JP3147213B2 - 障害監視システム - Google Patents

障害監視システム

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JP3147213B2
JP3147213B2 JP16759095A JP16759095A JP3147213B2 JP 3147213 B2 JP3147213 B2 JP 3147213B2 JP 16759095 A JP16759095 A JP 16759095A JP 16759095 A JP16759095 A JP 16759095A JP 3147213 B2 JP3147213 B2 JP 3147213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】負荷制御情報を多重伝送ライ
ンを介して多重化処理するとともに、多重化処理された
負荷制御情報に基づいて負荷を制御することができる負
荷制御手段が接続されて成る多重伝送装置に発生する障
害を検出する障害監視システムに関し、特に、負荷制御
情報を多重伝送ラインを介して多重化処理するマスター
負荷制御手段と、負荷制御情報を多重伝送ラインを介し
て多重化処理するとともに、制御対象の負荷として車両
に搭載されているルームランプ、エアコン、ワイパー、
ウィンドウォッシャー等の電装品への電力供給を、多重
化処理された負荷制御情報に基づいて制御することがで
きる所定数のスレーブ負荷制御手段とが多重伝送ライン
を介して接続されて成る車両用の多重伝送装置に発生す
る障害を検出する障害監視システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の障害監視システム6として
は、例えば、図13に示すようなものがある。多重伝送
装置は、単一のマスター負荷制御手段1と少なくとも1
つ(図13では、1つ)のスレーブ負荷制御手段2とが
多重伝送ライン8を介して接続されていた。
【0003】マスター負荷制御手段1に装置された制御
回路1aまたはヒューズ3には、車両に搭載されている
負荷5,…,5が各々接続されていた。同様に、スレー
ブ負荷制御手段2に装置された制御回路1aには、車両
に搭載されている負荷5,…,5が接続されていた。ス
イッチユニット4には各種のスイッチ(SW)が接続さ
れていた。
【0004】車両に搭載されている負荷の制御内容であ
る負荷制御情報は、多重伝送ライン8を介して多重化処
理された状態でマスター負荷制御手段1、スレーブ負荷
制御手段2、およびスイッチユニット4に転送されてい
た。このような多重伝送装置に発生する障害を検出する
障害監視システム6においては、マスター負荷制御手段
1、スレーブ負荷制御手段2、またはスイッチユニット
4に障害が発生した際に、単にその障害を検出してウォ
ーニング信号9を生成するとともに、そのウォーニング
信号9を障害表示用ウォーニングランプ7に転送してい
た。
【0005】障害表示用ウォーニングランプ7には点灯
または消灯するだけの表示手段が設けられているだけで
あり、そのため障害監視システム6は、ウォーニング信
号9を受信したときに、障害表示用ウォーニングランプ
7を単に点灯させて障害の発生した旨のみを伝達して注
意を促していた。
【0006】なお、負荷の制御内容である負荷制御情報
とは、負荷の種類(例えば、車両に搭載されている電装
品であるルームランプ、エアコン等)、制御方法(例え
ば、ランプの点滅周期、点灯照度および扉連動点灯の制
御、エアコンのON/OFF等の電力供給の制御)を意
味する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の障害監視システム6の障害表示用ウォーニン
グランプ7は、ウォーニング信号9を受信したときに単
に点灯して、障害の発生した旨のみを伝達して注意を促
すしかできず、障害の発生した障害箇所の情報と障害の
種類である障害モードとを即座に(則ち、リアルタイム
で)究明することが難しいという問題点があった。
【0008】特に、突発的または瞬時に発生する障害や
再現性のないまたは不規則に発生する障害を即座に(則
ち、リアルタイムで)究明することが難しいという問題
点があった。本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、多重伝送装置に障害が発生した時
点での障害箇所と障害モードとを、即座に(則ち、リア
ルタイムで)検出するとともにその旨を警告することが
可能であり、突発的または瞬時に発生する障害や再現性
のないまたは不規則に発生する障害の究明が容易になる
障害監視システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの課題解決手段の構成は、以下の各項に存する。
[1]項 多重伝送ライン(21)を介して多重化処理
された負荷制御情報(24a)に基づいて、各々に接続
された負荷(22,…,22)の制御が可能な負荷制御
手段(24,…,24)が少なくとも1つ接続されて成
る多重伝送装置(20)に発生する障害を検出する障害
監視システムにおいて、前記多重伝送装置(20)内に
おける、障害の発生した障害箇所と当該障害の種類であ
る障害モードとを検出するとともに、当該障害箇所と当
該障害モードとに基づく障害事象情報(16b)を生成
することができる障害診断部(16)と、前記障害事象
情報(16b)を警告することができる障害診断表示部
(12)とを備えて成り、前記多重伝送装置(20)
は、前記障害診断部(16)を備えた単一のマスター負
荷制御手段(26)と前記障害診断部(16)を備えた
少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)とを備えて成り、前記マスター負荷制御手段(2
6)は、障害が発生した際に、前記障害の検出を自己の
前記障害診断部(16)に促すとともに、当該障害診断
部(16)が生成した前記障害事象情報(16b)の表
示を前記障害診断表示部(12)に促し、前記各スレー
ブ負荷制御手段(28,…,28)は、障害が発生した
際に、前記障害の検出を自己の前記障害診断部(16)
に促すとともに、当該障害診断部(16)が生成した前
記障害事象情報(16b)を前記多重伝送ライン(2
1)を介して前記障害診断表示部(12)に転送して当
該障害事象情報(16b)の表示を促すことを特徴とす
る障害監視システム(10)。
【0010】[2]項 前記障害診断部(16)が検出
できる障害モードは、前記負荷(22,…,22)の短
絡状態または開放状態、前記負荷制御手段(24,…,
24)に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態または
開放状態、負荷駆動回路の過熱または過電流、前記負荷
制御手段(24,…,24)のヒューズ(31)の溶
断、前記多重伝送ライン(21)における通信障害、の
中の少なくとも1つであることを特徴とする[1]項に
記載の障害監視システム(10)。
【0011】
【0012】以下に、かかる目的を達成するための課題
解決手段の作用を説明する。先ず、本発明における多重
伝送装置(20)の作用を説明する。単一のマスター負
荷制御手段(26)と少なくとも1つのスレーブ負荷制
御手段(28,…,28)とを備えて成る本発明の多重
伝送装置(20)は、マスター負荷制御手段(26)お
よびスレーブ負荷制御手段(28,…,28)に表示さ
れている負荷制御情報(24a)を多重伝送ライン(2
1)を介して多重化処理することができる。
【0013】単一のマスター負荷制御手段(26)と少
なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)との間には、通信における優先度が予め設定されて
いる。マスター負荷制御手段(26)は多重化処理にお
ける主系となるため、その優先度が最も高い。
【0014】また、多重化処理における従系となるスレ
ーブ負荷制御手段(28,…,28)間においては、優
