JPH0955030A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH0955030A
JPH0955030A JP7208717A JP20871795A JPH0955030A JP H0955030 A JPH0955030 A JP H0955030A JP 7208717 A JP7208717 A JP 7208717A JP 20871795 A JP20871795 A JP 20871795A JP H0955030 A JPH0955030 A JP H0955030A
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JP7208717A
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Masatoshi Hayashi
政俊 林
Isao Kimura
勇雄 木村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常再生時のエラーの発生を低く抑えたま
ま、記録状態のチェックを厳密に行う。 【解決手段】 再生等化・2値化方式による第1の再生
系統I、PR・ビットバイビット復号方式による第2の
再生系統II、PR・ビタビ復号方式による第3の再生系
統III を設ける。セレクタ7において、制御部8からの
指令に基づいて、フォーマットチェック時には第1の再
生系統Iからの再生データを選択し、ベリファイ時には
第2の再生系統IIからの再生データを選択し、通常再生
時には第3の再生系統III からの再生データを選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光磁気ディスク
等のディスク型記録媒体への情報の記録・再生を行う情
報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の光磁気ディスク等のディスク型
記録媒体は、ユーザが必要に応じて自身のデータを記録
でき、また記録したデータは勿論再生が可能であること
から、近年、急速に普及されつつある。図10は、この
ような光磁気ディスクに対するデータの記録原理を模式
的に示す図であり、1は光磁気ディスク、2は光磁気デ
ィスク1に対してデータを記録するレーザ、3は磁界発
生器である。
【0003】光磁気ディスク1は、常時は上方向(図
中、実線の矢印方向)に磁化されている。このような光
磁気ディスク1に対しデータを記録する場合は、レーザ
2からデータに応じたパルス状のレーザ光を照射する。
すると、光磁気ディスク1のデータが記録される記録部
分1Aは、レーザ光の照射により発熱し、磁界発生器3
から発生している図中、点線の矢印方向(下方向)の磁
界により磁化される。このようにして、常時は上方向に
磁化されている光磁気ディスク1が下方向に磁化される
ことにより記録部分1Aに入力データ(デジタルデー
タ)が記録される。
【0004】このようにして光磁気ディスク1に記録さ
れたデジタルデータは、図示しない再生装置により再生
されるが、その再生方式としては次のような方式があ
る。 再生等化したのち2値化方式で再生する方式(以下、
再生等化・2値化方式と呼ぶ). パーシャルレスポンス方式(PR方式)で変調したの
ちビットバイビット復号方式で再生する方式(以下、P
R・ビットバイビット復号方式と呼ぶ). パーシャルレスポンス方式(PR方式)で変調したの
ちビタビ復号方式で再生する方式(以下、PR・ビタビ
復号方式と呼ぶ).
