JPH095332A - 検体分類用ラック - Google Patents

検体分類用ラック

Info

Publication number
JPH095332A
JPH095332A JP7244696A JP7244696A JPH095332A JP H095332 A JPH095332 A JP H095332A JP 7244696 A JP7244696 A JP 7244696A JP 7244696 A JP7244696 A JP 7244696A JP H095332 A JPH095332 A JP H095332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
sorting
rack
bottom plate
storage medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7244696A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsurou Kaizaki
克郎 甲斐崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
S R L KK
Srl KK
Original Assignee
S R L KK
Srl KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by S R L KK, Srl KK filed Critical S R L KK
Priority to JP7244696A priority Critical patent/JPH095332A/ja
Publication of JPH095332A publication Critical patent/JPH095332A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体の受付及びの分類を正確に且つ迅速に行
なうことができる検体分類用ラックを提供することであ
る。 【解決手段】 検体ラック40は、円盤状の形状を有す
る底板部40a及びこの底板部40aの中央に立設され
た円筒状の形状を有する検体保持部40bにより構成さ
れている。底板部40aの底面には、円形の凹部40c
が設けられ、DC42が収容されている。一方、底板部
40aの上面には、この底板部40aの外周縁部に起立
部40dが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液、血漿、血清
などの検体中の成分を検査するため、検体検査所におい
て検体の受付、分類を行なう検体分類システムで用いる
検体分類用ラックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】各医療機関で採取された血液、血漿、血
清などの検体は、検体原容器(一般には直径10mm〜
16mmまでの試験管状の容器)に入れられ、検体を識
別するための検体番号を表示したラベルが貼られ検体検
査所に送付される。一方、検査項目等が記入されている
検体検査依頼書も検体検査所に送付される。
【0003】検体検査所においては、検体の受付を行な
うために検体検査依頼書に記入されている検査指示情報
をホストコンピュータに入力する。ホストコンピュータ
では、検体の検査指示情報に応じて検体の検査番号を設
定し、検体番号と検査番号からなる検査番号ラベルを出
力する。また、検体をセットする検体容器用ラック上の
検体の位置情報を計算して記憶した後、検体位置情報及
び検査番号等からなる検査指示書等を出力する。
【0004】上述の検査番号ラベルは、作業者によって
そのラベルに表示されている検体番号が付されている検
体容器に貼り付けられる。その後この検体容器は、検査
番号順に検体位置情報にあわせて分類される。
【0005】この分類された検体は、作業者によって精
密分注機にセットされ、精密分注機により、ホストコン
ピューター等より受け取った検査番号や検体位置情報に
基づき検体の分注作業が行なわれ、また、検体位置情報
を記憶している自動分析機により検査が行なわれる。こ
のようにして得られた検体の検査結果は、ホストコンピ
ュータに送られ、報告書として出力され検査発注者に送
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
検体の受付分類作業においては、検体に検査番号を貼り
付ける作業を、作業者が検体に記されている検体番号を
確認し、該当する検体番号が表示されている検査番号ラ
ベルを捜しだし、検体に貼り付ける必要がある。従っ
て、検体の検体番号を誤って認識したり、誤った検査番
号を貼り付けてしまうおそれがあるという問題があっ
た。また、検体を検査指示情報に基づいて分類する際
に、人手により検体に貼り付けられた検査番号の確認を
行ない検査番号毎に所定の位置に分類を行なうため、分
類位置を誤ることが生じるおそれがあるという問題もあ
った。
【0007】この発明の課題は、検体の受付及び分類を
正確に且つ迅速に行なうことができるようにするための
検体分類用ラックを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の検体分類
用ラックは、検体を保持する検体保持部と、この検体保
持部を支持する底板部と、前記検体の仕分け情報を記憶
する記憶媒体と、この記憶媒体を保持する記憶媒体保持
部とを備えることを特徴とする。
【0009】従って、この請求項1記載の検体分類用ラ
ックによれば、検体保持部に保持されている検体の仕分
け情報が、記憶媒体保持部に保持されている記憶媒体に
より記憶されているため、記憶媒体から仕分け情報を読
み出し、この仕分け情報に基づき検体の仕分けをするこ
とができる。
【0010】また、請求項2記載の検体分類用ラック
は、請求項1記載の検体分類用ラックの前記検体保持部
を、単数の検体を保持するものとしたことを特徴とす
る。
【0011】従って、この請求項2記載の検体分類用ラ
ックによれば、検体保持部には単数の検体が保持されて
いるため、検体分類用ラック毎に仕分けを行なうことが
でき、円滑な仕分け作業を行なうことができる。
【0012】また、請求項3記載の検体分類用ラック
は、請求項1又は請求項2記載の検体分類用ラックの前
記記憶媒体保持部を底板部に備えることを特徴とする。
【0013】従って、この請求項3記載の検体分類用ラ
ックによれば、記憶媒体保持部を底板部に備えているた
め、検体分類用ラックをコンベヤ等により搬送している
途中においても、記憶媒体への仕分け情報の書込み読み
出しが容易に行なえる。
【0014】また、請求項4記載の検体分類用ラック
は、請求項1又は請求項2記載の検体分類用ラックの前
記底板部を円盤状の形状を有するものとしたことを特徴
とする。
【0015】従って、この請求項4記載の検体分類用ラ
ックによれば、底板部を円盤状の形状を有するものとし
たため、コンベヤによる検体分類用ラックの搬送が円滑
に行なえる。
【0016】また、請求項5記載の検体分類用ラック
は、請求項3記載の検体分類用ラックの前記底板部によ
り保持される前記記憶媒体を、前記底板部の底面により
保持されるものとしたことを特徴とする。
【0017】従って、この請求項5記載の検体分類用ラ
ックによれば、記憶媒体が底板部の底面により保持され
ているため、検体分類用ラックに検体を立てたまま記憶
媒体への仕分け情報の書込み読み出しが行なえる。
【0018】また、請求項6記載の検体分類用ラック
は、請求項1又は請求項2記載の検体分類用ラックの前
記底板部の上面に起立部を有することを特徴とする。
