JPH09509210A - 耐熱性のペルフルオロエラストマー組成物 - Google Patents

耐熱性のペルフルオロエラストマー組成物

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JPH09509210A JP7521833A JP52183395A JPH09509210A JP H09509210 A JPH09509210 A JP H09509210A JP 7521833 A JP7521833 A JP 7521833A JP 52183395 A JP52183395 A JP 52183395A JP H09509210 A JPH09509210 A JP H09509210A
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Abstract

(57)【要約】 大きな粒径のカーボンブラックを多く添加したペルフルオロエラストマー組成物は、非常に高い温度で、優れた性能を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 耐熱性のペルフルオロエラストマー組成物 技術分野 この発明はペルフルオロエラストマー組成物に関する。特に、この発明は優れ た熱安定性をもつペルフルオロエラストマー組成物に関する。 背景技術 ペルフルオロエラストマー(弾性ペルフルオロポリマー)は、硬化状態でも未 硬化状態でも優れた高温許容度および耐薬品性を示す。これらの性質は、ポリマ ー主鎖の主要部分を形成する共重合過フッ化モノマー単位、例えばテトラフルオ ロエチレン、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテル、ペルフルオロ(プロピル ビニル)エーテルおよび米国特許第3、467、638;3、682、872; 4、035、565;4、281、092および4、972、038に開示され ている他のモノマー単位、の安定性および不活性に依存すると考えることができ る。しかしながら、ペルフルオロエラストマーは、不安定な共重合キュアサイト モノマーも少量必ず含んでおり、さらに、多くのペルフルオロエラストマーは、 重合の間、連鎖移動剤または分子量調節剤を使用することによって導入される反 応末端基を含む。このような部分は、有効な架橋および硬化化学反応を促進する ために高度な反応性を有していなければならないが、この反応性はポリマーを酸 化のような崩壊化学反応に対して本質的に影響を受けやすいものにしている。そ の結果、ポリマーの物理的性質、特に圧縮永久ひずみ、および高温の応力-ひず みは、逆の影響を受ける。例えば、共重合水素含有キュアサイトモノマーの存在 はしばしば熱安 定性を減少させる結果となる。他の要素もペルフルオロエラストマー組成物の熱 安定性に影響する。実例として、イソシアヌル酸トリアリルのような炭化水素共 試剤を添加する過酸化物硬化システムの使用は、硬化されたペルフルオロエラス トマー組成物の高い温度での使用を制限する。 このように、あらかじめ知られている最も安定なペルフルオロエラストマー組 成物でさえも、化学的におよび熱的に必要とされている一定の環境の中では、許 容できない特性の劣化を受ける。例えば、ペンタフルオロフェノキシまたはシア ノ置換ペルフルオロ(ビニルエーテル)キュアサイトモノマーを含むペルフルオ ロエラストマーは、最も安定なものの1つであるが、280℃を超える温度で酸 化環境に長く曝すことに耐えることができないか、または、ほぼ280℃の温度 では圧縮応力より下であるが炭化水素燃料と接触させることができない。 しかし、一定のペルフルオロエラストマーの熱安定性は、特定量の大きな粒径 で表面積の小さいカーボンブラックと一緒にポリマーを配合することによって本 質的に高められることができる。適した量の充填剤を用いることによって、ペル フルオロエラストマー組成物は280℃以上の温度での広範囲の使用に適するよ うに調製された。 発明の概要 特に、本発明は、 a)i)水素原子のないキュアサイトモノマーまたはii)ペルフルオロエラスト マーの架橋中に除去される水素原子を有するキュアサイトモノマー、からなる共 重合単位を3モル%以下有するペルフルオロエラストマー、および b)ペルフルオロエラストマー100部につき35〜70部のASTM D-3 849で決定される少なくとも約100nmの平均粒径を有するカーボンブラッ ク、 を含む組成物を指向するものである。 