JPH09512740A - 液体の空気混和方法 - Google Patents

液体の空気混和方法

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JPH09512740A
JPH09512740A JP50523995A JP50523995A JPH09512740A JP H09512740 A JPH09512740 A JP H09512740A JP 50523995 A JP50523995 A JP 50523995A JP 50523995 A JP50523995 A JP 50523995A JP H09512740 A JPH09512740 A JP H09512740A
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ピエール,デニス ジョセフ サン
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アクアテクス グループ インダストリー,ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 気体の気泡の注入を利用した液体の空気混和のための方法および装置が開示されている。該方法は、液体を水平部分(36)を通過し、ベンチュリー式の空気注入装置(10)へ入り、曲がり部分(38)を通って、垂直部分(40)を下降し、圧力容器(14)の中へ入っていくように流すことからなっている。圧力容器(14)の中では気体は抑制部を流れるようになっており、それによって気泡が抑制部の中をより急速に通過し、液体を気圧式に加速させる。

Description

【発明の詳細な説明】 液体の空気混和方法 技術分野 本発明は液体の空気混和方法に係り、特に気体注入装置の使用を伴う液体の空 気混和方法に関するものである。 発明の背景 液体の空気混和は多くの産業処理において必要とされている。例えば、水処理 装置は水から鉄、マンガン、気体を除去するために酸化反応を利用している。酸 化反応は化学的には鉄を酸化鉄(FeO)に変換し、さらに水と反応して沈殿し た水酸化鉄2Fe(OH)3を形成させる。さらに、マンガンを酸化させると2 酸化マンガン(MnO2)が形成され、鉄やマンガンを酸化させてそれぞれの酸 化物にするために触媒が使用される。これらの沈殿物はフィルター媒体の中に捕 獲され、水から除去される。従って、水処理装置の効率は、水が吸収することの できる酸素の量に依存する。 液体の吸収容量を増加させるためには、従来的には4つの方法が採用されてき ている。1つの方法は“重力法”として知られている。この方法においては液滴 が空気の中を落下させられる。他の方法は“機械的”空気混和方法である。この 方法によると、気体が導入されて液体が激しく攪拌される。別の方法は“スプレ ー”法である。この方法によると、液体がノズルを通して放出され、空気中へ噴 射される。最後に、“ディフューザー”法が採用できる。 前述した全ての方法は液体分子と気体分子との間の界面膜を薄くさせようとす るものであるが、達成される空気混和の程度は効率的ではない。従って、空気混 和率のより高い空気混和方法に対する要請が生じている。 発明の概要 本発明は気体の気泡を注入することを含んだ空気混和方法を提供することによ って、従来技術における前述の問題およびその他の問題を解決する。 既述した方法を用いることによって有利な結果は得られるが、気泡の寸法が抑 制部とほぼ同じ寸法であれば、もっと有利な結果が得られるであろう。 既述した方法を用いることによって有利な結果は得られるが、気泡が抑制部を 通過する場合に、気泡が空間的に互いに分離していることが好ましい。液体流が 抑制部を流れる前に垂直に整列された配管内を下降して、気泡が空間的に分離す るようにすれば、もっと有利な結果が得られるであろう。 既述した方法を用いることによって有利な結果は得られるが、雰囲気圧力を制 御することによって液体の吸収容量を増加させることができる。抑制部が圧力容 器の中に収納されておれば、もっと有利な結果が得られるであろう。 既述した方法を用いることによって有利な結果は得られるが、気体と液体との 間の密度差を利用すれば加速を促進することができるであろう。