JPH0951849A - 自動炊飯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動洗米装置と丸型炊飯器を配列し、大量の
炊飯を押しボタン操作のみで行なうことができる完全省
化を実現する自動炊飯装置の提案。 【構成】貯米庫（１）を下部に、洗米タンク（２）を上
部に配してなる洗米装置と隣接して、自動反転機能を有
する炊飯機群を配列し、前記洗米タンクの直下と該炊飯
機群の直上を移動自在とした洗米搬送タンク（７）を配
して構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動炊飯装置に関し、詳
しくは大量の炊飯をボタン操作のみで行なうことができ
る新規なシステムに関し、従来手間と労力を要した作業
の全てを完全に省力化できる新規な装置を提供せんとす
るものである。

【０００２】従来より、業務用炊飯にはガス丸型炊飯器
が最も多く使用されている。大量炊飯の場合は、前記丸
型炊飯器を多数並べて使用するもので、一台毎に洗米さ
れた米と炊飯水を仕込む作業と、炊飯完了後内釜を取出
し米飯を移す作業と、さらに内釜の洗浄作業等に多大の
労力と時間を必要とし極めて能率の悪い作業であつた。

【０００３】

【問題を解決するための手段】本発明は前述の問題を解
決する次の手段を講じている。即ち本発明は、貯米庫を
下部に、洗米タンクを上部に配した自動洗米装置と、該
装置と隣接して多数の自動反転式炊飯機を配列し、一方
前記洗米タンクの直下と前記炊飯器群の直上を移動自在
に配した洗米搬送タンクにより構成されている。

【０００４】

【作 用】図１において、貯米庫（１）に大量の米が貯
蔵されている。スタート信号により角筒（１０）を経て
定量された米が上部の洗米タンク（２）に供給される。
この際洗米搬送タンク（７）は前記洗米タンクの直下の
待機位置にある。洗米タンクで洗米と水加減をを終了す
ると、該タンクの底部に設けた排米弁（４）が開き米と
水を流入シユート（５）を介して洗米搬送タンク（７）
に供給する。

【０００５】一方、炊飯に使用される炊飯機は、単独又
は複数が選択ボタン（１１）により選択され、これと時
に内釜の上蓋（１２）が自動的に開放される。

【０００６】充填の終った洗米搬送タンク（７）は、洗
米タンク（２）の排米弁閉鎖と共に移送を開始し、選択
された炊飯機（９）と対応するセンサー（８）によりそ
の中心位置で停止する。

【０００７】停止と同時に、モーター（１３）により
（図中点線で示すように）排米弁（４）が開き米と水を
炊飯機の内釜に供給する。

【０００８】排米弁（４）の閉鎖と共に洗米搬送タンク
が反転して洗米タンク（２）の直下の待機位置に戻る。
これと同時に当該炊飯機の上蓋（１２）が閉止され点火
前の浸積工程に掛かる。

【０００９】洗米工程の継続は、前記選択ボタン（１
１）により制御され、継続する場合は前記洗米搬送タン
クの排米弁（４）の閉鎖信号により次の洗米が開始され
る。

【００１０】浸積工程を終了した炊飯機は、手動又は自
動でガスに点火され炊飯工程に掛かる。炊飯工程を制御
する温度センサーにより炊飯完了が検知されタイマーに
より蒸し時間を拘束した後、炊飯完了がランプ等で報知
される。

【００１１】当該炊飯機は、内釜に米と水が供給された
時点で電気的にインターロックが掛り上蓋の開放と内釜
の反転動作が一切禁止される。

【００１２】前記のインターロックは、炊飯完了と共に
解除され外部に設けた押しボタン等による操作が可能と
なる。

【００１３】図１および図２に示すように、炊飯の完了
した炊飯機（１４）は、押しボタン（１５）により上蓋
開放後、加熱部（１６）を残して内釜部分を反転させ米
飯の取出し易い位置で停止する。

