JPH0954539A - 透過型ホログラム撮影用乾板、その作製方法及び装置 - Google Patents

透過型ホログラム撮影用乾板、その作製方法及び装置

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JPH0954539A
JPH0954539A JP20596495A JP20596495A JPH0954539A JP H0954539 A JPH0954539 A JP H0954539A JP 20596495 A JP20596495 A JP 20596495A JP 20596495 A JP20596495 A JP 20596495A JP H0954539 A JPH0954539 A JP H0954539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハレーション防止層をドライフィルム形態に
することにより、製造工程を大幅に簡略化し、かつ、ラ
ミネート装置へ適合させることもできる透過型ホログラ
ム撮影用乾板。 【解決手段】 物体光及び参照光入射側から、順に、支
持フィルム1/ホログラム記録感材2/基板3/粘着層
4/光吸収フィルム5からなる。この代わりに、支持フ
ィルム1/ホログラム記録感材2/基板3/光吸収粘着
層/支持フィルムからなっていてもよい。このような層
構成とするには、支持フィルム1/ホログラム記録感材
2/セパレータからなるホログラム記録感材フィルムの
セパレータを剥離し、また、セパレータ/粘着層4/光
吸収フィルム5からなる粘着処理光吸収フィルムのセパ
レータを剥離して、基板3を供給しながらその両面にそ
れぞれラミネートする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過型ホログラム
撮影用乾板、その作製方法及び装置に関し、特に、撮影
あるいは複製の際のハレーションを防止する層を設けた
透過型ホログラム撮影用乾板、その作製方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラムには、再生照明光の入射方向
と回折光の出射方向との関係で大きく分けて2つのタイ
プがある。再生照明光の入射方向と回折光の出射方向と
がホログラムの一方の側になる場合、これは反射型と呼
ばれ、例えばホログラムコンバイナー等に用いられる。
一方、再生照明光をホログラムの一方の側から入射させ
ると、回折光が反対側から出るホログラムは透過型と呼
ばれ、フレネルゾーンプレート状の集光性ホログラムア
レーからなるホログラムカラーフィルター(例えば特願
平5−12170号参照)等に用いられる。
【0003】この中、透過型ホログラムを撮影あるいは
複製する際には、ホログラム撮影用乾板の表側から物体
光と参照光を入射させるが、その乾板の裏側に達した物
体光及び参照光は裏面で反射されてハレーションとな
り、不要な干渉縞が記録され、ホログラムの再生特性を
悪化させることになるので、通常、透過型ホログラム撮
影用乾板の裏面には、透過したレーザー光を吸収する層
(ハレーション防止層)を設け、裏面からの反射に起因
する不所望な干渉縞の発生を低減する方法が従来から用
いられている。ハレーション防止層は、色素を溶かした
樹脂溶液を塗布乾燥して設けるのが一般的であり、例え
ばポリビニルブチラール(PVB)のメチルエチルケト
ン溶液に適当量の色素を混和させたものがあげられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、樹脂溶液を塗布乾燥しなければなら
ず、工程が煩雑であり、生産性が劣っていると同時に、
塗布溶液が反対側に回り込んで感材面側を汚染する等の
問題点があった。また、高クリーン度を必要とする用途
では、記録後にハレーション防止層を完全に取り除くた
めに溶剤で拭き取る等の工程も必要であった。
【0005】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、ハレーション防
止層をドライフィルム形態にすることにより、従来の製
造工程を大幅に簡略化でき、かつ、ラミネート装置へ適
合させることもできる透過型ホログラム撮影用乾板、そ
の作製方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の透過型ホログラム撮影用乾板は、物体光及び
参照光入射側から、順に、少なくともホログラム記録感
材/基板/粘着層/光吸収フィルムからなることを特徴
とするものである。
【0007】この場合、ホログラム記録感材は、粘着性
を有するフォトポリマーからなることが望ましい。
【0008】また、光吸収フィルムは、記録波長での光
学濃度が2以上に染色処理されたフィルムからなること
が望ましい。
【0009】また、基板、光吸収フィルム及び粘着層の
