板の成形型孔を貫通してターンテーブルの成形穴
の上部位置で停止されるよう構成し、以ってめん皮は半
成形型板の成形型孔を通過する際に所定の形状に形成さ
れてターンテーブルの成形穴の上部にて中央部が若干凹
んだ半成形状態で嵌入保持されるようにしたことを特徴
とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は本発明シューマイ成形機の概
略の全体正面図を示す。同上図において、１はめん皮供
給機構である。このめん皮供給機構１は、めん皮ａの原
料であるめん皮パウダーを収納するホッパー２と、該ホ
ッパー２から絞り出された厚地のめん皮を所定の厚みの
めん皮ａに引き剥ばす圧延ローラ３より構成されてい
る。尚、本実施例では２個一対のローラ３が二段に亘っ
て形成されているが、これに限定されるものではない。

【０００９】４はめん皮ａの半成形装置である。この半
成形装置４は、ターンテーブル８の成形穴９に対してカ
ッター１０により正方形状に切断されためん皮ａ′を所
定の形状に成形しつゝ略半分だけ押し込むことによって
当該めん皮ａ′の中央部を若干凹ませるようにしたもの
であって、半押込みロッド５と半成形型板６とチャック
７とから構成されている。

【００１０】前記半押込みロッド５は、ターンテーブル
８の成形穴９の真上に上昇自在に配設され、一方、前記
半成形型板６は、前記半押込みロッド５とターンテーブ
ル８の成形穴９の間に水平状態に配設されている。１１
はこの半成形型板６の保持部である。

【００１１】前記半成形型板６には、半押込みロッド５
とターンテーブル８の成形穴９に対応するように成形型
孔６ａが貫通形成されている。

【００１２】而して、前記めん皮供給機構１から送り出
されためん皮ａはガイド１２に案内されつゝその先端が
半成形装置４の半成形型板６の上面に略Ｌ型に屈曲した
状態で載せられると同時にチャック７に挾持されてター
ンテーブル８の中央側（図中右側方向）に向って引っ張
られる。（図１（Ａ））

【００１３】この状態でカッター１０が下降して正方形
状のめん皮ａ′に切断されるが、この時、当該めん皮
ａ′はその中央部が半成形型板６の成形型孔６ａに略合
致するように半成形型板６の上面に載せられる。（図２
（Ｂ））

【００１４】ついで、半押込みロッド５が降下すると同
時にチャック７が開いてめん皮ａ′を半成形型板６の成
形型孔６ａを通過してターンテーブル８の成形穴９内に
押し込む。この時、半押込みロッド５はターンテーブル
８の成形穴９の上部位置で停止されるよう調整されてい
るため、めん皮ａ′は反成形型板６の成形型孔６ａの形
状に成形されつゝその中央部が若干凹んだ半成形状態に
てターンテーブル８の成形穴９の上部に嵌入保持され
る。（図２（Ｃ））

【００１５】ついで、半押込みロッド５が上昇した後、
ターンテーブル８が回転し、半成形状態でめん皮ａ′が
嵌入保持されている成形穴９が具供給兼本成形装置１３
の真下に来た時にターンテーブル８が停止する。この具
供給兼本成形装置１３は駆動機構内蔵の本体１４と具ホ
ッパー１５と具供給ノズル１６とを装備しており、更に
前記具供給ノズル１６は本成形用の外部パイプ１６ａと
具吐出用の内部ノズル部１６ｂとが互いに摺動するよう
に配設してある。

【００１６】而して、前記ターンテーブル８の停止後、
直ちに具供給兼本成形装置１３が作動し具供給ノズル１
６が降下して成形穴９内の下方まで挿入されるので、半
成形状態で成形穴９内に嵌入保持されているめん皮ａ′
は、成形穴９内へ、その上縁のみ成形穴９上方へ突き出
された状態で成形穴９の下方まで完全に押し込まれ本成
形される。

【００１７】この時、外部パイプ１６ａに対して内部ノ
ズル部１６ｂは上方に位置しており、当該ノズル部１６
ｂから具ｂが吐出すると同時に外部パイプ１６ａが上昇
するため、具ｂは完全成形されているめん皮ａ′によっ
て形成される凹みの内部に充填される。（図３（Ａ）） 尚、図中１７は成形穴９内に上昇自在に配設されている
受台である。