衝撃ターゲット が圧力容器の頂部に位置していて、空気の気泡の浮力によって、ターゲットを衝 撃する前に液体流が加速されれば、もっと有利な結果が得られるであろう。 既述した方法を用いることによって有利な結果は得られるが、空気混和方法を 組み合わせて協同的な混合効果を作り出すことが好ましい。圧力容器が塔状にな っていて、液体流が衝撃ターゲットを衝撃し、次に重力によって圧力容器内の気 体中を下降し、さらに圧力容器内に蓄積された液体の上を衝撃するようにすると 、もっと有利な結果が得られるであろう。 図面の簡単な説明 本発明のこれらおよびその他の特徴は、添付した図面を参照しながら以下の説 明を読むとより明らかになるであろう。 第1図は本発明の方法の1実施例の教示に関して構成された水処理装置の透視 図である。 第2図は第1図の線2−2に沿ってみた液体の空気混和装置の縦断面図である 。 第3図は第1図の線3−3に沿ってみた断面図である。 第4図は第2図の一部の詳細図である。 図面の詳細な説明 第1図から第4図までを参照すると、本発明は酸素を水と混合するために開発 された水処理装置の構成要素であるが、ここで説明する方法は他の気体や他の液 体と混合するためにも同様に適用することができる。 第1図を参照すると、前記水処理装置の構成要素はベンチュリー式の空気注入 装置10と、流体配管12と、塔状の圧力容器14と、気体エリミネータ16と 、フィルター17とからなっている。ここで説明した構成要素はこれから説明す る好ましい方法に関して使用するのによく適しているが、その好ましい方法の教 示によると、他の形状のものでも使用に適することがわかるであろう。第2図を 参照すると、圧力容器14は頂部18と、底部20と、内部キャビティー22と 、内壁23と、外壁24とを有している。液体は入口26を通って内部キャビテ ィー22に入り、出口28を通って内部キャビティー22から出ていく。入口2 6と出口28とは両方とも底部20の近くに位置している。内部キャビティー2 2の中では円筒状の配管30がほぼ垂直に延在している。該配管30はT字形ジ ョイント31によって入口26と結合された第1端部32と、頂部18のすぐ近 くにおいて円筒状の流れ抑制ギャップ19を形成する第2端部34とを有してい る。第3図を参照すると、複数個の開口37を有した板35が、圧力容器14の 頂部18から離れて位置している。第1図を参照すると、液体の流体配管12は ほぼ水平な部分36と、曲がり部分38と、ほぼ垂直な部分40とを有している 。前記水平部分36は第1端部42と第2端部44とを有している。曲がり部分 38は第1端部46と第2端部48とを有している。垂直部分40は第1端部5 0と第2端部52とを有している。接続部分36の第1端部42は曲がり部分3 8の第1端部46に固定されている。接続部分36の第2端部48は加圧された 液体源(図示せず)に結合されるようになっている。垂直部分40の第1端部5 0は、圧力容器14の高さのほぼ2/3のところにおいて、曲がり部分38の第 2端部48と結合されている。垂直部分40の第2端部52は90度のエルボー 部25によって圧力容器14の入口26に結合されている。気体注入装置10は 液体の流体配管12の水平部分36に固定されている。 最も基礎的な形態においては、本方法は2つの過程からなっている。第1に、 流体の流れの中に複数個の気泡を形成させるために、流れている液体流の中に気 体を注入する。気体は液体よりも密度が小さい。第2に、前記流体の流れを抑制 ギャップに通し、それによって気泡は気圧式に液体を加速させる抑制部をより急 速に通過する。好ましい方法においては、これらの基礎的な過程は付加的な過程 と組み合わされており、実験によって望みの空気混和が促進されることがわかっ ている。さらに、前記好ましい方法には幾つかの従来技術的な重力法、スプレー 法、機械的な方法が組み入れられている。混合作用は圧力容器の中で行われ、液 体の吸収容量をさらに増加させる。従ってこの好ましい方法は以下に述べる過程 を含む。 第1に、液体の流体配管12の水平部分36内において流れによる液体流の中 へ気体を気体注入装置10を通して注入し、複数個の気泡(図示せず)を形成さ せる。このことは第1図に示されている。気体は液体より密度が小さいはずであ る。