JPH095588A - 光ファイバ素線 - Google Patents
光ファイバ素線Info
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- JPH095588A JPH095588A JP7153698A JP15369895A JPH095588A JP H095588 A JPH095588 A JP H095588A JP 7153698 A JP7153698 A JP 7153698A JP 15369895 A JP15369895 A JP 15369895A JP H095588 A JPH095588 A JP H095588A
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- JP
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- optical fiber
- primary coating
- coating material
- water absorption
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/104—Coating to obtain optical fibres
- C03C25/1065—Multiple coatings
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水中に長期間浸漬されても、光ファイバの伝
送損失の増加を防止することが可能な光ファイバ素線の
提供。 【構成】 光ファイバ裸線4の外周表面に一次被覆層1
5が形成されて光ファイバ素線において、上記一次被覆
層15をなす一次被覆材の吸水率が1.5重量%以下で
ある光ファイバ素線2。 【効果】 この光ファイバ素線を用いた光ファイバケー
ブルの内部に破損等により水が侵入した場合に水中に長
期間浸漬されても、上記一次被覆材の外周表面を被覆す
る二次被覆材の吸水率に係わりなく、上記光ファイバ裸
線と上記一次被覆材からなる一次被覆層との界面が部分
的に剥離することがないので、この剥離した部分に水分
が溜ることがなく、よって部分的膨れが生じることがな
い。従って部分的膨れに起因して光ファイバ素線がその
長手方向に不均一なマイクロベンドを受けることが低減
されるので、光ファイバの伝送損失が増加するのを防止
できる。
送損失の増加を防止することが可能な光ファイバ素線の
提供。 【構成】 光ファイバ裸線4の外周表面に一次被覆層1
5が形成されて光ファイバ素線において、上記一次被覆
層15をなす一次被覆材の吸水率が1.5重量%以下で
ある光ファイバ素線2。 【効果】 この光ファイバ素線を用いた光ファイバケー
ブルの内部に破損等により水が侵入した場合に水中に長
期間浸漬されても、上記一次被覆材の外周表面を被覆す
る二次被覆材の吸水率に係わりなく、上記光ファイバ裸
線と上記一次被覆材からなる一次被覆層との界面が部分
的に剥離することがないので、この剥離した部分に水分
が溜ることがなく、よって部分的膨れが生じることがな
い。従って部分的膨れに起因して光ファイバ素線がその
長手方向に不均一なマイクロベンドを受けることが低減
されるので、光ファイバの伝送損失が増加するのを防止
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバケーブル内に
収納される光ファイバテープ心線に用いられる光ファイ
バ素線に関する。
収納される光ファイバテープ心線に用いられる光ファイ
バ素線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より光ファイバを光ファイバケーブ
ル内に高密度に収納するために、複数本の光ファイバ素
線をテープ状に一体化した光ファイバテープ心線を複数
枚束ねた状態でスペーサのスロットに収納し、さらにこ
のスロットをシース内に収納し、光ファイバケーブルを
構成する方法が行われている。また、この光ファイバケ
ーブルにおいては、シース内の空隙に緩衝材であるジェ
リー(鉱油系粘稠物質)が充填されている。
ル内に高密度に収納するために、複数本の光ファイバ素
線をテープ状に一体化した光ファイバテープ心線を複数
枚束ねた状態でスペーサのスロットに収納し、さらにこ
のスロットをシース内に収納し、光ファイバケーブルを
構成する方法が行われている。また、この光ファイバケ
ーブルにおいては、シース内の空隙に緩衝材であるジェ
リー(鉱油系粘稠物質)が充填されている。
【0003】図3は、このような光ファイバケーブルに
用いられる光ファイバテープ心線であり、図中符号1
は、光ファイバテープ心線である。この光ファイバテー
プ心線1は、光ファイバ素線2を複数本平行に並べて紫
外線硬化型樹脂からなる一括被覆層3にて被覆してなる
もので、その断面形状は平坦となっている。上記光ファ
