JPH09512831A - ジベンズイミダゾール誘導体 - Google Patents
ジベンズイミダゾール誘導体Info
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- JPH09512831A JPH09512831A JP8516410A JP51641096A JPH09512831A JP H09512831 A JPH09512831 A JP H09512831A JP 8516410 A JP8516410 A JP 8516410A JP 51641096 A JP51641096 A JP 51641096A JP H09512831 A JPH09512831 A JP H09512831A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、詳しくはスタフィロコッカス(Staphylococcus)、エンテロコッカス(Enterococcus)及びへリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)に対して、抗菌効果を有する、式(I)[式中、R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−、C6H3(OH)R4−又は複素環式基を表し;R3は、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシ又はシアノを表し;そしてR4は、ハロゲン、低級アルキル又は低級アルコキシを表す]で示される新規及び既知のジベンズイミダゾール、並びに一般式(I)の化合物の薬学的に有用な塩に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
ジベンズイミダゾール誘導体
本発明は、ジベンズイミダゾール誘導体に関する。詳しくは本発明は、一般式
(I):
[式中、
R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−、C6H3(O
H)R4−又は複素環式基を表し;
R3は、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシ又はシアノを表し;そして
R4は、ハロゲン、低級アルキル又は低級アルコキシを表す]で示される2,
2′−ビス−置換6,6′−ジベンズイミダゾール、及び一般式(I)の化合物
の薬学的に使用しうる塩に関する。
これらの化合物は、
4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール、
3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール、
4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2−イル]−フェニルアミン、及び
4−[2′−(4−シアノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2−イル]−ベンゾニトリルを除いて新規である。
式(I)の化合物及び薬学的に使用しうるこれらの塩は、主としてスタ
フィロコッカス(Staphylococcus)及びエンテロコッカス・フェーカリス(Enter
ococcus faecalis)のようなグラム陽性病原体に対して、非常に良好な抗菌活性
を示す。更にこれらはまた、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)に
対して良好な活性を示す。
したがってこれらは、このような病原体により引き起こされる疾患の予防及び
治療に適している。
対称形をしたビス−ベンズイミダゾールは、ポリベンズイミダゾールの調製の
ための出発物質として文献に報告されている(J.Org.Chem.,42, 3485-3491[19
77])。特に細菌性疾患の予防又は治療のための、治療上活性な物質としてのこれ
らの化合物の用途は新規である。
本発明の目的は、治療上活性な物質として(特に細菌性病原体に対する活性物
質として)使用するための一般式(I)の化合物及び薬学的に使用しうるその塩
;1つ以上の、請求項1項記載の一般式(I)の化合物又は薬学的に使用しうる
その塩を含有する医薬;細菌性病原体により引き起こされる疾患の制御又は予防
における、及び上述の適応症用の医薬の製造のための、これらの化合物の用途;
並びに式(I)の新規化合物、薬学的に使用しうるその塩及びこれらの新規化合
物及び塩の製造法である。
本説明中で使用される「低級アルキル」という用語は、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルな
どのような、便利には7つまでの、好ましくは4つまでのC原子を有するものを
意味する。
ハロゲンは、塩素、臭素、フッ素又はヨウ素を意味する。
「低級アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して結合している低級アルキ
ル残基を意味する。
本説明による「複素環式基」という用語は、少なくとも1つの、O、S
又はNのような複素原子を有する5員又は6員不飽和環、例えば、フリル、ピラ
ニル、チエニル、ピロリル又はピリジルを意味する。
治療的に活性な物質として使用するために特に好ましい化合物は、R1及びR2
が、同一であるか又は異なって、C6H4R3−又はC6H3(OH)R4−を表し;R3
及びR4は、上記と同義であって、かつ置換基が、好ましくはフェニル環の4位
又は場合により3位にある、式(I)の化合物である。
R3、R4、又はR1もしくはR2がC6H3(OH)R4−である場合のヒドロキシ
基が、4位に位置するとき、抗菌活性は特に高いことが見い出された。そしてフ
ェニル環の4位にヒドロキシ基が位置する化合物が、特に好ましい。以下の化合
物は、治療的に活性な物質として使用するために特に好ましい:
4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール;
3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール;