先度は所定の順番によって予め決定されている。負荷
(22,…,22)の制御内容である負荷制御情報(2
4a)とは、負荷(22,…,22)の種類(例えば、
車両に搭載されている電装品であるルームランプ、エア
コン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等)、制御方法
(例えば、ルームランプの点滅周期、点灯照度および扉
連動点灯の制御、エアコンのON/OFF等の電力供給
の制御)を意味する。
【0015】スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)は、多重化処理された負荷制御情報(24
a)に基づいて、スレーブ負荷制御手段(28,…,2
8)の各々に接続された負荷(22,…,22)を制御
することができる。次に多重伝送装置(20)における
多重化処理の作用を説明する。
【0016】多重伝送装置(20)における多重化処理
では、各負荷制御手段(24,…,24)の送信の順番
(所謂、優先度)が予め決まっている。マスター負荷制
御手段(26)は、先ず最初に自らの負荷制御情報(2
4a)の送信を行い、その後自らの負荷制御情報(24
a)の送信を完了すると受信待ち状態になり、スレーブ
負荷制御手段(従系)(28,…,28)の負荷制御情
(24a)の受信を完了すると再度受信待ち状態とな
る。
【0017】また、スレーブ負荷制御手段(従系)(2
8,…,28)は先ず受信待ち状態になり、マスター負
荷制御手段(主系)(26)からの負荷制御情報(24
a)の受信を完了すると送信を開始し、その後送信を完
了すると、再び受信待ちとなる。
【0018】次に障害監視システム(10)の作用を説
明する。本発明における障害監視システム(10)は、
各負荷制御手段(24,…,24)(つまり、マスター
負荷制御手段(主系)(26)またはスレーブ負荷制御
手段(従系)(28,…,28))において発生した負
荷(22,…,22)の短絡状態または開放状態、負荷
制御手段(24,…,24)に接続されたワイヤーハー
ネスの短絡状態または開放状態、負荷駆動回路の過熱ま
たは過電流、負荷制御手段(24,…,24)のヒュー
ズ(31)の溶断、多重伝送ライン(21)における通
信障害等の障害を検出して障害事象情報(則ち、障害の
発生した障害箇所の情報と障害の種類である障害モード
の情報)(16b)を生成するとともに、障害事象情報
(16b)を警告することができる。
【0019】これにより、多重伝送装置(20)に障害
が発生した時点での障害箇所と障害モードとを、即座に
(則ち、リアルタイムで)検出するとともにその旨を警
告することが可能であり、突発的または瞬時に発生する
障害や再現性のないまたは不規則に発生する障害の究明
が容易になる。
【0020】更に詳しく本発明の障害監視システム(1
0)の作用について説明する。マスター負荷制御手段
(主系)(26)は、障害が発生した際に、障害の検出
を自己の障害診断部(16)に促すとともに、障害診断
部(16)が生成した障害事象情報(16b)の表示を
障害診断表示部(12)に促すことができる。
【0021】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置された障害診断部(16)は、多重伝送装置(2
0)内における、障害の発生した障害箇所と障害の種類
である障害モードとを検出するとともに、障害箇所と障
害モードとに基づく障害事象情報(16b)を生成する
ことができる。
【0022】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置された障害診断表示部(12)は、マスター負荷制
御手段(主系)(26)が生成した障害事象情報(16
b)を受信して、障害が発生した旨を警告することがで
きる。マスター負荷制御手段(主系)(26)に装置さ
れた障害診断部(16)が検出できる障害モードは、負
荷(22,…,22)の短絡状態または開放状態、負荷
制御手段(24,…,24)に接続されたワイヤーハー
ネスの短絡状態または開放状態、負荷駆動回路の過熱ま
たは過電流、負荷制御手段(24,…,24)のヒュー
ズ(31)の溶断、多重伝送ライン(21)における通
信障害、の中の少なくとも1つである。
【0023】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置された負荷制御手段(24,…,24)に電流検出
手段を設け、この電流検出手段によって負荷(22,
…,22)に印加される電流値、負荷制御手段(24,
…,24)に接続されたワイヤーハーネスに流れる電流
値を測定してその値を評価することによって、負荷(2
2,…,22)の短絡状態または開放状態、負荷制御手
段(24,…,24)に接続されたワイヤーハーネスの
短絡状態または開放状態、負荷駆動回路の過熱または過
電流、負荷制御手段(24,…,24)のヒューズ(3
1)の溶断を検出することができる。なお、接続される
負荷(24,…,24)やワイヤーハーネスの種類に応
じて、電流検出手段に代えて、インピーダンス検出手
段、電圧検出手段、電力検出手段等を適宜用いることも
できる。
【0024】また、マスター負荷制御手段(主系)(2
6)が実行する多重通信において、多重化処理されて伝
送される負荷制御情報(24a)が正常に通信されたか
をチェックするためのチェックサムデータを多重通信の
通信プロトコル内に定義することによって、多重伝送ラ
イン(21)における通信障害の障害を検出することが
できる。
【0025】さらに、マスター負荷制御手段(主系)
(26)が実行する多重通信において、多重化処理され
て伝送される負荷制御情報(24a)が正常に通信され
たかをチェックするために、送信確認用の確認用ACK
と受信確認用の受信正常ACKとを授受する通信プロト
コルを用いることによって、多重伝送ライン(21)に
おける通信障害の障害を検出することができる。
【0026】つまり、多重伝送装置(20)を構成する
マスター負荷制御手段(主系)(26)は、障害が発生
した際に即座に(則ち、リアルタイムで)、障害の検出
を自己の障害診断部(16)に促すとともに、障害診断
部(16)が生成した障害事象情報(16b)の表示を
障害診断表示部(12)に促すことができ、多重伝送装
置(20)に障害が発生した時点での障害箇所と障害モ
ードとを、即座に(則ち、リアルタイムで)検出すると
ともにその旨を警告することが可能であり、突発的また
は瞬時に発生する障害や再現性のないまたは不規則に発
生する障害の究明が容易になる。
【0027】また各スレーブ負荷制御手段(従系)(2
8,…,28)は、障害が発生した際に、障害の検出を
自己の障害診断部(16)に促すとともに、障害診断部
(16)が生成した障害事象情報(16b)を多重伝送
ライン(21)を介してマスター負荷制御手段(主系)
(26)に装置された障害診断表示部(12)に転送し
て、障害事象情報(16b)の表示(則ち、障害が発生
した旨を警告)を促すことができる。
【0028】各スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置された障害診断部(16)は、多重伝
送装置(20)内における、障害の発生した障害箇所と
障害の種類である障害モードとを検出するとともに、障
害箇所と障害モードとに基づく障害事象情報(16b)
を生成することができる。
【0029】マスター負荷制御手段(主系)(26)に
装置された障害診断表示部(12)は、各スレーブ負荷
制御手段(従系)(28,…,28)から転送されてき
た障害事象情報(16b)を受信して、障害事象情報
(16b)の表示(則ち、障害が発生した旨を警告)す
ることができる。
【0030】各スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置された障害診断部(16)が検出でき
る障害モードは、負荷(22,…,22)の短絡状態ま
たは開放状態、負荷制御手段(24,…,24)に接続
されたワイヤーハーネスの短絡状態または開放状態、負