イバ素線2は、光ファイバ裸線4の外周表面に紫外線硬
化型樹脂からなる一次被覆層5を形成し、さらにこれの
外周表面に着色紫外線硬化型樹脂からなる二次被覆層6
を形成してなるものである。
用いられる光ファイバテープ心線であり、図中符号1
は、光ファイバテープ心線である。この光ファイバテー
プ心線1は、光ファイバ素線2を複数本平行に並べて紫
外線硬化型樹脂からなる一括被覆層3にて被覆してなる
もので、その断面形状は平坦となっている。上記光ファ
イバ素線2は、光ファイバ裸線4の外周表面に紫外線硬
化型樹脂からなる一次被覆層5を形成し、さらにこれの
外周表面に着色紫外線硬化型樹脂からなる二次被覆層6
を形成してなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の光フ
ァイバ素線にあっては、破損等により上述のケーブル内
に水が侵入したりするなどの不測の事態が生じた場合に
水中に長期間浸漬されると、光ファイバ裸線4と一次被
覆層5との界面が部分的に剥離し、この剥離した部分に
水分が溜り、部分的膨れ(ブリスタ)が生じることがあ
った。このような部分的膨れが光ファイバ素線2にある
と、該光ファイバ素線2はその長手方向に不均一なマイ
クロベンドを受け、光ファイバの伝送損失が大きく増加
してしまうという不都合があった。
ァイバ素線にあっては、破損等により上述のケーブル内
に水が侵入したりするなどの不測の事態が生じた場合に
水中に長期間浸漬されると、光ファイバ裸線4と一次被
覆層5との界面が部分的に剥離し、この剥離した部分に
水分が溜り、部分的膨れ(ブリスタ)が生じることがあ
った。このような部分的膨れが光ファイバ素線2にある
と、該光ファイバ素線2はその長手方向に不均一なマイ
クロベンドを受け、光ファイバの伝送損失が大きく増加
してしまうという不都合があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、水中に長期間浸漬されても、光ファイバの伝送損失
の増加を防止することが可能な光ファイバ素線を提供す
ることにある。
で、水中に長期間浸漬されても、光ファイバの伝送損失
の増加を防止することが可能な光ファイバ素線を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバ素線
にあっては、光ファイバ裸線の外周表面が一次被覆材で
被覆されてなる光ファイバ素線において、上記一次被覆
材の吸水率を1.5重量%以下としたことを特徴とす
る。
にあっては、光ファイバ裸線の外周表面が一次被覆材で
被覆されてなる光ファイバ素線において、上記一次被覆
材の吸水率を1.5重量%以下としたことを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明の光ファイバ素線にあっては、光ファイ
バ裸線の外周表面を被覆する一次被覆材として吸水率が
1.5重量%以下のものを用いたことにより、この光フ
ァイバ素線を用いた光ファイバケーブルの内部に破損等
により水が侵入したりするなどの不測の事態が生じた場
合に水中に長期間浸漬されても、上記一次被覆材の外周
表面を被覆する二次被覆材の吸水率に係わりなく、上記
光ファイバ裸線と上記一次被覆材からなる一次被覆層と
の界面が部分的に剥離することがないので、この剥離し
た部分に水分が溜ることがなく、よって部分的膨れが生
じることがない。
バ裸線の外周表面を被覆する一次被覆材として吸水率が
1.5重量%以下のものを用いたことにより、この光フ
ァイバ素線を用いた光ファイバケーブルの内部に破損等
により水が侵入したりするなどの不測の事態が生じた場
合に水中に長期間浸漬されても、上記一次被覆材の外周
表面を被覆する二次被覆材の吸水率に係わりなく、上記
光ファイバ裸線と上記一次被覆材からなる一次被覆層と
の界面が部分的に剥離することがないので、この剥離し
た部分に水分が溜ることがなく、よって部分的膨れが生
じることがない。
【0008】以下、本発明を詳しく説明する。本発明者
は、光ファイバ素線が水中に長期間浸漬されても、光フ
ァイバの伝送損失が増加しないようにするため、特に、
一次被覆材の吸水率に着目し、種々の検討及び実験を重
ねた。その結果を図1に示す。図1は、一次被覆材の吸
水率(重量%)と、光ファイバ裸線と一次被覆材との間
に生じたブリスタの発生度合との関係を示したグラフで
あり、図1中実線は二次被覆材の吸水率が1.7重量%
である場合の、一次被覆材の吸水率(重量%)と、光フ
ァイバ裸線と一次被覆材との間に生じたブリスタの発生
度合との関係を示すものであり、点線は二次被覆材の吸
水率が3.0重量%である場合の、一次被覆材の吸水率
(重量%)と、光ファイバ裸線と一次被覆材との間に生
じたブリスタの発生度合との関係を示すものである。
は、光ファイバ素線が水中に長期間浸漬されても、光フ
ァイバの伝送損失が増加しないようにするため、特に、
