JPH09510089A - 細胞表層蛋白質及びエフェクター細胞に対する結合試薬 - Google Patents

細胞表層蛋白質及びエフェクター細胞に対する結合試薬

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JPH09510089A JP7523228A JP52322895A JPH09510089A JP H09510089 A JPH09510089 A JP H09510089A JP 7523228 A JP7523228 A JP 7523228A JP 52322895 A JP52322895 A JP 52322895A JP H09510089 A JPH09510089 A JP H09510089A
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ローデ,ハンス−ユルゲン
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ドイチェス クレブスフォルシュンクスツェントルム スチフトゥング デス エッフェントリヒェン レヒツ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は細胞表層蛋白質に対する第一の結合成分とエフェクター細胞の共刺激的に作用する分子に対する第二の結合成分とを含むことを特徴とする結合試薬に関する。本発明はさらに、該結合試薬の製造方法並びに該結合試薬を含むワクチンに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞表層蛋白質及びエフェクター細胞に対する結合試薬 本発明は結合試薬、その製造方法及び該結合試薬を含むワクチンに関する。 活性免疫化の場合には、使用される細胞は弱い免疫原性を示すものか又は全く免 疫原性を示さないものが多いことが知られている。これは特に腫瘍細胞が用いら れるときにそうである。 細胞の免疫原性を高めるための実験が行われた。ニューカッスル病ウイルス(以 下本明細書ではNDVと略記する)で得られたオンコライゼートを使用した場合 のように、このような実験はしばしば満足な結果を得ることに失敗した。 従って、細胞の免疫原性を高めることができる組成物を提供することが本発明の 目的である。 本発明によれば、この目的は細胞表層蛋白質に対する第一の結合成分とエフェク ター細胞の共刺激的に作用する分子に対する第二の結合成分とを含むことを特徴 とする結合試薬を提供することにより達成される。 「第一の結合成分」という表現は、一方では細胞表層蛋白質に 結合しそして他方では第二の結合成分に結合するすべての化合物を含む。この結 合は直接的でも間接的でもよい。この化合物は抗体であるか又は結合ドメインを 有するその部分であることが好ましい。このような部分としては、Fab’、( Fab’)2、Fv、又は(Fv)2の各断片が好ましい。抗−ヘムアグルチニン −ニューラミニダーゼ抗体のFv断片が特に好ましいことが証明された。 「細胞表層蛋白質」という表現は細胞表面に存在するすべての分子を含む。それ は、例えば、細胞そのもの、細胞中のウイルス、あるいは細胞に導入されたDN Aの発現に由来するペプチド又は蛋白質であってもよい。「細胞表層蛋白質」と しては、NDVのヘムアグルチニン−ニューラミニダーゼ分子、インフルエンザ ウイルスのヘムアグルチニン分子又はHTLV−1及びHIVそれぞれのコート 蛋白質などのウイルス蛋白質、成長因子受容体、v−ErbB2などのオンコジ ーン産物、付着分子、ハプテン2−フェニルオキサゾール−5−オンに対する抗 体のような抗体、又はストレプトアビジン(アビジン)及びそれぞれそれらの部 分が好ましい。細胞表層蛋白質がNDVのウイルス蛋白質、NDVのヘムアグル チニン−ニューラミニダーゼ分子であることが特に好ましいことが分かった。 「第二の結合成分」という表現は、一方では第一の結合成分に結合しそして他方 ではエフェクター細胞の共刺激的に作用する分子に結合するすべての化合物を含 む。この結合は直接的でも 間接的でもよい。この化合物は抗体又は結合ドメインを有するその部分であるこ とが好ましい。このような部分としては、Fab’、(Fab’)2、Fv、又 は(Fv)2の各断片が好ましい。