JPH0953904A - 鋼帯の端部位置測定装置 - Google Patents

鋼帯の端部位置測定装置

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JPH0953904A
JPH0953904A JP7227282A JP22728295A JPH0953904A JP H0953904 A JPH0953904 A JP H0953904A JP 7227282 A JP7227282 A JP 7227282A JP 22728295 A JP22728295 A JP 22728295A JP H0953904 A JPH0953904 A JP H0953904A
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Takao Nakahara
隆男 中原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁気法による鋼板端部位置測定装置のルー
プ電流によるノイズ補正して測定精度を向上させる。 【解決手段】 電磁気法による鋼板端部位置測定装置の
演算部に鋼帯の板幅、鋼帯と各測定コイルとの距離をパ
ラメータとするループ電流補正機能を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼帯を圧延ある
いは連続焼鈍する際、鋼帯の板幅や板端部位置を測定す
るための電磁気法による鋼帯端部位置測定装置の近傍で
発生するループ電流補正機能を有する鋼帯の端部位置測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯を圧延あるいは連続焼鈍する際に
は、加工処理技術上の理由により、多くの場合鋼帯をラ
イン中心に位置させることが要請されるが、それを実現
するためには、鋼帯の板幅や板端部位置を把握しておく
ことが重要である。
【0003】圧延される鋼帯の端部位置および板幅を測
定する方法としては、2個または3個以上のビデオカメ
ラを圧延される鋼帯に向けて、鋼帯の両端部がそれぞれ
の外側カメラの視野の範囲に入るように、鋼帯上の1つ
の線および同じ線上に設置し、鋼帯とそれ以外の部分と
のコントラストを大きくするため、カメラの方を向いて
いる鋼帯の側面または鋼帯の裏側側面のいずれかを1個
または2個以上の光源によって照射し、ビデオカメラに
よって撮影された鋼帯の両端部付近の領域の画像をデー
タ処理し、鋼帯の端部位置を決定する方法(Iron
and Steel Engineer [1989年
5月、P23〜25])が知られている。
【0004】しかしながら、上記方法は、光学的測定方
法のため、カメラレンズや光源に塵や埃が付着しないよ
う、清浄度の確保が必要であるが、圧延油を使用する圧
延機出側等では、圧延油のはねかえりを受けることも多
く、日常の清掃が必要である。また、鋼帯の端部位置測
定装置の設置される環境は、高い温度であることが多
い。このような使用環境では、この測定装置の機能を損
なうこととなる。
【0005】上記の問題点を解消する方法としては、鋼
帯端部と部分的に重なっている端部測定コイルの内側に
1個または複数個の高さ測定コイルを配置し、各測定コ
イルにパルス電流を印加して磁界を発生させ、端部測定
コイルおよび1個または複数個の高さ測定コイルからの
磁界が減衰する時、端部測定コイルおよび1個または複
数個の高さ測定コイルの中に誘起される電圧の測定のた
めのサンプリング測定回路とサンプリングされたアナロ
グ測定値を対応するデジタル値に変換するA/D変換器
とを有し、A/D変換器からのデジタル値を演算部で評
価することによって鋼帯の端部位置を決定し、1個また
は複数個の高さ測定コイルの誘起電圧を用いて端部測定
コイルの中に誘起される電圧の高さ補償を行う鋼帯の端
部位置決定方法および装置(特開平5−126507号
公報)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平5−126
507号公報に開示の方法および装置は、端部測定コイ
ルおよび1個または複数個の高さ測定コイルでの鋼帯と
測定コイル間距離の情報を相互に関連させ、鋼帯の端部
位置を判定するものであり、現在市販されているもので
