JPH095108A - 電子海図表示情報装置 - Google Patents

電子海図表示情報装置

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JPH095108A
JPH095108A JP15440595A JP15440595A JPH095108A JP H095108 A JPH095108 A JP H095108A JP 15440595 A JP15440595 A JP 15440595A JP 15440595 A JP15440595 A JP 15440595A JP H095108 A JPH095108 A JP H095108A
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nautical chart
nautical
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JP15440595A
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Minoru Takenawa
実 武縄
Hiroaki Mishima
浩彰 三島
Atsushi Tanabe
敦 田邊
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】海図表示の素早い電子海図表示情報装置の実
現。 【構成】海図イメージとバッファが確保された一次記憶
90と、構造体を含んだ海図データを保持する二次記憶
80と、バッファを介して海図データから海図イメージ
への変換処理を行って海図を表示する表示手段とを具備
した装置において、海図データ810等は所定の読込サ
イズごとのデータ群の何れかに構造体が包含され、バッ
ファ950はサイズが読込サイズの複数倍以上で、表示
手段940は、変換対象の海図データがバッファ950
に有ればこれを、無ければ読込サイズを単位として海図
データの該当部分をバッファ950に読み込んでこれを
変換するものである物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子海図表示情報装
置に関し、詳しくは、海図を素早く表示し得る電子海図
表示情報装置に関する。
【0002】
【背景となる全体の技術】電子海図表示情報装置(Elec
toronic Chart Display and Information System)は、
いわゆるマリンナビゲーションを行う物であるが、その
外部仕様に関しては、各国の協調等を図るために、IM
ONAV39/WP.2やIHOS−52、IHOS−
57等の規格が定められ又は提案されている。
【0003】この電子海図表示情報装置は、図3にその
概要構成を示すが、大別して、CPU11の下にバスラ
イン12を介して各回路等が接続されたコンピュータシ
ステムからなる装置本体部10と、この本体部10に接
続された周辺装置とからなる。また、図4には、主なプ
ログラム及びデータの関連図を示した。
【0004】周辺装置としては、複数衛星からの信号よ
り船位を検出するGPS(Global Positionning Syste
m)やロラン(Loran-C ),デッカ(Decca )あるいは
角速度等の積算等によって方位さらには船位を推定する
ジャイロ(Gyro)やログ(Log)などの各測位系から送
出された信号を受けて何れかの信号を選択しさらに信号
によっては所定の演算をも施して位置等の測位信号を本
体部10に送出する測位信号切替器20と、各種スイッ
チやボリュウムさらにいわゆるトラックボール等が操作
面上に配設されこれらの操作入力に応じた信号を本体部
10に送出する操作パネル30と、26型のCRTディ
スプレイ40と、オプショナルなブリッジモニタ50と
が、挙げられる。
【0005】さらに、本体部10内には、測位信号切替
器20からの測位信号を入力するための信号入力回路2
1と、操作パネル30からの信号を入力するためのパネ
ル入力回路31と、海図等を描画するためのデータを保
持するいわゆるビデオRAMを内蔵してCRT40に海
図等を描画させる描画制御回路41と、アラーム情報を
所定のメッセージ形式でブリッジモニタ50に送出する
ための信号出力回路51と、データ交換等のためのFD
D(フロッピーディスクドライブ)60と、規格IHO
S−57DX−90準拠の電子航海用海図データを記録
したCD−ROMからそのデータを読み込むためのCD