抗CD19抗体、抗CD20抗体、抗CD2 2抗体、及び抗CD28抗体それぞれのFv断片が特に好ましいことが分かった 。他の好ましい態様としては、上記の化合物がB7蛋白質又はその部分(Nature 366(1993),76、Science 262(1993)909)である場合である。かかる部分が膜 結合ドメインを含まないときは特に好ましいことが明らかになった。さらに、こ の化合物がリンホカイン、インターフェロン、又はインターロイキンであること は特に有利である。 「エフェクター細胞」という表現は免疫反応に関与するすべての細胞を含む。エ フェクター細胞はT細胞であることが好ましい。 「共刺激的に作用する分子」という表現は結合その他の仕方によりエフェクター 細胞を刺激するように誘導することができるエフェクター細胞のすべての分子を 含む。このような分子は、例えば受容体であってもよい。T細胞の場合は、特に CD2−、CD3−、CD19−、CD20−、CD22−、CD26−、CD 28−及びCTLA−4受容体並びにHSA(熱安定抗原)が本発明に好ましい ものとして提示される。この関連で、受容体CD28は特に強調すべきである。 上記の結合試薬中では、二つの結合成分が相互に直接的に又は間接的に連結して しいる。後者の場合、これはコンプレックスを介して達成される。例えば、それ ぞれ、ストレプトアビジン(アビジン)とビオチン及びパンクレアティック・リ ボヌクレアーゼAのS蛋白質とSペプチドである。この目的で、二つの結合成分 の一つはそれぞれストレプトアビジン(アビジン)及びS蛋白質又はそれらの部 分を含み、そして他の結合成分はそれぞれビオチン及びSペプチド又はそれらの 部分を含む。当技術分野における熟練せる者は個々のコンプレックスの構成物を 結合成分に連結し、そしてそれらを相互に反応せしめてコンプレックスを形成さ せるプロセスに熟知している。結合成分が相互に間接的に結合する結合試薬が好 ましい。 さらに、結合試薬は結合成分の一方又は両方が分子間ジスルフィド橋、即ち異種 結合試薬の結合成分間のジスルフィド橋を作るのに適する基を含むことが好まし い。従って、例えば異種の共刺激的に作用する分子に結合する複数の結合試薬が 1個の細胞表層蛋白質に結合しながら結合することができる。多くの場合、これ は細胞の免疫原性を高めるために特に好ましいことが明らかとなる。 上記の結合試薬は通常のプロセスにより製造することができる。次の工程を含む プロセスが好ましい。 (a) 第一の結合成分をコードするDNAの発現ベクター中 への挿入、DNAの発現、発現産物の単離及びそれらの精製、 (b) 第二の結合成分をコードするDNAの発現ベクター中への挿入、DNA の発現、発現産物の単離及びそれらの精製、 (c) 常法による(a)の発現産物と(b)の発現産物との連結。 工程(a)及び(b)では、第一の結合成分と第二の結合成分とはそれぞれ通常 のDNA組換え技法により製造される。当技術分野における熟練者は個々の結合 成分の発現に用いられ得るシステムを熟知している。熟練者はこの目的に使用す ることができるベクター、発現制御要素、及び細胞を知っている。両結合成分を 抗体のFv断片として提供することが好ましいことが分かった。実施例において 、抗−ヘムアグルチニン−ニューラミニダーゼ抗体のFv断片の製造並びに抗− CD28抗体のFv断片の製造に言及する。発現プラスミドpOPE51−αH N及びpOPE51−αCD28がそれぞれこの目的で構築される(下記実施例 1参照)。 発現プラスミドpOPE51−αHN及びpOPE51−αCD28は本発明に 属する。 さらに、当技術分野における熟練者は結果として得られる結合成分を精製するプ ロセスを熟知している。Fv−αHN断片及 びFv−αCD28断片の精製について下記実施例2において実施例により言及 する。 工程(c)では、(a)の結合成分が(b)の結合成分と連結される。当技術分 野における熟練者はこの目的に使用できるプロセスを熟知している。熟練者は、 例えばストレプトアビジン(アビジン)/ビオチンコンプレックス又はS蛋白質 /Sペプチドコンプレックスを介する直接的連結及び間接的連結に役立つプロセ スを知っている。