【0019】従って、この請求項6記載の検体分類用ラ
ックによれば、底板部の上面に起立部を有するため、検
体分類用ラックをコンベヤによって搬送する際に、この
起立部にフック等を掛けて搬送方向の変更を容易に行な
うことができる。
【0020】また、請求項7記載の検体分類用ラック
は、請求項6記載の検体分類用ラックの前記起立部を、
前記底板部の外周縁部に備えることを特徴とする。
【0021】従って、この請求項7記載の検体分類用ラ
ックによれば、起立部を底板部の外周縁部に備えるた
め、フック等を掛けることが容易に行なえ、搬送方向の
変更が容易になる。
【0022】また、請求項8記載の検体分類用ラック
は、請求項1請求項2記載の検体分類用ラックの前記記
憶媒体を書込み及び読出しが可能な記憶媒体としたこと
を特徴とする。
【0023】従って、この請求項8記載の検体分類用ラ
ックによれば、記憶媒体への書込み及び読出しが可能で
あるため、この検体分類用ラックに収容された検体の分
類情報の書込み及び読出しが行なえ、検体分類用ラック
を繰り返し使用することができる。
【0024】また、請求項9記載の検体分類用ラック
は、請求項8記載の検体分類用ラックの前記記憶媒体に
対する書き込み及び読出しを非接触で行なえるようにし
たことを特徴とする。
【0025】従って、この請求項9記載の検体分類用ラ
ックによれば記憶媒体への書込み及び読出しが非接触で
行なえるため、記載媒体の耐久性を問題とすることなく
繰返し、書込み及び読み出しを行なうことができる。
【0026】また、請求項10記載の検体分類用ラック
は、円筒状の形状を有し単数の検体を保持する検体保持
部と、円盤状の形状を有しその上面で前記検体保持部を
支持する底板部と、この底板部の上面の外周縁部に設け
られた起立部とを備えることを特徴とする。
【0027】従って、この請求項10記載の検体分類用
ラックによれば、底板部が円盤状の形状を有しているこ
とから、コンベヤ等によりこの検体分類用ラックの搬送
を容易に行なうことができる。また、底板部の上面に起
立部を有するため、検体分類用ラックをコンベアによっ
て搬送する際に、この起立部にフック等をかけて搬送方
向の変更を容易に行なうことができる。
【0028】また、請求項11記載の検体分類用ラック
は、請求項10記載の検体分類用ラックの前記検体保持
部の外周壁に記憶媒体を備えることを特徴とする。
【0029】従って、この請求項11記載の検体分類用
ラックによれば、外周壁に記憶媒体が備えられているこ
とから、コンベヤ等により搬送中の検体分類用ラックの
側方からこの記憶媒体に記憶されているデータを読むこ
とにより、検体分類用ラックの仕分けを行なうことがで
きる。
【0030】更に、請求項12記載の検体分類用ラック
は、請求項11記載の検体分類用ラックの前記記憶媒体
が、バーコードであることを特徴とする。
【0031】従って、この請求項12記載の検体分類用
ラックによれば、バーコードにより検体分類用ラックの
ラック番号を表示することにより、このラック番号によ
り検体分類用ラックの仕分けを行なうことができる。
【0032】
【実施の形態】以下、図1〜図27を参照して本発明の
第1の実施の形態を説明する。
【0033】図1は、検体分類システムにおける検体、
検査依頼書及び検査情報の流れを説明するための図であ
る。図中符号Aで示すものは、開梱工程であり、各営業
所より送られたきた検体BOX20を開梱する(図10
参照)。この検体BOX20には、検体22及び検査依
頼書23が収容されており、検査依頼書23がバッチ組
工程Bに引き渡されると共に検体22が大台仕分け工程
Dに引き渡される。
【0034】バッチ組工程Bでは、検査依頼書23のバ
ッチ組が行なわれると共に検体BOX20と検査依頼書
23のバッチとの紐付けが行なわれる。このバッチ組工
程Bでの処理終了後、検査依頼書23は、入力工程Cに
引き渡され、検査依頼書23に記載されている情報の内
の基本情報(検査項目、検査材料等)の入力が行なわれ
る。
【0035】大台仕分け工程Dにおいては、検体22を
入力工程Cにおいて入力した基本情報に基づき、検査項
目の特性上、検体の凍結保存が必要な絶凍検体と、凍結
保存が必要でない通常保存検体とに仕分けられる。な
お、通常保存検体には、1つの検体に対して1種類の検
査を行なうシングル検体と、その他の検体が含まれる。
シングル検体は、仕分け工程Eにおいて上述の基本情報
に基づき仕分けを行なう。一方、絶凍検体は、絶凍仕分
け工程Fにおいて上述の基本情報に基づき仕分けを行な
う。仕分け工程E及び絶凍仕分け工程Fにおいて仕分け
が終了した検体22は検査室搬入工程Gにより検査室に
搬入される。
【0036】次に、図2を参照して、この第1の実施の
形態の検体分類システムを制御するコンピュータの構成
を説明する。
【0037】図中、符号1で示すものは、基幹ホストコ
ンピュータであり、この検体分類システムの他、この検
体分類システムで分類された検体22の分注を行なう検
体分注システム等の制御を行なう。また、図中、符号2
で示すものは、受付ホストコンピュータであり、この受
付ホストコンピュータ2により検体分類システム全体が
制御される。
【0038】なお、受付ホストコンピュータ2は、上位
のコンピュータである基幹ホストコンピュータ1に接続
ケーブル10を介して接続される。また、受付ホストコ
ンピュータ2には、接続ケーブル10を介して下位コン
ピュータである開梱工程管理コンピュータ3、バッチ組
工程管理コンピュータ4、大台仕分け工程管理コンピュ
ータ6、仕分け工程管理コンピュータ7及び絶凍仕分け
工程管理コンピュータ8が接続されている。また基幹ホ
ストコンピュータ1には、接続ケーブル10を介して入
力工程管理コンピュータ5が接続されれいる。
【0039】ここで、開梱工程管理コンピュータ3は、
開梱工程Aの作業を、バッチ組工程管理コンピュータ4
は、バッチ組工程Bの作業を、大台仕分け工程管理コン
ピュータ6は、大台仕分け工程Dの作業を、仕分け工程
管理コンピュータ7は、仕分け工程Eの作業を、絶凍仕
分け工程管理コンピュータ8は、絶凍仕分け工程Fの作
業を、入力工程管理コンピュータ5は入力工程Cの作業
をそれぞれ管理するものである。
【0040】次に、図3〜図8を参照して開梱工程管理
コンピュータ3、バッチ組工程管理コンピュータ4、入
力工程管理コンピュータ5、大台仕分け工程管理コンピ
ュータ6、仕分け工程管理コンピュータ7及び絶凍仕分
け工程管理コンピュータ8のそれぞれの構成を説明す
る。
【0041】図3は、開梱工程管理コンピュータ3の構
成を示すブロック図である。この開梱工程管理コンピュ
ータ3には、開梱工程管理コンピュータ3全体を制御す
るためのCPU3aが備えられている。このCPU3a
には、キー入力部3b、記憶部3c、ラベルプリンタ3
d及び表示部3eが接続されている。また、この開梱工
程管理コンピュータ3には、無線バーコードリーダ(以
下、無線BCRという。)3fにより読み取ったバーコ
ードの入力も可能である。
【0042】キー入力部3bには、検体の保存状態(室
温、冷蔵、凍結)の別を入力するためのテンキー(図示
せず)等が備えられている。また、記憶部3cには、検
体BOX管理番号、検体BOX20が保存される保存棚
24の位置情報等が記憶される。更に、ラベルプリンタ
3dは、検体BOX20に付されているバーコードが表
示されているBOX管理ラベルの出力を行なうものであ
り、表示部3eは、無線BCR3fにより読み取ったバ
ーコード等の表示を行なう。更に、この開梱工程管理コ
ンピュータ3は、検体BOX20を保管するための保管
棚24の制御も行なう。
【0043】図4は、バッチ組工程管理コンピュータ4