4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2−イル]−フェニルアミン;
2−フルオロ−4−[2′−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−
6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール;
4−[2′−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ
ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール;
5−[2′−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ
ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール;
2,2′−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイ
ミダゾール;
2,2′−ビス−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ
ール;
4−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール
−2−イル]−フェノール;
4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−ベンゾニトリル。
R1及びR2が同義である、式(I)の対称的に置換されている化合物は、本発
明により、式(II):
で示される化合物を、残基R1又はR2を生成する過剰量の反応性化合物と反応さ
せることにより製造することができる。
R1及びR2が同義ではない、式(I)の非対称に置換されている化合物は、本
発明により、式(II)の化合物を、残基R1及びR2を生成する2つの異なる反応
性化合物と同時に反応させることにより製造することができる。
式(I)の対称又は非対称化合物の別の可能な製造法は、式(III):
[式中、R1は、上記と同義である]で示される化合物を、残基R1又はR2を生
成する反応性物質と反応させることを含む。
式(I)の対称的に置換されている化合物のみでなく、非対称に置換さ
れている化合物も、必要であれば、薬学的に使用しうる塩に変換することができ
る。
以下のものは、例えば、式(I)の化合物の製造に適した反応性化合物として
使用することができる:
3−又は4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド、
4−ヒドロキシ−安息香酸エチルイミドエステル、
4−アミノ−ベンズアルデヒド、
3−フルオロ−4−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド、
4−ヒドロキシ−3−メチル−ベンズアルデヒド、
4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズアルデヒド、
4−メトキシ−ベンズアルデヒド、
4−エトキシ−ベンズアルデヒド、
3−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンズアルデヒド、
フランカルボン酸エチルイミドエステル、
4−シアノ−ベンズアルデヒド。
他の適切に置換されたアルデヒド、酸、エステル、無水物、アルキルイミド又
はアシルハロゲン化物(Chem.Rev.74,279-314; The Chemistry of Heterocyc
lic Compounds,Part I,Vol.40,pp.1-286, 1981; Comprehensive Heterocycl
ic Chemistry,Vol.5,pp.457-487に記載されている)も好適である。
式(I)の対称的に置換されている化合物の製造のために、3,3′−ジアミ
ノ−ベンジジン(II)を、残基R1又はR2を生成する反応性化合物と反応させる
。
これは、3,3′−ジアミノ−ベンジジンを、溶媒(例えばエタノール)中の
2倍量の該反応性誘導体と、使用される溶媒の沸点で数時間反応
させることにより行うのが好都合である。
反応性誘導体としてアルデヒドを使用するときには、式(I)の化合物の製造
のための添加剤としてNa2S2O5又はニトロベンゼンが特に適している。酸、
エステル、無水物、アルキルイミド又はアシルハロゲン化物を使用するときには
、HCl(J.Chem.Soc.,2393-2399,[1928])、ポリリン酸(J.Amer.Chem
.Soc.79,427-429[1957])又は場合によりニトロベンゼン(Synth.Commun.20
,955-963[1990])が適している。
非対称に置換されているジベンズイミダゾールの製造は、同様な方法で行うこ
とができる。
3,3′−ジアミノ−ベンジジン(II)から出発して、2つの異なる反応性化
合物、例えば2つの異なる置換アルデヒドと反応させる。
こうして、例えば、3,3′−ジアミノ−ベンジジンを、エタノール中で4−
ヒドロキシ−ベンズアルデヒド及び4−エトキシ−ベンズアルデヒドと、Na2
S2O5を添加して還流しながら数時間撹拌して反応させることにより、化合物4
−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−2
−イル]−フェノールが得られる。
この反応溶液は、非対称に置換されているジベンズイミダゾールに加えて、対
応する対称化合物も含有する。
対称又は非対称置換ジベンズイミダゾール誘導体はまた、式(III):
で示される化合物を、残基R1又はR2を生成する前述の反応性化合物と反応させ
ることにより得られる。この反応は、上述の方法と同様に行われる。
薬学的に使用しうる塩は、既知の方法により製造することができる。例えば、
下記の無機又は有機酸により、式(I)の遊離塩基を対応する塩に変換すること
ができる:塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン
酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など
