JPH09511473A - プラスチック製クレート - Google Patents
プラスチック製クレートInfo
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Abstract
(57)【要約】
特に果物及び野菜を包装して搬送するためのプラスチック製クレート(crate:すかし箱)(10)は、底部(12)及び側部(14,16)に複数の穴(20)が穿設されている。各穴(20)は、外方に向いた、熱成形された突出部(22)により囲まれている。底部(12)の少なくとも二つの角部において、穴(20a)を囲む突出部(22a)は、複数のクレートを重ねた際、隣接した下方のクレートの隅柱(18)を横切る垂直通路内に進入できる。クレートの少なくとも底部(12)において、前記突出部(22)間に配されたボス(24)又はキャンバは、クレートの内部に向くよう熱成形されている。
Description
【発明の詳細な説明】
プラスチック製クレート
本発明は、特に果物及び野菜をパッキング、搬送するためのプラスチック製ク
レート(cratc: すかし箱)に関する。
現在、木製、ポール紙製、及びプラスチツク製の種々のクレートが提供されて
いる。木製及びボール紙製のものについてはいくつかの共通した大きな欠点があ
る。
第一の欠点は、水の浸透に関するものである。透水は特にボール紙製クレート
の場合に問題である。水分が存在しているときにはその機械的強度がかなり低下
する。あらゆる場合において、木及びボール紙は浸水性を有しているため、覆わ
れた貯蔵場所を必要とする。また、浸水により、各クレートの自重は、定められ
た基準に反して相当に変化してしまう。
木製及びボール紙製クレートの他の欠点は、それらを形成する部材を多数必要
とすることに起因するものである。つまり、かかるクレートの主要な構成要素を
形成する木又はボール紙とは別に、それらの組立にはクリップ及び/又は接着剤
を用いることが必要となる。また、それらは通常、透水性をできるだけ低減させ
る機能を有した耐水剤を含んでいる。加えて、木製クレートには頻繁に紙ラベル
がクリップされる。この、木製及びボール紙製のクレートのコンポーネントの部
材の多さのため、作製が複雑でコストの嵩むものとなっていた。またその結果、
使用後にこれらのクレートを壊すのに必要となる作業も、構成材料の再利用の視
点から見てより複雑なものとなっていた。
木製及びボール紙製のクレートに共通する第三の欠点は、燃えやすいために、
中身が空であるか貯蔵物を擁している有しているかに拘わらず貯蔵中の危険要因
となることである。
そして、木製及びボール紙製のクレートは、製造にあたって木材を消費するた
めエコロジー面での不利益が生ずる。
貯蔵中のクレートの積み重ねは、隅柱と直角となるクレート底部の厚みによっ
てさらに難しいものとなっている。
木製及びボール紙製の双方に共通なこれらの欠点に加え、これら材料の各々に
特有な欠点が付加される。
木製クレートの場合、パレットとなる木材が未処理で粗雑なものであれば、該
クレート内に置かれた物品(特に果物)を傷付けるおそれがある。
ボール紙製のクレートの場合、湿気があるとその機械的性質の低下が顕著であ
ることは既に述べてきた。この湿気は、大気、及び該クレートにより搬送される
製品の双方から生じ得るものであることが指摘されている。
ボール紙製クレートに特有なその他の欠点は、既に述べたことに起因するが、
かかるクレートによって搬送される物品の換気が不十分であることに関係してい
る。つまり、ボール紙製クレートの機械的強度には限界があり、穿孔することが
できない。従って、特にボール紙製クレートは、効果的な換気が必要とされる品
物の搬送には使用できないことになる。
プラスチック製クレートは、木製及びボール紙製クレートが共通に備える問題
を事実上全て解消するものである。しかし現時点では、これらのクレートは不連
続なプロセスを用いて射出成形プラスチック材より作製されており、かなりのコ
スト高となっている。
また、射出成形を用いると、クレート壁部がグリッド又はグレーチング状構造
となり、搬送品が特に果物であったような場合に該搬送品にダメージを与えるお
それもある。また、射出成形によるクレートの側部は剛性が高く、製品が載置さ
れた際に打ち傷を付けるおそれがある。
そして、この成型プラスチック製のクレートの構造の全高は、パレット上に重
畳された状態の木製クレートにほぼ匹敵するものとなる。
WO-A-92 09488は、プラスチック製クレートの押し出し成形による製造を可
能とするプロセスを開示している。これらのクレートは、少なくとも一つの押し
出しプラスチック材部分から作製される。クレートの底部及び四つの側部を構成