の構成を示すブロック図である。バッチ組工程管理コン
ピュータ4には、このバッチ組工程管理コンピュータ4
全体を制御するためのCPU4aが備えられている。こ
のCPU4aには、キー入力部4b、記憶部4d及びバ
ーコードリーダ(以下、BCRという。)4cが接続さ
れている。キー入力部4bには、1つの検体BOX20
に紐付く(関係づけられる)バッチのバッチ数等を入力
するためのテンキー(図示せず)等が備えられている。
また、BCR4cは、検体BOX20に表示されている
検体BOX20の管理番号を示すバーコード及びバッチ
毎に表示されるバッチ番号を示すバーコードを読み取る
ものである。更に、記憶部4dは、検体BOX20の管
理番号、バッチ数等を一時的に記憶するものである。
【0044】図5は、入力工程管理コンピュータ5の構
成を示すブロック図である。入力工程管理コンピュータ
5には、この入力工程管理コンピュータ5全体を制御す
るためのCPU5aが備えられている。このCPU5a
には、キー入力部5b及び記憶部5cが接続されてい
る。キー入力部5bは、検査依頼書23に記載されてい
る事項のうち検体番号及び基本情報(検査項目、検査材
料等)を入力するためのものである。また、記憶部5c
は、キー入力部5bにより入力されたデータを一時的に
記憶するものである。
【0045】図6は、大台仕分け工程管理コンピュータ
6の構成を示すブロック図である。大台仕分け工程管理
コンピュータ6は、各大台仕分け装置44(図22参
照)に設置されるものであり、大台仕分け工程管理コン
ピュータ6には、大台仕分け工程管理コンピュータ6全
体を制御するためのCPU6aが備えられている。この
CPU6aには、BCR6b及び記憶部6cが接続され
ている。また、CPU6aには、LED6e、データキ
ャリアライタ(以下、DCWという。)6f及びゲート
センサ6gが接続されている。
【0046】ここで、BCR6bは、検体22に付され
ている検体番号を表示するバーコードを読み取るもので
ある。また、記憶部6cは、受付ホストコンピュータ2
から受け取った検体22を仕分けるための仕分け情報を
記憶するものである。更に、LED6eは、検体22の
仕分け先を表示するものであり、DCW6fは、検体2
2がシングル検体であった場合に検体ラック40のデー
タキャリア(以下、DCという。)42に仕分け情報を
書き込むものである。また、ゲートセンサ6gは、検体
22の仕分け先が正しいか否かを検出するものである。
【0047】図7は、仕分け工程管理コンピュータ7の
構成を示すブロック図である。仕分け工程管理コンピュ
ータ7は、各仕分け装置56(図24参照)に設置され
るものであり、仕分け工程管理コンピュータ7には、仕
分け工程管理コンピュータ7全体を制御するためのCP
U7aが備えられている。このCPU7aには、データ
キャリアリーダ(以下、DCRという。)7b、ラベル
プリンタ7c及び検体センサ7dが接続されている。ま
た、CPU7aには、検体22の仕分け先毎に設けられ
たLED7e及びゲートセンサ7fが接続されている。
【0048】ここで、DCR7bは、検体ラック40の
DC42から仕分け情報を読み込むものである。また、
ラベルプリンタ7cは、検体22に貼り付けるラベルの
出力を行なうものである。更に、検体センサ7dは、検
体ラック40から検体22が抜き取られたか否かを検出
するものである。また、LED7eは、検体22の仕分
け先を表示するものであり、ゲートセンサ7fは、検体
22の仕分け先が正しいか否かを検出するものである。
【0049】図8は、絶凍仕分け工程管理コンピュータ
8の構成を示すブロック図である。絶凍仕分け工程管理
コンピュータ8は、各絶凍検体仕分け装置66に設置さ
れるものであり、絶凍仕分け工程管理コンピュータ8に
は、絶凍仕分け工程管理コンピュータ8全体を制御する
ためのCPU8aが備えられている。このCPU8aに
は、BCR8b、ラベルプリンタ8c及び記憶部8dが
接続されている。
【0050】ここで、BCR8bは、検体22に付され
ている検体番号を表示するバーコードを読み取るもので
ある。また、ラベルプリンタ8cは、検体22に貼り付
ける検査番号ラベルの出力を行なうものである。更に、
記憶部8dは、検体22を仕分けるための仕分け情報を
記憶するものである。また、LED8eは、検体22の
仕分け先を表示するものであり、ゲートセンサ8fは、
検体22の仕分け先が正しいか否かを検出するものであ
る。
【0051】次に、図3、図9〜図11を参照して開梱
工程Aの処理の詳細について説明する。まず、図10に
示すように、検体検査所に搬入された検体BOX20を
開梱し(S1)、無線式のBCR3fにより検体BOX
20に表示されている検体BOX番号を読み取る(S
2)。また、キー入力部3bにより、検体BOX20の
保存状態(室温、冷蔵、絶凍)の別を入力する(S
3)。これにより、記憶部3cに検体BOX番号及び検
体BOXの保存状態から構成されるBOX管理番号が記
憶される。一方、ラベルプリンタ3dにより、BOX管
理番号が表示されているBOX管理ラベルが出力される
(S4)。
【0052】このBOX管理ラベルは、BOX入力管理
票21に貼り付けられ、検体BOX20から取り出され
た検査依頼書23と共に、バッチ組工程に引き継がれる
(S6)。一方、検体BOX20は、保管棚24におけ
る管理に引き渡される(S7)。
【0053】保管棚24での管理においては、まず、無
線式のBCR3fにより、検体BOX20に表示されて
いる検体BOX番号及び検体BOX20を保管する保管
棚24の各保管位置に表示されている保管位置を示すバ
ーコードを読み取る(S8、S9)。これにより検体B
OX20と保管棚24の保管位置との紐付けを行なうこ
とができ、記憶部3cにBOX管理番号に対応した保管
棚位置番号が記憶される(図11参照)。なお、検体B
OX20は、保管棚位置番号の読み取りを行なった保管
位置に入庫される(S10)。
【0054】次に、入力工程Cで、検体BOX20に紐
付けられたバッチに対する入力がすべて終了した場合に
は、受付ホストコンピュータ2より、検体BOX番号が
出庫可能検体BOX20として送信されてくるため、こ
の検体BOX番号の受信の有無を検出する(S11)。
検体BOX番号を受信した場合には、CPU3aは、保
管棚24のこの検体BOX番号を有する検体BOXが保
管されている位置のランプの点灯を行なう(S12)。
これにより、該当する棚の検体BOX20が保管棚24
から取り出されて、大台仕分け工程Dに引き渡される
(S13、S14)。
【0055】次に、図4、図12〜図14を参照してバ
ッチ組工程Bの処理の詳細について説明する。まず、図
13に示すように開梱工程Aから受け取った1つの検体
BOX20に収容されていた検査依頼書23を複数のバ
ッチに分割し、各バッチには、バッチ管理番号(例え
ば、1001、1002等)を表示したバッチ入力管理
票26を添付する(S20)。
【0056】次に、検体BOX20とバッチとの紐付け
を行なう。即ち、BCR4cによりBOX入力管理票2
1からBOX管理番号を読み込む(S21)。また、キ
ー入力部4bにより、このBOX管理番号の検体BOX
20に紐付くバッチ数を入力する(S22)。更に、B
CR4cによりバッチ入力管理票26からバッチ管理番
号を、バッチ数分読み込む(S23、S24)。この処
理により記憶部4dには、BOX管理番号に対応して、
バッチ数及びバッチ管理番号が記憶される(図14参
照)。
【0057】検体BOX20とバッチとの紐付けが終了
した検査依頼書23は、バッチ毎にバッチ入力管理票2
6を付して入力工程Cに引き継ぐ(S25)。
