JPH0955873A - 撮像装置及びフィルタ進退機構 - Google Patents

撮像装置及びフィルタ進退機構

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JPH0955873A
JPH0955873A JP7208617A JP20861795A JPH0955873A JP H0955873 A JPH0955873 A JP H0955873A JP 7208617 A JP7208617 A JP 7208617A JP 20861795 A JP20861795 A JP 20861795A JP H0955873 A JPH0955873 A JP H0955873A
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JP
Japan
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optical path
subject
light
magnet
analyzer
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JP7208617A
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Inventor
Masao Sato
藤 正 生 佐
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Moritex Corp
Original Assignee
Moritex Corp
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  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体を撮像する際に,偏光作用を必要とし
ないときの光損失を最低限に抑えて最良の結像を実現す
ると共に、偏光作用を必要とするときは検光子を簡単,
確実に光路中に位置決めすることができ、しかも、動作
不良をなくすと同時に、その駆動機構を鏡筒内に収納で
きる程度に小型化することを課題とする。 【解決手段】 偏光子7Pが光源3から被写体2に至る
照明光の光路X1 上に配置され、前記偏光子7Pとは偏
光方向が交叉する検光子7Aが揺動子9に支持されて被
写体2から撮像素子5に至る反射光の光路X2 に対して
進退可能に配設され、当該揺動子9にはマグネット10
が取り付けられ、揺動子9をその揺動範囲の両端に位置
させたときの前記マグネット10に対向するようにソレ
ノイドコイル11A, 11Bの二つの磁極12A, 12Bが配設さ
れ、前記ソレノイドコイル11A, 11Bには、供給電流の正
負を反転させて各磁極12A, 12Bの極性を切り換える駆動
回路13が接続されて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ等により拡
大された被写体の表面をCCD素子等の撮像素子を用い
て撮像する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、皮膚科治療における皮膚診
断,化粧品販売時のカウンセリングにおける素肌診断,
育毛カウンセリングにおける頭皮・毛髪診断等にCCD
素子を用いた撮像装置が用いられている。そして、例え
ば、素肌診断を行う場合、皮膚表面の肌あれやしみの状
態を観察するためには素肌を50倍程度に、また、毛髪
の表面を観察するためには 500〜800 倍程度に拡大する
必要がある。この場合に、拡大レンズを用いて被写体を
拡大するようにしているが、単にレンズのみを用いて拡
大すると光量が不足して画面が暗くなり、被写体を明る
く映し出すことができないので、被写体に照明光を照射
して撮像している。
【0003】このように照明光を照射すると被写体を明
るく撮影することができ、例えば素肌表面を観察する場
合にその形状をはっきり映し出して、肌あれや肌のキメ
などを観察することができる。しかし、照明光は被写体
表面で反射して照り返しを生じ、前述したような肌あれ
や肌のキメなどに影響を与える肌の細かな凹凸を観察す
るには何ら支障ないが、肌のシミなどのように被写体表
面の色が部分的に変化しているところを撮像しても、正
反射光が邪魔して全体的に光って画面が白っぽく色抜け
するので、被写体表面の色をはっきりと観察することは
できない。
【0004】すなわち、被写体表面から反射される正反
射光は、一定のベクトル方向の偏光面からなる直線偏光
であり、この反射光により、被写体の凹凸をはっきりと
映し出すことはできるが、同時に反射光の照り返しを生
ずるので被写体表面の色を観察することはできない。一
方、被写体表層部内に達した光は、その表層部内であら
ゆるベクトル方向の偏光面を持つ光となって反射される
ので、直線偏光をカットしてこの光のみを撮像すること
ができれば、被写体表面の色を正しく映し出すことがで
