JPH0954857A - 自動取引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動取引装置の固定金額キーの利用頻度を向
上させて迅速な処理を実現する。 【解決手段】 情報を表示する表示部２と、入力操作を
受け入れる操作部３と、情報を記録する記録部１１を具
備したカード１０を取り扱うカード取扱部４と、前記各
部を制御する制御部７とから成り、顧客が、表示部２の
表示に従って操作部３に入力操作を行い、この指定に基
づいて取引を実行する自動取引装置１において、顧客の
過去の取引の取引金額値を記録しておき、この取引金額
値を固定金額キー８として表示部２に表示し、顧客が、
その固定金額キー８の表示に対応して操作部３を操作す
ることにより、取引金額を入力可能としたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動取引装置に係
り、特に、クイック取引機能付の現金自動取引装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の装置は、顧客等が操作し
て支払その他の各種取引を行うものであり、例えば支払
取引の際には、所望の支払金額を取引の都度入力させる
ものであった。最近では、「３万円支払」、「５万円支
払」等の固定金額の支払キーがあり、テンキー入力をし
ない支払取引が可能な自動取引装置もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の金額をその都度
入力させる装置では、オペレーションが長くなり効率が
悪い。また、「３万円支払」等の固定金額の支払キーを
持たせた場合であっても、顧客の支払希望金額と一致し
ないことが多く、効率が良いものではなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、情報を表示す
る表示部と、入力操作を受け入れる操作部と、情報を記
録する記録部を具備したカードを取り扱うカード取扱部
と、前記の各部を制御する制御部とから成り、顧客が、
表示部の表示に従って操作部に入力操作を行い、この指
定に基づいて取引を実行する自動取引装置において、顧
客の過去の取引の取引金額値を記録しておき、この取引
金額値を固定金額キーとして表示部に表示し、顧客が、
その固定金額キーの表示に対応して操作部を操作するこ
とにより、取引金額を入力可能としたことを特徴とす
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に図を用いて本発明の実施の
形態を説明する。 第１の実施の形態 図１は本発明の自動取引装置の簡略ブロック図を示して
いる。この図１に示す自動取引装置１において、２は表
示部であり、例えばＣＲＴや液晶ディスプレイ等により
成り、自動取引装置１からの情報を、顧客等の操作者に
表示する。３は操作部を示し、例えばタッチパネルを表
示部２上に設けたものや、キーボード等により成り、操
作者からの入力を受け入れて自動取引装置１に伝達す
る。

【０００６】４はカード取扱部であり、例えばキャッシ
ュカードやクレジットカード等のカードを受け入れ、こ
のカードの後述する記録部から、口座番号その他の情報
を読み取り、また、その記録部に必要な情報を書き込む
ことができる。カードは例えば磁気ストライプやメモリ
等の記録部を有し、ここに各種の情報を格納しておくこ
とができる。ここに示す実施の形態では、この記録部に
予め最近の取引の中からｎ種の取引データ（金額値）を
格納しておく領域を設けてある。これは、原則として過
去ｎ件分のデータを格納するものとし、このｎ件の中に
データの重複がある場合には、さらに遡り、最近のデー
タの中からｎ種を記録するということである。

【０００７】５は通帳取扱部を示しており、通帳を受け
入れ、この通帳の磁気ストライプ等に記録された口座番
号その他の情報を読み取り、必要に応じて通帳の紙葉面
に印字を行う。６は明細票発行部であり、明細票の用紙
に、取引の内容等の情報を印字して発行する。

【０００８】７は制御部であり、前記各部を制御すると
ともに、図示しないホストコンピュータ等のセンタシス
テムに接続し、自動取引装置１を機能させ、支払、振
替、振込その他の各種取引を実行させる。図２は、本発
明の画面遷移例の説明図である。図２の（ａ）は、カー
ド先行なしの場合を示し、（ｂ）はカード先行ありのシ
ステムで、カード先行した場合を示している。なお、カ
ード先行ありのシステムでカード先行しない場合は、カ
ード先行なしの場合と同じ処理になる。

【０００９】図２の（ａ）のカード先行なしの場合、ま
ず、Ｓａ１に示すように、制御部７は表示部２に取引選
択画面を表示させる。この取引選択画面にはその自動取
引装置で取扱可能な各種取引名を表示し、顧客はその中
から自分の行おうとする取引を、操作部３を操作して選
択する。例えばここで「支払」を押したとすると、表示
部２はカード挿入画面を表示する（Ｓａ２）。顧客はこ
の指示に従ってカードをカード取扱部４に挿入する。

【００１０】次に、表示部２は暗証入力画面を表示し
（Ｓａ３）、顧客はこの指示に従って暗証番号を入力す
る。引き続き、表示部２は、金額入力画面を表示する
（Ｓａ４）。この時、カードの記録部上に記録されてい
る過去ｎ件分の支払金額を表示したキー（固定金額キ
ー）と、テンキーがリリースされる。図３は固定金額キ
ーの一例を示す説明図であり、この図は、ｎ＝３とした
場合の例を示しており、過去３件分の取引金額である２
万円、５万円、１万５千円が、操作部３であるタッチパ
ネル下の表示部２に表示されて３種の固定金額キー８と
なっている。

【００１１】顧客は、この３種のなかに希望の取引金額
があれば、そのキーを押すだけで、金額指定が完了し、
直ちにセンタ送受信、現金計数等の処理に移行する。な
お、図３の（ａ）はカード先行なしの場合で、テンキー
９も表示されており、固定金額キーの中に希望の金額が
ない場合には、テンキー入力、金額表示後、確認キー押
下に引き続き、センタ送受信、現金計数へ移行する。ま
たこの場合、カード排出までの間に、カードの記録部上
の取引情報を更新する。

