JPH0955376A - プラズマcvd方法 - Google Patents

プラズマcvd方法

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JPH0955376A
JPH0955376A JP7208249A JP20824995A JPH0955376A JP H0955376 A JPH0955376 A JP H0955376A JP 7208249 A JP7208249 A JP 7208249A JP 20824995 A JP20824995 A JP 20824995A JP H0955376 A JPH0955376 A JP H0955376A
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plasma
insulating film
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Shingo Kadomura
新吾 門村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギャップフィル能力が高くグローバル平坦化
に適した絶縁膜を形成しうるプラズマCVD方法を提供
する。 【解決手段】 高密度パルスプラズマ発生源を採用し、
低周波の基板バイアスを印加しつつ.絶縁膜35のプラ
ズマCVDを施す。 【効果】 被処理基板上には正イオンと負イオンが交互
に入射し、堆積とエッチングを交互に繰り返しながら成
膜するので、ステップカバレッジと成膜レートに優れた
絶縁膜35が形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造分
野等で用いられるプラズマCVD方法に関し、更に詳し
くは、段差を有する下地上に平坦化された表面を有する
絶縁膜を形成する際に好適なプラズマCVD方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSI等の半導体装置の高集積度化が進
み、そのデザインルールがハーフミクロンからサブクォ
ータミクロンのレベルへと微細化されるにともない、内
部配線のパターン幅も縮小されると同時に、層間絶縁膜
を介して2層以上に積層する多層配線は必須の技術とな
っている。また個々の素子構造もキャパシタ、素子間ア
イソレーションにトレンチ構造を採用したり、トランジ
スタそのものを3次元的に配列した構造が多用されてい
る。このような高集積度半導体装置においては、隣り合
う配線間のスペースやトレンチあるいは段差凹部のアス
ペクト比は優に1を超える場合が多い。かかる凹凸を有
する下地上にさらに層間絶縁膜等を介して上層配線を形
成する場合には、上層配線材料のステップカバレッジや
リソグラフィ時のDOF(Depth of forc
us)を確保する意味から、段差凹部をSiO2 等の絶
縁膜で均一に埋め込み、さらにこの絶縁膜表面を基板の
全面にわたって平坦化するグローバル平坦化の重要性が
増大している。
【0003】グローバル平坦化を実現する主な方法とし
て、従来より次に記す方法が提案されている。 (a)塗布絶縁膜形成とそのエッチバック。 (b)バイアスECR−CVD。 (c)化学的機械研磨(CMP:Chemical M
echanicalPolishing)。
【0004】これらのうち、(a)は無機SOG(Sp
in on Glass)や有機SOG、あるいはポリ
イミド等の塗布型絶縁膜を塗布乾燥後、熱処理あるいは
焼成し、必要に応じてこれをさらにエッチバックして平
坦面を得る方法である。このうち、無機SOGは塗布焼
成とエッチバックを何度も繰り返せば所望の平坦面が得
られるが、工程増によるスループットの低下や面内均一
性の低下が懸念される。また有機SOGやポリイミドに
おいては、1回の塗布で比較的良好な平坦面が得られる
が、膜の耐湿性や緻密性に問題を残す。また(b)は、
低ガス圧の下でECR(Electron Cyclo
tron Resonance)放電により高密度プラ
ズマを生成し、さらに基板バイアスを独立に印加するこ
とにより、CVDとスパッタリングを競合させて平坦面
を得る方法であり、アスペクト比2程度までは充分なギ
ャップフィル能力を有する。しかしながら、ECRプラ
ズマ発生源は0.0875Tの強磁場を必要とし、被処
理基板の大口径化への対応を考えた場合、装置の巨大化
やクリーンルームのスペース効率の低下は避けられな
い。また発散磁界に沿って活性種が被処理基板に入射す
るため、処理の均一性の確保にも限界がある。さらに
(c)は、化学反応と機械研磨を組み合わせた方法であ
り、スラリと研磨パッドの選択やコンディショニング等