【0005】光磁気ディスク装置においては、データ記
録後のベリファイ時やフォーマットチェック時、および
データ再生時など、記録データを読み出すときには、上
記再生方式のうち所定の方式を固定的に使用している。
例えば、媒体フォーマット後のフォーマットチェック、
データ記録後のベリファイ、シーク時のID(アドレス
データ)の読み取りおよびデータの読み取りなどのデー
タ再生時、その全てについてPR・ビタビ復号方式で再
生を行っている。
【0006】PR・ビタビ復号方式は、データを再生す
る際にエラーが減少するように考えられた方式で、再生
等化・2値化方式やPR・ビットバイビット復号方式と
比較して、原理的に不安定な記録状態でも耐え得るとい
う特徴を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PR・
ビタビ復号方式を固定的に使用すると、データ記録後の
ベリファイ時やフォーマットチェック時、記録状態が不
十分であるにも拘らず、再生方式の能力でエラーが現れ
ないことがあった。特に、光磁気ディスク装置等の非固
定型記憶再生装置では、記録時のドライブや媒体の特性
の状態と、通常再生時の同状態が大きく異なっているこ
とがあり、通常再生時のエラーを少なくするためには、
記録時の状態を最良にしておく必要がある。すなわち、
PR・ビタビ復号方式を固定的に使用した場合、記録状
態が悪いにも拘らずこれを検出することができず、通常
再生時にエラーが発生する虞れがあった。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、通常再生時
のエラーの発生を低く抑えたまま、記録状態のチェック
を厳密に行うことの可能な情報記録再生装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、記録媒
体に記録されている情報を再生等化したのち2値化方式
で再生する第1の再生手段と、記録媒体に記録されてい
る情報をパーシャルレスポンス方式で変調したのち所定
の復号方式で再生する第2の再生手段とを設け、第1の
再生手段によって再生される情報および第2の再生手段
によって再生される情報のいずれか一方を状況に応じて
選択するようにしたものである。
【0010】したがって、第1発明では、通常再生時に
は第2の再生手段によって再生される情報(PR・所定
復号方式による再生情報)を、記録状態のチェック時に
は第1の再生手段によって再生される情報(再生等化・
2値化方式による再生情報)を選択することにより、通
常再生時のエラーの発生を低く抑えたまま、記録状態の
チェックを厳密に行うことが可能となる。
【0011】第2発明(請求項2に係る発明)は、記録
媒体に記録されている情報をパーシャルレスポンス方式
で変調したのちビットバイビット復号方式で再生する第
1の再生手段と、記録媒体に記録されている情報をパー
シャルレスポンス方式で変調したのちビタビ復号方式で
再生する第2の再生手段とを設け、第1の再生手段によ
って再生される情報および第2の再生手段によって再生
される情報のいずれか一方を状況に応じて選択するよう
にしたものである。
【0012】したがって、第2発明では、通常再生時に
は第2の再生手段によって再生される情報(PR・ビタ
ビ復号方式による再生情報)を、記録状態のチェック時
には第1の再生手段によって再生される情報(PR・ビ
ットバイビット復号方式による再生情報)を選択するこ
とにより、通常再生時のエラーの発生を低く抑えたま
ま、記録状態のチェックを厳密に行うことが可能とな
る。
【0013】第3発明(請求項3に係る発明)は、記録
媒体に記録されている情報を再生等化したのち2値化方
式で再生する第1の再生手段と、記録媒体に記録されて
いる情報をパーシャルレスポンス方式で変調したのちビ
ットバイビット復号方式で再生する第2の再生手段と、
記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポンス
方式で変調したのちビタビ復号方式で再生する第3の再
生手段とを設け、第1の再生手段によって再生される情
報、第2の再生手段によって再生される情報および第3
の再生手段によって再生される情報のいずれか一つを状
況に応じて選択するようにしたものである。
【0014】したがって、第3発明では、通常再生時に
は第3の再生手段によって再生される情報(PR・ビタ
ビ復号方式による再生情報)を、ベリファイ時には第2
の再生手段によって再生される情報(PR・ビットバイ
ビット復号方式による再生情報)を、フォーマットチェ
ック時には第1の再生手段によって再生される情報(再