−ROMドライブ70と、読み込んだ海図データや各種
プログラム等を保持する二次記憶としてのHDD(ハー
ドディスクドライブ)80と、RAM等からなり海図イ
メージや実行中のプログラム等を保持する一次記憶とし
てのメモリ90とが設けられ、これらはバスライン12
を介してCPU11にバス結合されている。
【0006】そして、測位手段としての測位信号20と
信号入力回路21と測位プログラム92とによって、G
PSやLoran−C等の航法装置あるいはジャイロコ
ンパスやスピードログ等の推測航法装置などの測位系か
らの測位データに基づいて自船の緯度及び経度を算出等
して測定船位93を求めるものとなっている。
【0007】また、操作パネル30とパネル入力回路3
1と図示しない所定のプログラムとによって、特定のス
イッチ操作やメニュー選択等での指示に対応した各種の
処理が行われるものとなっている。
【0008】これによって、この電子海図表示情報装置
は、マリンナビゲーションにおける以下のような各機能
を発揮する。
【0009】CD−ROMドライブ70と電子海図情報
読込プログラム91とによって、外部規格IHOS−5
7DX−90準拠の電子航海用海図データを読み込ん
で、これを内部形式に変換して、内部形式の海図データ
81,82,83,84,85,…を作成する。
【0010】表示手段としてのCRT40と描画制御回
路41と表示プログラム94とによって、海図データ8
1等に基づいてその全部又は一部を選択的に拡大等して
海図を表示する(表示機能)。この海図は、通常メルカ
トル図法で表示されるが、縮尺(1/50000)以上
のときは平面図法で表示される。
【0011】さらに、測位信号から得られた測定船位9
3に基づいて、これを海図データ85等と比較等して、
船舶の航行状態を監視する(航行監視機能)とともに、
安全に航行し得るか否かの判別を行って航行が制限され
るときには危険警報をCRT40に表示する(警報表示
機能)。なお、ブリッジモニタ50が信号出力回路51
に接続されている場合には、信号出力回路51を介し
て、ブリッジモニタ50にアラームを送出し、危険警報
をブリッジモニタ50にも出力させる(外部警報出力機
能)。また、表示された海図、具体的にはこれに対応し
た海図データに基づいて、各種の航路を予備的に画定し
たり航行予定の航路を選択して設定したりもする(航海
計画機能)。
【0012】そして、これらの諸機能を発揮することで
電子海図表示情報装置はマリンナビゲーションを行う
が、海図表示は、それ単独に限らず、航海計画や航行監
視などにも付随して、ほぼ恒常的に行われるものであ
る。
【0013】
【課題が存在する技術】ところで、電子海図表示情報装
置では、海図データをCD−ROM等のメディアで配布
・交換して各国で広く利用しあえるように外部形式が規
定された海図データを使用しているが、装置内に読み込
まれた後の海図データその他の内部データについての形
式は規定されておらず、これらをどのような内部形式で
持つかは装置開発者に委ねられている。
【0014】そこで、海図表示等を効率よく行うため
に、互換性を重視して規定された外部形式の海図データ
を装置内部での処理効率のよい内部形式の海図データに
変換しておくことが想定される。もっとも、全世界につ
いての描画パターンは膨大なことから、海図データの内
部形式を短絡的に描画パターンで持つのは無理なので、
海図データ81等はポインタや点列あるいはこれらの構
造体等で表しておき、これの該当部分を描画パターンの
海図イメージ96に変換する処理を行ってから、海図の
描画がなされる。なお、図4では、ある海図データの変
換された海図イメージについては、その海図データに付
した符合に“a”を付加した符合を付して、その海図デ
ータと海図イメージとの対応関係を明確に図示した。
【0015】この海図データ81等には、面領域に対応
するエリアデータや線状物を示すラインデータが位置デ
ータの点列によって表されたものや、局所的な物を示す
ポイントデータが位置データで表されたものなどが含ま
れているが、これらのデータはアレイやポインタ対など
の一体不可分の構造体であらわされている。また、この
ような構造体を含んだ海図データ81等は、それぞれ、
規格に基づくセルごとに又は所望のブロックごとに個別
のファイルとして作成されて、HDD80に保持され
る。海図データ81等はセル単位で通常1Mバイト程度
であるが深海域や大陸内部域など0バイトのものも多い
ので0〜200kバイト程度のブロックに分割されて保
