JPH09509470A - 水圧トランスミッションの伝達比コントローラ - Google Patents

水圧トランスミッションの伝達比コントローラ

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JPH09509470A
JPH09509470A JP8516844A JP51684496A JPH09509470A JP H09509470 A JPH09509470 A JP H09509470A JP 8516844 A JP8516844 A JP 8516844A JP 51684496 A JP51684496 A JP 51684496A JP H09509470 A JPH09509470 A JP H09509470A
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フィルソム、ローレンス・レイ
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マーチン・マリエッタ・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 水圧ポンプユニット(18)を駆動するためそのユニットに連結された入力シャフト(14)と、固定された水圧モータユニット(20)と、出力シャフト(16)とを含む連続可変水圧機械。楔型制水板(22)は、該板に設けたポートを介してポンプユニット(18)とモータユニット(20)との間で交換される加圧流体から生じる出力トルクを受け、出力シャフト(16)を駆動するためそのシャフトに回動自在に設けられる。水圧作動の伝達比コントローラは、水圧ポンプユニット(18)のポンプシリンダブロック(88)と水圧モータユニット(20)のモータシリンダブロック(100)を支持する球面ベアリング(86、96)の軸方向の位置をシフトさせることにより出力シャフト軸(25)に対する制水板角の角度を調整して伝達比を変える。

Description

【発明の詳細な説明】 水圧トランスミッションの伝達比コントローラ 本発明は、本願と同一出願人の国際出願番号PCT/US92/00257、 出願日1992年1月14日、発明の名称「水圧機械(Hydraulic Machine)」 、及び同一出願人の米国出願、出願番号第 号、出願日 年 月 日、発明 の名称「連続可変水圧トランスミッション(Continuously Variable Hydrostati c Transmission)」に関連する。これらの係属中の関連出願はの開示は本願にお いて参照され利用される。
に関する。
技術分野 本発明は、水圧機械に関し、特に、連続(無限)可変伝達比でもって動力を主 駆動装置からロード(被動装置の意、以下、本明細書において同じ)に伝達可能 な水圧トランスミッションに関する。
背景技術 上記国際出願の水圧機械は、中間楔型制水板に対して対向しかつ軸方向におい て直線上に位置する水圧ポンプユニットと水圧モータユニットとを含んでなる。
そのポンプユニットは主駆動装置によって駆動される入力シャフトに連結され、 一方、モータユニットは動くことのない機械ハウジングに取り付けられている。
入力シャフトと同軸であり、ロードを駆動するためロードに連結された出力シャ フトは制水板に接続されている。ポンプユニットが主駆動装置によって駆動され ると、静水圧の流体は制水板に特別に形成した複数のポートを介してポンプユニ ットとモータユニットとの間をポンプ輸送される。その結果、3つのトルク成分 −これらはすべて同じ方向に作用する−は制水板に与えられて、出力シャフトに 出力トルクを与えてロードを駆動する。これらのトルク成分のうちの2つは、回 転ポンプユニットによって制水板に与えられる1つの機械的成分と、モータユニ ットによって制水板に与えられる1つの水圧機械成である。第3の成分は、制水 板ポートの周囲上で対向する端面に作用する水圧によって生じる大きさの異なる 力から生じる純粋な水圧成分である。なお、制水板ポートの対向端面の表面積 は、制水板が楔型形状を呈するため、異なる。
伝達比を変えるため、制水板の出力シャフトの軸に対する角度を変化させる。
伝達比、即ち、速度比は、1:0〜1:1の範囲で連続的に可変であるため、主 駆動体は、その最も効果的に作動する点において基本的に設定された一定速度で 持って作動することができる。伝達比を1:0に設定できることで、クラッチを 使用しないことが可能である。従来の可変水圧トランスミッションにおいては、 作動液の流量は伝達比の増大に比例して増え、伝達比が最大に設定されたところ で最大流量が生じていたが、このような従来のトランスミッションとは異なり、 前記国際出願に開示された水圧機械における流量は、伝達比の範囲の中間点にお いて最大となり、その後急に減少して最大伝達比設定の所で基本的に0となる。
従って、液体の流れによるロスは減少し、従来の高い比率の水圧トランスミッシ ョンによる泣き声のような耳障りな音をなくすことができる。制水板に多重のト ルク成分を与え、出力速度範囲の上半分における液体流量の減少させ、更に最適 駆動装置入力を採用することができるので、前記国際出願の水圧機械は、高率で 、静かな、連続可変水圧トランスミッションとして車両駆動列に利用できるとい う特別な利点を備えている。
発明の概要 本発明の1目的は、前記国際出願の水圧機械を改良し、サイズや、部品数及び 製造コストを経済的にすることにある。
本発明の別の目的は、高圧及び低圧の静水圧流体を機械内部に流し、伝達比、 すなわち、制水板の角度の調整を可能にする改良を与えることにある。
これらの目的を達成するため、連続可変水圧トランスミッションとしての本発 明の水圧機械は、ハウジングと;該ハウジングに回転可能に設けられ主駆動装置 から入力トルクを受け取る入力シャフトと;該ハウジングに回転可能に設けられ ロードに駆動トルクを与える出力シャフトと;前記入力シャフトによって駆動さ れ環状に配列した複数のポンプピストンを備える第1のキャリアと、前記ポンプ ピストンをそれぞれ受ける環状に配列した複数のポンプシリンダを備える第1の シリンダブロックと、前記第1シリンダブロックを前記第1キャリアと相対的に 支承する第1の球面ベアリングとを有する水圧ポンプユニットと;前記ハウジン グに固定されて環状に配列された複数のモータピストンを支持する第2キャリア と、前記モータピストンをそれぞれ受ける環状に配列された複数のモータシリン ダを備える第2シリンダブロックと、前記第2シリンダブロックを前記第2キャ リアと相対的に支承する第2球面ベアリングとを有する水圧モータユニットと; 楔型の制水板であって、前記ポンプユニットに対面する入力面と前記モータユニ ットに対面する出力面との間に延伸する複数のポートを有する制水板と;トルク 伝達可能に前記制水板を前記出力シャフトに対して回動可能に連結する連結体と ;所望の伝達比に従い前記出力シャフトの軸に対する前記制水板の角度を調整し て設定するために前記第1及び第2のシリンダブロックに調和した軸力を選択的 に生じさせる伝達比コントローラとを、含んでなる。
本発明の別の特徴、利点及び目的は以下に述べる説明に記されかつこの説明か ら部分的に明白であり、あるいは、発明の実施により学ぶことができる。本発明 の目的及び利点は、以下の記載説明、請求の範囲及び添付図面により説明される 装置によって理解される。