生等化・2値化方式による再生情報)を選択することに
より、通常再生時のエラーの発生を低く抑えたまま、記
録状態のチェックを厳密に行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明の一実施形態を示す光
磁気ディスク装置の要部を示すブロック図である。ま
ず、この光磁気ディスク装置の説明に入る前に、再生等
化・2値化方式、PR・ビットバイビット復号方式およ
びPR・ビタビ復号方式について説明する。
【0016】〔再生等化・2値化方式〕一般的な再生等
化・2値化方式について説明する。光磁気ディスクから
の再生信号波形は、最短マーク長とレーザスポットの直
径との関係から符号間干渉することがある。これを軽減
するため、再生信号波形を再生等化回路に入力し、ナイ
キスト型にする。そして、再生等化回路からの出力波形
に同期したクロックをPLL回路を用いて抽出し、再生
信号の振幅の中心(DCレベル)をしきい値とし、
「0」と「1」の2値にデジタル化する。このことから
分かるように、この再生等化・2値化方式の中には符号
訂正の要素はない。
【0017】〔PR・ビットバイビット復号方式〕PR
方式には、各種の方式があるが、光磁気ディスク装置で
はPR(1,1)方式がよく用いられる。以下、PR
(1,1)方式を例にとって、その再生原理を説明す
る。図2は、PR(1,1)方式に基づくPR・ビット
バイビット復号システムである。また、図3は、このシ
ステムの各部の動作波形を示す波形図である。
【0018】図2に示すプリコーダ21は、図示しない
外部回路から出力される図3(a)に示すデジタルデー
タを入力すると、図3(b)に示すパターンデータに変
換する。このようなパターン変換は、NRZI変換と呼
ばれ、図4に示すモジュロ2加算を行う加算器41およ
びデータの1ビット分を遅延する遅延回路42により実
現される。即ち、加算器41は、入力されたデジタルデ
ータと、このデジタルデータが1ビット分遅延されたデ
ータとのモジュロ2加算を行い、NRZIデータとして
光磁気ディスク22に出力し記録する。
【0019】このようなプリコーダ21によるNRZI
変換は、再生時に実施される後述のビットバイビットデ
コードによる処理でエラーの伝搬を防止できることから
必要になる。光磁気ディスク22に記録されたデータ
は、図3(c)に示すような再生信号として再生されて
PR等化回路23へ出力される。PR等化回路23はこ
の再生信号を図3(e)に示すPR信号に変換する。こ
のようなPR等化回路23による変換、即ちPR等化は
図5に示される加算器51および遅延回路52により実
現される。
【0020】即ち、光磁気ディスク22からの図3
(c)に示す再生信号は、加算器51に与えられる一
方、遅延回路52により1T(Tは1ビット分の時間)
だけ遅延され、図3(d)に示す遅延信号として加算器
51に与えられる。加算器51は、これら両信号を加算
して図3(e)に示すPR信号を生成し、A/D変換器
24およびPLL回路25に与える。
【0021】この場合、PLL回路25では、入力した
PR信号からこの入力信号に同期した図3(f)のクロ
ック信号を生成してA/D変換器24に与える。A/D
変換器24では、このクロック信号によりPR信号をサ
ンプリングし、図3(g)に示すようなi2,i1,i
0の3値パターンのデータを生成し、サンプルデータと
してビットバイビットデコーダ26へ与える。
【0022】ここで、媒体(光磁気ディスク22)の状
態,媒体の記録状態および媒体からデータを再生する再
生回路等に起因するノイズにより、図3(e)のPR信
号にはジッタが生じているため、実際のサンプルデータ
の振幅は、i2,i1,i0の3値を中心にしてばらつ
く。ビットバイビットデコーダ26は、入力したサンプ
ルデータを、図3(h)に示す再生データに変換して出
力する。
【0023】図6は、ビットバイビットデコーダ26の
構成を示すブロック図であり、3値化回路61および2
値化回路62からなる。3値化回路61は図示しない外
部装置から入力した理想値がi2,i1,i0の場合、
i2とi1との間、およびi1とi0との間にそれぞれ
しきい値レベルL1およびL2を設定し、そのしきい値
レベルL1,L2を基準として上記サンプルデータが何
れの論理であるかを判定する。
【0024】3値化回路61の出力を入力とする2値化
回路62は、3値化回路61がi2またはi0と論理判
定した場合に再生データとして「0」を、またi1と論
理判定した場合に再生データとして「1」をそれぞれ出
力する。この結果、上述の信号ジッタにより或サンプル