のノウハウを必要とするものの、グローバル平坦化能力
は高く、CPU(Central Processin
g Unit)等付加価値の高いデバイスに導入されて
いる。
【0005】したがって、メモリ等の汎用デバイスにも
CMPの適用を考えた場合、被処理基板の面内均一性と
平坦化能力の高いプラズマCVD方法により絶縁膜を堆
積した後、プラズマCVDのみでは不可避的に残存す
る、絶縁膜の凸部を主体として部分的にCMPを導入す
ることにより、スループットの高いグローバル平坦化を
施す方法が最も実現性が高いと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した技術
的背景をもとに創案されたものであり、高アスペクト比
を有する基板凹部や配線間のギャップフィル能力および
その均一性にすぐれた絶縁膜のプラズマCVD方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマCVD
方法は、上述した課題を達成するために提案するもので
あり、プラズマ発生室と、被処理基板を載置した基板ス
テージを収容するとともに前記プラズマ発生室に連接さ
れたプラズマ処理室を有するプラズマCVD装置によ
り、被処理基板上に絶縁膜を形成するプラズマCVD方
法であって、プラズマ発生室に1×1011/cm3 以上
1×1014/cm3 未満の高密度プラズマをパルス状に
発生させ、かつ基板ステージに低周波数の基板バイアス
を印加しつつ、被処理基板上に絶縁膜を形成することを
特徴とするものである。
【0008】かかる高密度プラズマを発生しうるプラズ
マ発生源としては、公知のヘリコン波プラズマ、誘導結
合プラズマ、ECRプラズマ等を任意に採用することが
可能である。なお従来より汎用されている平行平板型の
プラズマ処理装置では、プラズマ密度として109 /c
3 台、マグネトロン方式の平行平板型のプラズマ処理
装置にあっても1010/cm3 台であり、平坦化能力や
均一性の面で不十分である。一方プラズマ密度の上限に
ついては、プラズマ処理時の動作圧力と密接な関連があ
り、上述した各プラズマ処理装置の動作圧力である10
-1Pa台においては、1×1014/cm3 のプラズマ密
度はほぼ完全解離に近い値である。これら高密度プラズ
マをパルス状に発生させるには、例えばプラズマ電源を
10μsec程度のオーダでパルス的に断続印加すれば
よいが、そのデューティ比や周期等は装置特性やプラズ
マCVD条件に応じ、任意に設定してよい。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、被
処理基板上に、少なくとも負イオンを入射しつつ被処理
基板上に絶縁膜を形成することを特徴とする。さらに本
発明の好ましい別の実施態様においては、この負イオン
は、少なくともフッ素の負イオンを含むことを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明のプラズマCVD方法は、高密度パルス
状プラズマ発生源を、基板バイアス印加プラズマCVD
方法に適用した点に特徴を有する。
【0011】パルス状プラズマの利用技術は、プラズマ
中の各種化学種の寿命の時定数の違いに着目し、プラズ
マ状態を制御しようというものであり、一例としてSS
DM94、p.718(1994)にその報告がある。
すなわち、高密度プラズマ発生源に印加する電源パワー
をパルス状に印加し、そのデューティ比や周期等を制御
することで、電子密度は一定のまま電子温度を下げた
り、フローティング電位を変えてシース電圧を下げたり
することが可能となる。電子温度が低下すると、プラズ
マ中には高エネルギの電子が存在しなくなり、したがっ
てある程度の電子親和力を有するハロゲンや酸素等負性
ガスへの電子のアタッチメントが可能なり、これらのガ
ス系では大量の負イオンが発生する。これら負イオン
は、通常のプラズマ発生源においては正イオンに比較し
てその発生量は極く少なく、積極的には利用されなかっ
た化学種である。
【0012】本発明においては、この負イオンを積極的
に基板バイアス印加プラズマCVDに利用する。発生し
た負イオンは、基板バイアス周波数を例えば数百KHz
程度に低周波数化すれば、基板バイアス電界に充分追従
して被処理基板に入射することが可能である。プラズマ
中には勿論従来通り正イオンも存在するので、高密度プ
ラズマをパルス状に発生しながら基板ステージに低周波
バイアスを印加すれば、正負両イオンを被処理基板に交
互に入射させることができる。
【0013】したがって、例えばSiH4 /O2 混合ガ
スをソースガスとするプラズマCVDを上述した原理で
おこなえば、従来は利用されなかった負イオンをSiO