これまで述べた一般的な説明及び以下の詳細な説明は例示的かつ説明的なもの であり、請求の範囲に記載される発明を引き出すためのものであることが理解さ れる。
添付の図面は、発明の理解を容易にするものであり、明細書に組み入れられて その一部を構成するものであり、本発明の好ましい実施例を図示するものであり 、説明と合わせて本発明の原理の説明を容易にするものである。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の実施例の連続可変水圧トランスミッションの断面図であり、 ある伝達比に設定した状態を示す図。
図2は、図1に相当する断面図であり、別の伝達比に設定した状態を示す図。
図3は、図1のトランスミッションに用いる制水板の側面図。
図4は、図1のトランスミッションに用いる入力ポートプレートの側面図。
図5は、図2の5−5線断面図。
図6及び図7は、それぞれ、図1のトランスミッションに用いるマニホルドブ ロックの対向側面図。
図8は、図6及び7のマニホルドブロック内の低圧キャビティと図1のトラン スミッションの低圧ハウジングポートとの流体連通を示す部分断面図。
図9は、図1のトランスミッションに用いる出力ポートプレートの側面図。
図10は、図1のトランスミッションを利用した水圧回路の概略図。
図中の対応する参照番号は同様な要素を示す。
好ましい実施例の詳細な説明 本発明の実施例の連続可変水圧トランスミッション(図1において参照番号1 0で示す)は基本構成要素として、ハウジング12と、このハウジング内に回転 自在に設けられ同心円上に位置し端と端がほぼ突き合わされた状態にされた入力 シャフト14及び出力シャフト16とを有する。入力シャフト14のハウジング の外部に存する部分の端部には、主駆動装置(図示省略)に対する連動連結を容 易にするために、番号14aで示すように、スプラインが設けられており、一方 、出力シャフト16のハウジングの外部に存する部分の端部は、ロード(図示省 略)に対する連動連結を容易にするために、カップリング17を備える。入力シ ャフト14は水圧ポンプユニット18を駆動する。水圧モータユニット20は、 ポンプユニット18に軸方向に対向するようにハウジング12に取り付けられて いる。楔型制水板22はポンプユニットとモータユニットとの間に配設され出力 シャフト16を駆動するため該出力シャフトに連結され、また、ポンプユニット とモータユニット間において流体を給排出するためポートを備える。コントロー ラ24−これは図10の水圧回路に概略的に図示される要素を含む−は、出力シ ャフト軸25に対して制水板を回動させ該板の角度を調整することにより出力シ ャフトの速度に対する入力シャフトの速度である伝達比を設定するため、制水板 に連結されている。
ここで、図1について詳細に説明する。円筒形のハウジング12は、環状に配 列された複数のボルト(図ではその1つが番号31で示されている)で固定され たカバー30を有し、このカバーはハウジングの入力側開口端部を塞いでいる。
入力シャフト14はカバー30の中央開口32を介してハウジング12内に延伸 する。カバーの中央開口32に嵌合された複数のベアリング35は入力シャフト 14を回転自在に支承する。カバー開口32にはシール(図示省略)が設けられ ており、これは入力シャフトの周面を密閉してそこから流体が漏出することを防 止する。
入力シャフト14は半径方向に裾広がりに形成されベルの口の形状の内部終端 をカバー30のすぐ内側に与えている。この入力シャフト端部の周面は機械加工 により形成された歯を有しスプールギヤ38を形成している。このスプールギヤ 38はスプールギア40と係合し、スプールギア40は、ハウジング12に固定 された底部パン46によって与えられる水ため44に位置する掃水ポンプ42を 駆動するためにポンプ42に連結されている。入力シャフト14の内側端部には 、出力シャフト16の細径内側端部を受けるため円筒状切欠き47とした座ぐり を形成している。該切欠き47に嵌合したベアリング48は出力シャフトの内側 端部を回転自在に支承する。出力シャフト16には、環状の内側エンドピース5 0、環状ポンプピストンキャリア52、制水板カップリング54、環状のモータ ピストンキャリア56、環状のマニホルドブロック58が取り付けられている。
モータピストンキャリアとマニホルドブロックはボルト(1つを59で示す)に よってハウジング12に取り付けられている。出力シャフトは一体的なエンドピ ース60に終端しており、このエンドピース60にカップリング17が複数のボ ルト(1本が61で示される)で固定されている。ハウジング12の出力開口に 嵌合されたリング状のベアリング62は出力シャフトを出力端において回転自在 に支持する。出力シャフト16とポンプピストンキャリア52との間、及び出力 シャフトとモータピストンキャリア56との間に位置するベアリング64は、出 力シャフトがこれらのキャリア52、56に対して回転するとき、これらのキャ リアを回転自在に支持する。制水板カップリング54は、出力シャフトにキー6 5により係合され、そして、ピン67を受ける孔を有し半径方向に延伸するアー ム66であって出力シャフト16を回転駆動するため制水板22を出力シャフト に連結するアームを含む。ナット68が出力シャフトのネジ付き軸部69に螺合 され、エンドピース70と制水板カップリング54を出力シャフトに形成した肩 70に対して締め付ける。
さらに、図1において、ポンプピストンキャリア52の周面にはギヤ歯72が 形成され、この歯72は、入力シャフト端部36のギヤ歯38同様に、環状ギヤ 74と係合し、これにより、ポンプピストンキャリア52は入力シャフト14に 連動連結されている。ポンプピストンキャリアは、水圧ポンプユニット18に含 まれる複数のピストンを支持する。これらのピストンは、例えば、10個設けて あり(そのうちの2つを76で示す)、上記国際出願に開示されるように出力シ ャフト軸25と同軸上に環状配列されている。図1に示すように、ここでは、各 ポンプピストン76は、ピストンキャリアのタップを切った孔80に螺合される 軸方向に延伸するポスト79によってピストンキャリア52に取り付けられたピ ストンヘッド78を含む。ピストンヘッド78は、ポスト79の肩付き自由端7 9に担持される内側ブッシング83にキー係合される外側環状ベアリング82の 球状外面に対向する球状内面を与えるように加工されていその結果、上記国際出 願に開示される水圧機械の場合、各ピストンヘッド78はその揺動及び半径方向 の移動が限定されるように設けられている。
ポンプピストンキャリア52の円筒形右端部は、環状シリンダブロック88の 中央開口に形成した球面87に対向する球面ベアリング86を支持する。シリン ダブロック88は、ポンプピストン76をそれぞれ受ける環状に配列された複数 のポンプシリンダ90を含む。ポンプピストンヘッド78とポンプシリンダブロ ック88とが球面ベアリングによって支承されているので、ポンプシリンダブロ ックの回転軸の歳差運動が可能となる。