。
好ましい塩は、式(I)の塩基性化合物から、例えばHClメタノール溶液に
より製造することができる塩酸塩である。
式(I)の化合物の製造に必要な出発化合物は、既知の市販の製品、例えば、
化合物(II)であるか、又はそれ自体既知の方法により容易に調製することがで
きる。
こうして、例えば、化合物(III)は、3−アミノ−3′−ニトロ−ベンジジ
ンを、残基R1を生成する反応性化合物、例えば、4−ヒドロキシ−ベンズアル
デヒドと反応させて、次いで単離された中間体のニトロ基を水素化してアミノ基
にすることにより得ることができる。この水素化は、文献に報告されている方法
、例えば、ラネーニッケルの存在下、水素又はヒドラジンにより行われる。
得られた化合物(III)は、次に、前記したように、残基R1又はR2を生成す
る別の化合物により、式(I)のジベンズイミダゾールに変換することができる
。残基R1又はR2を含有し、かつ化合物(I)の製造に必要な全ての反応性化合
物は、既知化合物であるか、かつ/又は文献に報告された方法と同様の方法で調
製することができる。
例えば、4−ヒドロキシ安息香酸エチルイミドエステルは、以下のように調製
することができる:
溶媒混合物(例えばクロロホルム−エタノール混合物)中の4−ヒドロキシ−
ベンゾニトリルを、乾燥HClガスにより、生じた塩酸塩を合間に
分離しながら室温で数回処理する。次に生じたエステルを、更に精製することな
く式(I)の化合物に変換することができる。
前述のように、式(I)の置換6,6′−ジベンズイミダゾール及び薬学的に
使用しうるその塩は、極めて有用な薬理学的性質を有する。表1に、種々の細菌
株に対するこれらの(インビトロでの)活性、主としてグラム陽性細菌に対する
これらの非常に良好な活性を示す。抗菌活性の評価
グラム陽性及びグラム陰性株に対する調査物質の最小阻止濃度(MIC)は、
標準的寒天法を用いて測定した。化合物は少量のジメチルスルホキシド中に溶解
し、水で希釈して、50℃で液化DST寒天に加えた。こうして作製した寒天プ
レートを直ちに試験に使用した。試験濃度は、128〜0.06μg/mlの範囲で
ある。細菌接種溶液は、一晩増殖させた前培養物から調製し、希釈して、接種装
置(Denley A400)を用いて寒天表面に接種した。プレートを35℃で20時間イ
ンキュベートした。視認できる増殖を阻止した物質の最低濃度としてMICを決
定した。極く僅か見える濁り及び5コロニー未満の増殖は無視した。抗菌活性の
測定(表1)は、遊離塩基についてだけでなく、各化合物の塩酸塩についても行
った。実験誤差内で同じ値が得られた。
ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)に対する抗菌活性は、下記
の変更をして上述の方法と同様に行った:化合物は、5%ヒツジ血液添加物を含
有するMueller-Hinton寒天に加えた。試験濃度は、10〜0.1μg/mlの範囲で
ある。前インキュベーション時間は5日間とし、インキュベーション時間は、ヘ
リコバクター・ピロリ(H.pylori)K1585では4日間、そしてヘリコバクタ
ー・ピロリPN81では7日間とした。
本発明の生成物は、例えば、非経口又は経腸的投与に適した、医薬用の、有機
又は無機担体物質(例えば、水、ゼラチン、アラビアゴム、乳糖、デンプン、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポリアルキレングリコール、ワセリ
ンなど)と混合された本発明の生成物又はその塩を含有する医薬製剤の形で、医
薬として使用することができる。この医薬製剤は、固体(例えば、錠剤、糖衣錠
、坐剤、カプセル剤として)で、又
は液体(例えば、液剤、懸濁剤又は乳剤として)で存在してよい。これらは、滅
菌するか、及び/又は保存料、安定化剤、湿潤剤若しくは乳化剤、浸透圧を変化
させるための塩、麻酔剤若しくは緩衝剤のような補助剤を含有してもよい。式(
I)の化合物及びその塩は、好ましくは非経口投与が考慮され、この目的のため
、好ましくは、水又は等張性食塩水のような通常の希釈剤による希釈のための、
凍結乾燥物又は乾燥粉末として処方される。
一般式(I)の化合物及び薬学的に許容しうる塩基とのその塩の用量は、広い
範囲で変化してよく、当然ながら各々の場合に、個々の要求及び制御すべき病原
体に適合させる。
前述のように、一般式(I)の化合物又は薬学的に許容しうるその塩を含有す
る医薬も、同様に本発明の目的であり、更には、このような医薬の製造方法も本
発明の目的であり、この方法は、1つ以上の、一般式(I)の化合物又は薬学的
に許容しうるその塩、及び必要であれば1つ以上の他の治療上有用な物質をガレ
ヌス投与剤型にすることを特徴とする。
以下の実施例は、本発明を更に詳細に説明することを目的とする。対称置換ビス−ベンズイミダゾールの合成
実施例1 2−フルオロ−4−[2′−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−6 ,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール
方法A
3,3′−ジアミノ−ベンジジン0.43g(2mmol)及び3−フルオロ−4
−ヒドロキシ−ベンズアルデヒド0.56g(4mmol)をエタノール50mlに溶
解して、Na2S2O50.38g(2mmol)及び水5mlの溶液で処理した。反応
溶液を還流下で16時間撹拌した。不溶性生成物を
濾過した。水60mlを添加することによりこの生成物を沈殿させ、次に濾過して
、熱メタノール100mlで処理した。このメタノール溶液を濾過して、瀘液をH
Clメタノール溶液で処理した。溶媒の部分蒸留後、淡黄褐色の結晶の形で二塩
酸塩が分離した。収量:610mg(58%)。
実施例2 2,2′−ジメチル−6,6′−ジベンズイミダゾール−2,2′−イレン−ジ フェノール
3,3′−ジアミノベンジジン2.14g(10mmol)、4−ヒドロキシ−3
−メチルベンズアルデヒド2.72g(20mmol)及びNa2S2O51.9g(
10mmol)により、方法Aと同様にして、無色の結晶の形で二塩酸塩1.1gを
得た。収率:47%。