ある。しかしながら、この電磁気的測定装置は、各測定
コイルで発生させた磁界によって、鋼帯自身に電流が流
れてしまい、鋼帯を保持している端部位置測定装置前後
の拘束ロール、ロール取付け架台間が閉ループとなり、
測定コイルの磁界によりループ電流が発生することがあ
る。これは各拘束ロールの絶縁が完全であれば測定上問
題はないが、絶縁が不十分であると発生したループ電流
のループ内に磁界が生じてしまい、各測定コイルで発生
させた磁界にループ電流による磁界が上乗せされ、鋼帯
の端部位置の正確な検出が不可能になるという問題があ
る。
【0007】このループ電流対策としては、設備の絶縁
処理が考えられるが、実際に設備の絶縁処理を行う場
合、既設設備の改善ということで非常に大がかりで、か
つ高コストとなってしまうという問題がある。また、ル
ープ電流は、そのループが長くなればループ内に生じる
磁界の磁束密度自身は小さくなり、各測定コイルに発生
させた磁界への影響を小さくすることができるが、設備
によってはループ長さを長くできない場合、すなわち、
電磁気法端部位置測定装置を狭隘なスペースにしか設置
できない場合もある。
【0008】この発明の目的は、上記電磁気法端部位置
測定装置による鋼帯の端部位置決定方法の欠点であるル
ープ電流の発生による鋼帯の端部位置の検出不良を解消
し、ループ電流が発生した場合においても正確に鋼帯の
端部位置を検出できる鋼帯の端部位置測定装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく電磁気法による端部位置測定装置のループ
電流に起因する測定誤差について鋭意試験検討を重ね
た。その結果、鋼帯、端部位置測定装置の前後の拘束ロ
ールおよび前後の拘束ロールの据え付け架台間に発生す
るループ電流のループ内に発生する磁界は、ループ長さ
が短いほど、つまり板端部位置が拘束ロールの据え付け
架台に近いほど磁束密度は大きくなること、したがっ
て、据え付け架台に近い部分に設置された測定コイルほ
ど、板端部位置測定コイルおよび高さ測定コイルの正規
の誘起電圧に対するループ電流に起因する電圧の影響が
大きいこと、このループ電流に起因する電圧は、板端面
と拘束ロールの据え付け架台間距離で変化すること、こ
のループ電流に起因する電圧を板端面と拘束ロールの据
え付け架台間距離の替わりに各測定コイル毎に規定して
おき、実際に測定された電圧から各測定コイル毎にルー
プ電流に起因する電圧を差し引いたのち、通常の板高さ
や板端部位置判定処理を行わせることによって、ループ
電流に起因する電圧の影響を抑制できることを究明し、
この発明に到達した。
【0010】すなわちこの発明は、鋼帯の端部のおのお
のに配置された端部測定コイルと、その内側に配置され
た1個または複数個の高さ測定コイルと、各測定コイル
にパルス電流を印加して磁界を発生させ、端部測定コイ
ルおよび1個または複数個の高さ測定コイルからの磁界
が減衰を開始した直後の第1時間間隔および第1時間間
隔の間前記端部測定コイルおよび1個または複数個の高
さ測定コイルに誘起される電圧を測定するためのサンプ
リング測定回路と、サンプリングされたアナログ測定値
を対応するデジタル値に変換するアナログ/デジタル変
換器と、アナログ/デジタル変換器からのデジタル値を
鋼帯の板幅、鋼帯と各測定コイルとの距離をパラメータ
とするループ電流補正係数で補正したのち、補正された
デジタル値と現在の鋼帯に対する予め設定された実績デ
ータに基づき鋼帯の端部位置を演算する演算部とからな
ること特徴とする鋼帯の端部位置測定装置である。
【0011】また、この発明は、鋼帯の端部のおのおの
に配置された端部測定コイルと、その内側に配置された
1個または複数個の高さ測定コイルと、各測定コイルに
パルス電流を印加して磁界を発生させ、端部測定コイル
および1個または複数個の高さ測定コイルからの磁界が
減衰を開始した直後の第1時間間隔および第1時間間隔
の間前記端部測定コイルおよび1個または複数個の高さ
測定コイルに誘起される電圧を測定するためのサンプリ
ング測定回路と、サンプリングされたアナログ測定値を
対応するデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換