きる。そして、このために従来から、光源から被写体に
至る照明光の光路上に偏光子を配置すると共に、被写体
から撮像素子に至る反射光の光路に対して検光子を進退
可能に配置して、被写体表面の形状を観察する場合は検
光子を退避させ、反射光に反射直線偏光を多く含む状態
で撮像し、被写体表面の色を観察する場合は検光子を進
出させて反射直線偏光をカットして撮像する撮像装置が
提案されている(特開平3−135276号公報,第5
図参照)。
【0005】図5はこのような撮像装置を示す断面図で
あって、被写体31に照明光を照射する光源32となる
導光体と、被写体31を拡大するレンズなどの光学系3
3と、当該光学系33で結像された被写体31を撮像す
るCCD素子などの撮像素子34が鏡筒30内に収納配
設されている。そして、光源32から被写体に至る照明
光の光路上に偏光子35が配置されると共に、前記偏光
子35とは偏光方向が交叉する検光子36と、偏光透過
性のない透明体37とを一体に形成した平板38が、モ
ータ39により回転されるカム40の従動子41に取り
付けられて、被写体31から撮像素子34に至る反射光
の光路と直交する方向に往復摺動可能に配設されてい
る。
【0006】したがって、カム40を回転させれば、平
板38が反射光の光路と直交する方向に往復摺動し、検
光子36と透明体37が交互に反射光の光路中に進出す
ることとなり、透明体37を反射光の光路中に進出させ
れば、被写体表面を明るく照らした状態で反射直線偏光
を多く含んだ反射光によりその形状を観察することがで
き、検光子36を反射光の光路中に進出させれば、被写
体表面からの反射直線偏光をカットして、その表面の色
を観察することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
39によりカム40を回転させて従動子41に取り付け
られた平板38を往復摺動する場合、カム40の回転角
を厳密に制御しなければ検光子36及び透明体37を反
射光の光路中に正確に位置させることはできないので、
位置決めが困難であり、そのための制御手段が複雑にな
るという問題があった。また、平板38を摺動させるよ
うにしているので、平板38とこれを案内するガイド部
材42が常に摺接しており、平板38とガイド部材との
間の摩擦やガタつきに起因して動作不良を起こすことが
あり信頼性に欠けるという問題があった。しかも,モー
タ39,カム40及び従動子41などからなる平板38
の駆動機構は、小型化するにも限度があるため、図5に
示すように鏡筒30の外に露出して設置しなければなら
ず、誤って撮像装置自体を落としたり何かに接触させた
りしたときに駆動機構が簡単に壊れてしまい耐久性に問
題があった。
【0008】なお、このような不具合を解消するため
に、偏光子及び検光子に液晶偏光素子を用いて、電圧を
印加したときだけ偏光作用を生じさせることにより、機
械的駆動部分をなくしたものも提案されているが(特開
平3−135276号公報,第1図参照)、この場合
は、偏光作用を必要としないときも光路中に二枚の液晶
偏光素子が常に介装されていることになるので、光損失
が大きく光量が不足しがちになると同時に、撮像素子で
撮像される画像が光学的に悪化し、分解能が低下したり
コントラストがはっきりしないという問題があった。そ
こで本発明は、偏光作用を必要としないときの光損失を
最低限に抑えて最良の結像を実現すると共に、偏光作用
を必要とするときは検光子を簡単、且つ、確実に光路中
に位置決めすることができ、しかも、その機械的駆動部
分を最小限にして動作不良をなくすと同時に故障しにく
くし、駆動機構を鏡筒内に収納できる程度に小型化する
ことを技術的課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、被写体に照明光を照射する光源と、被写
体からの反射光を結像させる光学系と、当該光学系で結
像された被写体を撮像する撮像素子とを備え、光源から
被写体に至る照明光の光路上に偏光子が配置されると共
に、被写体から撮像素子に至る反射光の光路に対して、
前記偏光子とは偏光方向が交叉する検光子を進退可能に
配設した撮像装置において、前記検光子が、所定角度の
範囲で揺動する揺動子に支持されて反射光の光路に対し
て進退されると共に、当該揺動子にはマグネットが取り
付けられ、揺動子をその揺動範囲の両端に位置させたと
きの前記マグネットに対向するようにソレノイドコイル
の二つの磁極が配設され、前記ソレノイドコイルには、
供給電流の正負を反転させて各磁極の極性を切り換える
駆動回路が接続されていることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、ソレノイドコイルの各磁
極と対向する面がN極となるようにマグネットを揺動子
に取り付け、ソレノイドコイルに電流を印加したときに
例えば一方の磁極がN極性,他方の磁極がS極性を帯び
ると、マグネットはN極性の一方の磁極と反発し、S極
性の他方の磁極に引き寄せられて揺動子が揺動し、例え
ば検光子が反射光の光路から退避する。これにより、被