2 の成膜に利用でき、より実用的な成膜速度の確保が可
能となる。また、正負両イオンが交互に被処理基板に入
射するので、被処理基板のチャージアップは打ち消しあ
い低減される。このため、高アスペクト比の段差スペー
スやトレンチの底部にもイオンが十分に供給され、かか
る凹部の埋め込み限界が高くなりステップカバレッジが
向上する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例につき添付図面
を参照しながら説明する。最初に以下の実施例で採用し
たプラズマCVD装置の具体的構成例につき、図3に示
す概略断面図を参照して説明する。本プラズマCVD装
置は、基本的には例えば米国特許第4,810,935
号明細書にその開示があるヘリコン波プラズマ発生源を
有し、10-1ないし10-2Pa台の低圧下において、1
12/cm3 台の高密度プラズマ(イオン電流密度で約
20mA/cm2 )を生成することが可能である。
【0015】本プラズマCVD装置は、プラズマ発生室
15とプラズマ処理室16とから大略構成されている。
プラズマ処理室16内には、例えば8インチ径の被処理
基板1を載置した基板ステージ2を、プラズマ発生室1
5に臨んで配設する。基板ステージ2には、入射イオン
のエネルギを制御する基板バイアス電源3を接続する。
この基板バイアスにより、堆積とは別個にスパッタリン
グ条件の設定が可能となり、堆積とスパッタリングが競
合しつつギャップフィル能力の高いプラズマCVDが可
能となる。基板ステージ2の被処理基板1加熱機構やチ
ャッキングの機構は図示を省略する。
【0016】プラズマ発生室15は、略平坦な閉鎖端面
と解放端面を有する、石英やアルミナ等の誘電体材料か
らなるべルジャ6の外周に巻回されたm=1モードのヘ
リコン波プラズマを生成する第1のヘリコン波アンテナ
7と、べルジャの閉鎖端面に臨むリング状の第2のヘリ
コン波アンテナ9、および内側ソレノイドコイルと外側
ソレノイドコイルからなるソレノイドコイルアッセンブ
リ11、ソレノイドコイル電源13等より大略構成され
る。第1のヘリコン波アンテナ7には第1のヘリコン波
アンテナ電源8を、また第2のヘリコン波アンテナ9に
は第2のヘリコン波アンテナ電源10を接続する。これ
らヘリコン波アンテナ電源は、マッチングネットワーク
や高周波電源をパルス的に断続する機構等(図示せず)
をも含むものである。またソレノイドコイル電源13
は、内側ソレノイドコイルへの連続通電機構の他に、外
側ソレノイドコイルへの通電の断続機構(図示せず)を
有している。
【0017】一方プラズマ処理室16は、同じく石英や
アルミナ等の誘電体材料からなるチャンバの外周にマル
チポール磁石12を配設し、プラズマ発生室15からの
発散プラズマのプロファイルを制御する。本プラズマC
VD装置の各電源は、予め電力印加プログラムや他のプ
ラズマCVD条件等を設定したコンピュータで一元的に
制御することも可能である。
【0018】本プラズマCVD装置のソースガス導入系
は2系統あり、プラズマ発生室15のべルジャ6の閉鎖
端面近傍の第1のガスノズル4と、プラズマ処理室16
の被処理基板1近傍のシャワーリング状の第2のガスノ
ズル5からなる。なお同図では、ソースガス導入系のマ
スフローコントローラや、その他真空ポンプ、ゲートバ
ルブ等の細部は図示を省略するものとする。
【0019】本プラズマCVD装置によれば、m=1モ
ードのヘリコン波を発生する第1のヘリコン波アンテナ
と、m=0およびm=1モードのヘリコン波を発生する
第2のヘリコン波アンテナとの合成モードのヘリコン波
プラズマを採用し、かつ外側ソレノイドコイルへの印加
電力制御により、ヘリコン波プラズマの輸送を断続で
き、電子温度やプラズマ密度の制御が可能である。これ
に加え、低周波の基板バイアス電源の印加により負イオ
ンの入射をも可能とし、大口径の被処理基板に対しギャ
ップフィル能力にすぐれしかも均一で高密度のプラズマ
CVDを施すことが可能である。なお本実施例では第1
のヘリコン波アンテナ7はm=1モードのヘリコン波を
発生しうるものを選択したが、m=0モードのヘリコン
波を発生しうるものを採用し、第2のヘリコン波アンテ
ナ9から発生するm=0とm=1モードのヘリコン波プ
ラズマとの合成プラズマとしてもよい。
【0020】実施例1 本実施例は上述したプラズマCVD装置により、配線間
のギャップをステップカバレッジ良く埋め込みながら1
ステップで層間絶縁膜となる絶縁膜を形成した例であ
り、これを図1(a)〜(c)を参照して説明する。本
実施例で採用した被処理基板は、シリコン等の半導体基
板31上にSiO2 等の下地絶縁膜32を形成し、この