器と、アナログ/デジタル変換器からのデジタル値と現
在の鋼帯に対する予め設定された実績データに基づき鋼
帯の端部位置を演算したのち、鋼帯の板幅、鋼帯と各測
定コイルとの距離をパラメータとして予め定めたループ
電流補正曲線に基づき、鋼帯の端部位置を補正する演算
部とからなること特徴とする鋼帯の端部位置測定装置で
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の鋼帯の端部位置測定装
置は、図1に示すとおり、磁界発生用および測定用コイ
ルL1、L2およびL3の共通平面に平行な平面に対し、
圧延された鋼帯Mが一定の角度vをなしており、コイル
1、L2は前記高さ測定コイルで、コイルL3は端部測
定コイルである。以下必要である範囲においては、コイ
ルL2は第1高さ測定コイル、コイルL1は第2高さ測定
コイルと呼ばれる。これらの各コイルL1、L2およびL
3の軸は、鋼帯のパスライン中心から距離X1、X2およ
びX3の位置に配置する。圧延された鋼帯Mの端部位置
は、図1にXM2で示している。パルス電流の印加により
発生した磁界は、記号H1、H2およびH3で示す。
【0013】端部測定コイルL3で発生した磁界H3は、
他のコイルとは異なった配置を有する。基準コイル
R1、LR2およびLR3は、コイルL1、L2およびL3
並列に接続される。これらの基準コイルLR1、LR2およ
びLR3は、圧延された鋼帯Mによって大きな影響を受け
ないように、例えば、遮蔽された空間1の中に収納され
る。
【0014】前記コイルL1、L2およびL3は、パルス
電流の印加により磁界H1、H2、H3を発生させると共
に、磁界が減衰する場合にコイルL1、L2およびL3
誘起される電圧を測定するために用いられる。このた
め、1つの測定サイクルは、多数個の時間間隔に分けな
ければならない。好ましくは、パルスは下記t0と呼ば
れる時間間隔の間に発生し、そして誘起された電圧のサ
ンプリング測定はt1およびt2で示された時間間隔で行
われる。時間間隔t1は、パルス電流がOFFされた直
後に設定される。時間間隔t1の持続時間中に得られる
端部測定コイルL3とそれに対応する基準コイルLR3
に対する差信号は、端部測定コイルL3のどの程度の部
分が鋼帯Mによって覆われるかによって決定される。
【0015】高さ測定コイルの場合、時間間隔t1中に
測定される差電圧は、事実上コイルと鋼帯Mとの間の距
離を表す量に対応する。時間間隔t2は、通常時間間隔
1の終了の直後に配置される。時間間隔t2中に測定さ
れる差電圧は、前記材質依存性を決定するための基礎と
なる。
【0016】パルス電流の印加は、図1に示すとおり、
時間間隔t0の間、パルス電流発生装置2、3および4
から行われる。好ましくは並列接続されたコイルの組L
1とLR1、L2とLR2およびL3とLR3のそれぞれに対し
行われる。コイルの組L1とLR1、L2とLR2およびL3
とLR3のそれぞれの中に誘起される電圧、すなわち、測
定コイルL1、L2およびL3と基準コイルLR1、LR2
よびLR3との両方からの電圧は、コイルの組L1
R1、L2とLR2およびL3とLR3のそれぞれに対し、差
動増幅器5、6および7に入力される。これらの差信号
は、サンプリング測定回路に送られる。
【0017】サンプリング測定回路の時間間隔t1およ
びt2は、制御回路8によって時間間隔t0と同様に制御
される。サンプリング測定回路9および10は、端部測
定コイルとそれに付随する基準コイルに属する。そし
て、時間間隔t1の持続期間中、測定回路9は差電圧a
=ΔU31を測定し、時間間隔t2の持続期間中、測定回
路10は差電圧b=ΔU32を測定する。測定回路11お
よび12は、第1高さ測定コイルとそれに付随する基準
コイルに属する。そして、時間間隔t1の持続期間中、
測定回路11は差電圧c=ΔU21を測定し、時間間隔t
2の持続期間中、測定回路12は差電圧d=ΔU22を測
定する。同様にサンプリング測定回路13および14
は、第2高さ測定コイルとそれに付随する基準コイルに
属し、時間間隔t1の持続期間中、測定回路13は差電
圧e=ΔU11を測定し、時間間隔t2の持続期間中、測
定回路14は差電圧f=ΔU12を測定する。
【0018】これらの測定回路からのアナログサンプリ
