JPH0951589A - 多重伝送システム - Google Patents

多重伝送システム

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Publication number
JPH0951589A
JPH0951589A JP7198457A JP19845795A JPH0951589A JP H0951589 A JPH0951589 A JP H0951589A JP 7198457 A JP7198457 A JP 7198457A JP 19845795 A JP19845795 A JP 19845795A JP H0951589 A JPH0951589 A JP H0951589A
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JP
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load
control
inspection
information
multiplex transmission
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JP7198457A
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English (en)
Inventor
Tatsuaki Oniishi
達明 鬼石
Hiromasa Hanaoka
弘真 花岡
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多種多様な制御仕様の検査が、効率良く、少
ない検査工数で、再現性良く、実行できる多重伝送シス
テムを提供すること。 【解決手段】 情報通信網である多重伝送ネットワーク
21を介して多重化処理された制御情報(24)と制御
対象である負荷22,…,22を指定するための操作ス
イッチ手段34が生成するスイッチ情報34cとに基づ
いて、各々に接続された負荷22,…,22の制御が可
能な負荷制御手段23,…,23が複数接続されて成る
多重伝送システム10において、負荷22,…,22の
接続対応仕様の適合性を検診するとともに、接続対応仕
様の適合性が確認された負荷22,…,22に対して模
擬的な制御を実行して負荷22,…,22に対する制御
仕様の適合性を検診することができる、ことを特徴とす
る多重伝送システム10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】制御仕様情報を多重伝送ネッ
トワークを介して多重化処理するとともに、多重化処理
された制御仕様情報に基づいて負荷を制御することがで
きる負荷制御手段が接続されて成る多重伝送システムの
多重伝送システムに関し、特に、制御仕様情報を多重伝
送ネットワークを介して多重化処理するマスター負荷制
御手段と、制御仕様情報を多重伝送ネットワークを介し
て多重化処理するとともに、制御対象の負荷として車両
に搭載されているテールランプ、エアコン、ワイパー、
ウィンドウォッシャー等の電装品への電力供給を、多重
化処理された制御仕様情報に基づいて制御することがで
きる所定数のスレーブ負荷制御手段とが多重伝送ネット
ワークを介して接続されて成る車両用の多重伝送システ
ムの多重伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の多重伝送システム6として
は、例えば、図16に示すようなものがある。多重伝送
システムは、単一のマスター負荷制御手段1と複数(図
16では、2つ)のスレーブ負荷制御手段2とが多重伝
送ネットワーク8を介して接続されていた。
【0003】バス等の車両に搭載されている負荷の制御
内容である制御仕様情報は、多重伝送ネットワーク8を
介して多重化処理された状態でマスター負荷制御手段
1、スレーブ負荷制御手段2、および操作スイッチ手段
4に転送されていた。マスター負荷制御手段1に装置さ
れた制御部には、車両に搭載されている負荷5,…,5
が各々接続されていた。またマスター負荷制御手段1
は、操作スイッチ手段4が生成するスイッチ情報の入
力、および操作スイッチ手段に装置された操作スイッチ
部のインジケータの照明出力(イルミネーション出力)
を行なう入/出力インターフェース部と、操作スイッチ
手段4が生成するスイッチ情報の送信とスレーブ負荷制
御手段2の出力状態の診断情報を受信する通信部と、操
作スイッチ部の種類、位置及び操作スイッチ部に対応す
る出力チャンネルの設定データ等の制御仕様情報が記録
された記憶部と、記憶部の情報に基づく入/出力処理や
通信制御を行なう制御部とを備えていた。
【0004】同様に、スレーブ負荷制御手段2に装置さ
れた制御部には、車両に搭載されている負荷5,…,5
が接続されていた。またスレーブ負荷制御手段2は、負
荷5,…,5の駆動制御等を実行するための制御部と、
センサからの入力信号や多重化処理されたスイッチ情報
を制御部に取り込む入力インターフェース部と、マスタ
ー負荷制御手段1と同様な記憶部および通信部と、負荷
5,…,5への出力状態の診断機能を持つ(ショート/
オープン)出力部と、通信異常や出力異常時に診断情報
を出力する表示部とを備えていた。
【0005】マスター負荷制御手段1に接続された操作
スイッチ手段4には、各負荷5,…,5と制御仕様情報
に基づく対応関係を有する各種の操作スイッチ部4a,
…,4aが複数装置されており、これらの操作スイッチ
部4a,…,4aを操作することによって、制御仕様情
報に記述された所定の負荷5,…,5の制御を実行する
ことができた。
【0006】このような多重伝送システムの多重伝送シ
ステム6において、車両組付時の多重伝送システム作動
検査や、ユーザーに於ける始業点検等を行なう場合に
は、通常、従来の非多重伝送システムと同様に、各操作
スイッチ部4a,…,4aを各々操作し、制御仕様情報
に基づいて、各操作スイッチ部4a,…,4aに対応し
た出力チャンネルに接続された負荷5,…,5への出力
の状態を、表示器等に表示させながらマニュアル操作に
よって順次確認していた。
【0007】なお、負荷の制御内容である制御仕様情報
とは、負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装
品であるテールランプ、エアコン等)の情報、制御方法
(例えば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点
灯の制御、エアコンのON/OFF等の電力供給の制
御)の情報、操作スイッチ部の種類、位置および操作ス
イッチ部に対応する出力チャンネルの設定情報等を意味
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の多重伝送システム6においては、車両組付時
の多重伝送システム作動検査や、ユーザーに於ける始業
点検等を行なう場合には、通常、従来の非多重伝送シス
テムと同様に、各操作スイッチ部4a,…,4aを各々
操作し、制御仕様情報に基づいて、各操作スイッチ部4
a,…,4aに対応した出力チャンネルに接続された負
荷5,…,5への出力の状態を、表示器等に表示させな
がらマニュアル操作によって順次確認していたので、車
両バリエーションに応じて制御仕様の異なる多種多様な
多重伝送システムの検査を実行する場合に、接続される
負荷の多様性、操作スイッチ手段における操作スイッチ
部の種類の多様性、操作スイッチ手段やマスター負荷制
御手段の出力チャンネルやスレーブ負荷制御手段の出力
チャンネルにおける入/出力数の増加等に起因して、検
査処理の多様化や複雑化、または検査工数の増加が生ず
るという問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、多種多様な制御仕様の検査が、効
率良く、少ない検査工数で、再現性良く、実行できる多
重伝送システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの要旨とするところは、以下の各項に存する。 [1]項 情報通信網である多重伝送ネットワーク(21)を介し
て多重化処理された制御情報(24)と制御対象である
負荷(22,…,22)を指定するための操作スイッチ
手段(34)が生成するスイッチ情報(34c)とに基
づいて、各々に接続された負荷(22,…,22)の制
御が可能な負荷制御手段(23,…,23)が複数接続
されて成る多重伝送システム(10)において、負荷
(22,…,22)の接続対応仕様の適合性を検診する
とともに、当該接続対応仕様の適合性が確認された負荷
(22,…,22)に対して模擬的な制御を実行して当
該負荷(22,…,22)に対する制御仕様の適合性を
検診することができる、ことを特徴とする多重伝送シス
テム(10)。
【0011】[2]項 前記制御情報(24)は、前記負荷制御手段(23,
…,23)が前記スイッチ情報(34c)に基づいて制
御可能な負荷(22,…,22)にかかる制御仕様が記
述された前記制御仕様情報(24a)と、前記負荷制御
手段(23,…,23)が制御可能な負荷(22,…,
22)と前記操作スイッチ手段(34)が生成するスイ
ッチ情報(34c)との接続対応関係にかかる仕様の適
合性を検査するために、前記スイッチ情報(34c)お
よび前記制御仕様情報(24a)に制御対象として記述
された負荷(22,…,22)の接続仕様と実際に接続
されている負荷(22,…,22)との接続対応関係を
検診するとともに、設計に適合した接続対応関係が成立
すると検診された負荷(22,…,22)に対して当該
設計に基づく制御を模擬的に実行するための検査仕様情
報(24b)と、から成り、前記負荷制御手段(23,
…,23)が制御対象とする負荷(22,…,22)を
実際に制御する負荷制御モードにおいては、前記スイッ
チ情報(34c)と前記制御仕様情報(24a)とに基
づいて負荷(22,…,22)の制御を実行し、前記負
荷(22,…,22)の接続対応仕様の適合性を検診す
るとともに、当該適合性を有する負荷(22,…,2
2)に対して設計に基づく模擬的な制御を実行する検査
モードにおいては、前記制御仕様情報(24a)に代え
て前記検査仕様情報(24b)を用い、当該検査仕様情
報(24b)と当該スイッチ情報(34c)とに基づい
て、当該接続対応仕様の適合性を検診し当該接続対応仕
様の適合性が確認された負荷(22,…,22)に対し
て当該検査仕様情報(24b)に基づく模擬的な制御を
実行して当該負荷(22,…,22)に対する制御仕様
の適合性を検診することができる、ことを特徴とする
[1]項に記載の多重伝送システム(10)。
【0012】[3]項 前記多重伝送ネットワーク(21)に接続され、前記制
御情報(24)の多重化処理および前記スイッチ情報
(34c)の多重化処理を主系として実行可能な負荷制
御手段(23,…,23)である単一のマスター負荷制
御手段(26)と、前記多重伝送ネットワーク(21)
に接続され、当該多重伝送ネットワーク(21)を介し
て前記マスター負荷制御手段(26)との間で従系とし
て前記制御情報(24)の多重化処理および前記スイッ
チ情報(34c)の多重化処理を実行するとともに、当
該制御情報(24)と当該スイッチ情報(34c)とに
基づいて、前記負荷(22,…,22)の制御を実行す
ることができる負荷制御手段(23,…,23)である
少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)と、前記マスター負荷制御手段(26)または前記
スレーブ負荷制御手段(28,…,28)に接続され、
制御する負荷(22,…,22)に対する接続対応関係
を指定するためのスイッチ情報(34c)を生成する操
作スイッチ部(34a)が複数装置されて成る操作スイ
ッチ手段(34)と、前記制御情報(24)の更新およ
び保持が随時可能であって、前記マスター負荷制御手段
(26)に対して電気的に装着可能であり、装着された
状態で前記制御情報(24)の随時の読み出しが可能か
つ不揮発性の脱着式外部記憶手段(35)と、前記負荷
制御モードまたは前記検査モードを選択するためのモー
ド切り替信号(36a)を生成するモード切り替手段
(36)と、を備えて成り、前記モード切り替信号(3
6a)に基づいて負荷制御モードが選択された際に、前
記スイッチ情報(34c)と前記脱着式外部記憶手段
(35)から読み出した制御仕様情報(24a)とに基
づいて負荷(22,…,22)の制御を実行し、前記モ
ード切り替信号(36a)に基づいて検査モードが選択
された際に、前記脱着式外部記憶手段(35)に保持さ
れている前記検査仕様情報(24b)を前記制御仕様情
報(24a)に代えて読み出すとともに、当該検査仕様
情報(24b)と前記スイッチ情報(34c)とに基づ
いて、前記接続対応仕様の適合性を検診し当該接続対応
仕様の適合性が確認された負荷(22,…,22)に対
して当該検査仕様情報(24b)に基づく模擬的な制御
を実行して当該負荷(22,…,22)に対する制御仕
様の適合性を検診することができる、ことを特徴とする
[2]項に記載の多重伝送システム(10)。
【0013】[4]項 前記接続対応仕様は、各負荷(22,…,22)が接続
される前記負荷制御手段(23,…,23)の各出力チ