上にTi/TiNの積層からなる密着層兼バリアメタル
層33、Al−1%SiからなるAl系金属層34から
なるAl系金属配線34aが形成されたものである。A
l系金属配線34aおよびそのスペース間隔の幅の最小
値は、一例として共に0.20μmであり、配線高は
0.40μmすなわちアスペクト比は2.0である。A
l系金属配線34aは部分的に不規則にレイアウトされ
ており、広い配線間スペースも存在する。
【0021】この被処理基板1を前述のプラズマCVD
装置の基板ステージ2上にセッティングし、一例として
下記プラズマCVD条件によりSiO2 からなる層間絶
縁膜を形成した。 O2 (第1のガスノズル) 50 sccm SiH4 (第2のガスノズル) 50 sccm ガス圧力 0.13 Pa 第1のヘリコン波電源電力 2500 W(13.56MHz) (パルス幅10μsec、デューティ比10%) 第2のヘリコン波電源電力 2500 W(13.56MHz) (パルス幅10μsec、デューティ比10%) 基板バイアス電力 100 W(400KHz) 基板ステージ加熱温度 400 ℃ 本実施例においてはヘリコン波電源8、10をともにパ
ルス状に印加し、またソレノイドコイル電源13は内側
外側ともにonとした。このプラズマCVD条件によ
り、1012/cm3 台の高プラズマ密度を維持しながら
プラズマ温度を2eV程度に抑制することができる。こ
れにより、酸素原子への電子のアタッチメントが起こ
り、多量の負イオンが発生する。また基板ステージ2に
は400KHzの低周波基板バイアスを印加しているの
で、正負両イオンが交互に被処理基板1に入射する。し
たがって、従来利用できなかった負イオンをも活用する
分、成膜速度を向上でき、従来のヘリコン波プラズマC
VDにおける約50nm/分の成膜レートは約100n
m/分に向上した。この結果、図2(b)に示すように
狭い配線間スペースはもとより、広い配線間スペースを
も良好に埋め込んだ絶縁膜35が形成された。絶縁膜3
5の膜厚均一性は被処理基板径が8インチの場合±2%
であり、極めて優れたレベルであった。
【0022】絶縁膜35は、このままの状態でも充分平
坦性を有するが、より完全な平坦面を得るために、この
後Al系金属配線34a上に僅かに残る凸部を除去する
ため、公知のCMPを短時間施し、この凸部を除去し
た。この状態を図1(c)に示す。本実施例によれば、
合成された均一なパルス状ヘリコン波プラズマと、低周
波基板バイアスの併用により、1ステップでギャップフ
ィル特性にすぐれた層間絶縁膜を高速で形成することが
可能である。また後処理で用いたCMPも僅かな段差凸
部を除去するのみでほぼ完全なグローバル平坦化が達成
でき、スループットの点でもすぐれたものであった。
【0023】実施例2 本実施例は同じプラズマCVD装置により、プラズマ密
度を制御しつつ2ステップで層間絶縁膜を形成した例で
あり、これを図2(a)〜(c)を参照して説明する。
特に本実施例では1ステップ目の絶縁膜として低誘電率
のSiOx yを採用し、配線間の静電容量を低減して
半導体装置の動作速度の向上をも意図したものである。
【0024】本実施例で採用した図2(a)に示す被処
理基板は、基本的構成は図1(a)に示した被処理基板
と同様であるので重複する説明は省略するが、図2
(a)においては、最小ラインアンドスペース領域のみ
を示してある。この被処理基板を基板ステージ2上にセ
ッティングし、ステップ1では一例として下記プラズマ
CVD条件によりSiOx y からなる層間絶縁膜を形
成した。 ステップ1 C2 6 (第1のガスノズル) 20 sccm O2 (第1のガスノズル) 50 sccm SiH4 (第2のガスノズル) 100 sccm ガス圧力 0.13 Pa 第1のヘリコン波電源電力 1000 W(13.56MHz) 第2のヘリコン波電源電力 2000 W(13.56MHz) (共に30μsec間隔on/offで間欠印加) 基板バイアス電力 300 W(400KHz) 基板ステージ加熱温度 400 ℃ ステップ1ではソレノイドコイル電源13は外側のソレ
ノイドコイルのみoffとした。ここではヘリコン波電
源電力は実施例1より低いのでプラズマ密度は1011
cm3 台と低く、プラズマの輸送も制御されるが、前実
施例1と同様の作用により酸素原子およびフッ素原子の
負イオンが発生する。また基板ステージ2には400K
Hzの低周波基板バイアスを印加しているので、正負両
イオンが交互に被処理基板1に入射し、成膜速度はさほ
どの向上はないものの高濃度のフッ素を含むSiOx
y が配線間スペースを良好に埋め込んで第1の絶縁膜3
6が形成された。第1の絶縁膜36のの比誘電率は約
