JPH0956186A - 電動機の制御装置 - Google Patents

電動機の制御装置

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JPH0956186A
JPH0956186A JP7210319A JP21031995A JPH0956186A JP H0956186 A JPH0956186 A JP H0956186A JP 7210319 A JP7210319 A JP 7210319A JP 21031995 A JP21031995 A JP 21031995A JP H0956186 A JPH0956186 A JP H0956186A
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Tokuo Kaneko
徳男 金子
Masanori Miyazaki
雅徳 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電動機の速度及び電圧を監視して、転流失敗を
起こすことなく安定した信頼性の高い運転をを行う。 【構成】交流電源の電圧を一定の直流電圧に変換する回
生動作の可能なコンバータ 1と、前記直流電圧を可変周
波数可変電圧の交流電圧に変換し交流電動機 4を駆動す
るインバータ 3を備え、通常の運転では前記直流電圧を
定格電圧より低い電圧として力行回生の運転を行い、交
流電動機 4の速度が所定速度を越えたとき、前記直流電
圧を定格電圧に上昇させてコンバータ 1の回生運転を禁
止し、減速を行うときは前記直流電圧を低い電圧に戻し
た後にコンバータ 1の回生運転の禁止を解除して行う手
段37,39 を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を一旦直
流電力に変換した後、該直流電力を可変周波数可変電圧
の交流電力に変換して交流電動機を駆動する電力変換装
置に係り、特に、力行運転と回生運転の切り換え制御を
改善した電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の電動機の制御装置を図5
に示す。図5において、コンバータ 1は交流電源の電圧
を一定の直流電圧に変換して出力し、コンデンサ 2は直
流電圧を平滑して脈動のない電圧源としての直流電圧と
する。インバータ 3は平滑された直流電圧を可変周波数
可変電圧の交流電力に変換して出力し、誘導電動機 4を
可変速で駆動する。
【0003】このような装置では、誘導電動機 4の速度
を減速させるとき、負荷側の慣性エネルギーを吸収する
ために電力の回生運転が行われる。インバータ 3が回生
運転を行うと慣性エネルギーの吸収により直流電圧が上
昇するので、コンバータ 1は直流電圧を交流電圧に逆変
換して、交流電源側へ電力を回生する運転を行い、直流
電圧を所定値に抑制する。
【0004】コンバータ 1としてはサイリスタ素子が用
いられ、インバータ 3としてはIGBTを用いたのが一
般的であるが、インバータ 3としては更に、GTO、G
TR等の自己消弧素子も用いられる。
【0005】コンバータ 1とインバータ 3は次のように
制御される。電圧基準設定回路18に設定された電圧基準
DV* と電圧検出回路12で検出されたコンバータ 1の出力
電圧検出値DVとが電圧制御回路13で比較され、その偏差
をゼロとするように電流基準IP* を出力する。電流制御
回路14は、この電流基準IP*と変流器17、電流検出回路2
0を介して検出されるコンバータ 1の電流検出値IPとを
比較して、その偏差をゼロとするように電流制御信号CC
を出力し、位相制御回路15を介してコンバータ 1を制御
する。これにより、コンバータ 1の直流出力電圧DVは電
圧基準DV* に対応した値に制御される。
【0006】一方、速度基準設定回路 6に設定された速
度基準SP* と速度検出器 5、速度検出回路19を介して検
出される誘導電動機 4の速度検出値SPとが速度制御回路
7で比較され、その偏差をゼロとするようにトルク電流
基準IT* が出力される。ベクトル制御回路 9は、トルク
電流基準IT* と磁束制御回路 8から出力される励磁電流
基準If* に基づいてベクトル演算を行い、一次電流基準
* を出力する。電流制御回路10は、一次電流基準I*
と電流検出器16で検出した誘導電動機 4の一次電流検出
値Iとを比較し、その偏差をゼロとするように電圧基準
Vm* を出力する。PWM制御回路11はこの電圧基準Vm*
に基づいてインバータ 3をパルス幅変調制御し、インバ