ャネルを指定するためのアドレスデータ、前記制御情報
(24)、および制御対象の負荷(22,…,22)を
指定するための対象出力データから構成され、前記制御
情報(24)は、前記操作スイッチ部(34a)の種類
を指定するためのスイッチタイプデータ、および操作ス
イッチ手段(34)における各操作スイッチ部(34
a)の位置関係を指定するためのスイッチアドレスデー
タから構成される、ことを特徴とする[3]項に記載の
多重伝送システム(10)。
【0014】[5]項 前記操作スイッチ手段(34)に装置された各操作スイ
ッチ部(34a)は、動作状態時にまた照明点灯命令
(23a)を受けたときに、点灯する照明部(34
b)、を備えて成るとを特徴とする[3]項、または
[4]項に記載の多重伝送システム(10)。
【0015】[6]項 前記各スレーブ負荷制御手段(28,…,28)は、前
記モード切り替信号(36a)に基づく検査モードを実
行する際に、前記脱着式外部記憶手段(35)に保持さ
れている前記検査仕様情報(24b)を前記制御仕様情
報(24a)に代えて読み出し、当該検査仕様情報(2
4b)と前記スイッチ情報(34c)とに基づいて前記
接続対応仕様の適合性を検診し、当該接続対応仕様の適
合性が確認された負荷(22,…,22)に対して当該
検査仕様情報(24b)に基づく模擬的な制御を実行
し、当該負荷(22,…,22)に対する制御仕様の適
合性を検診して、当該接続対応仕様の適合性の検診結果
および制御仕様の適合性の検診結果に基づく検査結果情
報(16b)を生成することができる検診部(16)、
を備えて成ることを特徴とする[3]項、または[4]
項に記載の多重伝送システム(10)。
【0016】[7]項 前記マスター負荷制御手段(26)は、前記モード切り
替信号(36a)に基づく検査モードを実行する際に、
前記検査仕様情報(24b)と前記スイッチ情報(34
c)とに基づいて前記照明点灯命令(23a)を生成す
ることができる前記検診部(16)と、前記検査結果情
報(16b)を表示することができる診断表示部(1
2)と、を備えて成ることを特徴とする[3]項、また
は[4]項に記載の多重伝送システム(10)。
【0017】[8]項 前記検査モードにおいて実行可能な検査は、前記負荷
(22,…,22)の短絡状態または開放状態の検査、
前記負荷制御手段(23,…,23)に接続されたワイ
ヤーハーネスの短絡状態または開放状態の検査、負荷駆
動手段(30)の過熱または過電流の検査、前記負荷制
御手段(23,…,23)のヒューズの溶断の検査、前
記多重伝送ネットワーク(21)における通信検査、の
中の複数である、ことを特徴とする[2]項〜[7]項
に記載の多重伝送システム(10)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる
多重伝送システム(10)の機能ブロック図である。
【0019】図2は本発明の実施の形態にかかる多重伝
送システム(10)の接続対応仕様であって、アドレス
データ、制御情報(24)(スイッチタイプデータ、ス
イッチアドレスデータ)、および対象出力データの関係
を示す情報構造マップである。
【0020】図3は本発明の実施の形態にかかる多重伝
送システム(10)の制御情報(24)におけるスイッ
チタイプデータ、スイッチアドレスのデータを示す情報
構造マップである。図4は本発明の実施の形態にかかる
多重伝送システム(10)の検査モード(操作スイッチ
入力検査モード、出力検査モード)のフローチャートで
ある。
【0021】図5(a)は本発明の実施の形態にかかる
負荷駆動手段(30)(IPS(30a))の電気回路
図であり、同図(b)は負荷駆動手段(30)(IPS
(30a))におけるオープンまたはショートの判断を
実行するときに用いるタイミングチャートである。
【0022】図6は負荷駆動手段(30)(IPS(3
0a))におけるオープンまたはショートの判断を実行
するときに用いる論理図である。図7は本発明の実施の
形態にかかる負荷駆動手段(30)(IPS(30
a))の動作を説明するためのタイム・シーケンス・ダ
イアグラムである。
【0023】図8は本発明の実施の形態にかかる多重伝
送システム(10)において表示される検査の表示のタ
イミングを示す図である。図9は本発明の実施の形態に
かかる多重伝送システム(10)において表示される検
査の検査箇所、検査モード、および表示の間の対応関係
を示すテーブルである。
【0024】図10は本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム(10)において転送される、制御仕様情
報(24a)と検査結果情報(16b)とで構成される
送信データの構造を示す図である。図11は本発明の実
施の形態にかかる多重伝送システム(10)において表
示される検査の表示例である。
【0025】図12は本発明の実施の形態にかかるマス
ター負荷制御手段(26)の機能ブロック図である。図
13(a)は本発明の実施の形態にかかるマスター負荷
制御手段(26)に装置されたコネクタ類の配置を示し
た図であり、同図(b)はコネクタのコネクタ端子番号
の配置を示した図であり、同図(c)は具体的なコネク
タの端子配置を示した図である。
【0026】図14は本発明の実施の形態にかかるスレ
ーブ負荷制御手段(28,…,28)の機能ブロック図
である。図15a)は本発明の実施の形態にかかるスレ
ーブ負荷制御手段(28,…,28)に装置されたコネ
クタ類の配置を示した図であり、同図(b)はコネクタ
のコネクタ端子番号の配置を示した図であり、同図
(c)は具体的なコネクタの端子配置を示した図であ
る。
【0027】最初に、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム10の構成について説明する。本発明の実
施の形態の多重伝送システム(10)は、車両用の多重
伝送システム10であって、図1に示すように、情報通
信網である多重伝送ネットワーク(21)を介して多重
化処理された制御情報(24)と制御対象である負荷
(22,…,22)を指定するための操作スイッチ手段
(34)が生成するスイッチ情報(34c)とに基づい
て、各々に接続された負荷(22,…,22)の制御が
可能な負荷制御手段(23,…,23)が複数接続され
て成り、負荷(22,…,22)の接続対応仕様の適合
性を検診するとともに、当該接続対応仕様の適合性が確
認された負荷(22,…,22)に対して模擬的な制御
を実行して当該負荷(22,…,22)に対する制御仕
様の適合性を検診することができるものである。
【0028】本発明の実施の形態の負荷(22,…,2
2)とは、車両に搭載されているテールランプ、エアコ
ン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等の電装品を意味
する。また、負荷(22,…,22)の制御とは、例え
ば、制御対象の負荷(22,…,22)として車両に搭
載されているテールランプ、エアコン、ワイパー、ウィ
ンドウォッシャー等の電装品への電力供給制御を意味す
る。
【0029】具体的には、モード切り替信号(36a)
に基づいて負荷制御モードが選択された際に、スイッチ
情報(34c)と脱着式外部記憶手段(35)から読み
出した制御仕様情報(24a)とに基づいて負荷(2
2,…,22)の制御を実行し、モード切り替信号(3
6a)に基づいて検査モードが選択された際に、脱着式
外部記憶手段(35)に保持されている検査仕様情報
(24b)を制御仕様情報(24a)に代えて読み出す
とともに、当該検査仕様情報(24b)とスイッチ情報
(34c)とに基づいて、接続対応仕様の適合性を検診
し当該接続対応仕様の適合性が確認された負荷(22,
…,22)に対して当該検査仕様情報(24b)に基づ
く模擬的な制御を実行して当該負荷(22,…,22)
に対する制御仕様の適合性を検診することができるもの
であって、図1に示すように、多重伝送ネットワーク
(21)を介して互いに接続された単一のマスター負荷
制御手段(26)および少なくとも1つのスレーブ負荷
制御手段(28,…,28)と、操作スイッチ手段(3
4)、と不揮発性の脱着式外部記憶手段(35)と、モ
ード切り替手段(36)とを装置して成る。
【0030】本発明の実施の形態にかかる負荷制御手段
(23,…,23)は、検診部(16)と診断表示部
(12)とを備えた単一のマスター負荷制御手段(2
6)(則ち、多重化処理における主系となる負荷制御手
段(23,…,23))と、検診部(16)を備えた複
数のスレーブ負荷制御手段(28,…,28)(則ち、
多重化処理における従系となる負荷制御手段(23,
…,23))とから成る。
【0031】本発明の実施の形態の多重伝送ネットワー
ク(21)は情報の授受を行うための信号線であって、
具体的には、一本の光ファイバーケーブルおよび光分岐
器等によって構成されている。なお、本発明の実施の形
態の多重伝送ネットワーク(21)として同軸ケーブ
ル、ツイストペア線を束ねたワイヤーハーネス(W/
H)を用いることも可能であるが、径や重量が大きくな
ることを考慮して光ファイバーケーブルを用いている。
【0032】次に、発明の実施の形態のマスター負荷制
御手段(主系)(26)の構成を説明する。負荷制御手
段(23,…,23)である単一のマスター負荷制御手
段(26)は、図1に示すように、制御情報(24)の
多重化処理およびスイッチ情報(34c)の多重化処理
を主系として実行可能なように、多重伝送ネットワーク
(21)に接続されて成る。
【0033】またマスター負荷制御手段(26)は、モ
ード切り替信号(36a)に基づく検査モードを実行す
る際に、検査仕様情報(24b)とスイッチ情報(34
c)とに基づいて照明点灯命令(23a)を生成するこ
とができる検診部(16)と、検査結果情報(16b)
を表示することができる診断表示部(12)と、を備え
て成る。
【0034】本発明の実施の形態では、診断表示部(1
2)として4桁の7セグメントLED表示器を使用して
いる。また検診部(16)をMPUによって実現してい
る。検査モードにおいて実行可能な検査は、負荷(2
2,…,22)の短絡状態または開放状態の検査、負荷
制御手段(23,…,23)に接続されたワイヤーハー
ネスの短絡状態または開放状態の検査、負荷駆動手段
(30)の過熱または過電流の検査、負荷制御手段(2
3,…,23)のヒューズの溶断の検査、多重伝送ネッ
トワーク(21)における通信検査、操作スイッチ手段
(34)におけるスイッチ入力検査、の中の複数であ
る。
【0035】本発明の実施の形態における検診部(1
6)が検出できる検査は、図9に示すように、以下の3
種類である。多重伝送ネットワーク(21)の片側ショ
ート状態、片側オープン状態、通信エラー状態等の通信
検査、マスター負荷制御手段(主系)(26)に装置さ
れた所定数(10本)のヒューズ(図示せず)の溶断、
ワイヤーハーネスの短絡状態、負荷(22,…,22)
の短絡状態および開放状態、負荷(22,…,22)の
駆動回路(IPS30)の過熱または過電流、負荷制御
手段(23,…,23)のヒューズの溶断等の出力検
査。
【0036】本発明の実施の形態の診断表示部(12)
に表示されるデータは、図9(a)〜(c)または図1
1に示すように、検査の発生した検査箇所の情報と検査
の種類である検査モードの情報(則ち、検査結果情報
(16b))である。なお、検査結果情報(16b)の
他に制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24
b)を表示するようにすることも可能である。
【0037】本発明の実施の形態の制御仕様情報(24
a)または検査仕様情報(24b)は、図2または図3
に示すように、各々、操作スイッチ部(34a)の種類
を指定するためのスイッチタイプデータ、および操作ス
イッチ手段(34)における各操作スイッチ部(34
a)の位置関係を指定するためのスイッチアドレスデー
タから構成されているが、さらにこれらに加えて、SW
状態データ、電動格納ミラーデータ、ミラーヒーターデ
ータ、二階ワイパーデータ、扉(開閉)データ、時計デ
ータ、時計表示の有無データ、負荷駆動手段(IPS)
(30)のダイアグデータ、ヒューズの溶断の有無デー
タ、通信検査有無データ、SWの制御データ等を構成要
素とすることができる。
【0038】マスター負荷制御手段(主系)(26)
は、多重伝送ネットワーク(21)を介して制御仕様情
報(24a)または検査仕様情報(24b)を相互間で
転送(つまり、多重通信)するための通信用I/F(イ
ンターフェースの略)回路と、操作スイッチ手段(3
4)やセンサ(例えば、温度センサ、)などが接続され
る入力インターフェース(I/F)回路と、ランプ、モ
ータ、エアコンなどの所定数の負荷(22,…,22)
が接続される出力I/F回路(具体的には、負荷駆動手
段(IPS)(30))と、予め定めた制御プログラム
(多重伝送の通信プロトコルを含む)や固定データを格
納する読出専用のメモリであるROMと、制御プログラ
ムによって定められた仕事を実行する際にワークエリア
として使用される読出書込自在のメモリであるRAM
と、制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24