【0058】バッチ組工程管理コンピュータ4は、1つ
のバッチの全検査依頼書23の基本情報の入力が終了し
た場合に、入力工程管理コンピュータ5により送信され
る仕上がりバッチ番号を受信し(S26)、記憶部4d
の該当する位置に仕上がりの情報(図に示す「済」、
「未」)を書き込む(図14参照)。BOX管理番号に
紐付いている全バッチについての入力が終了したときに
開梱工程管理コンピュータ3に対して入力が終了した検
体BOX20のBOX管理番号を送信する(S27、S
28)。
【0059】次に、図5、図15〜図16を参照して入
力工程Cの処理の詳細について説明する。入力工程Cに
おいては、各検査依頼書23に記載されている項目のう
ち基本情報に関する項目の入力をバッチ単位で行なう
(S35、S36)。これにより記憶部5cにバッチ管
理番号毎に検体番号とこの検体番号が表示されている検
査依頼書23の基本情報が記憶される(図16参照)。
1つのバッチに含まれる全依頼書に関する基本情報の入
力が終了した場合には(S37)、このバッチのバッチ
管理番号が仕上がりバッチ番号としてバッチ組工程管理
コンピュータ4に送信される(S38)。一方、検体番
号とこの検体番号に対応して記憶されている基本情報が
CPU5aを介して基幹ホストコンピュータ1に送信さ
れる。
【0060】次に、大台仕分け工程D及び仕分け工程E
の処理の詳細について説明する。
【0061】ここで、まず図17及び図18を参照して
大台仕分け工程D及び仕分け工程Eに於て用いられる検
体ラック40(検体分類用ラック)の構成について説明
する。
【0062】検体ラック40は、円盤状の形状を有する
底板部40a及びこの底板部40aの中央に立設された
円筒状の形状を有する検体保持部40bにより構成され
ている。底板部40aの底面には、円形の凹部40c
(記憶媒体保持部)が設けられ、DC42が収容されて
いる。また、底板部40aの上面の外周縁部に起立部4
0dが設けられている。
【0063】また、検体保持部40bは、1本の検体を
保持するものであり、この検体保持部40bの筒の直径
は、複数種類の検体22を保持することができるよう
に、これら複数種類の検体22の直径よりも大きく形成
されている。
【0064】検体ラック40は、このラックに備えられ
ているDC42に、この検体ラック40に保持されてい
る検体22の仕分け情報を記憶しているため、正確に且
つ高速に検体22の仕分けを行なうことができる。ま
た、検体ラック40の底板部40aが、円盤状の形状で
あるためコンベヤによる搬送を円滑に行なうことができ
る。更に、検体ラック40の底板部40aの底面にDC
42が備えられているため、コンベヤによる搬送中にも
容易に仕分け情報の読み出しを行なうことができる。ま
た、検体ラック40の底板部40aの外周縁部に起立部
40dが設けられているため、この起立部40dにフッ
ク等を掛けることにより容易に搬送方向の変更を行なう
ことができる。
【0065】なお、上述のDC42は、所定の厚さを有
する円盤状のものであり、EEP−ROM(不揮発性メ
モリ)を内蔵するものである。このDC42に対するデ
ータの書込み及び読み出しはデータキャリアリーダライ
タ(以下DCRWという。)により非接触で行なうこと
ができる。
【0066】次に、図6、図17〜図22を参照して大
台仕分け工程Dの処理について説明する。まず、大台仕
分け工程Dの処理を開始する前に、大台仕分け工程管理
コンピュータ6は、基幹ホストコンピュータ1により記
憶されている検体番号毎の基本情報及び患者情報(図1
9参照)の内、基本情報を受付ホストコンピュータ2を
介して記憶部6cに記憶する(図20)。
【0067】検体BOX20から検体22を取りだし、
BCR6bにより検体22に付されている検体番号を読
み取る(S45)。CPU6aは、この読み取った検体
番号に対応する仕分け情報、即ち基本情報を記憶部6c
から取得する(S46)。
【0068】CPU6aは、この取得した仕分け情報に
基づき仕分け先を決定し、大台仕分け装置44のLED
6eのいずれかを点灯させる(S47)。即ち、検体2
2が、シングル検体であったっ場合には、DCW6fの
前方に設置されているLED6eを点灯させ、絶凍検体
であった場合には、ゲートセンサ6gの前方に設置され
ているLED6eを点灯させる。
【0069】作業員は、DCW6fの前方に設置されて
いるLED6eが点灯した場合には、仕分け装置56
(図24参照)からラック返却コンベヤ50によって返
却され、ラック収用部52に収容されている検体ラック
40を1本取り、この検体ラック40に検体22をセッ
トする(図17参照)。この検体ラック40は、DCW
6f上に置かれ、この検体ラック40にセットされてい
る検体22に対する仕分け情報がDC42に書き込まれ
る(S48、S49、S50)。DC42に対する仕分
け情報の書き込みが終了した検体ラック40は、自動的
にラック搬送コンベヤ46に投入され(S51)、仕分
け装置56に搬送される。
【0070】一方、ゲートセンサ6gの前方に設置され
ているLED6eが点灯した場合には、検体22をゲー
トセンサ6gの間を通過させ、金網ラック48に投入す
る(S48)。上述の検体22の大台仕分け処理は、1
つの検体BOX20に収容されている全ての検体22の
仕分けが終了するまで続けられる(S52)。
【0071】次に、図7、図23〜図25を参照して仕
分け工程Eの処理について説明する。
【0072】大台仕分け装置44により搬送コンベヤ4
6に投入され、搬送コンベヤ46により搬送されてきた
検体ラック40は、仕分け情報読み込み装置60の前方
の搬送コンベヤ46上に設置されているストッパー62
により、搬送コンベヤ46上で滞留させられる(S6
0)。このストッパー62により滞留させられた検体ラ
ック40が10本溜まった時点で(S61)、仕分け情
報読み込み装置60に備えられているDCR60aによ
り、10本の検体ラック40のそれぞれのDC42から
各検体22の仕分け情報が読み取られる(S62)。
【0073】ここで、この仕分け情報読み込み装置60
は、受付ホストコンピュータ2により制御されるもので
あり、読み取られた検体10本分の仕分け情報は、受付
ホストコンピュータ2の記憶部(図示せず。)に記憶さ
れる。ここで、受付ホストコンピュータ2は、記憶部に
記憶されている検体10本分の仕分け情報に基づき分岐
シーケンスを生成(このシーケンスの生成により検体の
分類が行なわれる。)し(S63)、この分岐シーケン
スを各仕分け装置56に備えられている仕分け工程管理
コンピュータ7に送信する。
【0074】その後、ストッパー62を開放することに
より、検体ラック40の滞留を解除する(S64)。滞
留が解除された検体ラック40は、搬送コンベヤ46に
より、各仕分け装置56へ搬送される。各仕分け装置5
6は、受付ホストコンピュータ2により送信された分岐
シーケンスに基づき検体ラック40を仕分け装置56に
引き込む(S65)。即ち、各仕分け装置56は、その
仕分け装置56に引き込む検体ラック40を分岐装置5
8により分岐コンベヤ64に分岐させる(図24参
照)。例えば、10本の検体ラックの内、1本目及び3
本目の検体ラックが、搬送方向に向かって最も手前にあ
る仕分け装置56へ引き込まれるものであり、また、2
本目の検体ラックが、搬送方向に向かって手前から2番
目の仕分け装置56へ引き込まれるものである場合に
は、1本目及び3本目の検体ラック40が、搬送方向に
向かって最も手前にある仕分け装置56へ引き込まれ、
また、2本目の検体ラックが、搬送方向に向かって手前
から2番目の仕分け装置56へ引き込まれる。