ータ 3は電圧基準Vm* に応じた交流電圧を出力して誘導
電動機 4の速度を速度基準SP* に対応した値に制御す
る。
【0007】このように構成された電動機の制御装置で
は、コンバータ 1の確実な動作を保証するために、位相
制御回路15に、力行運転時における制御遅れ角αの最小
値を制限するためのαリミットと、回生運転時における
制御進み角の最小値を制限するためのβリミットが設け
られている。交流電源の電圧Ea は誘導電動機 4の定格
電圧で定まる定格直流出力電圧とαリミット、βリミッ
トを考慮して決定される。すなわち、交流電源の電圧E
a とコンバータ 1の出力電圧DVαの間には電流が連続す
る条件の下に周知の(1) 式の関係があり、α=0におけ
る出力電圧DVαをDV0 とするとコンバータ 1の出力電圧
DVαは(2) 式で示すことができる。
【0008】
【数1】 DVα=1.35*Ea *cos α (1) DVα=DV0 *cos α (2) 但し、DV0 =1.35*Ea 図6は、DV0 に対するDVαの関係を比率で示したもので
ある。一般的に、αリミットは10°程度、βリミット
は30°(遅れ角に換算して150°)程度に設定され
る。βリミットは回生運転時の確実な転流動作を保証す
るためαリミットより大きく設定される。この場合、コ
ンバータ 1の最大出力電圧DVmax は、力行運転時におい
て(3) 式の値となり、回生運転時において(4) 式の値と
なる。
【0009】
【数2】 DVmax =1.35*Ea *cos 10 = 1.33 *Ea (3) DVmax =1.35*Ea *cos 150 =-1.17 *Ea (4) 従って、力行時に比べ、回生時の方がコンバータ 1の最
大出力電圧が低くなるので、電源電圧Ea は(4) 式で決
定され、通常の力行運転では出力電圧に余裕のある状態
で運転され、制御遅れ角αを大きくして運転することに
なり、電源力率を悪化させる欠点がある。
【0010】本出願人は、上記欠点を克服するため、図
7に示す電動機制御装置を提案(特願平7-59609)した
が、以下にその概要を説明する。図7において、18a は
力行運転時の電圧基準DVm を与える電圧基準回路、18
bは回生運転時の電圧基準DVg を与える電圧基準回
路、21はコンバータ 1が力行運転か回生運転かを判別す
る周知の機能を有し、速度基準SP* に対応した速度基準
SPD * を出力すると共に、速度基準SP* を変化させたと
き所定動作後に速度基準SPD * を変化させる力行回生判
別回路である。その他の構成要素 1〜20は図5に示した
ものと同じである。
【0011】上記構成において、通常の力行運転では、
力行回生判別回路21から出力される判別信号m/g により
スイッチ31が閉路して電圧基準回路18a の電圧基準DVm
が電圧基準DV* として電圧制御回路13に与えられ、力行
運転が行われる。速度基準設定回路 6の速度基準SP*
下げられると力行回生判別回路21から出力される判定信
号m/g によりスイッチ31が開路し、スイッチ32が閉路し
て電圧基準がDVm からDVg に切り換えられる。そして、
実際の直流電圧DVが電圧基準DVg に対応した値に低下す
る所定時間後に、速度基準SPD * が速度基準SP* に対応
した値に低下して回生運転が行われ、誘導電動機 4は減
速を開始する。そして、減速が完了すると力行運転に戻
り、力行回生判別回路21から出力される判定信号m/g に
よりスイッチ32を開路し、スイッチ31を閉路して電圧基
準Dv* をDVg からDVm に切り換える。このように、力行
運転から回生運転に切り替わるとき、力行運転状態にお
いてコンバータ 1の出力電圧を低く設定変更してから回
生運転に切り替わるようにして、低い直流電圧で回生運
転を行わせることで交流電源の電圧Ea を低い値に選定
し、通常の力行運転における力率を改善するようにし
た。また、回生運転では磁束制御回路 8から出力される
励磁電流基準If* を低減させ、誘導電動機 4の端子電圧
を下げるようにした。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7の構成だ
けでは、通常運転中の様に回生動作を行うと回生エネル
ギーによって直流出力電圧が回生時の電圧基準DVg より
も大きくなり、βリミットで大きな回生電流が流れ、転
流余裕角が不足して転流失敗を起こす可能性がある。
【0013】本発明は、上記問題を解消するためになさ
れたもので、その目的とするところは、電動機の回転速
