JPH09508786A - バショウ種のアグロバクテリウム・ツメファシエンス(agrobacterium tumefaciens)形質転換 - Google Patents

バショウ種のアグロバクテリウム・ツメファシエンス(agrobacterium tumefaciens)形質転換

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JPH09508786A JP7516370A JP51637095A JPH09508786A JP H09508786 A JPH09508786 A JP H09508786A JP 7516370 A JP7516370 A JP 7516370A JP 51637095 A JP51637095 A JP 51637095A JP H09508786 A JPH09508786 A JP H09508786A
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Abstract

(57)【要約】 バショウ植物を形質転換する方法を提供する。特には、バショウ植物分裂組織を傷つけて、遺伝子操作したT−DNAを含むアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)の接触を促進する方法を提供する。この方法はバショウ植物を形質転換して薬剤製品を産生するようにするために、又はバショウ植物の果実の表現型の特性を変化させるために、用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 バショウ種のアグロバクテリウム・ツメファシエンス (AGROBACTERIUM TUMEFACIENS)形質転換 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaci ens)(根頭がん腫病菌)を用いる、バナナ又はプランテーンのようなバショウ 種を形質転換するための方法に関する。 2.先行技術の記載 バナナとプランテーンは、バショウ属(Genus Musa)に属する多年性の巨大草 本である。これらの果実は発展途上国の四番目に重要な食糧である。バナナの全 世界生産の約10%(1990年には9百万トン以上、価格で40億米国ドル以 上)は、輸出市場に入り、熱帯および亜熱帯地域の重要な収入源となっている。 バショウ種が発展途上国で食糧の安全確保にこのような多大な貢献をし、また輸 出収益を提供するという事実に照らして、これらの作物が伝統的な作物の育種か らは何の利益ももたらされないということは注目すべきパラドックスである。全 世界の生産高は、しばしば天然から集め、栽培植物化し、そしてクローン繁殖に より維持された未改良のクローンに完全に依存している。バイオテクノロジーに より劇的な遺伝子の改良を可能にしうる重要作物に関して、バショウ種ほど新規 なアプローチに対する機会に恵まれているものはほとんどない。 食用バナナが、エム・アクミナタ(M.accuminata)とエム・バ ルビシアナ(M.balbisiana)の2つの種に由来することは一般的な合意がある 。食用バナナには、3つの異なる染色体の倍数レベル(2N=22、3N=33 及び4N=44)がある。これらは、体細胞突然変異による変異性を受けながら 、数百年間栄養繁殖してきた。三倍体は、最も数が多くかつ広く利用されている 栽培品種である(世界輸出貿易に使用されるデザート用バナナを含む)。従来法 を使用してバショウを育種するための努力は、低い稔性、染色体の倍数レベル、 及び遺伝子の変異性の欠如を含む障害に立ち向かっている。ほとんど全ての受け 入れられる栽培品種は、種なしで、不稔性で、クローン繁殖性の植物であるため 、従来法による育種の努力は、遺伝子の特徴についてほとんど性状解析されてい ない未改良の材料から始めなければならない。食糧作物として生産されている現 在受け入れられている種なし栽培品種において遺伝子の改良を可能にすれば、非 常に有利であろう;この原稿は、これを可能にするバショウの再現性ある迅速な 遺伝子形質転換のための系を記載している。 伝統的な品種改良は、バショウ種に関しては遅れていたが、植物組織培養の手 段の適用は、作物改良に対して著しく有効であった。 胚レスキュー法(Embryo rescue)、細胞懸濁培養、及び関連する細胞培養法が 、作物品種改良における制限を克服するための研究活動において使用され、その 結果、新規な表現型を有する遺伝子変種が選択されてきた。未組織(カルス、細 胞及びプロトプラスト)培養中で成長した植物細胞は、遍在する遺伝子変化又は ソマクローナル(somaclonal)な変異を受ける。この遺伝子の変異性は、新規な 生殖質を生み出すが、遺伝子の均一性が必要である目的の栽培品種 のクローン繁殖には明確にマイナスの特徴である。このため、バショウの増殖に 先進国及び発展途上国で現在広く使用されている芽端(Shoot-tip)培養法が開 発された。特徴としてこれらの微小繁殖法(micropropagation procedures)は 、植物組織を未分化状態で成長させる時間が短くてすみ、子孫中のソマクローナ ルな変異のレベルが非常に低い。 以下に記載される形質転換系の開発において、我々は現在商業的に広く使用さ れている微小繁殖法を模倣するような系を考案しようとした。我々の目標は、予 期しないソマクローナルな変異性を導入する確率が低い、現存する価値ある栽培 品種を標的とする遺伝子の改変に有用であろう系を利用可能にすることであった 。 グラム陰性土壌細菌アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterlum tumefaciens)の毒性株は、双子葉植物及びある種の単子葉植物に感染すること が知られている。このエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)中の腫瘍誘発 因子は、そのDNAの幾つかを宿主植物細胞中に移入させることにより機能する プラスミドである。このプラスミド(Tiプラスミド)、及びエー・ツメファシ エンス(A.tumefaciens)の種々の株の毒性は、T−DNAの動員(mobilizati on)と移入を担当するTiプラスミドのvir領域により部分的に決定される。 外来遺伝子は、Tiプラスミドを介して動員されて感受性の宿主に受け渡される 。 Tiプラスミドは、宿主植物の遺伝子操作のためのベクターとして使用するこ とができる。多くの場合、天然のエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)T iプラスミドを変性して無毒化プラスミド(即ち、腫瘍形成又は病害を引き起こ さないプラスミド)を作成 する。 一般には、エー.ツメファシエンス(A.tumefaciens)の宿主範囲は双子葉植 物種に限定されると想定されていた。イネ科(Gramineae)のような幾つかの単 子葉植物の形質転換に成功は限定されている(米国特許第5,187,073号及び5,177 ,010号を参照)。Hooykaas-Van Slogterenら,Nature,311,763(1984)は、ユ リ科(Liliaceae)及びヒガンバナ科(Amaryllidaceae)の単子葉植物種のエー ・ツメファシエンス(A.tumefaciens)で感染した創傷部位の小さな腫脹の生成 を報告した。