さらに図1において、水圧モータユニット20は、基本的に、水圧ポンプユニ ット18と同じ構造である。しかしながら、上記したように、環状モータピスト ンキャリア56(これはポンプピストンキャリア52に相当する)はボルト59 によってハウジング12に取り付けられている。複数のモータピストン92(こ れはポンプピストン76に相当する)は、ポンプピストンと同様にモータポンプ ピストン56に形成したタップを切った孔99に螺入されたポスト98の肩付き 自由端に担持される球面ベアリング96とブッシング97とによって揺動自在に 支持されるピストンヘッド94を含む。モータシリンダブロック100は、次ぎ に、環状球面ベアリング102を介してモータピストンキャリアに揺動自在に設 けられている。再び、ポンプシリンダブロック88の場合と同様に、環状配列さ れたモータシリンダ104はモータシリンダブロック100に形成され、そ れぞれモータピストン92を受ける。モータユニット20はハウジング12に取 り付けられているので、モータピストン92とシリンダブロック100は回転し ないが、モータヘッド94がポスト98に球面支承され、モータシリンダブロッ ク1000がキャリア56に球面支承されているので、モータシリンダブロック 軸の歳差運動を可能にする。
制水板22は、ポンプユニット18とモータユニット20との間の運転位置に おいてカップリング54によって出力シャフト16を駆動するため該シャフトに 連結されており、その入力面110をポンプシリンダブロック88の面111に 対して摺動自在に設け、一方、出力面112をモータシリンダブロック100の 面113に対して摺動自在に設けている。制水板22の入力面と出力面は、制水 板の楔型形状を与えるように互いに傾斜して鋭角を成すように設けられている。
複数のポート114(図3参照)は制水板の入力面と出力面との間に延伸し、そ して、ポンプシリンダブロック88のシリンダ90へ続く対応する開口115と 、モータシリンダブロック100のシリンダ104へ続く対応する開口116と に連通する。これらについては上記国際出願に開示されている。
図3は、図1に関して説明したカップリング54によってなされる連結であっ て、出力シャフト16を駆動するため該シャフトに対する制水板22の回動自在 な連結を示す。直線上に横方向に配列された複数の横孔120は制水板22の軸 方向において肉厚が厚くされたリムを貫通し、また、複数のブッシング121と 直線をなしている。ピボットピン67が次ぎにこれらのブッシング121と、ア ーム66の孔122内に挿入され、セッティングネジ123によって固定されて いる位置(図3に示す位置)に設けられる。本発明の特徴として、アーム66の 半径方向の長さは、ピボットピン67の水平軸の半径方向のオフセットは、ポン プピストン76とモータピストン92の円形配列の半径(出力シャフト軸25に 対する)に実質的に等しい。この特徴は、トランスミッション10の全長を短く でき、かつ、出力シャフト軸25に対する制水板の角度−即ち、以下に述べる伝 達比−を変えるのに必要な軸力を小さくすることができる。一方、図示されては いないが、材料が選択的に環状のエンドピース50、60から取り除かれて歳差 運動する制水板22と、ポンプシリンダブロック88と、モータシリンダブ ロック100の偏心するマスのバランスをとり、上記国際出願に詳細に説明され ている分離型バランスリングと同じ目的を果たす。
上記国際出願にこれまた記載されるとおり、伝達比(入力シャフト速度−出力 シャフト速度比)は、出力シャフト軸25に対する制水板22の角度を調整する ことによって変えられる。制水板の入力面110が出力シャフト軸に直角なとき 、ポンプシリンダブロック88の軸は出力シャフト軸と一致する。その結果、ポ ンプシリンダブロックのその軸回りの回転駆動は軸成分運動がなく、それゆえ、 ポンプユニット18によって流体のポンプ作動が生じない。これはトランスミッ ション10のニュートラル設定である。図1に示す制水板の角度のとき、制水板 の入力面110は、出力シャフト軸に対して直角な位置から反時計回りに僅か回 転した位置にあり、そのため、ポンプシリンダブロック88の軸はその相当する 僅かな回転角だけ出力シャフト軸に対して傾く。ここで、シリンダブロック88 の回転は軸成分運動を含み、その結果、流体がポンプユニット18によってポン ピングされる。図1に示す制水板角はリバース設定となっており、この設定では 、出力シャフト16は入力シャフトの反対(リバース)側に低速度で回転する。
制水板がニュートラル設定から図2に示す制水板角位置の方へ時計回りにピン 67の回りに回転するとき、回転するポンプシリンダブロック88の軸は、出力 シャフト軸に対する角度を大きくするように歳差運動し、ポンプユニット18の 水圧ポンピング動作もまた大きくなる。伝達比はこのように大きくなり、そして 出力シャフトは入力シャフトと同じ方向に増大速度で駆動される。制水板22の シャフト出力面112が出力シャフト軸25に直角なとき、モータシリンダブロ ック100の軸は出力シャフト軸と一致する。その結果モータユニット20の流 体ポンピング動作は生じない。ポンプユニット18と制水板22は、ポンプシリ ンダブロック88と制水板22との間に相対的な運動を与えることなく基本的に 流体的にロックされる。これはトランスミッション10の1:1設定である。図 2は、制水板出力面112が出力シャフト軸25に直角な位置よりも時計回り方 向に僅かな角度回転した位置にあることを示す。この制水板角度において、オー バードライブトランスミッション設定が達成され、出力シャフト16は入力シャ フト速度を超える前進速度−即ち、オーバードライブ設定−で駆動される。
本発明の特徴の1つとして、制水板角度による伝達比の変更は、ポンプシリン ダブロック88とモータシリンダブロック100にそれぞれ設けた球面ベアリン グ86、102の軸位置をずらすことによってポンプシリンダブロック88とモ ータシリンダブロック100に調和した力を与えることによってに達成される。
この目的のため、図1及び2に示すように、球面ベアリング86、102にそれ ぞれポンプピストンキャリア52とモータピストンキャリア56が軸方向に摺動 可能に設けてある。図2からよくわかるように、ポンプピストンキャリア52と 球面ベアリング86は軸方向に対向する肩を備え、これらの肩は、ポンプピスト ンキャリアと球面ベアリングの半径方向に対向するスカート部分ととともに環状 チャンバ130を形成する。同様に図1から最もよくわかるように、モータピス トンキャリア56と球面ベアリング102に形成された軸方向に対向する肩と半 径方向に対向するスカートは環状のチャンバ132を形成する。図1において、 チャンバ132の容積は軸方向に最も膨張した状態にあり、チャンバ130の容 積は軸方向に最も収縮した状態にあることがわかる。その結果、球面ベアリング 86、102はともに、これらのベアリングによって支持されるポンプ88及び モータ100シリンダブロック同様に、軸方向の最も左側位置にシフトされる。
ポンプ及びモータシリンダブロックは軸方向の左側にシフトされるため、制水板 22はピボットピン67の回りを反時計回りに回転するように付勢され図1に示 す角度となる。制水板22を図2に示す制水板角になるように時計方向に付勢し て回転させると、チャンバ130の容積は軸方向に膨張し、チャンバ132の容 積は軸方向に収縮し、球面ベアリング86、102とシリンダブロック88、1 00とを軸方向右側にシフトさせる。