荷駆動回路の過熱または過電流、負荷制御手段(24,
…,24)のヒューズ(31)の溶断、多重伝送ライン
(21)における通信障害、の中の少なくとも1つであ
る。
【0031】各スレーブ負荷制御手段(従系)(28,
…,28)に装置された負荷制御手段(24,…,2
4)に電流検出手段を設け、この電流検出手段によって
負荷(22,…,22)に印加される電流値、負荷制御
手段(24,…,24)に接続されたワイヤーハーネス
に流れる電流値を測定してその値を評価することによっ
て、負荷(22,…,22)の短絡状態または開放状
態、負荷制御手段(24,…,24)に接続されたワイ
ヤーハーネスの短絡状態または開放状態、負荷駆動回路
の過熱または過電流、負荷制御手段(24,…,24)
のヒューズ(31)の溶断を検出することができる。な
お、接続される負荷(24,…,24)やワイヤーハー
ネスの種類に応じて、電流検出手段に代えて、インピー
ダンス検出手段、電圧検出手段、電力検出手段等を適宜
用いることもできる。
【0032】また、各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)が実行する多重通信において、多重
化処理されて伝送される負荷制御情報(24a)が正常
に通信されたかをチェックするためのチェックサムデー
タを多重通信の通信プロトコル内に定義することによっ
て、多重伝送ライン(21)における通信障害の障害を
検出することができる。
【0033】さらに、各スレーブ負荷制御手段(従系)
(28,…,28)が実行する多重通信において、多重
化処理されて伝送される負荷制御情報(24a)が正常
に通信されたかをチェックするために、送信確認用の確
認用ACKと受信確認用の受信正常ACKとを授受する
通信プロトコルを用いることによって、多重伝送ライン
(21)における通信障害の障害を検出することができ
る。
【0034】つまり、多重伝送装置(20)を構成する
各スレーブ負荷制御手段(従系)(28,…,28)
は、障害が発生した際に即座に(則ち、リアルタイム
で)、障害の検出を自己の障害診断部(16)に促すと
ともに、障害診断部(16)が生成した障害事象情報
(16b)を多重伝送ライン21を介して障害診断表示
部(12)に転送して障害事象情報(16b)の表示を
促すことができ、多重伝送装置(20)に障害が発生し
た時点での障害箇所と障害モードとを、即座に(則ち、
リアルタイムで)検出するとともにその旨を警告するこ
とが可能であり、突発的または瞬時に発生する障害や再
現性のないまたは不規則に発生する障害の究明が容易に
なる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる
障害監視システム10の機能ブロック図である。図7は
本発明の実施の形態にかかる障害監視システム10にお
いて転送される、負荷制御情報24aと障害事象情報1
6bとで構成される送信データの構造を示す図である。
図9は本発明の実施の形態にかかるマスター負荷制御手
段26の機能ブロック図である。図10(a)は本発明
の実施の形態にかかるマスター負荷制御手段26に装置
されたコネクタ類の配置を示した図であり、図10
(b)はコネクタのコネクタ端子番号の配置を示した図
であり、図10(c)は具体的なコネクタの端子配置を
示した図である。図11は本発明の実施の形態にかかる
スレーブ負荷制御手段28,…,28の機能ブロック図
である。図12(a)は本発明の実施の形態にかかるス
レーブ負荷制御手段28,…,28に装置されたコネク
タ類の配置を示した図であり、図12(b)はコネクタ
のコネクタ端子番号の配置を示した図であり、図12
(c)は具体的なコネクタの端子配置を示した図であ
る。
【0036】最初に、本発明の実施の形態にかかる多重
伝送装置20の構成について説明する。本発明の実施の
形態にかかる多重伝送装置20は、車両用の多重伝送装
置20であって、障害診断部16と障害診断表示部12
とを備えた単一のマスター負荷制御手段26(則ち、多
重化処理における主系となる負荷制御手段24,…,2
4)と、障害診断部16を備えた少なくとも1つのスレ
ーブ負荷制御手段28,…,28(則ち、多重化処理に
おける従系となる負荷制御手段24,…,24)とが多
重伝送ライン21を介して接続されて成る。
【0037】マスター負荷制御手段(主系)26は、多
重伝送ライン21を介して負荷制御情報24aを相互間
で転送(つまり、多重通信)するための通信用I/F回
路と、所定数のスイッチやセンサ(例えば、温度セン
サ、)などが接続される入力I/F回路と、ランプ、モ
ータ、エアコンなどの所定数の負荷22,…,22が接
続される出力I/F回路(具体的には、負荷駆動回路
(IPS)30,…,30)と、予め定めた制御プログ
ラム(多重伝送の通信プロトコルを含む)や固定データ
を格納する読出専用のメモリであるROMと、制御プロ
グラムによって定められた仕事を実行する際にワークエ
リアとして使用される読出書込自在のメモリであるRA
Mと、負荷制御情報24aを記録警告するための記憶部
である不揮発性メモリ(発明の実施の形態では、EEP
ROMを使用している)と、多重化処理を実行するため
のCPUとを内装している。なお、出力I/F回路に
は、負荷22,…,22の障害状態を示す信号を出力す
る障害事象情報16bの出力も設けられている。
【0038】スレーブ負荷制御手段(従系)28,…,
28は、多重伝送ライン21を介して負荷制御情報24
aを相互間で転送(つまり、多重通信)するための通信
用I/F回路と、所定数のスイッチやセンサ(例えば、
温度センサ、)などが接続される入力I/F回路と、ラ
ンプ、モータ、エアコンなどの所定数の負荷22,…,
22が接続される出力I/F回路(具体的には、負荷駆
動回路(IPS)30,…,30)と、予め定めた制御
プログラム(多重伝送の通信プロトコルを含む)や固定
データを格納する読出専用のメモリであるROMと、制
御プログラムによって定められた仕事を実行する際にワ
ークエリアとして使用される読出書込自在のメモリであ
るRAMと、負荷制御情報24aを記録警告するための
記憶部である不揮発性メモリ(本発明の実施の形態で
は、EEPROMを使用している)と、多重化処理を実
行するためのCPUとを内装している。なお、出力I/
F回路には、負荷22,…,22の障害状態を示す信号
を出力する障害事象情報16bの出力も設けられてい
る。
【0039】なお、本発明の実施の形態では、多重化処
理をマスター負荷制御手段(主系)26のCPUに実行
させるとともにスレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28のCPUにこれを補助させているが、特にこれ
に限定されるものではなく、マスター負荷制御手段(主
系)26およびスレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28の全てを統括するCPUを設けても良い。この
統轄CPUを主として多重化処理を実行し、マスター負
荷制御手段(主系)26のCPUおよびスレーブ負荷制
御手段(従系)28,…,28のCPUを従として、統
轄CPUの多重化処理を補助させるようにしても良い。
【0040】更に詳しくの多重伝送装置20の構成につ
いて説明する。本発明の実施の形態の多重伝送ライン2
1は情報の授受を行うための信号線であって、一本の光
ファイバーケーブルによって構成されている。なお、本
発明の実施の形態の多重伝送ライン21として同軸ケー
ブル、ツイストペア線を束ねたワイヤーハーネス(W/
H)を用いることも可能であるが、径や重量が大きくな
ることを考慮して光ファイバーケーブルを用いている。
【0041】マスター負荷制御手段26は、障害が発生
した際に、障害の検出を自己の障害診断部16に促すと
ともに、障害診断部16が生成した障害事象情報16b
の表示を障害診断表示部12に促すよう、多重伝送ライ
ン21に接続されて成る。さらにマスター負荷制御手段
(主系)26には、図1または図9に示すように、所定