一次被覆材の吸水率に着目し、種々の検討及び実験を重
ねた。その結果を図1に示す。図1は、一次被覆材の吸
水率(重量%)と、光ファイバ裸線と一次被覆材との間
に生じたブリスタの発生度合との関係を示したグラフで
あり、図1中実線は二次被覆材の吸水率が1.7重量%
である場合の、一次被覆材の吸水率(重量%)と、光フ
ァイバ裸線と一次被覆材との間に生じたブリスタの発生
度合との関係を示すものであり、点線は二次被覆材の吸
水率が3.0重量%である場合の、一次被覆材の吸水率
(重量%)と、光ファイバ裸線と一次被覆材との間に生
じたブリスタの発生度合との関係を示すものである。
【0009】ここでの光ファイバ素線の吸水率は、JI
S K7209に準じて例えば以下のようにして測定し
たものである。まず、長さ50±1mmの各種の光ファ
イバ素線を一種につきそれぞれ3本の試験片を用意し、
これら光ファイバ素線を50±2℃に保った恒温槽中で
24時間±1時間乾燥し、デシケータ中で放冷した。つ
いで、温度23±2℃及び相対湿度50±5%の室内で
上記各種の光ファイバ素線を0.1mgまで量り、ここ
で得られた値をそれぞれM1とした。ついで、これら光
ファイバ素線を23±2℃の温度に保った水を入れた容
器の中に入れ、24±1時間の後、光ファイバ素線を水
から取り出し、0.1mgまで量り、ここで得られた値
をそれぞれM2とした。ついで、吸水率(重量%)を下
記式(I)により計算した。そして、各種の光ファイバ
素線について、3本の試験片の結果の平均値を吸水率
(重量%)とした。
S K7209に準じて例えば以下のようにして測定し
たものである。まず、長さ50±1mmの各種の光ファ
イバ素線を一種につきそれぞれ3本の試験片を用意し、
これら光ファイバ素線を50±2℃に保った恒温槽中で
24時間±1時間乾燥し、デシケータ中で放冷した。つ
いで、温度23±2℃及び相対湿度50±5%の室内で
上記各種の光ファイバ素線を0.1mgまで量り、ここ
で得られた値をそれぞれM1とした。ついで、これら光
ファイバ素線を23±2℃の温度に保った水を入れた容
器の中に入れ、24±1時間の後、光ファイバ素線を水
から取り出し、0.1mgまで量り、ここで得られた値
をそれぞれM2とした。ついで、吸水率(重量%)を下
記式(I)により計算した。そして、各種の光ファイバ
素線について、3本の試験片の結果の平均値を吸水率
(重量%)とした。
【0010】 {(M2−M1)/M1}×100(重量%) ・・・(I)
【0011】また、ここでのブリスタの発生度合は、各
種の吸水率の光ファイバ素線3mを60℃の温水中に1
ヶ月間浸漬した後、光ファイバ裸線と、該光ファイバ裸
線の外周表面を被覆する一次被覆材との間のブリスタの
発生数を調べることにより行った。図1に示したグラフ
の縦軸において、0はブリスタの発生がなし、1はブリ
スタの発生が5ヶ以下、2はブリスタの発生が6ヶ以上
〜20ヶ以下、3はブリスタの発生が21ヶ以上を示
す。
種の吸水率の光ファイバ素線3mを60℃の温水中に1
ヶ月間浸漬した後、光ファイバ裸線と、該光ファイバ裸
線の外周表面を被覆する一次被覆材との間のブリスタの
発生数を調べることにより行った。図1に示したグラフ
の縦軸において、0はブリスタの発生がなし、1はブリ
スタの発生が5ヶ以下、2はブリスタの発生が6ヶ以上
〜20ヶ以下、3はブリスタの発生が21ヶ以上を示
す。
【0012】図1に示した結果から、一次被覆材の吸水
率(重量%)と、光ファイバ裸線と一次被覆材との間に
生じたブリスタの発生度合とは相関があり、一次被覆材
の吸水率が1.5重量%以下であれば、二次被覆材の吸
水率にかかわりなくブリスタ(部分的膨れ)が発生しな
いことが判った。
率(重量%)と、光ファイバ裸線と一次被覆材との間に
生じたブリスタの発生度合とは相関があり、一次被覆材
の吸水率が1.5重量%以下であれば、二次被覆材の吸
水率にかかわりなくブリスタ(部分的膨れ)が発生しな
いことが判った。
【0013】次に、本発明の光ファイバ素線の一例を図
面を用いて説明する。図2は、本発明の光ファイバ素線
の一例を示した断面図であり、図2中符号10は実施例
の光ファイバ素線である。図2に示した光ファイバ素線
10が、図3示した光ファイバ素線2と異なるところ
は、一次被覆層15をなす一次被覆材として、吸水率が
1.5重量%以下の一次被覆材を用いた点である。
面を用いて説明する。図2は、本発明の光ファイバ素線
の一例を示した断面図であり、図2中符号10は実施例
の光ファイバ素線である。図2に示した光ファイバ素線
10が、図3示した光ファイバ素線2と異なるところ
は、一次被覆層15をなす一次被覆材として、吸水率が
1.5重量%以下の一次被覆材を用いた点である。
【0014】また、一次被覆層15をなす一次被覆材の
吸水率は、好ましくは0.7重量%以上〜1.5重量%
以下、より好ましくは0.7重量%以上〜1.0重量%
以下とされる。一次被覆層15をなす一次被覆材の吸水