図2に言及し、チャンバ130内の流体圧を確立するために、環状の入力ポー トプレート134は、出力シャフト16に設けた環状エンドプレート50の半径 方向(延伸)面135に固定される。このように、出力シャフトと入力ポートプ レート134は一緒に回転する。入力シャフト14によって駆動されるポンプピ ストンキャリア52が出力シャフト16に連結された入力ポートプレート134 に対して回転すると、ポンプピストンキャリア52の半径方向(延伸)フランジ 部136はポートプレート134の右側半径方向(延伸)面に押し付けられる。
図4からわかるように、入力ポートプレート134は円周方向に細長い、腎臓の ような形をして直径方向に対向する一対のポート138、140を備える。ポン プピストンを取り付けるポスト79は軸方向に穿孔されて貫通孔142が形成さ れ、入力ポートプレート134内でポンプシリンダ90とポート138、140 とが連通される。従って、ポンプシリンダ内の流体は、孔142を介して、ポン プピストン取付けポスト内を流れて入力ポートプレート134内のポート138 、140を満たす。これらのポート138、140内の流体は、ポンプユニット 18が入力シャフト14によって駆動されると、ポンプシリンダ90内の流体の 圧力によってこのように圧力を与えられる。ポンプピストン76とポンプシリン ダ90が楔型制水板22の最も薄い点からその直径上の最も厚い点まで回転した とき、協働するポンプシリンダの容積は漸次減少し、従って、これらのポンプシ リンダ内の流体は圧力を与えられる。これは水圧ポンプユニット18の高圧側、 即ち、ポンピング側である。
ポンプピストンとポンプシリンダが制水板の最も厚い点から最も薄い点まで回 転すると、協働するポンプシリンダ90の容積は漸次膨張する。これは水圧ポン プユニット18の低圧側即ち吸引側である。ポート238、140は、ピストン 取付けポスト79内の孔142を介してポンプシリンダ90内の流体と流体連通 するため、これらのポートの内の1つのポート内の流体は、ポンピング側に含ま れるポンプシリンダ内の流体の平均流体圧力に相当する高い圧力までその圧力が 高められ、他のポート内の流体は、水圧ポンプユニット18の吸引側(低圧側) に含まれるポンプシリンダ内の流体の平均流体圧となる。
図5に言及し、一対の対向する孔146が出力シャフト16のエンドピース5 0内に穿孔されている。これらの孔146の内側端部の間を穿孔して1つの径の 小さい孔147をエンドピース50内に設けている。半径方向位置において縦孔 148をエンドピース50に穿孔してポートプレート134のポート138と孔 146のうちの1つとを連通させ、一方、半径方向位置において縦孔149をエ ンドピース50に穿孔してポート140ともう1つの孔146とを連通させる。
孔146の外側端部はプラグ(図示省略)によってシールされる。第3の縦孔1 50が、2つの孔146と交わる孔147と交差する位置において出力シャ フトエンドピース50に穿孔されている。また、図2、図4に示すように、孔1 50は、ポートプレート134を介して軸方向孔152と軸方向につながってお り、孔152の右端はポートプレートの支持面154に切削形成された環状キャ ビティ153に開口している。この環状キャビティ153は、ポートプレート1 34の支持面154上を摺動するポンプシリンダキャリア52の半径方向面によ って閉鎖される。縦孔156が次ぎにポンプピストンキャリア52に穿孔され、 図1及び2に示すように、環状キャビティ153と環状チャンバ130が連通す る。
さらに図5において、エンドピース孔146に設けたシャトルバルブ160は 、孔147を通って延伸するショルダーピン164によって適当な離間状態に連 結された一対のバルブプレート162を含む。孔147と孔146との交点に形 成した肩は、バルブプレート162の弁座を与える。
運転の際、シャトルバルブ160は、水圧ポンプユニットの低圧側のみをチャ ンバ130と連続的に流体連通させる。このように、図5に示すように、ポート プレート134のポート138は高圧側に有り、従って、シャトルバルブ160 は図示の位置に有り、チャンバ130をポート138内の高圧流体に対してシー ルする。チャンバ130は、このように、孔149、孔146、孔147、15 0、環状キャビティ153及び孔156を介して低流体圧ポート140と流体連 通する。環状キャビティ153は、ポートプレート孔152とピストンキャリア 孔156の相対的な角位置にかかわらず、ポートプレート孔152とピストンキ ャリア孔156の間の連続的な流体連通を達成することに留意されたい。加速と 減速の際のトルク反転により、時により、ポート138は低圧側に位置し、ポー ト140は高圧側に位置することができることが理解される。シャトルバルブ1 60は次ぎに図5において左側にシフトしてポート140をチャンバ130に対 してシールし、ポート140をチャンバ130に連通させる。もう1つ留意すべ きこととして、ポート138、140内の流体の静水圧は、上記米国出願に開示 するように、トランスミッション10に発生しかつポートプレート134とポン プピストンキャリア52との間の摺動接触部に現れる軸方向スラスト荷重のバラ ンスをとる水圧ベアリング効果を与える。
先に留意したように、図1及び2のトランスミッション10の出力端を考える と、環状マニホルドブロック58は、モータピストンキャリア56の半径方向フ ランジ170と出力シャフトの出力エンドピース60との間の軸方向位置におい て出力シャフト16を囲む。エンドピース60の半径面171は切欠きを有し、 この切欠きに出力ポートプレート172を受けて固定する。このように出力ポー トプレート172は出力シャフト16とともに回転し、一方、先に説明したよう にマニホルドブロック58は不動である(ボルト59によってハウジング12に 固定されている)。
マニホルドブロック58は、外周面に形成した環状キャビティ182と中央開 口185の表面に形成した環状キャビティ184とを備える円柱コアを有する。
外側スリーブ186はコア180の周面に圧力嵌めされ外側キャビティ182に 対する半径方向のシールを与え、内側スリーブ188はコア中央開口185に圧 力嵌めされ内側キャビティ184に対する半径方向のシールの役目を果たす。複 数のボルト孔189は外側リング186に穿孔され、モータピストンキャリア5 6とマニホルドブロック58とをハウジングに固定するボルト59を受ける。マ ニホルドコア180の左側の面は機械加工により環状に配列された複数の円形切 欠き190が穿設され、これらの切欠きはそれぞれ環状配列されたモータピスト ン92と軸方向に整合されてそれぞれモータピストン取付けポスト98内の軸方 向孔192と流体連通する。図示の実施例においては、水圧モータユニット20 は、ポンプピストン76の数に等しい数の10個のモータピストン92を含み、 よって、10個の切欠き190がマニホルドコアに形成されている。図2及び6 からわかるように、軸方向孔194がマニホルドコア180内において各切欠き 190からマニホルドブロック58の右側半径方向支持面196(図2)まで穿 設されている。次ぎに、図7よりまたわかるように、支持面196から穿孔され 外側環状キャビティ182と内側環状キャビティ184とそれぞれ連通するよう に設けた一対の軸方向孔198、199は各孔194と半径方向に整合されてい る。
図6に戻り、半径方向に細長い溝202は隣接する一組の溝190の間の角位 置においてマニホルドブロック52の左側半径方向面203に穿設されている。