の各負荷22,…,22を駆動するための回路である負
荷駆動回路(本発明の実施の形態では、IPSを用いて
いる。Interigent PowerSwitch
の略)30,…,30やヒューズ31が、電源32と所
定の各負荷22,…,22との間に設けられている。
【0042】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
されたCPUには、図9に示すように、所定数の負荷駆
動回路(IPS)30,…,30、所定数のヒューズ3
1、通信用I/F回路、入力I/F回路、等が接続され
ている。さらに所定数の負荷駆動回路(IPS)30,
…,30、所定数のヒューズ31、通信用I/F回路、
入力I/F回路には、図9に示すように、各々所定のコ
ネクタ(具体的には、図9におけるA1〜A22)が接
続されている。例えば、負荷駆動回路(IPS1)3
0,…,30や負荷駆動回路(IPS2)30,…,3
0は、コネクタA10(図9に←で示す)に接続されて
いる。また、ヒューズ(F1)31やヒューズ(F2)
31は、コネクタA13(図9に→で示す)に接続され
ている。
【0043】図10(a)にこれらのコネクタ(A1〜
A22)の配置を示す。さらに、各コネクタ(A1〜A
22)には、図10(b)に示すように、各々所定数の
コネクタ端子が設けられている。例えば、コネクタA1
0またはコネクタA13には、図10(b−4)に示す
ように、8個のコネクタ端子が設けられている。
【0044】具体的には、図10(c−1)に示すよう
に、6番のコネクタ端子と7番のコネクタ端子とには、
負荷駆動回路(IPS1)30,…,30における、第
一の負荷駆動回路(IPS1−1)30,…,30と第
二の負荷駆動回路(IPS1−2)30,…,30とが
各々接続されている。また、3番のコネクタ端子と8番
のコネクタ端子とには、負荷駆動回路(IPS2)3
0,…,30における、第一の負荷駆動回路(IPS2
−1)30,…,30と第二の負荷駆動回路(IPS2
−2)30,…,30とが各々接続されている。
【0045】さらに、図10(c−2)に示すように、
3番のコネクタ端子と6番のコネクタ端子と7番のコネ
クタ端子と8番のコネクタ端子とには、ヒューズ(F
1)31における、第一のヒューズ(F1−1)31と
第二のヒューズ(F1−2)31と第三ヒューズ(F1
−3)31と第四ヒューズ(F1−4)31が各々接続
されている。同様に、1番のコネクタ端子と2番のコネ
クタ端子と4番のコネクタ端子と5番のコネクタ端子と
には、ヒューズ(F2)31における、第一のヒューズ
(F2−1)31と第二のヒューズ(F2−2)31と
第三ヒューズ(F2−3)31と第四ヒューズ(F2−
4)31が各々接続されている。
【0046】IPS(則ち、負荷22,…,22の駆動
回路)30,…,30は、半導体パワー素子を用いて構
成されており、CPUからの出力1を受信して、負荷2
2,…,22の短絡状態および開放状態、ワイヤーハー
ネス(W/H)の短絡状態、負荷駆動回路(IPS)3
0,…,30自体の過熱または過電流のチェックを実行
し、その結果に応じて、IPS出力(つまり、図2
(a)における入力1と入力2)を生成するように、C
PUと接続されている(図2(a)参照)。
【0047】ヒューズ31は、接続された負荷22,
…,22に規定以上の過電流が流れたときに、溶断する
ことにより、障害事象情報(則ち、障害の発生した障害
箇所の情報と障害の種類である障害モードの情報)16
bの生成を障害診断部16に対して促すものである。
【0048】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断部16は、多重伝送装置20内におけ
る、障害の発生した障害箇所と障害の種類である障害モ
ードとを検出するとともに、障害箇所と障害モードとに
基づく障害事象情報16bを生成するものである。
【0049】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断表示部12は、障害診断部16が生成し
た障害事象情報16bに基づいて、警告するものであ
る。なお、警告は表示による警告の他、音声による警告
等も考えられる。各スレーブ負荷制御手段28,…,2
8は、多重化処理における従系であって、多重化処理さ
れた負荷制御情報24aに基づいて、負荷22,…,2
2の制御を実行するとともに、障害が発生した際に、自
己の障害診断部16が生成した障害事象情報(則ち、障
害の発生した障害箇所の情報と障害の種類である障害モ
ードの情報)16bをマスター負荷制御手段(主系)2
6に転送して障害事象情報16bの表示を促すよう、多
重伝送ライン21に接続されて成る。
【0050】さらに各スレーブ負荷制御手段(従系)2
8,…,28には、図1に示すように、所定の各負荷2
2,…,22を駆動するための回路である負荷駆動回路
(IPS)30,…,30が、電源32と所定の各負荷
22,…,22との間に設けられている。
【0051】スレーブ負荷制御手段(従系)28,…,
28に装置されたCPUには、図11に示すように、所
定数の負荷駆動回路(IPS)30,…,30、通信用
I/F回路、入力I/F回路、等が接続されている。さ
らに所定数の負荷駆動回路(IPS)30,…,30、
通信用I/F回路、入力I/F回路には、図11に示す
ように、各々所定のコネクタ(具体的には、図9におけ
るB1〜B19)が接続されている。例えば、負荷駆動
回路(IPS1)30,…,30は、コネクタB8(図
11に←で示す)に接続されている。
【0052】図12(a)にこれらのコネクタ(B1〜
B19)の配置を示す。さらに、各コネクタ(B1〜B
19)には、図12(b)に示すように、各々所定数の
コネクタ端子が設けられている。例えば、コネクタB8
には、図12(b−1)に示すように、8個のコネクタ
端子が設けられている。
【0053】具体的には、図12(c)に示すように、
1番のコネクタ端子と4番のコネクタ端子とには、負荷
駆動回路(IPS1)30,…,30における、第一の
負荷駆動回路(IPS1−1)30,…,30と第二の
負荷駆動回路(IPS1−2)30,…,30とが各々
接続されている。
【0054】次に、本発明の実施の形態の障害監視シス
テム10の構成を説明する。本発明の実施の形態の障害
監視システム10は、負荷制御情報24aを多重伝送ラ
イン21を介して多重化処理するマスター負荷制御手段
(主系)26と、負荷制御情報24aを多重伝送ライン
21を介して多重化処理するとともに、制御対象の負荷
22,…,22として車両に搭載されているルームラン
、エアコン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等の電
装品への電力供給を、多重化処理された負荷制御情報2
4aに基づいて制御することができる複数のスレーブ負
荷制御手段(従系)28,…,28とが多重伝送ライン
21を介して接続されて成る車両用の多重伝送装置20
に発生する障害を検出するものであって、図1に示すよ
うに、障害診断部16と障害診断表示部12とを備えて
成る。
【0055】障害診断部16は、各負荷制御手段24,
…,24(本発明の実施の形態では、マスター負荷制御
手段(主系)26と各スレーブ負荷制御手段(従系)2
8,…,28)に装置されており、各負荷制御手段2
4,…,24(本発明の実施の形態では、マスター負荷
制御手段(主系)26と各スレーブ負荷制御手段(従
系)28,…,28)に発生した障害(例えば、ワイヤ
ーハーネス(W/H)の短絡状態、負荷駆動回路(IP
S)30,…,30自体の過熱または過電流状態やヒュ
ーズ31に規定以上の過電流が流れたときのヒューズ3
1の溶断状態)を各々検出して、各々に対して障害事象
情報(則ち、障害の発生した障害箇所の情報と障害の種
類である障害モードの情報)16bを生成するものであ
る。
【0056】本発明の実施の形態における障害診断部1
6が検出できる障害は、図6に示すように、以下の3種
類である。多重伝送ライン21の片側ショート状態、片