最も有用なこのようなペルフルオロエラストマーには、ペルフルオロオレフィ ン共重合単位、ペルフルオロ(ビニルエーテル)共重合単位、およびi)水素原 子のないキュアサイトモノマーまたはii)ペルフルオロエラストマーの架橋中に 除去される水素原子を有するキュアサイトモノマーからなる共重合単位を3モル %以下もつ共重合単位、を含む組成物がある。 発明の詳細な説明 本発明は熱安定性の高められたペルフルオロエラストマー組成物を指向するも のである。この組成物は、大粒径カーボンブラックを多く添加した並外れて安定 な等級のペルフルオロポリマーで構成されている。このような組成物は、熱ジェ ット機燃料に曝されている間、化学分解および機械破壊に対して圧縮永久ひずみ に優れ、かつ顕著な耐性が存在することが分かった。 この発明の組成物に用いられるのに適したペルフルオロエラストマーは、少な くとも2つの主要な過フッ化モノマーの共重合単位から構成される弾性共重合体 、少なくとも1つのキュアサイトモノマーの共重合単位をさらに含む共重合体で ある。一般的には、第1番目の共重合体はペルフルオロオレフィンであり、第2 番目の共重合体は式 CF2=CFO(Rf'O)n(Rf"O)mfのペルフルオロ(ビ ニルエーテル)である。但し、式中、Rf'およびRf"はそれぞれ異なる、炭素原 子数2〜6の直鎖または分岐のペルフルオロアルキレン基であり、mおよびnは 独立して0〜10であり、Rfは炭素原子数1〜6のペルフルオロアルキル基で ある。典型的な過フッ化オレフィンにはテトラフルオロエチレン、またはヘキサ フルオロプロピレンのような他のものが含まれる。ペルフルオロ(ビニルエーテ ル)の適した種類には、式 CF2=CFO(CF2CFXO)nfのものが含まれ る。但し、式中、XはFまたはCF3であり、nは0〜5であり、かつRfは炭素 原子数1〜6のペ ルフルオロアルキル基である。大部分の好ましいペルフルオロ(ビニルエーテル )は、nが0または1であり、かつRfが1〜3の炭素原子を含むものである。 このような過フッ化エーテルの実例には、ペルフルオロ(メチルビニル)エーテ ルおよびペルフルオロ(プロピルビニル)エーテルが含まれる。他のモノマーに は、下に示す式の化合物が含まれる。 CF2=CF[O(CF2mCF2CFZO)]nf (I) 式中、Rfは炭素原子数1〜6のペルフルオロアルキル基であり、mは0または 1であり、nは0〜5であり、かつZはFまたはCF3である。 CF2=CFO[(CF2CFCF3O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2pCF3 (II) 式中、mおよびnは0〜10であり、かつpは0〜3である。 好ましい共重合体は、主要モノマー単位として、テトフルオロエチレンおよび少 なくとも1つのペルフルオロ(アルキルビニル)エーテルから構成される。この ような共重合体では、共重合過フッ化エーテル単位はポリマー中の全モノマー単 位の約15〜50モル%を構成する。 共重合キュアサイトモノマーの少量もこの発明のペルフルオロエラストマー中 に、、一般的には約3モル%以下の量で存在する。キュアサイトモノマーは好ま しくは過フッ化物である。特に、残存キュアサイトモノマーは、硬化システムと の反応後、水素を含んでいてはいけない。好ましくは、キュアサイトモノマーに は水素原子がない。このようなキュアサイトモノマーには、ブロモトリフルオロ エチレンおよび下記式のモノマーが含まれる。 CF2=CFO(CF2CFCF3O)m(CF2)nBr (III) 式中、nおよびmはそれぞれ独立に、1、2または3である。 CF2=CFOCF2CFBrCF3 (IV) CF2=CFORfCF2Br (V) 式中、Rfは1〜9の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン基である。 特に好ましいキュアサイトモノマーは、ペンタフルオロフェニル(PFP)また はシアノ置換基を含む側鎖を導入するものである。ペンタフルオロフェニル基を 含むキュアサイトモノマーは以下の式によって示される。 CF2=CF−O(CF2n−PEP (VI) 式中、nは1〜8である。 CF2=CF−O(CF23−O−PEP (VII) および CF2=CF−[OCF2−CF3CF]n−O−PEP (VIII) 式中、nは1〜2である。 シアノ置換キュアサイトモノマーの実例には、以下の式に示すものが含まれる。 CF2=CF−O(CF2n−CN (IX) 式中、nは2〜12、好ましくは2〜4であり、 CF2=CF−O−CF2−[CFCF3−O−CF2]n−CFCF3−CN (X) 式中、nは0〜4、好ましくは0〜2であり、かつ CF2=CF−[OCF2−CF3CF]x−O−(CF2n−CN (XI) 式中、xは1〜2、およびnは1〜4である。 