する部分において、このプラスチック材部分は、ランダムに形状付けられた複数
の穴の形成されたプラスチック製ストリップ形状とされている。それら各穴の周
囲には、熱形成によって前記ストリップ中に突出部が形成されている。
このようにして得られるプラスチック製クレートは、射出成形プラスチック製
クレートの欠点に煩わされることがない。すなわち、押し出し成形による連続製
造によりコストを大幅に低減して、木製及びボール紙製のクレートの製造に掛か
るコストよりも下げることが可能となる。さらに、該クレートの構造は側部に一
定の弾性を有し、搬送物品に打ち傷を与えることもない。クレートの重畳体の全
高は、木製又は成型プラスチック製のクレートよりも低くすることができる。こ
のようにして、充填レベルを約10%増加させることができる。
WO-A-92 09488に開示のクレートでは、前記穴及びそれらを囲む突出部が、
搬送物品に適度な換気を施し、かつクレートの機械的強度も増加させるものとな
っている。
しかし、かかるクレートにより搬送される物品は、該クレートの側部及び底部
に形成された穴のエッジ又はリムによってダメージを受けるおそれがあり、また
、搬送品に存在する水及びその他の液体の排出が、信頼のおける方法では保証さ
れない。さらに、それらクレートがコンベア上に載置された際の引きずり又は滑
りの危険性も完全に排除することはできない。さらに、WO-A-92 09488のプロ
セスによって得られるクレートは、現在提供されているクレートと同様、積み重
ねの際に一斉に位置決めすることはできない。
本発明は、WO-A-92 09488に開示されているプロセスによって得られるクレ
ートの主たる特徴を備えたプラスチック製クレートに関連しており、そのオリジ
ナルな設計により、製造コストを増加させることなく、かつプラスチック製クレ
ートの本来有するその他の利点は残したまま、搬送品にダメージを与える如何な
る危険性をも回避でき、液体の流出を効果的に保証し、コンベア上に載置する際
の如何なる滑りを防止して、重畳時の互いの位置決めを容易にすることができる
。
本発明によれば、この結果は、一つの矩形底部、四つの側部、及び四つの中空
隅柱を有し、少なくとも前記底部及び前記側部がプラスチック製のストリップよ
り形成され、複数の穴を有し、その各々が熱形成された突出部により囲まれて成
るプラスチック製クレートであって、前記突出部が該クレートの外方に向けられ
、かつこれら突出部の少なくとも二つが、隣接した下方クレートの該中空隅柱へ
入り込めるように、前記四つの中空隅柱の少なくとも二つの延長部において該ク
レートの前記底部に形成されていることを特徴としたプラスチック製クレートに
よって得られる。
かかるクレートの製造にポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等のあるプラスチッ
ク材料を用いた場合、該クレートの底部及び側部に突出部を熱形成したときに、
それらの平らな部分を熱形成の方向、すなわちクレートの外側に変形させるもの
となる。従って、何れかのクレート内に置かれた製品が、クレートが重ねられた
際に、上方に隣接したクレートの底部に形成された穴のエッジ及びリムによって
ダメージを受けるおそれがある。この欠点を排除すべく、少なくともクレートの
底部において、前記ストリップは、突出部の間に位置してクレートの内部に向け
られた少なくとも一つの穿孔されてない熱成形されたキャンバ部(cambcring)
を有している。
特殊なケースでは、一つのキャンバ、又は突出部間の全面にわたって配設され
たキャンバを形成すること、あるいは、突出部間に位置されたいくつかのボスを
形成することができる。
さらに、該クレートの側部は適度な弾性を有し、クレート内に置かれる製品が
収納時に傷付くことはない。
該クレートの側部強度を高めるべく、各側部には、少なくとも約90°の角度
で該クレートの外側に曲げられた上部縁取りが都合よく設けられている。
この場合、上部縁取りは、都合よく、実質的に前記中空隅柱に対向する位置で
終わっており、各クレートをパレット上に積み重ねる際にその縦アングル部がク
レートの角部に位置することができ、周知処置を適用することができる。
創意的な特徴によれば、該クレートは、都合よく、透明又は半透明のプラスチ
ック材料より作製される。この特徴により、パレットの重畳体中に収納された製
品、特にその種類、サイズ、熟成状態その他、を容易にチェックできる。これは
、周知のクレートに対する本質的な優位点である。
サラダ等の特定の物品の搬送中には光合成を回避する必要が生じる。その場合
には不透明プラスチック材を使用することになるが、それは、透明プラスチック
に着色することにより容易に得ることができ、着色保護ペーパーをクレートに取