ポイントのデータがしきい値を超える程の変動を受けな
い限り、図2に示すシステムにおいては、光磁気ディス
ク22に記録した図3(a)のデジタルデータと、図3
(h)の再生データとは同一データとなる。
【0025】〔PR・ビタビ復号方式〕媒体の状態,媒
体の記録状態および再生回路等に起因するノイズによ
り、図3(e)のPR信号に生じるジッタが大きく、任
意のサンプルポイントのサンプルデータがしきい値レベ
ルを超える程の変動を受けた場合、図2に示すシステム
では、再生データのビットエラーに直結する。このた
め、このようなビットエラーの発生を少なくする目的
で、ビットバイビットデコーダ26の代わりに、図7に
示すビタビデコーダ76を用いるPR・ビタビ復号シス
テムが知られている。
【0026】即ち、図7に示すシステムでは、図2のシ
ステムと同様、光磁気ディスク22,PR等化回路2
3,A/D変換器24およびPLL回路25が用いられ
る他、図2のシステムで必要であったNRZI変換を行
うプリコーダ21は、ビタビデコーダ76を用いるとエ
ラーが伝搬しないため、図7のシステムでは不要にな
る。
【0027】図8はこのPR・ビタビ復号システムの各
部の動作波形を示す図である。即ち、図8(a)に示す
デジタルデータが光磁気ディスク22に記録された場
合、光磁気ディスク22から再生される信号は図8
(b)に示すような信号となり、PR等化回路23に出
力される。PR等化回路23では、図2のシステムと同
様に変換を行い、図8(c)に示すPR信号としてA/
D変換器24およびPLL回路25に与える。
【0028】PLL回路25では、入力したPR信号か
らこの入力信号に同期した図8(d)に示すクロック信
号を生成し、A/D変換器24に与える。A/D変換器
24は、このクロック信号によりPR信号をサンプリン
グし、図8(e)に示すようなサンプルデータとしてビ
タビデコーダ76に与える。
【0029】ここで、媒体の状態,媒体の記録状態およ
び再生回路に起因するノイズにより、図8(c)のPR
信号には信号のジッタが生じているため、図8(e)の
サンプルデータの実際の振幅は、図2のシステムと同
様、i2,i1,i0の3値を中心にしてばらつく。ビ
タビデコーダ76は、このようなサンプルデータから、
図8(a)に示すデータと同様のデジタルデータを再生
する。
【0030】〔ビタビデコーダ〕図9はビタビデコーダ
76の構成を示すブロック図であり、2つの状態レジス
タ91,92と、2つのN(Nは任意の自然数)ビット
のデータ系列レジスタ93,94と、状態演算回路95
と、判定回路96とから構成される。ここで、データ系
列レジスタ93の再下位ビットには「0」が、またデー
タ系列レジスタ94の再下位ビットには「1」が設定さ
れている。そして、A/D変換器24からサンプルデー
タ(サンプルデータyとする)が与えられる毎に、ビタ
ビデコーダ76は以下のような処理を行う。
【0031】即ち、まず状態演算回路95では、2つの
状態レジスタ91,92の値M0,M1、A/D変換器
24から出力されるサンプルデータy、および図示しな
い外部装置か与えられるサンプルデータの期待値d0,
d1,d2(ここで、d2は最大値、d1は中間値、d
0は最小値に対応し、サンプルデータの理想値がそれぞ
れi2,i1,i0の場合、d2=i2,d1=i1,
d0=i0となる)に基づいて、以下の式(1)〜
(4)により、4つの値M00,M01,M10,M1
1を計算する。
【0032】 M00=M0−2・y・d0+d02 (1) M01=M1−2・y・d1+d12 (2) M10=M0−2・y・d1+d12 (3) M11=M1−2・y・d2+d22 (4)
【0033】次に、判定回路96はまず値M00と値M
01との大小を比較する。そして、M00<M01の場
合は、M00を状態レジスタ91に格納し、データ系列
レジスタ93の(N−1)〜0ビットの値を上位方向に
1ビットシフトする。また、M00≧M01の場合はM
01を状態レジスタ91に格納すると共に、データ系列
レジスタ94の(N−1)〜0ビットの値をデータ系列
レジスタ93のN〜1ビットにそれぞれコピーする。
【0034】続いて、判定回路96は値M10と値M1
1との大小を比較する。そして、M10>M11の場合
は、M11を状態レジスタ92に格納し、データ系列レ
ジスタ94の(N−1)〜0ビットの値を上位方向に1
ビットシフトする。また、M10≦M11の場合は、M
10を状態レジスタ92に格納すると共に、データ系列
レジスタ93の(N−1)〜0ビットの値をデータ系列
レジスタ94のN〜1ビットにそれぞれコピーする。そ
