JPH0955041A - 情報記録再生装置および記録媒体 - Google Patents

情報記録再生装置および記録媒体

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JPH0955041A
JPH0955041A JP7208729A JP20872995A JPH0955041A JP H0955041 A JPH0955041 A JP H0955041A JP 7208729 A JP7208729 A JP 7208729A JP 20872995 A JP20872995 A JP 20872995A JP H0955041 A JPH0955041 A JP H0955041A
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JP7208729A
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Masatoshi Hayashi
政俊 林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高信頼性と高速処理とを両立させる。 【解決手段】 PR等化回路23’,ビタビデコーダ2
6’をPR(1,1)方式とPR(1,2,1)方式と
の選択が可能なものとする。光磁気ディスク22が非指
定ディスクである場合、通常の記録再生時、PR方式命
令部21よりPR(1,1)方式とする旨のPR方式指
定信号を、PR等化回路23’,ビタビデコーダ2
6’,リファレンスパターン生成回路29へ送る。これ
により、記録信号合成回路30で2Tパターンとユーザ
データとが合成され、光磁気ディスク22に記録され、
PR(1,1)方式で再生される。この時、ベリファイ
エラーが生ずれば、PR(1,2,1)方式とする旨の
PR方式指定信号として、記録再生をやり直す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光磁気ディスク
等のディスク型記録媒体への情報の記録・再生を行う情
報記録再生装置および記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光磁気ディスク等のディスク型
記録媒体は、ユーザが必要に応じて自身のデータを記録
でき、また記録したデータは勿論再生が可能であること
から、近年、急速に普及されつつある。図9は、このよ
うな光磁気ディスクに対するデータの記録原理を模式的
に示す図であり、1は光磁気ディスク、2は光磁気ディ
スク1に対してデータを記録するレーザ、3は磁界発生
器である。
【0003】光磁気ディスク1は、常時は上方向(図
中、実線の矢印方向)に磁化されている。このような光
磁気ディスク1に対しデータを記録する場合は、レーザ
2からデータに応じたパルス状のレーザ光を照射する。
すると、光磁気ディスク1のデータが記録される記録部
分1Aは、レーザ光の照射により発熱し、磁界発生器3
から発生している図中、点線の矢印方向(下方向)の磁
界により磁化される。このようにして、常時は上方向に
磁化されている光磁気ディスク1が下方向に磁化される
ことにより記録部分1Aに入力データ(デジタルデー
タ)が記録される。
【0004】このようにして光磁気ディスク1に記録さ
れたデジタルデータは、図示しない再生装置により再生
されるが、この場合の再生方式として、パーシャルレス
ポンス方式(PR方式)で変調したのちビタビ復号方式
で再生する方式(以下、PR・ビタビ復号方式と呼ぶ)
が採用されている。PR・ビタビ復号方式には、そのP
R等化のときの遅延回数等により、PR(1,1)、P
R(1,2,1)、PR(1,3,3,1)等の異なっ
たPR・ビタビ復号方式がある。PR(1,1)方式は
遅延回数も1回で、ビダビデコーダで用いられるレジス
タ数も2個で足りることから、比較的簡単な回路構成で
可能である。PR(1,2,1)方式などでは、遅延回
数が2回以上となり、詳しく計算するために符号復元能
力が高くなり、ビットエラーレートが良くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PR(1,2,1)方
式などでは、遅延回数が2回以上となり、これに伴いビ
タビデコーダで必要となるレジスタ数も2倍、3倍と増
加し、回路構成は複雑化して行く。また、PR信号をデ
コードするのに時間がかかってしまい、場合によっては
リアルタイムで処理ができないこともある。また、PR
(1,1)方式では、遅延回数が1回なので、ビットエ
ラーレートが悪い。つまり、高信頼性を求める場合には
PR(1,2,1)方式等の複雑な方式の方が向いてい
るが、処理の高速化については単純なPR(1,1)方
式が有利となる。しかしながら、従来の光磁気ディスク
装置では、一通りの再生方式しか持たず、高信頼性か高
速処理かのどちらかを断念しなければならなかった。
【0006】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、高信頼性と
高速処理とを両立させることの可能な情報記録再生装置
および記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、記録媒
体に記録されている情報をパーシャルレスポンス方式で
変調したのちビタビ復号方式で再生する符号復元能力の
異なる第1〜第Nの再生手段と、この第1〜第Nの再生
手段におけるビタビ復号の際に用いる理想値の抽出源と
される第1〜第Nのリファレンスパターンの内の所定の
1つをデジタルデータと共に記録媒体の各セクタに記録
するリファレンスパターン記録手段とを設けたものであ
