JP3079230B2 - 斜板式油圧装置 - Google Patents

斜板式油圧装置

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JP3079230B2
JP3079230B2 JP03199621A JP19962191A JP3079230B2 JP 3079230 B2 JP3079230 B2 JP 3079230B2 JP 03199621 A JP03199621 A JP 03199621A JP 19962191 A JP19962191 A JP 19962191A JP 3079230 B2 JP3079230 B2 JP 3079230B2
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正 角田
芳浩 中島
圭宏 吉田
修 中川
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Nachi Fujikoshi Corp
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Honda Motor Co Ltd
Nachi Fujikoshi Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B1/00Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B1/12Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B1/14Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinder axes coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B1/141Details or component parts
    • F04B1/146Swash plates; Actuating elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油ポンプや油圧モータ
に適用される斜板式油圧装置、特に、シリンダと、この
シリンダにその軸線を囲んで環状に配設された多数のプ
ランジャと、これらプランジャの先端に対向して前記シ
リンダと相対回転可能に配設された斜板ホルダと、この
斜板ホルダにベアリングを介して回転自在に支承され
て、前記各プランジャの先端に形成された球状端部と当
接する斜板とを備え、この斜板には、前記各プランジャ
の球状端部が係合する球状凹部を設けたものゝ改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】かゝる油圧装置は、例えば特開昭61−
274166号公報に開示されているように既に知られ
ており、従来のものでは、斜板を単一材料製としてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記斜板に
は、球状凹部底面の耐摩耗性、並びにスラスト荷重に耐
え得る高強度及びベアリングとの相性が要求されるが、
油圧装置の高性能化をより図ろうとすると、これらの性
質を単一の材料で満足させることが極めて困難となる。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、斜板の前記性質を全て満足させ得て高性能を発揮
し得る前記油圧装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、斜板、斜板ホルダにベアリング
を介して外周面及び外端面が支承される外側体と、この
外側体の内端面に形成した環状凹所に嵌合して一体的に
接合されると共に球状凹部を有す内側体とから構成
れ、前記環状凹所は、前記外側体の外周面を支承するベ
アリングの内側に該凹所内の前記内側体が位置する深さ
に形成される
【0006】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0007】先ず図1において、自動二輪車のパワーユ
ニットUは、エンジンEと静油圧式無段変速機Tとから
構成されており、エンジンEのクランク軸1および静油
圧式無段変速機Tは共通のケーシング4に収容、支持さ
れる。静油圧式無段変速機Tは、入力筒軸5および出力
軸31をクランク軸1と平行にしてケーシング4内に配
置されるものであり、クランク軸1は一次減速装置2を
介して入力筒軸5に連結され、自動二輪車の図示しない
後輪には出力軸31が二次減速装置3を介して連結され
る。
【0008】図2において、静油圧式無段変速機Tは、
定容量型の斜板式油圧ポンプPと、可変容量型の斜板式
油圧モータMとが、通常の負荷運転中には低圧路となる
が逆負荷運転中には高圧路となる内側油路52、ならび