溝202の内側端部はモータピストンキャリア56に穿設された軸方向孔204 に連通してモータピストンキャリア56と球面ベアリング102(図1)とによ って形成される環状チャンバ132と連通する。溝202の外側端部は外側スリ ーブ186に穿設された軸方向孔206に連通してハウジング12内のポート2 08に連通する。このポートは図10の水圧回路に接続されている。
図2及び6に言及し、第2の半径方向の溝210はマニホルドブロック58の 左側半径方向(延伸)面に穿設され、もう一組の隣接切欠き190の間において 、内側環状キャビティ184に穿設された軸方向孔212に連通する内側端から 外側スリーブ186に穿設されて第2ハウジングポート216へ連通する外側端 まで延伸する。最後に、部分図である図8において理解されるように、開口21 8が外側スリーブ186に穿孔され、外側環状キャビティ182と、ハウジング にポート208、216から角度的に離間した第3のハウジングポート220と を連通させる。
ここで、図9とともに図1について考えると、入力ポートプレート134と同 様に、一対の円周上に細長く延伸し、腎臓の形をしたポート222、224が出 力ポートプレート172に設けられている。しかしながら、出力ポートプレート 172の場合、ポート222、224は半径方向の位置がオフセットしている。
従って、図1からわかるように、半径方向外側ポート224は、マニホルド貫通 孔194と孔198を流体連通させ、外側環状キャビティ182へ連通させ、一 方、半径方向内側スロット222はマニホルド貫通孔194と孔199とを連通 させ、内側環状キャビティ184へ連通させる。
制水板22と出力ポートプレート172は、固定されたモータユニット20に 対して、一緒に回転するので、ポートプレート172は環状キャビティ184と モータシリンダ104を(キャビティ184に通ずる孔199、マニホルド貫通 孔194及びポンプピストンポスト孔192を介して)連続的に連通させて水圧 モータユニット20のポンピング(高圧)側の容積を縮小させる。同様に、出力 ポートプレート172は環状キャビティ182とモータシリンダ104とを(キ ャビティ182、マニホルド貫通孔194及びポスト孔192を介して)連通さ せ、水圧モータユニット20の吸引(低圧)側の容積を増大させる。このよ うに、環状キャビティ184内の静水圧流体はポンピング(高圧)側で回転する モータシリンダ内の平均流体圧に相当する高圧流体になり、環状キャビティ18 2内の静水圧流体は水圧モータユニット20の吸引(低圧)側で回転するモータ シリンダ内の平均流体圧に相当する低圧流体となる。先に説明したように、キャ ビティ184内の高圧流体はハウジングポート216(図2)に通じ、一方キャ ビティ182内のの低圧流体はポート220(図8)に通ずる。
入力ポートプレート134の場合のように、出力ポートプレート172のポー ト212、214内の流体圧は、回転出力ポートプレートとマニホルドブロック 58との交点において、水圧ベアリング効果を与え、トランスミッション10の 出力端軸方向スラスト荷重のバランスをとる。
トランスミッション10の動作の詳細な説明は、上記国際出願に記載されてい るので、ここでは簡単に説明するため、単に要約される。主駆動装置によってト ルクが入力シャフト14に与えられるとき、掃水ポンプ42は、リングギヤ74 を介してポンプユニット18とともに駆動され、補充流体をハウジングポート2 20と先に説明した内部流路を介してポンプシリンダ90とモータシリンダ10 4内に導入する。制水板面110(図1)の角位置が出力シャフト軸25に対し て実質的に直角なとき、ポンプシリンダブロック88は軸方向成分を持たずに回 転するので、流体のポンピングが生じない。これは、上記したように、伝達比設 定がニュートラルである。
シャフトシャフト16に接続されたロードにトルクを与えたいとき、球面ベア リング86、102の軸方向位置を右側にずらすことによって制水板22を時計 方向に回転させ、制水板の回転軸を歳差運動させ新たな設定にする。制水板22 の入力面100は今、出力シャフト軸25に対して斜めになっているので、ポン プシリンダブロック88は回転して、今、章動(歳差運動)軸回りに出力シャフ ト軸25傾いている。モータシリンダブロック100の回転軸もまた制水板出力 面112によって新たな設定となるように傾いていることに留意されたい。ポン プシリンダ90は、このようにポンプピストン76に対して軸方向に往復動して 、ポンプシリンダ内の流体に圧力を与えかつこの圧力を与えられた流体をポンプ シリンダ開口115、腎臓型スロット114(図3)及びモータシリンダ開口 116へポンプ輸送する。ポンプシリンダブロック88の回転面によって制水板 の入力面110に生じたトルクは、制水板を介して出力シャフト16に伝達され た入力トルクの機械的成分を構成する。この機械的成分は、制水板の入力面11 0が出力シャフト軸25に直角なときはゼロであり、制水板の出力面112が出 力シャフト軸25に直角なときに100%の出力となるように段々と増大する。
これは、出力シャフト軸に対して制水板が直角なときにモータシリンダ104内 のモータピストン92のポンプ動作がなく、従ってモータユニット20から流体 が流れ出ないからである。その結果、ポンプユニット18と制水板22は、回転 するポンプシリンダブロック88と制水板22との相対的な運動がなく、その水 圧が基本的にロックされる。故に、伝達比は1:1であり、入力シャフト14か ら出力シャフト16へトルクが直接機械的に伝達される。
制水板が中間角度にあるとき、ポンプユニット18によって圧力が与えられた 流体は、ポンプシリンダ開口115、制水板の腎臓型スロット114及びモータ シリンダ開口116へポンプ輸送されモータシリンダブロック100のモータシ リンダ104内の流体に圧力を加える。モータシリンダ内の圧力を加えられた流 体は、モータシリンダブロック100の内側の、軸方向に向いた面に対して軸方 向力を与え、この力はさらに制水板の出力面112へ与えられる。このようにト ルク成分は制水板へ与えられ、その大きさは、出力シャフト軸に対する制水板の 角度にモータシリンダブロック100によって制水板に与えられた軸方向力を乗 じたものである。
制水板22に生じたトルクの第3成分は純粋な水圧成分であり、スロット11 4(図3)の円周上の対向端面(先に述べたように、これらの面積は異なる)に 生じた水圧によって生じる力の差の関数である。この第3のトルク成分は、ニュ ートラルと1:1との間の中間伝達比においてトランスミッション10を介して 伝達されるトルクの約85%を構成する。
ニュートラル以外の伝達比において、ポンプシリンダ90が制水板の最も薄い 点から最も厚い点まで「登り」方向に回転する間、これらのシリンダ内の流体は 加圧されることに留意されたい。従って、これは先に述べたように、制水板のポ ンピング側、即ち、高圧側である。次ぎに、制水板の直径上で対向する側部にお いて、ポンプシリンダ90は制水板の最も厚い点から最も薄い点まで「下り」方 向に回転する。これは、次に、制水板22の吸引、即ち、低圧側となり、この間 に流体はモータシリンダ104からポンプシリンダ90まで戻される。