る。 したがって、第1発明では、第1〜第Nのリファ
レンスパターンの内の所定の1つがデジタルデータと共
に記録媒体の各セクタに記録される。
【0008】第2発明(請求項2に係る発明)は、記録
媒体に記録されている情報をパーシャルレスポンス方式
で変調したのちビタビ復号方式で再生する第1の再生手
段と、記録媒体に記録されている情報を第1の再生手段
よりも符号復元能力の高いパーシャルレスポンス方式で
変調したのちビタビ復号方式で再生する第2の再生手段
とを設け、通常の記録再生時は、第1の再生手段におけ
るビタビ復号の際に用いる理想値の抽出源とされる第1
のリファレンスパターンを記憶媒体の各セクタにデジタ
ルデータと共に記録したうえ、第1の再生手段によって
情報の再生を行うようにし、記録再生時にベリファイエ
ラーが生じた場合は、第2の再生手段におけるビタビ復
号の際に用いる理想値の抽出源とされる第2のリファレ
ンスパターンをそのベリファイエラーの生じたセクタに
デジタルデータと共に記録し直したうえ、第2の再生手
段によって再生をやり直すようにしたものである。
【0009】したがって、第2発明では、通常の記録再
生時は、第1のリファレンスパターンが記憶媒体の各セ
クタにデジタルデータと共に記録され、第1の再生手段
によって情報の再生が行われる。記録再生時にベリファ
イエラーが生じた場合は、第2のリファレンスパターン
がそのベリファイエラーの生じたセクタにデジタルデー
タと共に記録し直され、第2の再生手段によって再生が
やり直される。
【0010】第3発明(請求項3に係る発明)は、符号
復元能力の異なる第1〜第Nのパーシャルレスポンス変
調・ビタビ復号方式でのビタビ復号の際に用いる理想値
の抽出源とされる第1〜第Nのリファレンスパターンの
内の所定の1つを、記録媒体の各セクタに予め書き込ん
でおくようにしたものである。したがって、第3発明で
は、第1〜第Nのリファレンスパターンの内の所定の1
つが記録媒体の各セクタに予め書き込まれているため、
そのリファレンスパターンをデジタルデータと共に記録
媒体の各セクタに一々記録する必要がなくなる。
【0011】第4発明(請求項4に係る発明)は、符号
復元能力の異なる第1および第2のパーシャルレスポン
ス変調・ビタビ復号方式でのビタビ復号の際に用いる理
想値の抽出源とされる第1および第2のリファレンスパ
ターンを、第1のリファレンスパターンについては記憶
媒体の第1の領域の各セクタに、第2のリファレンスパ
ターンについては記憶媒体の第2の領域の各セクタに予
め書き込んでおくようにしたものである。したがって、
第4発明では、第1のリファレンスパターンについては
記憶媒体の第1の領域の各セクタに、第2のリファレン
スパターンについては記憶媒体の第2の領域の各セクタ
に予め書き込まれているため、これらリファレンスパタ
ーンをデジタルデータと共に記録媒体の各セクタに一々
記録する必要がなくなる一方、各領域で最も都合のよい
PR・ビタビ復号方式で再生を行うことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明の一実施形態を示す光
磁気ディスク装置の要部を示すブロック図である。ま
ず、この光磁気ディスク装置の説明に入る前に、PR
(1,1)方式およびPR(1,2,1)方式に基づく
PR・ビタビ復号方式について説明する。
【0013】〔PR(1,1)方式に基づくPR・ビタ
ビ復号方式〕図2は、PR(1,1)方式に基づくPR
・ビタビ復号システムである。また、図3は、このシス
テムの各部の動作波形を示す波形図である。図示せぬ外
部回路から出力される図3(a)に示すデジタルデータ
は光磁気ディスク22に記録される。光磁気ディスク2
2に記録されたデータは、図3(b)に示すような再生
信号として再生されてPR等化回路23へ出力される。
PR等化回路23はこの再生信号を図3(c)に示すP
R信号に変換する。このようなPR等化回路23による
変換、即ちPR等化は図4に示される加算器51および
遅延回路52により実現される。
【0014】即ち、光磁気ディスク22からの図3
(b)に示す再生信号は、加算器51に与えられる一
方、遅延回路52により1T(Tは1ビット分の時間)
だけ遅延された後、加算器51に与えられる。加算器5
1は、これら両信号を加算して図3(c)に示すPR信
号を生成し、A/D変換器24およびPLL回路25に
与える。この場合、PLL回路25では、入力したPR
信号からこの入力信号に同期した図3(d)に示すクロ
ック信号を生成し、A/D変換器24に与える。A/D
変換器24では、このクロック信号によりPR信号をサ
ンプリングし、図3(e)に示すようなi2,i1,i
0の3値パターンのデータを生成し、サンプルデータと
してビタビデコーダ26へ与える。
【0015】ここで、媒体(光磁気ディスク22)の状
態,媒体の記録状態および媒体からデータを再生する再
生回路等に起因するノイズにより、図3(c)のPR信
号にはジッタが生じているため、実際のサンプルデータ
の振幅は、i2,i1,i0の3値を中心にしてばらつ
く。ビタビデコーダ26は、入力したサンプルデータか
ら、図3(a)に示すデータと同様のデジタルデータを
再生する。
【0016】図5はビタビデコーダ26の構成を示すブ
ロック図であり、2つの状態レジスタ91,92と、2
つのN(Nは任意の自然数)ビットのデータ系列レジス
タ93,94と、状態演算回路95と、判定回路96と
から構成される。ここで、データ系列レジスタ93の再
下位ビットには「0」が、またデータ系列レジスタ94
の再下位ビットには「1」が設定されている。そして、
A/D変換器24からサンプルデータ(サンプルデータ
yとする)が与えられる毎に、ビタビデコーダ26は以
