JPH0953239A - 法面の緑化方法 - Google Patents

法面の緑化方法

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JPH0953239A
JPH0953239A JP22746995A JP22746995A JPH0953239A JP H0953239 A JPH0953239 A JP H0953239A JP 22746995 A JP22746995 A JP 22746995A JP 22746995 A JP22746995 A JP 22746995A JP H0953239 A JPH0953239 A JP H0953239A
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JP
Japan
Prior art keywords
slope
greening
guide
face
bag body
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Pending
Application number
JP22746995A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hayamizu
均 早水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SOKEN KAIHATSU KK
Original Assignee
SOKEN KAIHATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】法面に対する抑え力も期待することができ、急
な斜面、長い斜面であっても、作業員の負担を最小限に
軽減して迅速に緑化作業を行うことのできる、法面の緑
化方法を提供することを目的とする。 【構成】緑化対象の面に、法面の傾斜に沿って剛性の高
い材料で構成したガイド材を敷設し、このガイド材に袋
体を順次取り付け、この袋体の内部に緑化基盤材と種を
注入して行う、法面の緑化方法を特徴としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の緑化方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】法面を緑化する方法のひとつとして、植
生材を封入するための袋体を地表面に固定して行う方法
が存在する。これらの場合に袋体を法面に置いただけで
は植生材を注入したらその重量によって滑り落ちてしま
う。そのために袋体を法面に固定するためにロープを使
用している。すなわち法面にロープを張り渡し、このロ
ープに依存して袋体を順次取り付けて行き、植生材から
根が張り出して地盤と一体化するまでの間その位置を確
保しておく方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記したようなロー
プを使用した法面の緑化方法にあっては、次のような問
題点がある。 <イ>ロープは法面と平行方向に対する抵抗は大きい
が、撓み性があるから地表面に向かう方向に対する抑え
力を期待することができない。すなわちロープは袋体の
位置を固定しておくだけであり、ロープ自体から地盤を
抑える力を得ることはできない。 <ロ>袋体をロープに固定する際に手数を要する。すな
わちロープは可撓性があるから形状が定まらず、そのた
めに足場の悪い法面においてロープと袋体の固定を行う
ことは作業性が悪く非能率的である。 <ハ>またロープは軟弱であるからボルト止めなどはで
きず、特別の構造の取り付け具を必要とし、固定時に強
い力を必要とするなど不経済なものである。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の法枠の
緑化の問題を解決するためになされたもので、法面に対
する抑え力も期待することができる法面の緑化方法を提
供することを目的とする。さらに本発明は、急な斜面、
長い斜面であっても、作業員の負担を最小限に軽減して
迅速に緑化作業を行うことのできる、法面の緑化方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記のような目的を達
成するために本発明の法面の緑化方法は、緑化対象の面
に、法面の傾斜に沿って剛性の高い材料で構成したガイ
ド材を敷設し、このガイド材に袋体を順次取り付け、こ
の袋体の内部に緑化基盤材と種を注入して行う、法面の
緑化方法を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明の法面
の緑化方法の実施例について説明する。
【0007】<イ>ガイド材 本発明の緑化方法ではガイド材1と袋体2とを使用す
る。ガイド材1は、鋼製、木製、あるいは合成樹脂製な
どの長い部材である。そのような素材を使用することか
ら、多少のたわみ性は存在するが、従来のロープに比較
して剛性の大きい材料を使用することになる。ガイド材
1は断面が薄く長い帯状の板体でもよいが、断面がC字
状、H字状、三角状、丸状など各種の適宜の形状のもの
を採用できる。板状、棒状を問わずいずれも長い部材で
あるから、法面に敷設した場合に表面の凹凸になじむ状
態でゆるく撓むことができる。したがって本発明におい
て『剛性が大きい』とは従来のロープなどに比較した場
合の表現であり、完全な剛体を意味するものではない。
【0008】<ロ>ガイド材の連結部 このガイド材1には適宜の箇所に連結部3を設ける場合
がある。この連結部3は特別な構造である必要はなく、
例えば帯状の鋼板に単に小径の穴を開口した構造、切り
欠きを凹設した構造でもよい。あるいは短いピンや、鉤
状に曲がった部材を突設した構成、小径のリング、その
他の公知の構成を採用することができる。要は後述する
袋体2の一部をガイド材1に連結することができればよ
く、そのためには袋体2側に設けた連結部3と組み合わ
せができる構成であれば広く利用することができる。し
たがって袋体2に紐を取り付け、この紐でガイド材1に
縛る場合には、ガイド材1側に特別な構成は不要となる
場合もある。
【0009】<ハ>袋体2 法面の緑化基盤材、種などを収納するために袋体2を使