Hernalsteensらは、エー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)の C58株で感染した、ユリ科の一員である単子葉植物のアスパラガス・オフィチ ナリス(Asparagus officinalis)の培養幹断片が、腫瘍性増殖を発現したこと を報告した[EMBO Journal,3,3039(1984)]。DeCleeneとDeLeyは、The Botani cal Review,42,389(1976)でユリ目(Lilialesとサトイモ目(Arales)の単子葉 植物はエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)による感染に感受性であるが 、一般に単子葉植物はエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)感染に非感受 性であることを示している。単子葉植物の種が双子葉植物に特徴的な創傷応答( 細菌中のvir遺伝子発現の活性化、形質転換、及び導入された遺伝子が植物細 胞の染色体中に融合している組織の再生に関する能力を持つ)を示さないため、 アグロバクテリウムによる単子葉植物の形質転換は困難であることが言及されて いる[Potrykus,Bio/Technology 8:515(1990)]。どの範囲まで他の単子葉植 物をアグロバクテリウムに感受性にさせうるかを予測するために利用可能なデー タは不充分である。Chilton[Proc.Natl.Acad.Sci.90:3119(1993 )]は、細菌と植物細胞の間の微妙な化学的な信号通信にとって宿主植物の化学 が重要であることを言及している。この状況は、異なるTiプラスミドベクター 間の土壌感染(agroinfection)効率の差のため更に複雑なものとなっている。C hiltonは、単子葉植物の形質転換には多くの不確実性があることを教示しており 、このためバショウを形質転換することができると前もって予測することは不可 能である。この不確実性のため、他の試験していない単子葉植物、例えばバショ ウで細菌遺伝子移入が起こるかどうか前もって予測することはできない。 エー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)での感染による単子葉植物のバシ ョウ科(バナナ及びプランテーンのような)のどの植物の形質転換も、誰も報告 していない。これまではバショウ種はエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens )による形質転換に感受性ではないと一般に考えられていた。実際、先行技術は 、エー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)を使用してバショウを形質転換す ることはできないとしている[Biotech.and Devel.Monitr.,14:14−16(1993) ]。 バショウの遺伝子形質転換をもたらすための方法を開発する必要がある。これ らの普及した熱帯植物中への外来遺伝子の挿入を可能にすることは、遺伝子工学 による病害や害虫抵抗性及び改変された果実の表現型を作成するための試みを可 能にするので、非常に重要であろう。 本発明のこれらの有利な点や他の有利な点は、以下の詳細な説明から明らかに なろう。 発明の概要 本発明の目的は、バショウ植物を形質転換するための方法を提供することであ る。本発明の更に別の目的は、形質転換したバショウ植物を提供することである 。 したがって、本発明は、バショウ植物を形質転換する方法を提供し、この方法 は、傷ついたバショウ植物組織を作成し、形質転換と再生の能力を有するバショ ウ植物細胞にアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaci ens)の接触を促進するために、バショウ植物からの分裂組織を傷つけ;そして この傷ついたバショウ植物組織に少なくとも1つの形質転換能力のあるアグロバ クテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を適用してこの バショウ植物を形質転換する(この少なくとも1つの形質転換能力のあるアグロ バクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)は、少なくと も1つのTiプラスミドを含み、この少なくとも1つのTiプラスミドは、バシ ョウ植物の形質転換を行うために少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAよ りなる)。 本発明はまた、バショウ植物を形質転換する方法であって、少なくとも1つの 遺伝子操作したT−DNAが更に、選択薬剤耐性をコードする遺伝子、少なくと も1つのスクリーニング可能なマーカーをコードする遺伝子、及びこれらの組合 せよりなる群から選択される少なくとも1つの第2の遺伝子よりなる方法を提供 する。 本発明はまた、バショウ植物を形質転換する方法であって、少なくとも1つの 遺伝子操作したT−DNAが更に、選択薬剤耐性をコードする遺伝子よりなり、 そして更に、少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAで形質転換した耐性組 織を選択するために、選択 薬剤耐性をコードする少なくとも1つの遺伝子に応答性のある少なくとも1つの 選択薬剤の存在下で形質転換したバショウ植物組織を再生することよりなる方法 を提供する。 本発明はまた、バショウ植物に由来しない少なくとも1つのポリペプチドをコ ードする少なくとも1つの遺伝子、バショウ植物に由来する少なくとも1つのポ リペプチドをコードする少なくとも1つの遺伝子、少なくとも1つの固有のバシ ョウ遺伝子の改変した遺伝子発現をコードする少なくとも1つの遺伝子、及びこ れらの組合せよりなる群から選択される、少なくとも1つの遺伝子をゲノム中に 含む細胞を含むバショウ植物(及びその子孫)を提供する。 また、B型肝炎表面抗原、ノルウォークウイルス(Norwalk virus)キャプシ ドタンパク質、インスリン、インターロイキン、成長ホルモン、エリスロポエチ ン、G−CSF、GM−CSF、hPG−CSF、M−CSF、血液凝固第VIII 因子、血液凝固第IX因子、tPA、インスリン、及びこれらの組合せよりなる群 から選択される少なくとも1つの薬剤でバショウ植物を形質転換する方法が提供 される。また、少なくとも1つの薬剤で形質転換した植物が提供される。 また、植物の果実の表現型の特性を変化させる少なくとも1つの遺伝子でバシ ョウ植物を形質転換する方法が提供される。また、改変した表現型の特性を有す る果実を持つ形質転換した植物が提供される。 また、除草性及び/又は病害耐性を植物に与えるためにバショウ植物を形質転 換する方法が提供される。 また、形質転換したバショウ植物を、キメラの特徴の存在を同定 するのに充分な時間成長させて、形質転換したバショウ植物を、少なくとも1つ の完全な植物に再生可能な分裂組織を有し、非キメラ組織を産生するために均一 に形質転換された細胞を有する切片に分割することにより非キメラ組織を産生さ せ、この非キメラ組織を非キメラ植物に成長させる、バショウ植物を形質転換す る方法が提供される。 