Fv−αHN断片とFv−αCD28断片の連結について下記 実施例3において実施例により言及する。 上記の結合試薬、例えばその結合成分が異なる特異性(特異性A、特異性B)の Fv断片である結合試薬を製造するためには別のプロセスが好ましいことが分か った。このプロセスでは、Fv断片がそれらの特定の、部分的に個々に発現され たVH及びVLドメインを結合することにより製造される。この目的のため、ジス ルフィド橋を形成するのに適した基、例えばシステインが一つの特異性を持つVH ドメイン及びVLドメインが優勢に相互に結合するようにこのドメインに導入さ れる。 特に、相互に不和合でない二つの発現プラスミドが使用される。それにより、下 記の構築物が宿主、例えば大腸菌中で同時に発現させることができる、 (a) 例えば18個のアミノ酸のペプチドリンカーを介して特異性Bの抗体の VLドメインと結合した特異性Aの抗体のVHドメイン、 (b) 特異性Bの抗体の遊離のVHドメイン、及び (c) 特異性Aの抗体の遊離のVLドメイン。 VHドメインとVLドメインの組合せが得られる。ジスルフィド橋を形成させるこ とにより、これらは特異性AのVHドメインとVLドメインの結合及び特異性Bの VHドメインとVLドメインの結合が優勢となる(図3を参照)。 本発明によれば、不活性化細胞を持つワクチンも提供される。このワクチンは1 又は2個以上の結合試薬が細胞表層蛋白質に結合していることに特徴がある。こ のようなワクチンは手術の際に摘出される腫瘍に由来する腫瘍細胞又は確立され た細胞株を含むことが好ましい。 この(腫瘍)細胞はウイルスで修飾することができる。ウイルスによって得られ る(腫瘍)細胞の溶解物も提供できる。ウイルス由来のNDVは有利に使用され る。結合試薬(単数又は複数)がNDVのウイルス蛋白質、特にヘムアグルチニ ン−ニューラミニダーゼ分子に対するものであることが好ましいことが分かった 。腫瘍ワクチンの製造に関し下記の実施例4において実施例により言及する。 (腫瘍)細胞も、それに導入されそして例えばストレプトアビジン(アビジン) 又はハプテン2−フェニルオキサゾール−5−オンに対する抗体などの抗体をコ ードするDNAの発現により修飾することができる。結合試薬(単数又は複数) がストレプトアビジン(アビジン)の場合はビオチン化されることが、一方、抗 体の場合にはそれらがハプテン2−フェニルオキサゾール−5−オンを含むこと が好ましいことが分かった。 (腫瘍)細胞に付着している本発明の結合試薬を用いて、共刺激的に作用する分 子、例えばエフェクター細胞の受容体にシグナルを伝達することが可能である。 即ち、エフェクター細胞は(腫瘍)細胞の抗原により伝達されたシグナルを受容 するばかりでなく、共刺激を受けることにもなる。従って、本発明の結合試薬は 細胞、特に腫瘍細胞の免疫原性を高めるのに極めて適している。本発明の結合試 薬は活性免疫化における大きな進歩を示すものである。 図面の簡単な説明 図1は、発現プラスミドpOPE51-αHNの略図である。 ApR: アンピシリン耐性をコードする遺伝子、bp: 塩基対、c-myc:mAk 9E10によ り認識されるエピトープをコードする配 列、Cys:個々のシステイン残基をコードするヌクレオチド、(His)5:5つのC末 端ヒスチジン残基をコードする配列、IG: ファージf1の「遺伝子間(intergenic) 」領域、リーダー: 細菌のペクチン酸塩リアーゼ(bakteriellen Pectatlyase) のシグナルペプチド配列(pelBリーダー)、リンカー: VHとVLを連結する(Gly4 Ser)3をコードする配列、ori:ColE1のDNA複製の起点、P/O:lac オペロンプ ロモータ/ オペレータ、VHとVL: 抗HN抗体のH鎖とL鎖それぞれの可変部領域。 図2は、発現プラスミドpOPE51-αCD28の略図である。 ApR: アンピシリン耐性をコードする遺伝子、bp: 塩基対、c-myc:mAk 9E10によ り認識されるエピトープをコードする配列、Cys:個々のシステイン残基をコード するヌクレオチド、(His)5:5つのC末端ヒスチジン残基をコードする配列、IG: ファージf1の「遺伝子間(intergenic)」領域、リーダー: 細菌のペクチン酸塩 リアーゼ(bakteriellen Pectatlyase)のシグナルペプチド配列(pelB リーダ ー)、リンカー: VHとVLを連結する(Gly4Ser)3をコードする配列、ori:CoLE1 のDNA複製の起点、P/O:lacオペロン プロモータ/ オペレータ、VとVL: 抗 αCD28抗体のH鎖とL鎖それぞれの可変部領域。 