実施例3 4−[2′−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベン ズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール
3,3′−ジアミノ−ベンジジン1.07g(5mmol)、4−ヒドロキシ−3
−メトキシベンズアルデヒド1.54g(10mmol)及びNa2S2O50.95
g(5mmol)により、方法Aと同様にして、淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩0.
2gを得た。収率:8%。
実施例4 5−[2′−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベン ズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール
3,3′−ジアミノ−ベンジジン1.07g(5mmol)、3−ヒドロキシ−4
−メトキシベンズアルデヒド1.54g(10mmol)及びNa2S2O50.95
g(5mmol)により、方法Aと同様にして、淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩0.
4gを得た。収率:17%。
実施例5 4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール −2−イル]−フェノール塩酸塩
3,3′−ジアミノ−ベンジジン4.29g(20mmol)、4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド4.88g(40mmol)及びNa2S2O53.8g(20mmol)
により、方法Aと同様にして、淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩2.09gを得た
。収率:25%。
方法B
3,3′−ジアミノ−ベンジジン2.14g(10mmol)及び4−ヒドロキシ
−安息香酸エチルイミドエステル塩酸塩4.05g(20mmol)をエタノール3
00mlに溶解して、還流しながら2時間沸騰させた。続いて反応溶液を室温に冷
却した。水200mlの添加後、微細な沈殿が分離した。この沈殿を濾過して、H
Clメタノール溶液から再結晶させた。淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩を得た。
収量:1.45g(25%)。
実施例6 3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール −2−イル]−フェノール
3,3′−ジアミノ−ベンジジン1.07g(5mmol)、3−ヒドロキシ−ベ
ンズアルデヒド1.22g(10mmol)及びNa2S2O50.95g(5mmol)
により、方法Aと同様にして、淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩1.2gを得た。
収率:57%。
実施例7 4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−2 −イル]−フェニルアミン
3,3′−ジアミノ−ベンジジン5.35g(25mmol)、4−ア
ミノ−ベンズアルデヒド5.55g(50mmol)及びNa2S2O54.75g(
25mmol)により、方法Aと同様にして、淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩0.3
5gを得た。収率:5%。
実施例8 2,2′−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル
3,3′−ジアミノ−ベンジジン1.07g(5mmol)、4−メトキシ−ベン
ズアルデヒド1.36g(10mmol)及びNa2S2O50.95g(5mmol)に
より、方法Aと同様にして、無色の結晶の形で二塩酸塩0.41gを得た。収率
:18%。
方法C
ニトロベンゼン50mlに溶解した3,3′−ジアミノ−ベンジジン1.07g
(5mmol)及び4−メトキシ−ベンズアルデヒド1.49g(11mmol)の混合
物を140℃で24時間撹拌した。室温に冷却後、反応溶液を真空蒸留により濃
縮した。得られた残渣をフロロシル(Florosil)カラムでクロマトグラフィーに
より精製した。使用した溶離液は、CH2Cl2/CH3OH(98:2〜90:
10)であった。対応する画分を集めて、淡黄褐色の固体の形で2,2′−ビス
−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール1.34gを
得た。収率:56%。
実施例9 2,2′−ビス−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル
3,3′−ジアミノ−ベンジジン2.14g(10mmol)、4−エトキシベン
ズアルデヒド3.0g(20mmol)及びNa2S2O51.9g
(10mmol)により、方法Aと同様にして、白色結晶の形で二塩酸塩3.4gを
得た。収率:72%。
実施例10 2,2′−ジフラン−2−イル−6,6′−ジベンズイミダゾール
3,3′−ジアミノ−ベンジジン0.64g(3mmol)及びフラン−2−カル
ボン酸エチルイミドエステル1.05g(6mmol)により、方法Bと同様にして
、淡黄褐色の結晶の形で二塩酸塩0.16gを得た。収率:12%。非対称置換ビス−ベンズイミダゾールの合成
実施例11 4−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール− 2−イル]−フェノール
3,3′−ジアミノ−ベンジジン3.15g(15mmol)、4−ヒドロキシベ
ンズアルデヒド1.83g(15mmol)及び4−エトキシベンズアルデヒド2.
75g(15mmol)をエタノール100mlに溶解して、水20mlに溶解したNa2
S2O52.85g(15mmol)で処理した。反応混合物を還流しながら24時
間沸騰させて、次に濾過した。水100mlを廬液に添加して、生成物を沈殿させ
た。この固体を濾過して、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル400g;塩