ング測定値は、A/D変換器15に入力され、デジタル
化された値は演算部16に入力される。演算部16は、
演算処理を行い、端部測定コイルL3と基準コイルLR3
とのデータが、鋼帯依存性に対しても鋼帯の端部のどの
ような曲がりに対しても、端部測定コイルL3と鋼帯M
との間の距離依存性を補償できるように、入力された測
定値を組合せる。さらに、演算部16は、サイクル周波
数およびサンプリングデータに対し、制御回路8に制御
データを供給することができる。制御回路8は、サンプ
リング回路17を制御することによって、パルス電流を
コイルに印加するために時間間隔t0を制御する。
【0019】上記測定コイルL1、L2およびL3は、端
部測定コイルL3に対する鋼帯Mの端部が、高さ曲線が
交差する点に対応するよう横移動制御装置を設けること
もできる。また、測定コイルとしては、2列のコイルを
横の重なり50%で重なり合って配置し、1つのコイル
列の中のコイルの各々の中心が他のコイル列の中のコイ
ルとコイルの間の空間の上にあるように配置することも
できる。これらのコイルを鋼帯Mの横方向に配置する。
【0020】しかしながら、図3に示すとおり、板端部
位置測定装置のコイルL1、L2およびL3から発生する
磁束によって鋼帯Mに渦電流が発生し、測定コイル前後
の鋼帯Mを保持しているパスライン調整ロール21およ
びデフレクタロール22、パスライン調整ロール21お
よびデフレクタロール22の据付け架台23、鋼帯M間
が閉ループとなってループ電流24が発生し、このルー
プ電流24のループ内に磁界が発生する。この磁界は、
ループ長が短いほど、つまり、鋼帯M端部位置が据付け
架台23に近いほど磁束密度が大きくなる。したがっ
て、据付け架台23に近い部分に設置されたコイルL3
ほど、正規の誘起された電圧に対するループ電流24に
起因する電圧の影響が大きい。
【0021】したがって、板端部位置測定装置の測定精
度を確保するには、このループ電流24に起因する電圧
の影響を除くことが必要となる。このループ電流24に
起因する電圧は、ループ電流24のループ長、すなわ
ち、図3の鋼帯M端部と据付け架台23間距離Wで変動
する(パスライン調整ロール21とデフレクタロール2
2間距離Lは、設備固定のため一定、パスライン高さh
も鋼帯Mの端部と据付け架台23間距離Wの変動代に比
べて小さい)。この発明においては、このループ電流2
4に起因する電圧の補正は、各測定コイルで測定された
差電圧a〜fを用いて板端計算を行うに先立ち、各差電
圧a〜fを、例えば、下記のループ電流補正係数Nを用
いて補正することができる。 ループ電流補正係数N=K・p(h、W) ただし、K:定数、h:パスラインとの距離、W:鋼帯
M端部と据付け架台間距離、p:hとWの関数
【0022】図2は演算部16の内部処理順序の流れ図
である。演算部16には、前記差電圧a〜fの他に、鋼
帯Mの材質の影響を補償するための定数k1と、鋼帯M
の厚さTに関する情報と、測定コイルの固定されたx座
標、ループ電流補正係数Nとが入力される。
【0023】図2の流れ図中において、 a’、b’、c’、d’、e’、f’=ループ電流補正
係数Nで補正された差電圧 m=f’/(e’−k1f’)、高さに対し補償された
鋼帯の量 k2=材質依存および厚さ依存の定数 h1=第2高さ測定コイルの上の鋼帯Mまでの高さ h2=第1高さ測定コイルの上の鋼帯Mまでの高さ h3=端部測定コイルの上の鋼帯Mまでの評価された高
さ xM1=鋼帯の傾きを考慮していない評価された端部位置 xM2=計算された端部位置
【0024】計算のシーケンスは、差a’−k1b’、
c’−k1d’、e’−k1f’と、商m=f’/
(e’−k1f’)を決定することによって開始され
る。次の段階は、現在の材質と厚さに対するk2を、k2
=F(m、T)に従って決定する。この式は、現在の材
質と厚さに対し経験的に決定され、例えば、表の形式ま
たは多数個の曲線として演算部に記憶されている。
【0025】さらに、流れ図にしたがって演算を行って
高さh1およびh2を決定する。高さh1およびh2は、そ
れぞれ、h1=F(e’−k1f’,k2)、h2=F
(c’−k1d’、k2)にしたがって、e’−k1f’
とc‘−k1d’と、定数k2との関数である。鋼帯Mの