の後、判定回路96は、データ系列レジスタ93の最上
位ビットを再生データとして外部に出力する。
【0035】このように、ビタビデコーダ76は、サン
プルデータを入力した場合に、ビットバイビットデコー
ダ26のようにこのデータについて或しきい値レベルに
より「0」か「1」かを判定する硬判定を行うものでは
なく、データの前後の状態を見ながらより確からしいデ
ータ系列を決定する軟判定を行うものである。従って、
2つの系列レジスタ93,94はシフト動作が行われる
毎に「0」または「1」の何れかに収束してゆき、最上
位ビットの位置に達して再生データとして出力される時
点では、データは「0」または「1」の何れかに確定さ
れる。
【0036】ここで、データ系列レジスタ93,94の
ビット数Nが小さい場合は、「0」または「1」の何れ
かに確定しない虞れがあり、ビット数Nを大きくすれば
する程、未確定の確率は少なくなり、従って再生データ
のビットエラーを少なくすることができる。よって、2
つのデータ系列レジスタ93,94のビット数Nを大き
くすれば、データは確定するため、どちらのレジスタの
最上位ビットを再生データとして出力しても良いが、こ
の例では系列レジスタ93の最上位ビットを再生データ
として出力するようにしている。
【0037】なお、ビタビデコーダ76においては、状
態演算回路95で各データ系列の生起確率の計算を行
い、判定回路96で状態演算回路95の処理結果である
2つのデータ系列のなかで生起確率が高い方を生き残り
データ系列とするような、生き残りデータ系列の判定を
行っているが、データ系列レジスタ93,94は、生き
残りの2つのデータ系列の保存を行い、状態レジスタ9
1,92は生き残りデータ系列の生起確率の保存の役割
を担っている。
【0038】以上、再生等化・2値化方式、PR・ビッ
トバイビット復号方式、PR・ビタビ復号方式について
その処理動作を説明してきたが、PR・ビットバイビッ
ト復号方式,PR・ビタビ復号方式では、いずれもPR
信号のサンプルデータより再生データを生成するため、
サンプルデータの3値の理想値が必要になってくる。P
R・ビットバイビット復号方式でのビットバイビットデ
コーダ26は、これらの理想値より、しきい値レベルを
設定し、サンプルデータを3値化する。また、PR・ビ
タビ復号方式でのビタビデコーダ76は、これらの理想
値より、サンプルデータのビタビデコードを行う。
【0039】〔図1の光磁気ディスク装置〕次に、上述
した再生等化・2値化方式、PR・ビットバイビット復
号方式、PR・ビタビ復号方式を念頭におき、図1に示
した光磁気ディスク装置について説明する。同図におい
て、図2および図7と同一符号は同一或いは同等構成要
素を示し、その説明は省略する。本実施形態では、再生
等化・2値化方式による第1の再生系統I、PR・ビッ
トバイビット復号方式による第2の再生系統II、PR・
ビタビ復号方式による第3の再生系統III を設け、これ
ら第1,第2および第3の再生系統I,IIおよびIII か
らの再生データをセレクタ7へ与えるようにしている。
【0040】第1の再生系統Iは再生等化回路4とPL
L回路5と2値化回路6とで構成され、第2の再生系統
IIはPR等化回路23とA/D変換器24とPLL回路
25とビットバイビットデコーダ26とで構成され、第
3の再生系統III はPR等化回路23とA/D変換器2
4とPLL回路25とビタビデコーダ76とで構成され
ている。
【0041】また、本実施形態では、セレクタ7におい
て、制御部8からの指令に基づいて、フォーマットチェ
ック時には第1の再生系統Iからの再生データを選択
し、ベリファイ時には第2の再生系統IIからの再生デー
タを選択し、通常再生時には第3の再生系統III からの
再生データを選択し、その選択した再生データを出力す
るようにしている。
【0042】次に、この光磁気ディスク装置の動作につ
いて説明する。プリコーダ21は入力されるデジタルデ
ータをNRZI変換する。このNRZI変換は、再生時
に実施されるビットバイビットデコードによる処理で、
エラーの伝搬を防止するために必要である。このNRZ
I変換されたデジタルデータはNRZIデータとして光
磁気ディスク22に記録される。光磁気ディスク22か
らの再生信号は第1の再生系統Iと第2の再生系統IIお
よびIII とに入力される。
【0043】〔第1の再生系統I(再生等化・2値化方
式)〕光磁気ディスク22からの再生信号は再生等化回
路4に入力される。再生等化回路4は、符号間干渉を避
けるために、その再生信号をナイキスト型にする。この