図3は、本発明による結合試薬の概略図である。 抗HN: 抗HN抗体、抗CD28: 抗−CD28抗体、S=S:ジスルフィド橋 次の実施例は、本発明を説明するものである。 実施例1:発現プラスミドpOPE51-αHNおよびpOPE51-αCD28の構築 (A)pOPE51-αHNの構築 ベクターpOPE40を出発材料として使用した(デュベルら、Gene 128(1993),97 参照)。これは、抗リゾチーム抗体のFv断片(VH+VL)をコードするDNA を含んでいる。VHのDNAはVLのDNAとリンカーによって連結している。上 記断片のDNAに続いて、3’方向にmyc遺伝子産物上のモノクローナル抗体 9E10のエピトープをコードするDNAがある。 pOPE51-αHNを生産するために、DNA配列、TGC ATA CAT CAC CAT CAT CATを、上述のpOPE40のmycDNAの3’末端に挿入し た。アミノ酸配列Cys Ile His His His His HisをコードするこのDNAにより 、アミノ酸Asnのコドンを、mycDNAの3’末端において置換した。さらにB ssHIIとEcoRIの制限部位を、VHとVL の間のリンカーにおいて除去した。さらに、3つの制限部位、すなわちNcoI(nt .76-81)、MlnI(nt.579-584)およびNotI(nt.910-917)をベクターの部分に挿入し た。こうして発現ベクターpOPE51-αLysを得た。 最後に、この発現ベクターにおいて、上記Fv断片(VH:PvuII-HindIII断片、VL :EcoRV-BamHI断片)のDNAを、抗-赤血球凝集素ノイラミニダーゼ抗体のFv 断片(VH:PvuII-HindIII断片、VL:EcoRV-BamHI断片)のDNAと置換した。後 者の断片のDNAは、以後Fv−αHN DNAと呼ぶ。本断片のVH及びVLの DNAは、ハイブリドーマ細胞株のcDNAから、通常のPCR方法により得た (イオリオ,R.M.ら、J.gen.Virol.67(1986),1393参照)。 このように、発現プラスミドpOPE51-αHN(図1参照)を得た。 (B)pOPE51-αCD28の構築 pOPE51-αCD28の構築は(A)のpOPE51-αHNについて記載したpOPE51-αLysに基 づいて行った。抗−CD28抗体のFv断片(VH+VL)をコードするDNAを 、ハイブリドーマ細胞株のcDNAから、通常のPCR方法により得た(バン リー,R.ら、in Leucocyte Typing IV,Oxford University Press(1989),353 参照)。以下この断片のDNA をFvαCD28DNAと呼ぶ。 得られた発現プラスミドpOPE51-αCD28を図2に示す。 実施例2:Fv−αHNDNAおよびFv−αCD28 DNAの発現と発現産物(Fv −αHN断片とFv−αCD28断片)の精製 (A)Fv−αHNDNAの発現と発現産物(Fv−αHN断片)の精製 E.coli JM109細胞を通常の方法で発現プラスミドpOPE51-αHNによ り形質転換し、LB培養液2Lにおいて30℃で、OD600が0.7になるまで培養 した。イソプロピル-β-チオガラクトシド(IPTG)を最終濃度が20マイクロモーラ ー(μm)になるように加えた。この細胞を室温で3時間培養し、遠心分離(4, 500g、4℃、15分)により集菌した。この細胞を元の容量の1/50に濃縮し、0.1M 酢酸ナトリウム、pH5.5、10mM EDTA、1mMフェニルメチルスルフォニルフロライ ド(PMSF)に0℃で懸濁した。リゾチームを最終濃度1mg/mlになるよ うに加えた。氷上で30分間培養し軽く振盪した後、可溶性細胞血漿蛋白を遠心 分離して除いた(30000g、4℃、30分)。細胞ペレットを元の量の1/40に濃縮し 、30mMリン酸ナトリウム、0.3M NaCl、1mM PMSF、pH7.0に再懸濁し、超音波処理 により溶菌した。