説明している適用例においては、空気が水の中へ注入されているが、他の適 用例においては、望みの気圧式加速が生じなくなるような粘性が液体に発生しな いようにするための注意を払わなければならない。 第2に、前記液体流を液体流の配管12の曲がり部分38へ直接的に供給する 。このことがなされると、小さな気泡が曲がり部分38の壁部に付着し、合体し て、液体流によって運び去られる前にかなりの寸法の大きな気泡のポケットを形 成することがわかっている。この寸法の気泡は、以下に説明するように、望みの 気圧式加速を促進することができる。曲がり部分38は90度曲がっていること が示されているが、もっと小さな角度の厳しい曲がり部分であっても作用可能で あることがわかっている。このより小さな厳しい曲がり部分はより小さな気泡を 発生させた。 第3に、液体流を液体流配管12の垂直部分40の中を下降させる。空気の気 泡は垂直部分40の中を上昇しようとする傾向がある。この傾向のために、気泡 は曲がり部分38の中で蓄積され続け、気泡のかたまりが液体流によって垂直部 分40を下方へ運び去られてしまう前に合体する機会が増加する。気泡が垂直部 分40を下降する時には、それらは均等な間隔を有している。垂直部分40の高 さは望みの間隔を達成するのに十分なものでなければならない。出願人の経験則 によると、垂直部分40の高さは圧力容器14の高さの約2/3でなければなら ず、このことについてはプロトタイプのものについて行った研究の中で後述する ことにする。 第4に、液体流を、配管30の第2端部34と圧力容器14の頂部18との間 における円筒状の抑制ギャップ19の中へ通す。このことは第4図に示されてい る。密度のより小さな気体は抑制部の中をより急速に通過する。このことによっ て気泡は抑制部の中で液体を“押す”ので、気泡の前方に存在する液体を気圧式 に加速する。気泡の後方に存在する液体もまた抵抗圧力の減少のために加速され る。液体が抑制ギャップ19を出ると、衝撃ターゲットとして作用する圧力容器 14の頂部18に対して気圧式にたたきつけられる。必要とされる抑制ギャップ 19の寸法は発生される気泡の寸法に依存する。気泡の寸法および抑制ギャップ 19における気泡の流れに係る変数については、プロトタイプに関して行った研 究に関連して後述する。次に液体流は重力によって圧力容器14内の気体の中を 下降して、板35をさらにたたきつける。液体流はさらに板35における開口3 7の中を通過し、重力によって圧力容器14内の気体の中を下降し、さらに圧力 容器14の底部20をたたきつける。圧力容器14が使用され続けると、液体は 圧力容器14の底部20に蓄積するが、このことは主として液体流が打撃する液 体によるものである。出口28は液体を圧力容器14の内部キャビティー22か ら取り出すための手段を提供するが、該内部キャビティーは使用中は常に部分的 に液体で満たされている。この特別な水処理装置においては、液体流は出口28 から気体エリミネータ16へ流れ続け、ここで気体が抜き取られ、フィルター1 7においては沈殿した水酸化鉄Fe(OH)3と2酸化マンガンMnO2とが除去 される。 板35の存在目的は2つある。それらは既述したような衝撃表面として作用す るが、また液体流の一部分が内部キャビティー22の側壁23上を下降して、望 みの混合を妨げることを防ぐこともする。圧力容器14内の圧力は3気圧に保持 される。一般法則として圧力が大きければ大きいほど、液体の気体吸収性は大き くなり、この場合では水の酸素吸収性が大きくなる。配管30の第2端部34と 圧力容器14の頂部18との間の抑制部の寸法が変化した場合の効果にも注意す べきである。もしその長さが大き過ぎると、衝撃力は減衰する。 もし長さが短か過ぎると、衝撃力は良好になるが、流速は減少し、目づまりの 可能性が増え、抑制部において2つの大きな圧力損失を作り出す。説明している 装置においては多くの衝撃点が存在することに注目すべきである。これらの衝撃 点が多くなればなるほど、水と空気との間の界面膜は薄くなり、界面膜が薄くな ればなるほど、酸素の移行が速くなる。液体流が説明している装置を通過してい る時には、水は冷たくなり、熱は水から気体を抜く傾向があり、望みの混合作用 を妨害する。液体流の本装置における流速は毎秒約9フィート(2.74m)で ある。もし流れが遅過ぎると、頂部18における衝撃力が減少される。