【００１４】ついで、炊飯機の前方に配したコンテナー
（１７）に米飯を適当にほぐしながら移し替える。

【００１５】付属の散水装置（図示せず）により内釜を
洗浄した後、押しボタンを押して内釜を約９０度迄更に
反転させ、内部の洗浄水を架台（１８）の前方に設けた
水受（２６）に排水した後、戻しボタンにより水平位置
に戻し上蓋が閉じて全ての作業を終える。

【００１６】

【実施例】本発明装置の実施例を示す図面により説明す
れば、図１および図２において大量の米穀を貯蔵する角
型の貯米庫（１）とモーター（２５）により上下に移動
自在な定量箱を内蔵した角筒（１０）を該貯米庫の背面
部に垂直に延設し、該角筒の上部に連通開口した給米手
段と、底部に排米弁（３）を設けた洗米タンク（２）よ
りなる洗米装置を配してある。

【００１７】該装置に隣接して、複数の自動反転式炊飯
機が配設されている。該炊飯機は、ガス式の丸型炊飯器
を架台（１８）上に積載し、加熱部（１６）を架台に固
定し、一対の軸（１９）を側面に固定してパワーシリン
ダー（２４）等により垂直方向に回転自在とした箱体
（２０）に外筒部（２１）を収納固定し、更に該箱体の
側面部に把手を固定して内釜を収納した内釜ブロックよ
りなるものである。

【００１８】前記内釜ブロックの背面部には、開閉自在
な上蓋（１２）が設けられている。

【００１９】また前記架台（１８）の上方にはレール
（２２）が炊飯機群のほぼ全幅に亙り水平に架設されて
いる。

【００２０】一方、頂部にモーター（２３）に駆動され
る車輪（６）と、米と水を受入れる流入シュート（５）
と更にその底部にモーター（１３）により駆動される開
閉自在な排米弁（４）と各々設けた洗米搬送タンク
（７）が前記レールに県架され、前記洗米タンク（２）
の直下と前記炊飯機群の直上を移動自在に構成されてい
る。

【００２１】前記レール（２２）の各炊飯機に対応する
位置には、洗米搬送タンク（７）の停止位置と排米弁
（４）の開閉を制御するためのセンサー（８）群が設け
られている。

【００２２】

【発明の効果】本発明装置は以上のように構成されてい
るから、洗米装置のスタートから各炊飯機への米と水の
供給、炊飯時間の管理、更には米飯の取出し、内釜の洗
浄、上蓋の開閉に至る炊飯に関する全ての作業が、内釜
に一切手を触れることなく押しボタン操作のみで労力を
必要とせず実行可能な装置を提供できるものであるか
ら、産業上利用価値の大なる高度な発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す装置の正面図である。

【図２】本発明の実施例を示す装置の側面図である。

【符合の説明】

１ 貯米庫 ２ 洗米タンク ３ 排米弁 ４ 排米弁 ５ 流入シユート ６ 駆動車輪 ７ 洗米搬送タンク ８ センサー ９ 炊飯機 １０ 角 筒 １１ 選択ボタン １２ 上 蓋 １３ モーター １４ 炊飯の完了した炊飯機 １５ 押しボタン １６ 加熱部 １７ コンテナー １８ 架 台 １９ 軸 ２０ 箱 体 ２１ 外筒部 ２２ レール ２３ モーター ２４ パワーシリンダー ２５ モーター ２６ 水 受

【手続補正書】

【提出日】平成８年５月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】発明の名称

【補正方法】追加

【補正内容】

【発明の名称】 自動炊飯装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 貯米庫（１）の上方に洗米タンク（２）
   を設けてなる自動洗米装置と、該装置と隣接して自動反
   転式炊飯機（９）を直列に配して、開閉自在な排米弁
   （４）と、流入シュート（５）ならびに駆動輪（６）を
   具備した洗米搬送タンク（７）を、前記洗米タンクの直
   下と前記炊飯機群の直上を移動自在に配し、前記搬送タ
   ンクの停止と排米弁（７）の開閉を制御するセンサー
   （８）を前記炊飯機と対応する位置に配して構成したこ
   と特長とする自動炊飯装置。