b)を記録するための記憶部である不揮発性メモリ(発
明の実施の形態では、EEPROMを使用している)
と、多重化処理を実行するためのMPUとを内装してい
る。
【0039】さらにマスター負荷制御手段(主系)(2
6)には、図1または図12に示すように、所定の各負
荷(22,…,22)を駆動するための回路である負荷
駆動手段(本発明の実施の形態では、IPSを用いてい
る。InterigentPower Switchの
略)(30)やヒューズ(図示せず)が、電源32と所
定の各負荷(22,…,22)との間に設けられてい
る。
【0040】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置されたMPUには、図12に示すように、所定数の
負荷駆動手段(IPS)(30)、所定数のヒューズ
(図示せず)、通信用I/F回路、入力I/F回路、等
が接続されている。さらに所定数の負荷駆動手段(IP
S)(30)、所定数のヒューズ(図示せず)、通信用
I/F回路、入力I/F回路には、図12に示すよう
に、各々所定のコネクタ(具体的には、図12における
A1〜A22)が接続されている。例えば、負荷駆動手
段(IPS1)(30)や負荷駆動手段(IPS2)
(30)は、コネクタA10(図12に←で示す)に接
続されている。また、ヒューズ(F1)(図示せず)や
ヒューズ(F2)(図示せず)は、コネクタA13(図
12に→で示す)に接続されている。
【0041】図13(a)にこれらのコネクタ(A1〜
A22)の配置を示す。さらに、各コネクタ(A1〜A
22)には、図13(b)に示すように、各々所定数の
コネクタ端子が設けられている。例えば、コネクタA1
0またはコネクタA13には、図13(b−4)に示す
ように、8個のコネクタ端子が設けられている。
【0042】具体的には、図13(c−1)に示すよう
に、6番のコネクタ端子と7番のコネクタ端子とには、
負荷駆動手段(IPS1)(30)における、第一の負
荷駆動手段(IPS1−1)(30)と第二の負荷駆動
手段(IPS1−2)とが各々接続されている。また、
3番のコネクタ端子と8番のコネクタ端子とには、負荷
駆動手段(IPS2)(30)における、第一の負荷駆
動手段(IPS2−1)(30)と第二の負荷駆動手段
(IPS2−2)(30)とが各々接続されている。
【0043】さらに、図13(c−2)に示すように、
3番のコネクタ端子と6番のコネクタ端子と7番のコネ
クタ端子と8番のコネクタ端子とには、ヒューズ(F
1)(図示せず)における、第一のヒューズ(F1−
1)と第二のヒューズ(F1−2)と第三ヒューズ(F
1−3)と第四ヒューズ(F1−4)が各々接続されて
いる。同様に、1番のコネクタ端子と2番のコネクタ端
子と4番のコネクタ端子と5番のコネクタ端子とには、
ヒューズ(F2)(図示せず)における、第一のヒュー
ズ(F2−1)と第二のヒューズ(F2−2)31と第
三ヒューズ(F2−3)と第四ヒューズ(F2−4)が
各々接続されている。
【0044】IPS(則ち、負荷(22,…,22)の
駆動回路)(30)は、半導体パワー素子を用いて構成
されており、MPUからの出力1を受信して、負荷(2
2,…,22)の短絡状態および開放状態、ワイヤーハ
ーネス(W/H)の短絡状態、負荷駆動手段(IPS)
(30)自体の過熱または過電流のチェックを実行し、
その結果に応じて、IPS出力(つまり、図5(a)に
おける入力1と入力2)を生成するように、MPUと接
続されている(図5(a)参照)。
【0045】ヒューズ(図示せず)は、接続された負荷
(22,…,22)に規定以上の過電流が流れたとき
に、溶断することにより、検査結果情報(16b)の生
成を検診部(16)に対して促すものである。次に、発
明の実施の形態のスレーブ負荷制御手段(従系)(2
8,…,28)の構成を説明する。
【0046】負荷制御手段(23,…,23)である少
なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)は、図1に示すように、多重伝送ネットワーク(2
1)に接続され、当該多重伝送ネットワーク(21)を
介してマスター負荷制御手段(26)との間で従系とし
て制御情報(24)の多重化処理およびスイッチ情報
(34c)の多重化処理を実行するとともに、当該制御
情報(24)と当該スイッチ情報(34c)とに基づい
て、負荷(22,…,22)の制御を実行することがで
きるように、多重伝送ネットワーク(21)に接続され
て成る。
【0047】また各スレーブ負荷制御手段(28,…,
28)は、図1に示すように、モード切り替信号(36
a)に基づく検査モードを実行する際に、脱着式外部記
憶手段(35)に保持されている検査仕様情報(24
b)を制御仕様情報(24a)に代えて読み出し、当該
検査仕様情報(24b)とスイッチ情報(34c)とに
基づいて接続対応仕様の適合性を検診し、当該接続対応
仕様の適合性が確認された負荷(22,…,22)に対
して当該検査仕様情報(24b)に基づく模擬的な制御
を実行し、当該負荷(22,…,22)に対する制御仕
様の適合性を検診して、当該接続対応仕様の適合性の検
診結果および制御仕様の適合性の検診結果に基づく検査
結果情報(16b)を生成することができる検診部(1
6)、を備えて成る。
【0048】スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)は、多重伝送ネットワーク(21)を介して
制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24b)
を相互間で転送(つまり、多重通信)するための通信用
I/F回路と、操作スイッチ手段(34)やセンサ(例
えば、温度センサ、)などが接続される入力I/F回路
と、ランプ、モータ、エアコンなどの所定数の負荷(2
2,…,22)が接続される出力I/F回路(具体的に
は、負荷駆動手段(IPS)(30))と、予め定めた
制御プログラム(多重伝送の通信プロトコルを含む)や
固定データを格納する読出専用のメモリであるROM
と、制御プログラムによって定められた仕事を実行する
際にワークエリアとして使用される読出書込自在のメモ
リであるRAMと、制御仕様情報(24a)または検査
仕様情報(24b)を記録するための記憶部である不揮
発性メモリ(本発明の実施の形態では、EEPROMを
使用している)と、多重化処理を実行するためのMPU
とを内装している。なお、出力I/F回路には、負荷
(22,…,22)の検査状態を示す信号を出力する検
査結果情報(16b)の出力も設けられている。
【0049】なお、本発明の実施の形態では、多重化処
理をマスター負荷制御手段(主系)(26)のMPUに
実行させるとともにスレーブ負荷制御手段(従系)(2
8,…,28)のMPUにこれを補助させているが、特
にこれに限定されるものではなく、マスター負荷制御手
段(主系)(26)およびスレーブ負荷制御手段(従
系)(28,…,28)の全てを統括するMPUを設け
ても良い。この統轄MPUを主として多重化処理を実行
し、マスター負荷制御手段(主系)(26)のMPUお
よびスレーブ負荷制御手段(従系)(28,…,28)
のMPUを従として、統轄MPUの多重化処理を補助さ
せるようにしても良い。
【0050】さらに各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)には、図1に示すように、所定の各
負荷(22,…,22)を駆動するための回路である負
荷駆動手段(IPS)(30)が、電源32と所定の各
負荷(22,…,22)との間に設けられている。
【0051】スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置されたMPUには、図14に示すよう
に、所定数の負荷駆動手段(IPS)(30)、通信用
I/F回路、入力I/F回路、等が接続されている。さ
らに所定数の負荷駆動手段(IPS)(30)、通信用
I/F回路、入力I/F回路には、図14に示すよう
に、各々所定のコネクタ(具体的には、図12における
B1〜B19)が接続されている。例えば、負荷駆動手
段(IPS1)(30)は、コネクタB8(図14に←
で示す)に接続されている。
【0052】図15(a)にこれらのコネクタ(B1〜
B19)の配置を示す。さらに、各コネクタ(B1〜B
19)には、図15(b)に示すように、各々所定数の
コネクタ端子が設けられている。例えば、コネクタB8
には、図15(b−1)に示すように、8個のコネクタ
端子が設けられている。
【0053】具体的には、図15(c)に示すように、
1番のコネクタ端子と4番のコネクタ端子とには、負荷
駆動手段(IPS1)(30)における、第一の負荷駆
動手段(IPS1−1)(30)と第二の負荷駆動手段
(IPS1−2)とが各々接続されている。
【0054】次に、発明の実施の形態の制御情報(2
4)の構成を説明する。制御情報(24)は、図2およ
び図3に示すように、負荷制御手段(23,…,23)
が制御対象とする負荷(22,…,22)を実際に制御
する負荷制御モードにおいては、スイッチ情報(34
c)と制御仕様情報(24a)とに基づいて負荷(2
2,…,22)の制御を実行し、負荷(22,…,2
2)の接続対応仕様の適合性を検診するとともに、当該
適合性を有する負荷(22,…,22)に対して設計に
基づく模擬的な制御を実行する検査モードにおいては、
制御仕様情報(24a)に代えて検査仕様情報(24
b)を用い、当該検査仕様情報(24b)と当該スイッ
チ情報(34c)とに基づいて、当該接続対応仕様の適
合性を検診し当該接続対応仕様の適合性が確認された負
荷(22,…,22)に対して当該検査仕様情報(24
b)に基づく模擬的な制御を実行して当該負荷(22,
…,22)に対する制御仕様の適合性を検診することが
できるものであって、不揮発性の脱着式外部記憶手段
(35)に保持されてており、その情報構造は、検査仕
様情報(24b)と制御仕様情報(24a)とから構成
される。
【0055】制御仕様情報(24a)は、負荷制御手段
(23,…,23)がスイッチ情報(34c)に基づい
て制御可能な負荷(22,…,22)にかかる制御仕様
が記述されたものであって、不揮発性の脱着式外部記憶
手段(35)に保持されている。
【0056】検査仕様情報(24b)は、負荷制御手段
(23,…,23)が制御可能な負荷(22,…,2
2)と操作スイッチ手段(34)が生成するスイッチ情
報(34c)との接続対応関係にかかる仕様の適合性を
検査(例えば、ワイヤーハーネス(W/H)の短絡状
態、負荷駆動手段(IPS)(30)自体の過熱または
過電流状態やヒューズ(図示せず)に規定以上の過電流
が流れたときのヒューズ(図示せず)の溶断状態)する
ために、スイッチ情報(34c)および制御仕様情報
(24a)に制御対象として記述された負荷(22,
…,22)の接続仕様と実際に接続されている負荷(2
2,…,22)との接続対応関係を検診するとともに、
設計に適合した接続対応関係が成立すると検診された負
荷(22,…,22)に対して当該設計に基づく制御を
模擬的に実行するためのものであって、不揮発性の脱着
式外部記憶手段(35)に保持されている。
【0057】制御情報(24)を構成する制御仕様情報
(24a)または検査仕様情報(24b)は、図2また
は図3に示すように、各々、操作スイッチ部(34a)
の種類を指定するためのスイッチタイプデータ、および
操作スイッチ手段(34)における各操作スイッチ部
(34a)の位置関係を指定するためのスイッチアドレ
スデータから構成される。
【0058】本発明の実施の形態の接続対応仕様は、図
2または図3に示すように、各負荷(22,…,22)
が接続される負荷制御手段(23,…,23)の各出力
チャネルを指定するためのアドレスデータ、制御情報
(24)、および制御対象の負荷(22,…,22)を
指定するための対象出力データから構成される。
【0059】次に、発明の実施の形態の操作スイッチ手
段(34)の構成を説明する。操作スイッチ手段(3
4)は、マスター負荷制御手段(26)またはスレーブ
負荷制御手段(28,…,28)に接続され、制御する
負荷(22,…,22)に対する接続対応関係を指定す
るためのスイッチ情報(34c)を生成する操作スイッ
チ部(34a)が複数装置されて成る。本発明の実施の
形態では、操作スイッチ手段(34)をマスター負荷制
御手段(26)に接続している。
【0060】具体的には、操作スイッチ部(34a)を
プッシュスイッチ、ボリュームスイッチ、スライドスイ
ッチ、等を用いて実現することができる。操作スイッチ
手段(34)に装置された各操作スイッチ部(34a)
は、動作状態時にまた照明点灯命令(23a)を受けた
ときに、点灯する照明部(34b)、を備えて成る。具
体的には、照明部(34b)をLED、電球、冷陰極管
等の発光手段を用いて実現できる。
【0061】次に、発明の実施の形態の脱着式外部記憶
手段(35)の構成を説明する。不揮発性の脱着式外部
記憶手段(35)は、制御情報(則ち、検査仕様情報
(24b)と制御仕様情報(24a))(24)の更新
および保持が随時可能であって、マスター負荷制御手段
(26)に対して電気的に装着可能であり、装着された