シアノ置換キュアサイトモノマーは、これらのキュアサイトを有するペルフルオ ロエラストマーが優れた処理特性を有するため、またそれらが結果として低い圧 縮永久ひずみとなるようにしっかりと架橋されるため、特に好ましい。さらに、 それらは熱風酸化に対して強く抵抗する。式(XII)のものが最も好ましい。 ペルフルオロエラストマーは、バルク中で、不活性溶媒の溶液中で、または水 性乳剤中のいずれかで、ラジカル発生開始剤の助けを借りて、適したモノマー混 合物を重合させることによって調製することができる。予備的説明は、米国特許 第4、281、092号、3、682、872号および4、035、565号に なされている。 ラジカル重合において、開始剤およびモノマーのみが存在する状態で得られた ものと異なる、末端基の化学種、分子量、または分子量分布を有するポ リマーを製造することが、しばしば要求される。このような組成物を製造する通 常の方法は、連鎖移動剤または分子量調節剤の使用を経ている。このような組成 物の使用が、ポリマーの鎖を延長したりポリマー硬化を起こすことができる連鎖 移動剤から引き出される末端基の導入につながる。本発明の組成物に有用なペル フルオロエラストマーを製造するために使用される連鎖移動剤の実例には、ヨウ 化メチル、モノヨードペルフルオロメタン、モノヨードペルフルオロプロパン、 臭化ペルフルオロアリル、4−ブロモ−ペルフルオロブテン−1、および1,4 −ジヨードペルフルオロブタンが含まれる。 この発明の組成物に有用な特定のカーボンブラックは、平均粒径が大きいこと が特徴である。平均粒径が大きいことは、ASTM D-3849で決定される ように、典型的な平均粒径が少なくとも約100nmから約500nmまでであ ることを意味する。この範囲内の平均粒径を有するカーボンブラックは、ゴム製 品に用いられるカーボンブラックの等級分け方法であるASTM D-1765 のグループNo.7(平均粒径61〜100nm)の高い方、およびグループN o.8(平均粒径101〜200nm)および9(平均粒径201〜500nm )の中に等級される。好ましいカーボンブラックは、その範囲の高い方での平均 粒径であり、一般的には、少なくとも約150nmから約500nmまでである 。さらに好ましいカーボンブラックは、少なくとも約200nmの平均粒径を有 する。このようなカーボンブラックの実例は、N-991、N-990、N-90 8およびN-907で示されるMTブラック(中間サーマルブラック)、および 大きな粒径のファーネスブラックである。MTブラックが好ましい。 このような大粒のカーボンブラックを多く添加したペルフルオロエラストマー 組成物は、288℃の温度でジェット機燃料に曝している間の、圧縮永久ひずみ 耐性および化学崩壊や機械破壊に対する耐性によって示されるように、普通でな い耐熱性を示すことが分かった。驚いたことに、このような組成物の圧縮永久ひ ずみ値は、これらの条件下で長い時間曝された後でさえも、 多くの用途に有用な範囲内に落ちつく。これらの性能特性は、この発明の組成物 を航空機燃料システムの熱領域で用いられるO-リングに特に適したものとする 。 大粒径カーボンブラックを多く添加することは、熱安定性の高められた本発明 の典型的な組成物を得るためには必要である。これは、約35〜70phr(重 量で100部のゴム当たりの部)を含むペルフルオロエラストマーが、熱安定性 および加工性を有効に組み合わせたものを提供することが分かった。もし35p hr未満のものが用いられると、高温安定性は目に付く程の増加は望めず、もし 70phrより大きい場合には、硬さは高くて許容できず、伸び率は低下する。 カーボンブラック濃度の範囲は、この範囲内では熱安定性および物理的性質の均 衡がよいので、好ましくは35〜60phrであり、さらに好ましくは40〜6 0phrである。驚いたことには、35〜70phrの範囲内では、圧縮永久ひ ずみはカーボンブラックの添加に本質的に依存しておらず、このことが本発明の 組成物を更に有利なものとしていることが分かった。 カーボンブラック充填剤は、モジュラス、引っ張り強さ、伸び、耐磨耗性およ び組成物の加工性、の均衡をとるための手段としてのエラストマーに用いられる 。ペルフルオロエラストマー組成物において、小粒径、広い表面積のカーボンブ ラックは最上の充填剤である。通常用いられる等級は、SAFカーボンブラック であり、典型的な平均粒径約14nmの高補強カーボンブラックで、ASTM D-1765によるグループNo.1のN110で示されるカーボンブラックで ある。