側オープン状態、通信エラー状態等の通信障害、マスタ
ー負荷制御手段(主系)26に装置された所定数(10
本)のヒューズ31の溶断、ワイヤーハーネスの短絡状
態、負荷22,…,22の短絡状態および開放状態、負
荷22,…,22の駆動回路(IPS30,…,30)
の過熱または過電流、負荷制御手段24,…,24のヒ
ューズの溶断等の出力障害。
【0057】本発明の実施の形態の障害診断表示部12
に表示されるデータは、図6または図8に示すように、
障害の発生した障害箇所の情報と障害の種類である障害
モードの情報(則ち、障害事象情報16b)である。な
お、障害事象情報16bの他に負荷制御情報24aを表
示するようにすることも可能である。
【0058】負荷制御情報24aは、SW状態データ、
電動格納ミラーデータ、ミラーヒーターデータ、二階ワ
イパーデータ、扉(開閉)データ、時計データ、時計表
示の有無データ、負荷駆動回路(IPS)30,…,3
0のダイアグデータ、ヒューズの溶断の有無データ、通
信障害有無データ、SWのデータアドレス、SWの制御
データ等から構成されている。
【0059】次に作用を説明する。図2(a)は本発明
の実施の形態にかかる負荷駆動回路(IPS)30,
…,30の電気回路図であり、図2(b)は負荷駆動回
路(IPS)30,…,30におけるオープンまたはシ
ョートの判断を実行するときに用いるタイミングチャー
トである。図3は負荷駆動回路(IPS)30,…,3
0におけるオープンまたはショートの判断を実行すると
きに用いる論理図である。図4は本発明の実施の形態に
かかる負荷駆動回路(IPS)30,…,30の動作を
説明するためのタイム・シーケンス・ダイアグラムであ
る。図5は本発明の実施の形態にかかる障害監視システ
ム10において警告される障害の表示のタイミングを示
す図である。図6は本発明の実施の形態にかかる障害監
視システム10において警告される障害の障害箇所、障
害モード、および表示の間の対応関係を示しすテーブル
である。図8は本発明の実施の形態にかかる障害監視シ
ステム10において警告される障害の表示例である。
【0060】先ず、本発明の実施の形態における多重伝
送装置20の作用を説明する。単一のマスター負荷制御
手段26と少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(従
系)28,…,28とを備えて成る本発明の実施の形態
の多重伝送装置20は、マスター負荷制御手段(主系)
26およびスレーブ負荷制御手段(従系)28,…,2
8の負荷制御情報24aを多重伝送ライン21を介して
多重化処理することができる。
【0061】マスター負荷制御手段26は、負荷制御情
報24aを用いた主系としての多重化処理をスレーブ負
荷制御手段28,…,28に対して実行するとともに、
障害が発生した際に、自己の障害診断部16が生成した
障害事象情報(則ち、障害の発生した障害箇所の情報と
障害の種類である障害モードの情報)16bを障害診断
表示部(本発明の実施の形態では、EEPROMを用い
たICカード)12に転送して、表示等の警告の実行を
促すことができる。
【0062】さらにマスター負荷制御手段(主系)26
において、電源32と所定の各負荷22,…,22との
間に設けられている負荷駆動回路(IPS)30,…,
30は、所定の各負荷22,…,22を駆動することが
できる。CPUと接続されているIPS(則ち、負荷2
2,…,22の駆動回路)30,…,30は、半導体パ
ワー素子を用いて構成されており、CPUからの出力1
を受信して、負荷22,…,22の短絡状態および開放
状態、ワイヤーハーネス(W/H)の短絡状態、負荷駆
動回路(IPS)30,…,30自体の過熱または過電
流のチェックを実行し、その結果に応じて、IPS出力
(つまり、図2(a)における入力1と入力2)を生成
して、障害事象情報(則ち、障害の発生した障害箇所の
情報と障害の種類である障害モードの情報)16bの生
成を障害診断部16に対して促すことができる。
【0063】IPS(駆動回路)30,…,30は、図
3に示す論理図に従って、正常動作状態、負荷22,
…,22の短絡状態または開放状態、負荷制御手段2
4,…,24に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態
または開放状態、負荷駆動回路の過熱または過電流、等
の障害を検出することができる。
【0064】具体的には、図2(b)に示すように、C
PUの出力(I)をHにした状態での、IPS(駆動回
路)30,…,30からの出力1(=S;ステータス)
と出力2(=O;出力)とを比較することによって、正
常動作状態、負荷22,…,22の短絡状態または開放
状態等の判定が行われる。
【0065】ヒューズ31は、接続された負荷22,
…,22に規定以上の過電流が流れたときに、溶断する
ことにより、過大な電流が負荷22,…,22に流れな
いようにするとともに、障害事象情報(則ち、障害の発
生した障害箇所の情報と障害の種類である障害モードの
情報)16bの生成を障害診断部16に対して促すこと
ができる。
【0066】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断部16は、マスター負荷制御手段(主
系)26に発生した障害を検出して障害事象情報(則
ち、障害の発生した障害箇所の情報と障害の種類である
障害モードの情報)16bを生成することができる。
【0067】単一のマスター負荷制御手段(主系)26
と少なくとも1つのスレーブ負荷制御手段(従系)2
8,…,28との間には、通信における優先度が予め設
定されている。マスター負荷制御手段(主系)26は主
系であるため、その優先度が最も高い。また、スレーブ
負荷制御手段(従系)28,…,28間においては、優
先度は所定の順番によって予め決定されている。
【0068】負荷22,…,22の制御内容である負荷
制御情報24aとは、負荷22,…,22の種類(例え
ば、車両に搭載されている電装品であるルームランプ
エアコン、ワイパー、ウィンドウォッシャー等、制御方
法(例えば、ルームランプの点滅周期、点灯照度および
扉連動点灯の制御、エアコンのON/OFF等の電力供
給の制御を意味する。
【0069】各スレーブ負荷制御手段28,…,28
は、多重化処理における従系であって、多重化処理され
た負荷制御情報24aに基づいて、負荷22,…,22
の制御を実行するとともに、障害が発生した際に、自己
の障害診断部16が生成した障害事象情報(則ち、障害
の発生した障害箇所の情報と障害の種類である障害モー
ドの情報)16bをマスター負荷制御手段(主系)26
に転送することができる。
【0070】さらに各スレーブ負荷制御手段(従系)2
8,…,28において電源32と所定の各負荷22,
…,22との間に設けられている負荷駆動回路(IP
S)30,…,30は、図1に示すように、所定の各負
荷22,…,22を駆動することができる。各スレーブ
負荷制御手段(従系)28,…,28に装置された障害
診断部16は、各スレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28に発生した障害を検出して障害事象情報(則
ち、障害の発生した障害箇所の情報と障害の種類である
障害モードの情報)16bを生成するとともに、障害事
象情報16bを時系列順に並べた障害事象情報(則ち、
障害の発生した障害箇所の情報と障害の種類である障害
モードの情報)16bを生成することができる。
【0071】次に多重伝送装置20における多重化処理
の作用を説明する。多重伝送装置20における多重化処
理では、各負荷制御手段24,…,24の送信の順番
(所謂、優先度)が予め決まっている。マスター負荷制
御手段(主系)26は、主系であるので先ず最初に自ら
の負荷制御情報24aの送信を行い、その後自らの負荷
制御情報24aの送信を完了すると受信待ち状態にな
り、スレーブ負荷制御手段(従系)28,…,28の障
害診断表示部12に表示されている負荷制御情報24a