に通常の負荷運転中には高圧路となるが逆負荷運転中に
は低圧路となる外側油路53を介して油圧閉回路を構成
すべく接続されて成るものであり、油溜87から油を汲
上げる補給ポンプ88に連なる補給油路47は、第1逆
止弁49を介して内側油路52に接続されるとともに第
2逆止弁50を介して外側油路53に接続される。また
内側油路52および外側油路53間を結ぶ短絡油路48
には、運転者のクラッチ操作に応じて開閉作動するクラ
ッチ弁51が介設される。
【0009】次に静油圧式無段変速機Tの構成について
詳細に説明すると、図3において、斜板式油圧ポンプP
は、一次減速装置2の出力スプロケット2aを備えた入
力筒軸5と、この入力筒軸5の内周壁にボールベアリン
グ6を介して相対回転自在に支承されるポンプシリンダ
7と、該ポンプシリンダ7にその回転軸線を囲むように
環状配列で設けられた多数かつ奇数のシリンダ孔8,8
…にそれぞれ摺動自在に嵌合される複数のポンププラン
ジャ9,9…と、各ポンププランジャ9,9…の外端に
前面を係合、当接させるポンプ斜板10と、このポンプ
斜板10をポンプシリンダ7の軸線と直交する仮想トラ
ニオン軸線O1 を中心にしてポンプシリンダ7の軸線に
対し一定角度傾斜させた状態に保持すべくスラストベア
リング13およびラジアルベアリング14を介して該斜
板10を支承するポンプ斜板ホルダ12とから構成され
る。このポンプ斜板ホルダ12は入力筒軸5と一体に形
成されている。
【0010】前記ポンプ斜板10は、入力筒軸5の回転
時、ポンププランジャ9,9…に往復動を与えて吸入お
よび吐出行程を繰返させることができる。
【0011】次に図4において、油圧モータMは、ポン
プシリンダ7と同軸上でそれの左方に配置されるモータ
シリンダ17と、該モータシリンダ17にその回転軸線
を囲むように設けられたシリンダ孔18,18…にそれ
ぞれ摺動可能に嵌合される複数のモータプランジャ1
9,19…と、各モータプランジャ19,19…の外端
に前面を係合、当接させるモータ斜板20と、スラスト
ベアリング27およびラジアルベアリング28を介して
前記モータ斜板20を支承するモータ斜板ホルダ22
と、該モータ斜板ホルダ22の背面を支承するモータ斜
板アンカ23とから構成される。前記シリンダ孔18,
18…は油圧ポンプPにおけるシリンダ孔8,8…と同
数の奇数個がモータシリンダ17に穿設される。また相
互に当接するモータ斜板ホルダ22およびモータ斜板ア
ンカ23の対向当接面22a,23aは、モータシリン
ダ17の軸線とトラニオン軸線O2 との交点を中心とす
る球面状に形成される。しかもモータ斜板ホルダ22
は、前記トラニオン軸線O2 まわりの相対回動を可能と
してモータ斜板アンカ23に支承される。
【0012】モータ斜板アンカ23のモータシリンダ1
7側端部には筒状のシリンダホルダ24が連設され、こ
のシリンダホルダ24とモータシリンダ17の外周との
間にはボールベアリング25が介設される。
【0013】モータ斜板20は、パルスモータ80に連
結されているボールねじ機構79によりモータ斜板ホル
ダ22がトラニオン軸線O2 まわりに回動せしめられる
ことにより、モータシリンダ17の軸線に対し直角とな
る直立位置と、或る角度で傾倒する最大傾斜位置との間
で作動するものであり、その傾斜状態では、モータシリ
ンダ17の回転に伴いモータプランジャ19,19…に
往復動を与えて膨脹および収縮行程を繰り返させること
ができる。
【0014】ポンプシリンダ7およびモータシリンダ1
7は相互に一体に結合されてシリンダブロックBを構成
するものであり、このシリンダブロックBには、同軸の
出力軸31および軸32が一体に設けられる。すなわち
シリンダブロックBにおけるモータシリンダ17のモー
タ斜板20に対向する部分の中心部から出力軸31が一
体に突設され、前記シリンダブロックBにおけるポンプ
シリンダ7のポンプ斜板10に対向する部分の中心部か
ら前記出力軸31と同軸にして軸32が一体に突設され
る。
【0015】軸32はポンプ斜板10およびポンプ斜板
ホルダ12を貫通するものであり、アンギュラコンタク
トボールベアリング33を介してポンプ斜板ホルダ12
の端部を支承するための二つ割コッタ34が、軸32の
端部に固定される。またポンプ斜板ホルダ12とケーシ
ング4との間にはボールベアリング35が介設される。
【0016】出力軸31は、モータ斜板20、モータ斜
板ホルダ22およびモータ斜板アンカ23を貫通するよ
うに延びており、モータ斜板アンカ23よりも軸方向外
方側で出力軸31の外周には、支持筒39がスプライン
37を介して結合されるとともに二つ割コッタ38で固
着され、出力軸31および支持筒39とモータ斜板アン
カ23との間には、アンギュラコンタクトボールベアリ
ング41が介装され、ケーシング4および支持筒39間
にはオイルシール42が介装される。また前記2次減速
装置3の入力スプロケット3aは支持筒39を介して出