SAFカーボンブラックは、低濃度で効果があるので、また高濃度では硬 さおよび圧縮永久ひずみが増加するので、例えば10〜15phrのようにかな り低濃度で普通は用いられる。SAFカーボンブラックを配合した組成物は、最 も厳しい要求の高温状態の下での使用には適さない。なぜなら、最良の熱安定性 を提供する添加量では、組成物の硬さが高くなりすぎて圧縮永久ひずみを許容で きないからである。MTブ ラックは強化剤というよりはむしろ増量剤であると考えられており、従ってこれ らのブラックが35phr以上の濃度で存在する場合、ペルフルオロエラストマ ー組成物の物理的性質が向上することは意外である。 本発明の組成物は、当業者に知られているように、特定の共重合キュアサイト モノマーの存在とともに通常用いられる硬化システムによって架橋することがで きる。例えば、ペンタフルオロフェニル基を含むキュアサイトが存在する場合、 脂肪族ジアミンまたは、好ましくは、ビスフェノールAFの二カリウム塩に基礎 を置く硬化剤システムを用いることができる。シアノ置換基を含むキュアサイト が存在する場合には、有機スズ化合物に基礎を置く硬化システムが一般には選択 される。適した有機スズ化合物には、アリル−、プロパギル−、トリフェニル− 、およびアレニルチン硬化剤が含まれる。テトラフェニルチンがシアノ置換キュ アサイトとともに使用するのに適した硬化剤である。用いられる硬化剤の量は、 ペルフルオロエラストマー中の反応成分の型および濃度と同様に、最終製品に要 求される架橋の程度にも必然的に依存する。一般的には、約1〜10phrの硬 化剤が用いられ、大部分の用途にとっては2〜5phrで十分である。 それらが意図される使用条件に対して十分な安定性を有する場合に限り、安定 剤、可塑剤、潤滑剤のような他の添加剤、またはペルフルオロエラストマーとと もに用いられる典型的な加工助剤を、この発明の組成物に配合することができる 。特に、低温性能は、優れた高温性能を保持しながらペルフルオロポリエーテル を添加することによって向上することができる。この発明の組成物に用いられる ペルフルオロポリエーテルは、分子のポリマー主鎖中の酸素原子が置換されたフ ルオロカーボン基によって分離されているものから選択してもよい。1以上のフ ルオロカーボン基が分子中に存在していてもよい。 本発明の組成物は、低い圧縮永久ひずみとともに高い熱安定性を示す。この組 成物は、O-リング、フランジシール、ポンプダイヤフラム、ガスケッ ト素材、およびライナーのような使用に適している。しかし、それらは高度の熱 耐性および化学不活性が要求される使用に、例えば航空機エンジンまたはオイル ドリル設備における熱もしくは腐食性の液体と接触するO-リングのような使用 に特に有効である。 この発明を以下の例によってさらに説明する。但し、他で特定されていない限 り、すべての部は重量で表されているものとする。 実施例 試験方法 実施例で述べられている組成物を評価するために以下の手順を用いた。 応力-歪み関係 ASTM D-412 100%伸びでのモジュラス、M100 破断での引っ張り強さ、TB 破断での伸び、EB 圧縮永久ひずみ、70時間 @204℃ ASTM D-395 硬さ、ショアA ASTM D-2240実施例1 モル比で約69.3/30/0.7のテトラフルオロエチレン、ペルフルオロ (メチルビニル)エーテルおよびペルフルオロ−(8−シアノ−5−メチル−3 ,6−ジオキサ−1−オクテン)、の共重合単位を含むペルフルオロエラストマ ーを表1に示す添加剤と一緒に55℃でゴム用ロール機で配合した。配合した組 成物を、サイズ214のO-リングに成形し、O-リングを210℃で30分間プ レス加硫し、次いで窒素下で90℃、6時間、後硬化し、305℃まで10時間 にわたって均一転移を行ってから305℃で26 時間保持した。表1に初期特性を示す。O-リングの試料をJP−4ジェット燃 料に288℃、25%圧縮下で70時間曝す。表1に曝す前と後の特性も示す。 実施例2 モル比で約69.3/30/0.7のテトラフルオロエチレン、ペルフルオロ (メチルビニル)エーテルおよびペルフルオロ−(8−シアノ−5−メチル−3 ,6−ジオキサ−1−オクテン)、の共重合単位を含むペルフルオロエラストマ ー100部を、平均粒径472nm(ASTM D-1765によるN990を 選択する)のMTカーボンブラック60部、18−クラウン−6(18−crown−6 )0.3部、およびテトラフェニルチン3部と一緒に、55℃でゴム用ロール機 において配合した。配合物を成形し、硬化して、実施例1で述べたように後硬化 した。