次いで、可溶 性細胞質蛋白を除去するために遠心分離(30000g、30分、4℃)を行った。ペレッ トを濃縮せずに、3Mの尿素、25mM Tris-HCl、10mM EDTA、pH7.0に懸濁し、上述 のように可溶性蛋白を遠心分離により除いた。封入体は、元の量の1/40に濃縮し 、6M GuHCl、0.1M Tris-HCl、10mM EDTA、pH7.0に再懸濁した。この混合物を再 度遠心分離をにかけ(30000g、30分、4℃)、上清を6Mの尿素、25mM Tris-HCl、p H7.0に対して透析した。イミダゾールを最終濃度30mMまで加えた。この蛋白溶液 をNiCl2と共に、6M尿素、25mM Tris-HCl、50mMイミダゾール、pH7.0で平衡化し たキレーティングセファロースファーストフローカラム(Chelating Sepharose Fast Flow-Saeule)にのせた。このカラムを、カラム容積の5倍の6M尿素、25mM Tris-HCl、50mMイミダゾール、pH7.0で洗浄した。結合したFv−αHN断片をカ ラム容積の1.5倍の6M尿素、25mM Tris-HCl、250mMイミダゾール、pH7.0で溶 出した。次いで、IMACを室温にて行った。溶出した蛋白を4℃で0.4M L-塩酸ア ルギニン、0.1M Tris-HCl、5mM EDTA、pH7.0に対して透析し、透過性コロジオン バッグ(保持能力:12.4kDa)を用いて濃縮し、0.4M L-塩酸アルギニン、0.1M Tris -HCl、5mM EDTA、pH7.0で平衡化したSuperdex 75HL26/60カラムに供給した。ゲ ル濾過クロマトグラフィーを、クルッツら、PNAS USA、90(1993)、3830が記述す る条件下で実施した。このカラムを検量するために、ゲル濾過検量キットを使用 し、このキットはリボヌクレアーゼA(13.7kDa)、キモトリプシノーゲンA(25kDa) 、オボアルブミン(43kDa) およびウシ血清アルブミン(67kDa)を含む。Fv−αHN断片を持つ溶出画分を集め 、PBS(15mMリン酸ナトリウム、0.15m NaCl、pH7.0)に対して透析した。蛋白濃度 を通常の方法で測定した。 (B)Fv−αCD28 DNAの発現と発現産物(Fv−αCD28断片)の精製 Fv−αCD28 DNAの発現とFv−αCD28断片の精製は、(A)でFv−αHN DNA(断片)について記述したように行った。 実施例3:Fv−αHN断片とFv−αCD28断片との結合 実施例2(A)のFv−αHN断片(1mg/mL)10mgを、100倍過剰 の二官能性スルフヒドリル化合物であるビスマレイミドヘキサン(BMN、1m M)と30分間、室温でインキュベートした。次いで、残余のスルフヒドリル化 合物を、PBSに対して透析することにより除去した。そして、実施例2(B) のFv−αCD28断片を等モル量添加した。本発明の方法によって結合試薬F v−αHN/Fv−αCD28を得るために、この混合物を30分間室温でイン キュベートした。 実施例4:腫瘍ワクチンの産生 手術されて間もない腫瘍組織の脂肪組織及び結合組織を常法により除去した。腫 瘍組織は小片に切られ、40mLの酵素混合液(Enzym-Cocktail)(HBSS中 に、コラゲナーゼ 0.32mg/mL、DNアーゼ 0.535mg/mL、 及びヒアルロニダーゼ 0.535mg/mL)と37℃、1時間攪拌下にてイ ンキュベートした。得られた細胞懸濁液を、市販のナイロンネットでろ過した。 「極めて強固な」腫瘍の場合、組織の残存物を再度上記の酵素混合液(40mL )とインキュベートし、ろ過した。すべての懸濁液を一つにまとめ、HBSSで 50mLにフィルアップし、そして1200rpmで15分間遠心分離に付した 。上清を除去し、沈殿を上記のDNアーゼ溶液10mLで再懸濁させ37℃で1 0分間インキュベートした。懸濁液をHBSSで50mLにフィルアップし、そ して1300rpmで10分間遠心分離に付した。沈殿を10mLのHBSSで 再懸濁し、トリパンブルーを用いてノイバウアー型セルチャンバー中で細胞数を 計った。 6×107個以上の生存腫瘍細胞が存在し、かつ総細胞の50%以上が非腫瘍細 胞(リンパ球と単球)である場合、別の分離工程を実施してリンパ球と単球を除 いた。