端部位置のX座標のおおよその評価値XM1は、下記式に
より得ることができる。 XM1=F(a’−k1b’、T、k2、h2
【0026】鋼帯Mの端部位置のX座標の正確な値、す
なわち、計算された端部位置XM2を得るには、先ず端部
測定コイル上の鋼帯の高さの正確な値h3を、下記式に
より演算する。 h3=F(XM1、h1、h2、X1、X2、X3) から出発して実行することができる。前記と同様に記憶
された表または曲線で決定されるh3と、パラメータk2
と、厚さTと、差電圧a’−k1b’とを用いて、端部
位置の座標XM2の正確な値を、経験的な下記式にしたが
って決定することができる。 XM2=F(a’−k1b’、T、k2、h3
【0027】また、ループ電流24に起因する電圧の補
正は、各測定コイルで測定された差電圧a〜fを用いて
板端計算を行ったのち、予め定めた板幅と板端部位置補
正量との関係を表の形式または多数個の曲線を演算部に
記憶させておき、例えば、図4に示すグラフに基づき、
上位コンピータから入力される板幅に応じて補正するこ
ともできる。
【0028】上記により鋼帯Mの両端位置、すなわち、
作業側ならびに駆動側のパスライン中心からの端部位置
が測定できれば、板幅は作業側端部位置に駆動側端部位
置を加算することによって、求めることができる。
【0029】上記説明においては、各測定コイルにパル
ス電流を印加した場合について説明したが、交流電流、
一方向直流電流を印加することによって、各測定コイル
に磁界を発生させることができる。各測定コイルは、圧
延方向と直角に配置した共通の梁に設置するのが適切で
ある。高さ測定コイルの信号を用いてこの梁が鋼帯Mと
平行に取付けられていることを検査することができる。
【0030】
【実施例】5スタンド式タンデム圧延機の出側に電磁気
法による鋼板端部位置測定装置を設置し、一般低炭素鋼
からなる熱延鋼板を冷間圧延して板厚0.15〜2.3
mm、板幅680〜1230mmの冷延鋼帯を製造し、
ループ電流に起因する差電圧a〜fの補正前後における
実測板幅と電磁気法による鋼板端部位置測定装置による
測定板幅との偏差を求めた。その結果を図5および図6
に示す。
【0031】図5に示すとおり、ループ電流に起因する
差電圧a〜f補正機能を適用していない場合は、板幅が
950mm付近から測定精度が低下し、1230mmの
板幅では、ループ電流のループ長が短くなることによっ
て、測定精度がさらに低下し、その誤差は+20mm以
上となっている。これに対し、ループ電流に起因する電
圧に応じて差電圧a〜fの補正を冷延鋼帯の板端部位置
演算前に実施する機能を演算部に与えた場合には、図6
に示すとおり、板幅測定精度が大幅に向上して±2mm
の仕様をほぼ満足しており、ループ電流に起因する電圧
の影響を抑制できることが確認された。
【0032】さらに、ループ電流に起因する電圧に応じ
て差電圧a〜fの補正を行わず、差電圧a〜fを用いて
冷延鋼帯の板端部位置を演算したのち、予め経験的に定
められた前記図4に示す板幅と板端部位置補正量との関
係に基づき、演算された板端部位置の補正を行った場合
の実測板幅と電磁気法による鋼板端部位置測定装置によ
る測定板幅との偏差を求め図7に示す。図7に示すとお
り、板幅測定精度が大幅に向上して±2mmの仕様をほ
ぼ満足しており、ループ電流に起因する電圧の影響を抑
制できる
【0033】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明の電磁気法
による鋼帯の端部位置測定装置は、ループ電流に起因す
るノイズの補正機能を付加したことによって、ループ電
流に起因する検出精度の悪化を防止し、鋼帯端部位置な
らびに板幅を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の端部位置測定装置の原理を示すもの
で、鋼帯の一方の端部位置を決定する端部位置測定装置
の部分図である。
【図2】演算部で実施される端部位置を得るための流れ
図である。
【図3】鋼板端部位置測定装置のループ電流発生の説明
図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。
【図4】差電圧から演算された板端部位置をループ電流
