JPH095591A - 紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニット - Google Patents

紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニット

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JPH095591A
JPH095591A JP7153540A JP15354095A JPH095591A JP H095591 A JPH095591 A JP H095591A JP 7153540 A JP7153540 A JP 7153540A JP 15354095 A JP15354095 A JP 15354095A JP H095591 A JPH095591 A JP H095591A
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JP
Japan
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curable resin
optical fiber
ultraviolet curable
inner layer
fiber unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP7153540A
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English (en)
Inventor
Yukiaki Kanbe
幸昭 神部
Kazuhisa Kashiwabara
一久 柏原
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH095591A publication Critical patent/JPH095591A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数本の光ファイバ1を中心抗張力体2の周
囲に撚合せたユニットコア3の外周に紫外線硬化樹脂か
らなる内層4を有し、さらにその外周に該内層4よりも
ヤング率の高い紫外線硬化樹脂からなる外層5を有した
構造の紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニット6にお
いて、前記内層4及び外層5を構成する紫外線硬化樹脂
の剥離強度を変えた紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユ
ニット6を形成し、該紫外線硬化樹脂充填型光ファイバ
ユニットの特性評価をおこなった。その結果、前記内層
4と前記外層5の剥離強度が0.5Kg/25mm以上であれば、
側圧による変形はほとんど見られず、また伝送損失もほ
とんどない光ファイバユニットが得られることがわかっ
た。 【効果】 本発明によれば、布設時の側圧の影響を受け
にくく、内部の光ファイバへの影響が小さい紫外線硬化
樹脂充填型光ファイバユニットを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光海底線やOPGWな
どに用いる紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニッ
ト6は図1に示すように、複数の光ファイバ1を中心抗
張力体2の周囲に撚合せたユニットコア3と、該ユニッ
トコア3の外周に形成された紫外線硬化樹脂からなる内
層4、及び該内層4の外周に形成された紫外線硬化樹脂
からなる外層5によって構成される。耐側圧性から考え
れば、前記ユニットコア3の外周には内層4と外層5を
一体化した層を形成することが望ましいが、光ファイバ
1の保護という理由により、一体化せずに外層5を形成
する紫外線硬化樹脂のヤング率を内層4を形成する紫外
線硬化樹脂のヤング率よりも高くして、光ファイバユニ
ット6にシェル効果を持たせている。
【0003】前述した紫外線硬化樹脂充填型光ファイバ
ユニット6の一般的な製造方法は以下の通りである。ま
ず、複数の光ファイバ1を中心抗張力体2の周囲に撚合
せたユニットコア3を形成し、該ユニットコア3の外周
に紫外線硬化樹脂を被覆した後に紫外線を照射して硬化
させ、内層4とする。続いて、該内層4の外周に内層4
を形成する紫外線硬化樹脂よりもヤング率の高い紫外線
硬化樹脂を被覆し、しかる後に紫外線を照射して硬化さ
せ、外層5とする。なお、紫外線効果樹脂充填型光ファ
イバユニットの構造は、上述したものに限られず、複数
の内層や外層を有するものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、光ファイバユ
ニットは、ケーブル敷設などの際に大きな側圧が加わる
と内層と外層が剥離し、物理的に壊れてしまうことがあ
る。光ファイバユニットが壊れると、内部の光ファイバ
に無理な力が加わって光ファイバの光損失が増加してし
まうが、さらに大きな力が加わった場合には光ファイバ
が断線してしまうこともあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、ケーブ