持されている。
【0016】海図イメージ96は、セルごとに約4Mバ
イトの領域を要する。このため、海図データをセル単位
で処理する場合は、セルの角部が表示範囲40aに含ま
れるときを考慮して、海図イメージ96のために少なく
とも4セル(81a〜84a)分のデータ領域を必要と
するので、海図イメージ96のためのメモリ領域として
16Mバイト以上のメモリが確保されている。なお、ブ
ロックに分割した場合でも、規格で規定されたセルの範
囲を表示するために、4Mバイト超の領域が確保され
る。
【0017】そして、表示プログラム94の処理で、海
図を表示するときには、該当する範囲の海図データ例え
ば海図データ81をファイル単位でHDD80からメモ
リ90のバッファ領域95に読み込み、続けてこれを海
図イメージ96の該当部分81aに変換する。さらに、
海図データ82のファイルをバッファ領域95に読み込
んで海図イメージ82aに変換する。海図イメージ83
a,84aもバッファ領域95を介して変換する。その
後に、所望の部分すなわち表示範囲40aを抽出して描
画のためのビデオRAMに書き込む。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示方法では、海図データから海図イメージへの変
換処理に先だって必ずファイル読込を伴うが、ファイル
アクセスにはメモリアクセスに比べて長時間を必要とす
ることから、海図表示のタイミングが遅れることになり
がちである。
【0019】海図イメージは表示範囲40aが船位表示
点93aの移動等に連れて随時変化する性質のものであ
り、特に港湾内等で旋回している場合や方向転換しなが
ら航行しているような場合は船位表示点93aの位置に
よっては表示範囲40aが変化する度にしばしばファイ
ルアクセスを伴った変換処理が必要となることがある。
かかる場合は、変換処理等を効率良く済ませないと、海
図を素早く表示することができない。
【0020】そこで、海図の素早い表示のための手段と
して、バッファ領域95を広げて余裕を持たせておき、
繰り返してアクセスされる海図データのファイル読込を
減らすことや、将来必要となることが予想される海図デ
ータを予めバッファに読み込んでおくことが考えられ
る。そして、このようなバッファリング等の一般的な手
法としては、リングバッファ等のFIFO(First
In First Out)によるものや、仮想メモ
リにおけるページングによるものなどが挙げられる。
【0021】しかし、FIFOでは、旋回やUターン等
のときでも、バッファ内の再利用可能な海図データまで
も単に古い順に潰されるので、さほど効率が上がらな
い。また、仮想メモリ方式では、リアルタイム処理に向
かないばかりか、船位の表示位置や方位等に応じて予想
される海図データを予めバッファに読み込んでおくこと
も困難である。このため、かかる描画処理に適した内部
データ形式や処理手順を決める必要がある。
【0022】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たものであり、海図を素早く表示し得る電子海図表示情
報装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に発明された(出願当初請求項1記載の)第1の解決手
段としての電子海図表示情報装置は、GPSやLora
n−C等の航法装置あるいはジャイロコンパスやスピー
ドログ等の推測航法装置などの測位系からの測位データ
に基づいて自船の緯度及び経度を算出等して船位を求め
る測位手段と、ドットパターンその他の直接的に描画可
能な描画パターン等からなる海図イメージのデータを保
持するとともに、(後記変換処理に際して先に後記海図
データを一旦読み込んでおくために十分な)所定サイズ
のバッファの領域が確保されたRAM等の一次記憶と、
外部規格IHOS−57DX−90準拠の電子航海用海
図データから内部形式に変換された海図データであっ
て、アレイやポインタ群等からなる一固まりで一体不可
分の構造体データを通常は多数含んだ海図データを保持
するHDD(ハードディスク)等の二次記憶と、前記船
位を含む海域その他の領域について、前記バッファを介
して前記海図データの該当部分から前記海図イメージへ
の変換処理を行うとともに、この変換後の前記海図イメ
ージの全部又は一部を選択的に、そのままで又は拡大等
して、メルカトル図法又は平面図法で、海図を表示する
表示手段とを具備して、規格IMONAV39/WP.