力軸31に取付けられる。
【0017】図3及び図4において、シリンダブロック
B、出力軸31及び軸32の中心部には一連の前記補給
油路47が設けられ、これに前記第1及び第2逆止弁4
9,50と、これらより上流位置を占めるオイルフィル
タ86とが装着される。また、この補給油路47の上流
端は別のオイルフィルタ89を介して前記補給ポンプ8
8の吐出口に接続される。補給ポンプ88は前記ポンプ
斜板ホルダ12から駆動される。
【0018】また、ポンプシリンダ7のシリンダ孔8,
8…群とモータシリンダ17,17…群との間におい
て、シリンダブロックBには、環状の前記内側油路52
と、環状の前記外側油路53とが、シリンダブロックB
の回転軸線を中心として同心状に形成される。さらに、
シリンダブロックBには、その外周面から内側油路52
に達する、前記シリンダ孔8,8…と同数の第1及び第
2弁孔57,57…;58,58…がそれぞれ放射状に
穿設される。その際、第1弁孔57,57…はシリンダ
孔8,8…群側に、また第2弁孔58,58…はシリン
ダ孔18,18…群側にそれぞれ配置される。さらにま
た、シリンダブロックBには、その軸線に沿って隣接す
るシリンダ孔8,8…および第1弁孔57…を相互に連
通する複数のポンプポート59,59…と、軸線に沿っ
て隣接するシリンダ孔18,18…および第2弁孔5
8,58…を相互に連通する複数のモータポート60,
60…とが穿設される。
【0019】前記第1弁孔57,57…にはスプール型
の第1分配弁61,61…が、また前記第2弁孔56,
56…には同じくスプール型の第2分配弁62,62…
がそれぞれ摺動自在に嵌合される。そして、第1分配弁
61,61…の外端にはそれらを囲む第1偏心輪63
が、また第2分配弁61,61…の外端にはそれらを囲
む第2偏心輪64が、それぞれボールベアリグ65,6
6を介して係合される。しかも第1分配弁61,61…
の外端部は第1偏心輪63と同心関係の第1強制輪67
により相互に連結され、また第2分配弁61,61…の
外端部は第2偏心輪64,64…と同心関係にある第2
強制輪68により相互に連結される。
【0020】第1偏心輪63は入力筒軸5に一体に設け
られるものであり、図5に示すように仮想トラニオン軸
線O1 に沿ってシリンダブロックBの中心から所定距離
ε1 だけ偏心して配置される。また第2偏心輪64は前
記シリンダホルダ24に連設されるものであり、図6で
示すように仮想トラニオン軸線O2 に沿ってシリンダブ
ロックBの中心から所定距離ε2 だけ偏心して配設され
る。
【0021】而して、入力筒軸5とポンプシリンダ7す
なわちシリンダブロックBとの間に相対回転が生じる
と、各第1分配弁61は、第1偏心輪63により第1弁
孔57において偏心量ε1 の2倍の距離をストロークと
してポンプシリンダ7の半径方向内方位置および外方位
置間を往復動される。そして、図5に示すように、油圧
ポンプPの吐出領域Dでは、第1分配弁61は前記内方
位置側を移動して、対応するポンプポート59を外側油
路53に連通するとともに内側油路52と不通にし、そ
れにより吐出行程中のポンププランジャ9によりシリン
ダ孔8から外側油路53へ作動油が圧送される。また油
圧ポンプPの吸入領域Sでは、第1分配弁61は前記外
方位置側を移動して、対応するポンプポート59を内側
油路52に連通するとともに外側油路53と不通にし、
それにより吸入行程中のポンププランジャ9により内側
油路52からシリンダ孔8に作動油が吸入される。
【0022】また、モータシリンダ17すなわちシリン
ダブロックBが回転すると、各第2分配弁62は、第2
偏心輪64により第2弁孔58において偏心量ε2 の2
倍の距離をストロークとしてシリンダブロックBの半径
方向内方位置および外方位置間を往復動される。そして
図6に示すように、油圧モータMの膨脹領域Exでは、
第2分配弁62は前記内方位置側を移動し、対応するモ
ータポート60を外側油路53に連通するとともに該モ
ータポート60および内側油路52間を不通にし、それ
により外側油路53から膨脹行程中のモータプランジャ
19のシリンダ孔18に高圧の作動油が供給される。ま
た油圧モータMの収縮領域Shでは、第2分配弁62は
前記外方位置側を移動し、対応するモータポート60を
内側油路52に連通するとともに該モータポート60お
よび外側油路53間を不通にし、それにより収縮行程中
のモータプランジャ19のシリンダ孔18から内側油路
52へ作動油が排出される。
【0023】かくして、シリンダブロックBは、ポンプ
シリンダ7が吐出行程のポンププランジャ9を介してポ
ンプ斜板10から受ける反動トルクと、モータシリンダ
17が膨脹行程のモータプランジャ19を介してモータ
斜板20から受ける反動トルクとの和によって回転さ
れ、その回転トルクは出力軸31から2次減速装置3へ
伝達される。
【0024】この場合、入力筒軸5に対する出力軸31
の変速比は次式によって与えられる。