【0075】各仕分け装置56に引き込まれた検体ラッ
ク40は、分岐コンベヤ64により、DCR7bの位置
まで搬送される(図25参照)。ここでDC42に記憶
されているその検体ラック40に保持されている検体2
2の仕分け情報が読み込まれる(S66)。これにより
CPU7aは、仕分け先を決定すると共に、該当する仕
分け先のLED7eを点灯させる(S67)。また、ラ
ベルプリンタ7cにより、この検体22の検査番号(I
D−1)を表示した検査番号ラベルを出力する(S6
8)。なお、検査番号(ID−1)とは、検査室、検査
項目等を表わす数字やアルファベットにより構成される
番号である。
【0076】ここで作業員は、検体ラック40から検体
22を抜き取り、出力された検査番号ラベルを検体22
に貼り付け、LED7eが点灯している仕分け先の金網
ラック48に検体を投入する(S69、S70)。CP
U7aは、検体22が正し仕分け先に仕分けられたか否
かをゲートセンサ7fにより検出する。また、検体セン
サ7dにより、検体ラック40から検体22が抜き取ら
れたか否かを検出する(S71)。ここで、検体22が
抜き取られたことが検出された場合には(S72)、検
体ラック40をDCR7bにより仕分け情報を読み取る
位置の下方に設けられているラック返却コンベヤ50に
落下させる(S73)。
【0077】これにより検体ラック40は、ラック返却
コンベヤ50により、大台仕分け装置44まで搬送さ
れ、大台仕分け装置44のラック収容部52に収容され
る。
【0078】次に、図8、図26〜図27を参照して絶
凍仕分け工程Fの処理について説明する。
【0079】絶凍検体は、大台仕分け工程Dより50本
入りの金網ラック48により絶凍仕分け工程Fに引き継
がれる(S85)。この時点に於ては、絶凍仕分け工程
管理コンピュータ8の記憶部8dに、基幹ホストコンピ
ュータ1から受け付けホストコンピュータ2を介して送
信された絶凍検体に関する仕分け情報が、各検体番号に
対応して記憶されている。
【0080】作業員は、金網ラック48から検体22を
抜き取り(S86)、BCR8bにより検体番号を読み
取る(S87)。CPU8aは、検体番号及び記憶部8
dに記憶されている仕分け情報に基づきラベルプリンタ
8cにより、この検体22の検査番号(ID−1)を表
示した検査番号ラベルを出力すると共に(S88)、該
当する仕分け先のLED8eを点灯させる(S89)。
【0081】ここで作業員は、金網ラック48から検体
22を抜き取り、出力された検査番号ラベルを検体22
に貼り付け、LED8eが点灯している仕分け先の金網
ラック48に検体投入する(S90)。CPU8aは、
検体が正しい仕分け先に仕分けられたか否かをゲートセ
ンサ8fにより検出する。この仕分け作業は、絶凍仕分
け工程Fに搬入された検体22の全てについて行なわれ
る(S91)。
【0082】上述の仕分け工程E及び絶凍仕分け工程F
により仕分けされた検体22は、検査室搬入工程Gによ
り各検査室に搬入される(図1参照)。
【0083】この第1の実施の形態の検体分類システム
によれば、検体ラックには1本の検体を収容し、この検
体の仕分け情報をDCに記憶しているため、この仕分け
情報に基づき検体ラックが分類され各仕分け装置に搬入
されるため、仕分けの作業を迅速に且つ正確に行なうこ
とができる。
【0084】次に、図28〜図35を参照して本発明の
第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態
は、第1の実施の形態の検体分類システムの大台仕分け
工程D及び仕分け工程Eの処理を以下に説明するものに
変更したものである。なお、第1の実施の形態と同一の
構成には、第1の実施の形態で用いた符号と同一の符号
を用いて説明する。
【0085】ここで、まず図28及び図29を参照し
て、第2の実施の形態の検体分類システムの大台仕分け
工程D及び仕分け工程Eに於て用いられる検体ラック4
0(検体分類用ラック)の構成について説明する。
【0086】この検体ラック40は、第1の実施の形態
の検体ラックと同様に、円盤状の形状を有する底板部4
0a及びこの底板部40aの中央に立設された円筒状の
形状を有する検体保持部40bにより構成されている。
また、底板部40aの上面の外周縁部に起立部40dが
設けられている。更に、円筒状の検体保持部40bの外
壁部は、記憶媒体保持部として用いられており、記憶媒
体としてのバーコード80が、全周にわたり貼り付けら
れている。
【0087】次に、図28〜図33を参照して大台仕分
け工程Dの処理について説明する。まず、大台仕分け工
程Dの処理を開始する前に、大台仕分け工程管理コンピ
ュータ6(図6参照)は、基幹ホストコンピュータ1に
より記憶されている検体番号毎の基本情報及び患者情報
の内、基本情報を受付ホストコンピュータ2を介して記
憶部6cに記憶する(図30の基本情報)。
【0088】なお、この場合に、受付ホストコンピュー
タ2の記憶部にも検体番号毎の基本情報が記憶される。
また、この第2の実施の形態において用いられる大台仕
分け工程管理コンピュータ6は、図6に示す大台仕分け
工程管理コンピュータ6のDCW6fをBCR6hに変
更したものである。
【0089】次に、作業員は、検体BOX20から検体
22を取りだし、BCR6h(図32参照)により検体
22に付されている検体番号を読み取る(S145)。
CPU6aは、記憶部6cから読み取った検体番号に対
応する仕分け情報、即ち基本情報を取得する(S14
6)。
【0090】CPU6aは、この取得した仕分け情報に
基づき仕分け先を決定し、大台仕分け装置44のLED
6eのいずれかを点灯させる(S147)。即ち、検体
22が、シングル検体であったっ場合には、BCR6h
の前方に設置されているLED6eを点灯させ、絶凍検
体であった場合には、ゲートセンサ6gの前方に設置さ
れているLED6eを点灯させる。
【0091】作業員は、BCR6hの前方に設置されて
いるLED6eが点灯した場合には、仕分け装置56
(図34参照)からラック返却コンベヤ50によって返
却され、ラック収用部52に収容されている検体ラック
40を1本取り、この検体ラック40に検体22をセッ
トする(図28参照)。この検体ラック40は、BCR
6hの前方に置かれ、BCR6hにより、この検体ラッ
ク40の検体保持部40bの外壁部に貼り付けられてい
るバーコード80により表示されている、ラック番号が
読み取られる(S150)。
【0092】これにより、ラック番号は、記憶部6cに
記憶されている検体番号に対応して記憶される(S15
1)(図30参照)。また、このラック番号は、受付ホ
ストコンピュータ2の記憶部にも検体番号及び、この検
体番号に対応させて記憶されている基本情報に対応させ
て記憶される。
【0093】この記憶部6cへのラック番号の記憶が終
了した後、検体ラック40は、自動的にラック搬送コン
ベヤ46に投入され(S152)、仕分け装置56に搬
送される。
【0094】一方、ゲートセンサ6gの前方に設置され
ているLED6eが点灯した場合には、検体22をゲー
トセンサ6gの間を通過させ、金網ラック48に投入す
る(S148)。上述の検体22の大台仕分け処理は、
1つの検体BOX20に収容されている全ての検体22
の仕分けが終了するまで続けられる(S153)。
【0095】次に、図33〜図35を参照して仕分け工
程Eの処理について説明する。
【0096】大台仕分け装置44により搬送コンベヤ4
6に投入され、搬送コンベヤ46により搬送されてきた
検体ラック40は、仕分け情報読み込み装置60の前方
の搬送コンベヤ46上に設置されているストッパー62