ナイキスト型にされた再生信号はPLL回路5と2値化
回路6とに与えられる。PLL回路5は、再生等化回路
4からの出力波形に同期したクロックを抽出し、2値化
回路6へ与える。2値化回路6は、再生信号の振幅の中
心(DCレベル)をしきい値とし、クロックに同期した
「0」と「1」の2値にデジタル化し、このデジタル2
値信号を再生データとしてセレクタ7へ与える。
【0044】〔第2の再生系統II(PR・ビットバイビ
ット復号方式)〕光磁気ディスク22からの再生信号は
PR等化回23に入力される。PR等化回路23はこの
再生信号をPR信号に変換する。このPR信号はPLL
回路25とA/D変換器24とに与えられる。PLL回
路25は、PR等化回路4からのPR信号に同期したク
ロックを抽出し、A/D変換器24へ与える。A/D変
換器24はPLL回路25からのクロックによりPR信
号をサンプリングし、i2,i1,i0の3値パターン
のデータを生成し、サンプルデータとしてビットバイビ
ットデコーダ26へ与える。
【0045】なお、媒体の状態,媒体の記録状態および
媒体からデータを再生する再生回路等に起因するノイズ
により、PR信号にはジッタが生じているため、実際の
サンプルデータの振幅はi2,i1,i0の3値を中心
にしてばらつく。ビットバイビットデコーダ26は、入
力したサンプルデータを、前述した如くビットバイビッ
ト変換し、再生データとしてセレクタ7へ与える。
【0046】〔第3の再生系統III (PR・ビタビ復号
方式)〕光磁気ディスク22からの再生信号はPR等化
回23に入力される。PR等化回路23はこの再生信号
をPR信号に変換する。このPR信号はPLL回路25
とA/D変換器24とに与えられる。PLL回路25
は、PR等化回路4からのPR信号に同期したクロック
を抽出し、A/D変換器24へ与える。A/D変換器2
4はPLL回路25からのクロックによりPR信号をサ
ンプリングし、i2,i1,i0の3値パターンのデー
タを生成し、サンプルデータとしてビタビデコーダ76
へ与える。
【0047】なお、媒体の状態,媒体の記録状態および
媒体からデータを再生する再生回路等に起因するノイズ
により、PR信号にはジッタが生じているため、実際の
サンプルデータの振幅はi2,i1,i0の3値を中心
にしてばらつく。ビタビデコーダ76は、入力したサン
プルデータを、前述した如くビタビ変換し、再生データ
としてセレクタ7へ与える。
【0048】セレクタ7は、制御部8からの指令に基づ
いて、フォーマットチェック時には第1の再生系統Iか
らの再生データを選択し、ベリファイ時には第2の再生
系統IIからの再生データを選択し、その選択した再生デ
ータを出力する。また、通常再生時には、第3の再生系
統III からの再生データを選択し、その選択した再生デ
ータを出力する。
【0049】すなわち、本実施形態では、通常再生時に
はPR・ビタビ復号方式で再生される再生データが出力
され、フォーマットチェック時には再生等化・2値化方
式で再生される再生データが出力され、ベリファイ時に
はPR・ビットバイビット復号方式で再生される再生デ
ータが再生される。この場合、PR・ビタビ復号方式→
PR・ビットバイビット復号方式→再生等化・2値化方
式の順でチェックが厳密になることから、通常再生時の
エラーの発生を低く抑えたまま、記録状態のチェックを
厳密に行うことができ、記録時の状態を最良として、通
常再生時におけるエラーの発生を僅少とすることができ
るようになる。
【0050】なお、本実施形態においては、通常再生時
にはPR・ビタビ復号方式を、フォーマットチェック時
には再生等化・2値化方式を、ベリファイ時にはPR・
ビットバイビット復号方式を選択するようにしたが、通
常再生時にはPR・ビタビ復号方式を、フォーマットチ
ェック時およびベリファイ時には再生等化・2値化方式
(あるいはPR・ビットバイビット復号方式)を選択す
るようにしてもよい。また、通常再生時にはPR・ビッ
トバイビット復号方式を、フォーマットチェック時およ
びベリファイ時には再生等化・2値化方式を選択するよ
うにしてもよい。また、本実施形態においては、PR方
式で変調したのちの復号方式をビタビ復号方式やビット
バイビット復号方式としたが、これらの復号方式に限ら
れるものではなく、別の復号方式を採用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、第1発明では、通常再生時には第2の再
生手段によって再生される情報(PR・所定復号方式に
よる再生情報)を、記録状態のチェック時には第1の再
生手段によって再生される情報(再生等化・2値化方式