写体表面から反射される反射直線偏光を多く含んだ正反
射光により被写体を撮像できるので、その凹凸が明るく
はっきりと映し出される。
【0011】次いで、ソレノイドコイルに供給される電
流の正負を反転させると、一方の磁極がS極性,他方の
磁極がN極性を帯びるので、マグネットはN極性の他方
の磁極と反発し、S極性の一方の磁極に引き寄せられて
揺動子が揺動し、検光子が反射光の光路上に進出する。
これにより、反射光はすべて検光子を透過し、当該検光
子により被写体表層内から反射される光のみが透過され
て、被写体表面から反射される反射直線偏光がカットさ
れるので、被写体表面の色がはっきりと映し出される。
【0012】このように、電源電流の正負を反転させる
だけで検光子が光路に対して進退しするので、その位置
決めが極めて簡単であり、複雑な制御は一切必要としな
い。また、この揺動子は単に揺動可能に支持されてお
り、ガイド部材に案内されて進退するものではないので
摺動部分などはなく、したがって、これを支持している
部材との摩擦やガタツキなどに起因する動作不良を起こ
すことがない。
【0013】さらに、揺動子にはマグネットが取り付け
られているので、ソレノイドコイルに供給される電源電
圧をオフしても、マグネットがソレノイドコイルの磁極
となる鉄心に磁着され、特に固定装置を用いるまでもな
く揺動子はその位置に固定されることとなるので、多少
の外力が作用しても揺動子が勝手に揺動することがな
い。また、駆動機構としては、揺動子を進退させる二つ
の磁極を有するソレノイドを配するだけでよいので、鏡
筒内に収納することができる程度の大きさに小型化する
ことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る撮
像装置を示す斜視図、図2はその断面図、図3はその要
部を示す側面図、図4は他の実施形態の要部を示す正面
図である。
【0015】図中1は、被写体2に照明光を照射する光
源3と、被写体2からの反射光を結像させるレンズ(光
学系)4と、当該レンズ4で結像された被写体を撮像す
るCCD素子(撮像素子)5とを鏡筒6内に配設した撮
像装置であって、レンズ4とCCD素子5が鏡筒6の中
心に同軸的に配置され、当該レンズ4及びCCD素子5
の光軸となる反射光の光路X2 の周囲に光源3が配設さ
れている。
【0016】光源3は、直管状の小型蛍光灯3a,3a
・・と反射鏡3bからなり、正方形状に並べられて環状
に配置され、当該光源3の正面側には、光源3から被写
体2に至る照明光の光路X1 上に環状の偏光子7Pが配
置されている。また、レンズ4としては例えば被写体2
を所定の倍率(例えは50〜600倍程度)に拡大する
拡大レンズが用いられており、前記鏡筒6の先端に着脱
自在に取り付けられるドームキャップ8に支持され、ド
ームキャップ8をレンズごと交換することにより倍率を
自由に設定することができるように成されている。
【0017】そして、レンズ4とCCD素子5の間に
は、被写体2から撮像素子5に至る反射光の光路X2
対して、前記偏光子7Pとは偏光方向が交叉する検光子
(フィルタ)7Aが進退可能に配設されている。この検
光子7Aは、所定角度の範囲で揺動する揺動子9の先端
に支持されて反射光の光路に対して進退されると共に、
当該揺動子9の後端部にはマグネット10が取り付けら
れている。
【0018】11A,11Bは、揺動子9を揺動させる
ソレノイドコイルであって、夫々の磁極12A,12B
が、前記揺動子9の揺動範囲の両端に位置したときのマ
グネット位置に対向して、マグネット10と所定間隔を
維持するように配設されており、当該ソレノイドコイル
11A,11Bには、各磁極12A,12Bを夫々反対
極に維持し、且つ、電源電圧の正負を反転させて各磁極
の極性を切り換える駆動回路13が接続されている。
【0019】なお、駆動回路13からソレノイドコイル
11A,11Bに電流を供給したときは、揺動子9のマ
グネット10と各磁極12A,12Bの磁力が影響し合
い、いずれか一方の磁極と引き合って揺動子9が揺動さ
れ、電流をオフしたときは、マグネット10は自らの磁
力のみで、極性の消失した磁極12A,12Bの一方に
引き寄せられ固定されるようになされている。また、ソ
レノイドコイル11A,11Bは、前記光源3,レンズ
4及びCCD素子5を配した鏡筒6内に、偏光子7P,
検光子7A,揺動子9などと共に収納配設されている。
【0020】図3は、揺動子9のマグネット10と、ソ
レノイドコイル11A,11Bの各磁極12A,12B
の位置を拡大して示すもので、揺動子9の揺動範囲がス
トッパ14A,14Bにより、ソレノイドコイル11
A,11Bの磁極12A,12Bより僅かに狭い範囲で
揺動するように規制されており、その揺動範囲の両端位
置に揺動されたときのマグネット10の位置は、前記各
磁極12A,12Bよりやや内側に位置ずれして配設さ
れている。
【0021】これにより、マグネット10が一方の磁極
(例えば12B)に引き寄せられても、その位置は、他