100μLの、ダイナビーズ抗−CD2(Pan−T)、抗−CD19( Pan−B)、及び抗−CD14(Pan−単球)を、それ ぞれ試験管に入れ、7mLの冷却HBSS/HSAでそれぞれにつき3回洗浄し た。2mLの冷HBSS/HSAで再懸濁した細胞をこれらの試験管に添加し、 その試験管を氷上で30分間インキュベートした。磁石でマグネチックビーズを 除き、細胞懸濁液を回収した。そして50mLのHBSSで試験管を満たし、1 300rpmで10分間遠心分離に付した。上清を除去し、沈殿を50mLのH BSSで再懸濁し、そして1300rpmで10分間遠心分離に付した。 0.5mLのHBSS中1×107個の細胞となるように、得られた細胞の沈殿 をHBSSで再懸濁した。約0.5mLの得られた細胞懸濁液を、用意しておい た凍結可能な試験管に入れた。凍結可能な試験管を−70℃で一晩保存する前に 、氷上で約0.5mLの二倍凍結用培地をその試験管に入れ、次いで液体窒素中 にて保存した。 凍結用培地を加えていない、上記の細胞懸濁液50μLを、サイトスピンの調製 のために氷上に置き、そしてそれぞれにPBSで1:1の希釈列で希釈した。上 記の50μLの希釈列それぞれを、50μLのPBS/BSAが入った6個のエ ッペンドルフカップに加えた。そして、カップはサイトスピンの装置に導かれた 。1000rpmで5分間の遠心分離後、スライドグラスを空気中で100%メ タノールを用いて1分間で固定した。次いで、パッペンハイムによる公知の方法 により染色した。その後、光学顕微鏡下で、腫瘍細胞の含量 についてその細胞を調べた。腫瘍細胞の含量が50%に満たない場合、上記の細 胞懸濁液はワクチンとしては使用されなかった。 腫瘍細胞の含量が50%を超えている場合、上記の細胞懸濁液を37℃で溶かし 、試験管に入れてPBSで14mLにフィルアップした。1300rpmで10 分間の遠心分離後、上清を除いた。沈殿を100μLのPBSで再懸濁し、凍結 可能な試験管に入れて、30mLのNDS懸濁液(濃度は1000HAU/mL )と混合した。次いで、15分後に緩やかに振り動かしながら、37℃で30分 間インキュベートした。インキュベート後注意深く洗浄し、腫瘍細胞の一部(5 ×106個の生存腫瘍細胞)を、本発明による実施例3の結合試薬のタンパク質 約5μgと、37℃、30分間インキュベートした。次いで、細胞懸濁液を20 0Gyで照射した。細胞懸濁液は、注入を行なうまで氷上で保存した。そして、 シリンジ中に引き上げ、0.9×40mLのカニューレを用いて皮内に注入した 。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年8月7日 【補正内容】 請求の範囲 1. ニューカッスル病ウイルスのヘムアグルチニン−ニューラミニダーゼ分子 に対する又はハプテン−2−フェニルオキサゾール−5−オンに対する抗体に対 する第一の結合成分とエフェクター細胞の共刺激的に作用する分子に対する第二 の結合成分とを含むことを特徴とする結合試薬。 2. 第一の結合成分が抗体又はその結合ドメインを含む部分であることを特徴 とする、請求項1記載の結合試薬。 3. 抗体のその部分がFab’−、(Fab’)2−、Fv−又は(Fv)2− 断片であることを特徴とする、請求項2記載の結合試薬。 4. 第二の結合成分が抗体又はその結合ドメインを含む部分であることを特徴 とする、請求項1〜3いずれか1項に記載の結合試薬。 5. 抗体のその部分がFab’−、(Fab’)2−、Fv−又は(Fv)2− 断片であることを特徴とする、請求項4記載の結合試薬。 6. 第二の結合成分がB7蛋白質又はその部分であることを特徴とする、請求 項1〜3いずれか1項に記載の結合試薬 。 7. B7の部分が膜結合ドメインを含まないことを特徴とする、請求項6記載 の結合試薬。 8. エフェクター細胞がT−細胞であることを特徴とする、請求項1〜7いず れか1項に記載の結合試薬。 9. 共刺激作用を有する分子がCD2−、CD3−、CD19−、CD20− 、CD22−、CD26−、CD28−、又はCTLA−4−受容体又はHSA であることを特徴とする、請求項8記載の結合試薬。 10. 