流れが速 過ぎると、結果として生ずる圧力損失に係る流れの問題が発生し、気泡形成に関 して逆の影響を与える。本出願人は説明している水処理装置に対してフィルター 17に再生触媒を付加して、酸化プロセスを促進させることを提案している。本 出願人はまた説明している水処理装置に対してフィルター17の後ろに流体安定 装置を付加して、構成要素を十分に混合して、下流側の設備にカルシウムのスケ ールが蓄積するのを防ぐことを提案している。 本出願人は本方法を研究し、写真化するために、透明な材料で試験装置を製作 した。配管12のほぼ水平な部分36における流れは、空気注入装置10と曲が り部分38との間の長さや、他の変数の変化の影響を規定するために研究された 。本出願人は、空気注入装置10によって注入された空気が比較的小さな任意の 寸法の気泡を形成させることを発見した。これらの気泡が流れの中で合体してよ り大きな気泡になる場合の、と形成された気泡の寸法とは、水平部分36内の液 体の寸法、長さおよび流速に依存していた。また空気対流体比も重要であった。 液体流の中へより多量の空気が注入されると、より小さな気泡が合体し、気泡の 前記寸法が形成される場合の割合も増加した。空気注入装置10から曲がり部分 38までの長さが増加すると、合体のために要する時間が増加するので、気泡は より大きくなった。流速が合体速度に影響を与え、気泡が水平部分36に沿って 移動するのが遅くなればなるほど、それらが合体するのに必要な時間も長くなっ た。液体流の速度が増加すると、水平部分36における乱流の割合も同様に増加 した。乱流はより大きな気泡を分割して、より小さな気泡を形成させ、より小さ な気泡が再合体するのを妨害した。前記変数が変化したこととは無関係に、気泡 は任意寸法のままであった。 曲がり部分38の周辺の流れを研究すると、曲がり部分38の半径が小さくな ればなるほど、空気と流体との混合もより増加した。しかしながら、このことは 曲がり部分38の主目的ではなかった。曲がり部分38は、曲がり部分の頂部に 位置したポケット部の中へ入ってくる大部分の気泡を集合させる役割を果たす。 前記ポケツト部を構成している気泡が比較的妥当な寸法であり、当初の注入気泡 に比べて大きいということが重要である。ポケット部の寸法は流体の速度に依存 して大きく変化するであろう。これらのポケット部は連続的に生成され、気泡の ポケット部の寸法が増加すると、それらは液体流と衝突する。この衝突は最終的 に大きくなって、液体流は分離し、空気気泡のポケット部の一部を巻き込む。こ のポケット部はその寸法を再び増加し、その時点においてポケット部の他の一部 分が分離し、巻き込まれていく。ポケット部の一部分の形成と分離とに関しては 、終始一貫したパターンが存在する。液体流の速さが速ければ速いほど、ポケッ ト部の中に形成される気泡はより小さくなるであろう。しかしながら、ポケット 部の形成を行うのに十分な空気を液体流内に注入する場合にも制限的な要素が存 在する。空気対流体比が小さ過ぎると、気泡は液体流の中に巻き込まれたままで ある傾向がある。 巻き込まれた気体のポケット部を垂直部分40の中を下降させるためには、流 体の速さは、気泡を反対方向に向かわせようとする浮力よりも大きくなければな らない。気泡が垂直部分40を下方へ流れる時には、気泡が平板化することが生 じる。このことは混合と、気体の水から空気への移行、およびその逆への移行の 原因となる。気泡が下降していく時には、それらはまた分離し、均等に間隔をお く。垂直部分40の長さはこの気泡の分離を行わせるのに十分な長さでなければ ならない。本出願人のプロトタイプの垂直部分40は長さが32インチ(0.8 1m)であり、内径が0.8インチ(2.03cm)であった。液体流の速度は毎 秒9フィート(2.74m)に保持された。本出願人が垂直部分40の長さを増 加させると、水との接触時間が増加するが、望みの気泡分離にはほとんど影響を 受けなかった。垂直部分40の長さが短くなると、気泡の分離は減少した。気泡 の分離が減少するということは気泡がより大きな気泡に合体していくことを許す ので、このことは望ましくないことであると考えられる。気泡の合体は以下に説 明するような理由から望ましくない。 