により、搬送コンベヤ46上で滞留させられる(S16
0)。このストッパー62により滞留させられた検体ラ
ック40が10本溜まった時点で(S161)、仕分け
情報読み込み装置60に備えられているBCR60bに
より、10本の検体ラック40のそれぞれに貼り付けら
れているバーコード80から各検体ラック40のラック
番号が読み取られる(S162)。
【0097】ここで、この仕分け情報読み込み装置60
は、受付ホストコンピュータ2により制御されるもので
ある。従って、読み取られた検体ラック40のラック番
号に基づき、受付ホストコンピュータ2の記憶部に記憶
されている、この検体ラック40に保持されている検体
22の検査項目等を参照することにより、10本分の検
体ラック40の分岐シーケンスを生成する(S16
3)。この分岐シーケンスは、各仕分け装置56に備え
られている仕分け工程管理コンピュータ7に送信され
る。なお、この第2の実施の形態において用いられる仕
分け工程管理コンピュータ7は、図7に示す仕分け工程
管理コンピュータ7のDCR7bをBCR7gに変更し
たものである。
【0098】その後、ストッパー62を開放することに
より、検体ラック40の滞留を解除する(S164)。
滞留が解除された検体ラック40は、搬送コンベヤ46
により、各仕分け装置56へ搬送される。各仕分け装置
56は、受付ホストコンピュータ2により送信された分
岐シーケンスに基づき検体ラック40を仕分け装置56
に引き込む(S165)。即ち、各仕分け装置56は、
その仕分け装置56に引き込む検体ラック40を分岐装
置58により分岐コンベヤ64に分岐させる(図34参
照)。
【0099】各仕分け装置56に引き込まれた検体ラッ
ク40は、分岐コンベヤ64により、BCR7gの位置
まで搬送される(図35参照)。ここでBCR7gによ
り検体ラック40に貼り付けられているのバーコード8
0からラック番号が読み込まれる(S166)。これに
よりCPU7aは、このラック番号に対応して記憶され
ている検査項目等から仕分け先を決定すると共に、該当
する仕分け先のLED7eを点灯させる(S167)。
また、ラベルプリンタ7cにより、この検体22の検査
番号(ID−1)を表示した検査番号ラベルを出力する
(S168)。
【0100】ここで作業員は、検体ラック40から検体
22を抜き取り、出力された検査番号ラベルを検体22
に貼り付け、LED7eが点灯している仕分け先の金網
ラック48に検体を投入する(S169、S170)。
CPU7aは、検体22が正しい仕分け先に仕分けられ
たか否かをゲートセンサ7fにより検出する。また、検
体センサ7dにより、検体ラック40から検体22が抜
き取られたか否かを検出する(S171)。ここで、検
体22が抜き取られたことが検出された場合には(S1
72)、検体ラック40をDCR7bにより仕分け情報
を読み取る位置の下方に設けられているラック返却コン
ベヤ50に落下させる(S173)。
【0101】これにより検体ラック40は、ラック返却
コンベヤ50により、大台仕分け装置44まで搬送さ
れ、大台仕分け装置44のラック収容部52に収容され
る。
【0102】この第2の実施の形態の検体分類システム
によれば、検体ラックには1本の検体を収容し、この検
体ラックには、ラック番号を表示するバーコード80が
貼り付けられているため、このラック番号に基づき検体
ラック40が分類され各仕分け装置に搬入されるため、
仕分けの作業を迅速に且つ正確に行なうことができる。
【0103】なお、上述の第1の実施の形態において
は、DCにEEP−ROMを用いたがこれに限らず、S
RAM等を用いることも可能である。また、上述の各実
施の形態においては、検体ラックの記憶媒体保持部には
1本の検体を保持することとしているが、これに限らず
複数本の検体を保持するようにしてもよい。
【0104】また、上述の実施の形態においては、開梱
工程管理コンピュータ3が、受付ホストコンピュータ2
より、出庫可能な検体BOX20の検体BOX番号を受
信した場合には、直ちにこの検体BOX番号の検体BO
X20が保管されている保管棚24のランプの点灯を行
なっているが、これに限らず、大台仕分け工程D及び仕
分け工程Eで処理されている検体の数に基づきランプの
点灯を一定の間行なわないようにしてもよい。即ち、大
台仕分け工程D及び仕分け工程Eで処理されている検体
の数が減少するまでランプの点灯を行なわないようにし
てもよい。
【0105】また、上述の実施の形態においては、検体
ラックの記憶媒体から仕分け情報を読み取ることによ
り、検体の仕分けを行なっているが、これに限らず、ラ
ックに記憶媒体を備えず、検体に付された記憶媒体(2
次元バーコード等)を読み取ることにより検体の仕分け
を行なうようにすることも可能である。
【0106】
【発明の効果】本発明の検体分類用ラックによれば、記
憶媒体から仕分け情報を読み出し、この仕分け情報に基
づき検体の仕分けをすることができるため、検体を間違
えることなく迅速に仕分け作業を行なうことができる。
【0107】また、検体保持部に単数の検体が保持され
るようにする場合には、更に円滑に仕分け作業を行なう
ことができる。
【0108】また、記憶媒体保持部を底板部に備える場
合には、記憶媒体への仕分け情報の書込み読み出しが容
易に行なえる。
【0109】また、底板部を円盤状の形状を有するもの
とする場合には、コンベヤによる検体分類用ラックの搬
送が円滑に行なえる。
【0110】また、記憶媒体を底板部の底面により保持
する場合には、検体分類用ラックに検体を立てたまま記
憶媒体への仕分け情報の書込み読み出しが非接触にて行
なえ、仕分け作業の高速化を図ることができる。
【0111】また、底板部の上面に起立部を有すること
により、検体分類用ラックをコンベヤによって搬送する
際に、この起立部にフック等を掛けて搬送方向の変更を
行なうことができる。
【0112】また、起立部を底板部の外周縁部に備える
場合には、フック等を掛けることが容易に行なえ、コン
ベヤ等で搬送している際に、搬送方向の変更が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる検体分類システムに
おける検体、検査依頼書及び検査情報の流れを説明する
ための図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる検体分類システムを
制御するコンピュータの構成を説明するための図であ
る。
【図3】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
開梱工程管理コンピュータの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
バッチ組工程管理コンピュータの構成を示すブロック図
である。
【図5】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
入力工程管理コンピュータの構成を示すブロック図であ
る。
【図6】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
大台仕分け工程管理コンピュータの構成を示すブロック
図である。
【図7】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
仕分け工程管理コンピュータの構成を示すブロック図で
ある。
【図8】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
絶凍仕分け工程管理コンピュータの構成を示すブロック
図である。
【図9】第1の実施の形態にかかる検体分類システムの