2に則って前記海図又は前記船位に基づくマリンナビゲ
ーションを行う電子海図表示情報装置において、前記海
図データは、(前記外部規格IHOS−57DX−90
で規定された所定のセルやこれより小さな所望のブロッ
クごとにファイルとして作成されており、これらのファ
イルの何れかを1回又は複数回アクセスしてその海図デ
ータをバッファに読み込むときに1回のアクセスで読み
込まれるデータ量であって望ましくは2の冪乗例えば6
4Kバイトのデータ量である)所定の読込サイズごとの
データ群の何れか単一のデータ群に前記構造体データが
一体として完全に包含されていて複数のデータ群に亘る
ことのない(ように、構造体データが複数のデータ群に
亘りそうなときにはこれを防止するパディングや入れ替
え等のアライメント処理が、予め電子海図情報読込プロ
グラム等によって施された)ものであり、前記バッファ
は、その所定サイズが前記読込サイズの複数倍以上のも
のであり、望ましくは、表示範囲に含まれる海図イメー
ジに対応する部分の海図データのサイズの数倍以上のも
のであり、前記表示手段は、前記変換処理の対象となる
海図データが前記バッファに既に読込まれて存在してい
るときは、再度の読込を行うことなくこれを対象として
前記変換処理を行い、前記変換処理の対象となる海図デ
ータが前記バッファに不存在のときは、前記バッファの
うち前記読込サイズを単位として割当られた部分に前記
読込サイズを単位として前記海図データの該当部分を前
記二次記憶から読み込み、その後に、前記バッファに読
み込んだ海図データを対象として前記変換処理を行うも
のであることを特徴とする物である。
【0024】先の目的を達成するために発明された(出
願当初請求項2記載の)第2の解決手段としての電子海
図表示情報装置は、上述した第1の解決手段の電子海図
表示情報装置であって、前記測位手段は、前記測位デー
タに含まれた方位データを用いて、又は前記船位につい
て微分を近似する差分を行うことなどによって、前記測
位データに基づいて進行方向等の方位を求めるものであ
り、前記表示手段は、前記海図イメージ上の前記船位の
表示位置に応じて(、例えば船位の表示位置がセルやブ
ロックの半幅や1/3幅を移動したこと等をトリガとし
て可能であれば予めバックグラウンド処理で)、前記海
図イメージの外であって前記進行方向の逆側の海域等の
領域に対応する前記海図データの部分が読み込まれてい
る前記バッファの部分を優先的に前記読込サイズを単位
として読込対象領域に割当てるとともに、前記海図イメ
ージの外であって前記進行方向側の海域等の領域に対応
する前記海図データの部分を、前記読込サイズを単位と
して、前記読込対象領域に読み込むものであることを特
徴とする物である。
【0025】
【作用】このような第1の解決手段の電子海図表示情報
装置にあっては、測位手段によって測位系からの測位デ
ータに基づいて船位が求められる。また、表示手段によ
って、その船位を含む海域その他の領域について、二次
記憶に保持された海図データの該当部分から、一次記憶
に確保されたバッファを介して、一次記憶に保持された
海図イメージへと、データの変換処理が行なわれる。そ
して、この海図イメージに基づいて海図が表示される。
【0026】ここで、海図データには一固まりで不可分
の構造体データが含まれているが、この構造体データ
は、海図データを所定の読込サイズごとのデータ群に分
けたときにおける各データ群の何れかに、完全に包含さ
れている。これにより、海図データを所定の読込サイズ
のデータ群を単位として読み込んだ場合に、データの詳
細な構造に立ち入ることなくその読込前に、バッファ内
におけるその読込領域を画定することが可能となる。そ
こで、バッファ内のメモリ割付処理等が簡素で効率の良
いものとなる。
【0027】また、バッファに余裕を持たせたことと、
海図表示に際してバッファ内に必要な海図データが有る
ときはこれを対象として変換処理を行うことにより、旋
回やUターン等の場合には、一旦表示範囲外となった海
図データを再び使用することが可能となり、かかる場合
にファイルアクセスを必要としないので、ファイル読込
処理およびバッファ内のメモリ割付処理が省かれる。そ
こで、素早く海図を表示することができる。
【0028】さらに、海図表示に際してバッファ内に必
要な海図データが無いときには、海図データの該当部分
が二次記憶からバッファに読み込まれ、これが変換処理
の対象とされるが、一定サイズの読込サイズを単位とし
て海図データの読込およびバッファメモリの割付が行わ