図10の水圧回路に戻り、流体は、掃水ポンプポンプ42によって水だめ44 からフィルタ230、流体ライン(流体輸送ラインの意、以下単に「流体ライン 」という。)232を通ってハウジングポート220内に汲み上げられて、低圧 補充流体をポンプユニット18とモータユニット20とに導びく。エネルギ蓄積 アキュムレータ234は掃水ポンプ出力によって、フィルタ230、流体ライン 236及びチャージ(装水)バルブ238を介してエネルギが蓄えられる。この チャージバルブはチェックバルブ240を含み、このバルブ240は、アキュム レータ圧がポンプ出力圧を超えない限り、開いて流体をアキュムレータ234内 に給送する。この場合、調整可能な圧力バルブ242が開いて、ライン236内 の流体は、第2の圧力リリーフバルブ246とクーラー248を介して水だめ4 4につながる流体リターンライン244へ配送される。圧力リリーフバルブ24 6は、流体ライン244に配送された際に、流体ライン236内の圧力を減圧す るように働いて掃水ポンプポン42を低圧で作動させ流体ライン232を介して 内部潤滑流路(図示省略)に流体を配送させる。
アキュムレータ234は、掃水ポンプ42の出力に適当な流体圧がないときに 伝達比を変えることができる適当な水圧を常に与えることができるようにエネル ギを蓄積しておく役目をなす。このように、アキュムレータ234は、流体ライ ン250とチェックバルブ252を介してポート220に接続されている。主駆 動装置が入力シャフト14に入力トルクを与えなくなったときに、流体圧はこの ように伝達比を変えることが可能である。伝達保護手段として、圧力リリーフバ ルブ254(図1に示されない)は、上記国際出願に開示するように、制水板の 高圧と低圧側の間において制水板に組込まれ、制水板の高圧と低圧側の間の差圧 が設計限度を超えないようにする。図示されないが、水圧回路は、また、上記米 国出願に開示されるように、高圧エネルギを蓄積して入力シャフト又及び/又は 出力シャフトを駆動するために回復するアキュムレータを含むこととしてもよい 。
図10における参照番号86、130は、それぞれ、図1及び2の同様な球面 ベアリング及び環状チャンバを示す。同様に、参照番号102、132は、それ ぞれ、図1及び2の同様な球面ベアリング及び環状チャンバを示す。図10のラ イン260は、チャンバ130をポンプユニット18の低圧側に流体接続する。
さらに、図10において、伝達比変更コントロールバルブ262は流体ライン2 64によってハウジングにポート208に接続される出力端を有する。ハウジン グにポート208は先に述べたようにライン266によって環状チャンバ132 と流体連通している。コントロールバルブ262は、1つの入力として、クーラ ー248を介して水だめ44につながる流体リターンライン268を含み、従っ て大気圧である。第2の制御バルブ入力はハウジングにポート220からの流体 ライン270を介する低圧流体入力であり、第3の入力はハウジングにポート2 16からの流体ライン272を介する高圧流体入力である。
伝達比を大きくしたいとき(制水板を時計方向に回転させる)、コントロール バルブ262は、チャンバ132を流体ライン268を介して大気圧にさらすバ ルブ位置(鎖線の矢印262cで示す)とされる。その結果、チャンバ130内 の流体圧はチャンバ132内の流体圧を超える。チャンバ130の容積は膨張し 、チャンバ132の容積は縮小し、球面ベアリングを軸方向右側へシフトさせ制 水板22を時計方向へ回転させる。再び、所望の高い伝達比を達成するとき、コ ントロールバルブはチャンバをハウジングポート220に連通させる位置に再度 置かれ、チャンバ130、132内の流体圧バランスを再度達成させて高伝達比 を設定する。
動作において、所望の伝達比(制水板角)を設定するため、コントロールバル ブ262を図10に示す位置とし、実線矢印262aで示すように低圧ハウジン グポート220をチャンバ132に流体連通させる。ハウジングポート220に おける低圧流体圧はポンプユニット18の低圧側の流体圧(この流体圧までチャ ンバ130内の流体は加圧される)に基本的に等しいため、2つのチャンバ内の 流体圧は等しい。その結果、球面ベアリングの軸方向位置は、特定の制水板角を 維持するためにしっかりと固定される。球面ベアリング86、102に作用する 軸方向力はポンプシリンダブロック88とモータシリンダブロック100の面を 制水板22の入力面110と出力面112に対して適当に押圧するために反対方 向に働く。
伝達比を減少(制水板22を反時計方向に回転させる)するとき、コントロー ルバルブ262は、チャンバ132を点線矢印262bによって示すように高圧 ハウジングポート216に連通させるように置かれる。チャンバ132内の流体 はすばやくチャンバ130内の流体圧を超え、チャンバ132の容積は膨張し、 チャンバ130の容積は縮小する。球面ベアリング86、102はこのように左 側へシフトされて制水板を図2に示すように反時計回りに回転させる。所望の制 水板角(低伝達比)が達成されたとき、コントロールバルブ262は、チャンバ 132を低圧ハウジングポート220に連通させるように再度位置され(実線矢 印位置)、チャンバ130と132内の流体圧のバランスが再度確立されて左側 にシフトされたベアリングの軸方向位置を保持して低伝達比を設定する。
伝達比を大きくしたいとき(制水板を時計方向に回転)、コントロールバルブ 262は、チャンバ132を流体ライン268を介して大気圧にさらす位置(点 線矢印262c)に位置される。その結果、チャンバ130内の流体圧は、チャ ンバ132内の流体圧を超える。チャンバ130の容積は膨張し、チャンバ13 2の容積は収縮して、球面ベアリングは軸方向右側にシフトし、制水板22を時 計方向に回転させる。再び、所望の高伝達比が達成されたとき、コントロールバ ルブは、チャンバをハウジングポート220に連通させる位置に再度置かれ、チ ャンバ130と132内の流体圧のバランスを再度確立し高伝達比を設定する。
上記説明から明らかなように、本発明は、上記国際出願に開示されるタイプの 無限可変水圧トランスミッションであって、コンパクトなサイズであり、部品数 の少なく、かつ、製造コストを削減できるといった利点を有するトランスミッシ ョンを提供することができる。
本発明の趣旨から逸脱することなく本発明の装置に種々の変更や変形が可能で あることは当業者にとって明白である。従って、本発明は、そういった変更変形 が添付の請求の範囲及びその同等物と解されるものの範囲にある限り、それらを 含む。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続可変水圧トランスミッションであって、 ハウジングと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられ主駆動装置からトルクを受ける入力シ ャフトと、 前記入力シャフトによって駆動される環状に配列されたポンプピストンを備え る第1キャリアと、前記ポンプピストンをそれぞれ受ける環状配列されたポンプ シリンダを備える第1のシリンダブロックとを有するポンプユニットと、 前記ハウジングに固着され環状に配列されたモータピストンを備える第2キャ リアと、前記モータピストンをそれぞれ受ける環状に配列されたモータシリンダ を備える第2シリンダブロックとを有するモータユニットと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられロードを駆動するために該ロードに連 結される出力シャフトと、 前記出力シャフトを囲み、鋭角をなす入力面及び出力面を備える環状制水板で あって、前記入力面は前記第1シリンダブロックに直面し、前記出力面は前記第 2シリンダブロックに直面し、前記制水板は、さらに、前記ポンプシリンダと前 記モータシリンダとの間のポンプ輸送される流体を前記第1及び第2シリンダブ ロックに設けた複数の開口を介して流すスロットを含んでなる制水板と、 前記制水板を回動可能にかつトルク伝達可能に前記出力シャフトに連結する連 結体と、 前記入力シャフトと前記出力シャフトの所望の速度比に従い前記出力シャフト の軸に対する前記制水板の角度を調整設定するために前記第1及び第2シリンダ ブロックに調和した軸方向力を選択的に与える伝達比コントローラとを、 含んでなるトランスミッション。