下のような処理を行う。
【0017】即ち、まず状態演算回路95では、2つの
状態レジスタ91,92の値M0,M1、A/D変換器
24から出力されるサンプルデータy、および図示しな
い外部装置か与えられるサンプルデータの期待値d0,
d1,d2(ここで、d2は最大値、d1は中間値、d
0は最小値に対応し、サンプルデータの理想値がそれぞ
れi2,i1,i0の場合、d2=i2,d1=i1,
d0=i0となる)に基づいて、以下の式(1)〜
(4)により、4つの値M00,M01,M10,M1
1を計算する。
【0018】 M00=M0−2・y・d0+d02 (1) M01=M1−2・y・d1+d12 (2) M10=M0−2・y・d1+d12 (3) M11=M1−2・y・d2+d22 (4)
【0019】次に、判定回路96はまず値M00と値M
01との大小を比較する。そして、M00<M01の場
合は、M00を状態レジスタ91に格納し、データ系列
レジスタ93の(N−1)〜0ビットの値を上位方向に
1ビットシフトする。また、M00≧M01の場合はM
01を状態レジスタ91に格納すると共に、データ系列
レジスタ94の(N−1)〜0ビットの値をデータ系列
レジスタ93のN〜1ビットにそれぞれコピーする。
【0020】続いて、判定回路96は値M10と値M1
1との大小を比較する。そして、M10>M11の場合
は、M11を状態レジスタ92に格納し、データ系列レ
ジスタ94の(N−1)〜0ビットの値を上位方向に1
ビットシフトする。また、M10≦M11の場合は、M
10を状態レジスタ92に格納すると共に、データ系列
レジスタ93の(N−1)〜0ビットの値をデータ系列
レジスタ94のN〜1ビットにそれぞれコピーする。そ
の後、判定回路96は、データ系列レジスタ93の最上
位ビットを再生データとして外部に出力する。
【0021】このように、ビタビデコーダ26は、サン
プルデータを入力した場合に、このデータについて或し
きい値レベルにより「0」か「1」かを判定する硬判定
を行うものではなく、データの前後の状態を見ながらよ
り確からしいデータ系列を決定する軟判定を行うもので
ある。従って、2つの系列レジスタ93,94はシフト
動作が行われる毎に「0」または「1」の何れかに収束
してゆき、最上位ビットの位置に達して再生データとし
て出力される時点では、データは「0」または「1」の
何れかに確定される。
【0022】ここで、データ系列レジスタ93,94の
ビット数Nが小さい場合は、「0」または「1」の何れ
かに確定しない虞れがあり、ビット数Nを大きくすれば
する程、未確定の確率は少なくなり、従って再生データ
のビットエラーを少なくすることができる。よって、2
つのデータ系列レジスタ93,94のビット数Nを大き
くすれば、データは確定するため、どちらのレジスタの
最上位ビットを再生データとして出力しても良いが、こ
の例では系列レジスタ93の最上位ビットを再生データ
として出力するようにしている。
【0023】なお、ビタビデコーダ26においては、状
態演算回路95で各データ系列の生起確率の計算を行
い、判定回路96で状態演算回路95の処理結果である
2つのデータ系列のなかで生起確率が高い方を生き残り
データ系列とするような、生き残りデータ系列の判定を
行っているが、データ系列レジスタ93,94は、生き
残りの2つのデータ系列の保存を行い、状態レジスタ9
1,92は生き残りデータ系列の生起確率の保存の役割
を担っている。PR・ビタビ復号方式によるデジタルデ
ータの再生は、単純にしきい値で2値化する方式と比べ
ると、前後の状態と合わせて確率的に判断するため、ビ
ットエラーレートは低減することが知られている。
【0024】〔PR(1,2,1)方式に基づくPR・
ビタビ復号方式〕PR(1,2,1)方式に基づくPR
・ビタビ復号方式では、PR等化回路23として、図4
の回路を2つ直列に接続した回路を用いる。PR(1,
1)方式の「1,1」の意味は、「00010000」
というデータが図4の回路に入力された場合、出力が
「00011000」になるというところから表現され
ている。PR(1,2,1)方式では、「000100
00」というデータが入力された場合、出力が「000
121000」となる。このPR(1,2,1)方式の
PR等化回路23で生成されたPR信号はA/D変換器
24およびPLL回路25に与えられる。
【0025】この場合、PLL回路25では、入力した
PR信号からこの入力信号に同期したクロック信号を生
成し、A/D変換器24に与える。A/D変換器24で
は、このクロック信号によりPR信号をサンプリング
し、i4,i3,i2,i1,i0の5値パターンのデ
ータを生成し、サンプルデータとしてビタビデコーダ2
6へ与える。
【0026】この場合のビタビデコーダ26の構成を図
6に示す。このPR(1,2,1)方式のビタビデコー
ダ26もPR(1,1)方式の場合と同様、A/D変換
器24からのサンプルデータyと、図示せぬ装置から入
力されるサンプルデータの期待値d0,d1,d2,d
3,d4から、再生データを生成する。PR(1,2,
1)方式の場合、状態レジスタは71,72,73,7
4の4つに増え、4つのNビットのデータ系列レジスタ
75,76,77,78、状態演算回路79,判定回路
80により構成される。データ系列レジスタ75,77
の再下位ビットには「0」が、またデータ系列レジスタ
76,78の再下位ビットには「1」が設定されてい
る。
【0027】そして、A/D変換器24からサンプルデ
ータyが与えられる毎に、PR(1,2,1)方式のビ
タビデコーダ26は以下のような処理を行う。即ち、ま
ず状態演算回路79では、4つの状態レジスタ71,7
2,73,74の値M00,M10、M01,M11、