これらの及び他の目的及び有利な点を、以下の詳細な説明において記載する。 図面の簡単な説明 図1は、アグロバクテリウムが媒介した遺伝子形質転換後の個々の再生植物の NPT−IIドットブロットアッセイを示す。各ウェル(スポット)は、個々の植 物からの葉組織の抽出物を含有する。A、B、及びC列は全て、100mg/l硫酸 カナマイシンで選択後回収した推定されるバナナ形質転換体からの抽出物を含有 する。D列は、形質転換していない対照バナナ植物からの抽出物を含有する。試 料E−1及びE−2は、比較のために示した、形質転換していないタバコ植物と 形質転換したタバコ植物である。異なる推定再生体間の反応の強度の変動は、N PT−II発現のレベルの相伴う変動と共に、バナナ染色体中へのT−DNAの無 作為の染色体挿入のためとされる。 図2は、バナナ分裂組織のアグロバクテリウムが媒介した形質転換体から誘導 した個々の植物からの葉組織の抽出物におけるβ−グルクロニダーゼ(GUS) 活性を示す。個々の植物は数により同定される。GUS活性は、酵素β−グルク ロニダーゼによる生成物[4−メチルウンベリフェロン(4−MU)]への基質 [4−メチル −ウンベリフェリル−β−D−グルクロニド(MUG)]のモル変換の速度とし て蛍光測定法により測定される。この活性は、産生した生成物のモル数/分/ア ッセイ混合物中に含まれる全タンパク質(mg)として表される。 図3は、陰性対照(形質転換していない)、陽性対照(NTP−IIを含むトラ ンスジェニックタバコ植物)、及び100mg/lカナマイシンで再生したアグロバ クテリウムにより形質転換したバナナ植物からのゲノムDNAのサザンブロット のオートラジオグラフを示す。10μgの各ゲノムDNAをEcoRIで消化し て、別々のレーンにのせた。これらのDNAをNPT−IIの1.0kbPstI断 片に対してハイブリダイズさせた。NPT−II活性(レーン1〜7及びレーン9 )を示す植物(トランスジェニックバナナ及びトランスジェニックタバコ)から のDNAは、NPT−II断片へのハイブリダイゼーションを示した。形質転換し ていない(陰性対照)バナナ植物(レーン8)は、検出可能なハイブリダイゼー ションを示さなかった。 図4は、陽性対照(アグロバクテリウムゲノムDNA)、陰性対照(形質転換 していないバナナ植物)、及び100mg/lカナマイシンで再生したアグロバクテ リウムにより形質転換したバナナ植物からのゲノムDNAのサザンブロットのオ ートラジオグラフを示す。1μgのアグロバクテリウムDNAと10ugの植物D NAをEcoRIで消化して、別々のレーンにのせた。これらのDNAを、アグ ロバクテリウムからのvirB.DNAを含有する1.0kbBamHI/Bag lII断片に対してハイブリダイズさせて、viB断片へのハイブリダイゼーショ ンを証明した(レーン1)。形質転換 していない(陰性対照)バナナ植物(レーン2)も、トランスジェニックバナナ 植物(レーン3〜5)も検出可能なハイブリダイゼーションを証明しなかった。 発明の詳細な説明 本発明の方法は、安定な形質転換したバショウ種の作成に関する。バショウと いう用語は、バナナとプランテーンを含む。形質転換に適したバショウの組織は 、成長するバナナ又はプランテーンの芽培養物の頂端分裂組織、不定分裂組織、 及び球茎のような分裂組織を含むが、これらに限定されない。適切な組織はまた 、少なくとも1つの完全な植物に再生可能である必要がある。横方向又は軸方向 の分裂組織も適している。 本方法は、切開(例えば、縦方向の二等分)、切断、穿刺、及び/又は微小粒 子衝撃(micro-Particle bombardment)のような方法(これらに限定されない) により分裂組織を傷つける(アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobact erium tumefaciens)による感染を促進するため)ことを含む。切開した組織に 微小粒子を撃ち込むことにより、傷つける効果が増強されうる。微小粒子衝撃は 、当業者に公知の任意の方法により実施することができる。この方法は、タング ステン又は金の微小粒子衝撃を含むがこれらに限定されない。傷つけることによ り、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)に より形質転換する能力のある露出組織が提供されるのみでなく、細菌の毒性を誘 発する化合物の産生を刺激されることも予想される。 傷つけた後、分裂組織を、約1〜約8日間、好適には約2〜約6日間、最も好 適には約4日間という適切なインキュベーション期間、 適切なインキュベーション温度及び適切な照明法でインキュベートすることがで きる。適切なインキュベーション温度は、約25℃〜約29℃、好適には約26 ℃〜約28℃、最も好適には約27℃である。適切な照明法は、約14時間〜約 18時間、好適には約15時間〜約17時間、最も好適には約16時間である。 別の実施態様においては、前もってインキュベーションすることなくこの傷つい た組織をエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)で処理する。 本方法は、この傷ついた組織に少なくとも1つの形質転換能力のあるエー・ツ メファシエンス(A.tumefaciens)を適用して植物を形質転換することを含む。 適切なエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)株の選択は当業者が行うこと ができる。適切な株は、目的の遺伝子を効率的に送達できるものである。適切な エー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)株は、バショウで遺伝子を発現させ るプラスミドを有するLBA4404、C58、及びA281株を含むが、これ らに限定されない。このエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)は、少なく とも1つの遺伝子操作したT−DNAを含む少なくとも1つのTiプラスミドよ りなる。エー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)は、指先、綿棒、注射によ り、及び/又は同時栽培(co-cultivation)により手作業の適用のような(これ らに限定されない)当業者に公知の任意の方法により適用することができる。 エー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)の適用は、適切な時間行われる。 適切なインキーベーション時間は、約15〜約60分間、好適には約20〜約4 5分間、最も好適には約30分間である。遺伝子操作されたT−DNAは、植物 を形質転換する1つ以上の遺 伝子を有してよい。これらは、例えば、バショウ植物に由来しない少なくとも1 つのタンパク質、バショウ植物に由来する少なくとも1つのタンパク質をコード する少なくとも1つの第1の遺伝子、バショウ植物における遺伝子発現を改変す る少なくとも1つの遺伝子、及びその組合せであってよい。