少なくとも1つの屈折率は、ホログラム記録感材の屈折
率に略等しいことが望ましい。
【0010】また、粘着層は、ホログラム露光後に剥離
可能に形成されていることが望ましい。
【0011】本発明の第2の透過型ホログラム撮影用乾
板は、物体光及び参照光入射側から、順に、少なくとも
ホログラム記録感材/基板/光吸収粘着層/支持フィル
ムからなることを特徴とするものである。
【0012】この場合、ホログラム記録感材は、粘着性
を有するフォトポリマーからなることが望ましい。
【0013】また、光吸収粘着層は、記録波長での光学
濃度が2以上になるように着色処理されていることが望
ましい。
【0014】また、基板又は光吸収粘着層の少なくとも
一方の屈折率は、ホログラム記録感材の屈折率に略等し
いことが望ましい。
【0015】また、光吸収粘着層は、ホログラム露光後
に剥離可能に形成されていることが望ましい。
【0016】以上のような透過型ホログラム撮影用乾板
の作製方法は、基板を供給し、供給された基板の一方の
面に、支持フィルム/ホログラム記録感材/セパレータ
からなるホログラム記録感材フィルムのセパレータを剥
離した後に、ホログラム記録感材側からホログラム記録
感材フィルムをラミネートし、供給された基板の他方の
面に、セパレータ/粘着層/光吸収フィルムからなる粘
着処理光吸収フィルム、あるいは、セパレータ/光吸収
粘着層/支持フィルムからなる光吸収粘着剤フィルムの
セパレータを剥離した後に、粘着層又は光吸収粘着層側
から粘着処理光吸収フィルムあるいは光吸収粘着剤フィ
ルムをラミネートすることを特徴とする方法である。
【0017】この場合、ホログラム記録感材が粘着性を
有するフォトポリマーからなることが望ましい。
【0018】また、以上のような透過型ホログラム撮影
用乾板の作製装置は、基板を供給する基板供給部と、供
給された基板の一方の面に、支持フィルム/ホログラム
記録感材/セパレータからなるホログラム記録感材フィ
ルムのセパレータを剥離した後に、ホログラム記録感材
側からホログラム記録感材フィルムをラミネートする第
1ラミネート機構と、供給された基板の他方の面に、セ
パレータ/粘着層/光吸収フィルムからなる粘着処理光
吸収フィルム、あるいは、セパレータ/光吸収粘着層/
支持フィルムからなる光吸収粘着剤フィルムのセパレー
タを剥離した後に、粘着層又は光吸収粘着層側から粘着
処理光吸収フィルムあるいは光吸収粘着剤フィルムをラ
ミネートする第2ラミネート機構とを有し、前記第1ラ
ミネート機構及び第2ラミネート機構の前段又は後段
に、セパレータが剥離されたホログラム記録感材フィル
ム、及び、粘着処理光吸収フィルム又は光吸収粘着剤フ
ィルムを基板と同じかそれ以下の大きさにカットするシ
ートカット機構を有することを特徴とするものである。
【0019】本発明においては、透過型ホログラム撮影
用乾板の基板の物体光及び参照光入射側とは反対側の面
上に粘着層を介して光吸収フィルムを設けるか、支持フ
ィルム上に設けた光吸収粘着層をその粘着層で粘着させ
たので、撮影あるいは複製の際にハレーションを防止す
る層をドライフィルム形態で簡単に設けることができ、
製造工程を大幅に簡略化でき、かつ、ラミネート装置へ
適合させることもできる。また、乾板自身が汚れがな
く、記録後にハレーション防止層を簡単な工程でに完全
に取り除くことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透過型ホログラム
撮影用乾板、その作製方法及び装置を実施例に基づいて
説明する。本発明による透過型ホログラム撮影用乾板1
0の層構成を図1と図2に示す。その作製方法について
は、後記する。図1においては、物体光及び参照光入射
側から、支持フィルム1/ホログラム記録感材2/基板
3/粘着層4/光吸収フィルム5からなり、図2におい
ては、物体光及び参照光入射側から、支持フィルム1/
ホログラム記録感材2/基板3/光吸収粘着層6/支持
フィルム7からなっている。なお、実際の撮影あるいは
複製状態においては、透過型ホログラム撮影用乾板10
のホログラム記録感材2表面に設けた支持フィルム1は
剥離除去して用いてもよい。
【0021】また、図1又は図2のような層構成の透過
型ホログラム撮影用乾板10を作製するために本発明で
使用するホログラム記録感材フィルム11は、図3に層
構成を示すように、支持フィルム1/ホログラム記録感
材2/セパレータ(剥離フィルム)12からなってお
り、また、透過型ホログラム撮影用乾板10の裏面に光
吸収性を付与するフィルムは、図4(a)に示すよう
に、セパレータ(剥離フィルム)14/粘着層4/光吸
収フィルム5からなる粘着処理光吸収フィルム13、あ
るいは、図4(b)に示すように、セパレータ(剥離フ
ィルム)14/光吸収粘着層6/支持フィルム7からな
る光吸収粘着剤フィルム15からなっている。