り付ける必要はない。
本発明の好ましい実施の形態では、該クレートの前記底部、側部、及び柱は、
押し出し成形され、切断され、曲げられた、同一のプラスチック製ストリップに
形成される。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態をより詳細に説明する。
図1は、本発明に係るプラスチック製クレートの斜視図である。
図2は、図1に示したクレートの拡大縦断面図である。
図3は、本発明によるクレート三つを重ねた状態で概略的に示した部分縦断面
図である。
図4は、本発明に係る複数のクレートを、パレット上に保管されかつ縦アング
ル部によって外側の角部で保持された状態で示す斜視図である。
図1において、符号10は、本発明に係る、全体をプラスチック材より形成さ
れた総称的なクレート(cratc: すかし箱)を示している。該クレートは、好ま
しくは押し出し成形及び/又はカレンダー加工、例えば、WO-A-92 09488に開
示されている如きものと同様なプロセスに従う二つの押し出し成形部から成って
いる。変形例として、該クレート10は、切断、穿孔、熱成形、曲げ、溶着され
た平らなストリップ形状とされた単一の部分から、押し出し成形及び/又はカレ
ンダー加工によって作製することも可能である。
図1に示したプラスチック製クレートは、射出成形の後、熱成形することによ
っても得られる。しかし、そうした場合のプロセスは不連続であるためコストは
大幅に嵩むようになる。
図1に示したクレート10は、実質的に平面状で矩形をした底部12と、平面
状で矩形を成し、二つの側方側面14及び二つの端部側面16を含んだ四つの側
面と、四つの中空隅柱18と、を備えている。
側方側面14は互いに平行で、底部12における対向した二つの側方端から垂
直に立ち上がっている。同様に、端部側面16は互いに平行で、底部12におけ
る対向した二つの端端から垂直に立ち上がっている。これら底部12、側面14
,16は、平面状で厚みを制限された(例えば、およそ0.8mmないし2mm
)プラスチック製ストリップより作製される。
このタイプのクレートにより、側方側面14の高さは、図1に示す如く端部側
面16よりも低いか、あるいは同等の高さのものとすることができる。
前記中空隅柱18は、底部12が形成する矩形の四つの角部から、側方側面1
4と端部側面16との間の接合部に沿って、端部側面16と等しい高さに垂直に
立ち上がっている。これら柱18は中空であり、従って全長にわたって垂直な通
路が形成されている。これにより、該クレートの重量、及び、クレートの製造に
必要なプラスチック材料の量、そしてコストを低減することができる。
各中空隅柱18は水平断面が直角三角形を呈している。この場合、その三角形
の斜辺は、図1に示すように直線とすることも、あるいは若干内側にカーブした
ものとすることもできる。この直角三角形の直角を挟む二辺は、該クレートの相
対応した角部において側面14,16に接触している。図1に示した実施の形態
では、中空隅柱18は、該クレートの底部12及び側面14,16を成すものと
同じプラスチック製ストリップを曲げることによって得られている。
該クレート10の少なくとも底部及び側面14を成すこのストリップの薄さに
よって、前記平面部が所要の可撓性又は弾性を有していることに留意されたい。
これにより、このクレート内に入れられる果物等の品物が傷付かずに済む。つま
り、変形を受けるのは主としてクレートの側面であり、内部に収納された物品で
はない。
本発明によるクレート10の底部12及び側面14,16には複数の穴20が
形成されている。これらの穴の形状、寸法、及び配置は極めて広範囲に変更する
ことができる。図1及び図2に一例として示した実施形態のものでは、これらの
穴20は円形のものであり、底部12及び側面14,16の全面にわたり、三角
形ネットワーク状に配設されている。側面14,16の少なくとも一つには、該
クレートに例えばシルクスクリーン印刷によるマーキングがなされるように、穿
孔されていない部分が都合よく設けられている。これにより、該クレートを構成
するプラスチック材料に、別の材料を付加する必要のないものとなっている。
図2に、より詳細に示すように、各穴20は、底部12及び側面14,16を
構成する前記ストリップを熱成形することによって得られる突出部22によって
囲まれている。より詳細には、これら突出部22は、該クレートの底部及び側面
によって形成される面に対し、該クレートの外側に向けられている。前記穴20
が円形である場合、これら突出部22は、例えば切頭コーン形となっている。た
だし、本発明の精神を逸脱しない範囲でその他の形状を採ることも可能である。
該クレートの底部12及び側面14,16を構成するストリップが押し出し成