遺伝子操作されたT −DNAはまた、選択薬剤耐性をコードする少なくとも1つの第2の遺伝子、少 なくとも1つのスクリーニング可能なマーカーをコードする少なくとも1つの遺 伝子、及びその組合せよりなってよい。 本発明の1つの好適な実施態様において、分裂組織は、エー・ツメファシエン ス(A.tumefaciens)の毒性を誘発する少なくとも1つの化合物で処理すること ができる。適切な化合物は、アセトシリンゴン(acetosyringone)又はエー・ツ メファシエンス(A.tumefaciens)の毒性を誘発する他の植物抽出物を含むが、 これらに限定されない。感染を成功させるために他の添加物を適用することがで き、これらはオクタピン(octapine)、ノパリン、及びロイシノピン(leucinop ine)のようなオピンを含むが、これらに限定されない。このような毒性誘発性 化合物による処理は、このような化合物を含む培地中で組織を同時栽培すること により行うことができる。組織を、上記で概説したように適切なインキュベーシ ョン温度で、上記で概説したように適切な時間インキュベートする。別の実施態 様においては、毒性誘発性化合物の存在下で同時栽培は行われない。ある実施態 様においては、形質転換した組織を植えて成長させる。好適な別の実施態様にお いては、形質転換した組織を、当業者に公知の方法を用いて選択を可能にする条 件でインキュベートする。例えば、組織を、選択再生培地中でインキュベートす ることができる。 少なくとも1つの抗生物質耐性遺伝子を用いる選択を使用することができる。カ ナマイシン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、カルベニシリン、ヒグロマ イシン及びこれらの組合せのような(これらに限定されない)少なくとも1つの 抗生物質耐性遺伝子配列を挿入することができる。また、除草剤耐性をコードす る少なくとも1つの遺伝子を挿入することができる。これらは、ホスフィノトリ チン(phosphinothricin)、グリホセート(glyphosate)のような(これらに限 定されない)除草剤、及び少なくとも1つのスルホニル尿素類及びこれらの組合 せを含む。選択再生培地は、抗生物質耐性形質転換体の選択には適切な抗生物質 のような少なくとも1つの適切な選択成分、又は除草剤耐性形質転換体には少な くとも1つの除草剤よりなる。選択薬剤の選択は、植物に移入した耐性遺伝子に 依存する。 発芽したバショウ再生体を、抗生物質及び/又は除草剤よりなる再生培地に移 して、トランスジェニック小植物の選択を可能にすることができる。再生培地は 、小植物を再生するために好適な条件を提供する当業者に公知の培地である。適 切な再生培地は、参照により本明細書に組み込まれるNovak,F.J.ら,Bio/Tech nology 7,154(February 1989)に記載されたようなMS培地を含むが、これに 限定されない。発芽した再生体は、再生培地中で充分な時間インキュベートする ことができる。充分な時間とは、小植物の形成が可能な時間である。 次に成長しているバショウ再生体を、根形成(rooting)培地に移すことがで きる。根形成培地は、根の形成を誘発するのに好適な条件を提供する当業者に公 知の培地である。適切な根形成培地は、 参照により本明細書に組み込まれるNovak,F.J.ら(上記文献)に記載されたよ うなSH培地を含むが、これに限定されない。成長している再生体は、根形成培 地中で充分な時間インキュベートすることができる。充分な時間とは、根の形成 が可能な時間である。 好適な実施態様においては、標準的生化学的方法により、バショウ再生体は、 添加した遺伝子、又はその産物の存在について測定される。 バショウ種の形質転換のために開発された方法には少なくとも3つの主要な利 点がある。第1は、バナナとプランテーンの全ての市販の栽培品種に適用可能で あることである。更に、本方法は、ソマクローナル変異を誘発することができる 細胞段階を経ることなくバナナ又はプランテーン中に遺伝子の導入が可能である 。更に、植物の再生までの遺伝子導入の全工程が短い(約2ケ月未満)。 本発明の方法は、1つ以上の遺伝子でバショウ植物を形質転換するために使用 することができる。本明細書で使用される「遺伝子」という用語は、天然由来の ヌクレオチド配列又は合成ヌクレオチド配列を含むが、これらに限定されない。 本明細書で使用される「ヌクレオチド配列」は、当業者には共通に認識されるよ うに天然の又は修飾した核酸の鎖のことをいう。 形質転換体を同定する能力を改善するために、目的の発現可能な遺伝子として 、又はこの遺伝子に加えて、選択可能な又はスクリーニング可能 マーカーを使 用してもよい。このような遺伝子は、マーカーが化学的方法(即ち、除草剤、抗 生物質などのような選択薬剤の使用)により選択可能な特性を与えるかどうか、 又は観察又は検査により同定できる単純な特性(例えば、R遺伝子座特性)であ るかどうかに依存して、選択可能な又はスクリーニング可能なマーカーのいずれ かをコードしてよい。適切なマーカー遺伝子の多くの例が当業者に公知であり、 本発明の実施に使用することができる。 本発明に関連して使用可能な選択可能なマーカーは、カナマイシン耐性をコー ドしカナマイシン、G418などを使用して選択することができるNPT−II遺 伝子;ビアラホス(bialaphos)耐性をコードするバー(bar遺伝子;グリホセー ト耐性をコードする突然変異EPSP合成酵素遺伝子などを含むが、これらに限 定されない。スクリーニング可能なマーカーの例は、ベーターグルクロニダーゼ (GUS)、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)又は R遺伝子座遺伝子を含み、これらは宿主細胞中のアントシアニン色素(赤色)の 産生を制御する産物をコードする。「選択可能な」又は「スクリーニング可能な マーカー」遺伝子という用語には、形質転換した宿主細胞を同定又は選択する手 段として、その分泌を検出することのできる分泌可能なマーカーをコードする遺 伝子も含まれる。例として、抗体相互作用により同定することができる抗原、又 は触媒的に検出することのできる酵素を分泌することのできるマーカーを含む。 植物に送達させる特定の遺伝子の選択は、しばしば形質転換の目的に依存する 。バショウに由来しないポリペプチドをコードする遺伝子、バショウに由来する ポリペプチドをコードする遺伝子、遺伝子発現を改変する遺伝子及びこれらの組 合せを、バショウに適用することができる。遺伝子発現を改変する遺伝子は、少 なくとも1つのリボザイムをコードする遺伝子、アンチセンスヌクレオチドをコ ードする遺伝子、及び米国特許第5,231,020号に記載されたような トランスイッチ(transwitch)として作用する遺伝子を含むが、これらに限定さ れない。 本方法は、バショウ植物に由来しないポリペプチドをコードする遺伝子で植物 を形質転換するために使用することができる。本明細書で使用される「ポリペプ チド」とは、ポリペプチド又はタンパク質のことをいう。