用する。この袋体2は二重のシートの適宜箇所を細い線
状に一体化し、その間の空間を収納室21として形成し
たものである。さらに収納室21の一部には注入口を解
設する。ひとつの袋体2をひとつの収納室21で構成す
ることもできるが、収納室21を単独ではなく複数個を
連続しておけば、一か所の注入口から複数の収納室21
の内部に緑化基盤材や種を連続して注入することができ
る。シートは例えば太いポリエチレン糸を編んで構成す
る。2枚のシートを一体化する方法としては、シートの
製造時に糸を編み込んで一体に形成してしまう方法、後
からミシンかけして縫い合わせる方法、あるいは熱で溶
解したり、接着剤で接着する方法などを利用できる。
【0010】<ニ>袋体の連結部 袋体2の両側の適宜の箇所には連結部3を設ける。この
連結部3は、前記したガイド材1の連結部3と係合が可
能な構成である必要がある。例えばガイド材1の連結部
3が穴であったり、リングであれば、袋体2には先端の
曲がったフックを取り付ける。反対の構成ももちろん可
能である。あるいは袋体2に複数本の紐を取り付け、こ
の紐によってガイド材1自体、あるいはその穴やリング
に縛りつけることも可能である。その他、フックとフッ
ク、いわゆるマジックテープ、ホック、スナップなどの
公知の連結構造を採用することができる。
【0011】あるいはガイド材1にはボルト穴を設けて
おき、袋体2には単に『ハトメ』穴を開口しておき、ボ
ルトを使用して両者を取り付けることも出来る。また、
ガイド材1にも袋体2にも単なる穴を開口しておき、S
字状、C字状のクランプと称する曲線状の鋼棒を使用し
て両者を取り付けることも出来る。このようにガイド材
1、袋体2に特別な構成を採用せず、第三の部材を利用
して両者と取り付けることも可能である。あるいは袋体
の内部を貫通した鉄筋の端部を袋体の縁から突出させて
おく構造を採用することもできる。そうすれば袋体の縁
から突出した鉄筋の端部を、ガイド材1に凹設した溝に
係合するだけで一体化を図ることができる。
【0012】<ホ>ガイド材1の敷設(図1) 次に施工方法について説明する。まず緑化対象の法面
に、斜面の傾斜にしたがって剛性の大きいガイド材1を
多数本、ほぼ平行に敷設する。この場合にガイド材1は
帯状の鋼板のように撓性が小さいから複数本に分割し、
法面上で順次連結して行く。そしてガイド材1は適宜の
位置において、ピン、アンカーなどで法面に強固に固定
する。
【0013】この作業は単なる帯状の板、あるいは棒状
体を法面に平行に並べて固定するだけの作業である。し
たがって、足場の悪い法面においてもきわめて簡単であ
り、熟練工を必要とせず、その上に安全である。ガイド
材1の間隔は、袋体2の幅よりも多少狭い程度に配置す
る。ただし、曲面部や法面の凹凸の大きい所ではガイド
材1は平行にはならず、現場の地形に合わせて調整す
る。
【0014】<ヘ>袋体2の取り付け このガイド材1に袋体2を順次設置する。袋体2は前記
したように例えばポリエチレン糸によって編んだような
柔軟な材料である。したがってロール状に巻き取った状
態で法面の上端に配置し、法面上のガイド材1に沿って
徐々に巻き出して行くことができる。この袋体2の設置
位置、巻き出し位置は、平行に敷設したガイド材1の間
の位置である。袋体2の配置が終わったら、あるいは配
置と平行して、袋体2の連結部3をガイド材1の連結部
3に一体に取り付ける。(図2)
【0015】<ト>緑化材の注入(図5) 袋体2の取り付けが終了したら、この袋体2の内部に緑
化基盤材と種を混合した緑化材4を注入する。袋体2に
は複数の収納室21に一つ、あるいは各収納室21ごと
に注入口が設けてあるから、加圧した泥土状の緑化材4
を注入して行く。その後数週間、あるいは数か月経過す
ると袋体2の荒い網目の間から発芽した芽が上部の空間
に、根が法面側に繁殖し法面を強固に保護することがで
きる。
【0016】
【発明の効果】本発明の法面の緑化方法は以上説明した
ようになるから次のような効果を得ることができる。
【0017】<イ>地盤に固定した剛性のガイド材1
に、各袋体2を確実に取り付けて行う緑化方法である。
したがってロープを使用した従来の方法とはことなり、
ガイド材自体で法面を抑える力を発揮することができる
ので地盤の安定化に役立てることができる。
【0018】<ロ>ガイド材に剛性があるから、その位
置を固定することができる。そのためにロープのように
位置が固定しないガイド材に袋体を取り付ける方法と比
較してその取り付け作業がきわめて容易である。
【0019】<ハ>ガイド材に剛性があるから、ボルト
のような市販された固定具をそのまま利用することがで
きる。したがってロープを使用した場合に比較して、特
別な固定具を製造する必要がなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の法面の緑化方法の実施例の説明図
【図2】ガイド材と袋体の取り付けの一例の説明図
【図3】ガイド材と袋体の取り付けの他の一例の説明図
【図4】法面の緑化方法の実施例の説明図
【図5】法面の緑化方法の実施例の説明図
【図6】法面の緑化方法の実施例の説明図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緑化対象の面に、 法面の傾斜に沿って剛性の高い材料で構成したガイド材
    を敷設し、 このガイド材に袋体を順次取り付け、 この袋体の内部に緑化基盤材と種を注入して行う、 法面の緑化方法
  2. 【請求項2】緑化対象の面に、 連結部を設けたガイド材を法面の傾斜に沿って敷設し、 このガイド材の連結部に、袋体の連結部を順次取り付
    け、 この袋体の内部に緑化基盤材と種を注入して行う、 法面の緑化方法
  3. 【請求項3】緑化対象の面に、 法面の傾斜に沿ってガイド材を敷設し、 このガイド材と袋体とを、他の連結部を用いて順次取り
    付け、 この袋体の内部に緑化基盤材と種を注入して行う、 法面の緑化方法
JP22746995A 1995-08-11 1995-08-11 法面の緑化方法 Pending JPH0953239A (ja)

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