【0025】 したがって、油圧モータMの容量を零から或る値に変え
れば、変速比を1から或る必要な値まで変えることがで
きる。しかも、その油圧モータMの容量はモータプラン
ジャ19のストロークにより決定されるので、モータ斜
板20を直立位置から或る傾斜位置まで傾動させること
により変速比を1から或る値まで無段階に制御すること
ができる。
【0026】再び図3及び図4において、前記ポンプ及
びモータプランジャ9,9…;19,19…の先端は球
状端部9a,9a…;19a,19a…に形成され、こ
れらはポンプ及びモータ斜板10,20に形成された環
状配列の多数の球状凹部10a,10a…;20a,2
0a…に係合される。上記球状凹部10a,10a…;
20a,20a…は、斜板10,20の如何なる回転位
置においても、球状端部9a,9a…;19a,19a
…との適正な係合状態が確保されるように、各球状端部
9a,19aよりも大きい曲率半径を持っている。
【0027】各斜板10,20は、ベアリング13,1
4;27,28を介して斜板ホルダ12,22に外端面
及び外周面が支承される外側体10A,20Aと、この
外側体10A,20Aの内端面に形成された環状凹所4
3,44に嵌合して一体に接合した内側体10B,20
Bとから構成され、この内側体10B,20Bに前記球
状凹部10a,10a…が設けられる。また外側体10
A,20Aの前記環状凹所43,44は、外側体10
A,20Aの外周面を支承するベアリング14,28の
内側に該凹所内の内側体10B,20Bが位置する深さ
に形成される
【0028】この場合、外側体10A,20Aは強度が
高く、且つベアリング13,14;27,28との相性
が良い材料、例えばJIS−SCM420材で構成さ
れ、内側体10B,20Bは外側体10A,20Aより
も耐摩耗性が高い材料、例えばWC、Si3 4 、JI
S−SKH51で構成される。また、外側及び内側体1
0A,10B;20A,20Bの接合には、ろう付け、
溶接、ねじ止め等が用いられる。
【0029】次にこの実施例の作用について説明する。
【0030】油圧ポンプP及び油圧モータMの作動中、
ポンプ斜板10はポンププランジャ9,9…群から、ま
たモータ斜板20はモータプランジャ19,19…群か
らそれぞれ反対方向のスラスト荷重を受けるが、ポンプ
斜板10が受けるスラスト荷重はスラストローラベアリ
ング13、ポンプ斜板ホルダ12、アンギュラコンタク
トローラベアリング33及び二つ割りコッタ34を介し
て軸32に支承される。またモータ斜板20が受けるス
ラスト荷重はスラストローラベアリング27、モータ斜
板ホルダ22、モータ斜板アンカ23、支持筒39及び
二つ割りコッタ38を介して出力軸31に支承される。
したがって、上記スラスト荷重は、軸32及び出力軸3
1に引張応力を生じさせるだけであるから、これらの軸
を支持するケーシング4には上記スラスト荷重を負担さ
せずに済み、その軽量化を図ることができる。
【0031】また、ポンプ及びモータ斜板10,20と
ポンプ及びモータプランジャ9,9…;19,19…群
とは、球状凹部10a,10a…;20a,20a…と
球状端部9a,9a…;19a,19a…とで係合して
いるので、それぞれの係合面積が比較的広いことから、
それらの間の面圧を極力低く抑えることができる。そし
て、ポンプ及びモータシリンダ7,17とポンプ及びモ
ータ斜板10,20との相対回転時には、各斜板10,
20は対応するプランジャ群を介してシリンダ7,17
とそれぞれ同期回転するので、斜板10,20とプラン
ジャ群との間に大きな摺動は起こらない。
【0032】しかも、球状凹部10a,10a…;20
a,20a…と球状端部9a,9a…;19a,19a
…との協働により、プランジャ9,9…;19,19…
群から斜板10,20に調心作用が与えられる。即ち、
各球状端部9a,19aが球状凹部10a,20aの底
面に加える押圧力の分力の大半は出力軸31または軸3
2を中心にしてシリンダ7,17の半径方向内方または
外方へ向けられ、これら分力が調心力となって斜板1
0,20を正規の位置に保持しようとするのである。
【0033】このような調心作用中、各プランジャ9,
19は対応する球状凹部10a,20a内でその底面を
僅かに摺動するが、各斜板10,20の球状凹部10
a,20aを有する内側体10B,20Bは外側体10
A,20Aよりも耐摩耗性の高い材料で構成されるの
で、各球状凹部10a,20aの底面の摩耗変形は殆ど
なく、したがって正規の形状を常に保って調心機能を的
確に発揮することができる。
【0034】一方、外側体10A,20Aは、高強度
で、且つベアリング13,14;27,28との相性が
良好な材料で構成されているから、プランジャ9,9
…;19,19…群からのスラスト荷重に充分に耐え得
ると共に、上記ベアリングの寿命を損わない。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、斜板を、