れることから、バッファにおけるフラブメンテーション
の発生もなく、メモリ割付等の処理を効率よく行うこと
ができる。
【0029】これにより、海図表示の際の変換処理に先
立つファイルアクセスやバッファにおけるメモリ割付に
ついて、回数削減や効率向上を達成することができる。
したがって、この発明の電子海図表示情報装置は、海図
を素早く表示することができる。
【0030】第2の解決手段の電子海図表示情報装置に
あっては、上述のことに加えて、進行方向等が求めら
れ、この進行方向や船位の表示位置に応じて、海図イメ
ージの外であって進行方向側の海域等の領域に対応する
海図データの部分がバッファに読み込まれる。しかも、
海図イメージの外であって進行方向の逆側の海域等の領
域に対応する海図データの部分が読み込まれているバッ
ファの部分に読み込まれる。これにより、特に旋回やU
ターン等の曲折航行の場合に、古くても再使用の可能性
の高い海図データがバッファに優先的に残るので、ファ
イルアクセスやメモリ割付の回数削減や効率向上を、よ
り効果的に達成することができる。
【0031】また、バックグラウンド処理等で予め想定
される海図データをバッファに読み込んでおくことも可
能となるので、このような処理をも行った場合には、直
線的な航行に関しても、ファイルアクセスを伴う準備作
業が表示範囲の更新時等の際の変換処理までには既に済
んでいるので海図を素早く表示することができる。した
がって、この発明の電子海図表示情報装置は、曲折航行
・直線航行のいずれの場合でも、海図を素早く表示する
ことができる。
【0032】
【実施例】本発明の電子海図表示情報装置の実施例につ
いて、その構成を説明する。図1は、そのプログラム及
びデータの関連図であり、図4と対比される。図2は、
そのデータのうち海図イメージの例である。
【0033】この実施例の電子海図表示情報装置は、既
説明の事項と次の点で相違するだけであり、装置の概要
構成(図3)等については「背景となる全体の技術」に
おいて説明した通りである。そこで、再度の概要説明等
の重複する説明は割愛し、相違点を中心に説明するが、
相違するのは、内部形式の海図データ810等について
の点と、バッファ950についての点と、電子海図情報
読込プログラム910についての点と、表示プログラム
940についての点との4点である。
【0034】詳述すると、HDD80に保持された内部
形式の海図データ810は、構造体811b,812b
等が64Kバイト即ち読込サイズのデータ群811,8
12,813等の複数に跨らないという条件を満たす点
で、海図データ81等と相違する。海図データ820等
も、エリア等のポインタ群や位置データのアレイなどの
各構造体が64Kバイトのデータ群821,822,8
23等の複数に跨らないという条件を満たす。これによ
り、海図データ810等は、所定の読込サイズごとのデ
ータ群の何れかに構造体データが包含されたものとなっ
ている。
【0035】また、メモリ90に確保されているバッフ
ァ950は、64Kバイトの倍数で確保され、しかも海
図データ810,820等を数十個読み込んでおくのに
十分な例えば8Mバイトの領域が確保されている点で、
バッファ95と相違するものとなっている。これによ
り、バッファ領域950は、表示範囲に含まれる海図イ
メージに対応する部分の海図データのサイズの数倍以上
のサイズのものとなっており、当然に読込サイズの複数
倍以上のものとなっている。
【0036】さらに、電子海図情報読込プログラム91
0は、CD−ROMドライブ70を介して外部規格IH
OS−57DX−90準拠の電子航海用海図データを読
み込んで内部形式の海図データ810等をHDD80に
作成するに際し、海図データ810等が上述の条件を満
たすように必要であればパディングを行う点で、電子海
図情報読込プログラム91と相違するものとなってい
る。
【0037】また、表示手段としての表示プログラム9
40は、以下の点で、表示プログラム94と相違する。
すなわち、表示プログラム940は、変換処理に先だっ
てその対象となる海図データ810等がバッファ950
に既に読込まれて存在しているか否かをチェックする。
そして、海図データ810等がデータ群811等の単位
で既にバッファ領域950に有るときは、これをHDD
80からメモリ90に再度読込むのは省いて、バッファ
領域950内のデータ群811等を対象として海図イメ
ージ96の該当海図イメージ81aへの変換処理を行う
ものである。
【0038】さらに、表示プログラム940は、上記チ