度及び電動機の電圧を監視して回生運転の条件をチェッ
クすると共に電動機の最大トルクを制限して、転流失敗
を起こすことなく安定した信頼性の高い運転をを行うこ
とのできる電動機の制御装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動機の制御装置では、交流電源の電圧を
一定の直流電圧に変換する回生動作の可能なコンバータ
と、前記直流電圧を可変周波数可変電圧の交流電圧に変
換し交流電動機を駆動するインバータを備え、通常の運
転では前記直流電圧を定格電圧より低い第2直流電圧と
して力行回生の運転を行い、前記交流電動機の速度が所
定速度を越えたとき、前記直流電圧を定格電圧に上昇さ
せて前記コンバータの回生運転を禁止し、減速を行うと
きは前記直流電圧を前記第2直流電圧に戻した後に前記
コンバータの回生運転の禁止を解除して行う。(請求項
1) また、前記交流電動機の速度が所定速度を越えたとき、
前記電動機の最大トルクを低減させ、電動機電流を低減
して運転する。(請求項2) また、交流電源の電圧を一定の直流電圧に変換する回生
動作の可能なコンバータと、前記直流電圧を可変周波数
可変電圧の交流電圧に変換し交流電動機を駆動するイン
バータを備え、通常の運転では前記直流電圧を定格電圧
より低い第2直流電圧として力行回生の運転を行い、前
記交流電動機の端子電圧が所定端子電圧を越えたとき、
前記直流電圧を定格電圧に上昇させて前記コンバータの
回生運転を禁止し、減速を行うときは前記直流電圧を前
記第2直流電圧に戻した後に前記コンバータの回生運転
の禁止を解除して行う。(請求項3) また、前記交流電動機の端子電圧が所定端子電圧を越え
たとき、前記電動機の最大トルクを低減させて運転す
る。(請求項4) また、前記交流電動機の端子電圧が所定端子電圧を越え
たとき、前記電動機の磁束を低減させ、電動機電圧を低
減させて運転する。(請求項5) また、前記交流電動機の端子電圧が増大して第1端子電
圧を越えたとき、所定端子電圧を越えたと判定し、前記
交流電動機の端子電圧が減少して前記第1端子電圧より
低い第2端子電圧以下のとき所定端子電圧以下と判定
し、所定端子電圧の判定にヒステリシス特性を持たせ、
電源電圧の変動や負荷変動があっても安定した制御を行
う。(請求項6) また、前記インバータは並列接続された複数の交流電動
機を駆動し、特定された1台の誘導電動機の速度検出値
及び端子電圧検出値を用いて制御する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1、2に対応する
実施例の構成を図1に示す。図1において、22a は力行
時のトルク制限値τm を設定する制限トルク設定器、22
b は回生時のトルク制限値τg を設定する制限トルク設
定器、33,34 は力行回生判別回路21から出力される信号
m/g によってオン・オフされるスイッチ、37は速度レベ
ル判定器、39は力行回生判別回路である。その他の構成
要素、コンバータ 1、フィルタコンデンサ 2、インバー
タ 3、誘導電動機 4、速度検出器 5、速度基準設定回路
6、速度制御回路 7、磁束制御回路 8、ベクトル制御回
路 9、電流制御回路10、PWM制御回路11、電圧検出回
路12、電圧制御回路13、電流制御回路14、位相制御回路
15、変流器16,17 、電圧基準設定回路18a,18b 、速度検
出回路19、電流検出回路20は従来(図7)と同じもので
ある。但し、速度制御回路 7はトルク制限値τL に応じ
てトルク電流基準IT* の最大値を制限する機能を備え、
位相制御回路15は指令MLによりコンバータ 1の回生運転
を禁止して力行運転のみに制限する機能を備えている。
力行回生判別回路39は、コンバータ 1が力行運転か回生
運転かを判別する周知の機能と、速度基準SP* に対応し
た速度基準SPD * を出力すると共に、速度基準SP* を変
化させるとき所定動作後に速度基準SPD * を変化させる
機能を有すると共に、スイッチ31〜34をオン・オフさせ
る信号m/g と、位相制御回路15に対してコンバータ 1の
回生運転を禁止する信号MLを出力する。なお、トルク制
限の設定値τm は交流電動機の最大許容トルクに設定さ
れ、設定値τg はそれより小さい値で、τm >τg の関
係で設定される。
【0016】上記構成において、速度レベル判定器37は
誘導電動機 4が所定の速度以下で運転されているか否か
を判定する信号SLを出力する。この信号SLにより誘導電
動機4が所定の速度以下で運転されていると判定された