斜板ホルダにベアリングを介して外周面及び外端面が
承される外側体と、球状凹部を有して外側体に接合され
る内側体とから構成したので、外側体は高強度で且つベ
アリングとの相性が良好な材料製とし、内側体は外側体
よりも耐摩耗性の高い材料製とするなど、それぞれの機
能に最適な材料を自由に選択することができ、このよう
な選択により、外側体はプランジャ群からの大なるスラ
スト荷重に充分に耐え得ると共に、前記ベアリングの延
命に寄与し、また内側体の球状凹部は摩耗変形が極めて
少なく、常にプランジャと協働して斜板の調心を的確に
図ることができ、以上により油圧装置の高油圧化を図
り、高トルクの伝達を可能にする。また特に内側体は、
外側体の内端面に形成した環状凹所に嵌合され、その環
状凹所は、外側体の外周面を支承するベアリングの内側
に該凹所内の内側体が位置する深さに形成されるので、
斜板を内側体と外側体の二部材より分割構成しても、ベ
アリングにより外端面及び外周面が支承される外側体内
に内側体を極力コンパクトに収めることができて、全体
として斜板の小型化が図られる。また各プランジャの球
状端部から内側体の球状凹部を経て斜板に径方向のサイ
ドスラストが作用しても、これを、外側体の外周面側に
有って内側体を囲繞するベアリングを介して斜板ホルダ
に安定よく受け止めさせることができるから、斜板の倒
れ防止に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した自動二輪車用パワーユニット
の縦断平面図
【図2】上記パワーユニット中の静油圧式無段変速機の
油圧回路図
【図3】同静油圧式無段変速機の油圧ポンプ部拡大縦断
面図
【図4】同静油圧式無段変速機の油圧モータ部拡大縦断
面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図4の6−6線断面図
【符号の説明】
7 ポンププランジャ 10 ポンプ斜板 10A 外側体 10B 内側体 10a 球状凹部 12 ポンプ斜板ホルダ 13 スラストベアリング 14 ラジアルベアリング 19 モータプランジャ 19a 球状端部 20 モータ斜板 20A 外側体 20B 内側体 20a 球状凹部 22 モータ斜板ホルダ 27 スラストベアリング 28 ラジアルベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 芳浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 吉田 圭宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 中川 修 富山県富山市下野新3839−60 (56)参考文献 特開 平2−180376(JP,A) 特開 平3−89058(JP,A) 特開 平3−163253(JP,A) 実開 昭61−110873(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 39/00 - 39/14 F04B 1/00 - 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ(7,17)と、このシリンダ
    (7,17)にその軸線を囲んで環状に配設された多数
    のプランジャ(9,19)と、これらプランジャ(9,
    19)の先端に対向して前記シリンダ(7,17)と相
    対回転可能に配設された斜板ホルダ(12,22)と、
    この斜板ホルダ(12,22)にベアリング(13,1
    4;27,28)を介して回転自在に支承されて、前記
    各プランジャ(9,19)の先端に形成された球状端部
    (9a,19a)と当接する斜板(10,20)とを備
    え、この斜板(10,20)には、前記各プランジャ
    (9,19)の球状端部(9a,19a)が係合する球
    状凹部(10a,20a)を設けた斜板式油圧装置にお
    いて、 前記斜板(10,20)、前記斜板ホルダ(12,2
    2)にベアリング(13,14;27,28)を介して
    外周面及び外端面が支承される外側体(10A,20
    A)と、この外側体(10A,20A)の内端面に形成
    した環状凹所(43,44)に嵌合して一体的に接合さ
    れると共に前記球状凹部(10a,20a)を有す
    側体(10B,20B)とから構成され、 前記環状凹所(43,44)は、前記外側体(10A,
    20A)の外周面を支承するベアリング(14,28)
    の内側に該凹所(43,44)内の前記内側体(10
    B,20B)が位置する深さに形成される ことを特徴と
    する、斜板式油圧装置。
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