方の磁極12A寄りに位置ずれしており、したがって、
駆動回路13から供給される電流の正負を反転させて、
各磁極の極性を切り換えたときに、マグネット10はい
ままで引き寄せられていた一方の磁極12Bと反発し合
って、他方の磁極12Aへ向かって弾き返されるように
反発されることになる。
【0022】なお、グリップ15には、ソレノイドコイ
ル11A,11Bに供給する電流の正負を反転させるこ
とにより検光子7Aを進退させる切換スイッチ16と、
CCD素子5をオンオフするメインスイッチ17が取り
付けられている。
【0023】以上が本発明の一構成例であって、次に、
その作用について説明する。まず、メインスイッチ17
をオンすると、光源3の蛍光灯3aが点灯されると共
に、CCD素子5が撮像を開始するので、この状態で、
ドームキャップ8の先端を被写体2に押し当てると、光
源3から照射された照明光は、偏光子7Pを透過して被
写体2に照射され、その反射光がレンズ4を通ってCC
D素子5に達し、被写体2の表面が拡大してモニタ画面
(図示せず)に映し出される。そして、例えば素肌診断
を行う場合に、肌のこまかな凹凸を観察して肌あれの程
度をチェックしようとするときは、検光子7Aを反射光
の光路X2 から退避させた状態で、反射光をそのままC
CD素子5に入力させる。
【0024】例えば、ソレノイドコイル11A,11B
の各磁極12A,12Bと対向する面がN極となるよう
にマグネット10を揺動子9に取り付けて、駆動回路1
3から電流を供給したときに、例えば一方の磁極12A
がN極性,他方の磁極12BがS極性を帯び、マグネッ
トはN極性の磁極12Aと反発し、S極性の磁極12B
に引き寄せられて揺動子9が揺動し、検光子7Aが反射
光の光路X2 から退避する。
【0025】これにより、被写体2表面からの反射光を
直接撮像することができるので、照明光に照らされた素
肌などの凹凸がくっきりと浮かび上がり、肌あれの程度
や肌のキメなどを観察することができる。また、被写体
2からCCD素子5に至る反射光の光路X2 上には、撮
像に必要なレンズ4しかなく、検光子7Aは退避されて
いるので、反射光の光損失が少なく、被写体2を明るく
映し出すことができる。
【0026】次いで、肌のシミなど被写体2の表面の色
を観察しようとするときは、検光子7Aを光路X2 中に
進出させると、被写体2からの反射光が検光子7Aを透
過してCCD素子5に至る。このとき、スイッチ16を
操作してソレノイドコイル11A,11Bに供給される
電流の正負を反転させると各磁極12A,12Bの極性
が反転する。したがって、マグネット10はN極性の磁
極12Bと反発して、S極性の磁極12Aに引き寄せら
れるので、その結果、揺動子9が揺動して検光子7Aを
光路X2 上に進出させる。
【0027】この検光子7Aは、その偏光方向が偏光子
7Pの偏光方向とは交叉しているので、被写体2の表層
部内から反射される反射円偏光のうち検光子2を透過可
能な偏光面の偏光のみがCCD素子5に達し、被写体2
の表面から反射される反射直線偏光がカットされるの
で、反射光の照り返しがなく、表面の部分的な色の変化
をはっきりと撮像することができる。
【0028】図4は本発明の他の実施形態の要部を示す
斜視図であって、図1及び図2と重複する部分について
は同一符号を付して詳細説明は省略する。本例では、先
端同士が対向するように湾曲して形成された鉄心を有す
るソレノイドコイル21が用いられ、磁極22A,22
Bとなる前記鉄心の対向する両端が、揺動子9の後端部
と衝突するようにその揺動軌跡に沿って配設され、これ
により揺動子9の揺動範囲を規制している。
【0029】したがって、磁極22A,22Bがストッ
パを兼用することとなり、別途ストッパを設ける必要が
なく、部品点数を少なくすることができる。また、揺動
子9の後端部には二つのマグネット23A,23Bが、
例えばS極同士を対向させて、N極を前記磁極22A,
22Bと対向させて取り付けられている。
【0030】そして、駆動回路13からソレノイドコイ
ル21に電流を流すと、例えば、磁極22AがN極性,
磁極22BがS極性を呈するので、マグネット23Aの
N極が磁極22Aと反発し、マグネット23BのN極が
磁極22Bに引き寄せられる。これにより、揺動子9が
揺動されて、例えば検光子7Aが光路X2 から退避する
ので、被写体2の表面からの反射直線偏光を多く含んだ
反射光により被写体2が撮像され、被写体2の凹凸を観
察することができる。
【0031】また、駆動回路13からソレノイドコイル
21に流れる電流を反転させると、今度は、磁極22A
がS極性,磁極22BがN極性を呈するので、マグネッ
ト23BのN極が磁極22Bと反発し、マグネット23
AのN極が磁極22Aに引き寄せられる。これにより、
揺動子9が揺動されて検光子7Aが光路X2 に進出する
ので、被写体2の表面からの反射直線偏光がカットさ
れ、反射円偏光のうち検光子7Aで透過されるベクトル
方向の光により被写体2が撮像され、被写体2表面の色
を観察することができる。