結合成分がコンプレックスを介して相互に結合していることを特徴とす る、請求項1〜9いずれか1項に記載の結合試薬。 11. 該コンプレックスがストレプトアビジン(アビジン)とビオチンから構 成されるものであることを特徴とする、請求項10記載の結合試薬。 12. 該コンプレックスがS−蛋白質とS−ペプチドから構成されるものであ ることを特徴とする、請求項10記載の結合試薬。 13. 次の工程を含んでなる、請求項1記載の結合試薬の製造方法、 (a) 第一の結合成分をコードするDNAの発現ベクター中への挿入、DNA の発現、発現産物の単離、及びその精製、 (b) 第二の結合成分をコードするDNAの発現ベクター中への挿入、DNA の発現、発現産物の単離、及びその精製、及び (c) (a)の発現産物と(b)の発現産物との常法によるカップリング。 14. 請求項1記載の結合試薬の第一の結合成分をコードするDNAを発現単 位中に含有することを特徴とする発現プラスミド。 15. 図1記載のものであることを特徴とする、請求項14記載の発現プラス ミド。 16. 請求項1記載の結合試薬の第二の結合成分をコードするDNAを発現単 位中に含有することを特徴とする発現プラスミド。 17. 図2記載のものであることを特徴とする請求項16記載の発現プラスミ ド。 18. 請求項1記載の結合試薬の1又は2以上が細胞表層蛋白質に結合してい るものである、不活性化細胞含有ワクチン。 19. 該細胞が腫瘍細胞であることを特徴とする請求項18記載のワクチン。 20. 腫瘍細胞が手術により摘出された腫瘍由来のものであることを特徴とす る請求項19記載のワクチン。 21. 該腫瘍細胞が確立された細胞株由来のものであることを特徴とする請求 項19記載のワクチン。 22. 該細胞表層蛋白質が抗体であることを特徴とする請求項18〜21いず れか1項に記載のワクチン。 23. 該抗体がハプテン2−フェニルオキサゾール−5−オンに対するもので あることを特徴とする請求項22記載のワクチン。 24. 該細胞がウイルスで修飾されていることを特徴とする請求項18〜21 いずれか1項に記載のワクチン。 25. 該ウイルスがニューカッスル病ウイルスであることを特徴とする請求項 24記載のワクチン。 26. 細胞表層蛋白質がヘムアグルチニン−ニューラミニダーゼ分子であるこ とを特徴とする請求項25記載のワクチン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 16/28 9356−4H C07K 16/28 C12P 21/00 9637−4B C12P 21/00 C (72)発明者 カザイエ,カシャヤーシャ ドイツ連邦共和国 ザントハウゼン デー −69270 ヘルマン ロンス ベック 85 (72)発明者 ハース,クラウディア ドイツ連邦共和国 シュヴァイゲルン デ ー−74193 ヴェストシュトラッセ 19 (72)発明者 モルデンハウアー,ゲルト ドイツ連邦共和国 ハイデルベルグ デー −69120 ブリュッケンシュトラッセ 41 (72)発明者 リトル,メルビン ドイツ連邦共和国 ネッカーゲミュント デー−69151,フリッツ−フォン−ブリー エンシュトラッセ (72)発明者 デュベル,ステファン ドイツ連邦共和国 ハイデルベルグ デー −69120 クインケシュトラッセ 24 (72)発明者 ブライトリング,フランク ドイツ連邦共和国 ハイデルベルグ デー −69117 シュロスベルグ 49 (72)発明者 キプリアノフ,セルゲイ ドイツ連邦共和国 ハイデルベルグ デー −69121 ハンドシュスーハイマー ラン ドシュトラッセ 91 (72)発明者 ゴッター,ステファニー ドイツ連邦共和国 ハイデルベルグ デー −69121 マックス−レゲー−シュトラッ セ 15 (72)発明者 ローデ,ハンス−ユルゲン ドイツ連邦共和国 ハイデルベルグ デー −69123 イン デル ジードレルー 26 アー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 細胞表層蛋白質に対する第一の結合成分とエフェクター細胞の共刺激的に 作用する分子に対する第二の結合成分とを含むことを特徴とする結合試薬。 2. 