に起因する電圧補正のための、板幅と板端部位置補正量
との関係を示すグラフである。
【図5】実施例におけるループ電流に起因する電圧によ
り差電圧を補正しない場合の実測板幅と、実測板幅と測
定板幅の偏差を示すグラフである。
【図6】実施例におけるループ電流に起因する電圧によ
り差電圧の補正を行った場合の実測板幅と、実測板幅と
測定板幅の偏差を示すグラフである。
【図7】実施例におけるループ電流に起因する電圧によ
り差電圧から求めた測定板幅を図4により補正後の実測
板幅と、実測板幅と測定板幅の偏差を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 遮蔽された空間 2、3、4 パルス電流発生装置 5、6、7 差動増幅器 8 制御回路 9、10、11、12、13、14 測定回路 15 A/D変換器 16 演算部 17 サンプリング回路 21 パスライン調整ロール 22 デフレクタロール 23 据付け架台 24 ループ電流 M 鋼帯 L3 端部測定コイル L2 第1高さ測定コイル L1 第2高さ測定コイル LR1、LR2、LR3 基準コイル H1、H2、H3 磁界 a、b、c、d、e、f 差電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯の端部のおのおのに配置された端部
    測定コイルと、その内側に配置された1個または複数個
    の高さ測定コイルと、各測定コイルにパルス電流を印加
    して磁界を発生させ、端部測定コイルおよび1個または
    複数個の高さ測定コイルからの磁界が減衰を開始した直
    後の第1時間間隔および第1時間間隔の間前記端部測定
    コイルおよび1個または複数個の高さ測定コイルに誘起
    される電圧を測定するためのサンプリング測定回路と、
    サンプリングされたアナログ測定値を対応するデジタル
    値に変換するアナログ/デジタル変換器と、アナログ/
    デジタル変換器からのデジタル値を鋼帯の板幅、鋼帯と
    各測定コイルとの距離をパラメータとするループ電流補
    正係数で補正したのち、補正されたデジタル値と現在の
    鋼帯に対する予め設定された実績データに基づき鋼帯の
    端部位置を演算する演算部とからなること特徴とする鋼
    帯の端部位置測定装置。
  2. 【請求項2】 鋼帯の端部のおのおのに配置された端部
    測定コイルと、その内側に配置された1個または複数個
    の高さ測定コイルと、各測定コイルにパルス電流を印加
    して磁界を発生させ、端部測定コイルおよび1個または
    複数個の高さ測定コイルからの磁界が減衰を開始した直
    後の第1時間間隔および第1時間間隔の間前記端部測定
    コイルおよび1個または複数個の高さ測定コイルに誘起
    される電圧を測定するためのサンプリング測定回路と、
    サンプリングされたアナログ測定値を対応するデジタル
    値に変換するアナログ/デジタル変換器と、アナログ/
    デジタル変換器からのデジタル値と現在の鋼帯に対する
    予め設定された実績データに基づき鋼帯の端部位置を演
    算したのち、鋼帯の板幅、鋼帯と各測定コイルとの距離
    をパラメータとして予め定めたループ電流補正曲線に基
    づき、鋼帯の端部位置を補正する演算部とからなること
    特徴とする鋼帯の端部位置測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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ES2136573A1 (es) * 1996-12-16 1999-11-16 Bosch Gmbh Robert Procedimiento para indicar una magnitud fisica medida.
JP2010164431A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Nippon Steel Corp 表面状態測定装置及び表面状態測定方法

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