の受信を完了すると再度受信待ち状態となる。
【0072】負荷制御情報24aは、図7に示すような
送信データの構造に従って、障害事象情報16bと一緒
に転送される。例えば、図7では、第一の負荷駆動回路
(IPS1−1)30,…,30(図中↓で示した箇
所)と第二の負荷駆動回路(IPS1−2)30,…,
30(図中↓で示した箇所)におけるオープン(つま
り、開放状態)/ショート(短絡状態)に関する情報が
生成されている。
【0073】マスター負荷制御手段(主系)26が実行
する多重通信において、図7に示すように、多重化処理
されて伝送される負荷制御情報24aが正常に通信され
たかをチェックするためのチェックサムデータを多重通
信の通信プロトコル内に定義することによって、多重伝
送ライン21における通信障害の障害を検出することが
できる。
【0074】さらに、マスター負荷制御手段(主系)2
6が実行する多重通信において、多重化処理されて伝送
される負荷制御情報24aが正常に通信されたかをチェ
ックするために、送信確認用の確認用ACKと受信確認
用の受信正常ACKとを授受する通信プロトコルを用い
ることによって、多重伝送ライン21における通信障害
の障害を検出することができる。
【0075】スレーブ負荷制御手段(従系)28,…,
28は先ず受信待ち状態になり、マスター負荷制御手段
(主系)26からの負荷制御情報24aの受信を完了す
ると送信を開始し、その後送信を完了すると、再び受信
待ちとなる。次に障害監視システム10の作用を説明す
る。
【0076】本発明における障害監視システム10は、
各負荷制御手段24,…,24(つまり、マスター負荷
制御手段(主系)26またはスレーブ負荷制御手段(従
系)28,…,28)において発生した負荷22,…,
22の短絡状態または開放状態、負荷制御手段24,
…,24に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態また
は開放状態、負荷駆動回路の過熱または過電流、負荷制
御手段24,…,24のヒューズ31の溶断、多重伝送
ライン21における通信障害等の障害を検出して障害事
象情報則ち、障害の発生した障害箇所の情報と障害の種
類である障害モードの情報16bを生成するとともに、
障害事象情報16bを警告することができる。
【0077】これにより、多重伝送装置20に障害が発
生した時点での障害箇所と障害モードとを、即座に(則
ち、リアルタイムで)検出するとともにその旨を警告す
ることが可能であり、突発的または瞬時に発生する障害
や再現性のないまたは不規則に発生する障害の究明が容
易になる。
【0078】更に詳しく本発明の実施の形態の障害監視
システム10の作用について説明する。マスター負荷制
御手段(主系)26は、障害が発生した際に、障害の検
出を自己の障害診断部16に促すとともに、障害診断部
16が生成した障害事象情報16bの表示を障害診断表
示部12に促すことができる。
【0079】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断部16は、多重伝送装置20内におけ
る、障害の発生した障害箇所と障害の種類である障害モ
ードとを検出するとともに、障害箇所と障害モードとに
基づく障害事象情報16bを生成することができる。
【0080】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断表示部12は、マスター負荷制御手段
(主系)26が生成した障害事象情報16bを受信し
て、障害が発生した旨を警告することができる。障害診
断表示部12における表示のタイミングは、図4に示す
ようなタイム・シーケンス・ダイアグラムに従う。則
ち、負荷駆動回路(IPS)30,…,30が、負荷2
2,…,22の短絡状態または開放状態、負荷制御手段
24,…,24に接続されたワイヤーハーネスの短絡状
態または開放状態、負荷駆動回路の過熱または過電流を
検出して、IPS出力(則ち、図2(bの入力2
(O)))がONになったときに、障害診断表示部12
の警告の表示が実行される。
【0081】また、図5に示すように、電源投入時にユ
ーザーコードを表示することができる。また、障害診断
時に、複数の障害事象情報16bを表示するときは、2
番目以降の表示を所定の時間経過後(本発明の実施の形
態では、0.5S(=秒))に順次実行するようにして
いる。
【0082】障害診断表示部12に表示される障害事象
情報16bの表示フォーマットは、図6に示すテーブル
に従う。同図の障害診断表示例の欄に示したように、警
告される障害の障害箇所、障害モードの順で表示され
る。 ヒューズ31の溶断の検出においては、図6およ
び図8(c−1,c−2)に示すように、[障害モード
がヒューズ31の溶断である旨の記号、当該ヒューズの
番号]、[当該ヒューズの接続されているコネクタ番
号、当該コネクタにおける端子番号]に順番で表示が実
行される。
【0083】[当該ヒューズの接続されているコネクタ
番号、当該コネクタにおける端子番号]が複数検出され
たときには、図8に示すように、0.5秒おきに順次表
示するようにしている。例えば、マスター負荷制御手段
26においては、図10(c−2)に示すように、コネ
クタA13の3番のコネクタ端子と6番のコネクタ端子
と7番のコネクタ端子と8番のコネクタ端子とには、ヒ
ューズ(F1)31における、第一のヒューズ(F1−
1)31と第二のヒューズ(F1−2)31と第三ヒュ
ーズ(F1−3)31と第四ヒューズ(F1−4)31
が各々接続されているので、図8(c−1)に示すよう
に、[F−01]の表示に続いて、[1303]→[1
306]→[1307]→[1308]の順番で表示さ
れることになる。
【0084】同様に、コネクタA13の1番のコネクタ
端子と2番のコネクタ端子と4番のコネクタ端子と5番
のコネクタ端子とには、ヒューズ(F2)31におけ
る、第一のヒューズ(F2−1)31と第二のヒューズ
(F2−2)31と第三ヒューズ(F2−3)31と第
四ヒューズ(F2−4)31が各々接続されているの
で、図8(c−2)に示すように、[F−02]の表示
に続いて、[1301]→[1302]→[1304]
→[1305]の順番で表示されることになる。
【0085】また、コネクタA10の6番のコネクタ端
子と7番のコネクタ端子とには、負荷駆動回路(IPS
1)30,…,30における、第一の負荷駆動回路(I
PS1−1)30,…,30と第二の負荷駆動回路(I
PS1−2)30,…,30とが各々接続されているの
で、図8(d−1)に示すように、[2−10]の表示
に続いて、[06−0]→[2−10]→[07−0]
の順番で表示されることになる。
【0086】同様に、コネクタA10の3番のコネクタ
端子と8番のコネクタ端子とには、負荷駆動回路(IP
S2)30,…,30における、第一の負荷駆動回路
(IPS2−1)30,…,30と第二の負荷駆動回路
(IPS2−2)30,…,30とが各々接続されてい
るので、図8(d−2)に示すように、[2−10]の
表示に続いて、[03−0]→[2−10]→[08−
0]の順番で表示されることになる。
【0087】また例えば、スレーブ負荷制御手段28,
…,28においては、図12(c)に示すように、コネ
クタB8の1番のコネクタ端子と4番のコネクタ端子と
には、負荷駆動回路(IPS1)30,…,30におけ
る、第一の負荷駆動回路(IPS1−1)30,…,3
0と第二の負荷駆動回路(IPS1−2)30,…,3
0とが各々接続されているので、図8(e−1)に示す
ように、[3−08]の表示に続いて、[01−0]→
[3−08]→[04−0]の順番で表示されることに
なる。
【0088】同様に、コネクタB8の3番のコネクタ端
子と8番のコネクタ端子とには、負荷駆動回路(IPS
2)30,…,30における、第一の負荷駆動回路(I
PS2−1)30,…,30と第二の負荷駆動回路(I
PS2−2)30,…,30とが各々接続されているの
で、図8(e−2)に示すように、[3−08]の表示
