JPH0952820A - 毛髪処理組成物 - Google Patents
毛髪処理組成物Info
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Abstract
髪に対し、柔軟性、しっり感、滑らかさを与え、かつこ
の効果が持続する毛髪処理組成物を創出する点にある。 【解決手段】 下記の成分(1)から(4)を含有し、
組成物のpHが1.5〜4.5であることを特徴とする
毛髪処理組成物。 (1)カチオン界面活性剤と、硫酸基またはスルホン酸
基を有するアニオン界面活性剤とを合計量で0.5〜1
0.0重量% (2)下記一般式(1)で表される化合物の内1種もし
くは2種以上 (3)オルガノシロキサンの重合体であって、その分子
内に少なくとも1個のアミノアルキル基を有するアミノ
変成シリコーン誘導体が0.001〜20.0重量% (4)酸 【化 1】
Description
に係り、その目的は毛髪に対し柔軟性、しっとり感、滑
らかさ等の感触を付与し、かつその効果が半永久的に持
続する毛髪処理組成物を提供することにある。
かさ等を与える目的でシリコーン油、エステル油、炭化
水素油などの種々の油剤、およびカチオン界面活性剤が
毛髪化粧品中に配合されている。特にシリコーン油は柔
軟性やしっとり感、滑らかさを与えることが知られてお
り、多くの毛髪化粧品に使用されている。しかしなが
ら、これらシリコーン油及びカチオン界面活性剤を用い
て毛髪の風合いを向上させても、その持続性は充分には
期待できず、洗髪により効果が低減することがわかって
いる。またシリコーン油については、毛髪に多量に使用
したり、長い間繰り返し用いたりすると、毛髪にきしみ
感を与えるといった欠点がある。
とする課題は、毛髪に対し、柔軟性、しっとり感、滑ら
かさを与え、かつこの効果が持続する毛髪処理組成物を
創出する点にある。
組成物は、下記の成分(1)から(4)を含有し、組成
物のpHが1.5〜4.5であることを特徴とする毛髪
処理組成物である。 (1)1種もしくは2種以上のカチオン界面活性剤と、
1種もしくは2種以上の硫酸基またはスルホン酸基を有
するアニオン界面活性剤とを合計量で0.5〜10.0
重量% (2)R1で表される−H基、−CH3 基または−OC
H3 基と、R2で表される−CH2 OH基、−CH2 C
H2 OH基、−CH(CH3 )OH基、−CH2 CH2
CH2 OH基、−C(CH3 )2 OH基、−CH2 CH
(CH3 )OH基、−CH(CH3 )CH2 OH基、−
CH=CHCH2 OH基、または−OCH2 CH2 OH
基、とベンゼン環からなる、下記一般式(2)で表され
る化合物の内1種もしくは2種以上 (3)オルガノシロキサンの重合体であって、その分子
内に少なくとも1個のアミノアルキル基を有するアミノ
変成シリコーン誘導体を0.001〜20.0重量% (4)酸
ン界面活性剤としては、下記一般式(3)で表されるも
ののうち1種もしくは2種以上を混合して用いることが
できる。
個は一般式R7(OCH2 CH2 )m −で表される基で
ある。但し、R7は炭素数8〜24のアルキル基、アル
ケニル基 、ヒドロキシアルキル基、あるいはヒドロキ
シアルケニル基であり、mは0〜10である。一般式
(3)中R3〜R6のうち、残りは炭素数1〜3のアル
キル基、或いは一般式(4)
水素又はメチル基であり、aは1〜15である。Xはハ
ロゲンまたは炭素数1〜3のアルキル硫酸基である。こ
のような化合物のうち、特に好適に使用できるものとし
ては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、
ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルト
リメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチル
アンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモ
ニウムクロライド、トリ(ポリオキシエチレン〔以下P
OEと略す〕)ステアリルアンモニウムクロライド等が
あげられるが、これらに限定されるわけではない。
スルホン酸基を有するアニオン界面活性剤としては、公
知のものを使用することができ、例えばラウリル硫酸ナ
トリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸
エステル、POEラウリルエーテル硫酸トリエタノール
アミン、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のア
ルキルエーテル硫酸エステル塩、N−ミリスチル−N−
メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリ
ッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム
等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、ジ−2−エチルヘ
キシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノ
エタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナ
トリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコ
ハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベン
ゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩、N−硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナト
リウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート
油等の硫酸化油、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂
肪酸エステルスルホン酸塩、2級アルコール硫酸エステ
ル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩等
が好適に使用されるが、これらに限定されるわけではな
い。また、これらのうち1種もしくは2種以上を混合し
て用いることができる。
はスルホン酸基を有するアニオン界面活性剤を混在させ
ることにより、水に不溶性のコンプレックスを形成し、
柔軟性、しっとり感、なめらかさ等のトリートメント効
果を付与するという作用を有する。またこの作用をより
際立たせるには、カチオン界面活性剤とアニオン界面活
性剤の混合比が、カチオン界面活性剤:アニオン界面活
性剤=0.2〜1:1で配合するのが好ましい。
はスルホン酸基を有するアニオン界面活性剤の合計量と
して、その配合量が0.5重量%未満では、柔軟性、し
っとり感、滑らかさ等の効果が低い。一方、10.0重
量%を超えるとべたつきが現れ、好ましくない。よって
0.5〜10.0重量%配合することが好ましい。
H基、−CH3 基または−OCH3基と、R2で表され
る−CH2 OH基、−CH2 CH2 OH基、−CH(C
H3)OH基、−CH2 CH2 CH2 OH基、−C(C
H3 )2 OH基、−CH2 CH(CH3 )OH基、−C
H(CH3 )CH2 OH基、−CH=CHCH2 OH
基、または−OCH2 CH2 OH基、とベンゼン核から
なる、下記一般式(5)
て、0.5重量%未満では柔軟性、しっとり感、滑らか
さ等の効果が弱いため好ましくなく、また20.0重量
%を超えると不安定になるばかりでなく、風合を損ねる
ため好ましくない。よって0.5〜20.0重量%配合
することが好ましい。
ン誘導体に含まれるアミノアルキル基の代表的な例は次
の一般式(6)または(7)で示される。
(8)、(9)、(10)、(11)、
たは1価の炭化水素基を示し、b及びcは0〜6の整数
を示し、Xはハロゲン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸
基を示す。R9の2価の炭化水素基としては、メチレン
基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、−CH2
CH(CH3 )CH2 −のようなアルキレン基、−(C
H2 )2 C6 H4 −のようなアルキレンアリーレン基が
挙げられるが、このうち、アルキレン基、特にプロピレ
ン基が好ましい。R11及びR12の1価の炭化水素基
としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル
基、フェニル基が挙げられる。また、b及びcの最も好