サンプルデータy、およびサンプルデータの期待値d
0,d1,d2,d3,d4(ここで、d4が最大値、
d0が最小値に対応し、サンプルデータの理想値がそれ
ぞれi4,i3,i2,i1,i0の場合、d4=i
4,d3=i3,d2=i2,d1=i1,d0=i0
となる)に基づいて、以下の式(5)〜(12)によ
り、8つの値M000,M001,M100,M10
1,M010,M011,M110,M111を計算す
る。
【0028】 M000=M00−2・y・d0+d02 (5) M001=M01−2・y・d1+d12 (6) M100=M00−2・y・d1+d12 (7) M101=M01−2・y・d2+d22 (8) M010=M10−2・y・d2+d22 (9) M011=M11−2・y・d3+d32 (10) M110=M10−2・y・d3+d32 (11) M111=M11−2・y・d4+d42 (12)
【0029】次に、判定回路80はまず値M000と値
M001との大小を比較する。そして、M000<M0
01の場合は、M000を状態レジスタ71に格納し、
データ系列レジスタ75の(N−1)〜0ビットの値を
上位方向に1ビットシフトする。また、M000≧M0
01の場合は、M001を状態レジスタ71に格納する
と共に、データ系列レジスタ77の(N−1)〜0ビッ
トの値をデータ系列レジスタ75のN〜1ビットにそれ
ぞれコピーする。
【0030】続いて、判定回路80は値M100と値M
101との大小を比較する。そして、M100<M10
1の場合は、M100を状態レジスタ72に格納し、デ
ータ系列レジスタ75の(N−1)〜0ビットの値をデ
ータ系列レジスタ76のN〜1ビットにそれぞれコピー
する。また、M100≧M101の場合は、M101を
状態レジスタ72に格納すると共に、データ系列レジス
タ77の(N−1)〜0ビットの値をデータ系列レジス
タ76のN〜1ビットにそれぞれコピーする。
【0031】次に、判定回路80は、値M010と値M
011との大小を比較する。そして、M010<M01
1の場合は、M010を状態レジスタ73に格納し、デ
ータ系列レジスタ76の(N−1)〜0ビットの値をデ
ータ系列レジスタ77のN〜1ビットにそれぞれコピー
する。また、M000≧M001の場合は、M001を
状態レジスタ73に格納すると共に、データ系列レジス
タ78の(N−1)〜0ビットの値をデータ系列レジス
タ77のN〜1ビットにそれぞれコピーする。
【0032】次に、判定回路80は、値M110と値M
111との大小を比較する。そして、M110<M11
1の場合は、M110を状態レジスタ74に格納し、デ
ータ系列レジスタ76の(N−1)〜0ビットの値をデ
ータ系列レジスタ78のN〜1ビットにそれぞれコピー
する。また、M110≧M111の場合は、M101を
状態レジスタ72に格納すると共に、データ系列レジス
タ78の(N−1)〜0ビットの値を上位に1ビットシ
フトする。
【0033】その後、判定回路80は、データ系列レジ
スタ75の最上位ビットを再生データとして外部に出力
する。このように、PR(1,2,1)方式のビタビデ
コーダ26は動作する。PR(1,1)の方式との違い
は、基本的な動作は同じであるが、使用するレジスタ数
が2倍になっているため、作業も2倍となる。しかし、
PR(1,1)方式よりも詳しく計算しているので、ビ
ットエラーレートは良くなる。
【0034】〔図1の光磁気ディスク装置〕次に、上述
したPR(1,1)方式およびPR(1,2,1)方式
に基づくPR・ビタビ復号方式を念頭におき、図1に示
した光磁気ディスク装置について説明する。同図におい
て、図2と同一符号は同一或いは同等構成要素を示し、
その説明は省略する。本実施形態では、PR等化回路2
3’およびビタビデコーダ26’として、PR(1,
1)方式とPR(1,2,1)方式との選択が可能なも
のを使用している。また、PR方式命令部21,媒体タ
イプ判定部27,ベリファイ部28およびリファレンス
パターン生成回路29および記録信号合成回路30を設
け、媒体タイプ判定部27およびベリファイ部28での
判定結果に基づき、PR方式命令部21よりPR等化回
路23’,ビタビデコーダ26’およびリファレンスパ
ターン生成回路29へPR方式指定信号を送るようにし
ている。
【0035】媒体タイプ判定部27は、光磁気ディスク
22がドライブに設定されたとき、光磁気ディスク22
のケースに開けられた穴により、PR(1,1)専用デ
ィスクなのか、PR(1,2,1)専用ディスクなの
か、領域別PR方式指定ディスクなのか、非指定ディス
クなのかを判断する。すなわち、4種類のディスク中、
どのタイプのディスクなのかを判定する。
【0036】PR(1,1)専用ディスク PR方式指定ディスクであり、常にPR(1,1)方式
で記録再生する。ベリファイエラーが発生した場合は代
替セクタを使用する。後述する如く、リファレンスパタ
ーンとしては、常に2Tパターンが使用される。 PR(1,2,1)専用ディスク PR方式指定ディスクであり、常にPR(1,2,1)
方式で記録再生する。ベリファイエラーが発生した場合
は代替セクタを使用する。後述する如く、リファレンス
パターンとしては、常に3Tパターンが使用される。
【0037】領域別PR方式指定ディスク 特定の領域に特定のPR方式で記録再生することが指定
されているディスクである。記録媒体の各領域で記録再
生特性が均一でないことが分かっている場合、各領域の
記録再生特性に最も都合の良いPR方式を指定する。フ
ォーマットの時点に、特定の非ユーザ領域に各領域で使
用するPR方式の指定表を記録しておく。光磁気ディス
ク装置は、始めにこの部分のデータをメモリに読み込む