90度曲がったエルボー部25とT字形ジョイント31を通過する時には、気 泡は一般的には大きな気泡へ合体していかない。このことは気泡間の分離による ものであった。エルボー部25は乱流を増加させ、酸素の移行を増加させ、エル ボー部の半径が小さければ小さいほど、乱流は大きくなった。この再方向替えと 乱流機能のためのエルボー部25をT字管に変えると、気泡は合体して、より任 意的な寸法に分離する傾向があった。水がエルボー部25と31を流れる時の速 度が重要であることがわかった。移動する水の速さが遅くなればなるほど、流れ る水はより速く気泡を破壊した。T字形ジョイント31は流体の乱流をエルボー 部25と同等以上に作り出した。しかしながら、同じ寸法の代表的なエルボー部 に比べて明らかに小さな半径になっているので、より多くの乱流が発生した。こ のことによって、酸素の移行速度が増加した。流体の流れを水平から上方への流 れに替えるためにT字形ジョイント31を使用することは、前述のようなエルボ ー部25の代用としてのT字形ジョイントとは違って、マイナスの影響を受けな かった。 気泡が配管30を上方へ流れる時には、それらはより球形の形状になり、抑制 部と衝撃ターゲットへ向かって速く流れていく。気泡の速さは浮力のために流れ る水の速さより速かった。 気泡が圧力容器14の頂部18に到着すると、それらは水と一緒になって頂部 18を衝撃し、局部的に高圧領域を形成した。この領域は気泡をより小さな寸法 に破砕した。これによって気泡内の圧力が増加し、酸素の移行速度が増加した。 水の速度が大きければ大きいほど、破砕効果は大きかった。これらの気泡は流れ る水によって運び去られるが、気泡はほぼその初期の寸法にまで膨張した。幾つ かの気泡はこの衝撃的な作用によって壊れた。本出願人はこのことが後述する理 由によって望みの効果を発揮しているかどうか確認できなかったが、相当な気体 移行の原因にはなっている。気泡の収縮、膨張は、水と気体の両方の側における 界面膜を薄くさせる。 衝撃を受けた気泡と衝撃を受けない気泡とが抑制ギャップ19へ到着する。こ こで気泡は各領域において抑制ギャップ19を通過し始めるであろう。気泡の前 方に存在する水は後方の気体によって前方へ押されて速度を増すが、それは気体 の方が抑制ギャップ19の中をより速く通過するからである。この水は圧力容器 14の内部キャビティー22の内壁23に対して噴射され、圧力容器14内に収 容されている気体と密接混合される。気泡の後に続いた流体も、より速く通過す る気泡による圧力減少のためにその速度が増加する。水が抑制ギャップ19内に 到着すると、その速度が急速に減少し、局部的な高圧領域を形成する。その直近 における全ての気泡は圧縮されて、次に膨張させられる。局部的に増加した圧力 によって、水は抑制ギャップ19を通過している気泡の中へ噴射されるであろう 。収縮、膨張によって生じた乱流の全てが乱流を増加させる。このことによって 気体と液体の移行はより平均化されるであろう。本出願人によって使用された抑 制ギャップ19は円筒状の外周エッジを有していた。この円筒状のエッジは液体 を全ての方向へ噴射させるものとして好ましいものであった。円筒状の外周エッ ジの直径が大きければ大きいほど、噴射のために提供される面積も大きくなった 。しかしながら、前記直径が大きくなればなるほど、配管30の端部34は圧力 容器14の頂部18により近接して位置しなければならない。抑制ギャップ19 と気泡の寸法との間の関係が重要である。この関係を維持するために、気泡が均 一の寸法であることが必要である。気泡をポケット部の中へ形成するために曲が り部分38を用いることは、均一な寸法の気泡を形成するのに重要なことである 。前記気泡はそれらが抑制ギャップ19の高さを占拠するのに十分な大きさでな ければならない、従って、抑制力は最少になり、液体のギャップ前とギャップ後 とにおける速度変化がより大きくなる。気泡はまた、その効果が抑制ギャップ1 9の円筒状外周エッジの周囲に拡がるようにするために多数存在しなければなら ない。このことによって抑制ギャップ19の周囲に多数の衝撃的な小さな噴射ジ ェットを作り出す効果が得られるであろう。 抑制ギャップ19から出た水は内壁23と衝突し、バッフル板35の方へ下降 していく。バッフル板35を衝撃した水は開口37を通って圧力容器14内の水 の表面の方へ流れていく。