後硬化に続いて、試料を316℃で70時間熱老化した。未老化および老 化した試料の物理的性質を表2に示す。対照組成物、比較例2Aは、25phr のMTブラックのみを含むように調 製され、配合されて同様に硬化された。対照の物理的性質も表2に示す。 実施例3 モル比で約69.3/30/0.7のテトラフルオロエチレン、ペルフル オロ(メチルビニル)エーテルおよびペルフルオロ−(8−シアノ−5−メチル −3,6−ジオキサ−1−オクテン)、の共重合単位を含むペルフルオロエラス トマーを、大粒径カーボンブラックおよび表3に示すような他の添加剤と一緒に 配合した。試料を配合し、成形して実施例1で述べたように硬化した。熱老化試 料、および熱老化され次いで288℃、25%圧縮下で70時間JP−4ジェッ ト燃料に曝された試料の物理的性質を表3に示す。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年2月26日 【補正内容】 例えば、ペンタフルオロフェノキシまたはシアノ置換ペルフルオロ(ビニルエー テル)キュアサイトモノマーを含むペルフルオロエラストマーは、最も安定なも のの1つであるが、280℃を超える温度で酸化環境に長く曝すことに耐えるこ とができないか、または、ほぼ280℃の温度では圧縮応力より下であるが炭化 水素燃料と接触させることができない。 しかし、一定のペルフルオロエラストマーの熱安定性は、特定量の大きな粒径 で表面積の小さいカーボンブラックと一緒にポリマーを配合することによって本 質的に高められることができる。適した量の充填剤を用いることによって、ペル フルオロエラストマー組成物は280℃以上の温度での広範囲の使用に適するよ うに調製された。 発明の概要 特に、本発明は、 a)i)水素原子のないキュアサイトモノマーまたはii)ペルフルオロエラスト マーの架橋中に除去される水素原子を有するキュアサイトモノマー、からなる共 重合単位を3モル%以下有するペルフルオロエラストマー、および b)ペルフルオロエラストマー100部につき35〜70部のASTM D-3 849で決定される少なくとも100nmの平均粒径を有するカーボンブラック 、 を含む組成物を指向するものである。 最も有用なこのようなペルフルオロエラストマーには、ペルフルオロオレフィ ン共重合単位、ペルフルオロ(ビニルエーテル)共重合単位、およびi)水素原 子のないキュアサイトモノマーまたはii)ペルフルオロエラストマーの架橋中に 除去される水素原子を有するキュアサイトモノマーからなる共重合単位を3モル %以下もつ共重合単位、を含む組成物がある。 発明の詳細な説明 本発明は熱安定性の高められたペルフルオロエラストマー組成物を指向するも のである。この組成物は、大粒径カーボンブラックを多く添加した並外れて安定 な等級のペルフルオロポリマーで構成されている。このような組成物は、熱ジェ ット機燃料に曝されている間、化学分解および機械破壊に対して圧縮永久ひずみ に優れ、かつ顕著な耐性が存在することが分かった。 この発明の組成物に用いられるのに適したペルフルオロエラストマーは、少な くとも2つの主要な過フッ化モノマーの共重合単位から構成される弾性共重合体 、少なくとも1つのキュアサイトモノマーの共重合単位をさらに含む共重合体で ある。一般的には、第1番目の共重合体はペルフルオロオレフィンであり、第2 番目の共重合体は式 CF2=CFO(Rf'O)n(Rf"O)mfのペルフルオロ(ビ ニルエーテル)である。但し、式中、Rf'およびRf"はそれぞれ異なる、炭素原 子数2〜6の直鎖または分岐のペルフルオロアルキレン基であり、mおよびnは 独立して0〜10であり、Rfは炭素原子数1〜6のペルフルオロアルキル基で ある。典型的な過フッ化オレフィンにはテトラフルオロエチレン、またはヘキサ フルオロプロピレンのような他のものが含まれる。ペルフルオロ(ビニルエーテ ル)の適した種類には、式 CF2=CFO(CF2CFXO)nfのものが含まれ る。但し、式中、XはFまたはCF3であり、nは0〜5であり、かつRfは炭素 原子数1〜6のペルフルオロアルキル基である。大部分の好ましいペルフルオロ (ビニルエーテル)は、nが0または1であり、かつRfが1〜3の炭素原子を 含むものである。このような過フッ化エーテルの実例には、ペルフルオロ(メチ ルビニル)エーテルおよびペルフルオロ(プロピルビニル)エーテルが含まれる 。他のモノマーには、下に示す式の化合物が含まれる。 CF2=CF[O(CF2mCF2CFZO)]nf (I) 式中、Rfは炭素原子数1〜6のペルフルオロアルキル基であり、mは0または 1であり、nは0〜5であり、かつZはFまたはCF3である。 