ことにより、記録再生時にPR方式を切り替えて対応す
る。このようにすると、媒体のある領域で線速度や材料
的な特性、およびクロック等の条件から、最も有利なP
R方式を選択させることが可能となり、高信頼性と高速
処理とを両立させることができるようになる。この場
合、使用されるリファレンスパターンは、各領域毎に2
Tパターンまたは3Tパターンのいずれかが使用され
る。
【0038】非指定ディスク PR方式の指定がされていないディスク。但し、通常の
記録再生時はPR(1,1)方式が採用されるが、記録
再生時にベリファイエラーが発生した場合、代替セクタ
を使用する前に、使用するPR方式をPR(1,1)方
式から符号復元能力の高いPR(1,2,1)方式に代
えて、記録し直される。PR(1,1)方式とPR
(1,2,1)方式とでは、PR(1,1)方式の方が
より高速にデコードできる。すなわち、PR(1,2,
1)方式とすると、記録再生速度が遅くなる。しかし、
代替セクタや代替トラックを使用するよりは、PR
(1,2,1)方式を使用した方が速い。
【0039】次に、各部の機能を交えながら、図1に示
した光磁気ディスク装置の動作について説明する。 〔PR(1,1)専用ディスクの場合〕光磁気ディスク
22がPR(1,1)専用ディスクである場合、媒体タ
イプ判定部27は、PR(1,1)専用ディスクである
旨の判定結果をPR方式命令部21へ送る。この判定結
果を受けて、PR方式命令部21は、PR(1,1)・
ビタビ復号方式とする旨のPR方式指定信号を、PR等
化回路23’,ビタビデコーダ26’およびリファレン
スパターン生成回路29へ送る。
【0040】このPR方式指定信号を受けて、リファレ
ンスパターン生成回路29は、PR(1,1)・ビタビ
復号方式でのビタビ復号の際に用いる理想値i0,i
1,i2の抽出源として第1のリファレンスパターン
(2Tパターン:(1,7)変調を用いた場合の最短マ
ーク長に相当する)を生成し、記録信号合成回路30へ
送る。記録信号合成回路30は、、光磁気ディスク22
へのデジタルデータ(ユーザデータ)とリファレンスパ
ターン生成回路29の生成する第1のリファレンスパタ
ーンとを合成し、この合成した信号を光磁気ディスク2
2に記録する。
【0041】図8に記録信号合成回路30でのユーザデ
ータとリファレンスパターンとの合成状況を示す。記録
信号合成回路30は、リファレンスパターン生成回路2
8からの第1のリファレンスパターン(2Tパターン)
をユーザデータの特定の部分、本実施形態では光磁気デ
ィスク22に記録する際の各セクタのユーザデータ部の
先頭部分に挿入する。記録信号合成回路30で合成され
た信号は光磁気ディスク22に記録される。光磁気ディ
スク22からの再生信号は、PR等化回路23’へ送ら
れ、PR信号に変換される。
【0042】図7にPR等化回路23’の構成を示す。
PR等化回路23’は、第1の加算器61と第1の遅延
回路62と第2の加算器63と第2の遅延回路64とP
R信号切替器65とを有し、PR信号切替器65にPR
方式命令部21からのPR方式指令が与えられる。光磁
気ディスク22からの再生信号は、加算器61に与えら
れる一方、遅延回路62により1Tだけ遅延され、遅延
信号として加算器61に与えられる。加算器61は、こ
れら両信号を加算してPR(1,1)信号を生成し、P
R信号切替器65に与える。
【0043】さらに、このPR(1,1)信号は、加算
器63に与えられる一方、遅延回路64により更に1T
だけ遅延され、遅延信号として加算器63に与えられ
る。加算器63は、これら両信号を加算してPR(1,
2,1)信号を生成し、PR信号切替器65に与える。
PR信号切替器65は、PR方式命令部21より与えら
れるPR(1,1)・ビタビ復号方式とする旨のPR方
式指定信号により、PR(1,1)信号を選択し、PR
信号としてA/D変換器24およびPLL回路25に与
える。
【0044】PLL回路25は、入力したPR信号から
この入力信号に同期したクロック信号を生成してA/D
変換器24に与える。A/D変換器24は、PLL回路
25からのクロック信号により、PR信号をサンプリン
グする。A/D変換器24でサンプリングされるサンプ
ルデータは、理想的にはi2,i1,i0の3値パター
ンのデータとなる。しかし、媒体の状態,媒体の記録状
態および媒体からデータを再生する再生回路等に起因す
るノイズにより、PR信号にはジッタが生じているた
め、実際のサンプルデータの振幅は、理想値を中心にし
てばらつく。
【0045】A/D変換器24からのサンプルデータは
ビタビデコーダ26’へ与えられる。ビタビデコーダ2
6’は、供与されるサンプルデータからリファレンスパ
ターン(2Tパターン)を抽出し、その抽出したリファ
レンスパターンから理想値i0,i1,i2を抽出し、
この理想値i0,i1,i2を期待値d0,d1,d2
として、A/D変換器24からのサンプルデータをPR
(1,1)方式(図5参照)でビタビ変換する。
【0046】これにより、PR(1,1)専用ディスク
に対する通常の記憶再生時には、PR(1,1)方式に
よる再生データが得られる。この再生データは、ベリフ
ァイ部28へ与えられ、ユーザデータとの照合やECC
により、エラーのチェックが行われる。この結果、ベリ
ファイエラーと判定されると、その判定結果がPR方式
命令部21へ送られる。この場合、代替セクタを使用し
てユーザデータの記録再生がやり直されることになる
が、PR方式命令部21は、媒体タイプ判定部27より
光磁気ディスク22がPR(1,1)専用ディスクであ
る旨の判定結果が与えられているので、PR(1,1)
・ビタビ復号方式とする旨のPR方式指定信号を送出し