水が水面と衝突する時の速さが速ければ速いほど、気 体は液体へより速く移行し、またその逆になる。また水が圧力容器内の水面と速 く衝突するほど、液体の表面液位も高くなるであろう。このことは非常に小さな 気泡が形成されて、それらに作用する浮力が非常に小さくなるからである。この ようにすることによって、気泡は圧力容器の排出管から抜け出易くなり、従って 容器の気体を除去し易くなっている。容器が加圧されているということはまた酸 素の移行を助ける。このことは容器および気泡の中の気体の分圧が増加すること によるものである。 当業界にとっては、本発明の精神および範囲から逸脱することなしに修正を加 えることができることは明らかであろう。特に、本方法および装置が気体の気泡 の寸法を大きくするための好ましい手段を含んでいることは本質的ではないが、 有利である。さらに本方法および装置がまた他のタイプの重力法と機械的な空気 混和法を含んでいることも、本質的ではないが有利である。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体の空気混和方法において、 気体を流れている液体流の中へ注入して、それによって液体より密度の小さい 気体の複数個の気泡を形成する過程と、 前記液体流を抑制部を通過させ、それによって前記気体の気泡を該抑制部の中 をより急速に通過させ、液体を気圧式に加速する過程と を含む液体の空気混和方法。 2.請求の範囲第1項に記載された方法において、前記液体流が衝撃ターゲッ トに向けられ、それによって気圧式の衝撃効果が生じる液体の空気混和方法。 3.請求の範囲第1項に記載された方法において、前記液体流が曲がり部分を 有する配管の中を通るようにされ、従って、小さな気体の気泡が該曲がり部分の 近くで配管の壁部に付着し、液体流によって抑制部を通過して運び去られる前に 、ほぼ一貫した寸法の大きな気泡を形成するように合体する液体の空気混和方法 。 4.請求の範囲第3項に記載された方法において、前記気泡が抑制部とほぼ同 じ寸法になっている液体の空気混和方法。 5.請求の範囲第1項に記載された方法において、前記液体流が抑制部を流れ る前に、垂直に整列された配管の中を通過され、気泡が特別に分離されるように なった液体の空気混和方法。 6.請求の範囲第1項に記載された方法において、前記抑制部が圧力容器の中 に位置している液体の空気混和方法。 7.請求の範囲第2項に記載された方法において、前記衝撃ターゲットが圧力 容器の頂部に位置し、結果として空気の気泡の浮力が液体流が該ターゲットを衝 撃する前に、液体流を加速することになる液体の空気混和方法。 8.請求の範囲第7項に記載された方法において、前記圧力容器が塔状になっ ており、従って液体流が衝撃ターゲットを衝撃し、次に重力によって圧力容器内 の気体中を下降し、圧力容器内に蓄積された液体の上をさらに衝撃する液体の空 気混和方法。 9.請求の範囲第8項に記載された方法において、複数個の開口を有した板が 圧力容器の頂部から間隔をおいて位置しており、従って、液体流が該板を衝撃し て、該板の開口を通過し、さらに圧力容器内に蓄積された液体を衝撃する液体の 空気混和方法。 10.請求の範囲第1項に記載された方法において、前記抑制部が全体的に円筒 状の外周エッジを有したギャップである液体の空気混和方法。 11.液体の空気混和方法において、 気体を流れている液体流の中へ注入して、それによって液体より密度の小さい 気体の複数個の気泡を形成する過程と、 前記液体流を圧力容器内に位置する衝撃ターゲットにおける抑制部を通過させ 、それによって前記気体の気泡を該抑制部の中をより急速に通過させ、気圧式の 加速効果と衝撃ターゲットに対する衝撃効果とを作り出す過程と を含む液体の空気混和方法。 12.液体の空気混和方法において、 気体を流れている液体流の中へ注入して、それによって液体より密度の小さい 気体の複数個の気泡を形成する過程と、 前記液体流が曲がり部分を有する配管の中を通るようにされ、従って、小さな 気体の気泡が該曲がり部分の近くで配管の壁部に付着し、液体流によって運び去 られる前にほぼ一貫した寸法の大きな気泡を形成するように合体される過程と、 前記液体流を圧力容器内に位置する衝撃ターゲットにおける抑制部を通過させ 、それによって前記気体の気泡を該抑制部の中をより急速に通過させ、気圧式の 加速効果と衝撃ターゲットに対する衝撃効果とを作り出す過程と を含む液体の空気混和方法。 