とき、力行回生判別回路39は力行運転、回生運転に関わ
りなくスイッチ31,34 を開路し、スイッチ32,33 を閉路
する信号m/g を出力すると共に、位相制御回路15に対し
て力行運転、回生運転のいずれも許可する信号MLを出力
する。従って、誘導電動機 4が所定の速度以下で運転さ
れているときは、コンバータ 1は電圧基準DVg に応じた
出力電圧で運転され、インバータ 3は最大トルクτm 以
内で運転され、力行運転、回生運転のいずれをも行うこ
とが可能となる。
【0017】例えば、図2に示すように、時刻t1で誘導
電動機 4の速度SPが上昇し、所定の速度SP1 を越えるま
ではコンバータ 1の出力電圧DVは80%で運転され、イン
バータ 3のトルク制限値はτm に設定され、力行、回生
のいずれの運転をも行うことができる。この場合、最大
トルクτm の回生電流においてコンバータ 1の出力電圧
DVは交流電源の電圧Ea に対して制御余裕を持ち、βリ
ミットで制限されることなく十分な制御進み角を有し転
流失敗を起こすことなく確実な回生動作を行わせること
ができる。
【0018】時刻t4で誘導電動機 4が所定の速度SP1 を
越えると、速度レベル判定器37から出力される判定信号
SLにより、力行回生判別回路39は信号m/g を出力してス
イッチ31〜34を切り換え、電圧基準をDVg からDVm に切
り換え、トルク制限値をτmからτg に切り換えると共
に、位相制御回路15に対して回生運転を禁止する信号ML
を出力する。電圧基準の切り換えにより、コンバータ 1
の出力電圧DVは80%から100 %に上昇し誘導電動機 4の
最大トルクはτm からτg に低減して運転される。この
場合、コンバータ 1の出力電圧DVは交流電源の電圧Ea
に対して制御余裕が少なくなり、高力率で力行運転に限
定して運転される。
【0019】時刻t6で速度基準SP* を下げると、力行回
生判別回路39は、まずスイッチ31を開路し、スイッチ32
を閉路して電圧基準をDVm からDVg に切り換え、コンバ
ータ1の出力電圧DVが100 %から80%に低減したことを
確認してからコンバータ 1の回生運転の禁止を解除する
信号MLを出力し、速度基準SPD * を所定の変化率でSP*
に対応した値に減少させ、トルク制限値τg 以内の電流
で回生運転が行われ、誘導電動機 4は減速を開始する。
この場合、コンバータ 1の出力電圧DVが80%に低減さ
れ、更に、最大トルクがτm からτg に低減され回生電
流が低減されるので転流時における最大重なり角が低減
し、βリミットで制限されることなく十分な制御進み角
を有し転流失敗を起こすことなく確実な回生動作を行わ
せることができる。
【0020】誘導電動機 4が減速を開始して時刻t7で所
定の速度SP1 以下になると、力行回生判別回路39は、ス
イッチ34を開路し、スイッチ33を閉路する信号m/g を出
力してトルク制限値をτg からτm に切り換える。以
後、前述と同様にトルク制限値τm で力行、回生のいず
れの運転をも行うことが可能となる。
【0021】本発明の請求項3〜6に対応する実施例の
構成を図3に示す。図3において、23a は力行時の磁束
φm を設定する磁束設定回路、23b は回生時の磁束φg
を設定する磁束設定回路、35,36 は力行回生判別回路39
から出力される信号m/g によってオン・オフされるスイ
ッチ、40は電流制御回路10から出力される電圧指令Vmに
より誘導電動機 4の端子電圧レベルを間接的に検出する
電圧レベル検出器である。その他は図1と同様である。
但し、力行回生判別回路39は、コンバータ 1が力行運転
か回生運転かを判別する周知の機能と、速度基準SP*
対応した速度基準SPD * を出力すると共に、速度基準SP
* を変化させるとき所定動作後に速度基準SPD * を変化
させる機能を有すると共に、速度レベル判定器37の判定
信号SLに応じてスイッチ31〜36をオン・オフさせる信号
m/g と、位相制御回路15に対してコンバータ 1の回生運
転を禁止する信号MLを出力する。電圧レベル検出器40
は、誘導電動機 4の端子電圧が増大して特定電圧Vm1 を
越えると判定信号MVを出力し、端子電圧が減少して特定
電圧Vm1 より少し低い特定電圧Vm2以下になると判定信
号MVの出力を停止する。従って、誘導電動機 4の端子電
圧が増大するときと減少するときの所定電圧との間には
特定電圧Vm1 、Vm2 の設定で定まるヒステリシス特性が
存在する。また、設定磁束φm は誘導電動機の定格磁束
に設定され、設定磁束φg はφm より小さい値の弱め磁
束に設定される。