に続いて、[02−0]→[3−08]→[05−0]
の順番で表示されることになる。
【0089】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断部16が検出できる障害モードは、負荷
22,…,22の短絡状態または開放状態、負荷制御手
段24,…,24に接続されたワイヤーハーネスの短絡
状態または開放状態、負荷駆動回路の過熱または過電
流、負荷制御手段24,…,24のヒューズ31の溶
断、多重伝送ライン21における通信障害、の中の少な
くとも1つである。
【0090】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された負荷制御手段24,…,24に電流検出手段を設
け、この電流検出手段によって負荷22,…,22に印
加される電流値、負荷制御手段24,…,24に接続さ
れたワイヤーハーネスに流れる電流値を測定してその値
を評価することによって、負荷22,…,22の短絡状
態または開放状態、負荷制御手段24,…,24に接続
されたワイヤーハーネスの短絡状態または開放状態、負
荷駆動回路の過熱または過電流、負荷制御手段24,
…,24のヒューズ31の溶断を検出することができ
る。なお、接続される負荷24,…,24やワイヤーハ
ーネスの種類に応じて、電流検出手段に代えて、インピ
ーダンス検出手段、電圧検出手段、電力検出手段等を適
宜用いることもできる。
【0091】また、マスター負荷制御手段(主系)26
が実行する多重通信において、多重化処理されて伝送さ
れる負荷制御情報24aが正常に通信されたかをチェッ
クするためのチェックサムデータを多重通信の通信プロ
トコル内に定義することによって、多重伝送ライン21
における通信障害の障害を検出することができる。
【0092】さらに、マスター負荷制御手段(主系)2
6が実行する多重通信において、多重化処理されて伝送
される負荷制御情報24aが正常に通信されたかをチェ
ックするために、送信確認用の確認用ACKと受信確認
用の受信正常ACKとを授受する通信プロトコルを用い
ることによって、多重伝送ライン21における通信障害
の障害を検出することができる。
【0093】つまり、多重伝送装置20を構成するマス
ター負荷制御手段(主系)26は、障害が発生した際に
即座に(則ち、リアルタイムで)、障害の検出を自己の
障害診断部16に促すとともに、障害診断部16が生成
した障害事象情報16bの表示を障害診断表示部12に
促すことができ、多重伝送装置20に障害が発生した時
点での障害箇所と障害モードとを、即座に(則ち、リア
ルタイムで)検出するとともにその旨を警告することが
可能であり、突発的または瞬時に発生する障害や再現性
のないまたは不規則に発生する障害の究明が容易にな
る。
【0094】各スレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28は、障害が発生した際に、障害の検出を自己の
障害診断部16に促すとともに、障害診断部16が生成
した障害事象情報16bを多重伝送ライン21を介して
マスター負荷制御手段(主系)26に装置された障害診
断表示部12に転送して、障害事象情報16bの表示則
ち、障害が発生した旨を警告を促すことができる。
【0095】各スレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28に装置された障害診断部16は、多重伝送装置
20内における、障害の発生した障害箇所と障害の種類
である障害モードとを検出するとともに、障害箇所と障
害モードとに基づく障害事象情報16bを生成すること
ができる。
【0096】マスター負荷制御手段(主系)26に装置
された障害診断表示部12は、各スレーブ負荷制御手段
(従系)28,…,28から転送されてきた障害事象情
報16bを受信して、障害事象情報16bの表示則ち、
障害が発生した旨を警告することができる。
【0097】各スレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28に装置された障害診断部16が検出できる障害
モードは、負荷22,…,22の短絡状態または開放状
態、負荷制御手段24,…,24に接続されたワイヤー
ハーネスの短絡状態または開放状態、負荷駆動回路の過
熱または過電流、負荷制御手段24,…,24のヒュー
ズ31の溶断、多重伝送ライン21における通信障害、
の中の少なくとも1つである。
【0098】各スレーブ負荷制御手段(従系)28,
…,28に装置された負荷制御手段24,…,24に電
流検出手段を設け、この電流検出手段によって負荷2
2,…,22に印加される電流値、負荷制御手段24,
…,24に接続されたワイヤーハーネスに流れる電流値
を測定してその値を評価することによって、負荷22,
…,22の短絡状態または開放状態、負荷制御手段2
4,…,24に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態
または開放状態、負荷駆動回路の過熱または過電流、負
荷制御手段24,…,24のヒューズ31の溶断を検出
することができる。なお、接続される負荷24,…,2
4やワイヤーハーネスの種類に応じて、電流検出手段に
代えて、インピーダンス検出手段、電圧検出手段、電力
検出手段等を適宜用いることもできる。
【0099】また、各スレーブ負荷制御手段(従系)2
8,…,28が実行する多重通信において、多重化処理
されて伝送される負荷制御情報24aが正常に通信され
たかをチェックするためのチェックサムデータを多重通
信の通信プロトコル内に定義することによって、多重伝
送ライン21における通信障害の障害を検出することが
できる。
【0100】さらに、各スレーブ負荷制御手段(従系)
28,…,28が実行する多重通信において、多重化処
理されて伝送される負荷制御情報24aが正常に通信さ
れたかをチェックするために、送信確認用の確認用AC
Kと受信確認用の受信正常ACKとを授受する通信プロ
トコルを用いることによって、多重伝送ライン21にお
ける通信障害の障害を検出することができる。
【0101】つまり、多重伝送装置20を構成する各ス
レーブ負荷制御手段(従系)28,…,28は、障害が
発生した際に即座に(則ち、リアルタイムで)、障害の
検出を自己の障害診断部16に促すとともに、障害診断
部16が生成した障害事象情報16bを多重伝送ライン
21を介して障害診断表示部12に転送して障害事象情
報16bの表示を促すことができ、多重伝送装置20に
障害が発生した時点での障害箇所と障害モードとを、即
座に(則ち、リアルタイムで)検出するとともにその旨
を警告することが可能であり、突発的または瞬時に発生
する障害や再現性のないまたは不規則に発生する障害の
究明が容易になる。
【0102】本発明の実施の形態における障害診断部1
6は、多重伝送ライン21の片側ショート状態、片側オ
ープン状態、通信エラー状態等の通信障害、マスター負
荷制御手段(主系)26に装置された所定数(10本)
のヒューズ31の溶断、ワイヤーハーネスの短絡状態、
負荷22,…,22の短絡状態および開放状態、負荷2
2,…,22の駆動回路(IPS30,…,30)の過
熱または過電流、負荷制御手段24,…,24のヒュー
ズの溶断等の出力障害、を検出することができる。
【0103】このような障害診断部16を設けることに
より、負荷22,…,22の短絡状態および開放状態、
負荷駆動回路の過熱または過電流、ヒューズの溶断、も
しくは多重伝送ライン21における通信障害等の障害が
発生した時点での(則ち、実時間での)障害事象情報
(則ち、障害の発生した障害箇所の情報と障害の種類で
ある障害モードの情報)16bを得ることが可能となる
ので、突発的または瞬時に発生する障害や再現性のない
または不規則に発生する障害の究明が容易になる。
【0104】なお、本発明の実施の形態の障害診断表示
部12は、障害事象情報16b(本発明の実施の形態で
は、障害事象情報16b(障害モードデータ)、障害出
力箇所データ、障害日データから構成されている)を表