【００１８】ついで、具供給ノズル１６が上昇した後
（図３（Ｂ））、再びターンテーブル８が回転し、前記
めん皮ａ′、具ｂが充填されている成形穴９が皮閉鎖装
置１８の真下に来た時にターンテーブル８が停止する。
この皮閉鎖装置１８は、４個のめん皮ａ′の折り畳み板
１８ａを装備しており、該各折り畳み板１８ａを図中矢
印に示す方向に回動させることで、成形穴９内で具ｂが
充填されているめん皮ａ′の上方突出部分を内側へ折り
畳む。（図３（Ｃ））

【００１９】ついで、前記各折り畳み板１８ａを外側へ
開いた後、再びターンテーブル８が回転し、めん皮ａ′
の折り畳み作業が完了した成形穴９がグリーンピース供
給装置１９の真下に来た時にターンテーブル８が停止す
る。このグリーンピース供給装置１９は、ホッパー２０
と、外周近傍にグリーンピース供給孔（図示しない）が
多数環状に穿設されている回転円板２１と、上昇自在な
押込みロッド２２とから構成され、ホッパー２０内に収
納されているグリーンピースｃが回転円板２１の各供給
孔内へいったん保持された後、降下する押込みロッド２
２により突き落されてその下方に位置するシューマイｄ
の上面中央部に載せられる。この後、受台１７が上昇
し、シューマイｄはターンテーブル８の成形穴９から完
全に突き出され、搬出コンベア（図示しない）に載せら
れる。（図３（Ｄ））

【００２０】尚、図４において、（Ａ）はめん皮ａの半
成形装置４における半成形型板６の実施第１例を示し、
成形型孔６ａが１個開口されている。（Ｂ）は前記半成
形型板６の実施の第２例を示し、形状の異なる成形型孔
６ａ・・・が４個開口されている。（Ａ）の半成形型板
６は一連式のシューマイ成形機、（Ｂ）の半成形型板６
は四連式のシューマイ成形機に各々組み込まれるが、こ
れに限定されるものではなく、二連あるいは三連式等で
もよいことは勿論である。

【００２１】

【発明の効果】以上のように、本発明に係るシューマイ
成形機は、めん皮に対する具充填兼本成形前に、当該め
ん皮の半成形装置を設けたものであって、該半成形装置
は、めん皮を載せる任意形状、数の成形型孔を有する半
成形型板と昇降自在な半押込みロッドとから成り、且つ
該ロッドの下端を前記半成形型板の成形型孔を貫通して
ターンテーブルの成形穴の上部位置で停止するように構
成したものであるから、めん皮は中央部が若干凹んだ半
成形状態で、しかも半成形型板の成形型孔に応じた任意
形状のものを容易且つ確実に成形することが可能なうえ
いに、いったん半成形してからターンテーブルの成形穴
に完全に押込み本成形するため、形態の良好なシューマ
イを簡易且つ迅速に量産することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るシューマイ成形機を示す概略の正
面図である。

【図２】本発明の要部であるめん皮の半成形の各工程を
示す説明図である。

【図３】半成形後のめん皮の具充填と本成形の各工程を
示す説明図である。

【図４】半成形型板の種類を示す説明図である。

【符号の説明】

１ めん皮供給機構 ４ 半成形装置 ５ 半押込みロッド ６ 半成形型板 ６ａ 成形型孔 ８ ターンテーブル ９ 成形穴 １０ カッター １３ 具充填兼本成形装置 ａ、ａ′ めん皮

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 めん皮の供給機構と、該供給機構から供
   給されためん皮を所定の大きさに切断するカッターと、
   所定の大きさに切断されためん皮の半成形装置と、外周
   近傍に所定の間隔を置いて成形穴を複数個設けたターン
   テーブルと、具供給兼本成形装置と、皮の閉鎖装置とを
   主要素として具備したものであって、前記めん皮の半成
   形装置は、めん皮を載せる任意形状、数の成形型孔を有
   する半成形型板の上方に、半押込みロッドを昇降自在
   に、且つ該ロッドの下端が前記半成形型板の成形型孔を
   貫通してターンテーブルの成形穴の上部位置で停止され
   るよう構成し、以ってめん皮は半成形型板の成形型孔を
   通過する際に所定の形状に成形されてターンテーブルの
   成形穴の上部にて中央部が若干凹んだ半成形状態で嵌入
   保持されるようにしたことを特徴とするシューマイ成形
   機。