率が1.5重量%を超えると、この光ファイバ素線10
を用いた光ファイバケーブルの内部に破損等により水が
侵入したりするなどの不測の事態が生じた場合に水中に
長期間浸漬されると、光ファイバ裸線と一次被覆層との
界面が部分的に剥離し、この剥離した部分に水分が溜
り、部分的膨れが生じ、この部分的膨れに起因して光フ
ァイバ素線がその長手方向に不均一なマイクロベンドを
受け、伝送損失が大きく増加してしまう。一方、一次被
覆層15をなす一次被覆材の吸水率が0.7重量%未満
であると、二次被覆材との濡れ性が悪くなり、ファイバ
線引き工程においてコーティング不良が発生するという
不都合が生じる恐れがある。
吸水率は、好ましくは0.7重量%以上〜1.5重量%
以下、より好ましくは0.7重量%以上〜1.0重量%
以下とされる。一次被覆層15をなす一次被覆材の吸水
率が1.5重量%を超えると、この光ファイバ素線10
を用いた光ファイバケーブルの内部に破損等により水が
侵入したりするなどの不測の事態が生じた場合に水中に
長期間浸漬されると、光ファイバ裸線と一次被覆層との
界面が部分的に剥離し、この剥離した部分に水分が溜
り、部分的膨れが生じ、この部分的膨れに起因して光フ
ァイバ素線がその長手方向に不均一なマイクロベンドを
受け、伝送損失が大きく増加してしまう。一方、一次被
覆層15をなす一次被覆材の吸水率が0.7重量%未満
であると、二次被覆材との濡れ性が悪くなり、ファイバ
線引き工程においてコーティング不良が発生するという
不都合が生じる恐れがある。
【0015】吸水率が1.5重量%以下の一次被覆材と
しては、紫外線硬化型樹脂を合成する際に、OH基、C
OOH基、NH2基などの親水基を有しない疎水性モノ
マーを用いて、吸水率が1.5重量%以下の範囲となる
ように重合させたものが用いられる。
しては、紫外線硬化型樹脂を合成する際に、OH基、C
OOH基、NH2基などの親水基を有しない疎水性モノ
マーを用いて、吸水率が1.5重量%以下の範囲となる
ように重合させたものが用いられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を、実施例および比較例によ
り、具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。 (実施例1)外径125μmのシングルモード光ファイ
バ裸線に、吸水率が1.5重量%のウレタンアクリレー
ト系紫外線硬化型樹脂からなる外径250μmの一次被
覆層を形成し、さらに吸水率が1.7重量%のウレタン
アクリレート系紫外線硬化型樹脂からなる二次被覆層を
形成し、外径260μmの図2と同様の光ファイバ素線
を作製した。ここでの吸水率は、上述のJIS K72
09に準ずる方法により測定したものである。
り、具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみ
に限定されるものではない。 (実施例1)外径125μmのシングルモード光ファイ
バ裸線に、吸水率が1.5重量%のウレタンアクリレー
ト系紫外線硬化型樹脂からなる外径250μmの一次被
覆層を形成し、さらに吸水率が1.7重量%のウレタン
アクリレート系紫外線硬化型樹脂からなる二次被覆層を
形成し、外径260μmの図2と同様の光ファイバ素線
を作製した。ここでの吸水率は、上述のJIS K72
09に準ずる方法により測定したものである。
【0017】(実施例2)一次被覆層をなす一次被覆材
として吸水率が1.5重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が3.0重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
として吸水率が1.5重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が3.0重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
【0018】(実施例3)一次被覆層をなす一次被覆材
として吸水率が1.3重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
として吸水率が1.3重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
【0019】(実施例4)一次被覆層をなす一次被覆材
として吸水率が1.1重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が3.0重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
として吸水率が1.1重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が3.0重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