【0022】上記構成において、判定信号MVにより、誘
導電動機 4の端子電圧が所定電圧以下で運転されている
と判定されたとき、力行回生判別回路39は、力行運転、
回生運転に関わりなくスイッチ31,34,36を開路し、スイ
ッチ32,33,35を閉路する信号m/g を出力すると共に、位
相制御回路15に対して力行運転、回生運転のいずれも許
可する信号MLを出力する。従って、誘導電動機 4が所定
の電圧以下で運転されているときは、コンバータ 1は電
圧基準DVg に応じた出力電圧で運転され、インバータ 3
は最大トルクτm 以内で運転され、磁束は力行時の設定
磁束φm で運転され、力行運転、回生運転のいずれをも
行うことが可能となる。
【0023】誘導電動機 4の端子電圧が増大し、図4に
示すように、時刻t1で特定電圧Vm1を越えると、電圧レ
ベル検出器40はそれを示す判定信号MVを出力し、力行回
生判別回路39は、スイッチ32,33,35を開路し、スイッチ
31,34,36を閉路する信号m/gを出力すると共に、位相制
御回路15に対して回生運転を禁止する信号MLを出力す
る。従って、誘導電動機 4が所定の端子電圧以上で運転
されているときは、コンバータ 1は電圧基準DVm に応じ
た出力電圧で運転され、インバータ 3は最大トルクτg
以内で運転され、誘導電動機 4の磁束は弱め磁束φg で
運転され、コンバータ 1は回生運転が禁止され、高力率
の力行運転が行われる。
【0024】時刻t2で速度基準SP* を下げると、力行回
生判別回路39は、まずスイッチ31を開路し、スイッチ32
を閉路する信号m/g を出力して電圧基準をDVm からDVg
に切り換え、コンバータ 1の出力電圧DVが100 %から80
%に低減したことを確認して時刻t3からコンバータ 1の
回生運転の禁止を解除する信号MLを出力し、速度基準SP
D * を所定の変化率でSP* に対応した値に減少させ、設
定磁束φg でトルク制限値τg 以内の電流で回生運転が
行われる。この回生運転により誘導電動機 4が減速を開
始して時刻t4で端子電圧が所定電圧Vm2 以下になると電
圧レベル検出器40から出力される判定信号MVが変化し、
力行回生判別回路39は、スイッチ34,36を開路し、スイ
ッチ33,35 を閉路する信号m/g を出力してトルク制限値
をτg からτm に切り換え、設定磁束をφg からφm に
切り換える。以後、前述と同様にトルク制限値τm 、設
定磁束φm で力行、回生のいずれの運転をも行うことが
可能となる。
【0025】このように、誘導電動機 4の速度或いは端
子電圧のレベルを監視して制御を行うことにより、力行
回生運転の動作を確実に行わせることが可能となる。ま
た、レベル判定にヒステリシス特性を持たせることによ
り、負荷変動や交流電源の電圧変動に対しても安定した
動作を行わせることができる。
【0026】以上の説明では1台の誘導電動機を駆動す
る例で示したが、本発明の電動機の制御装置は複数台の
誘導電動機を並列接続して駆動する場合にも適用するこ
とができる。この場合、特定された1台の誘導電動機の
速度を代表して検出し、全体の誘導電動機の速度が制御
される。この技術については既に提案している(特願昭
59-17336, 特願昭61-43251)ので説明は省略する。この
ように複数台の誘導電動機が並列駆動され、コンバータ
1の回生運転が禁止された状態で運転されている場合、
負荷状態によって一部の誘導電動機が回生運転状態にな
っても他の誘導電動機が回生電力を吸収するのでコンバ
ータ 1の出力電圧が過電圧になることなく運転を行うこ
とができる利点がある。(請求項7)
【0027】
【発明の効果】本発明の電動機の制御装置によれば、電
動機の回転速度及び電動機の電圧を監視して回生運転の
条件をチェックすると共に電動機の最大トルクを制御し
て電動機の最大電流を制限して運転し、転流失敗を起こ
すことなく安定した信頼性の高い運転を行うことができ
る。また、交流電源の電圧を低く選定することができ、
通常の力行運転で電源力率が良く、効率の良い運転を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機制御装置の実施例を示す構成
図。
【図2】上記実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【図3】本発明の電動機制御装置の別の実施例を示す構
成図。
【図4】上記実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【図5】従来の電動機制御装置を示す構成図。