開梱工程の処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の開梱工程の処理を説明するための図である。
【図11】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の開梱工程管理コンピュータの記憶部に記憶されるデー
タを説明するための図である。
【図12】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
のバッチ組工程の処理を説明するためのフローチャート
である。
【図13】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
のバッチ組工程の処理を説明するための図である。
【図14】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
のバッチ組工程管理コンピュータの記憶部に記憶される
データを説明するための図である。
【図15】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の入力工程の処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図16】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の入力工程管理コンピュータの記憶部に記憶されるデー
タを説明するための図である。
【図17】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の検体分類システムで用いる検体ラックの斜視図であ
る。
【図18】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の検体分類システムで用いる検体ラックの断面図であ
る。
【図19】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の基幹ホストコンピュータの記憶部に記憶されるデータ
を説明するための図である。
【図20】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の大台仕分け工程管理コンピュータの記憶部に記憶され
るデータを説明するための図である。
【図21】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の大台仕分け工程の処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図22】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の大台仕分け装置を説明するための概略図である。
【図23】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の仕分け工程の処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図24】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の仕分け装置の配置状態を説明するための図である。
【図25】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の仕分け装置の構成を説明するための概略図である。
【図26】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の絶凍仕分け工程を説明するためのフローチャートであ
る。
【図27】第1の実施の形態にかかる検体分類システム
の絶凍仕分け装置の構成を説明するための概略図であ
る。
【図28】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の検体分類システムで用いる検体ラックの斜視図であ
る。
【図29】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の検体分類システムで用いる検体ラックの断面図であ
る。
【図30】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の大台仕分け工程管理コンピュータの記憶部に記憶され
るデータを説明するための図である。
【図31】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の大台仕分け工程の処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図32】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の大台仕分け装置を説明するための概略図である。
【図33】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の仕分け工程の処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図34】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の仕分け装置の配置状態を説明するための図である。
【図35】第2の実施の形態にかかる検体分類システム
の仕分け装置の構成を説明するための概略図である。
【符号の説明】
A…開梱工程、B…バッチ組工程、C…入力工程、D…
大台仕分け工程、E…仕分け工程、F…絶凍仕分け工
程、G…検査室搬入工程、1…基幹ホストコンピュー
タ、2…受付ホストコンピュータ、3…開梱工程管理コ
ンピュータ、4…バッチ組工程管理コンピュータ、5…
入力工程管理コンピュータ、6…大台仕分け工程管理コ
ンピュータ、7…仕分け工程管理コンピュータ、8…絶
凍仕分け工程管理コンピュータ、20…検体BOX、2
1…BOX入力管理票、22…検体、23…検査依頼
票、24…保存棚、26…バッチ入力管理票、40…検
体ラック(検体分類用ラック)、40a…底板部、40
b…検体保持部、40c…円形の凹部(記憶媒体保持
部)、40d…起立部、42…データキャリア(記憶媒
体)、44…大台仕分け装置、46…ラック搬送コンベ
ヤ、56…仕分け装置、58…分岐装置、60…仕分け
情報読み込み装置、66…絶凍検体仕分け装置、80…
バーコード。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体を保持する検体保持部と、 この検体保持部を支持する底板部と、 前記検体の仕分け情報を記憶する記憶媒体と、 この記憶媒体を保持する記憶媒体保持部とを備えること
    を特徴とする検体分類用ラック。
  2. 【請求項2】 前記検体保持部は、単数の検体を保持す
    ることを特徴とする請求項1記載の検体分類用ラック。
  3. 【請求項3】 前記記憶媒体保持部は、前記底板部に設
    けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の検体分類用ラック。
  4. 【請求項4】 前記底板部は円盤状の形状を有すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の検体分類用ラ
    ック。
  5. 【請求項5】 前記底板部により保持される前記記憶媒
    体は、前記底板部の底面により保持されることを特徴と
    する請求項3記載の検体分類用ラック。
  6. 【請求項6】 前記底板部は、その上面に起立部を有す
