JPH0776118B2 - 被覆光フアイバの製造方法 - Google Patents

被覆光フアイバの製造方法

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JPH0776118B2
JPH0776118B2 JP61298820A JP29882086A JPH0776118B2 JP H0776118 B2 JPH0776118 B2 JP H0776118B2 JP 61298820 A JP61298820 A JP 61298820A JP 29882086 A JP29882086 A JP 29882086A JP H0776118 B2 JPH0776118 B2 JP H0776118B2
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周司 岡川
恵吾 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、複数層の被覆を有する被覆光ファイバの製造
方法に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
通信用石英系被覆光ファイバの代表的な構造は第1図に
示すように、コアとクラッドよりなる外径125μmの光
ファイバ1の外側に、緩衝層として軟質の紫外線硬化型
樹脂により外径200〜300μmの軟質被覆2を形成し、そ
の上に保護層として硬質の紫外線硬化型樹脂により外径
250〜500μmの硬質被覆3を形成したものである。つま
り被覆構造としては軟質被覆(ヤング率1Kg/mm2以下)
と硬質被覆(ヤング率10Kg/mm2以上)の組合せよりなる
二層構造が一般的である。
軟質被覆は、その外側に硬質被覆を形成する際の成形の
バラツキを均一化すると共に、硬質被覆との組合せによ
り、側圧などの外力や温度変化による熱応力で光ファイ
バにマイクロベンドが起こるのを防止し、以て伝送損失
の増加を防止する働きをしている。また硬質被覆は、被
覆光ファイバのスクリーニング、特に1%以上の高歪ス
クリーニングにより光ファイバが劣化するのを防止する
働きをしている。
このような二層被覆構造の光ファイバにおいて耐スクリ
ーニング性、温度特性などの向上を図るには、軟質被覆
と硬質被覆の界面の接着状態が重要なポイントとなる。
例えば耐スクリーニングに関しては、両者の界面が十分
に接着していることが必要であり、温度特性に関して
は、長手方向における界面の接着状態の均一性が重要で
ある。
このほかにも被覆光ファイバにおいて被覆層間の接着状
態が問題となる場合がある。例えば第2図に示すよう
に、第1図のような被覆光ファイバ4の上に識別のため
紫外線硬化型インクや熱硬化型インクによる着色層5を
形成することがあるが、この場合には硬質被覆3と着色
層5をよく接着させることが要求される。さらに第3図
に示すように、第1図のような被覆光ファイバ4を複数
本ならべ、その上に軟質共通被覆6と硬質共通被覆7を
順次形成したテープ状多心型被覆光ファイバ8において
は、軟質共通被覆6と硬質共通被覆7間の接着状態が温
度特性や共通被覆の剥ぎ取り性に大きく影響する。
このように被覆光ファイバにおいては、内層側被覆と外
層側被覆とを十分にかつ均一に接着させたいという要求
があるが、それらを接着させる実用的な手段がまた見出
されていない。内層側被覆と外層側被覆を接着させるの
に接着剤を使用することは、製造工程が煩雑になるだけ
でなく、コスト的にも不利である。
〔問題点の解決手段とその作用〕
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決した被
覆光ファイバの製造方法を提供するもので、その方法
は、複数層の被覆を有する被覆光ファイバの製造方法に
おいて、上記複数層の被覆のうち相互に接着させる必要
のある内層側被覆と外層側被覆を形成する際に、上記内
層側被覆の材料として紫外線硬化型樹脂を用い、それを
被覆して硬化させる際の紫外線照射を酸素濃度5%以上
の雰囲気下で行って内層側被覆を形成し、その上に直接
上記外層側被覆を形成することを特徴とするものであ
る。
上記のように、紫外線硬化型樹脂を被覆し、それを硬化
させる際の紫外線照射を酸素濃度5%以上の雰囲気下で
行うと、内部は硬化しているが表面が未硬化状態の被覆
が得られる。これは紫外線により活性化された酸素が被
覆表面のラジカルをトラップして重合反応を停止させ、
表面のみ未反応になるためと考えられる。したがってこ
の層を内層側被覆とし、その上に外層側被覆を形成する
と、そのときに上記未反応部分が反応して外層側被覆と
結合し、良好な接着状態が得られるようになる。酸素濃
度を5%以上とする理由は、これより低いと表面まで硬
化してしまい、表面未反応の状態が得られないためであ
る。
内層側被覆の材料は、酸素を活性化する紫外線でラジカ
ル重合する樹脂(エチレン系不飽和化合物)であればよ
く、代表的なものとしては、紫外線硬化型ウレタンアク
リレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、シリコンア
クリレート樹脂、ポリブタジエンアクリレート樹脂など
があげられる。
また外層側被覆としては、紫外線硬化型樹脂、熱硬化性
樹脂、熱可塑性樹脂(ナイロン)などが使用できるが、
特に紫外線硬化型樹脂を使用することが好ましい。その
理由は、外層側被覆に紫外線硬化型樹脂を使用すると、
それを紫外線照射により硬化させるときに、内層側被覆
表面の未反応部分も同時にラジカル重合して内外層間に