【0022】図3に示すホログラム記録感材フィルム1
1のホログラム記録感材2としては、使用する基材3に
粘着性を有するフォトポリマー材料であることが好まし
い。もちろん、銀塩、重クロムゼラチン等の他の感光材
料であってもよい。支持フィルム1とホログラム記録感
材2間の剥離強度と、ホログラム記録材料2とセパレー
タ12間の剥離強度との間には、選択的に剥離するため
に、 〔支持フィルム1/ホログラム記録感材2〕≧〔ホログ
ラム記録材料2/セパレータ12〕 の関係になくてはならないことは当然である。
【0023】支持フィルム1としては、PETフィルム
(特に、光学グレードのもの)、トリアセチルセルロー
スフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、アクリルフィルム、
ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンビニルア
ルコールコポリマーフィルムが好ましく、各種フィルム
共押し出しフィルム等がよい。
【0024】セパレータ12としては、支持フィルム1
と同様なフィルムが適用可能であるが、支持フィルム1
と比較して剥離特性の異なるものが好ましい。ホログラ
ム記録感材2として用いられるフォトポリマー感材とし
ては、例えば、オムニデックスの商品名で上市されてい
るデュポン社のフォトポリマーがあげられる。
【0025】基板3としては、透明で剛性のある種々の
材料が適用可能であり、各種ガラス基板、ポリカーボネ
ート基板、アクリル基板等があげられる。必要に応じて
は、基板に適当なプライマー処理を施すと、接着性の改
良に有用である。例えば、ガラス基板の場合について言
えば、各種シランカップリング剤、アクリル系接着剤、
ポリウレタン接着剤等を塗布乾燥後、使用することが可
能である。基板3は、ドライフィルム形態にして使用す
ることも可能である。
【0026】図4(a)に示す粘着処理光吸収フィルム
13は、ホログラム記録中は安定に粘着しており、記録
後はのり残り等がなく除去できることが必要である。光
吸収フィルム5と粘着層4間の剥離強度と、粘着層4と
セパレータ14間の剥離強度との間には、選択的に剥離
するために、 〔光吸収フィルム5/粘着層4〕≧〔粘着層4/セパレ
ータ14〕 の関係になくてはならないことは当然である。
【0027】光吸収フィルム5としては、PETフィル
ム(特に、光学グレードのもの)、トリアセチルセルロ
ースフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレン
フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、アクリルフィル
ム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンビニ
ルアルコールコポリマーフィルム、各種フィルム共押し
出しフィルム等を着色処理したものが好ましい。着色フ
ィルムには、 顔料、色素等をフィルム中に混入したもの、 染料でフィルムを染色したもの、 顔料を含む樹脂をフィルムにコーティングしたもの、 色素を含む樹脂をフィルムにコーティングしたもの、
に大別できるが、顔料はレーザー光を散乱するため不適
であり、色素を使用することが好ましい。また、この光
吸収フィルム5の記録レーザー光の波長での光学濃度が
2以上のものであることが望ましい。
【0028】セパレータ14としては、支持フィルム1
と同様なフィルムが適用可能であるが、支持フィルム1
と比較して剥離特性の異なるものが好ましい。粘着層4
の粘着剤としては、天然ゴム系、スチレン−ブタジエン
系、ポリイソブチレン系、イソプレン系、天然ゴムラテ
ックス系、スチレンブタジエンラテックス系(以上、ゴ
ム系)、アクリル系、アクリルエマルジョン系(以上、
アクリル系)、シリコーン系(以上、シリコーン系)、
スチレン−イソプレンブロック共重合体系、スチレンブ
タジエンブロック共重合体系、スチレン−エチレン−ブ
チレンブロック共重合体系、エチレン−酢酸ビニル共重
合体系(以上、ホットメルト系)等があげられる。そし
て、この粘着層4の粘着剤は、ホログラム露光後に、加
熱、紫外線照射等の後処理により粘着力が低下し、基板
3から光吸収フィルム5がのり残り等なく容易に除去で
きるものが望ましい。
【0029】図4(b)に示す光吸収粘着剤フィルム1
5は、記録中は安定に粘着しており、記録後はのり残り
等がなく除去できることが必要である。支持フィルム7
と光吸収粘着層6間の剥離強度と、光吸収粘着層6とセ
パレータ14間の剥離強度との間には、選択的に剥離す
るために、 〔支持フィルム7/光吸収粘着層6〕≧〔光吸収粘着層
6/セパレータ14〕 の関係になくてはならないことは当然である。
【0030】支持フィルム7としては、PETフィルム
(特に、光学グレードのもの)、トリアセチルセルロー
スフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフ
ィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、アクリルフィルム、
ポリビニルアルコールフィルム、ポリエチレンビニルア
ルコールコポリマーフィルム、各種フィルム共押し出し
フィルム等等がよい。
【0031】セパレータ14としては、支持フィルム7
と同様なフィルムが適用可能であるが、支持フィルム1
と比較して剥離特性の異なるものが好ましい。光吸収粘
着層6の粘着剤としては、天然ゴム系、スチレン−ブタ
ジエン系、ポリイソブチレン系、イソプレン系、天然ゴ
ムラテックス系、スチレンブタジエンラテックス系(以
上、ゴム系)、アクリル系、アクリルエマルジョン系
(以上、アクリル系)、シリコーン系(以上、シリコー
ン系)、スチレン−イソプレンブロック共重合体系、ス
チレンブタジエンブロック共重合体系、スチレン−エチ
レン−ブチレンブロック共重合体系、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体系(以上、ホットメルト系)等に着色処理
したものがあげられる。着色方法としては、 顔料、色素等を練り込む方法、 染料で染色する方法、に大別できるが、顔料はレーザ
ー光を散乱するため不適であり、色素を使用することが
好ましい。そして、この光吸収粘着層6の記録レーザー
光の波長での光学濃度が2以上のものであることが望ま
しい。また、この光吸収粘着層6の粘着剤は、ホログラ
ム露光後に、加熱、紫外線照射等の後処理により粘着力
が低下し、基板3から支持フィルム7と共に、のり残り
等なく容易に除去できるものが望ましい。
【0032】なお、図1、図2において、基板3、粘着
層4、光吸収フィルム5、光吸収粘着層6の屈性率が、
ホログラム記録感材2の屈折率と略等しいことが、撮影
の際に界面での不要な反射を防止する上で望ましく、屈
折率差が0.1以下であることが望ましい。
【0033】次に、図3のホログラム記録感材フィルム
11と、図4(a)の粘着処理光吸収フィルム13、あ
るいは、図4(b)の光吸収粘着剤フィルム15とを基
板3の両面にラミネートして、図1あるいは図2の透過
型ホログラム撮影用乾板10を作製する方法について、
以下に説明する。
【0034】図5に本発明に好適に使用し得る透過型ホ
ログラム撮影用乾板10作製用のラミネート装置の1例
の概念図を示す。図中、符号16は、基板3を順次供給
する基板供給カセット、符号17は、ホログラム記録感
材フィルム11供給ロール、符号18は、粘着処理光吸
収フィルム13又は光吸収粘着剤フィルム15供給ロー
ル、符号19は、セパレータ12を剥離する剥離ロー
ル、符号20は、セパレータ14を剥離する剥離ロー
ル、符号21は、セパレータ12を巻き取る巻取りロー
ル、符号22は、セパレータ14を巻き取る巻取りロー
ル、符号23は、セパレータ12が剥離されたホログラ
ム記録感材フィルム11をホログラム記録感材2側から
基板3に貼り付けるラミネートロール、符号24は、セ
パレータ14が剥離された粘着処理光吸収フィルム13
又は光吸収粘着剤フィルム15を粘着層4あるいは光吸
収粘着層6側から基板3に貼り付けるラミネートロー
ル、符号25は、基板3の表面側にセパレータ12が剥
離されたホログラム記録感材フィルム11が貼り付けら
れ、その裏面側にセパレータ14が剥離された粘着処理
光吸収フィルム13又は光吸収粘着剤フィルム15が貼
り付けられてなる透過型ホログラム撮影用乾板10を順
次回収する乾板回収カセットである。
【0035】このような構成において、ガラス等の基板
3を基板供給カセット16から順に供給する。必要な場
合は、この基材3には適当な表面処理を前もって施して
おく。さらに、表面処理上に保護シート等が積層されて
いる場合は、ラミネートロール23、24の位置に到る
までの間に、その保護シート等を剥離する剥離部を設け
る。供給された基板3の一方の面(図では、上側)に、
ホログラム記録感材フィルム供給ロール17から図3の
ような層構成のホログラム記録感材フィルム11を供給
し、剥離ロール19でそのセパレータ12を剥離した後
に、ラミネートロール23へ供給する。供給された基板
3の他方の面(図では、下側)に、粘着処理光吸収フィ
ルム又は光吸収粘着剤フィルム供給ロール18から、図
4(a)のような層構成の粘着処理光吸収フィルム1
3、又は、図4(b)のような層構成の光吸収粘着剤フ
ィルム15を供給し、剥離ロール20でそのセパレータ
14を剥離した後に、ラミネートロール24へ供給す
る。
【0036】ラミネートロール23へ供給されたホログ
ラム記録感材フィルム11は、そのラミネートロール2
3で押さえ付けられてセパレータ12が剥離されたホロ
グラム記録感材2側から基板3の上面に貼り付けられ、