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の検体分
    類用ラック。
  7. 【請求項7】 前記起立部は、前記底板部の外周縁部に
    備えられていることを特徴とする請求項6記載の検体分
    類用ラック。
  8. 【請求項8】 前記記憶媒体は、書込み及び読出しが可
    能な記憶媒体であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載の検体分類用ラック。
  9. 【請求項9】 前記記憶媒体に対する書込み及び読出し
    は、非接触で行なえることを特徴とする請求項8記載の
    検体分類用ラック。
  10. 【請求項10】 円筒状の形状を有し、単数の検体を保
    持する検体保持部と、 円盤状の形状を有し、その上面で前記検体保持部を支持
    する底板部と、 この底板部の上面の外周縁部に設けられた起立部とを備
    えることを特徴とする検体分類用ラック。
  11. 【請求項11】 前記検体保持部の外周壁に記憶媒体を
    備えることを特徴とする請求項10記載の検体分類用ラ
    ック。
  12. 【請求項12】 前記記憶媒体は、バーコードであるこ
    とを特徴とする請求項11記載の検体分類用ラック。
JP7244696A 1995-04-18 1996-03-27 検体分類用ラック Pending JPH095332A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7244696A JPH095332A (ja) 1995-04-18 1996-03-27 検体分類用ラック

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9248895 1995-04-18
JP7-92488 1995-04-18
JP7244696A JPH095332A (ja) 1995-04-18 1996-03-27 検体分類用ラック

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH095332A true JPH095332A (ja) 1997-01-10

Family

ID=26413580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7244696A Pending JPH095332A (ja) 1995-04-18 1996-03-27 検体分類用ラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH095332A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225371A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Niigata Univ 標本管理システムおよびこれに用いられる標本、標本管理方法ならびに標本管理プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2011069672A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Arkray Inc 測定システムおよび測定方法
WO2012070111A1 (ja) * 2010-11-22 2012-05-31 アークレイ株式会社 測定システム、測定方法、前記方法を実施するためのプログラム、およびこのプログラムの記録媒体
AT14050U1 (de) * 2012-09-13 2015-03-15 Innova Patent Gmbh Station für eine Seilbahnanlage

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225371A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Niigata Univ 標本管理システムおよびこれに用いられる標本、標本管理方法ならびに標本管理プログラムおよびこれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2011069672A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Arkray Inc 測定システムおよび測定方法
WO2012070111A1 (ja) * 2010-11-22 2012-05-31 アークレイ株式会社 測定システム、測定方法、前記方法を実施するためのプログラム、およびこのプログラムの記録媒体
US9285380B2 (en) 2010-11-22 2016-03-15 Arkray, Inc. Measurement system, measurement method, program for implementing the method, and recording medium for the program
AT14050U1 (de) * 2012-09-13 2015-03-15 Innova Patent Gmbh Station für eine Seilbahnanlage

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6139445B2 (ja) 仕分けシステムおよび方法
JP5715378B2 (ja) 検体処理システム
JPH04127063A (ja) 臨床検査用検体振り分け装置
JPH05142232A (ja) 臨床検査用検体振り分けシステム
CN102292645A (zh) 自动分析装置及自动分析方法
CN102405414A (zh) 自动分析装置
CN208233915U (zh) 拣选工作站
JP2012021911A (ja) 検体処理システム
JP7433818B2 (ja) 実験室用消耗品管理システム
JP3029330B2 (ja) 自動化学分析装置
EP1695769A2 (en) Article sorting system
CN103777029A (zh) 用于存放和取回容器支架的系统和方法
CN109675653A (zh) 一种在实验室存储和取回系统中存储样品管的方法
JP3646531B2 (ja) 検体搬送システム
JP2010051929A (ja) 図書自動仕分け装置
JP3373817B2 (ja) 仕分けシステムおよび仕分け方法
JP5761734B2 (ja) 検体前処理装置および方法
JP3589020B2 (ja) 検体処理システム
JPH095332A (ja) 検体分類用ラック
JPH1183863A (ja) 検体プロセスモニタ
JP2018013447A (ja) 検体搬送仕分けシステム
JPH08285855A (ja) 検体分類システム
US20240335838A1 (en) Apparatus, method and system for processing sample tubes
JP3423106B2 (ja) 検体仕分け装置及び検体仕分け方法
JPH11160323A (ja) 検体処理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041020

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050404

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02