CF2=CFO[(CF2CFCF3O)n(CF2CF2CF2O)m(CF2pCF3 (II) 式中、mおよびnは0〜10であり、かつpは0〜3である。 好ましい共重合体は、主要モノマー単位として、テトフルオロエチレンおよび少 なくとも1つのペルフルオロ(アルキルビニル)エーテルから構成される。この ような共重合体では、共重合過フッ化エーテル単位はポリマー中の全モノマー単 位の15〜50モル%を構成する。 共重合キュアサイトモノマーの少量もこの発明のペルフルオロエラストマー中 に、、一般的には約3モル%以下の量で存在する。キュアサイトモノマーは好ま しくは過フッ化物である。特に、残存キュアサイトモノマーは、硬化システムと の反応後、水素を含んでいてはいけない。好ましくは、キュアサイトモノマーに は水素原子がない。このようなキュアサイトモノマーには、ブロモトリフルオロ エチレンおよび下記式のモノマーが含まれる。 CF2=CFO(CF2CFCF3O)m(CF2)nBr (III) 式中、nおよびmはそれぞれ独立に、1、2または3である。 CF2=CFOCF2CFBrCF3 (IV) CF2=CFORfCF2Br (V) 式中、Rfは1〜9の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン基である。 特に好ましいキュアサイトモノマーは、ペンタフルオロフェニル(PFP)また はシアノ置換基を含む側鎖を導入するものである。ペンタフルオロフェニル基を 含むキュアサイトモノマーは以下の式によって示される。 CF2=CF−O(CF2n−PEP (VI) 式中、nは1〜8である。 CF2=CF−O(CF23−O−PEP (VII) および CF2=CF−[OCF2−CF3CF]n−O−PEP (VIII) 式中、nは1〜2である。 シアノ置換キュアサイトモノマーの実例には、以下の式に示すものが含まれる。 この発明の組成物に有用な特定のカーボンブラックは、平均粒径が大きいこと が特徴である。平均粒径が大きいことは、ASTM D-3849で決定される ように、典型的な平均粒径が少なくとも100nmから500nmまでであるこ とを意味する。この範囲内の平均粒径を有するカーボンブラックは、ゴム製品に 用いられるカーボンブラックの等級分け方法であるASTM D-1765のグ ループNo.7(平均粒径61〜100nm)の高い方、およびグループNo. 8(平均粒径101〜200nm)および9(平均粒径201〜500nm)の 中に等級される。好ましいカーボンブラックは、その範囲の高い方での平均粒径 であり、一般的には、少なくとも150nmから500nmまでである。さらに 好ましいカーボンブラックは、少なくとも200nmの平均粒径を有する。この ようなカーボンブラックの実例は、N-991、N-990、N-908およびN- 907で示されるMTブラック(中間サーマルブラック)、および大きな粒径の ファーネスブラックである。MTブラックが好ましい。 このような大粒のカーボンブラックを多く添加したペルフルオロエラストマー 組成物は、288℃の温度でジェット機燃料に曝している間の、圧縮永久ひずみ 耐性および化学崩壊や機械破壊に対する耐性によって示されるように、普通でな い耐熱性を示すことが分かった。驚いたことに、このような組成物の圧縮永久ひ ずみ値は、これらの条件下で長い時間曝された後でさえも、多くの用途に有用な 範囲内に落ちつく。これらの性能特性は、この発明の組成物を航空機燃料システ ムの熱領域で用いられるO-リングに特に適したものとする。 大粒径カーボンブラックを多く添加することは、熱安定性の高められた本発明 の典型的な組成物を得るためには必要である。これは、35〜70phr(重量 で100部のゴム当たりの部)を含むペルフルオロエラストマーが、熱安定性お よび加工性を有効に組み合わせたものを提供することが分かった。 もし35phr未満のものが用いられると、高温安定性は目に付く程の増加は望 めず、もし70phrより大きい場合には、硬さは高くて許容できず、伸び率は 低下する。カーボンブラック濃度の範囲は、この範囲内では熱安定性および物理 的性質の均衡がよいので、好ましくは35〜60phrであり、さらに好ましく は40〜60phrである。驚いたことには、35〜70phrの範囲内では、 圧縮永久ひずみはカーボンブラックの添加に本質的に依存しておらず、このこと が本発明の組成物を更に有利なものとしていることが分かった。 カーボンブラック充填剤は、モジュラス、引っ張り強さ、伸び、耐磨耗性およ び組成物の加工性、の均衡をとるための手段としてのエラストマーに用いられる 。