ェックの結果、変換処理対象の海図データ810等がバ
ッファ領域950内に見つからないときは、読込サイズ
の64Kバイトのデータ群811,812,813単位
で海図データ810等をバッファ領域950に読み込む
ものである。
【0039】しかも、表示プログラム940は、この読
込に際し、海図イメージ96上の船位表示点93aが海
図イメージ81a等の1/3の幅を移動したことを検知
すると、その後、海図イメージ96の外であって自船の
後方すなわち進行方向逆側の海域等の領域に対応する海
図データの部分が読み込まれているバッファ950の部
分を選び出し、この部分を読込サイズの64kバイト単
位で読込対象領域に割当てる。そして、海図イメージ9
6の外であって自船の前方すなわち進行方向側の海域等
の領域に対応する海図データの部分を、64Kバイト単
位で、バッファ領域950のうち読込対象領域に選出し
た部分に、予め読み込んでおくものである。なお、この
読込処理は、かなり低い優先順位の処理として即ちバッ
クグラウンドで行われるものとなっている。
【0040】この実施例の電子海図表示情報装置につい
て、その動作を説明する。
【0041】海図イメージ81aに対応する電子海図情
報がCD−ROMで与えられると、これが電子海図情報
読込プログラム910の処理によって海図データ810
に変換される。海図データ810には、ポインタ群の構
造体であるエリアデータやラインデータ、さらにポイン
タとアレイとの構造体である位置データなどの構造体が
含まれ、構造体相互はポインタで関連付られているので
構造体の配置場所は自由である。これに対し、構造体内
のアイテム相互は相対位置が固定されていて一体不可分
のものなので、各構造体は、それぞれが一固まりで配置
される。
【0042】そして、海図データ810の先頭から64
Kバイトのデータ群811の最後尾に構造体データ81
1bを含め、さらにこれに続けて次の構造体データ81
2bをデータ群811に含めようとしたときに構造体デ
ータ812bがデータ群811に納まりきらずに次のデ
ータ群812へはみ出してしまう場合には、データ群8
11における構造体データ811bより後の残部に、任
意のデータ例えば“0”を詰め込む。さらに、構造体デ
ータ812bを総てデータ群811の次のデータ群81
2の先頭に含める。そして、データ群812が64Kバ
イトに達したときには、データ群812と次のデータ群
813との境でも同様のパディングを行う。このような
パディングにより、海図データ810は、各構造体デー
タが64Kバイトのデータ群の何れかに完全に包含され
たものとなる。
【0043】海図イメージ82aに対応する海図データ
820も、同様の処理によって、各構造体データが64
Kバイトのデータ群821,822,823の何れかに
完全に包含されたものとなる。海図イメージ83aに対
応する海図データ830、海図イメージ84aに対応す
る海図データ840、海図イメージ85aに対応する海
図データ850などについても、同様である。こうして
作成された海図データ810等は、HDD80に保持さ
れて、表示プログラム940等の処理に供される。
【0044】次に、測定位置93を航行中に船位表示点
93aを中心とした表示が指示されると、表示プログラ
ム940の処理によって、海図データ810が、データ
群811,812,813ごとにバッファ領域950へ
読み込まれ、さらに海図イメージ96のうちの海図イメ
ージ81aに変換される。また、海図データ820がデ
ータ群821,822,823ごとにバッファ領域95
0へ読み込まれて海図イメージ82aに変換され、さら
に海図データ830も64Kバイトごとにデータ群83
1等がバッファ領域950へ読み込まれて海図イメージ
83aに変換され、海図データ840も同様にデータ群
841等がバッファ領域950へ読み込まれて海図イメ
ージ84aに変換される。
【0045】なお、64Kバイトごとに読み込まれたデ
ータ群811等のバッファ領域950における並び順は
HDD80におけるそれとは一致しないが、構造体を指
すポインタがデータ群の配置に対応して調整されるので
不都合はない。そして、船位表示点93aを中心とした
表示範囲40aの海図イメージ部分がCRT40に表示
される。
【0046】そして、東への航行に連れて船位表示点9
3aが海図イメージ81aの横幅の1/3を移動する
と、この時点で、海図イメージ85a,86aに対応す
る海図データ850等が、64Kバイトごとのデータ群
単位でバッファ領域950に読み込まれる。海図イメー