13.液体の空気混和方法において、 気体を流れている液体流の中へ注入して、それによって液体より密度の小さい 気体の複数個の気泡を形成する過程と、 前記液体流が曲がり部分を有する配管の中を通るようにされ、従って、小さな 気体の気泡が該曲がり部分の近くで配管の壁部に付着し、液体流によって運び去 られる前にほぼ一貫した寸法の大きな気泡を形成するように合体される過程と、 前記液体流を垂直に整列された配管内を下降させ、気泡を空間的に分離させる 過程と、 前記液体流を圧力容器内に位置する衝撃ターゲットにおける抑制部を通過させ 、それによって前記気体の気泡を該抑制部の中をより急速に通過させ、気圧式の 加速効果と衝撃ターゲットに対する衝撃効果とを作り出す過程と を含む液体の空気混和方法。 14.液体の空気混和方法において、 気体を流れている液体流の中へ注入して、それによって液体より密度の小さい 気体の複数個の気泡を形成する過程と、 前記液体流が曲がり部分を有する配管の中を通るようにされ、従って、小さな 気体の気泡が該曲がり部分の近くで配管の壁部に付着し、液体流によって運び去 られる前にほぼ一貫した寸法の大きな気泡を形成するように合体される過程と、 前記液体流を垂直に整列された配管内を下降させ、気泡を空間的に分離させる 過程と、 前記液体流を圧力容器内に位置する衝撃ターゲットにおける抑制部を通過させ 、それによって前記気体の気泡を該抑制部の中をより急速に通過させ、気圧式の 加速効果と衝撃ターゲットに対する衝撃効果とを作り出す過程と、 を含み、前記衝撃ターゲットが塔状になった圧力容器の頂部に位置し、従って 液体流が衝撃ターゲットを衝撃し、次に重力によって圧力容器内の気体中を下降 し、さらに、圧力容器の頂部から間隔をおいて位置した、複数個の開口を有した 板を衝撃して、該板の開口を通過し、重力によって圧力容器内の気体中を下降し 、さらに圧力容器内に蓄積された液体の上を衝撃する液体の空気混和方法。 15.液体の空気混和装置において、 頂部と、底部と、中間部と、外部と、入口および出口とを有する塔状の圧力容 器を具備し、該圧力容器への前記入口および出口が前記圧力容器の近くに位置し 、前記容器がその内部において円筒状の配管を有し、該配管がほぼ垂直に延在し 、前記入口と連通した第1端部と、前記頂部の直ぐ近くに位置して、それによっ て流れ抑制部として作用するギャップを形成する第2端部とを有している液体の 空気混和装置。 16.液体の空気混和装置において、 頂部と、底部と、中間部と、外部と、入口および出口とを有する塔状の圧力容 器であって、該圧力容器への前記入口および出口が前記圧力容器の近くに位置し 、前記容器がその内部において円筒状の配管を有し、該配管がほぼ垂直に延在し 、前記入口と連通した第1端部と、前記頂部の直ぐ近くに位置して、それによっ て流れ抑制部として作用するギャップを形成する第2端部とを有している、その 圧力容器と、 第1端部および第2端部を有する水平部分と、第1端部および第2端部を有す る曲がり部分と、第1端部と第2端部を有するほぼ垂直な部分とを備えた液体流 配管であって、前記水平部分の第1端部が曲がり部分の第1端部に固定され、水 平部分の第2端部が加圧液体の源に連結されるようになっており、垂直部分の第 1端部が圧力容器の高さの約2/3の高さのところで曲がり部分の第2端部に連 結され、垂直部分の第2端部が圧力容器の入口に連結されている、その液体流配 管と、 前記水平部分に固定され、液体よりも密度の小さい気体の複数個の気泡を形成 するために、液体流配管の中へ気体を注入するための気体注入装置とを具備し、 小さな気体の気泡が曲がり部分の壁部に付着し、液体流によって抑制部を通過 して運び去られる前に、ほぼ一貫した寸法の大きな気泡を形成するように合体さ れ、前記気泡が抑制部をより急速に通過し、衝撃ターゲットとして作用する圧力 容器の頂部に対して気圧式の加速効果と衝撃効果とを作り出し、次に液体が圧力 容器内の気体中を重力によって下降し、さらに圧力容器内に蓄積された液体の上 を衝撃する液体の空気混和装置。
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