2.5であり、膜厚均一性は被処理基板径が8インチの
場合±2%であり、極めて優れたレベルであった。
【0025】低誘電率の第1の絶縁膜36は多量のフッ
素を含むので、次のステップ2では保護膜として緻密性
に優れたSiO2 からなる第2の絶縁膜37を次のプラ
ズマCVD条件で例えば300nmの厚さに形成する。 O2 (第1のガスノズル) 50 sccm SiH4 (第2のガスノズル) 20 sccm ガス圧力 0.13 Pa 第1のヘリコン波電源電力 2500 W(13.56MHz) 第2のヘリコン波電源電力 2500 W(13.56MHz) 基板バイアス電力 100 W(400KHz) 基板ステージ加熱温度 400 ℃ 本プラズマCVD条件では、ヘリコン波電源はともに連
続的に印加した。この状態を図2(b)に示す。
【0026】低誘電率の第1の絶縁膜36および第2の
絶縁膜37の形成により、充分な平坦面を有する層間絶
縁膜が形成されるが、Al系金属配線35上に残るわず
かな凸部を除去するため、公知のCMPを用いてほぼ完
全な平坦面とすることもできる。この際は前実施例3と
同様にCMP後に再度ステップ2のプラズマCVD条件
で第3の層間絶縁膜38を形成する。もちろん第2の層
間絶縁膜37を形成せず、第1の層間絶縁膜形成後、直
ちにCMPを施し、この後第3の層間絶縁膜38を形成
してもよい。
【0027】本実施例によれば、プラズマ密度の制御に
より平坦性、均一性を一層向上するとともに、SiOx
y 膜そのものの膜質の向上も改善することができる。
この後、緻密なSiO2 を積層する2ステップ方式によ
り、信頼性の高いグローバル平坦化が可能となる。
【0028】以上、本発明を2例の実施例により説明し
たが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものでは
ない。すなわち、プラズマCVD装置やプラズマCVD
条件、原料ガス組成、絶縁膜の組成等、本発明の技術的
思想の範囲内で適宜変更することが可能である。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のプラズマCVD方法によれば、高アスペクト比のギャ
ップフィル能力とその均一性に優れた絶縁膜のプラズマ
CVD方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例1によるプラズマCV
D方法を示す概略断面図であり、(a)は下地絶縁膜上
にラインアンドスペース形状のAl系金属配線を形成し
た状態、(b)は絶縁膜を形成した状態、(c)は絶縁
膜の凸部をCMPで除去した状態である。
【図2】本発明を適用した実施例2のプラズマCVD方
法を示す概略断面図であり、(a)は下地絶縁膜上にラ
インアンドスペース形状のAl系金属配線を形成した状
態、(b)は第1の絶縁膜と第2の絶縁膜を形成した状
態、(c)はCMPを施した後、第3の絶縁膜を形成し
た状態である。
【図3】本発明の実施例で採用したプラズマCVD装置
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 被処理基板 2 基板ステージ 3 基板バイアス電源 4 第1のガスノズル 5 第2のガスノズル 6 べルジャ 7 第1のヘリコン波アンテナ 9 第2のヘリコン波アンテナ 15 プラズマ発生室 16 プラズマ処理室 31 半導体基板 32 下地絶縁膜 34a Al系金属配線 35 絶縁膜 36 第1の絶縁膜 37 第2の絶縁膜 38 第3の絶縁膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ発生室と、 被処理基板を載置した基板ステージを収容するとともに
    前記プラズマ発生室に連接されたプラズマ処理室を有す
    るプラズマCVD装置により、 前記被処理基板上に絶縁膜を形成するプラズマCVD方
    法であって、 前記プラズマ発生室に1×1011/cm3 以上1×10
    14/cm3 未満の高密度プラズマをパルス状に発生さ
    せ、 かつ基板ステージに低周波数の基板バイアスを印加しつ
    つ、 前記被処理基板上に絶縁膜を形成することを特徴とす
    る、プラズマCVD方法。
  2. 【請求項2】 被処理基板上に、少なくとも負イオンを
    入射しつつ前記被処理基板上に絶縁膜を形成することを
    特徴とする、請求項1記載のプラズマCVD方法。
  3. 【請求項3】 負イオンは、少なくともフッ素の負イオ
    ンを含むことを特徴とする、請求項2記載のプラズマC
    VD方法。
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