形、カレンダー加工、又は型成形により成形されるものであったとしても、これ
ら突出部22は、プラスチック材料にプレストレスを付与すべく常に熱成形によ
り形成される。これらの穴20、及び該穴を囲む突出部22は多くの機能を果た
すことができる。
それらの機能のうち第一に挙げられるのは、クレートによって搬送される物品
の換気である。穴20の形状、サイズ、配置をクレートの機械的強度に影響を与
えることなく相当程度変更することが可能であるので、要求に応じた換気を行え
ることに留意すべきである。
穴20を囲む突出部22により果たされる第二の機能は、クレートの底部及び
側面を形成するストリップの剛性を高める二とである。剛性を持たせることは特
にクレート底部において重要である。クレート底部は、クレート内に品物が収納
されているときには、クレートが重ねられた際に下方のクレート内の果物や野菜
が穴20のエッジ部によって損傷を受けるのを防ぐためにも、大きく変形しては
ならない。一方で、側面14,16の剛性は、果物を傷付けない適度な柔軟性及
び弾性を維持するために過度のものであってはならない。この理由により、穴2
0の密度は一般に側面14,16よりも底部12の方が大きくなる。
他の機能は、突出部22がクレートの外方に向けられていることによるもので
ある。この特徴により、クレート内に収納された品物が穴20のエッジ部に接触
しないものとなることが保証されている。これにより、品物が前記エッジ部によ
ってダメージを受ける危険性が回避されている。穴20の形状及び寸法は、クレ
ートにより搬送される物品のタイプ、特にそのサイズによって異なったものとす
ることが可能であり、従って上述のダメージを受ける危険性があらゆる場合にお
いて完全に回避される。
また、穴20、及びその穴を囲む突出部22の外向き形成により、果物及び野
菜を保存するのに必要な処理に用いられた水及びその他の液体の排出が容易にな
る。
また、クレート底部12の突出部22の下端に形成された穴20のエッジ部に
より、クレートがコンベア上に載置された時のクレートの滑りが防止される。こ
の特徴は重要である。何故なら、果物及び野菜のパッキングは通常コンベアベル
ト上でなされるため、その突出部がなければ、クレートが引きずられたり滑った
りするおそれがあるからである。
さらに、穴20があることにより、クレートの重量、及びクレートの製造に必
要なプラスチック材料の量を減少でき、よってコストを低減できる。
図3に示すように、クレート底部12の各角部には穴20aが形成されている
。これらの穴20aは、前記穴20と同一あるいは異なった形状及びサイズを持
つことが可能である。この穴20aは、前記各角部から立ち上がった前記中空隅
柱18に形成された前記縦通路の延長部に位置している。この穴20aによって
、水及びその他の液体が重力により前記ポスト内を流れることができるものとな
っている。
前記穴20に関し、底部12の角部に位置した前記四つの穴20aのうちの少
なくとも二つは、底部12の外方すなわち下方に突出した突出部22aにより囲
まれている。
図3に概略的に示すように、この構成により、前記クレート10は、重畳され
た際に互いに位置決めされ維持される。つまり、各クレート10の突出部22a
が、隣接した下方のクレートの中空隅柱18内に形成された前記縦通路内に入り
込む。
既に述べたように、クレート底部12の下方への過度の変形は、クレート内に
品物が収納された状態でクレートが積み重ねられているときに、隣接した下方の
クレート内に収納された物品にダメージを与えるおそれがある。ところが、突出
部22の熱成形による形成は、プラスチック材料によってはこのタイプの変形を
行き起こす傾向にある。従って、少なくとも底部12、適切であれば側面14,
16において、それら突出部22間に、穿孔されずクレートの内方に向いたキャ
ンバを少なくとも一つ熱成形により形成することが望ましい。
上記のキャンバがクレートの側面にも形成されてなる図1及び図2に示した実
施の形態においては、該キャンバは、突出部22間に位置してクレートの内方に
向いた複数のボス24の形態となっている。これらボス24は、突出部22と同
様、種々の形態を採り得るもので、図2に示した如き球形カップのものには限定
されない。
変形例として、底部12あるいは付加的に側面14,16に形成されたクレー
ト内方に向く該キャンバを、各突出部22間の全面にわたって配置させることも
可能である。
図1ないし図4に示すように、前記四つの側面14,16はそれぞれ、クレー
ト10の外側に向けて少なくとも90°曲げられた上部縁取り26を有している
。これにより、側面14,16の剛性を高め、補強することができる。また、該
クレートを取り扱う際に切り傷を負う危険性もなくなる。