ましい値は、b=0、c=1である。
リコーン誘導体のアミノアルキル基以外の官能基として
は、メチル基を含むものが一般的に用いられるが、その
他エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル基、ア
リル基等のアルケニル基、フェニル基、ナフチル基等の
アリール基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、
ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、オキシアルキ
レン基、ポリオキシアルキレン基等も含むことが出来
る。
ーン誘導体に含まれるヒドロキシアルキル基の好ましい
例は−R9OHで示される。式中R9は前記したものと
同じ意味を有する。この発明で使用される、アミノ変成
シリコーン誘導体に含まれるオキシアルキレン基、ポリ
オキシアルキレン基の好ましい例は、次の一般式(1
2)で表される。
る。またdは0または1を示し、eは1〜5の整数を示
し、fは1〜100の整数を示す。一般式(12)で示
されるヒドロキシアルキル基のうちdが1、eが2また
は3、fが3〜80であるものが特に好ましい。一般式
(12)中の、一般式(13)の部分
もよい。
ン誘導体としては、一般式(14)、(15)に示され
るものが挙げられる。
14はメチル基または水素原子を示す。R15は一般式
(6)、(7)で示されるアミノアルキル基を示し、R
16はヒドロキシル基、ヒドロキシアルキル基、オキシ
アルキレン基またはポリオキシアルキレン基のいずれか
を示す。
ン誘導体としては、一般式(16)に示されるものが挙
げられる。
コーン誘導体としては一般式(17)に示される、平均
分子量が3000〜100000のものが挙げられる。
これはアモジメチコーンの名称でCTFA辞典(米国C
osmeticIngredient Diction
ary)第3版に記載されている。
る様な適当な整数を示す。
リコーン誘導体の配合量は、その配合量が0.001重
量%未満では、柔軟性、しっとり感、滑らかさ等の効果
が低い。一方20.0重量%を超えると、べたつきが現
れ、好ましくない。よってこの発明の毛髪処理組成物に
は、このアミノ変成シリコーン誘導体は、0.001〜
20.0重量%含有されるのがよく、より好ましくは、
0.05〜10.0重量%含有されるのがよい。
5〜4.5であるのが好ましい。その理由はpHが1.
5未満であると使用後の感触がきしむ等、毛髪の風合を
損ない好ましくなく、pHが4.5を超えると柔軟性、
しっとり感、滑らかさ等の効果が弱いため好ましくな
く、結局1.5〜4.5であるのが好ましい。この発明
において使用するpH調整用の酸としては、とくに限定
されないがクエン酸、リンゴ酸、グリコール酸、酢酸、
乳酸、シュウ酸、酒石酸、ギ酸、レブリン酸等の有機
酸、リン酸、塩酸等の無機酸が挙げられる。その他、こ
の発明に係る毛髪処理組成物には通常の化粧料に用いら
れる香料、染料、界面活性剤、pH調整剤、精製水、ア
ルコール、多価アルコール、保湿剤、防腐剤、増粘剤、
油剤、紫外線防止剤、金属封鎖剤、噴射剤等を必要に応
じて適宜配合できる。
示すことにより、この発明の効果をより明確なものとす
る。まず、第1表乃至第4表に従って毛髪処理組成物を
作成した。尚、以下の表において実とは実施例を表し、
比とは比較例を表す。
て試験を行った。 柔軟性の評価(官能試験) 男女(21〜33歳)14人(男5人、女9人)を試験
対象者として選び、市販ヘアーシャンプー(アルキル硫
酸エステル塩系シャンプー)で洗髪後、軽く水分をと
り、その後各試料(実施例1〜6、比較例1〜18)を
男性5g、女性15gずつを毛髪に塗布し、3分間放置
した後約40℃の水ですすぎ、ドライヤーで乾燥後、再
び市販シャンプーで洗髪し、ドライヤーで乾燥後、評価
させた。 柔らかさが持続している・・・・3点 柔らかさがやや持続している・・2点 どちらともいえない・・・・・・1点 柔らかさが持続していない・・・0点 以上の4段階の評価を平均点により判定した。 2.6〜3.0点・・◎ 1.6〜2.5点・・○ 0.6〜1.5点・・△ 0.0〜0.5点・・×
た。 しっとり感が持続している・・・3点 しっとり感がやや持続している・2点 どちらともいえない・・・・・・1点 しっとり感が持続していない・・0点 以上の4段階の評価を平均点により評価した。 2.6〜3.0点・・◎ 1.6〜2.5点・・○ 0.6〜1.5点・・△ 0.0〜0.5点・・×