状態で制御情報(24)(則ち、検査仕様情報(24
b)と制御仕様情報(24a))の随時の読み出しが可
能なものである。本発明の実施の形態では、EEPRO
Mを用いて脱着式外部記憶手段(35)を実現してい
る。
【0062】次に、発明の実施の形態のモード切り替手
段(36)の構成を説明する。モード切り替手段(3
6)は、負荷制御モードまたは検査モードを選択するた
めのモード切り替信号(36a)を生成できるように、
マスター負荷制御手段(26)またはスレーブ負荷制御
手段(28,…,28)に接続されてなる。本発明の実
施の形態では、モード切り替手段(36)をマスター負
荷制御手段(26)に接続している。
【0063】本発明の実施の形態のモード切り替手段
(36)は、マスター負荷制御ユニット(26)に対し
て着脱自在なコネクタ(ショートコネクタと呼ぶ)を用
いている。マスター負荷制御手段(26)は、ショート
コネクタの接続状態または非接続状態を意味するモード
切り替信号(36a)を検出することによって、負荷制
御モードまたは検査モードを選択することができる。な
お、プッシュスイッチ、スライドスイッチ等の切り替手
段を用いることも均等手段として可能である。
【0064】次に、発明の実施の形態の作用を説明す
る。最初に、本発明の実施の形態にかかる多重伝送シス
テム10の動作について説明する。本発明の実施の形態
の多重伝送システム(10)は、車両用の多重伝送シス
テム10であって、図1に示すように、負荷(22,
…,22)の接続対応仕様の適合性を検診するととも
に、当該接続対応仕様の適合性が確認された負荷(2
2,…,22)に対して模擬的な制御を実行して当該負
荷(22,…,22)に対する制御仕様の適合性を検診
することができる。
【0065】また、多重伝送ネットワーク(21)に複
数接続されている負荷制御手段(23,…,23)は、
情報通信網である多重伝送ネットワーク(21)を介し
て多重化処理された制御情報(24)と制御対象である
負荷(22,…,22)を指定するための操作スイッチ
手段(34)が生成するスイッチ情報(34c)とに基
づいて、各々に接続された負荷(22,…,22)の制
御が可能である。
【0066】具体的には、モード切り替信号(36a)
に基づいて負荷制御モードが選択された際に、スイッチ
情報(34c)と脱着式外部記憶手段(35)から読み
出した制御仕様情報(24a)とに基づいて負荷(2
2,…,22)の制御を実行し、モード切り替信号(3
6a)に基づいて検査モードが選択された際に、脱着式
外部記憶手段(35)に保持されている検査仕様情報
(24b)を制御仕様情報(24a)に代えて読み出す
とともに、当該検査仕様情報(24b)とスイッチ情報
(34c)とに基づいて、接続対応仕様の適合性を検診
し当該接続対応仕様の適合性が確認された負荷(22,
…,22)に対して当該検査仕様情報(24b)に基づ
く模擬的な制御を実行して当該負荷(22,…,22)
に対する制御仕様の適合性を検診することができる。
【0067】さらに多重伝送システム(10)は、各負
荷制御手段(23,…,23)(つまり、マスター負荷
制御手段(主系)(26)またはスレーブ負荷制御手段
(従系)(28,…,28))において発生した負荷
(22,…,22)の短絡状態または開放状態、負荷制
御手段(23,…,23)に接続されたワイヤーハーネ
スの短絡状態または開放状態、負荷駆動手段の過熱また
は過電流、負荷制御手段(23,…,23)のヒューズ
(図示せず)の溶断、多重伝送ネットワーク(21)に
おける通信検査等の検査を検出して検査結果情報則ち、
検査の発生した検査箇所の情報と検査の種類である検査
モードの情報16bを生成するとともに、検査結果情報
(16b)を表示することができる。
【0068】検診部(16)と診断表示部(12)とを
備えた単一のマスター負荷制御手段(26)は多重化処
理における主系となることができる。検診部(16)を
備えた複数のスレーブ負荷制御手段(28,…,28)
は多重化処理における従系となることができる。
【0069】一本の光ファイバーケーブルおよび光分岐
器等によって構成されている本発明の実施の形態の多重
伝送ネットワーク(21)は、光信号を用いて双方向通
信を実行することによって、情報の授受を行うことがで
きる。以上説明したように本発明の実施の形態によれ
ば、負荷(22,…,22)の接続対応仕様の適合性を
検診するとともに、接続対応仕様の適合性が確認された
負荷(22,…,22)に対して模擬的な制御を実行し
て負荷(22,…,22)に対する制御仕様の適合性を
検診することができる多重伝送システム(10)を実現
できる。
【0070】つまり、負荷制御モードにおいては、スイ
ッチ情報(34c)と制御仕様情報(24a)とに基づ
いて負荷(22,…,22)の制御を実行することがで
き、検査モードにおいては、制御仕様情報(24a)に
代えて検査仕様情報(24b)を用い、検査仕様情報
(24b)とスイッチ情報(34c)とに基づいて、接
続対応仕様の適合性を検診し接続対応仕様の適合性が確
認された負荷(22,…,22)に対して検査仕様情報
(24b)に基づく模擬的な制御を実行して負荷(2
2,…,22)に対する制御仕様の適合性を検診するこ
とができるので、車両バリエーションに応じて制御仕様
の異なる多種多様な多重伝送システム(10)の検査を
実行する場合であっても、接続される負荷(22,…,
22)の多様性、操作スイッチ手段(34)における操
作スイッチ部(34a)の種類の多様性、操作スイッチ
手段(34)やマスター負荷制御手段(26)の出力チ
ャンネルやスレーブ負荷制御手段(28,…,28)の
出力チャンネルにおける入/出力数の増加等に起因する
検査処理の多様化や複雑化に対処することが容易にな
り、検査工数の増加を抑制することができる。
【0071】つまり、本発明の多重伝送システム(1
0)によれば、多種多様な制御仕様の検査が、効率良
く、少ない検査工数で、再現性良く、実行できるように
なる。さらに、車両組付時の多重伝送システム(10)
作動検査や、ユーザーに於ける始業点検等を行なう場合
であっても、各操作スイッチ部(34a)を各々操作す
る必要が無くなり、制御仕様情報(24a)または検査
仕様情報(24b)に基づいて各操作スイッチ部(34
a)に対応した出力チャンネルに接続された負荷(2
2,…,22)への出力の状態を診断表示部(12)等
の表示手段に表示させながらコンピュータに支援された
自動操作によって順次確認することが可能となるので、
車両バリエーションに応じて制御仕様の異なる多種多様
な多重伝送システム(10)の検査を実行する場合であ
っても、接続される負荷(22,…,22)の多様性、
操作スイッチ手段(34)における操作スイッチ部(3
4a)の種類の多様性、操作スイッチ手段(34)やマ
スター負荷制御手段(26)の出力チャンネルやスレー
ブ負荷制御手段(28,…,28)の出力チャンネルに
おける入/出力数の増加等に起因する検査処理の多様化
や複雑化に対処することが容易になり、検査工数の増加
を抑制することができる。
【0072】つまり、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム(10)によれば、多種多様な制御仕様の
検査が、効率良く、少ない検査工数で、再現性良く、実
行できるようになる。次に多重伝送システム(10)に
おける多重化処理の作用を説明する。
【0073】多重伝送システム(10)における多重化
処理では、各負荷制御手段(23,…,23)の送信の
順番(所謂、優先度)が予め決まっている。マスター負
荷制御手段(主系)(26)は、主系であるので先ず最
初に自らの制御仕様情報(24a)または検査仕様情報
(24b)の送信を行い、その後自らの制御仕様情報
(24a)または検査仕様情報(24b)の送信を完了
すると受信待ち状態になり、スレーブ負荷制御手段(従
系)(28,…,28)の診断表示部(12)に表示さ
れている制御仕様情報(24a)または検査仕様情報
(24b)の受信を完了すると再度受信待ち状態とな
る。
【0074】制御仕様情報(24a)または検査仕様情
報(24b)は、図10に示すような送信データの構造
に従って、検査結果情報(16b)と一緒に転送され
る。例えば、図10では、第一の負荷駆動手段(IPS
1−1)(30)(図中↓で示した箇所)と第二の負荷
駆動手段(IPS1−2)(図中↓で示した箇所)にお
けるオープン(つまり、開放状態)/ショート(短絡状
態)に関する情報が生成されている。
【0075】マスター負荷制御手段(主系)(26)が
実行する多重通信において、図10に示すように、多重
化処理されて伝送される制御仕様情報(24a)または
検査仕様情報(24b)が正常に通信されたかをチェッ
クするためのチェックサムデータを多重通信の通信プロ
トコル内に定義することによって、多重伝送ネットワー
ク(21)における通信検査の検査を検出することがで
きる。
【0076】さらに、マスター負荷制御手段(主系)
(26)が実行する多重通信において、多重化処理され
て伝送される制御仕様情報(24a)または検査仕様情
報(24b)が正常に通信されたかをチェックするため
に、送信確認用の確認用ACKと受信確認用の受信正常
ACKとを授受する通信プロトコルを用いることによっ
て、多重伝送ネットワーク(21)における通信検査の
検査を検出することができる。
【0077】スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)は先ず受信待ち状態になり、マスター負荷制
御手段(主系)(26)からの制御仕様情報(24a)
または検査仕様情報(24b)の受信を完了すると送信
を開始し、その後送信を完了すると、再び受信待ちとな
る。
【0078】単一のマスター負荷制御手段(主系)(2
6)と複数のスレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)との間には、通信における優先度が予め設定
されている。マスター負荷制御手段(主系)(26)は
主系であるため、その優先度が最も高い。また、スレー
ブ負荷制御手段(従系)(28,…,28)間において
は、優先度は所定の順番によって予め決定されている。
【0079】負荷(22,…,22)の制御内容である
制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24b)
とは、負荷(22,…,22)の種類(例えば、車両に
搭載されている電装品であるテールランプ、エアコン、
ワイパー、ウィンドウォッシャー等、制御方法(例え
ば、テールランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点
灯の制御、エアコンのON/OFF等の電力供給の制御
を意味する。
【0080】次に、発明の実施の形態のマスター負荷制
御手段(主系)(26)の動作を説明する。負荷制御手
段(23,…,23)である単一のマスター負荷制御手
段(26)は、制御情報(24)の多重化処理およびス
イッチ情報(34c)の多重化処理を主系として実行す
ることができる。
【0081】マスター負荷制御手段(主系)(26)
は、検査が発生した際に、検査の検出を自己の検診部
(16)に促すとともに、検診部(16)が生成した検
査結果情報(16b)の表示を診断表示部(12)に促
すことができる。また、図10に示すように、マスター
負荷制御手段(主系)(26)が実行する多重通信にお
いて、多重化処理されて伝送される制御仕様情報(24
a)が正常に通信されたかをチェックするためのチェッ
クサムデータを多重通信の通信プロトコル内に定義する
ことによって、多重伝送ネットワーク(21)における
通信検査の検査を検出することができる。
【0082】さらに、マスター負荷制御手段(主系)
(26)が実行する多重通信において、多重化処理され
て伝送される制御仕様情報(24a)が正常に通信され
たかをチェックするために、送信確認用の確認用ACK
と受信確認用の受信正常ACKとを授受する通信プロト
コルを用いることによって、多重伝送ネットワーク(2
1)における通信検査の検査を検出することができる。
【0083】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置された検診部(16)は、多重伝送システム(1
0)内における、検査の発生した検査箇所と検査の種類
である検査モードとを検出するとともに、検査箇所と検
査モードとに基づく検査結果情報(16b)を生成する
ことができる。
【0084】また検診部(MPU)(16)は、モード
切り替信号(36a)に基づく検査モードを実行する際
に、検査仕様情報(24b)とスイッチ情報(34c)
とに基づいて照明点灯命令(23a)を生成することが
できる。診断表示部(4桁の7セグメントLED表示
器)(12)は、マスター負荷制御手段(主系)(2
6)が生成した検査結果情報(16b)を受信して、検
査結果情報(16b)を警告することができる。
【0085】検査モードにおいて実行可能な検査は、負
荷(22,…,22)の短絡状態または開放状態の検
査、負荷制御手段(23,…,23)に接続されたワイ
ヤーハーネスの短絡状態または開放状態の検査、負荷駆
動手段(30)の過熱または過電流の検査、負荷制御手