続ける。すなわち、この場合、PR(1,1)・ビタビ
復号方式で、代替セクタを使用してユーザデータの記録
再生がやり直されることになる。
【0047】〔PR(1,2,1)専用ディスクの場
合〕光磁気ディスク22がPR(1,2,1)専用ディ
スクである場合、媒体タイプ判定部27は、PR(1,
2,1)専用ディスクである旨の判定結果をPR方式命
令部21へ送る。この判定結果を受けて、PR方式命令
部21は、PR(1,2,1)・ビタビ復号方式とする
旨のPR方式指定信号を、PR等化回路23’,ビタビ
デコーダ26’およびリファレンスパターン生成回路2
9へ送る。
【0048】このPR方式指定信号を受けて、リファレ
ンスパターン生成回路29は、PR(1,2,1)・ビ
タビ復号方式でのビタビ復号の際に用いる理想値i0,
i1,i2,i3,i4の抽出源として第2のリファレ
ンスパターン(3Tパターン)を生成し、記録信号合成
回路30へ送る。記録信号合成回路30は、光磁気ディ
スク22へのユーザデータとリファレンスパターン生成
回路29の生成する第2のリファレンスパターンとを図
8で説明したと同様にして合成し、この合成した信号を
光磁気ディスク22に記録する。光磁気ディスク22か
らの再生信号は、PR等化回路23’へ送られ、PR信
号に変換される。
【0049】PR等化回路23’は、PR方式命令部2
1より与えられるPR(1,2,1)・ビタビ復号方式
とする旨のPR方式指定信号により、PR(1,2,
1)信号を選択し、PR信号としてA/D変換器24お
よびPLL回路25に与える。PLL回路25は、入力
したPR信号からこの入力信号に同期したクロック信号
を生成してA/D変換器24に与える。A/D変換器2
4は、PLL回路25からのクロック信号により、PR
信号をサンプリングする。A/D変換器24でサンプリ
ングされるサンプルデータは、理想的にはi4,i3,
i2,i1,i0の5値パターンのデータとなる。しか
し、媒体の状態,媒体の記録状態および媒体からデータ
を再生する再生回路等に起因するノイズにより、PR信
号にはジッタが生じているため、実際のサンプルデータ
の振幅は、理想値を中心にしてばらつく。
【0050】A/D変換器24からのサンプルデータは
ビタビデコーダ26’へ与えられる。ビタビデコーダ2
6’は、供与されるサンプルデータからリファレンスパ
ターン(3Tパターン)を抽出し、その抽出したリファ
レンスパターンから理想値i0,i1,i2,i3,i
4を抽出し、この理想値i0,i1,i2,i3,i4
を期待値d0,d1,d2,d3,d4として、A/D
変換器24からのサンプルデータをPR(1,2,1)
方式(図6参照)でビタビ変換する。
【0051】これにより、PR(1,2,1)専用ディ
スクに対する通常の記憶再生時には、PR(1,2,
1)方式による再生データが得られる。この再生データ
は、ベリファイ部28へ与えられ、エラーのチェックが
行われる。この結果、ベリファイエラーと判定される
と、その判定結果がPR方式命令部21へ送られる。こ
の場合、代替セクタを使用してユーザデータの記録再生
がやり直されることになるが、PR方式命令部21は、
媒体タイプ判定部27より光磁気ディスク22がPR
(1,2,1)専用ディスクである旨の判定結果が与え
られているので、PR(1,2,1)・ビタビ復号方式
とする旨のPR方式指定信号を送出し続ける。すなわ
ち、この場合、PR(1,2,1)・ビタビ復号方式
で、代替セクタを使用してユーザデータの記録再生がや
り直されることになる。
【0052】〔領域別PR方式指定ディスクの場合〕光
磁気ディスク22が領域別PR方式指定ディスクである
場合、媒体タイプ判定部27は、領域別PR方式指定デ
ィスクである旨の判定結果をPR方式命令部21へ送
る。この判定結果を受けて、PR方式命令部21は、光
磁気ディスク22の特定の非ユーザ領域から読み取られ
メモリに記憶されているPR方式の領域別指定表を参照
として、対象領域がPR(1,1)方式指定領域であれ
ばPR(1,1)・ビタビ復号方式とする旨のPR方式
指定信号を、PR(1,2,1)方式指定領域であれば
PR(1,2,1)・ビタビ復号方式とする旨のPR方
式指定信号を、PR等化回路23’,ビタビデコーダ2
6’およびリファレンスパターン生成回路29へ送る。
これにより、PR(1,1)方式指定領域に対してはP
R(1,1)・ビタビ復号方式で、PR(1,2,1)
方式指定領域に対してはPR(1,2,1)・ビタビ復
号方式でユーザデータの記録再生が行われる。
【0053】〔非指定ディスク〕光磁気ディスク22が
非指定ディスクである場合、媒体タイプ判定部27は、
非指定ディスクである旨の判定結果をPR方式命令部2
1へ送る。この判定結果を受けて、PR方式命令部21
は、PR(1,1)・ビタビ復号方式とする旨のPR方
式指定信号を、PR等化回路23’,ビタビデコーダ2
6’およびリファレンスパターン生成回路29へ送る。
【0054】このPR方式指定信号を受けて、リファレ
ンスパターン生成回路29は、第1のリファレンスパタ
ーン(2Tパターン)を生成し、記録信号合成回路30
へ送る。記録信号合成回路30は、光磁気ディスク22
へのユーザデータとリファレンスパターン生成回路29
の生成する第1のリファレンスパターンとを図8で説明
したと同様にして合成し、この合成した信号を光磁気デ
ィスク22に記録する。光磁気ディスク22からの再生
信号は、PR等化回路23’へ送られ、PR信号に変換
される。
【0055】PR等化回路23’は、PR方式命令部2
1より与えられるPR(1,1)・ビタビ復号方式とす
る旨のPR方式指定信号により、PR(1,1)信号を
選択し、PR信号としてA/D変換器24およびPLL