示等によって警告することができることに加えて、負荷
制御情報24a(本発明の実施の形態では、SW状態デ
ータ、電動格納ミラーデータ、ミラーヒーターデータ、
二階ワイパーデータ、扉(開閉)データ、時計データ、
時計表示の有無データ、負荷駆動回路(IPS)30,
…,30のダイアグデータ、ヒューズの溶断の有無デー
タ、通信障害有無データ、SWのデータアドレス、SW
の制御データ等から構成されている)、ユーザーコード
と車両種類とシリアル番号、登録年月日等を表示するこ
とができる。
【0105】以上説明したように本発明の実施の形態の
重伝送装置20を構成するマスター負荷制御手段26に
よれば、障害が発生した際に即座に(則ち、リアルタイ
ムで)、障害の検出を自己の障害診断部16に促すとと
もに、障害診断部16が生成した障害事象情報16bの
表示を障害診断表示部12に促すことができ、多重伝送
装置20に障害が発生した時点での障害箇所と障害モー
ドとを、即座に(則ち、リアルタイムで)、リアルタイ
ムで検出するとともにその旨を警告することが可能であ
り、突発的または瞬時に発生する障害や再現性のないま
たは不規則に発生する障害の究明が容易になる。
【0106】同様に、多重伝送装置20を構成する各ス
レーブ負荷制御手段28,…,28によれば、障害が発
生した際に即座に則ち、リアルタイムで、障害の検出を
自己の障害診断部16に促すとともに、障害診断部16
が生成した障害事象情報16bを多重伝送ライン21を
介して障害診断表示部12に転送して障害事象情報16
bの表示を促すことができ、多重伝送装置20に障害が
発生した時点での障害箇所と障害モードとを、即座に則
ち、リアルタイムで検出するとともにその旨を警告する
ことが可能であり、突発的または瞬時に発生する障害や
再現性のないまたは不規則に発生する障害の究明が容易
になる。
【0107】
【発明の効果】本発明にかかる障害監視システムによれ
ば、多重伝送装置を構成するマスター負荷制御手段は、
障害が発生した際に、障害の検出を自己の障害診断部に
促すとともに、障害診断部が生成した障害事象情報の表
示を障害診断表示部に促すことができるので、多重伝送
装置に障害が発生した時点での障害箇所と障害モードと
を、即座に(則ち、リアルタイムで)検出するとともに
その旨を警告することが可能となる。
【0108】これにより、突発的または瞬時に発生する
障害や再現性のないまたは不規則に発生する障害を、即
座に(則ち、リアルタイムで)究明することが容易にな
る。同様に、多重伝送装置を構成する各スレーブ負荷制
御手段は、障害が発生した際に、障害の検出を自己の障
害診断部に促すとともに、障害診断部が生成した障害事
象情報を多重伝送ラインを介して障害診断表示部に転送
して障害事象情報の表示を促すことができ、多重伝送装
置に障害が発生した時点での障害箇所と障害モードと
を、即座に(則ち、リアルタイムで)検出するとともに
その旨を警告することが可能となる。
【0109】これにより、突発的または瞬時に発生する
障害や再現性のないまたは不規則に発生する障害を、即
座に(則ち、リアルタイムで)究明することが容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる障害監視システム
の機能ブロック図である。
【図2】同図(a)は本発明の実施の形態にかかる負荷
駆動回路(IPS)の電気回路図であり、同図(b)は
負荷駆動回路(IPS)におけるオープンまたはショー
トの判断を実行するときに用いるタイミングチャートで
ある。
【図3】負荷駆動回路(IPS)におけるオープンまた
はショートの判断を実行するときに用いる論理図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態にかかる負荷駆動回路(I
PS)の動作を説明するためのタイム・シーケンス・ダ
イアグラムである。
【図5】本発明の実施の形態にかかる障害監視システム
において警告される障害の表示のタイミングを示す図で
ある。
【図6】本発明の実施の形態にかかる障害監視システム
において警告される障害の障害箇所、障害モード、およ
び表示の間の対応関係を示しすテーブルである。
【図7】本発明の実施の形態にかかる障害監視システム
において転送される、負荷制御情報と障害事象情報とで
構成される送信データの構造を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる障害監視システム
において警告される障害の表示例である。
【図9】本発明の実施の形態にかかるマスター負荷制御
手段の機能ブロック図である。
【図10】同図(a)は本発明の実施の形態にかかるマ
スター負荷制御手段に装置されたコネクタ類の配置を示
した図であり、同図(b)はコネクタのコネクタ端子番
号の配置を示した図であり、同図(c)は具体的なコネ
クタの端子配置を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかるスレーブ負荷制
御手段の機能ブロック図である。
【図12】同図(a)は本発明の実施の形態にかかるス
レーブ負荷制御手段に装置されたコネクタ類の配置を示
した図であり、同図(b)はコネクタのコネクタ端子番
号の配置を示した図であり、同図(c)は具体的なコネ
クタの端子配置を示した図である。
【図13】従来の障害監視システムを示す機能ブロック
図である。
【符号の説明】
10 障害監視システム 12 障害診断表示部 16 障害診断部 16b 障害事象情報 20 多重伝送装置 21 多重伝送ライン 22,…,22 負荷 24,…,24 負荷制御手段 24a 負荷制御情報 26 マスター負荷制御手段 28,…,28 スレーブ負荷制御手段 30,…,30 負荷駆動回路(IPS) 31 ヒューズ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 19/00 B60R 16/02 665 H04B 3/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多重伝送ラインを介して多重化処理され
    た負荷制御情報に基づいて、各々に接続された負荷の制
    御が可能な負荷制御手段が少なくとも1つ接続されて成
    る多重伝送装置に発生する障害を検出する障害監視シス
    テムにおいて、 前記多重伝送装置内における、障害の発生した障害箇所
    と当該障害の種類である障害モードとを検出するととも
    に、当該障害箇所と当該障害モードとに基づく障害事象
    情報を生成することができる障害診断部と、前記障害事
    象情報を警告することができる障害診断表示部とを備え
    て成り、 前記多重伝送装置は、前記障害診断部を備えた単一のマ
    スター負荷制御手段と前記障害診断部を備えた少なくと
    も1つのスレーブ負荷制御手段とを備えて成り、 前記マスター負荷制御手段は、障害が発生した際に、前
    記障害の検出を自己の前記障害診断部に促すとともに、
    当該障害診断部が生成した前記障害事象情報の表示を前
    記障害診断表示部に促し、 前記各スレーブ負荷制御手段は、障害が発生した際に、
    前記障害の検出を自己の前記障害診断部に促すととも
    に、当該障害診断部が生成した前記障害事象情報を前記
    多重伝送ラインを介して前記障害診断表示部に転送して
    当該障害事象情報の表示を促すこ とを特徴とする障害監
    視システム。
  2. 【請求項2】 前記障害診断部が検出できる障害モード
    は、 前記負荷の短絡状態または開放状態、前記負荷制御手段
    に接続されたワイヤーハーネスの短絡状態または開放状
    態、負荷駆動回路の過熱または過電流、前記負荷制御手
    段のヒューズの溶断、前記多重伝送ラインにおける通信
    障害、の中の少なくとも1つであることを特徴とする請
    求項1に記載の障害監視システム。
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