架橋が形成され、接着が強固になるからである。
〔実施例〕
第4図に示すように加熱炉11内のプリフォームから外径
125μmの光ファイバ(コア径50μm、Δ=1%、GI
型)1を線速100m/minで線引し、その光ファイバ1を塗
布装置12に通して軟質の紫外線硬化型ウレタンアクリレ
ート樹脂(硬化後のヤング率が0.1Kg/mm2)を外径が200
μmになるように被覆した後、それを120W/cmのメタル
ハライドランプを備えた紫外線照射装置13に通して紫外
線を照射すると同時に、同装置13内の光ファイバ通過筒
内に下から上へ15/minの空気を流し、被覆した紫外線
硬化型ウレタンアクリレート樹脂を空気雰囲気下(酸素
濃度21%)で硬化させ、軟質被覆2を形成した。
次いでそれを塗布装置14に通して硬質の紫外線硬化型ウ
レタンアクリレート樹脂(硬化後のヤング率が50Kg/m
m2)を外径が250μmになるように被覆した後、それを
上記と同じ120W/cmメタルハライドランプを備えた紫外
線照射装置15に通して紫外線を照射すると同時に、同装
置13内の光ファイバを通す筒内に下から上へ15/minの
窒素を流し、被覆した紫外線硬化型ウレタンアクリレー
ト樹脂を硬化させ、硬質被覆3を形成した。
以上のようにして製造した被覆光ファイバ15Kmについて
1%スクリーニングを行った結果、断線はなかった。さ
らに1Kmの束取りサンプルにつき温度特性をみるため、
−40℃での伝送損失を測定した結果では、0.05dB/Km以
下の損失増であった。
以下、軟質被覆を形成するときの硬化雰囲気を変え、そ
れ以外の条件を同じにして、同様の実験を行った結果は
第1表のとおりである。
酸素濃度4%の比較例1においては、軟質被覆と硬質被
覆は一応接着しており、1%スクリーニング時の断線は
1回/15Kmであったが、接着が不安定で、長手方向に不
均一なため、−40℃で0.3dB/Kmの損失増が認められた。
また酸素濃度2%の比較例2においては、軟質被覆と硬
質被覆は接着しておらず、低温における収縮応力が両被
覆間のスベリにより均一化されるため、−40℃での損失
増は0.05dB/Km以下と良好であった。しかし1%のスク
リーニングでは、両被覆間が接着していないため9回/1
5Kmの断線が発生した。これに対し酸素濃度5%以上の
実施例1および2においては軟質被覆と硬質被覆が十分
にかつ均一に接着し、すぐれた耐スクリーニング性およ
び温度特性が得られた。
上記実施例では、二層被覆構造の被覆光ファイバを製造
する場合について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、例えば第2図のような被覆光ファイバを
製造する場合には、一層目の軟質被覆2を形成するとき
は上記実施例と同様とし、二層目の硬質被覆3を形成す
るときにも、紫外線硬化型樹脂を使用し、酸素濃度5%
以上の雰囲気で硬化させれば、硬質被覆3と着色層5と
の接着性を高めることができる。また第3図のようなテ
ープ状多心型被覆光ファイバを製造する場合には、軟質
共通被覆6を形成するときに、紫外線硬化型樹脂を使用
し、酸素濃度5%以上の雰囲気で硬化させれば、それと
硬質共通被覆7との接着性を高めることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、複数層の被覆を有
する被覆光ファイバの製造方法において、相互に接着さ
せる必要のある内層側被覆と外層側被覆とを、接着剤な
どで使用することなく、紫外線照射時の酸素濃度を調整
するという極めて簡単な手段で十分にかつ均一に接着さ
せることができるようになり、被覆光ファイバの性能向
上に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は各種の被覆光ファイバを示す断面
図、第4図は本発明の方法で第1図のような被覆光ファ
イバを製造する場合の実施例を示す説明図である。 1……光ファイバ、2……軟質被覆、3……硬質被覆、
4……被覆光ファイバ、11……加熱炉、12・14……ダイ
ス、13・15……紫外線照射装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数層の被覆を有する被覆光ファイバの製
    造方法において、上記複数層の被覆のうち相互に接着さ
    せる必要のある内層側被覆と外層側被覆を形成する際
    に、上記内層側被覆の材料として紫外線硬化型樹脂を用
    い、それを被覆して硬化させる際の紫外線照射を酸素濃
    度5%以上の雰囲気下で行って内層側被覆を形成し、そ
    の上に直接上記外層側被覆を形成することを特徴とする
    被覆光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の製造方法であ
    って、内層側被覆および外層側被覆がともにラジカル重
    合反応により硬化する樹脂よりなることを特徴とするも
    の。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載の製造方法であ
    って、内層側被覆が紫外線硬化型ウレタンアクリレート
    樹脂よりなることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項または第3項記載の
    製造方法であって、外層側被覆が紫外線硬化型樹脂、熱
    硬化性樹脂または熱可塑性樹脂よりなることを特徴とす
    るもの。
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