による再生情報)を選択することにより、通常再生時の
エラーの発生を低く抑えたまま、記録状態のチェックを
厳密に行うことが可能となり、記録時の状態を最良とし
て、通常再生時におけるエラーの発生を僅少とすること
ができるようになる。
【0052】第2発明では、通常再生時には第2の再生
手段によって再生される情報(PR・ビタビ復号方式に
よる再生情報)を、記録状態のチェック時には第1の再
生手段によって再生される情報(PR・ビットバイビッ
ト復号方式による再生情報)を選択することにより、通
常再生時のエラーの発生を低く抑えたまま、記録状態の
チェックを厳密に行うことが可能となり、記録時の状態
を最良として、通常再生時におけるエラーの発生を僅少
とすることができるようになる。
【0053】第3発明では、通常再生時には第3の再生
手段によって再生される情報(PR・ビタビ復号方式に
よる再生情報)を、ベリファイ時には時には第2の再生
手段によって再生される情報(PR・ビットバイビット
復号方式による再生情報)を、フォーマットチェック時
には第1の再生手段によって再生される情報(再生等化
・2値化方式による再生情報)を選択することにより、
通常再生時のエラーの発生を低く抑えたまま、記録状態
のチェックを厳密に行うことが可能となり、記録時の状
態を最良として、通常再生時におけるエラーの発生を僅
少とすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報記憶再生装置の一実施形態
としての光磁気ディスク装置の要部を示すブロック図で
ある。
【図2】 PR・ビットバイビット復号方式により再生
信号を処理するシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 図2に示したシステムの各部の動作波形を示
す図である。
【図4】 図2に示したシステムにおいて用いられるプ
リコーダの構成を示す図である。
【図5】 図2に示したシステムにおいて用いられるP
R等化回路の構成を示す図である。
【図6】 図2に示したシステムにおいて用いられるビ
ットバイビットデコーダの構成を示す図である。
【図7】 PR・ビタビ復号方式により再生信号を処理
するシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】 図7に示したシステムの各部の動作波形を示
す図である。
【図9】 図7に示したシステムにおいて用いられるビ
タビデコーダの構成を示す図である。
【図10】 光磁気ディスクに対するデータの記録原理
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
I…第1の再生系統(再生等化・2値化方式による再生
系統)、II…第2の再生系統(PR・ビットバイビット
復号方式による再生系統)、III …第3の再生系統(P
R・ビタビ復号方式による再生系統)、4…再生等化回
路、5…PLL回路、6…2値化回路、7…セレクタ、
8…制御部、21…プリコーダ、22…光磁気ディス
ク、23…PR等化回路、24…A/D変換器、25…
PLL回路、26…ビットバイビットデコーダ、76…
ビタビデコーダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 572 9558−5D G11B 20/18 572D 9558−5D 572F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に情報を記録する情報記録手段
    と、前記記録媒体に記録されている情報を再生する情報
    再生手段とを備えた情報記録再生装置において、 前記記録媒体に記録されている情報を再生等化したのち
    2値化方式で再生する第1の再生手段と、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのち所定の復号方式で再生する第2
    の再生手段と、 前記第1の再生手段によって再生される情報および前記
    第2の再生手段によって再生される情報のいずれか一方
    を状況に応じて選択する選択手段とを備えたことを特徴
    とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に情報を記録する情報記録手段
    と、前記記録媒体に記録されている情報を再生する情報
    再生手段とを備えた情報記録再生装置において、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのちビットバイビット復号方式で再