回路25に与える。PLL回路25は、入力したPR信
号からこの入力信号に同期したクロック信号を生成して
A/D変換器24に与える。A/D変換器24は、PL
L回路25からのクロック信号により、PR信号をサン
プリングする。A/D変換器24でサンプリングされる
サンプルデータはビタビデコーダ26’へ与えられる。
【0056】ビタビデコーダ26’は、供与されるサン
プルデータからリファレンスパターン(2Tパターン)
を抽出し、その抽出したリファレンスパターンから理想
値i0,i1,i2,を抽出し、この理想値i0,i
1,i2を期待値d0,d1,d2として、A/D変換
器24からのサンプルデータをPR(1,1)方式でビ
タビ変換する。これにより、非指定ディスクに対する通
常の記憶再生時には、PR(1,1)方式による再生デ
ータが得られる。この再生データは、ベリファイ部28
へ与えられ、エラーのチェックが行われる。この結果、
ベリファイエラーと判定されると、その判定結果がPR
方式命令部21へ送られる。
【0057】この場合、代替セクタを使用する前に、ベ
リファイエラーの発見されたセクタに対してユーザデー
タの記録再生がやり直される。この時、PR方式命令部
21は、媒体タイプ判定部27より光磁気ディスク22
が非指定ディスクである旨の判定結果が与えられている
ので、それまでのPR(1,1)・ビタビ復号方式とす
る旨のPR方式指定信号に代えて、PR(1,2,1)
・ビタビ復号方式とする旨のPR方式指定信号をPR等
化回路23’,ビタビデコーダ26’およびリファレン
スパターン生成回路29へ送る。これにより、PR
(1,2,1)・ビタビ復号方式で、代替セクタを使用
する前に、ベリファイエラーの発見されたセクタに対し
てユーザデータの記録再生がやり直されるものとなる。
【0058】すなわち、本実施形態によれば、光磁気デ
ィスク22が非指定ディスクである場合、通常の記録再
生時はPR(1,1)方式により記録再生が行われ、ベ
リファイエラー時はPR(1,2,1)方式により記録
再生がやり直され、PR(1,1)・ビタビ復号方式の
高速処理の利点と、PR(1,2,1)・ビタビ復号方
式の高信頼性の利点の両方をうまく使い分けることがで
きる。また、本実施形態によれば、サンプルデータから
リファレンスパターンが抽出され、その抽出されたリフ
ァレンスパターンから理想値が抽出されることから、記
録および再生の各条件に追随して理想値が変動し、理想
値を固定的に定める場合に比して、より正確に再生デー
タを得ることができる。
【0059】なお、本実施形態では、PR・(1,1)
・ビタビ復号方式とPR(1,2,1)・ビタビ復号方
式の2種類としたが、PR方式には他にもPR(1,
3,3,1)方式、PR(1,0,−1)方式、PR
(1,1,−1,−1)方式、PR(1,2,0,−
2,−1)方式など多数存在し、その組み合わは自由で
ある。また、組合せは2種類に限られるものではなく、
さらに多種類としてもよいことは言うまでもない。すな
わち、どの方式をどう組み合わせるかは、記憶媒体から
の再生信号の波形特性により微分型やナイキスト型など
に分けられるが、自由に設計することができる。
【0060】また、本実施形態においては、第1および
第2のリファレンスパターンの内の所定の1つを光磁気
ディスク22の各セクタにディジタルユーザデータと共
に記録するようにしたが、光磁気ディスク22の各セク
タに第1および第2のリファレンスパターンの内の所定
の1つを予め書き込んでおくようにしてもよい。
【0061】また、本実施形態においては、光磁気ディ
スク22を領域別PR方式指定ディスクとした場合、P
R(1,1)方式指定領域の各セクタにディジタルユー
ザデータと共に第1のリファレンスパターンを、PR
(1,2,1)方式指定領域の各セクタにディジタルユ
ーザデータと共に第2のリファレンスパターンを記録す
るようにしたが、領域別PR方式指定ディスクのPR
(1,1)方式指定領域の各セクタに第1のリファレン
スパターンを、PR(1,2,1)方式指定領域の各セ
クタに第2のリファレンスパターンを予め書き込んでお
くようにしてもよい
【0062】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、第1〜第Nのリファレン
スパターンの内の所定の1つがデジタルデータと共に記
録媒体の各セクタに記録されるものとなり、記録および
再生の各条件に追随して変動する理想値からより正確な
再生データを得るものとしたうえ、例えば、記録再生時
にベリファイエラーが生じた場合は、符号復元能力の高
い別の再生方式のリファレンスパターンをそのベリファ
イエラーの生じたセクタにデジタルデータと共に記録し
直し、そのリファレンスパターンに応ずる再生方式で再
生し直すようにして、高信頼性と高速処理とを両立させ
ることが可能となる。
【0063】第2発明では、通常の記録再生時は、第1
のリファレンスパターンが記憶媒体の各セクタにデジタ
ルデータと共に記録され、第1の再生手段によって情報
の再生が行われ、記録再生時にベリファイエラーが生じ
た場合は、第2のリファレンスパターンがそのベリファ
イエラーの生じたセクタにデジタルデータと共に記録し
直され、第2の再生手段によって再生がやり直されるも
のとなり、記録および再生の各条件に追随して変動する
理想値からより正確に再生データを得るものとしたう
え、高信頼性と高速処理とを両立させることができるよ
うになる。
【0064】第3発明では、第1〜第Nのリファレンス
パターンの内の所定の1つが記録媒体の各セクタに予め
書き込まれているため、そのリファレンスパターンをデ
ジタルデータと共に記録媒体の各セクタに一々記録する
必要がなくなり、第1発明と同様の効果に加えて、回路