これは、リパーゼ、メ ラニン、色素、抗体、ホルモン、薬剤(例えば、インターロイキン、EPO、G −CSF、GM−CSF、hPG−CSF、M−CSF、血液凝固第VIII因子、 血液凝固第IX因子、tPA、hGH、受容体、インスリン、ワクチン、抗生物質 など(これらに限定されない)のような、重要なタンパク質又は他の商業的利用 のための製品の生産を含む。有用なワクチンは、B型肝炎表面抗原及びノルウォ ークウイルス(Norwalk virus)キャプシドタンパク質を含むが、これらに限定 されない。この遺伝子はまた、融合タンパク質をコードしてもよい。使用できる タンパク質をコードする配列は、当業者に公知であるか、又は標準的配列決定法 により得ることができる。あるいはまた、本方法は、天然の産物を独自の産物に 変換することができる酵素を産生するために使用することができる。これは、例 えば、薬剤として有用な二次代謝産物の産生を含む。あるいは、本方法は、果実 の風味の改変、又は植物の色素若しくは植物の他の表現型の特性の改変に至る、 細胞の代謝を改変するために使用することができる。このような特性は、可視的 特性、環境又はストレス関連特性、病害関連特性、及び成熟特性を含むが、これ らに限定されない。これらは例えば、ペプチド、タンパク質、脂肪酸、脂質、ロ ウ、油、デンプン、糖類、炭水化物、風味、におい、芳香、毒素、カロテノイド 色素、ホルモン、 細胞壁ポリマー、遺伝子制御分子、フラボノイド、貯蔵タンパク質、フェノール 酸、クマリン、アルカロイド、キノン、リグニン、グルコシノレート(glucosin olates)、タンニン、脂肪族アミン、セルロース、多糖類、糖タンパク質及び糖 脂質の合成又は代謝を担当する遺伝子を含む。 例えば、脂肪酸又は脂質の産生における改変(及び、例えば、こうして改変さ れた油産生性植物の脂肪酸組成の改変)は、特定の鎖伸長酵素又は不飽和化(de saturation)酵素の合成を阻止することにより操作することができる。また、デ ンプンの合成も改変することができ、糖類(及び、例えば、こうして改変された 食用植物の糖含量)も改変することができる。同様に、芳香を与える揮発性分子 の産生を操作することができる。 別の実施態様において、本方法は、植物に商業的に望ましい、農業経済的に重 要な幾つかの特性を付加するための植物の形質転換のために使用される。このよ うな特性は、除草剤耐性、収量増加、害虫及び病害耐性、物理的外見、食物含有 量、組成などを含むが、これらに限定されない。例えば、除草剤耐性をコードす る1つ以上の遺伝子を組み込むことができる。バー(bar)及びグリホセート耐 性EPSP合成酵素遺伝子は、良い例である。導入することができる強力な害虫 耐性遺伝子には、バチルス・スリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)結晶 毒素遺伝子があり、これは、鱗翅目又は鞘翅目などの害虫に対する耐性を提供す ることができる。 ササゲ(cowpea)トリプシン阻害物質(CpTI)のような強力な殺虫作用を 有することを特徴とするタンパク質をコードする遺伝子は、ルートウォーム(ro otworm)抑止剤としての用途が見い出さ れ;アベルメクチンをコードする遺伝子は、トウモロコシのルートウォーム抑止 剤として特に有用であることが判る。 幾つかの例において、形質転換したバショウ植物は、キメラ性である。「キメ ラ性」とは、多様な遺伝子型の組織を有する植物、又は遺伝子的に異なる細胞の 混合物よりなる個体をいう。キメラ植物は、例えば、バショウ植物に由来しない 少なくとも1つのポリペプチドをコードする少なくとも1つの遺伝子、バショウ 植物に由来する少なくとも1つのポリペプチドをコードする少なくとも1つの遺 伝子、少なくとも1つの固有のバショウ植物遺伝子の改変された遺伝子発現をコ ードする少なくとも1つの遺伝子、及びこれらの組合せの、植物ゲノムの領域中 への挿入の結果であり、これにより、生じたトランスジェニック植物に含まれる 細胞のわずかな部分での遺伝子発現の減少、不完全性、又は改変を導く。更に、 キメラ植物は、分裂組織の単一細胞の形質転換から生じることもあり、ここでは この分裂組織(形質転換した細胞と形質転換していない細胞よりなる)が「キメ ラ」形質転換植物に再生する。キメラ植物は、当業者に公知の方法により同定す ることができる。これらは、外来遺伝子産物の酵素的分析、サザン及びノーザン ハイブリダイゼーション分析、及び同じ形質転換した植物内の異なる細胞系統の 組織の組織化学的分析を含むが、これらに限定されない。ある場合には、キメラ 植物は、植物の特徴の肉眼的観察により同定することができる。例えば、植物の 選択した部分は、発育阻害されているか、又は低成長であることがある。 当業者に公知のこれらの幾つかの場合に、これらのキメラの特徴を持たないバ ショウ植物を開発することが望まれることもある。形 質転換したキメラ植物からの形質転換した非キメラ植物の作成は、キメラの特徴 の存在を同定するのに充分な時間、形質転換したバショウ植物を成長させて、こ の形質転換したキメラバショウ植物を、完全な植物に再生することができる少な くとも1つの分裂組織を有し、かつ非キメラ組織を産生するために均一に形質転 換された細胞を有する切片に分割し、この非キメラ組織を非キメラ植物に成長さ せることにより実施することができる。本明細書で使用される「充分な時間」と は、当業者には公知の時間であり、約2日間〜約45日間、好適には約10日間 〜約30日間、最も好適には約14日間〜約21日間を含むが、これらに限定さ れない。本明細書で使用される「分割」とは、ナイフ、外科用メス又はミクロト ームによるような、物理的切断のことをいう。 以下の実施例は、本発明の教示するところを説明するものであり、本発明の範 囲を限定することを意図するものではない。 実施例1 本実施例は、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefa ciens)を使用するバナナの形質転換を記載している。ネオマイシンホスホトラ ンスフェラーゼ−II(NPT−II)とベータ−グルクロニダーゼ(GUS)をバ ナナで発現した。 市販のキャベンディッシュ(Cavendish)クローン「グランド・ナイン(Grand Nain)」(AAA)を芽端(shoot tip)培養として微小繁殖させた。参照によ り本明細書に組み込まれるNovak,F.J.ら,Bio/Technology 7,154-159(1989) に記載されたように、前胚発生性カルス(pro-embryogenic calli)から誘導し た懸濁培養物を作成して維持した。 分裂組織の先端(大きさ2〜5mm)をインビトロ(試験管内)芽端培養物から 切り取り、2〜4個の葉原基の付いた分裂組織の半球状物と、下にある限られた 量の球茎組織を得た;次にこれらを縦方向に二等分した。あるいはまた、頂端分 裂組織を含まない切り取った球茎組織(多くの不定芽を含有する)を、厚さ2〜 3mmの薄片に切った。 プラスミドpBI141は、イネアクチン1(Act1 )プロモーターの制御下にGUS遺伝子と、NOSプロモーターの制御下にNP T−II遺伝子を含有した。このバイナリーベクターは、pAct1 FのXho 1/Xba1断片を、Xba1/HindIIIで消化したpBI100中に挿入 することにより作成した。