ペルフルオロエラストマー組成物において、小粒径、広い表面積のカーボンブ ラックは最上の充填剤である。通常用いられる等級は、SAFカーボンブラック であり、典型的な平均粒径14nmの高補強カーボンブラックで、ASTM D -1765によるグループNo.1のN110で示されるカーボンブラックであ る。SAFカーボンブラックは、低濃度で効果があるので、また高濃度では硬さ および圧縮永久ひずみが増加するので、例えば10〜15phrのようにかなり 低濃度で普通は用いられる。SAFカーボンブラックを配合した組成物は、最も 厳しい要求の高温状態の下での使用には適さない。なぜなら、最良の熱安定性を 提供する添加量では、組成物の硬さが高くなりすぎて圧縮永久ひずみを許容でき ないからである。MTブラックは強化剤というよりはむしろ増量剤であると考え られており、従ってこれらのブラックが35phr以上の濃度で存在する場合、 ペルフルオロエラストマー組成物の物理的性質が向上することは意外である。 本発明の組成物は、当業者に知られているように、特定の共重合キュアサイト モノマーの存在とともに通常用いられる硬化システムによって架橋することがで きる。例えば、ペンタフルオロフェニル基を含むキュアサイトが存在する場合、 脂肪族ジアミンまたは、好ましくは、ビスフェノールAFの二 カリウム塩に基礎を置く硬化剤システムを用いることができる。シアノ置換基を 含むキュアサイトが存在する場合には、有機スズ化合物に基礎を置く硬化システ ムが一般には選択される。適した有機スズ化合物には、アリル−、プロパギル− 、トリフェニル−、およびアレニルチン硬化剤が含まれる。テトラフェニルチン がシアノ置換キュアサイトとともに使用するのに適した硬化剤である。用いられ る硬化剤の量は、ペルフルオロエラストマー中の反応成分の型および濃度と同様 に、最終製品に要求される架橋の程度にも必然的に依存する。一般的には、1〜 10phrの硬化剤が用いられ、大部分の用途にとっては2〜5phrで十分で ある。 それらが意図される使用条件に対して十分な安定性を有する場合に限り、安定 剤、可塑剤、潤滑剤のような他の添加剤、またはペルフルオロエラストマーとと もに用いられる典型的な加工助剤を、この発明の組成物に配合することができる 。特に、低温性能は、優れた高温性能を保持しながらペルフルオロポリエーテル を添加することによって向上することができる。この発明の組成物に用いられる ペルフルオロポリエーテルは、分子のポリマー主鎖中の酸素原子が置換されたフ ルオロカーボン基によって分離されているものから選択してもよい。1以上のフ ルオロカーボン基が分子中に存在していてもよい。 本発明の組成物は、低い圧縮永久ひずみとともに高い熱安定性を示す。この組 成物は、O-リング、フランジシール、ポンプダイヤフラム、ガスケット素材、 およびライナーのような使用に適している。しかし、それらは高度の熱耐性およ び化学不活性が要求される使用に、例えば航空機エンジンまたはオイルドリル設 備における熱もしくは腐食性の液体と接触するO-リングのような使用に特に有 効である。 この発明を以下の例によってさらに説明する。但し、他で特定されていない限 り、すべての部は重量で表されているものとする。 実施例 試験方法 実施例で述べられている組成物を評価するために以下の手順を用いた。 応力-歪み関係 ASTM D-412 100%伸びでのモジュラス、M100 破断での引っ張り強さ、TB 破断での伸び、EB 圧縮永久ひずみ、70時間 @204℃ ASTM D-395 硬さ、ショアA ASTM D-2240請求の範囲 1.a)i)水素原子のないキュアサイトモノマー、または、ii)ペルフルオロ エラストマーの架橋中に除去される水素原子を有するキュアサイトモノマー、か らなる共重合単位を3モル%以下有するペルフルオロエラストマー、および b)ペルフルオロエラストマー100部につき35〜70部の、ASTM D- 3849で決定される少なくとも100nmの平均粒径を有するカーボンブラッ ク、 を含むことを特徴とする組成物。 2.ペルフルオロエラストマーが、ペルフルオロオレフィン共重合単位、ペルフ ルオロ(ビニルエーテル)共重合単位、および、i)水素原子のないキュアサイ トモノマーまたはii)ペルフルオロエラストマーの架橋中に除去される水素原子 を有するキュアサイトモノマーからなる共重合単位を3モル%以下持つ共重合単 位、を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3.ペルフルオロ(ビニルエーテル)がペルフルオロ(アルキルビニル)エーテ ルであることを特徴とする請求項2に記載の組成物。 