  2. 【請求項2】 請求項1のトランスミッションであって、前記ポンプユニッ トは、前記第1キャリアに対応するように前記第1シリンダブロックを備える第 1球面ベアリングをさらに有し、前記モータユニットは、前記第2キャリアに対 応するように前記第2シリンダブロックを備える第2球面ベアリングをさらに有 し、前記伝達比コントローラは、前記出力シャフトに対する前記第1及び第2ベ アリングの軸方向の位置を調整設定する水圧力を生じさせて前記第1及び第2シ リンダブロックに調和した力を与えるために前記第1及び第2ベアリングと連通 する流体回路を含んでなるトランスミッション。
  3. 【請求項3】 請求項1のトランスミッションであって、前記連結体は、前 記出力シャフトに固定されたハブと、前記ハブから半径方向に延伸するアームと を有し、かつ、前記制水板に回動可能に連結された自由端を有するトランスミッ ション。
  4. 【請求項4】 請求項3のトランスミッションであって、前記連結体は、前 記出力シャフト軸に対して横方向に延伸するピンであって前記アーム自由端を回 動自在に前記制水板に連結するピンをさらに含んでなるトランスミッション。
  5. 【請求項5】 請求項4のトランスミッションであって、前記ピンは、前記 制水板入力面と出力面との間の位置において前記出力シャフト軸に直交するトラ ンスミッション。
  6. 【請求項6】 請求項4のトランスミッションであって、前記ピンの位置は 、前記環状配列されたポンプシリンダとモータシリンダのうちの少なくとも1つ の環状配列を形成する円の半径にほぼ等しい距離だけ前記出力シャフト軸からオ フセットするトランスミッション。
  7. 【請求項7】 請求項2のトランスミッションであって、 前記第1キャリアは前記第1球面ベアリング上を相対的に軸方向に摺動し、 前記第1球面ベアリングと前記第1キャリアは、前記第1ベアリングの軸方向 位置によって決まる容積を有する第1環状チャンバを形成し、 前記第2キャリアは前記第2球面ベアリング上を相対的に軸方向に摺動し、 前記第2球面ベアリングと前記第2キャリアは、前記第2ベアリングの軸方向 位置によって決まる容積を有する第2環状チャンバを形成し、 前記伝達比コントローラは、前記第1及び第2チャンバ内の相対的な流体圧を 制御してこれらのチャンバの容積を変化させることにより前記第1及び第2球面 ベアリングの軸方向位置を調整して前記第1及び第2シリンダブロックに調和し た軸方向力を与えるように作動するトランスミッション。
  8. 【請求項8】 請求項7のトランスミッションであって、前記伝達比コント ローラは、 前記第1チャンバを前記ポンプユニットの低圧側に連続的に連通させて前記第 1チャンバ内の流体圧を制御流体圧に維持する第1流体回路と、 前記モータユニットの低圧側と連続的に連通する第2流体回路と、 前記モータユニットの高圧側と連続的に連通する第3流体回路と、 前記第2チャンバに連結された第4流体回路と、 前記第2流体回路を前記第4流体回路に連結し、前記第1チャンバ内の前記制 御流体圧のバランスをとるように前記第2チャンバ内の流体に圧力を与えて前記 第1及び第2球面ベアリングの軸方向位置を維持し、 前記第4流体回路を前記第3流体回路に連結し、前記第2チャンバ内の流体の 圧力を前記第1チャンバ内の前記制御流体圧より高くして前記第2チャンバの容 積を膨張させるとともに前記第1チャンバの容積を収縮させて前記第1及び第2 球面ベアリングの軸方向位置を第1方向にシフトさせ、かつ、 前記第4回路を前記コントロール圧よりも低い圧力に連通させ、前記第2チャ ンバの容積を収縮させるとともに前記第1チャンバの容積を膨張させて前記第1 及び第2球面ベアリングの軸方向位置を前記第1方向と逆方向の第2方向にシフ トさせるコントロールバルブとを、 含んでなるトランスミッション。
  9. 【請求項9】 請求項8のトランスミッションであって、前記ポンプユニッ トは、前記ポンプピストンを前記第1キャリアに取り付ける複数の第1ポストを 含み、前記第1ポストは、前記第1流体回路に設けられ前記ポンプユニットの低 圧側のポンプシリンダと前記第1チャンバとの間の流体連通を与える複数の孔を 含んでなるトランスミッション。
  10. 【請求項10】 請求項9のトランスミッションであって、前記モータユニ ットは、前記モータピストンを前記第2キャリアに取り付ける複数の第2ポスト を含み、前記第2ポストは、前記第2及び第3流体回路に設けられ前記モータユ ニットの高圧及び低圧側のモータシリンダと前記コントロールバルブとの間の流 体連通をそれぞれ与える複数の孔を含んでなるトランスミッション。
  11. 【請求項11】 請求項9のトランスミッションであって、前記第1流体回 路は、 前記入力シャフトの半径方向に延伸するフランジ部と前記第1キャリアとの間 に位置する第1のポートプレートであって、前記入力シャフトに固定され、前記 ポンプユニットの低圧側の前記第1ポスト孔に連通する第1ポートと、前記ポン プユニットの高圧側の前記第1ポスト孔に連通する第2ポートとを有するポート プレートと、 前記第1ポートと第2ポートとを流体連通させ前記第1チャンバを前記ポンプ ユニットの低圧側と連続的に流体連通させるシャトルバルブとを、 含んでなるトランスミッション。
  12. 【請求項12】 請求項11のトランスミッションであって、前記モータユ ニットは前記モータピストンを前記第2キャリアに取り付ける複数の第2ポスト を有し、前記第2ポストは、前記第2及び第3流体回路に設けられ前記モータユ ニットの高圧及び低圧側のモータシリンダと前記コントロールバルブとの間の流 体連通をそれぞれ与える複数の孔を含んでなるトランスミッション。
  13. 【請求項13】 請求項12のトランスミッションであって、 前記第2キャリアの半径方向延伸フランジ部と前記出力シャフトとの間に位置 して前記ハウジングに固定された環状マニホルドブロックであって、前記第2ポ スト孔、第1環状キャビティ及び第2環状キャビティとそれぞれ流体連通する複 数の軸方向貫通孔を有するマニホルドブロックと、 前記マニホルドブロックと前記出力シャフトフランジ部との間に位置して前記 出力シャフトフランジ部に固定された第2ポートプレートであって、前記モータ ユニットの低圧側のモータシリンダと前記第1キャビティとの間の流体連通を与 えるため前記第2流体回路内に設けた第1ポートと、前記モータユニットの高圧 側のモータシリンダと前記第2キャビティとの間の流体連通を与えるため前記第 3流体回路内に設けた第2ポートとを有する第2ポートプレートと、 前記第1キャビティと流体連通し前記コントロールバルブに連結された第1ハ ウジングポートと、 前記第2キャビティと流体連通し前記コントロールバルブに連結された第2ハ ウジングポートと、 前記マニホルドブロックに形成した第1半径方向面溝と前記第2キャリアに形 成した軸方向溝とを介して前記第2チャンバと流体連通し、かつ、前記コントロ ールバルブに連結された第3ハウジングポートとを、 さらに含んでなるトランスミッション。