液で洗浄済みの人毛毛束(c.a.1g,2cm×10
cm)の摩擦力を測定し、MIU値(F0 )を得た。こ
の毛束に対し、各試料(実施例1〜6、比較例1〜1
8)1gを1分間費やし櫛で塗布し、4分間25℃で放
置した後、20秒間水道流水で洗浄し、乾燥した後再度
前記SLS0.5%水溶液に10分間浸漬し、20秒間
水道流水で洗浄し、乾燥した後摩擦力を測定し、MIU
値(F)を得た。それぞれ表3回、裏3回MIUを評価
した。滑らかさは(F/F0 )の値で評価した。(F/
F0 )が0.8未満を◎、0.8〜0.849を○、
0.85〜0.899を△、0.9以上を×とした。摩
擦力の測定には、カトーテック株式会社製「摩擦感テス
ターKES−SE」(商品名)を使用し、摩擦面(毛髪
との接触面)の素材はビニールテープを用いた。
ンプー(アルキル硫酸エステル塩系シャンプー)で洗髪
後、軽く水分をとり、その後各試料(実施例1〜6、比
較例1〜18)男性5g、女性15gずつを毛髪に塗布
し、3分間放置した後約40℃の水ですすぎ、ドライヤ
ーで乾燥後評価させた。 べたつかない・・・・・・・・・3点 ほとんどべたつかない・・・・・2点 どちらともいえない・・・・・・1点 べたつく・・・・・・・・・・・0点 以上の4段階の評価を平均点により評価した。 2.6〜3.0点・・◎ 1.6〜2.5点・・○ 0.6〜1.5点・・△ 0.0〜0.5点・・×
めた。
の成分(1)から(4)を含有し、組成物のpHが1.
5〜4.5であることを特徴とする毛髪処理組成物であ
る。 (1)1種もしくは2種以上のカチオン界面活性剤と、
1種もしくは2種以上の硫酸基またはスルホン酸基を有
するアニオン界面活性剤とを合計量で0.5〜10.0
重量% (2)R1で表される−H基、−CH3 基または−OC
H3 基と、R2で表される−CH2 OH基、−CH2 C
H2 OH基、−CH(CH3 )OH基、−CH2 CH2
CH2 OH基、−C(CH3 )2 OH基、−CH2 CH
(CH3 )OH基、−CH(CH3 )CH2 OH基、−
CH=CHCH2 OH基、または−OCH2 CH2 OH
基、とベンゼン環からなる、下記一般式(18)で表さ
れる化合物の内1種もしくは2種以上 (3)オルガノシロキサンの重合体であって、その分子
内に少なくとも1個のアミノアルキル基を有するアミノ
変成シリコーン誘導体を0.001〜20.0重量% (4)酸
っとり感、滑らかさ等の感触を付与し、且つべとつか
ず、その効果が半永久的に持続する毛髪処理組成物であ
るという効果を奏する。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の成分(1)から(4)を含有し、
組成物のpHが1.5〜4.5であることを特徴とする
毛髪処理組成物。 (1)1種もしくは2種以上のカチオン界面活性剤と、
1種もしくは2種以上の硫酸基またはスルホン酸基を有
するアニオン界面活性剤とを合計量で0.5〜10.0
重量% (2)R1で表される−H基、−CH3 基または−OC
H3 基と、R2で表される−CH2 OH基、−CH2 C
H2 OH基、−CH(CH3 )OH基、−CH2 CH2
CH2 OH基、−C(CH3 )2 OH基、−CH2 CH
(CH3 )OH基、−CH(CH3 )CH2 OH基、−
CH=CHCH2 OH基、または−OCH2 CH2 OH
基、とベンゼン環からなる、下記一般式(1)で表され
る化合物の内1種もしくは2種以上 (3)オルガノシロキサンの重合体であって、その分子
内に少なくとも1個のアミノアルキル基を有するアミノ
変成シリコーン誘導体が0.001〜20.0重量% (4)酸 【化 1】
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JP22702595A JP3643146B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 毛髪処理組成物 |
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JPH0952820A true JPH0952820A (ja) | 1997-02-25 |
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