【図6】上記従来の電動機制御装置の問題点を説明する
ための特性図。
【図7】改良された従来の電動機制御装置を示す構成
図。
【符号の説明】
1…コンバータ 2…フィルタコンデンサ 3
…インバータ 4…誘導電動機 6…速度基準設定回路 7
…速度制御回路 8…磁束制御回路 9…ベクトル制御回路 10…電流制御回路(インバータ) 11
…PWM制御回路 12…電圧検出回路 13…電圧制御回路 13
b …ヒステリシス回路 14…電流制御回路(コンバータ) 15
…位相制御回路 16,17 …変流器 18…電圧基準設定回路 18a …電圧基準設定回路(力行時) 18b …電圧基準
設定回路(回生時) 19…速度検出回路 20…電流検出回路 21
…力行回生判別回路 22a …制限トルク設定器(力行時) 22b …制限トル
ク設定器(回生時) 23a …磁束設定回路(力行時) 23b …磁束設定
回路(回生時) 24…負荷 25…プログラマ
ブルコントローラ 31〜36…スイッチ 37…速度レベル
判定器 38…電圧レベル判定器 39…力行回生判
別回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源の電圧を一定の直流電圧に変換す
    る回生動作の可能なコンバータと、前記直流電圧を可変
    周波数可変電圧の交流電圧に変換し交流電動機を駆動す
    るインバータを備え、通常の運転では前記直流電圧を定
    格電圧より低い第2直流電圧とし、前記交流電動機の速
    度が所定速度を越えたとき、前記直流電圧を定格電圧に
    上昇させて前記コンバータの回生運転を禁止し、減速を
    行うときは前記直流電圧を前記第2直流電圧に戻した後
    に前記コンバータの回生運転の禁止を解除して行うこと
    を特徴とする電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電動機の制御装置におい
    て、前記交流電動機の速度が所定速度を越えたとき、前
    記交流電動機の最大トルクを低減させて運転することを
    特徴とする電動機の制御装置。
  3. 【請求項3】交流電源の電圧を一定の直流電圧に変換す
    る回生動作の可能なコンバータと、前記直流電圧を可変
    周波数可変電圧の交流電圧に変換し交流電動機を駆動す
    るインバータを備え、通常の運転では前記直流電圧を定
    格電圧より低い第2直流電圧とし、前記交流電動機の端
    子電圧が所定端子電圧を越えたとき、前記直流電圧を定
    格電圧に上昇させて前記コンバータの回生運転を禁止
    し、減速を行うときは前記直流電圧を前記第2直流電圧
    に戻した後に前記コンバータの回生運転の禁止を解除し
    て行うことを特徴とする電動機の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電動機の制御装置におい
    て、前記交流電動機の端子電圧が所定端子電圧を越えた
    とき、前記交流電動機の最大トルクを低減させて運転す
    ることを特徴とする電動機の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載の電動機の制御装置におい
    て、前記交流電動機の端子電圧が所定端子電圧を越えた
    とき、前記交流電動機の磁束を低減させて運転すること
    を特徴とする電動機の制御装置。
  6. 【請求項6】請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の
    電動機の制御装置において、前記交流電動機の端子電圧
    が増大して第1端子電圧を越えたとき、所定端子電圧を
    越えたと判定し、前記交流電動機の端子電圧が減少して
    前記第1端子電圧より低い第2端子電圧以下のとき所定
    端子電圧以下と判定し、所定端子電圧の判定にヒステリ
    シス特性を持たせたことを特徴とする電動機の制御装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の
    電動機の制御装置において、前記インバータは並列接続
    された複数の交流電動機を駆動し、特定された1台の誘
    導電動機の速度検出値及び端子電圧検出値を用いて制御
    することを特徴とする電動機の制御装置。
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