ル敷設などにより紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニ
ットに側圧が加わっても、容易に内層と外層が剥離しな
い紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニットを提供する
ことにある。
【0006】請求項1記載の発明は、複数本の光ファイ
バを撚合せたユニットコア外周に、紫外線硬化樹脂から
なる内層と、該内層の外周に前記紫外線硬化樹脂と同種
または異種の紫外線硬化樹脂からなる外層を有する光フ
ァイバユニットにおいて、前記内層を形成する紫外線硬
化樹脂と前記外層を形成する紫外線硬化樹脂の剥離強度
が0.5Kg/25mm以上であることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、複数本の光ファイ
バを撚合せたユニットコア外周に、紫外線硬化樹脂から
なる内層と、該内層の外周に前記紫外線硬化樹脂と同種
または異種の紫外線硬化樹脂からなる外層を有する光フ
ァイバユニットにおいて、前記内層を形成する紫外線硬
化樹脂及び前記外層を形成する紫外線硬化樹脂の構成物
質の主成分の結合がエステル結合であることを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発明は、複数本の光ファイ
バを撚合せたユニットコア外周に、紫外線硬化樹脂から
なる内層と、該内層の外周に前記紫外線硬化樹脂と同種
または異種の紫外線硬化樹脂からなる外層を有する光フ
ァイバユニットにおいて、前記内層を形成する紫外線硬
化樹脂及び前記外層を形成する紫外線硬化樹脂の構成物
質の主成分の結合がエーテル結合であることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本願発明によれば、紫外線硬化樹脂充填型光フ
ァイバユニットを構成する内層と外層の密着度が従来よ
りも高くなり、ケーブル敷設などにより側圧を受けても
容易には剥離しなくなる。加えて、内層と外層の形状も
安定するので、内部の光ファイバにも無理な力がかから
ない紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニットを得るこ
とができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に述べ
る。図1は本発明に関わる紫外線硬化樹脂充填型光ファ
イバユニット6を示す。すなわち、紫外線硬化樹脂充填
型光ファイバユニット複数本の光ファイバ1を中心抗張
力体2の周囲に撚合せたユニットコア3の外周に紫外線
硬化樹脂からなる内層4を有し、さらにその外周に該内
層3よりもヤング率の高い紫外線硬化樹脂からなる外層
5を有した構造をしている。
【0011】実施例として、本願発明者らは、前記内層
4を構成する紫外線硬化樹脂と外層5を構成する紫外線
硬化樹脂との間の剥離強度を変えた紫外線硬化樹脂充填
型光ファイバユニット6を形成し、該紫外線硬化樹脂充
填型光ファイバユニットの特性評価をおこなった。具体
的な方法は以下の通りである。
【0012】第1段階として、図2に示すような測定装
置で、剥離強度を測定するために以下のような実験をお
こなった。まず、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化
樹脂からなる25mm× 150mm× 200μmの大きさのシート
7の上にこの樹脂とヤング率の異なる紫外線硬化樹脂を
200μmの厚さの層8となるように塗布し、窒素雰囲気
中で紫外線を照射して該層8を硬化させたものをサンプ
ル9として4種類用意した。前記サンプル9のシート7
側をチャック10にて、前記層8側をチャック10’に
て把持する。次いで、該チャック10、10’をそれぞ
れ矢印方向に引張り、サンプル9がシート7と層8に剥
離した時の引張力をバネばかり11にて測定する。
【0013】続いて、先に剥離強度を測定した紫外線硬
化樹脂の組み合わせにおいて、ヤング率の低い紫外線硬
化樹脂で内層4を、ヤング率の高い紫外線硬化樹脂で外
層5を形成して、光ファイバユニット6を製造した。続
いて図3に示すように、得られた光ファイバユニット6
を一辺が 300mmの平行板12、12’で挟み、該平行板
12に 150Kgの荷重を掛けることによって、前記光ファ
イバユニット6に側圧を加える。この側圧を加えられた
光ファイバユニット6の側圧を加えられる前の光ファイ
バユニット6に対する変形量(具体的には、該光ファイ
バユニット6の直径から算出する)並びに該光ファイバ
ユニット6内の光ファイバの伝送損失を測定した。
【0014】その結果を図4のグラフにまとめた。この
グラフによれば、光ファイバユニットの変形量が光ファ
イバの伝送損失に大きく影響していることが確かめられ
る。また、特に内層3を外層4の剥離強度が0.5Kg/25mm
以上であれば、側圧による変形はほとんど見られず、ま
た伝送損失もほとんどない光ファイバユニットが得られ
ることがわかる。
【0015】さらに、本発明者らは、剥離強度に影響を
与える因子の存在について鋭意研究を重ねたところ、以