【0032】さらに、駆動回路13からのソレノイドコ
イル21に流れる電流が遮断されて磁極22A,22B
の極性が消失しても、マグネット23A,23Bの磁力
により磁極22A,22Bに引き寄せられた状態で固定
されるので、揺動子9がガタついたりすることもない。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、偏光作用を必要とし
ないときは検光子を反射光の光路から退避させて光損失
を最低限に抑えることができると共に、偏光作用を必要
とするときは検光子を反射光の光路中に進出させて不要
な偏光成分をカットして観察することができ、しかも、
検光子は、所定角度の範囲で揺動する揺動子に取り付け
られており、反射光の光路に対して進退するときの機械
的駆動部分は揺動子を支持している支点しかないので、
動作不良を起こすことがほとんどないと同時に耐久性に
優れ、さらに、揺動子を揺動させるための駆動機構とし
ては極性の切り換えが可能な二つの磁極を有するソレノ
イドコイルがあれば足りるので、小型のコイルを用いて
駆動機構を鏡筒内に収納できる程度に小型化することが
できるという大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置を示す斜視図。
【図2】その要部を示す断面図。
【図3】その要部を示す側面図。
【図4】他の実施形態の要部を示す斜視図。
【図5】従来装置を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・撮像装置 2・・・被写体 3・・・光源 4・・・レンズ(光
学系) 5・・・CCD素子(撮像素子) 6・・・鏡筒 7P・・偏光子 7A・・検光子 8・・・ドームキャップ 9・・・揺動子 10・・・マグネット 11A,11B・・
・ソレノイドコイル 12A.12B・・・磁極 13・・・駆動回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体(2)に照明光を照射する光源
    (3)と、被写体からの反射光を結像させる光学系
    (4)と、当該光学系(4)で結像された被写体(2)
    を撮像する撮像素子(5)とを備え、光源(3)から被
    写体(2)に至る照明光の光路(X1) 上に偏光子(7P)が
    配置されると共に、被写体(2)から撮像素子(5)に
    至る反射光の光路(X2) に対して、前記偏光子(7P) と
    は偏光方向が交叉する検光子 (7A) を進退可能に配設し
    た撮像装置において、 前記検光子 (7A) が、所定角度の範囲で揺動する揺動子
    (9)に支持されて反射光の光路(X2) に対して進退さ
    れると共に、当該揺動子(9)にはマグネットが取り付
    けられ、 揺動子(9)をその揺動範囲の両端に位置させたときの
    前記マグネット(10)に対向するようにソレノイドコイ
    ル(11A, 11B)の二つの磁極(12A, 12B)が配設され、 前記ソレノイドコイル(11A, 11B)には、供給電流の正
    負を反転させて各磁極(12A, 12B)の極性を切り換える
    駆動回路(13)が接続されていることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系(4)及び撮像素子(5)を
    配設した鏡筒(6)内に、前記光源(3),偏光子(7
    P) ,検光子(7A),揺動子(9)及びソレノイドコイ
    ル(11A, 11B)が収納配設されると共に、前記光源
    (3)は前記反射光の光路(X2) の周囲に蛍光灯(3a,
    3a・・)を環状に配置してなり、前記光源(3)と被写
    体(2)の間には環状の偏光子(7P) が配されて成る請
    求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 光路(X2) 中にフィルタ(7A)を進退さ
    せるフィルタ進退機構であって、前記フィルタ(7A)
    が、所定角度の範囲で揺動する揺動子(9)に支持され
    て光路(X2) に対して進退可能に配設されると共に、当
    該揺動子(9)にはマグネット(10)が取り付けられ、
    揺動子(9)をその揺動範囲の両端に位置させたときの
    マグネット(10)に対向するようにソレノイドコイル
    (11A, 11B)の二つの磁極(12A, 12B)が配設され、当
    該ソレノイドコイル(11A, 11B)には、電源電流の正負
    を反転させて各磁極(12A, 12B)の極性を切り換える駆
    動回路(13)が接続されていることを特徴とするフィル
    タ進退機構。
JP7208617A 1995-08-16 1995-08-16 撮像装置及びフィルタ進退機構 Pending JPH0955873A (ja)

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