ラミネートロール24へ供給された粘着処理光吸収フィ
ルム13又は光吸収粘着剤フィルム15は、そのラミネ
ートロール24で押さえ付けられてセパレータ14が剥
離された粘着層4あるいは光吸収粘着層6側から基板3
の下面に貼り付けられる。なお、図5では、ラミネート
ロール23、24が同じ位置にあり、上下のラミネート
を同時に行うように描いてあるが、両者をずらし、逐次
にラミネートするようにすることも可能である。
【0037】このように基板3の上下の面にホログラム
記録感材フィルム11、粘着処理光吸収フィルム13又
は光吸収粘着剤フィルム15が貼り付けられて得られた
透過型ホログラム撮影用乾板10は、上記のようなラミ
ネート機構の前段若しくは後段に設けた不図示のシート
カット機構により、基板3と同じ大きさかそれ以下の大
きさにフィルム11、13又は15のみがカットされて
作製が完成し、さらに、最終的に作製された乾板10
は、乾板回収カセット25に順に収納され、ホログラム
露光部に搬送される。もちろん、カセット25に収納せ
ずに、そのまま次のホログラム記録工程に搬送する場合
も考えられる。
【0038】上記の配置において、フィルム11、13
又は15の送り速度と基板3の送り速度を一致させ、こ
れらを一定の速度で連続的に送る場合は、剥離ロール1
9、20位置で剥離線が発生しないが、フィルム11、
13又は15の送りを間欠的に行い、ラミネートを間欠
的に行う場合には、剥離ロール19、20位置でしばし
ば剥離線が発生してしまう。これは、セパレータ12、
14の剥離が途中で停止すると、その剥離部に粘着剤等
が表面での張力で不均一に分布することによる。このよ
うな剥離線が発生する恐れがある場合には、剥離ロール
19、20とラミネートロール23、24間のパスライ
ン長を基板3の長さの整数倍になるようにすると、剥離
線を実質的に有効な領域外に持っていくことができるの
で望ましい。また、セパレータ12、14を剥離するの
に強い力が必要な場合には、剥離ロール19、20の径
をできるだけ小さくし、かつ、剥離角度をできるだけ大
きくとることが有効である。
【0039】以上、本発明の透過型ホログラム撮影用乾
板、その作製方法及び装置を実施例に基づいて説明して
きたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形
が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、透過型ホログラム撮影用乾板の基板の物体光
及び参照光入射側とは反対側の面上に粘着層を介して光
吸収フィルムを設けるか、支持フィルム上に設けた光吸
収粘着層をその粘着層で粘着させたので、撮影あるいは
複製の際にハレーションを防止する層をドライフィルム
形態で簡単に設けることができ、製造工程を大幅に簡略
化でき、かつ、ラミネート装置へ適合させることもでき
る。また、乾板自身が汚れがなく、記録後にハレーショ
ン防止層を簡単な工程でに完全に取り除くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透過型ホログラム撮影用乾板の1
実施例の層構成を示す図である。
【図2】本発明による透過型ホログラム撮影用乾板の別
の実施例の層構成を示す図である。
【図3】本発明による透過型ホログラム撮影用乾板を作
製するために使用するホログラム記録感材フィルムの層
構成を示す図である。
【図4】本発明による透過型ホログラム撮影用乾板を作
製するために使用する粘着処理光吸収フィルムと光吸収
粘着剤フィルムの層構成を示す図である。
【図5】本発明に好適に使用し得る透過型ホログラム撮
影用乾板作製用のラミネート装置の1例の概念図であ
る。
【符号の説明】
1…支持フィルム 2…ホログラム記録感材 3…基板 4…粘着層 5…光吸収フィルム 6…光吸収粘着層 7…支持フィルム 10…透過型ホログラム撮影用乾板 11…ホログラム記録感材フィルム 12…セパレータ(剥離フィルム) 13…粘着処理光吸収フィルム 14…セパレータ(剥離フィルム) 15…光吸収粘着剤フィルム 16…基板供給カセット 17…ホログラム記録感材フィルム供給ロール 18…粘着処理光吸収フィルム又は光吸収粘着剤フィル
ム供給ロール 19、20…剥離ロール 21、22…巻取りロール 23、24…ラミネートロール 25…乾板回収カセット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体光及び参照光入射側から、順に、少
    なくともホログラム記録感材/基板/粘着層/光吸収フ
    ィルムからなることを特徴とする透過型ホログラム撮影
    用乾板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホログラム記録感材が、
    粘着性を有するフォトポリマーからなることを特徴とす