段(23,…,23)のヒューズの溶断の検査、多重伝
送ネットワーク(21)における通信検査、の中の複数
である。
【0086】本発明の実施の形態における検診部(1
6)が検出できる検査は、図9に示すように、多重伝送
ネットワーク(21)の片側ショート状態、片側オープ
ン状態、通信エラー状態等の通信検査、マスター負荷制
御手段(主系)(26)に装置された所定数(10本)
のヒューズ(図示せず)の溶断、ワイヤーハーネスの短
絡状態、負荷(22,…,22)の短絡状態および開放
状態、負荷(22,…,22)の駆動回路(IPS3
0)の過熱または過電流、負荷制御手段(23,…,2
3)のヒューズの溶断等の出力検査等である。
【0087】本発明の実施の形態の診断表示部(12)
に表示されるデータは、図9(a)〜(c)または図1
1に示すように、検査の発生した検査箇所の情報と検査
の種類である検査モードの情報(則ち、検査結果情報
(16b))である。なお、検査結果情報(16b)の
他に制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24
b)を表示するようにすることも可能である。
【0088】本発明の実施の形態の制御仕様情報(24
a)または検査仕様情報(24b)は、図2または図3
に示すように、各々、操作スイッチ部(34a)の種類
を指定するためのスイッチタイプデータ、および操作ス
イッチ手段(34)における各操作スイッチ部(34
a)の位置関係を指定するためのスイッチアドレスデー
タから構成されているが、さらにこれらに加えて、SW
状態データ、電動格納ミラーデータ、ミラーヒーターデ
ータ、二階ワイパーデータ、扉(開閉)データ、時計デ
ータ、時計表示の有無データ、負荷駆動手段(IPS)
(30)のダイアグデータ、ヒューズの溶断の有無デー
タ、通信検査有無データ、SWの制御データ等を構成要
素とすることができる。
【0089】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置されている通信用I/F(インターフェースの略)
回路は多重伝送ネットワーク(21)を介して制御仕様
情報(24a)または検査仕様情報(24b)を相互間
で転送(つまり、多重通信)することができ、入力イン
ターフェース(I/F)回路は操作スイッチ手段(3
4)やセンサ(例えば、温度センサ、)などからの電気
信号を受信してMPUに出力することができ、出力I/
F回路(具体的には、負荷駆動手段(IPS)(3
0))はランプ、モータ、エアコンなどの所定数の負荷
(22,…,22)に駆動制御を実現でき、読出専用の
メモリであるROMは予め定めた制御プログラム(多重
伝送の通信プロトコルを含む)や固定データを格納する
ことができ、読出書込自在のメモリであるRAMは制御
プログラムによって定められた仕事を実行する際にワー
クエリアとして使用され、記憶部である不揮発性メモリ
(発明の実施の形態では、EEPROMを使用してい
る)は制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(2
4b)を記録することができ、MPUは多重化処理を実
行するとともに、マスター負荷制御手段(主系)(2
6)における各種の統括的な制御を実行することができ
る。
【0090】本発明の実施の形態の負荷駆動手段である
IPS(Interigent Power Swit
chの略)(30)は、所定の各負荷(22,…,2
2)を駆動するための回路である。次に、発明の実施の
形態のスレーブ負荷制御手段(従系)(28,…,2
8)の動作を説明する。
【0091】各スレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)は、多重化処理における従系であって、多重化処理
された制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(2
4b)に基づいて、負荷(22,…,22)の制御を実
行するとともに、検査が発生した際に、自己の検診部
(16)が生成した検査結果情報(16b)をマスター
負荷制御手段(主系)(26)に転送することができ
る。
【0092】さらに各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)において電源32と所定の各負荷
(22,…,22)との間に設けられている負荷駆動手
段(IPS)(30)は、図1に示すように、所定の各
負荷(22,…,22)を駆動することができる。
【0093】また、各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)が実行する多重通信において、図1
0に示すように、多重化処理されて伝送される制御仕様
情報(24a)が正常に通信されたかをチェックするた
めのチェックサムデータを多重通信の通信プロトコル内
に定義することによって、多重伝送ネットワーク(2
1)における通信検査の検査を検出することができる。
【0094】さらに、各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)が実行する多重通信において、多重
化処理されて伝送される制御仕様情報(24a)が正常
に通信されたかをチェックするために、送信確認用の確
認用ACKと受信確認用の受信正常ACKとを授受する
通信プロトコルを用いることによって、多重伝送ネット
ワーク(21)における通信検査の検査を検出すること
ができる。
【0095】また各スレーブ負荷制御手段(28,…,
28)は、図1に示すように、モード切り替信号(36
a)に基づく検査モードを実行する際に、脱着式外部記
憶手段(35)に保持されている検査仕様情報(24
b)を制御仕様情報(24a)に代えて読み出し、当該
検査仕様情報(24b)とスイッチ情報(34c)とに
基づいて接続対応仕様の適合性を検診し、当該接続対応
仕様の適合性が確認された負荷(22,…,22)に対
して当該検査仕様情報(24b)に基づく模擬的な制御
を実行し、当該負荷(22,…,22)に対する制御仕
様の適合性を検診して、当該接続対応仕様の適合性の検
診結果および制御仕様の適合性の検診結果に基づく検査
結果情報(16b)を生成することができる検診部(1
6)、を備えて成る。
【0096】さらに各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)は、検査が発生した際に、検査の検
出を自己の検診部(16)に促すとともに、検診部(1
6)が生成した検査結果情報(16b)を多重伝送ネッ
トワーク(21)を介してマスター負荷制御手段(主
系)(26)に装置された診断表示部(12)に転送し
て、検査結果情報(16b)の表示を促すことができ
る。
【0097】各スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置された検診部(16)は、多重伝送シ
ステム(10)内における、検査の発生した検査箇所と
検査の種類である検査モードとを検出するとともに、検
査箇所と検査モードとに基づく検査結果情報(16b)
を生成することができる。
【0098】なお、マスター負荷制御手段(主系)(2
6)に装置された診断表示部(12)を所定のスレーブ
負荷制御手段(従系)(28,…,28)に装置しても
良い。この場合、診断表示部(12)は、各スレーブ負
荷制御手段(従系)(28,…,28)から転送されて
きた検査結果情報(16b)を受信して、検査結果情報
(16b)の表示することになる。
【0099】各スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置された検診部(16)が検出できる検
査モードは、負荷(22,…,22)の短絡状態または
開放状態、負荷制御手段(23,…,23)に接続され
たワイヤーハーネスの短絡状態または開放状態、負荷駆
動手段の過熱または過電流、負荷制御手段(23,…,
23)のヒューズ(31)の溶断、多重伝送ネットワー
ク(21)における通信検査、の中の複数である。
【0100】スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置された通信用I/F回路は、多重伝送
ネットワーク(21)を介して制御仕様情報(24a)
または検査仕様情報(24b)を相互間で転送(つま
り、多重通信)することができ、入力I/F回路は操作
スイッチ手段(34)やセンサ(例えば、温度セン
サ、)などからの信号を検出してMPUに伝達すること
ができ、出力I/F回路(具体的には、負荷駆動手段
(IPS)(30))はランプ、モータ、エアコンなど
の所定数の負荷(22,…,22)を駆動制御すること
ができ、読出専用のメモリであるROMは予め定めた制
御プログラム(多重伝送の通信プロトコルを含む)や固
定データを格納することができ、読出書込自在のメモリ
であるRAMは制御プログラムによって定められた仕事
を実行する際にワークエリアとして使用され、記憶部で
ある不揮発性メモリ(本発明の実施の形態では、EEP
ROMを使用している)は制御仕様情報(24a)また
は検査仕様情報(24b)を記録することができ、MP
Uは多重化処理および各種の制御を統括することができ
る。なお、出力I/F回路には、負荷(22,…,2
2)の検査状態を示す信号を出力する検査結果情報(1
6b)の出力も設けられている。
【0101】なお、本発明の実施の形態では、多重化処
理をマスター負荷制御手段(主系)(26)のMPUに
実行させるとともにスレーブ負荷制御手段(従系)(2
8,…,28)のMPUにこれを補助させているが、特
にこれに限定されるものではなく、マスター負荷制御手
段(主系)(26)およびスレーブ負荷制御手段(従
系)(28,…,28)の全てを統括するMPUを設け
ても良い。この統轄MPUを主として多重化処理を実行
し、マスター負荷制御手段(主系)(26)のMPUお
よびスレーブ負荷制御手段(従系)(28,…,28)
のMPUを従として、統轄MPUの多重化処理を補助さ
せるようにしても良い。
【0102】次に、発明の実施の形態の負荷駆動手段
(IPS)(30)の作用を説明する。マスター負荷制
御手段(主系)(26)またはスレーブ負荷制御手段
(28,…,28)において、電源32と所定の各負荷
(22,…,22)との間に設けられている負荷駆動手
段(IPS)(30)は、所定の各負荷(22,…,2
2)を駆動することができる。 MPUと接続されてい
るIPS(則ち、負荷(22,…,22)の駆動回路)
(30)は、半導体パワー素子を用いて構成されてお
り、MPUからの出力1を受信して、負荷(22,…,
22)の短絡状態および開放状態、ワイヤーハーネス
(W/H)の短絡状態、負荷駆動手段(IPS)(3
0)自体の過熱または過電流のチェックを実行し、その
結果に応じて、IPS出力(つまり、図5(a)におけ
る入力1と入力2)を生成して、検査結果情報(16
b)の生成を検診部(16)に対して促すことができ
る。
【0103】IPS(駆動回路)30は、図6に示す論
理図に従って、正常動作状態、負荷(22,…,22)
の短絡状態または開放状態、負荷制御手段(23,…,
23)に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態または
開放状態、負荷駆動手段の過熱または過電流、等の検査
を検出することができる。
【0104】具体的には、図5(b)に示すように、M
PUの出力(I)をHにした状態での、IPS(駆動回
路)30からの出力1(=S;ステータス)と出力2
(=O;出力)とを比較することによって、正常動作状
態、負荷(22,…,22)の短絡状態または開放状態
等の判定が行われる。
【0105】次に、本発明の実施の形態の診断表示部
(12)の動作について説明する。診断表示部(12)
における表示のタイミングは、図7に示すようなタイム
・シーケンス・ダイアグラムに従う。例えば、負荷駆動
手段(IPS)(30)が、負荷(22,…,22)の
短絡状態または開放状態、負荷制御手段(23,…,2
3)に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態または開
放状態、負荷駆動手段の過熱または過電流を検出して、
IPS出力(則ち、図5(bの出力2(O)))がON
になったときに、診断表示部(12)の表示が実行され
る。
【0106】また、図8に示すように、電源投入時にユ
ーザーコードを表示することができる。また、検診時
に、複数の検査結果情報(16b)を表示するときは、
2番目以降の表示を所定の時間経過後(本発明の実施の
形態では、0.5S(=秒))に順次実行するようにし
ている。
【0107】診断表示部(12)に表示される検査結果
情報(16b)の表示フォーマットは、図8および図9
(a)に示すテーブルに従う。同図の検診表示例の欄に
示したように、表示される検査の検査箇所、検査モード
の順で表示される。ヒューズ(図示せず)の溶断の検出
においては、図9(a)および図11(c−1,c−
2)に示すように、[検査モードがヒューズ(図示せ
ず)の溶断である旨の記号、当該ヒューズの番号]、
[当該ヒューズの接続されているコネクタ番号、当該コ
ネクタにおける端子番号]に順番で表示が実行される。