特に、図1及び図4に示すように、各側面14,16の上部縁取り26は、そ
れら側面の端部より手前、実質的に中空隅柱18に対向した位置で終端している
。この端部もまた該クレートを取り扱う際の切り傷等の危険性を回避するために
、漸進な形状、すなわち傾斜又は丸みが付けられた形状とされている。
これらクレート10がパレット上に積み重ねられると、この特徴により、この
ように形成された重畳体の各角部に四つの縦アングル部28(図4)を設置する
ことが可能となり、例えば図示しない可撓性を有したプラスチックシートによる
複数のクレートの包装が容易となる。
都合のよいことに、このクレート10を構成するプラスチック材料は半透明又
は透明なものであり、これにより、該クレートにより貯蔵あるいは搬送される物
品の検査が容易となっている。つまり、この特徴により、製品の種類、サイズ、
熟成状態等を簡単にチェックできるものとなっている。
変形例として、クレート10を構成するプラスチック材料を不透明なものとす
ることもできる。この目的のため、材料そのものが着色された(mass-tintcd)
半透明プラスチック材料を用いると都合がよい。かかる特徴は、搬送品が特定な
サラダである等、光合成に対する保護が必要な特殊なケースの場合に都合よく用
いられる。よって、クレートに着色保護ペーパーを取り付ける必要がない。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 一つの矩形底部(12)、四つの側部(14,16)、及び四つの中空 隅柱(18)を有し、少なくとも前記底部及び前記側部がプラスチック製ストリ ップより形成され、複数の穴(20)を有し、それら各穴が熱形成された突出部 (22)により囲まれて成るプラスチック製クレート(10)であって、前記突 出部(22)は該クレートの外方に向けられ、かつこれら突出部の少なくとも二 つ(22a)は、隣接した下方のクレートの前記中空隅柱へ入り込めるように、 該クレートの前記底部(12)に、かつ前記四つの中空隅柱(18)の少なくと も二つの延長部に形成されていることを特徴とするプラスチック製クレート。 2. 請求項1記載のクレートにおいて、前記ストリップは、少なくとも前記 クレート底部(12)に、穿孔されていない熱成形によるキャンバ(24)を少 なくとも一つ有し、かつ該キャンバは、前記突出部(22)間に位置して該クレ ートの内方に向けられていることを特徴とするクレート。 3. 請求項2記載のクレートにおいて、前記キャンバ(24)は前記突出部 (22)間の全面にわたって配設されていることを特徴とするクレート。 4. 請求項2記載のクレートにおいて、前記キャンバは、前記突出部間に位 置した複数のボス(24)を備えていることを特徴とするクレート。 5. 請求項1ないし4の何れかに記載のクレートにおいて、前記側面(14 ,16)が弾性を有していることを特徴とするクレート。 6. 請求項1ないし5の何れかに記載のクレートにおいて、前記四つの側面 (14,16)はそれぞれ、該クレートの外方に少なくとも90°曲げられた上 部縁取り(26)を有していることを特徴とするクレート。 7. 請求項6記載のクレートにおいて、前記上部縁取り(26)は実質的に 前記中空隅柱(18)に対向して終端していることを特徴とするクレート。 8. 請求項1ないし7の何れかに記載のクレートにおいて、透明又は半透明 のプラスチック材から構成されていることを特徴とするクレート。 9. 請求項1ないし7の何れかに記載のクレートにおいて、不透明プラスチ ック材から構成されていることを特徴とするクレート。 10. 請求項1ないし9の何れかに記載のクレートにおいて、前記底部(1 2)、側面(14,16)、及びポスト(18)は、押し出し成形、切断、及び 曲げ加工されたプラスチック製ストリップから形成されていることを特徴とする クレート。
Applications Claiming Priority (3)
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FR94/00704 | 1994-01-24 | ||
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Publications (1)
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---|---|
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Family Applications (1)
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