第一の結合成分が抗体又はその結合ドメインを含む部分であることを特徴 とする、請求項1記載の結合試薬。 3. 抗体のその部分がFab’−、(Fab’)2−、Fv−又は(Fv)2− 断片であることを特徴とする、請求項2記載の結合試薬。 4. 細胞表層蛋白質がウイルス蛋白質、成長因子受容体、オンコジーン産物、 付着分子(Adhaesionsmolekuel)、ストレプトアビジン(アビジン)又は抗体であ ることを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項に記載の結合試薬。 5. ウイルス蛋白質がニューカッスル病ウイルスのヘムアグルチニン−ニュー ラミニダーゼ分子であることを特徴とする、請求項4記載の結合試薬。 6. 抗体がハプテン2−フェニルオキサゾール−5−オンに対するものである 、請求項4記載の結合試薬。 7. 第二の結合成分が抗体又はその結合ドメインを含む部分であることを特徴 とする、請求項1〜6いずれか1項に記載の結合試薬。 8. 抗体のその部分がFab’−、(Fab’)2−、Fv−又は(Fv)2− 断片であることを特徴とする、請求項7記載の結合試薬。 9. 第二の結合成分がB7蛋白質又はその部分であることを特徴とする、請求 項1〜6いずれか1項に記載の結合試薬。 10. B7の部分が膜結合ドメインを含まないことを特徴とする、請求項9記 載の結合試薬。 11. エフェクター細胞がT−細胞であることを特徴とする、請求項1〜10 いずれか1項に記載の結合試薬。 12. 共刺激作用を有する分子がCD2−、CD3−、CD19−、CD20 −、CD22−、CD26−、CD28−、又はCTLA−4−受容体又はHS Aであることを特徴とする、請求項11記載の結合試薬。 13. 結合成分がコンプレックスを介して相互に結合していることを特徴とす る、請求項1〜12いずれか1項に記載 の結合試薬。 14. 該コンプレックスがストレプトアビジン(アビジン)とビオチンから構 成されるものであることを特徴とする、請求項13記載の結合試薬。 15. 該コンプレックスがS−蛋白質とS−ペプチドから構成されるものであ ることを特徴とする、請求項13記載の結合試薬。 16. 次の工程を含んでなる、請求項1記載の結合試薬の製造方法、 (a) 第一の結合成分をコードするDNAの発現ベクター中への挿入、DNA の発現、発現産物の単離そしてその精製、 (b) 第二の結合成分をコードするDNAの発現ベクター中への挿入、DNA の発現、発現産物の単離、そしてその精製、及び (c) 常法による、(a)の発現産物と(b)の発現産物とのカップリング。 17. 請求項1記載の結合試薬の第一の結合成分をコードするDNAを発現単 位中に含有することを特徴とする発現プラスミド。 18. 図1記載のものであることを特徴とする、請求項17記載の発現プラス ミド。 19. 請求項1記載の結合試薬の第二の結合成分をコードするDNAを発現単 位中に含有することを特徴とする発現プラスミド。 20. 図2記載のものであることを特徴とする請求項19記載の発現プラスミ ド。 21. 請求項1記載の結合試薬の1又は2以上が細胞表層蛋白質に結合してい るものである、不活性化細胞含有ワクチン。 22. 該細胞が腫瘍細胞であることを特徴とする請求項21記載のワクチン。 23. 腫瘍細胞が手術により摘出された腫瘍由来のものであることを特徴とす る請求項22記載のワクチン。 24. 該腫瘍細胞が確立された細胞株由来のものであることを特徴とする請求 項22記載のワクチン。 25. 該細胞表層蛋白質が抗体であることを特徴とする請求項21〜24いず れか1項に記載のワクチン。 26. 該抗体がハプテン2−フェニルオキサゾール−5−オンに対するもので あることを特徴とする請求項25記載のワクチン。 27. 該細胞がウイルスで修飾されていることを特徴とする請求項21〜24 いずれか1項に記載のワクチン。 28. 該ウイルスがニューカッスル病ウイルスであることを特徴とする請求項 27記載のワクチン。 29. 細胞表層蛋白質がヘムアグルチニン−ニューラミニダーゼ分子であるこ とを特徴とする請求項28記載のワクチン。
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