  14. 【請求項14】 請求項13のトランスミッションであって、前記第2キャ ビティは前記マニホルドブロックの半径方向内側部に設けられ、前記第2ハウジ ングポートと前記第2キャビティとの間の流体連通は前記マニホルドブロックに 設けた第2半径方向面溝によって与えられるトランスミッション。
  15. 【請求項15】 ハウジングと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられ主駆動装置からトルクを受ける入力シ ャフトと、 前記入力シャフトによって駆動される環状に配列されたポンプピストンを備え る第1キャリアと、前記ポンプピストンをそれぞれ受ける環状配列されたポンプ シリンダを備える第1のシリンダブロックとを有するポンプユニットと、 前記ハウジングに固着され環状に配列されたモータピストンを備える第2キャ リアと、前記モータピストンをそれぞれ受ける環状に配列されたモータシリンダ を備える第2シリンダブロックとを有するモータユニットと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられロードを駆動するために該ロードに連 結される出力シャフトと、 前記出力シャフトを囲み、鋭角をなす入力面及び出力面を備える環状制水板で あって、前記入力面は前記第1シリンダブロックに直面し、前記出力面は前記第 2シリンダブロックに直面し、前記制水板は、さらに、前記ポンプシリンダと前 記モータシリンダとの間のポンプ輸送される流体を前記第1及び第2シリンダブ ロックに設けた複数の開口を介して流すスロットを含んでなる制水板と、 前記制水板を回動可能にかつトルク伝達可能に前記出力シャフトに連結する連 結体と、 前記入力シャフトと前記出力シャフトの所望の速度比に従い前記出力シャフト の軸に対する前記制水板の角度を調整設定する伝達比コントローラと、 前記第2キャリアの半径方向延伸部と前記出力シャフトとの間に並列された環 状マニホルドブロックと環状ポートプレートであって、前記マニホルドブロック は前記ハウジングに固定され、前記ポートプレートは前記出力シャフトに固定さ れかつ第1及び第2のポートを備える環状マニホルドブロックと環状ポートプレ ートとを、 含んでなる連続可変水圧トランスミッションであって、 前記マニホルドブロックは、 前記ポンプピストンと前記第1及び第2ポートプレートスロットを備えるポス トに形成した孔を介して前記モータシリンダとそれぞれ流体連通する複数の軸方 向貫通孔と、 前記第1ポートプレーとスロットと、前記モータユニットの低圧側のモータシ リンダの孔と連通する第1環状キャビティと、 前記第2ポートプレーとスロットと、前記モータユニットの高圧側のモータシ リンダの孔と連通する第2環状キャビティとを有し、 前記第1及び第2キャビティのうちの少なくとも1つは水圧流体回路において 前記伝達比コントローラに連結されているトランスミッション。
  16. 【請求項16】 請求項15のトランスミッションであって、前記流体回路 に接続され前記第1環状キャビティに低圧補充流体を供給する掃水ポンプをさら に含んでなるトランスミッション。
  17. 【請求項17】 請求項16のトランスミッションであって、前記マニホル ドブロックと前記ポートプレートの間の半径方向の接点は、該半径方向接点にお いて現れるトランスミッションの軸方向スラスト荷重のバランスをとるために水 圧スラストベアリングを与えるトランスミッション。
  18. 【請求項18】 請求項16のトランスミッションであって、前記ポンプユ ニットは前記第1キャリアに対して前記第1シリンダブロックを支持する第1球 面ベアリングをさらに有し、 前記モータユニットは前記第2キャリアに対して前記第2シリンダブロックを支 持する第2球面ベアリングをさらに有し、前記伝達比コントローラは前記第1及 び第2球面ベアリングに連結されこれらの球面ベアリングの軸方向位置をシフト させて前記第1及び第2シリンダブロックを介して前記制水板に力を作用させて 前記制水板の角度を変化させるトランスミッション。
  19. 【請求項19】 請求項15のトランスミッションであって、前記連結体は 、前記出力シャフトに固定されたハブと、前記ハブから半径方向に延伸するアー ムであって前記出力シャフト軸に対して横方向に延伸する回転軸において回動自 在に前記制水板に連結された自由端を備えるアームとを有し、前記回転軸は前記 環状に配列されたポンプシリンダ及びモータシリンダの位置に相当する円の半径 にほぼ等しい距離だけ前記出力シャフト軸から半径方向にオフセットするトラン スミッション。
  20. 【請求項20】 連続可変水圧トランスミッションであって、 ハウジングと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられ主駆動装置からトルクを受ける入力シ ャフトと、 前記入力シャフトによって駆動される環状に配列されたポンプピストンを備え る第1キャリアと、前記ポンプピストンをそれぞれ受ける環状配列されたポンプ シリンダを備える第1のシリンダブロックとを有するポンプユニットと、 前記ハウジングに固着され環状に配列されたモータピストンを備える第2キャ リアと、前記モータピストンをそれぞれ受ける環状に配列されたモータシリンダ を備える第2シリンダブロックとを有するモータユニットと、 前記ハウジング内に回転自在に設けられロードを駆動するために該ロードに連 結される出力シャフトと、 前記出力シャフトを囲み、鋭角をなす入力面及び出力面を備える環状制水板で あって、前記入力面は前記第1シリンダブロックに直面し、前記出力面は前記第 2シリンダブロックに直面し、前記制水板は、さらに、前記ポンプシリンダと前 記モータシリンダとの間のポンプ輸送される流体を前記第1及び第2シリンダブ ロックに設けた複数の開口を介して流すスロットを含んでなる制水板と、 前記制水板を回動可能にかつトルク伝達可能に前記出力シャフトに連結する連 結体であって、前記出力シャフトに固定されたハブと、前記ハブから半径方向に 延伸するアームであって前記出力シャフトの軸に対して横方向に延伸する回転軸 において回動自在に前記制水板に連結された自由端を備えるアームとを有し、前 記回転軸は前記環状に配列されたポンプシリンダ及びモータシリンダの位置に相 当する円の半径にほぼ等しい距離だけ前記出力シャフト軸から半径方向にオフセ ットする転結体と、 前記制水板を前記回転軸回りに回動させ、前記入力シャフトと前記出力シャフ トの所望の速度比に従い前記出力シャフトの軸に対する前記制水板の角度を調整 設定する伝達比コントローラとを、 含んでなるトランスミッション。
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