ジ85a,86aは、海図イメージ96の外で、自船の
進行方向側の海域についての海図イメージである。ま
た、バッファ領域950において海図データ850等の
読込に64Kバイト単位で割付られる部分は、空の64
Kバイト部分、あるいはこれが無ければ海図イメージ8
3a,84aの最も西側の海図イメージに変換された海
図データが占有している部分である。これは、自船の進
行方向の逆側の海域についての海図イメージに対応する
部分である。
【0047】さらに自船が東に進んで海図イメージ83
a,84aが表示範囲40aから外れるとともに海図イ
メージ85a,86aの端部が表示範囲40aに極く接
近すると、海図データ850等の海図イメージ85a,
86aへの変換が行われる。海図データ850等は予め
バッファ領域950に読み込み済みなので、これを用い
て、HDD80へのファイルアクセスをすることなく、
直ちに海図イメージ85a,86aが海図イメージ96
内に作成される。そして、海図イメージ85a,86a
の部分が表示範囲40aに入ってくると、該当する海図
イメージで画面が直ちに更新されるので、海図が素早く
表示される。こうして、直進の場合、ファイルアクセス
を予め済ませておくことにより、海図を素早く表示する
ことができる。
【0048】また、その後、自船がUターンして西に向
けて戻った場合は、航行に連れて海図イメージ85a,
86aが表示範囲40aから外れるとともに海図イメー
ジ83a,84aの端部が表示範囲40aに接近する
と、海図データ830等の海図イメージ83a,84a
への変換が行われるが、この場合は、海図データ830
等がバッファ領域950に残っているので、これを用い
て、HDD80へのファイルアクセスをすることなく、
直ちに海図イメージ83a等が海図イメージ96内に作
成される。
【0049】そして、この場合も、海図イメージ83a
等の部分が表示範囲40aに入ってくると、該当する海
図イメージで画面が直ちに更新されるので、海図が素早
く表示される。さらに船が西進しても、バッファ領域9
50に海図データが残存している限り、海図データをH
DD80からバッファ領域950に読み込むことなく、
海図イメージ96の更新が行われる。こうして、Uター
ンの場合も、ファイルアクセスを削減することにより、
海図を素早く表示することができる。
【0050】上述したUターンは、行き帰りとも同じ海
図イメージに含まれる海域を航行した場合であるが、こ
れに対し、行きと帰りで少しずれた場合、例えばUター
ン後は先ず海図イメージ86aとこれの南隣の海図イメ
ージが表示対象となり次に海図イメージ82aとこれの
南隣の海図イメージが表示対象となり続いて海図イメー
ジ84aとこれの南隣の海図イメージが表示対象となる
ような場合、海図イメージ86aの南隣の海図イメージ
や、海図イメージ82aの南隣の海図イメージ、海図イ
メージ84aの南隣の海図イメージ、さらにその西方の
海図イメージに対応する海図データが、航行に連れて順
次予め、バッファ領域950に読み込まれる。
【0051】この場合、これらの海図データは、バッフ
ァ領域950において、Uターン中南進時に後方側の海
図イメージ81a対応の海図データ810や、Uターン
後西進時に後方側の海図イメージ85a対応の海図デー
タ850、海図イメージ86a対応の海図データ、海図
イメージ82a対応の海図データ820が割り付けられ
て占有していた部分へ、順に読み込まれる。この順序
は、海図イメージ86aとこれの南隣の海図イメージや
海図イメージ82aとこれの南隣の海図イメージなどを
表示対象が順次遷移した後塵を拝するものとなる。
【0052】そこで、海図イメージ86a,82a,8
4a等に対応する海図データは、海図イメージ86aの
南隣の海図イメージ対応の海図データなどの読込にも拘
らず、海図イメージへの変換処理に使用されるまでバッ
ファ領域950に残存する。こうして、かかる場合も、
ファイルアクセスを予め済ませておくこと及びファイル
アクセスを削減することにより、海図を素早く表示する
ことができる。
【0053】したがって、この電子海図表示情報装置
は、航行に連れて船位が変わても船位表示点93aがほ
ぼ中心になるように表示範囲を継続的に移動させるため
の処理等を小刻みに済ませておくことで、海図を素早く
表示することができる。
【0054】なお、海図データ810等がセル単位のも
のであるとして以上の説明を行ってきたが、海図データ
810等がブロック単位のものの場合、バッファや海図
イメージの領域は小さく区分されるが、ほぼ同様の構成