【0108】[当該ヒューズの接続されているコネクタ
番号、当該コネクタにおける端子番号]が複数検出され
たときには、図11に示すように、0.5秒おきに順次
表示するようにしている。例えば、マスター負荷制御手
段(26)においては、図13(c−2)に示すよう
に、コネクタA13の3番のコネクタ端子と6番のコネ
クタ端子と7番のコネクタ端子と8番のコネクタ端子と
には、ヒューズ(F1)(図示せず)における、第一の
ヒューズ(F1−1)と第二のヒューズ(F1−2)と
第三ヒューズ(F1−3)と第四ヒューズ(F1−4)
が各々接続されているので、図11(c−1)に示すよ
うに、[F−01]の表示に続いて、[1303]→
[1306]→[1307]→[1308]の順番で表
示されることになる。
【0109】同様に、コネクタA13の1番のコネクタ
端子と2番のコネクタ端子と4番のコネクタ端子と5番
のコネクタ端子とには、ヒューズ(F2)(図示せず)
における、第一のヒューズ(F2−1)と第二のヒュー
ズ(F2−2)31と第三ヒューズ(F2−3)と第四
ヒューズ(F2−4)が各々接続されているので、図1
1(c−2)に示すように、[F−02]の表示に続い
て、[1301]→[1302]→[1304]→[1
305]の順番で表示されることになる。
【0110】また、コネクタA10の6番のコネクタ端
子と7番のコネクタ端子とには、負荷駆動手段(IPS
1)(30)における、第一の負荷駆動手段(IPS1
−1)(30)と第二の負荷駆動手段(IPS1−2)
とが各々接続されているので、図11(d−1)に示す
ように、[2−10]の表示に続いて、[06−0]→
[2−10]→[07−0]の順番で表示されることに
なる。
【0111】同様に、コネクタA10の3番のコネクタ
端子と8番のコネクタ端子とには、負荷駆動手段(IP
S2)(30)における、第一の負荷駆動手段(IPS
2−1)(30)と第二の負荷駆動手段(IPS2−
2)(30)とが各々接続されているので、図11(d
−2)に示すように、[2−10]の表示に続いて、
[03−0]→[2−10]→[08−0]の順番で表
示されることになる。また例えば、スレーブ負荷制御手
段(28,…,28)においては、図15(c)に示す
ように、コネクタB8の1番のコネクタ端子と4番のコ
ネクタ端子とには、負荷駆動手段(IPS1)(30)
における、第一の負荷駆動手段(IPS1−1)(3
0)と第二の負荷駆動手段(IPS1−2)とが各々接
続されているので、図11(e−1)に示すように、
[3−08]の表示に続いて、[01−0]→[3−0
8]→[04−0]の順番で表示されることになる。
【0112】同様に、コネクタB8の3番のコネクタ端
子と8番のコネクタ端子とには、負荷駆動手段(IPS
2)(30)における、第一の負荷駆動手段(IPS2
−1)(30)と第二の負荷駆動手段(IPS2−2)
(30)とが各々接続されているので、図11(e−
2)に示すように、[3−08]の表示に続いて、[0
2−0]→[3−08]→[05−0]の順番で表示さ
れることになる。
【0113】次に、発明の実施の形態の制御情報(2
4)の動作を説明する。本発明の実施の形態にかかる多
重伝送システム(10)は、脱着式外部記憶手段(3
5)に保持されている制御仕様情報(24a)または検
査仕様情報(24b)に従った処理を行なうことによ
り、操作スイッチ手段(34)と出力チャネルとの関係
を任意に設定できる。
【0114】制御情報(24)の情報構造は、図2に示
す様に、スレーブ負荷制御手段(28,…,28)の出
力チャネルを指定するためのアドレスデータを予め設定
しておき、スレーブ負荷制御手段(28,…,28)の
各々の出力チャネルに対し、対応させて使用する操作ス
イッチ部(34a)の位置アドレス(則ち、図2中のS
Wアドレス)および操作スイッチ部(34a)のタイプ
のデータ(則ち、スイッチタイプデータ)から成る接続
対応仕様が書込まれている。
【0115】図2の例は、制御情報(24)は8ビット
の情報で構成されており、例えばアドレス〔04H〕の
制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24b)
の意味は〈図4〉の操作スイッチ手段(34)[操作ス
イッチ部(34a)5]の位置にスイッチタイプデータ
[01]の構成を持つ操作スイッチ部(34a)が設定
され、この操作スイッチ部(34a)が[ON]する事
で、[RB5]の出力チャネルを制御する事を意味す
る。
【0116】制御情報(24)は、図2および図3に示
すように、負荷制御手段(23,…,23)が制御対象
とする負荷(22,…,22)を実際に制御する負荷制
御モードにおいては、スイッチ情報(34c)と制御仕
様情報(24a)とに基づいて負荷(22,…,22)
の制御を実行するために用いられ、負荷(22,…,2
2)の接続対応仕様の適合性を検診するとともに、当該
適合性を有する負荷(22,…,22)に対して設計に
基づく模擬的な制御を実行する検査モードにおいては、
制御仕様情報(24a)に代えて検査仕様情報(24
b)を用い、当該検査仕様情報(24b)と当該スイッ
チ情報(34c)とに基づいて、当該接続対応仕様の適
合性を検診し当該接続対応仕様の適合性が確認された負
荷(22,…,22)に対して当該検査仕様情報(24
b)に基づく模擬的な制御を実行して当該負荷(22,
…,22)に対する制御仕様の適合性を検診することが
できるものであって、不揮発性の脱着式外部記憶手段
(35)に保持されてており、その情報構造は、検査仕
様情報(24b)と制御仕様情報(24a)とから生成
される。
【0117】制御仕様情報(24a)は、負荷制御手段
(23,…,23)がスイッチ情報(34c)に基づい
て制御可能な負荷(22,…,22)にかかる制御仕様
が記述されたものであって、不揮発性の脱着式外部記憶
手段(35)に保持されている。
【0118】検査仕様情報(24b)は、負荷制御手段
(23,…,23)が制御可能な負荷(22,…,2
2)と操作スイッチ手段(34)が生成するスイッチ情
報(34c)との接続対応関係にかかる仕様の適合性を
検査(例えば、ワイヤーハーネス(W/H)の短絡状
態、負荷駆動手段(IPS)(30)自体の過熱または
過電流状態やヒューズ(図示せず)に規定以上の過電流
が流れたときのヒューズ(図示せず)の溶断状態)する
ために、スイッチ情報(34c)および制御仕様情報
(24a)に制御対象として記述された負荷(22,
…,22)の接続仕様と実際に接続されている負荷(2
2,…,22)との接続対応関係を検診するとともに、
設計に適合した接続対応関係が成立すると検診された負
荷(22,…,22)に対して当該設計に基づく制御を
模擬的に実行するためのものであって、不揮発性の脱着
式外部記憶手段(35)に保持されている。
【0119】制御情報(24)を構成する制御仕様情報
(24a)または検査仕様情報(24b)は、図2また
は図3に示すように、スイッチタイプデータは、操作ス
イッチ部(34a)の種類を指定することができる。ス
イッチアドレスデータは操作スイッチ手段(34)にお
ける各操作スイッチ部(34a)の位置関係を指定する
ことができる。
【0120】本発明の実施の形態の接続対応仕様は、図
2または図3に示すように、各負荷(22,…,22)
が接続される負荷制御手段(23,…,23)の各出力
チャネルを指定するためのアドレスデータ、制御情報
(24)、および制御対象の負荷(22,…,22)を
指定するための対象出力データを用いて生成される。
【0121】次に、発明の実施の形態の操作スイッチ手
段(34)の動作を説明する。操作スイッチ手段(3
4)は、マスター負荷制御手段(26)またはスレーブ
負荷制御手段(28,…,28)に接続され、制御する
負荷(22,…,22)に対する接続対応関係を指定す
るためのスイッチ情報(34c)を生成する操作スイッ
チ部(34a)が複数装置されて成る。本発明の実施の
形態では、操作スイッチ手段(34)をマスター負荷制
御手段(26)に接続している。
【0122】具体的には、操作スイッチ部(34a)を
プッシュスイッチ、ボリュームスイッチ、スライドスイ
ッチ、等を用いて実現することができる。操作スイッチ
手段(34)に装置された各操作スイッチ部(34a)
は、動作状態時にまた照明点灯命令(23a)を受けた
ときに、点灯する照明部(34b)、を備えて成る。具
体的には、照明部(34b)をLED、電球、冷陰極管
等の発光手段を用いて実現できる。
【0123】次に、発明の実施の形態の脱着式外部記憶
手段(35)の動作を説明する。不揮発性の脱着式外部
記憶手段(35)は、制御情報(則ち、検査仕様情報
(24b)と制御仕様情報(24a))(24)の更新
および保持が随時可能であって、マスター負荷制御手段
(26)に対して電気的に装着可能であり、装着された
状態で制御情報(24)(則ち、検査仕様情報(24
b)と制御仕様情報(24a))の随時の読み出しが可
能なものである。本発明の実施の形態では、EEPRO
Mを用いて脱着式外部記憶手段(35)を実現してい
る。脱着式外部記憶手段(35)を装置することによ
り、マスター負荷制御手段(26)から独立した状態で
制御仕様情報(24a)または検査仕様情報(24b)
の更新が容易となり、車両バリエーションに応じて制御
仕様の異なる多種多様な多重伝送システム(10)の検
査を実行する場合であっても、接続される負荷(22,
…,22)の多様性、操作スイッチ手段(34)におけ
る操作スイッチ部(34a)の種類の多様性、操作スイ
ッチ手段(34)やマスター負荷制御手段(26)の出
力チャンネルやスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)の出力チャンネルにおける入/出力数の増加等に起
因する検査処理の多様化や複雑化に対処することが容易
になり、検査工数の増加を抑制することができる。
【0124】つまり、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム(10)によれば、多種多様な制御仕様の
検査が、効率良く、少ない検査工数で、再現性良く、実
行できるようになる。制御仕様情報(24a)または検
査仕様情報(24b)の更新および保持が随時可能であ
って、電気的に装着可能であり、装着された状態で制御
情報(24)の更新、保持、読み出しが随時可能とな
り、また検査仕様情報(24b)とスイッチ情報(34
c)とに基づいて、接続対応仕様の適合性を検診し接続
対応仕様の適合性が確認された負荷(22,…,22)
に対して検査仕様情報(24b)に基づく模擬的な制御
を実行して負荷(22,…,22)に対する制御仕様の
適合性を検診することが可能となり、車両バリエーショ
ンに応じて制御仕様の異なる多種多様な多重伝送システ
ム(10)の検査を実行する場合であっても、接続され
る負荷(22,…,22)の多様性、操作スイッチ手段
(34)における操作スイッチ部(34a)の種類の多
様性、操作スイッチ手段(34)やマスター負荷制御手
段(26)の出力チャンネルやスレーブ負荷制御手段
(28,…,28)の出力チャンネルにおける入/出力
数の増加等に起因する検査処理の多様化や複雑化に対処
することが容易になり、検査工数の増加を抑制すること
ができる。
【0125】つまり、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム(10)によれば、多種多様な制御仕様の
検査が、効率良く、少ない検査工数で、再現性良く、実
行できるようになる。次に、発明の実施の形態のモード
切り替手段(36)の動作を説明する。
【0126】モード切り替手段(36)は、負荷制御モ
ードまたは検査モードを選択するためのモード切り替信
号(36a)を生成できるように、マスター負荷制御手
段(26)またはスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)に接続されてなる。本発明の実施の形態では、モー
ド切り替手段(36)をマスター負荷制御手段(26)
に接続している。
【0127】本発明の実施の形態のモード切り替手段
(36)は、マスター負荷制御ユニット(26)に対し
て着脱自在なコネクタ(ショートコネクタと呼ぶ)を用
いている。マスター負荷制御手段(26)は、ショート
コネクタの接続状態または非接続状態を意味するモード
切り替信号(36a)を検出することによって、負荷制
御モードまたは検査モードを選択することができる。な
お、プッシュスイッチ、スライドスイッチ等の切り替手
段を用いることも均等手段として可能である。
【0128】次に、発明の実施の形態の負荷制御モード
および検査モードの動作を図4のフローチャートを用い
て説明する。多重伝送システム(10)に接続された電
源電源(32)が[ON]により起動し、MPUのイニ
シャライズ(ステップS0)の後、脱着式外部記憶手段
(35)から制御仕様情報(24a)または検査仕様情
報(24b)を取り込み(ステップS1)、使用する操
作スイッチ部(34a)、負荷(22,…,22)、制
御内容の設定を行なう(ステップS1)。
【0129】制御仕様情報(24a)は、負荷制御手段
(23,…,23)がスイッチ情報(34c)に基づい
て制御可能な負荷(22,…,22)にかかる制御仕様