プラスミドpB3Gは、カリフラワーモザイクウイル ス35Sプロモーターの制御下にバー(bar)とGUS遺伝子の両方を含有した 。 頂端分裂組織の縦方向の二等分物、又は成長しているバナナ芽培養物の不定芽 組織を、あつらえ設計した装置で裸の微小粒子と共に10cmの距離で撃ち込んだ 。アグロバクテリウムと共に組織をインキュベートする前に、裸の微小粒子と共 に撃ち込み、選択培地で成長する小植物の割合を更に増強した。これらの組織に 3日間の回復期間を与えた。回復後、アセトシリンゴン(AS)100μMの存 在下で、pBI141を含むアグロバクテリウムLBA4404株の希釈(1: 10)した一晩培養物と共に、分裂組織又は不定芽部分を30分間同時栽培した 。接種後、参照により本明細書に組み込まれるNovak,F.J.ら,Bio/Technology 7,154-159(1989)に記載されたように、AS100μMを含有する非選択S2 7再生培地に植物組織を移して、暗所で27℃で4日間インキュベートした。次 に分裂組織又は不定芽組織を、硫酸カナマイシン100mg/lとカル ベニシリン500mg/lを含有する選択再生培地に移した。再生芽を、Novak(上 記文献)により記載されるように硫酸カナマイシン100mg/lとカルベニシリン 500mg/lを含有する根形成培地に移した。選択培地で根を形成する小植物をN PT−II活性について測定した。 アセトシリンゴン(AS)の存在下又は非存在下でアグロバクテリウムと共に インキュベートした二等分した頂端分裂組織又は球茎組織を使用して予備実験を 行った。ASは、選択薬剤に耐性のある再生小植物の数を増加させることが判っ た。これはASがバナナ細胞のアグロバクテリウムが媒介する遺伝子の形質転換 を増強したことを示している。 推定バナナ形質転換体を、参照により本明細書に組み込まれるpeng,J.Wenら ,Plant Mol.Biol.Rep.,11(1),38-47(1993)により記載されたものを改変し たプロトコルによりNPT−II活性の存在について測定した。その改変で、選択 培地で根形成する小植物からの葉組織を単離して、すぐに液体N2中で凍結した 。抽出緩衝液(50mMリン酸ナトリウム緩衝液、pH7.0、10mMβ−メルカ プトエタノール、10mMEDTA、0.2%トリトン−X100)の存在下で、 使い捨てコンテス(Kontes)組織粉砕機で試料をホモジナイズすることによりタ ンパク質抽出物を調製した。4℃で4分間試料を遠心分離して、各抽出物50μ lを別々のマイクロ遠心分離管に添加した。Pengらに記載されたように、測定の 残りの手順を実施した。 NPT−II活性を検出した植物を、参照により本明細書に組み込まれるJeffer son,R.A.,Plant Mol.Biol.Rep.,5,387-405(1987)に記載された標準法に よりGUS酵素活性の存在について更に 分析した。 参照により本明細書に組み込まれるFeinberg,A.P.とVogelstein,B.,Anal. Biochem.,132,6-13(1983)に記載されたCTABプロトコルによりNPT−II 活性を示した小植物の葉からゲノムDNAを単離した。DNA試料(10μg) を適切な制限酵素で消化して、0.7%アガロースゲルで電気泳動して、供給業 者の推奨手順でゼータプローブ(Zeta Probe)(登録商標)(バイオラド(BioR ad)、リッチモンド、カリフォルニア州)ナイロン膜に移した。1.0kbのEc oRV/SstIGUS断片から、ランダムプライムした放射標識プローブを作 成した。膜をハイブリダイズさせ、供給業者の推奨手順で洗浄した。標準法を用 いてオートラジオグラフィーにより結果を可視化した。 形質転換実験は、典型的には50個の微小繁殖したバナナ小植物で行い、ここ から100個の二等分した頂端分裂組織と20〜40個の球茎片を得た。アグロ バクテリウムとの同時栽培後、全ての小植物再生工程で選択薬剤として硫酸カナ マイシン(100mg/l)を用いた。頂端分裂組織片の70%が微小繁殖培地で芽 を形成し;これらの50%は選択根再生培地中で活発に根が成長した。球茎薄片 の40%が選択微小繁殖培地で芽を形成し、この内40%は選択根再生培地で根 を形成した。この選択培地で根を形成した小植物を、NPT−IIの酵素活性につ いて測定した(図1)。選択した植物の約66%は、容易に検出可能なレベルの 酵素活性を示した。 カナマイシン含有培地で根の成長と高レベルのNPT−II活性に基づいて選択 した、推定トランスジェニックバナナ小植物を、GUS酵素活性について更に評 価した(図2)。形質転換していない対 照からの葉組織は低レベルのバックグラウンドGUS活性を示した(平均値:4 −メチルウンベリフェロン20pmol/分/mgタンパク質)。個々の形質転換体は、 形質転換していない対照に近いレベルから4−メチルウンベリフェロン1000 pmol/分/mgタンパク質以上までの範囲のGUS活性を示した。 対照と推定トランスジェニック植物からのゲノムDNAを単離し、NPT−II 遺伝子の存在について分析した(図3)。各試料からのゲノムDNA10μgを 望ましい制限酵素で消化し、1.0kbNPT−II断片とハイブリダイズさせた。 試験した各再生体(NPT−II活性を示すことが前もって判っている)は、NP T−II断片とハイブリダイズする配列を含有していた。 試験した試料中のNPT−II断片のハイブリダイゼーションが混入している残 ったアグロバクテリウムの存在のためかどうかを決定するために、上記試料から のゲノムDNAを細菌の毒性遺伝子virBとハイブリダイズさせた。再生した 植物試料ではvirBのハイブリダイゼーションは検出できなかったが、アグロ バクテリウムゲノムDNAを含有する陽性対照レーンは容易に検出可能なシグナ ルを与えた(図4)。 実施例2 本実施例では、GUSの代わりにB型肝炎表面抗原(HBsAG)をコードす る遺伝子を有するプラスミドを含むエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens) で組織を形質転換したことを除いて、分裂組織を実施例1に記載されたように処 理した。 HBsAGをコードするTiベクター(pHB101)の構築は以前に記載さ れており[Masonら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8 9,11745-11749(1992)]、構築に使用したHBsAG遺伝子の配列は公表されて いる[Pasekら,Nature 282,575-579(1979)]。アグロバクテリウムのLBA4 404株細胞を直接法[Anら,Methods Enzymol.153,292-305(1987)](参照 により本明細書に組み込まれる)により、大腸菌クローンから調製したプラスミ ドで形質転換して、このプラスミドの構造は制限酵素消化により確認した。実施 例1に記載されたように、プラスミドpHB101(HBsAGをコードする) を有するアグロバクテリウムにより分裂組織を形質転換した。小植物をカナマイ シン100mg/lで選択的に再生した。これらの推定形質転換体は選択薬剤100 mg/lを含有する培地で根形成できたが、形質転換していない対照はこの条件下で 死んだ。 