    る透過型ホログラム撮影用乾板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光吸収フィルムが、記録
    波長での光学濃度が2以上に着色処理されたフィルムか
    らなることを特徴とする透過型ホログラム撮影用乾板。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の基板、光吸収フィルム及
    び粘着層の少なくとも1つの屈折率が、ホログラム記録
    感材の屈折率に略等しいことを特徴とする透過型ホログ
    ラム撮影用乾板。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の粘着層が、ホログラム露
    光後に剥離可能に形成されていることを特徴とする透過
    型ホログラム撮影用乾板。
  6. 【請求項6】 物体光及び参照光入射側から、順に、少
    なくともホログラム記録感材/基板/光吸収粘着層/支
    持フィルムからなることを特徴とする透過型ホログラム
    撮影用乾板。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のホログラム記録感材が、
    粘着性を有するフォトポリマーからなることを特徴とす
    る透過型ホログラム撮影用乾板。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の光吸収粘着層が、記録波
    長での光学濃度が2以上になるように着色処理されてい
    ることを特徴とする透過型ホログラム撮影用乾板。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の基板又は光吸収粘着層の
    少なくとも一方の屈折率が、ホログラム記録感材の屈折
    率に略等しいことを特徴とする透過型ホログラム撮影用
    乾板。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の光吸収粘着層が、ホロ
    グラム露光後に剥離可能に形成されていることを特徴と
    する透過型ホログラム撮影用乾板。
  11. 【請求項11】 請求項1から10の何れか1項記載の
    透過型ホログラム撮影用乾板の作製方法において、基板
    を供給し、供給された基板の一方の面に、支持フィルム
    /ホログラム記録感材/セパレータからなるホログラム
    記録感材フィルムのセパレータを剥離した後に、ホログ
    ラム記録感材側からホログラム記録感材フィルムをラミ
    ネートし、供給された基板の他方の面に、セパレータ/
    粘着層/光吸収フィルムからなる粘着処理光吸収フィル
    ム、あるいは、セパレータ/光吸収粘着層/支持フィル
    ムからなる光吸収粘着剤フィルムのセパレータを剥離し
    た後に、粘着層又は光吸収粘着層側から粘着処理光吸収
    フィルムあるいは光吸収粘着剤フィルムをラミネートす
    ることを特徴とする透過型ホログラム撮影用乾板の作製
    方法。
  12. 【請求項12】 ホログラム記録感材が粘着性を有する
    フォトポリマーからなることを特徴とする請求項11記
    載の透過型ホログラム撮影用乾板の作製方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から10の何れか1項記載の
    透過型ホログラム撮影用乾板の作製装置において、基板
    を供給する基板供給部と、供給された基板の一方の面
    に、支持フィルム/ホログラム記録感材/セパレータか
    らなるホログラム記録感材フィルムのセパレータを剥離
    した後に、ホログラム記録感材側からホログラム記録感
    材フィルムをラミネートする第1ラミネート機構と、供
    給された基板の他方の面に、セパレータ/粘着層/光吸
    収フィルムからなる粘着処理光吸収フィルム、あるい
    は、セパレータ/光吸収粘着層/支持フィルムからなる
    光吸収粘着剤フィルムのセパレータを剥離した後に、粘
    着層又は光吸収粘着層側から粘着処理光吸収フィルムあ
    るいは光吸収粘着剤フィルムをラミネートする第2ラミ
    ネート機構とを有し、前記第1ラミネート機構及び第2
    ラミネート機構の前段又は後段に、セパレータが剥離さ
    れたホログラム記録感材フィルム、及び、粘着処理光吸
    収フィルム又は光吸収粘着剤フィルムを基板と同じかそ
    れ以下の大きさにカットするシートカット機構を有する
    ことを特徴とする透過型ホログラム撮影用乾板の作製装
    置。
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