4.ペルフルオロオレフィンモノマーがテトラフルオロエチレンであることを特 徴とする請求項2に記載の組成物。 5.ペルフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーがペルフルオロ(メチル ビニル)エーテルであることを特徴とする請求項3に記載の組成物。 6.カーボンブラックの存在する量が、ペルフルオロエラストマー100部につ き35〜60部であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 7.カーボンブラックの存在する量が、ペルフルオロエラストマー100部につ き40〜60部であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 8.カーボンブラックが、少なくとも150nmの平均粒径を有することを特徴 とする請求項1に記載の組成物。 9.カーボンブラックが、少なくとも200nmの平均粒径を有することを特徴 とする請求項1に記載の組成物。 10.キュアサイトモノマーが、少なくとも1つのシアノ置換基を有することを 特徴とする請求項1に記載の組成物。 11.キュアサイトモノマーが、シアノ置換ペルフルオロ(ビニルエーテル)で あることを特徴とする請求項10に記載の組成物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)i)水素原子のないキュアサイトモノマー、または、ii)ペルフルオロ エラストマーの架橋中に除去される水素原子を有するキュアサイトモノマー、か らなる共重合単位を3モル%以下有するペルフルオロエラストマー、および b)ペルフルオロエラストマー100部につき35〜70部の、ASTMD-3 849で決定される少なくとも約100nmの平均粒径を有するカーボンブラッ ク、 を含むことを特徴とする組成物。 2.ペルフルオロエラストマーが、ペルフルオロオレフィン共重合単位、ペルフ ルオロ(ビニルエーテル)共重合単位、および、i)水素原子のないキュアサイ トモノマーまたはii)ペルフルオロエラストマーの架橋中に除去される水素原子 を有するキュアサイトモノマーからなる共重合単位を3モル%以下持つ共重合単 位、を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。 3.ペルフルオロ(ビニルエーテル)がペルフルオロ(アルキルビニル)エーテ ルであることを特徴とする請求項2に記載の組成物。 4.ペルフルオロオレフィンモノマーがテトラフルオロエチレンであることを特 徴とする請求項2に記載の組成物。 5.ペルフルオロ(アルキルビニル)エーテルモノマーがペルフルオロ(メチル ビニル)エーテルであることを特徴とする請求項3に記載の組成物。 6.カーボンブラックの存在する量が、ペルフルオロエラストマー100部 につき35〜60部であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 7.カーボンブラックの存在する量が、ペルフルオロエラストマー100部につ き40〜60部であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。 8.カーボンブラックが、少なくとも約150nmの平均粒径を有することを特 徴とする請求項1に記載の組成物。 9.カーボンブラックが、少なくとも約200nmの平均粒径を有することを特 徴とする請求項1に記載の組成物。 10.キュアサイトモノマーが、少なくとも1つのシアノ置換基を有することを 特徴とする請求項1に記載の組成物。 11.キュアサイトモノマーが、シアノ置換ペルフルオロ(ビニルエーテル)で あることを特徴とする請求項10に記載の組成物。 12.キュアサイトモノマーが、式 CF2=CF−[OCF2−CF3CF]x−O−(CF2n−CN (但し、式中、xは1〜2であり、nは1〜4である。) の化合物であることを特徴とする請求項11に記載の組成物。 13.キュアサイトモノマーが、少なくとも1つのペンタフルオロフェニル(P FP)置換基を有することを特徴とする請求項1に記載の組成物。 14.キュアサイトモノマーが、式 CF2=CF−[OCF2−CF3CF]n−O−PFP (但し、式中、nは1〜2である。) の化合物であることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
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