20mMリン酸ナトリウム(pH7.0)、0.15MのNaCl、20mMアス コルビン酸ナトリウム、0.1%トリトンX−100、及び0.5mMフッ化フェ ニルメチルスルホニルを含有する5容量の緩衝液中で4℃で、テン−ブローク( Ten-Broek)擦り合わせガラスホモジナイザー(クリアランス:0.15mm)で 均質化して、葉組織からタンパク質を抽出した。このホモジネートを1000× gで5分間遠心分離して、上澄液を27,000×gで15分間遠心分離した。 この27,000×g上澄液を100,000×gで1時間遠心分離して、ペレ ットを抽出緩衝液に再懸濁した。クーマシー色素結合アッセイ(バイオラド(Bi o-Rad))により、異なる画分のタンパク質を測定した。陽性対照(ヒト血清か ら誘導したHBsAG)を標準として使用して、アウスザイム(Auszyme)モノ クローナルキット(アボット(Abbott)、ノースシカゴ(North Chicago)、イ リノイ州)でHBsAGを測定した。陽性対照を希釈し て、HBsAGレベルを測定当り0.09〜1.8ngにして、発色後の492nm の吸光度をこの範囲で直線関係にした。 HBsAGの存在について、選択培地で再生した小植物を測定した。pHB1 01で形質転換したバショウ植物で抗原陽性物質を検出した。 実施例3 これは予言的な実施例である。分裂組織を、ホスフィノトリチン(phosphinot hricin)アセチルトランスフェラーゼとGUSをコードする遺伝子を有するプラ スミドを含むエー・ツメファシエンス(A.tumefaciens)で形質転換した。 バー(bar)遺伝子は、ホスフィノトリチンアセチルトランスフェラーゼ(P AT)をコードする;これは、トランスジェニック植物中に導入されると除草剤 バスタ(Basta)に対する耐性を与える。PATをコードするTiプラスミドの 構築に使用されたバー(bar)遺伝子の配列は、最近公表された[Whiteら,Nuc .Acids.Res.64,675-678(1990)]。PATをコードする配列を含有するTi プラスミド(pIBT−115)の作成に、カリフラワーモザイクウイルス(C aMV)プロモーターとノパリン合成酵素(NOS)ターミネーターの制御下に バー(bar)遺伝子を含有するプラスミド(pDE110)を使用した。CaM Vプロモーター、PATをコードする配列及びNOSターミネーターを含有する EcoRI/HindIII断片を、EcoRI/HindIII消化によりpDE1 10から放出させた。過剰のdNTPの存在下でこの断片をDNAポリメラーゼ クレノウ断片で処理して、平滑末端断片を生成した。CaMVプロモーターの制 御下にGUS遺伝子を含有するPBI2 1(クローンテク・ラボラトリーズ(CLONETECH Laboratories)、パロアルト、 カリフォルニア州)を、制限酵素PstIでの消化により線形にした。消化後、 過剰のdNTPの存在下で12℃で、T4DNAポリメラーゼで処理することに より、生じた3’−OH突出部をプラスミドから取り除いた。ひとまとめにして 、これらの処理により平滑末端を有する線形プラスミド(pBI121)を得た 。更に、この処理により、pBI121のPstI/PstI断片にあるNPT −II遺伝子とそのNOSターミネーターの大部分が放出した。平滑末端EcoR I/HindIII CaMV−PAT−NOS断片をNPT−IIの少ないpBI1 21中に連結して、pIBT−115を得た。アグロバクテリウムLBA440 4株細胞を、大腸菌クローンから調製したプラスミドで直接法[Anら,Methods Enzymol.153,292-305(1987)]により形質転換して、このプラスミドの構造を 制限酵素消化により確認した。分裂組織を、選択薬剤としてカナマイシンをホス フィノトリチン(phosphinothricin)に置換するほかは実施例1に記載されたよ うに、プラスミドpIBT115(バー(bar)とGUS遺伝子の両方をコード する)を有するアグロバクテリウムにより形質転換した。ホスフィノトリチン0 .5mg/lで小植物を選択再生させた。これらの椎定形質転換体は、除草剤0.5 mg/lを含有する培地で根形成させることができるが、それに対して形質転換して いない対照はこれらの条件下で死んだ。続いて、少数の植物を土壌で育て、約1 0cmの高さに成長した時、葉序に直接化学物質を適用することにより除草剤耐性 を試験した。形質転換していない対照は葉の褐色化で重度の損傷が明らかである が、推定形質転換体は目に見える症状はなかった。また、対照植物に除 草剤を適用すると、娘植物(「台芽」)の同時の増殖と共に頂端分裂組織の成長 が阻害された;これらの作用は推定形質転換体では観察しなかった。pIBT1 15はGUS遺伝子をコードするため、我々はこれらの植物で組織化学的染色実 験を行い、GUSの存在について評価した。全ての除草剤耐性植物では強い染色 を観察したが、これに比べて形質転換していない対照では同じ組織化学的アッセ イの条件下で全く染色されなかった。 実施例4 実施例1のように誘導した分裂組織の形質転換によりキメラ植物を得た。即ち 、細胞集団中の唯一の細胞のみがNPTIIDNAを受け取るが、生じる酵素活性 によりカナマイシン分解を起こして周囲の細胞を保護し、こうして形質転換した 細胞と形質転換していない細胞の両方を含有する植物の再生が可能になった。形 質転換していない可能性のある細胞と細胞誘導体を除くための条件を設定するた めに、2つの追加的レベルの淘汰圧を使用することができる:即ち、選択薬剤の 存在下での根形成法、及び続いての細胞のわずかな小集団からの新規植物の形成 を引き起こす追加的な1回以上の芽再生。 これらの実験のために、3×5mmの芽端と厚さ2〜3mmの球茎薄片を、アグロ バクテリウムとの同時栽培後、カナマイシン100mg/lで回復させた根形成した 推定形質転換植物から切り取った。これらを、同じレベルのカナマイシンも含有 する芽形成培地に移した。比較のため、形質転換していない対照の分裂組織又は 球茎薄片を、100mg/lまでの範囲のカナマイシン濃度に移入した。対照植物の 阻害効果は、成長阻害と葉の黄色化を含んだ;100mg/lで根の成長は完全に阻 害された。少数の椎定形質転換体は、このレベルの阻 害剤で活発な根の成長を示した。典型的な実験において、カナマイシンで根を形 成した組織の約40%が活発に根を形成した。これらのデータは、残りの60% がキメラであり、抗生物質耐性根を生じさせる分裂組織を含有していなかったこ とを示した。幾つかの場合には、推定形質転換体を根形成培地でカナマイシン選 択に長期に暴露後(4週間以上)、新規な芽の二次的な発生や、以前には緑色組 織のほんの小さな部分から起こる根の発生と共に、多くの分裂芽組織の死を個々 の試料で観察した。我々は、この現象を、アグロバクテリウムで媒介した形質転 換事象から生じた始原細胞株由来の分裂組織から発生する新規小植物の成長と連 結された、形質転換していない組織の死であると解釈した。 100mg/lカナマイシンで再生して根形成した小植物が抗生物質分解に対応す る酵素活性の証拠を示したかどうか決定することは重要であった。我々は、NP TII遺伝子を含む、pBI141によるアグロバクテリウムで媒介した形質転換 後に得られた複数の個々の形質転換体を分析した。 