で、同様の作用効果が発揮される。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の電子海図表示情報装置にあっては、
海図データをバッファにおけるメモリ割付の簡素な構造
のものにするとともに海図データのバッファへの読込処
理を削減すること等により、海図を素早く表示すること
ができるという効果を奏する。
【0056】また、本発明の第2の解決手段の電子海図
表示情報装置にあっては、再使用の可能性の高い海図デ
ータがバッファに優先的に残る構成を採用した。これに
より、海図データのバッファへの読込処理がUターンの
ときなどに効果的に減るので、海図を素早く表示するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子海図表示情報装置の実施例につ
いて、プログラム及びデータの関連図である。
【図2】 そのデータのうち海図イメージの例である。
【図3】 電子海図表示情報装置の概要構成図である。
【図4】 規定から直截に構成される電子海図表示情報
装置についてのプログラム及びデータの関連図である。
【符号の説明】
10 電子海図表示情報装置の本体部 11 CPU 12 バスライン 20 測位信号切替器 30 操作パネル 31 パネル入力回路 40 CRT 40a 表示範囲 41 描画制御回路 50 ブリッジモニタ 51 信号出力回路 60 FDD 70 CD−ROMドライブ 80 HDD(二次記憶(記憶手段)) 81,82,83,84,85 海図データ 81a,82a,83a,84a,85a,86a 海
図イメージ 90 メモリ(一次記憶(記憶手段)) 91 電子海図情報読込プログラム 92 測位プログラム(測位手段) 93 測定船位 93a 船位表示点 94 表示プログラム(表示手段) 95 バッファ領域 96 海図イメージ領域 910 電子海図情報読込プログラム 940 表示プログラム(表示手段) 950 バッファ領域 810 海図データ 811,812,813 64kバイト(読込サイズ)
のデータ群 820 海図データ 821,822,823 64kバイト(読込サイズ)
のデータ群 830 海図データ 831 64kバイト(読込サイズ)のデータ群 840 海図データ 841 64kバイト(読込サイズ)のデータ群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測位系からの測位データに基づいて船位を
    求める測位手段と、描画パターン等の海図イメージを保
    持するとともに所定サイズのバッファの領域が確保され
    た一次記憶と、一固まりの構造体データを含んだ海図デ
    ータを保持する二次記憶と、前記船位を含む海域等の領
    域について前記バッファを介して前記海図データの該当
    部分から前記海図イメージへの変換処理を行って海図を
    表示する表示手段とを具備した電子海図表示情報装置に
    おいて、前記海図データは所定の読込サイズごとのデー
    タ群の何れかに前記構造体データが包含されているもの
    であり、前記バッファはサイズが前記読込サイズの複数
    倍以上のものであり、前記表示手段は、前記変換処理の
    対象となる海図データが前記バッファに有るときはこれ
    を対象として前記変換処理を行い、対象のものが前記バ
    ッファに無いときは前記読込サイズを単位として前記海
    図データの該当部分を前記二次記憶から前記バッファに
    読み込んでこれを対象として前記変換処理を行うもので
    あることを特徴とする電子海図表示情報装置。
  2. 【請求項2】前記測位手段は、前記測位データに基づい
    て進行方向等の方位を求めるものであり、前記表示手段
    は、前記海図イメージ上の前記船位の表示位置に応じ
    て、前記海図イメージの外であって前記進行方向の逆側
    の海域等の領域に対応する前記海図データの部分が読み
    込まれている前記バッファの部分に、前記海図イメージ
    の外であって前記進行方向側の海域等の領域に対応する
    前記海図データの部分を読み込むものであることを特徴
    とする請求項1記載の電子海図表示情報装置。
JP15440595A 1995-06-21 1995-06-21 電子海図表示情報装置 Pending JPH095108A (ja)

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