が記述されたものであって、不揮発性の脱着式外部記憶
手段(35)に保持されている。
【0130】検査仕様情報(24b)は、負荷制御手段
(23,…,23)が制御可能な負荷(22,…,2
2)と操作スイッチ手段(34)が生成するスイッチ情
報(34c)との接続対応関係にかかる仕様の適合性を
検査(例えば、ワイヤーハーネス(W/H)の短絡状
態、負荷駆動手段(IPS)(30)自体の過熱または
過電流状態やヒューズ(図示せず)に規定以上の過電流
が流れたときのヒューズ(図示せず)の溶断状態)する
ために、スイッチ情報(34c)および制御仕様情報
(24a)に制御対象として記述された負荷(22,
…,22)の接続仕様と実際に接続されている負荷(2
2,…,22)との接続対応関係を検診するとともに、
設計に適合した接続対応関係が成立すると検診された負
荷(22,…,22)に対して当該設計に基づく制御を
模擬的に実行するためのものであって、不揮発性の脱着
式外部記憶手段(35)に保持されている。
【0131】制御情報(24)を構成する制御仕様情報
(24a)または検査仕様情報(24b)は、図2また
は図3に示すように、スイッチタイプデータは、操作ス
イッチ部(34a)の種類を指定することができる。ス
イッチアドレスデータは操作スイッチ手段(34)にお
ける各操作スイッチ部(34a)の位置関係を指定する
ことができる。
【0132】本発明の実施の形態の接続対応仕様は、図
2または図3に示すように、各負荷(22,…,22)
が接続される負荷制御手段(23,…,23)の各出力
チャネルを指定するためのアドレスデータ、制御情報
(24)、および制御対象の負荷(22,…,22)を
指定するための対象出力データを用いて生成される。
【0133】次に負荷制御モードにおける負荷制御の実
行、または検査モードにおける検査の何れかを選択する
(ステップS2)。検査モードは、システム起動前に、
モード切り替手段(36)としての外部のテスト用スイ
ッチを設定する、またはテスト用コネクタにショートコ
ネクタを差し込む、等により、選択することができる。
【0134】負荷制御モードが選択された場合(ステッ
プS2のN)、制御仕様情報(24a)または検査仕様
情報(24b)に応じた負荷制御が実行される(ステッ
プS3)。負荷制御モードにおいては、スイッチ情報
(34c)と制御仕様情報(24a)とに基づいて負荷
(22,…,22)の制御が実行される。
【0135】検査モードの選択において、検査モードが
選択された場合(ステップS2のY)、各スレーブ負荷
制御手段(28,…,28)またはマスター負荷制御手
段(26)に装置された診断表示部(12)に、検査モ
ードに入った旨の表示である「車両仕様コード」を設定
時間表示する(ステップS4)。
【0136】負荷(22,…,22)の接続対応仕様の
適合性を検診するとともに、当該適合性を有する負荷
(22,…,22)に対して設計に基づく模擬的な制御
を実行する検査モードにおいては、制御仕様情報(24
a)に代えて検査仕様情報(24b)が用いられ、当該
検査仕様情報(24b)と当該スイッチ情報(34c)
とに基づいて、当該接続対応仕様の適合性を検診し当該
接続対応仕様の適合性が確認された負荷(22,…,2
2)に対して当該検査仕様情報(24b)に基づく模擬
的な制御が実行されて、当該負荷(22,…,22)に
対する制御仕様の適合性が検診される。
【0137】設定時間経過御、検査モードにおいて、操
作スイッチ部(34a)の照明動作を検診するための
[スイッチ入力部検査]を実行する(ステップS2〜ス
テップS11)。先ず「スイッチ入力部検査」の表示を
行なう(ステップS5)。その後、操作スイッチ部(3
4a)のON/OFFを検出し、順次設定された操作ス
イッチ部(34a)のスイッチ情報(34c)を検出す
る(ステップS5→ステップS6→ステップS7→ステ
ップS8→ステップS9のY)。
【0138】スイッチ情報(34c)が正しく入力され
た場合(ステップS9のY)は、その操作スイッチ部
(34a)の照明出力を[ON](則ち、点灯)とし、
照明部(34b)を駆動する(ステップS5→ステップ
S6→ステップS7→ステップS8→ステップS9の
Y)。
【0139】設定操作スイッチ部(34a)の入力信号
が無い場合(ステップS9のN)、スイッチアドレスデ
ータ(SW位置コード)を一定時間表示する(ステップ
S9のN→ステップS10→ステップS11)。これら
の処理を設定操作スイッチ部(34a)の数だけ順次継
続して処理を行なう(ステップS4〜ステップS1
1)。
【0140】スイッチ入力の検査が一順すると(ステッ
プS11のY)、次に、負荷(22,…,22)の接続
対応仕様の適合性を検診するための[出力検査モード]
に移り、「出力検査モード」の表示を設定時間表示する
(ステップS12)。その後、制御仕様情報(24a)
または検査仕様情報(24b)の検査を行ない、スイッ
チアドレスデータが設定されている負荷(22,…,2
2)のみ選択して、順次出力検査を行なう(ステップS
13)。
【0141】ただし、図3に示すようにスイッチアドレ
スデータが00Hの時は、スイッチ設定がされておら
ず、また負荷(22,…,22)も未使用の為、検査を
スキップする。出力検査モードにおいては、負荷(2
2,…,22)の接続対応仕様の適合性を検診するとと
もに、当該適合性を有する負荷(22,…,22)に対
して設計に基づく模擬的な制御を実行する。具体的に
は、スイッチ入力(則ち、スイッチ情報(34c))の
有無に関係なく、設定されている出力チャネルを検査し
ていく。
【0142】先ず、制御出力[OFF]の状態で、検査
結果情報(16b)を取り込み、出力が[OFF]であ
る事を確認する。次に一定時間制御出力を[ON]と
し、同様に検査結果情報(16b)を取り込み、ショー
ト/オープン/正常の判断を行なう(ステップS13→
ステップS14)。
【0143】異常の時(ステップS14→ステップS1
5のN)は、一定時間、「手段コード」、「コネクタ位
置コード」、「コネクタ端子番号(No.)」、「故障
モード」等を表示する(ステップS16)。これらの処
理を設定出力の数だけ、順次継続して検査を行なう(ス
テップS15〜ステップS16)。
【0144】出力チャネルの検査終了後(ステップS1
7のY)、再度、「車両仕様コード」表示(ステップS
4)に戻り、多重伝送システム(10)の電源(32)
がOFFされるまで、一連の処理(ステップS4〜ステ
ップS17)を繰り返す。負荷制御モードまたは検査モ
ードを選択するモード切り替手段(36)を装置するこ
とにより、負荷制御モードまたは検査モードの選択およ
び実行が容易となり、車両バリエーションに応じて制御
仕様の異なる多種多様な多重伝送システム(10)の検
査を実行する場合であっても、接続される負荷(22,
…,22)の多様性、操作スイッチ手段(34)におけ
る操作スイッチ部(34a)の種類の多様性、操作スイ
ッチ手段(34)やマスター負荷制御手段(26)の出
力チャンネルやスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)の出力チャンネルにおける入/出力数の増加等に起
因する検査処理の多様化や複雑化に対処することが容易
になり、検査工数の増加を抑制することができる。
【0145】つまり、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム(10)によれば、多種多様な制御仕様の
検査が、効率良く、少ない検査工数で、再現性良く、実
行できるようになる。以上説明したように本発明の実施
の形態によれば、負荷(22,…,22)の接続対応仕
様の適合性を検診するとともに、接続対応仕様の適合性
が確認された負荷(22,…,22)に対して模擬的な
制御を実行して負荷(22,…,22)に対する制御仕
様の適合性を検診することができる多重伝送システム
(10)を実現できる。
【0146】つまり、車両バリエーションに応じて制御
仕様の異なる多種多様な多重伝送システム(10)の検
査を実行する場合であっても、接続される負荷(22,
…,22)の多様性、操作スイッチ手段(34)におけ
る操作スイッチ部(34a)の種類の多様性、操作スイ
ッチ手段(34)やマスター負荷制御手段(26)の出
力チャンネルやスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)の出力チャンネルにおける入/出力数の増加等に起
因する検査処理の多様化や複雑化に対処することが容易
になり、検査工数の増加を抑制することができ、多種多
様な制御仕様の検査が、効率良く、少ない検査工数で、
再現性良く、実行できるようになる。
【0147】さらに、車両組付時の多重伝送システム
(10)作動検査や、ユーザーに於ける始業点検等を行
なう場合であっても、各操作スイッチ部(34a)を各
々操作する必要が無くなり、制御仕様情報(24a)ま
たは検査仕様情報(24b)に基づいて各操作スイッチ
部(34a)に対応した出力チャンネルに接続された負
荷(22,…,22)への出力の状態を診断表示部(1
2)等の表示手段に表示させながらコンピュータに支援
された自動操作によって順次確認することが可能となる
ので、車両バリエーションに応じて制御仕様の異なる多
種多様な多重伝送システム(10)の検査を実行する場
合であっても、接続される負荷(22,…,22)の多
様性、操作スイッチ手段(34)における操作スイッチ
部(34a)の種類の多様性、操作スイッチ手段(3
4)やマスター負荷制御手段(26)の出力チャンネル
やスレーブ負荷制御手段(28,…,28)の出力チャ
ンネルにおける入/出力数の増加等に起因する検査処理
の多様化や複雑化に対処することが容易になり、検査工
数の増加を抑制することができる。
【0148】つまり、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送システム(10)によれば、多種多様な制御仕様の
検査が、効率良く、少ない検査工数で、再現性良く、実
行できるようになる。
【0149】
【発明の効果】本発明にかかる多重伝送システムによれ
ば、負荷の接続対応仕様の適合性を検診するとともに、
接続対応仕様の適合性が確認された負荷に対して模擬的
な制御を実行して負荷に対する制御仕様の適合性を検診
することができる。
【0150】つまり、負荷制御モードにおいては、スイ
ッチ情報と制御仕様情報とに基づいて負荷の制御を実行
することができ、検査モードにおいては、制御仕様情報
に代えて検査仕様情報を用い、検査仕様情報とスイッチ
情報とに基づいて、接続対応仕様の適合性を検診し接続
対応仕様の適合性が確認された負荷に対して検査仕様情
報に基づく模擬的な制御を実行して負荷に対する制御仕
様の適合性を検診することができるので、車両バリエー
ションに応じて制御仕様の異なる多種多様な多重伝送シ
ステムの検査を実行する場合であっても、接続される負
荷の多様性、操作スイッチ手段における操作スイッチ部
の種類の多様性、操作スイッチ手段やマスター負荷制御
手段の出力チャンネルやスレーブ負荷制御手段の出力チ
ャンネルにおける入/出力数の増加等に起因する検査処
理の多様化や複雑化に対処することが容易になり、検査
工数の増加を抑制することができる。
【0151】つまり、本発明の多重伝送システムによれ
ば、多種多様な制御仕様の検査が、効率良く、少ない検
査工数で、再現性良く、実行できるようになる。さら
に、車両組付時の多重伝送システム作動検査や、ユーザ
ーに於ける始業点検等を行なう場合であっても、各操作
スイッチ部を各々操作する必要が無くなり、制御仕様情
報または検査仕様情報に基づいて各操作スイッチ部に対
応した出力チャンネルに接続された負荷への出力の状態
を診断表示部等の表示手段に表示させながらコンピュー
タに支援された自動操作によって順次確認することが可
能となるので、車両バリエーションに応じて制御仕様の
異なる多種多様な多重伝送システムの検査を実行する場
合であっても、接続される負荷の多様性、操作スイッチ
手段における操作スイッチ部の種類の多様性、操作スイ
ッチ手段やマスター負荷制御手段の出力チャンネルやス
レーブ負荷制御手段の出力チャンネルにおける入/出力
数の増加等に起因する検査処理の多様化や複雑化に対処
することが容易になり、検査工数の増加を抑制すること
ができる。
【0152】つまり、本発明の多重伝送システムによれ
ば、多種多様な制御仕様の検査が、効率良く、少ない検
査工数で、再現性良く、実行できるようになる。脱着式
外部記憶手段を装置することにより、マスター負荷制御
手段から独立した状態で制御仕様情報または検査仕様情
報の更新が容易となり、車両バリエーションに応じて制
御仕様の異なる多種多様な多重伝送システムの検査を実
行する場合であっても、接続される負荷の多様性、操作
スイッチ手段における操作スイッチ部の種類の多様性、
操作スイッチ手段やマスター負荷制御手段の出力チャン
ネルやスレーブ負荷制御手段の出力チャンネルにおける
入/出力数の増加等に起因する検査処理の多様化や複雑
化に対処することが容易になり、検査工数の増加を抑制
することができる。
【0153】つまり、本発明の多重伝送システムによれ
ば、多種多様な制御仕様の検査が、効率良く、少ない検
査工数で、再現性良く、実行できるようになる。制御仕