【００１２】図４はカードの記録部データ更新の説明図
であり、この図では、カード１０の記録部１１に過去３
件分の取引金額のデータが格納されている場合を例示し
ている。このデータの中から最も古いデータを選んで、
該データの代わりにテンキー入力された新しいデータを
格納する。なお、各データ領域に、データ更新の日時デ
ータをもたせて新旧を判別することとしてもよく、ま
た、データを新→旧または旧→新の順に並べて記録して
おくこととしてもよい。

【００１３】ただし、ここで新しくテンキー入力された
データの値が、過去３件の中に既に登録されている場合
には、データ更新を行わずに、新旧の順を入れ換えるこ
ととする。このことにより、最近の取引金額の中から常
にｎ種類のデータを記録しておくことができる。カード
先行ありのシステムで、カード先行した場合、図２の
（ｂ）の画面遷移となる。まず、はじめの取引選択画面
Ｉが表示され（Ｓｂ１）、各種取引が選択できるように
する。ここでカードが挿入されてカード先行の処理とな
り、表示部２に取引選択画面ＩＩが表示される。この画
面では、カードを用いる取引だけを表示すればよいの
で、はじめの取引選択画面Ｉに示された取引の内、カー
ドを用いないで行う取引については表示する必要がなく
なり、その代わりに固定金額キーを提示する。

【００１４】図３の（ｂ）にはその取引選択画面ＩＩの
一例を示しており、この図では、過去３種の取引金額デ
ータを固定金額キーとして提示した場合について示して
いる。例えば２万円の支払を行いたい場合には、支払押
下→金額入力→確認という入力操作を行うことなく、固
定金額キーである「２万円支払」キーを押せばよい。制
御部７は、直ちにホスト送受信、現金計数の処理を行
う。

【００１５】上述のように、固定金額キーの金額データ
を最近の取引データに合わせて更新できるようにしたた
め、顧客の支払希望金額と、表示する固定金額キーのデ
ータとが一致する確率が高くなり、固定金額キーの利用
頻度が上昇して迅速な処理が可能となる。 第２の実施の形態 第２の実施の形態は、第１の実施の形態において、固定
金額キーのデータを顧客が更新可能としたことを特徴と
している。

【００１６】金融機関等は、カードを発行する際に、そ
のカードの記録部に予めｎ件分の初期値データを記録し
ておく。例えばｎ＝３として、１万円、３万円、５万円
を初期値データとすることが考えられる。初回の取引時
には、これら初期値を利用して固定金額キーを提示する
（図２のＳａ４やＳｂ２）。

【００１７】この後、顧客が固定金額キーの金額を変更
できるように、金額変更画面を提示する。図５は固定金
額キーの金額変更画面例の説明図であり、この画面は、
例えばセンタ送受信、現金計数中等に表示部２に表示す
るとよい。この処理は、未入力のまま現金計数・明細票
印字終了となった時、または、図５の「変更しない」キ
ー押下げ時に終了する等としておく。

【００１８】上述のように、第２の実施の形態では、固
定金額キーのデータを顧客が変更できることとしたの
で、固定金額キーの使用頻度が上昇し、迅速な取引を行
うことが可能となる。なお、上記両実施の形態とも、取
引の一例として支払を挙げて説明しているが、これは、
振替、振込等の処理に同様に適用することができる。振
込カードを用いる振込取引の場合には、キャッシュカー
ド等の記録部にデータを持たせる代わりに、振込カード
の記録部にデータを持たせることとしてもよい。

【００１９】また、カードの記録部に取引データを持た
せることとして説明したが、この取引データはホストに
持たせておいて必要に応じて自動取引装置１に配信し、
更新すべき取引データは自動取引装置１からホストへ送
信することとしてもよい。

【００２０】

【発明の効果】上述のように、固定金額キーのデータを
更新できるようにしたため、顧客の希望取引金額と、表
示する固定金額キーのデータとが一致する確率が高くな
り、固定金額キーの利用頻度が上昇して迅速かつ使いや
すい自動取引装置を提供することが可能となる効果を有
する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の自動取引装置の簡略ブロック図

【図２】本発明の画面遷移例の説明図

【図３】固定金額キーの一例を示す説明図

【図４】記録部データ更新の説明図

【図５】固定金額キーの金額変更画面例の説明図

【符号の説明】 １ 自動取引装置 ２ 表示部 ３ 操作部 ４ カード取扱部 ５ 通帳取扱部 ６ 明細票発行部 ７ 制御部 ８ 固定金額キー ９ テンキー １０ カード １１ 記録部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報を表示する表示部と、入力操作を受
   け入れる操作部と、情報を記録する記録部を具備したカ
   ードを取り扱うカード取扱部と、前記各部を制御する制
   御部とから成り、顧客が、表示部の表示に従って操作部
   に入力操作を行い、この指定に基づいて取引を実行する
   自動取引装置において、 顧客の過去の取引の取引金額値を記録しておき、この取
   引金額値を固定金額キーとして表示部に表示し、顧客
   が、その固定金額キーの表示に対応して操作部を操作す
   ることにより、取引金額を入力可能としたことを特徴と
   する自動取引装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、顧客の取引金額値
   を、カードの記録部に記録することを特徴とする自動取
   引装置。
3. 【請求項３】 請求項１および請求項２において、記録
   された過去の取引金額の値以外の金額指定がなされた場
   合、この指定された金額値を過去の取引金額値の内の最
   も古いものと置き換えることを特徴とする自動取引装
   置。
4. 【請求項４】 請求項１、請求項２および請求項３にお
   いて、固定金額キーに表示する金額値を、顧客が任意に
   変更可能としたことを特徴とする自動取引装置。