化メチレン:メタノール(9:1)を溶離液として使用した)により精製した。
生成物をメタノールから再結晶させた。帯黄色結晶0.4gが生成した。収率:
6%。
実施例12 4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール −2−イル]−ベンゾニトリル
3,3′−ジアミノ−ベンジジン4.28g(20mmol)、4−ヒドロ
キシベンズアルデヒド2.44g(20mmol)及び4−シアノベンズアルデヒド
2.62g(20mmol)をエタノール500mlに溶解して、水100mlに溶解し
たNa2S2O53.8g(20mmol)で処理した。反応混合物を還流しながら1
6時間沸騰させて、次に濾過した。水500mlを瀘液に添加して、生成物を沈殿
させ、この混合物を再度濾過した。この粗生成物(6.7g)をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル;塩化メチレン:メタノール(9:1)を溶離液として
使用した)により精製した。生成物をメタノールから再結晶した。4−[2′−
(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]
−ベンゾニトリルの帯黄色結晶0.8gを得た。収率:10%。中間体の調製
例13 4−ヒドロキシ−安息香酸エチルイミドエステル
4−ヒドロキシベンゾニトリル22.4g(188mmol)をクロロホルム20
0ml及びエタノール50mlに溶解した。撹拌及び冷却(溶液の温度は20℃を超
えることのないようにした)しながら、溶液が飽和するまで乾燥HClガスを導
入した。白色の結晶性沈殿物として塩酸塩が分離した。2時間後、反応溶液を濾
過して、粗生成物をエタノール150mlに懸濁した。撹拌及び冷却(溶液の温度
は約20℃を保つようにした)しながら、飽和するまで再度乾燥HClガスを溶
液に導入した。白色の結晶を濾過して、更に精製することなく使用した。収量:
18.0g。融点:207〜209℃(分解)。
例14 フラン−2−カルボン酸エチルイミドエステル
実施例13と同様に合成を行った。
2−シアノ−フラン9.3g(0.2mol)により、無色の結晶4.8gを得
た。収率:対応するイミドエステル塩酸塩が27%。融点:117〜119℃。
実施例A
通常の方法で筋肉内投与用アンプルを製造した:
通常の方法で4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベン
ズイミダゾール−2−イル]−フェノール塩酸塩(1:2)1gの凍結乾燥物を
製造して、アンプルに充填した。投与前に、この凍結乾燥物を2%塩酸リドカイ
ン溶液2.5mlで処理した。
実施例B
通常の方法で下記の組成の錠剤を製造した:
mg/錠
4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−
ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェニルアミン 1
乳糖 103
トウモロコシデンプン 25
微結晶セルロース 70
ステアリン酸マグネシウム 1
全量 200
実施例C
以下の組成のカプセル剤を製造した:
mg/カプセル
2,2′−ジメチル−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2,2′−イレン−ジフェノール 1
乳糖 164
トウモロコシデンプン 30
タルク 5
全量 200
活性物質、乳糖及びトウモロコシデンプンを最初にミキサーで、次に粉砕機で
混合した。この混合物をミキサーに戻し、タルクを添加し、混合物を完全に混合
した。この混合物を機械により硬ゼラチンカプセルに充填した。
【手続補正書】
【提出日】1997年5月15日
【補正内容】
請求の範囲
1.一般式(I):
[式中、
R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−、C6H3(O
H)R4−又は複素環式基を表し;
R3は、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシ又はシアノを表し;そして
R4は、ハロゲン、低級アルキル又は低級アルコキシを表す]で示される化合
物、又は薬学的に許容しうるその塩を含有する医薬。
2.一般式(I)においてR1及びR2が、同一であっても異なっていてもよく、
C6H4R3−又はC6H3(OH)R4−を表し;R3及びR4は、式(I)と同義であ
って、かつ置換基が、好ましくはフェニル環の4位又は場合により3位にある、
請求項1記載の医薬。
3.一般式(I)の化合物が、
4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール;
3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール;
4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2−イル]−フェニルアミン;
2−フルオロ−4−[2′−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)−
6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール;
4−[2′−(4−ヒドロキシ−3−メトキシーフェニル)−6,6′−ジベ
ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール;
5−[2′−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ
ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシーフェノール;
2,2′−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ
ール;
2,2′−ビス−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ
ール;
4−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール
−2−イル]−フェノール;又は
4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−ベンゾニトリルである、請求項1記載の医薬。
4.一般式(I):
[式中、
R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−、C6H3(O
H)R4−又は複素環式基を表し;
R3は、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシ又はシアノを表し;そして
R4は、ハロゲン、低級アルキル又は低級アルコキシを表す]で示される化合
物(ただし、4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズ
イミダゾール−2−イル]−フェノール、
3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−フェノール、
4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2−イル]−フェニルアミン、
4−[2′−(4−シアノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−
2−イル]−ベンゾニトリルを除く)、又は薬学的に許容しうるその塩。
5.R1及びR2が、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−又はC6H3
(OH)R4−を表し;R3及びR4は、式(I)と同義であって、かつ置換基が、
好ましくはフェニル環の4位又は場合により3位にある、請求項4記
載の化合物。
6.2−フルオロ−4−[2′−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)
−6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール;
4−[2′−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ
ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール;
5−[2′−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ
ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール;
2,2′−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ
ール;
2,2′−ビス−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ
ール;
4−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール
−2−イル]−フェノール;又は
4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー
ル−2−イル]−ベンゾニトリル。
7.請求項4〜6のいずれか1項記載の化合物の製造方法であって、
a)式(II):
で示される化合物を、残基R1又はR2を生成する過剰量の反応性化合物と反応さ
せるか、又は
b)式(II)の化合物を、残基R1及びR2を生成する2つの異なる反応性化合物
と同時に反応させるか、又は
c)式(III):
[式中、R1は、請求項1と同義である]で示される化合物を、残基R1又は
R2を生成する反応性化合物と反応させて、そして
d)必要であれば、塩基性化合物を酸により薬学的に許容しうる塩に変換するこ
とを特徴とする方法。
8.1つ以上の、請求項1記載の一般式(I)の化合物又は薬学的に許容しうる
その塩、及び1つ以上の治療上不活性な賦形剤を含有する抗菌用組成物。
9.請求項1記載の一般式(I)の化合物又は薬学的に許容しうるその塩を含有
する細菌性疾患、特にスタフィロコッカス(Staphylococcus)、エンテロコッカ
ス・フエーカリス(Enterococcus faecalis)及びヘリコバクター・ピロリ(Helico
bacter pylori)の感染の治療剤。
10.疾患の制御又は健康の増進、特に細菌性疾患の予防又は治療用の、又は各
々対応する医薬の製造のための、一般式(I)の化合物又は薬学的に許容しうる
その塩の用途。
11.請求項7記載の方法又はこれと同等な方法により製造される、請求項4〜
6のいずれか1項記載の化合物。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
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TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U
G),AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,C
A,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP
,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,
MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,R
O,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA
,US,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.治療上活性な物質、特に細菌性病原体に対する活性物質として使用するため の、一般式(I): [式中、 R1及びR2は、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−、C6H3(O H)R4−又は複素環式基を表し; R3は、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシ又はシアノを表し;そして R4は、ハロゲン、低級アルキル又は低級アルコキシを表す]で示される化合 物、及び薬学的に許容しうるその塩。 2.R1及びR2が、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−又はC6H3 (OH)R4−を表し;R3及びR4は、式(I)と同義であって、かつ置換基が、 好ましくはフェニル環の4位又は場合により3位を占める、請求項1記載の化合 物。 3.請求項1記載の化合物としての、 4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル−2−イル]−フェノール; 3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル−2−イル]−フェノール; 4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール− 2−イル]−フェニルアミン; 2−フルオロ−4−[2′−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニ ル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール; 4−[2′−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール; 5−[2′−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール; 2,2′−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ ール; 2,2′−ビス−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ ール; 4−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール −2−イル]−フェノール; 4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル−2−イル]−ベンゾニトリル。 4.請求項1記載の一般式(I)の化合物であって、4−[2′−(4−ヒドロ キシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール 、 3−[2′−(3−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル−2−イル]−フェノール、 4−[2′−(4−アミノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール− 2−イル]−フェニルアミン、 4−[2′−(4−シアノ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール− 2−イル]−ベンゾニトリルを除く化合物、及び薬学的に許容しうるその塩。 5.R1及びR2が、同一であっても異なっていてもよく、C6H4R3−又はC6H3 (OH)R4−を表し;R3及びR4は、式(I)と同義で あって、かつ置換基が、好ましくはフェニル環の4位又は場合により3位を占め る、請求項4記載の化合物。 6.2−フルオロ−4−[2′−(3−フルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル) −6,6′−ジベンズイミダゾール−2−イル]−フェノール; 4−[2′−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ−フェニル)−6,6’−ジベ ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール; 5−[2′−(3−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベ ンズイミダゾール−2−イル]−2−メトキシ−フェノール; 2,2′−ビス−(4−メトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ ール; 2,2′−ビス−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾ ール; 4−[2′−(4−エトキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾール −2−イル]−フェノール; 4−[2′−(4−ヒドロキシ−フェニル)−6,6′−ジベンズイミダゾー ル−2−イル]−ベンゾニトリル。 7.請求項4〜6のいずれか1項記載の化合物の製造方法であって、 a)式(II): で示される化合物を、残基R1又はR2を生成する過剰量の反応性化合物と反応さ せるか、又は b)式(II)の化合物を、残基R1及びR2を生成する2つの異なる反応性化合物 と同時に反応させるか、又は c)式(III): [式中、R1は、請求項1と同義である]で示される化合物を、残基R1又はR2 を生成する反応性化合物と反応させて、そして d)必要であれば、塩基性化合物を酸により薬学的に許容しうる塩に変換するこ とを特徴とする方法。 8.1つ以上の、請求項1記載の一般式(I)の化合物又は薬学的に許容しうる その塩、及び1つ以上の治療上不活性な賦形剤を含有する医薬、特に抗菌性医薬 。 9.細菌性疾患、特にスタフィロコッカス(Staphylococcus)、エンテロコッカ ス・フェーカリス(Enterococcus faecalis)及びヘリコバクター・ピロリ(Helico bacter pylori)の感染の治療用医薬の製造のための、請求項1記載の一般式(I )の化合物及び薬学的に許容しうるその塩の用途。 10.疾患の制御又は健康の増進、特に細菌性疾患の予防又は治療においての、 及び、各々対応する医薬の製造のための、一般式(I)の化合物及び薬学的に許 容しうるその塩の用途。 11.請求項7記載の方法又はこれと同等な方法により製造される、請求項4〜 6のいずれか1項記載の化合物。 12.本明細書に記載された発明。
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