    生する第1の再生手段と、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのちビタビ復号方式で再生する第2
    の再生手段と、 前記第1の再生手段によって再生される情報および前記
    第2の再生手段によって再生される情報のいずれか一方
    を状況に応じて選択する選択手段とを備えたことを特徴
    とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体に情報を記録する情報記録手段
    と、前記記録媒体に記録されている情報を再生する情報
    再生手段とを備えた情報記録再生装置において、 前記記録媒体に記録されている情報を再生等化したのち
    2値化方式で再生する第1の再生手段と、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのちビットバイビット復号方式で再
    生する第2の再生手段と、 前記記録媒体に記録されている情報をパーシャルレスポ
    ンス方式で変調したのちビタビ復号方式で再生する第3
    の再生手段と、 前記第1の再生手段によって再生される情報、前記第2
    の再生手段によって再生される情報および前記第3の再
    生手段によって再生される情報のいずれか一つを状況に
    応じて選択する選択手段とを備えたことを特徴とする情
    報記録再生装置。
JP7208717A 1995-08-16 1995-08-16 情報記録再生装置 Pending JPH0955030A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7208717A JPH0955030A (ja) 1995-08-16 1995-08-16 情報記録再生装置
EP96306004A EP0758784A3 (en) 1995-08-16 1996-08-16 Information regenerating apparatus

Applications Claiming Priority (1)

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JP7208717A JPH0955030A (ja) 1995-08-16 1995-08-16 情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0955030A true JPH0955030A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16560925

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JP7208717A Pending JPH0955030A (ja) 1995-08-16 1995-08-16 情報記録再生装置

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JP (1) JPH0955030A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6618337B2 (en) 2000-01-28 2003-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Information recording and reproduction apparatus
US7738332B2 (en) 2005-05-20 2010-06-15 Hitachi, Ltd. Reproduction method, optical disk drive, and IC circuit

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US6618337B2 (en) 2000-01-28 2003-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Information recording and reproduction apparatus
US7738332B2 (en) 2005-05-20 2010-06-15 Hitachi, Ltd. Reproduction method, optical disk drive, and IC circuit

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