構成の簡略化を図ることが可能となる。第4発明では、
第1のリファレンスパターンについては記憶媒体の第1
の領域の各セクタに、第2のリファレンスパターンにつ
いては記憶媒体の第2の領域の各セクタに予め書き込ま
れているため、これらリファレンスパターンをデジタル
データと共に記録媒体の各セクタに一々記録する必要が
なくなる一方、各領域で最も都合のよいPM・ビタビ復
号方式で再生を行うことが可能となり、高信頼性と高速
処理とを両立させることが可能となり、回路構成の簡略
化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報記録再生装置の一実施形態
としての光磁気ディスク装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図2】 PR・ビタビ復号方式により再生信号を処理
するシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】 図2に示したシステムの各部の動作波形を示
す図である。
【図4】 図2に示したシステムにおいて用いられるP
R等化回路の構成を示す図である。
【図5】 図2に示したシステムにおいて用いられるビ
タビデコーダの構成を示す図である。
【図6】 図2に示したシステムをPR(1,2,1)
方式とした場合に用いられるビタビデコーダの構成を示
す図である。
【図7】 図1に示した光磁気ディスク装置におけるP
R等化回路の構成を示す図である。
【図8】 図1に示した光磁気ディスク装置における記
録信号合成回路でのユーザデータとリファレンスパター
ンとの合成状況を例示する図である。
【図9】 光磁気ディスクに対するデータの記録原理を
模式的に示す図である。
【符号の説明】
21…PR方式命令部、22…光磁気ディスク、23’
…PR等化回路、61,63…加算器、62,64…遅
延回路、65…PR信号切替器、24…A/D変換器、
25…PLL回路、26’…ビタビデコーダ、27…媒
体タイプ判定部、28…ベリファイ部、29…リファレ
ンスパターン生成回路、30…記録信号合成回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 572 9558−5D G11B 20/18 572D 9558−5D 572F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に情報を記録する情報記録手段
    と、前記記録媒体に記録されている情報を再生する情報
    再生手段とを備えた情報記録再生装置において、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのちビタビ復号方式で再生する符号
    復元能力の異なる第1〜第Nの再生手段と、 この第1〜第Nの再生手段におけるビタビ復号の際に用
    いる理想値の抽出源とされる第1〜第Nのリファレンス
    パターンの内の所定の1つをデジタルデータと共に前記
    記録媒体の各セクタに記録するリファレンスパターン記
    録手段とを備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に情報を記録する情報記録手段
    と、前記記録媒体に記録されている情報を再生する情報
    再生手段とを備えた情報記録再生装置において、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのちビタビ復号方式で再生する第1
    の再生手段と、 前記記録媒体に記録されている情報を前記第1の再生手
    段よりも符号復元能力の高いパーシャルレスポンス方式
    で変調したのちビタビ復号方式で再生する第2の再生手
    段と、 通常の記録再生時は、前記第1の再生手段におけるビタ
    ビ復号の際に用いる理想値の抽出源とされる第1のリフ
    ァレンスパターンを前記記憶媒体の各セクタにデジタル
    データと共に記録したうえ、前記第1の再生手段によっ
    て情報の再生を行う第1の記録再生手段と、 記録再生時にベリファイエラーが生じた場合は、前記第
    2の再生手段におけるビタビ復号の際に用いる理想値の
    抽出源とされる第2のリファレンスパターンをそのベリ
    ファイエラーの生じたセクタにデジタルデータと共に記
    録し直したうえ、前記第2の再生手段によって再生をや
    り直す第2の記録再生手段とを備えたことを特徴とする
    情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 符号復元能力の異なる第1〜第Nのパー
    シャルレスポンス変調・ビタビ復号方式でのビタビ復号
    の際に用いる理想値の抽出源とされる第1〜第Nのリフ
    ァレンスパターンの内の所定の1つが各セクタに予め書
    き込まれていることを特徴とする記録媒体。
  4. 【請求項4】 符号復元能力の異なる第1および第2の
    パーシャルレスポンス変調・ビタビ復号方式でのビタビ
    復号の際に用いる理想値の抽出源とされる第1および第
    2のリファレンスパターンが、第1のリファレンスパタ
    ーンについては第1の領域の各セクタに、第2のリファ
    レンスパターンについては第2の領域の各セクタに予め
    書き込まれていることを特徴とする記録媒体。
JP7208729A 1995-08-16 1995-08-16 情報記録再生装置および記録媒体 Pending JPH0955041A (ja)

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