下のようなことがわかった。
【0016】通常、紫外線硬化樹脂は、図5に示される
ようにジイソシアネート、ポリオール、ヒドロキシアク
リレートの3種の物質が主成分となって構成される。こ
れらの結合の仕方によって紫外線硬化樹脂の種類は異な
る。例えば、これらがウレタン結合にて結びついてオリ
ゴマーを構成すればウレタン系の紫外線硬化樹脂とな
る。この紫外線硬化樹脂の主成分を構成する3種の物質
のうち、ポリオールは高分子であり、他の物質に対して
も分子量が大きいので、紫外線硬化樹脂の特性はポリオ
ールの特性に依存するところが大きい。前記ポリオール
は大きく分けて、エーテル結合を有するポリエーテル系
のものと、エステル結合を有するポリエステル系のもの
がある。そこで、ポリオールの系が異なるウレタンアク
リレート系紫外線硬化樹脂を構成し、これらの組合せを
変えて剥離強度を実施例と同様な方法で測定したとこ
ろ、次の表1のような関係があることがわかった。
【0017】
【表1】
【0018】すなわち、内層を形成する紫外線硬化樹脂
と外層を形成する紫外線硬化樹脂のポリオールの系を同
じくすれば、光ファイバユニットの各層を形成する樹脂
に要求される剥離特性を満足する。なお、この傾向はウ
レタンアクリレート系紫外線硬化樹脂に限らず、他の紫
外線硬化樹脂で実験した結果も同一の傾向を示した。ま
た、ポリオールの組成が同一である紫外線硬化樹脂を用
いればさらに高い剥離強度が得られることは明らかであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ケーブル敷設時の側圧
の影響を受けにくく、内部の光ファイバへの影響が小さ
い紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニットを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニ
ットの断面図である。
【図2】図2は、紫外線硬化樹脂層の剥離強度の測定方
法を示した概略図である。
【図3】図3は、光ファイバユニットへの側圧付与の方
法を示した概略図である。
【図4】図4は、実施例の結果をまとめたグラフであ
る。
【図5】図5は、紫外線硬化樹脂の分子構造を説明する
概略図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ 2…中心抗張力体 3…ユニットコア 4…内層 5…外層 6…光ファイバユニット 7…シート 8…層 9…サンプル 10、10’…チャック 11…バネばかり 12、12’…平行板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の光ファイバを撚合せたユニット
    コア外周に、紫外線硬化樹脂からなる内層と、該内層の
    外周に前記紫外線硬化樹脂と同種または異種の紫外線硬
    化樹脂からなる外層を有する光ファイバユニットにおい
    て、 前記内層を形成する紫外線硬化樹脂と前記外層を形成す
    る紫外線硬化樹脂の剥離強度が0.5Kg/25mm以上であるこ
    とを特徴とする紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 複数本の光ファイバを撚合せたユニット
    コア外周に、紫外線硬化樹脂からなる内層と、該内層の
    外周に前記紫外線硬化樹脂と同種または異種の紫外線硬
    化樹脂からなる外層を有する光ファイバユニットにおい
    て、 前記内層を形成する紫外線硬化樹脂及び前記外層を形成
    する紫外線硬化樹脂の構成物質の主成分の結合がエステ
    ル結合であることを特徴とする紫外線硬化樹脂充填型光
    ファイバユニット。
  3. 【請求項3】 複数本の光ファイバを撚合せたユニット
    コア外周に、紫外線硬化樹脂からなる内層と、該内層の
    外周に前記紫外線硬化樹脂と同種または異種の紫外線硬
    化樹脂からなる外層を有する光ファイバユニットにおい
    て、前記内層を形成する紫外線硬化樹脂及び前記外層を
    形成する紫外線硬化樹脂の構成物質の主成分の結合がエ
    ーテル結合であることを特徴とする紫外線硬化樹脂充填
    型光ファイバユニット。
JP7153540A 1995-06-20 1995-06-20 紫外線硬化樹脂充填型光ファイバユニット Pending JPH095591A (ja)

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JPH095591A true JPH095591A (ja) 1997-01-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4953777A (en) * 1986-10-08 1990-09-04 Chromalloy Gas Turbine Corporation Method for repairing by solid state diffusion metal parts having damaged holes

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