様情報または検査仕様情報の更新および保持が随時可能
であって、電気的に装着可能であり、装着された状態で
制御情報の更新、保持、読み出しが随時可能となり、ま
た検査仕様情報とスイッチ情報とに基づいて、接続対応
仕様の適合性を検診し接続対応仕様の適合性が確認され
た負荷に対して検査仕様情報に基づく模擬的な制御を実
行して負荷に対する制御仕様の適合性を検診することが
可能となり、車両バリエーションに応じて制御仕様の異
なる多種多様な多重伝送システムの検査を実行する場合
であっても、接続される負荷の多様性、操作スイッチ手
段における操作スイッチ部の種類の多様性、操作スイッ
チ手段やマスター負荷制御手段の出力チャンネルやスレ
ーブ負荷制御手段の出力チャンネルにおける入/出力数
の増加等に起因する検査処理の多様化や複雑化に対処す
ることが容易になり、検査工数の増加を抑制することが
できる。
【0154】つまり、本発明の多重伝送システムによれ
ば、多種多様な制御仕様の検査が、効率良く、少ない検
査工数で、再現性良く、実行できるようになる。負荷制
御モードまたは検査モードを選択するモード切り替手段
を装置することにより、負荷制御モードまたは検査モー
ドの選択および実行が容易となり、車両バリエーション
に応じて制御仕様の異なる多種多様な多重伝送システム
の検査を実行する場合であっても、接続される負荷の多
様性、操作スイッチ手段における操作スイッチ部の種類
の多様性、操作スイッチ手段やマスター負荷制御手段の
出力チャンネルやスレーブ負荷制御手段の出力チャンネ
ルにおける入/出力数の増加等に起因する検査処理の多
様化や複雑化に対処することが容易になり、検査工数の
増加を抑制することができる。
【0155】つまり、本発明の多重伝送システムによれ
ば、多種多様な制御仕様の検査が、効率良く、少ない検
査工数で、再現性良く、実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
の接続対応仕様であって、アドレスデータ、制御情報
(スイッチタイプデータ、スイッチアドレスデータ)、
および対象出力データの関係を示す情報構造マップであ
る。
【図3】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
の制御情報におけるスイッチタイプデータ、スイッチア
ドレスのデータを示す情報構造マップである。
【図4】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
の検査モード(操作スイッチ入力検査モード、出力検査
モード)のフローチャートである。
【図5】同図(a)は本発明の実施の形態にかかる負荷
駆動手段(IPS)の電気回路図であり、同図(b)は
負荷駆動手段(IPS)におけるオープンまたはショー
トの判断を実行するときに用いるタイミングチャートで
ある。
【図6】負荷駆動手段(IPS)におけるオープンまた
はショートの判断を実行するときに用いる論理図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態にかかる負荷駆動手段(I
PS)の動作を説明するためのタイム・シーケンス・ダ
イアグラムである。
【図8】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
において表示される検査の表示のタイミングを示す図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システム
において表示される検査の検査箇所、検査モード、およ
び表示の間の対応関係を示すテーブルである。
【図10】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システ
ムにおいて転送される、制御仕様情報と検査結果情報と
で構成される送信データの構造を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる多重伝送システ
ムにおいて表示される検査の表示例である。
【図12】本発明の実施の形態にかかるマスター負荷制
御手段の機能ブロック図である。
【図13】同図(a)は本発明の実施の形態にかかるマ
スター負荷制御手段に装置されたコネクタ類の配置を示
した図であり、同図(b)はコネクタのコネクタ端子番
号の配置を示した図であり、同図(c)は具体的なコネ
クタの端子配置を示した図である。
【図14】本発明の実施の形態にかかるスレーブ負荷制
御手段の機能ブロック図である。
【図15】同図(a)は本発明の実施の形態にかかるス
レーブ負荷制御手段に装置されたコネクタ類の配置を示
した図であり、同図(b)はコネクタのコネクタ端子番
号の配置を示した図であり、同図(c)は具体的なコネ
クタの端子配置を示した図である。
【図16】従来の多重伝送システムを示す機能ブロック
図である。
【符号の説明】
10 多重伝送システム 12 診断表示部 16 検診部 16b 検査結果情報 21 多重伝送ネットワーク 22,…,22 負荷 23,…,23 負荷制御手段 23a 照明点灯命令 24 制御情報 24a 制御仕様情報 24b 検査仕様情報 26 マスター負荷制御手段 28,…,28 スレーブ負荷制御手段 30 負荷駆動手段 30a IPS 32 電源 34 操作スイッチ手段 34a 操作スイッチ部 34b 照明部 34c スイッチ情報 35 脱着式外部記憶手段 36 モード切り替手段 36a モード切り替信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報通信網である多重伝送ネットワークを
    介して多重化処理された制御情報と制御対象である負荷
    を指定するための操作スイッチ手段が生成するスイッチ
    情報とに基づいて、各々に接続された負荷の制御が可能
    な負荷制御手段が複数接続されて成る多重伝送システム
    において、 負荷の接続対応仕様の適合性を検診するとともに、当該
    接続対応仕様の適合性が確認された負荷に対して模擬的
    な制御を実行して当該負荷に対する制御仕様の適合性を
    検診することができる、 ことを特徴とする多重伝送システム。
  2. 【請求項2】前記制御情報は、 前記負荷制御手段が前記スイッチ情報に基づいて制御可
    能な負荷にかかる制御仕様が記述された前記制御仕様情
    報と、 前記負荷制御手段が制御可能な負荷と前記操作スイッチ
    手段が生成するスイッチ情報との接続対応関係にかかる
    仕様の適合性を検査するために、前記スイッチ情報およ
    び前記制御仕様情報に制御対象として記述された負荷の
    接続仕様と実際に接続されている負荷との接続対応関係
    を検診するとともに、設計に適合した接続対応関係が成
    立すると検診された負荷に対して当該設計に基づく制御
    を模擬的に実行するための検査仕様情報と、 から成り、 前記負荷制御手段が制御対象とする負荷を実際に制御す
    る負荷制御モードにおいては、前記スイッチ情報と前記
    制御仕様情報とに基づいて負荷の制御を実行し、 前記負荷の接続対応仕様の適合性を検診するとともに、
    当該適合性を有する負荷に対して設計に基づく模擬的な
    制御を実行する検査モードにおいては、前記制御仕様情
    報に代えて前記検査仕様情報を用い、当該検査仕様情報
    と当該スイッチ情報とに基づいて、当該接続対応仕様の
    適合性を検診し当該接続対応仕様の適合性が確認された
    負荷に対して当該検査仕様情報に基づく模擬的な制御を
    実行して当該負荷に対する制御仕様の適合性を検診する
    ことができる、 ことを特徴とする請求項1に記載の多重伝送システム。
  3. 【請求項3】前記多重伝送ネットワークに接続され、前
    記制御情報の多重化処理および前記スイッチ情報の多重
    化処理を主系として実行可能な負荷制御手段である単一
    のマスター負荷制御手段と、 前記多重伝送ネットワークに接続され、当該多重伝送ネ
    ットワークを介して前記マスター負荷制御手段との間で
    従系として前記制御情報の多重化処理および前記スイッ
    チ情報の多重化処理を実行するとともに、当該制御情報
    と当該スイッチ情報とに基づいて、前記負荷の制御を実
    行することができる負荷制御手段である少なくとも1つ
    のスレーブ負荷制御手段と、 前記マスター負荷制御手段または前記スレーブ負荷制御
    手段に接続され、制御する負荷に対する接続対応関係を
    指定するためのスイッチ情報を生成する操作スイッチ部
    が複数装置されて成る操作スイッチ手段と、 前記制御情報の更新および保持が随時可能であって、前
    記マスター負荷制御手段に対して電気的に装着可能であ
    り、装着された状態で前記制御情報の随時の読み出しが
    可能かつ不揮発性の脱着式外部記憶手段と、 前記負荷制御モードまたは前記検査モードを選択するた
    めのモード切り替信号を生成するモード切り替手段と、 を備えて成り、 前記モード切り替信号に基づいて負荷制御モードが選択
    された際に、前記スイッチ情報と前記脱着式外部記憶手
    段から読み出した制御仕様情報とに基づいて負荷の制御
    を実行し、 前記モード切り替信号に基づいて検査モードが選択され
    た際に、前記脱着式外部記憶手段に保持されている前記
    検査仕様情報を前記制御仕様情報に代えて読み出すとと
    もに、当該検査仕様情報と前記スイッチ情報とに基づい
    て、前記接続対応仕様の適合性を検診し当該接続対応仕
    様の適合性が確認された負荷に対して当該検査仕様情報
    に基づく模擬的な制御を実行して当該負荷に対する制御
    仕様の適合性を検診することができる、 ことを特徴とする請求項2に記載の多重伝送システム。
  4. 【請求項4】前記接続対応仕様は、各負荷が接続される
    前記負荷制御手段の各出力チャネルを指定するためのア
    ドレスデータ、前記制御情報、および制御対象の負荷を
    指定するための対象出力データから構成され、 前記制御情報は、前記操作スイッチ部の種類を指定する
    ためのスイッチタイプデータ、および操作スイッチ手段
    における各操作スイッチ部の位置関係を指定するための
    スイッチアドレスデータから構成される、 ことを特徴とする請求項3に記載の多重伝送システム。
  5. 【請求項5】前記操作スイッチ手段に装置された各操作
    スイッチ部は、動作状態時にまた照明点灯命令を受けた
    ときに、点灯する照明部、 を備えて成るとを特徴とする請求項3、または4に記載
    の多重伝送システム。
  6. 【請求項6】前記各スレーブ負荷制御手段は、 前記モード切り替信号に基づく検査モードを実行する際
    に、前記脱着式外部記憶手段に保持されている前記検査
    仕様情報を前記制御仕様情報に代えて読み出し、当該検
    査仕様情報と前記スイッチ情報とに基づいて前記接続対
    応仕様の適合性を検診し、当該接続対応仕様の適合性が
    確認された負荷に対して当該検査仕様情報に基づく模擬
    的な制御を実行し、当該負荷に対する制御仕様の適合性
    を検診して、当該接続対応仕様の適合性の検診結果およ
    び制御仕様の適合性の検診結果に基づく検査結果情報を
    生成することができる検診部、 を備えて成ることを特徴とする請求項3、または4に記
    載の多重伝送システム。
  7. 【請求項7】前記マスター負荷制御手段は、 前記モード切り替信号に基づく検査モードを実行する際
    に、前記検査仕様情報と前記スイッチ情報とに基づいて
    前記照明点灯命令を生成することができる前記検診部
    と、 前記検査結果情報を表示することができる診断表示部
    と、 を備えて成ることを特徴とする請求項3、または4に記
    載の多重伝送システム。
  8. 【請求項8】前記検査モードにおいて実行可能な検査
    は、 前記負荷の短絡状態または開放状態の検査、前記負荷制
    御手段に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態または
    開放状態の検査、負荷駆動手段の過熱または過電流の検
    査、前記負荷制御手段のヒューズの溶断の検査、前記多
    重伝送ネットワークにおける通信検査、の中の複数であ
    る、 ことを特徴とする請求項2〜7に記載の多重伝送システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009029162A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Toyota Motor Corp 車載装置制御システム

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JP2009029162A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Toyota Motor Corp 車載装置制御システム
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