【0020】(比較例1)一次被覆層をなす一次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が3.0重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が3.0重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
【0021】(比較例2)一次被覆層をなす一次被覆材
として吸水率が1.9重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
として吸水率が1.9重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
【0022】(比較例3)一次被覆層をなす一次被覆材
として吸水率が2.1重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
として吸水率が2.1重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用い、二次被覆層をなす二次被覆材
として吸水率が1.7重量%のウレタンアクリレート系
紫外線硬化型樹脂を用いた以外は上記実施例1と同様に
して光ファイバ素線を得た。
【0023】そして、上記実施例1〜4および比較例1
〜3で得られた光ファイバ素線のそれぞれについて光フ
ァイバ素線と一次被覆層との間のブリスタの発生度合、
一次被覆層の剥離の有無、光ファイバの伝送特性につい
て調べた。その結果を下記表1に示す。ここでのブリス
タの発生度合ならびに一次被覆層の剥離の有無は、実施
例1〜4および比較例1〜3で得られた光ファイバ素線
をそれぞれ3m束取りし、60℃の温水中に1ヶ月間浸
漬した後、光ファイバ裸線と一次被覆層との間のブリス
タの発生数を調べ、また、光ファイバ裸線と一次被覆層
との界面の剥離の有無を調べることにより行った。ま
た、光ファイバ素線の伝送特性は、実施例1〜4および
比較例1〜3で得られた光ファイバ素線をそれぞれ1k
mの束取りし、60℃の温水中に一ヶ月間浸漬後のロス
(dB/km)をOTDRを用いて測定した。測定の際
の測定波長は、1.55μmとした。
〜3で得られた光ファイバ素線のそれぞれについて光フ
ァイバ素線と一次被覆層との間のブリスタの発生度合、
一次被覆層の剥離の有無、光ファイバの伝送特性につい
て調べた。その結果を下記表1に示す。ここでのブリス
タの発生度合ならびに一次被覆層の剥離の有無は、実施
例1〜4および比較例1〜3で得られた光ファイバ素線
をそれぞれ3m束取りし、60℃の温水中に1ヶ月間浸
漬した後、光ファイバ裸線と一次被覆層との間のブリス
タの発生数を調べ、また、光ファイバ裸線と一次被覆層
との界面の剥離の有無を調べることにより行った。ま
た、光ファイバ素線の伝送特性は、実施例1〜4および
比較例1〜3で得られた光ファイバ素線をそれぞれ1k
mの束取りし、60℃の温水中に一ヶ月間浸漬後のロス
(dB/km)をOTDRを用いて測定した。測定の際
の測定波長は、1.55μmとした。
【0024】
【表1】
【0025】表1中、ブリスタの発生度合の欄におい
て、0はブリスタの発生がなし、1はブリスタの発生が
5ヶ以下、2はブリスタの発生が6ヶ以上〜20ヶ以
下、3はブリスタの発生が21ヶ以上を表す。
て、0はブリスタの発生がなし、1はブリスタの発生が
5ヶ以下、2はブリスタの発生が6ヶ以上〜20ヶ以
下、3はブリスタの発生が21ヶ以上を表す。
【0026】上記表1に示した結果から明らかなよう
に、比較例1〜3の光ファイバ素線は、60℃温水中に
一ヶ月浸漬後にブリスタならびに一次被覆層の剥離が生
じ、ロスが0.29〜0.73dB/kmと大きく、伝
送特性が不良であることが分る。これに比べて実施例1
〜4の光ファイバ素線は、60℃温水中に一ヶ月浸漬後
にブリスタならびに一次被覆層の剥離は生じておらず、
ロスが0.21dB/km以下と実用上問題のない値で
あり、伝送特性が良好であることが分る。
に、比較例1〜3の光ファイバ素線は、60℃温水中に
一ヶ月浸漬後にブリスタならびに一次被覆層の剥離が生
じ、ロスが0.29〜0.73dB/kmと大きく、伝
送特性が不良であることが分る。これに比べて実施例1
〜4の光ファイバ素線は、60℃温水中に一ヶ月浸漬後
にブリスタならびに一次被覆層の剥離は生じておらず、
ロスが0.21dB/km以下と実用上問題のない値で
あり、伝送特性が良好であることが分る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ファイバ
素線は、光ファイバ裸線の外周表面を被覆する一次被覆
材として吸水率が1.5重量%以下のものを用いたもの
であるので、この光ファイバ素線を用いた光ファイバケ
ーブルの内部に破損等により水が侵入したりするなどの
不測の事態が生じた場合に水中に長期間浸漬されても、
上記一次被覆材の外周表面を被覆する二次被覆材の吸水
率に係わりなく、上記光ファイバ裸線と上記一次被覆材
からなる一次被覆層との界面が部分的に剥離することが
ないので、この剥離した部分に水分が溜ることがなく、
よって部分的膨れが生じることがない。従って部分的膨
れに起因して光ファイバ素線がその長手方向に不均一な
マイクロベンドを受けることが低減されるので、光ファ
イバの伝送損失が増加するのを防止できる。
素線は、光ファイバ裸線の外周表面を被覆する一次被覆
材として吸水率が1.5重量%以下のものを用いたもの
であるので、この光ファイバ素線を用いた光ファイバケ
ーブルの内部に破損等により水が侵入したりするなどの
不測の事態が生じた場合に水中に長期間浸漬されても、
上記一次被覆材の外周表面を被覆する二次被覆材の吸水
率に係わりなく、上記光ファイバ裸線と上記一次被覆材
からなる一次被覆層との界面が部分的に剥離することが
ないので、この剥離した部分に水分が溜ることがなく、
よって部分的膨れが生じることがない。従って部分的膨
れに起因して光ファイバ素線がその長手方向に不均一な
マイクロベンドを受けることが低減されるので、光ファ
イバの伝送損失が増加するのを防止できる。
【図1】 一次被覆材の吸水率(重量%)と、光ファイ
バ裸線と一次被覆材との間に生じたブリスタの発生度合
との関係を示したグラフである。
バ裸線と一次被覆材との間に生じたブリスタの発生度合
との関係を示したグラフである。
【図2】 本発明の光ファイバ素線の一例を示した断面
図である。
図である。
【図3】 従来の光ファイバ素線を用いた光ファイバテ
ープ心線を説明するための断面図である。
ープ心線を説明するための断面図である。
4・・・光ファイバ裸線、15・・・一次被覆層、6・・・二次
被覆層、10・・・光ファイバ素線。
被覆層、10・・・光ファイバ素線。
Claims (1)
- 【請求項1】 光ファイバ裸線の外周表面が一次被覆材
で被覆されてなる光ファイバ素線において、上記一次被
覆材の吸水率が1.5重量%以下であることを特徴とす
る光ファイバ素線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153698A JPH095588A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 光ファイバ素線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153698A JPH095588A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 光ファイバ素線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH095588A true JPH095588A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15568171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7153698A Pending JPH095588A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 光ファイバ素線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH095588A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002220550A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Jsr Corp | 光ファイバ被覆用硬化性樹脂組成物およびその硬化物 |
JP2012027317A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ心線 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP7153698A patent/JPH095588A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002220550A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Jsr Corp | 光ファイバ被覆用硬化性樹脂組成物およびその硬化物 |
JP2012027317A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ心線 |
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