選択培地で根形成した植物を、NPTの酵素活性について測定した(Pengら、 上記文献)。選択培地で根を形成した推定形質転換体の約66%が容易に検出可 能なレベルの酵素活性を示した。 更に繁殖させるためのこれらのNPT測定に基づいて、個々の植物を選択し; 高レベルの酵素活性を示した植物を更に分裂組織培養した。これは小頂端分裂組 織と球茎薄片への各推定形質転換体の切開を含み;次にこれらの組織を100mg /lカナマイシンを含有する芽形成培地に移した。続いて、活発に成長している緑 色の芽を選択し、小さい(3×5mm)頂端分裂組織と球茎薄片に切開して、新規 な芽を発生させて、続いて、100mg/lカナマイシンで根形成させた。典型的な 実験を開始するのに使用した元の50個の植物から、この第2回目の根形成(ro oting)選択後5個の活発に成長している推定形質転換体を得た。次に、更なる 酵素的及びサザン解析によりこれらを個々に分析し、全ての場合に、頂端分裂組 織を常に保存して複数のクローンで繁殖した誘導体を誘導するため微小繁殖させ た。 本明細書に記載された方法において、本発明の概念から逸脱することなく、当 業者は多くの他の変形や変更を行うことができる。したがって、前述の説明は本 発明を説明するためにあり、本発明の範囲を限定する意図がないことは明瞭に理 解すべきである。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.バショウ植物を形質転換する方法であって、 a.傷ついたバショウ植物組織を作成し、形質転換と再生の能力を有するバシ ョウ植物細胞にアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefa ciensの接触を促進するために、バショウ植物からの分裂組織を傷つけ;そして b.この傷ついたバショウ植物組織に少なくとも1つの形質転換能力のあるア グロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を適用し てこのバショウ植物を形質転換する[この少なくとも1つの形質転換能力のある アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)は、少 なくとも1つのTiプラスミドと少なくとも1つの毒性遺伝子を含み、この少な くとも1つのTiプラスミドは、バショウ植物の形質転換を行うために少なくと も1つの遺伝子操作したT−DNAよりなる]ことを特徴とする方法。 2.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、バショウ植物に由来しない 少なくとも1つのポリペプチドをコードする遺伝子、バショウ植物に由来する少 なくとも1つのポリペプチドをコードする遺伝子、少なくとも1つの固有のバシ ョウ遺伝子の発現を改変する遺伝子、及びこれらの組合せよりなる群から選択さ れる、少なくとも1つの第1の遺伝子を含む、請求の範囲第1項記載の方法。 3.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、選択薬剤耐性 をコードする遺伝子、少なくとも1つのスクリーニング可能なマーカーをコード する遺伝子、及びこれらの組合せよりなる群から選択される、少なくとも1つの 第2の遺伝子を更に含む、請求の範囲第2項記載の方法。 4.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、選択薬剤耐性をコードする 少なくとも1つの遺伝子を更に含み、そして更に、少なくとも1つの遺伝子操作 したT−DNAで形質転換した耐性組織を選択するために、選択薬剤耐性をコー ドする少なくとも1つの遺伝子に応答性のある少なくとも1つの選択薬剤の存在 下で形質転換したバショウ植物組織を再生することよりなる方法である、請求の 範囲第2項記載の方法。 5.バショウ植物が、バナナ及びプランテーンよりなる群から選択される、請求 の範囲第1項記載の方法。 6.分裂組織が、頂端分裂組織、不定分裂組織、及びこれらの組合せよりなる群 から選択される、請求の範囲第1項記載の方法。 7.切開により傷をつける、請求の範囲第1項記載の方法。 8.更に、少なくとも1つの形質転換する能力のあるアグロバクテリウム・ツメ ファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)を適用する前ではあるが、分裂組 織を傷つけた後に、微小粒子を分裂組織に撃ち込むことよりなる、請求の範囲第 1項記載の方法。 9.更に、傷ついたバショウ植物組織を、アグロバクテリウム・ツメファシエン ス(Agrobacterium tumefaciens)と、アグロバクテリウム・ツメファシエンス の少なくとも1つの毒性遺伝子を誘発する少なくとも1つの化合物と共に同時栽 培することよりなる、請求の範囲第1項記載の方法。 10.アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens) の少なくとも1つの毒性遺伝子を誘発する少なくとも1つの化合物が、アセトシ リンゴン(acetosyringone)である、請求の範囲第9項記載の方法。 11.バショウ植物に由来しない少なくとも1つのポリペプチドをコードする少 なくとも1つの第1の遺伝子が、少なくとも1つの除草剤に対する耐性をコード する、請求の範囲第2項記載の方法。 12.少なくとも1つの除草剤が、ホスフィノトリチン(phosphinothricin)、 グリホセート(glyphosate)、スルホニル尿素類、及びこれらの組合せよりなる 群から選択される、請求の範囲第11項記載の方法。 13.バショウ植物に由来しない少なくとも1つのポリペプチドをコードする少 なくとも1つの第1の遺伝子が、少なくとも1つの薬剤をコードする、請求の範 囲第2項記載の方法。 14.少なくとも1つの薬剤が、B型肝炎表面抗原、ノルウォーク ウイルス(Norwalk virus)キャプシドタンパク質、インスリン、インターロイ キン、成長ホルモン、エリスロポエチン、G−CSF、GM−CSF、hPG− CSF、M−CSF、血液凝固第VIII因子、血液凝固第IX因子、tPA、インス リン、及びこれらの組合せよりなる群から選択される、請求の範囲第13項記載 の方法。 15.少なくとも1つのスクリーニング可能なマーカーをコードする少なくとも 1つの第2の遺伝子が、GUS、CAT、及びこれらの組合せよりなる群から選 択される、請求の範囲第3項記載の方法。 16.選択薬剤耐性をコードする少なくとも1つの第2の遺伝子が、抗生物質耐 性をコードする、請求の範囲第3項記載の方法。 17.抗生物質耐性をコードする少なくとも1つの第2の遺伝子が、カナマイシ ン、ヒグロマイシン、及びこれらの組合せよりなる群から選択される少なくとも 1つの抗生物質に対する耐性をコードする、請求の範囲第16項記載の方法。 18.選択薬剤耐性をコードする少なくとも1つの第2の遺伝子が、除草剤耐性 をコードする、請求の範囲第3項記載の方法。 19.除草剤耐性をコードする少なくとも1つの第2の遺伝子が、ホスフィノト リチン(phosphinothricin)、グリホセート(glyphosate)、スルホニル尿素類 、及びこれらの組合せよりなる群から選択される少なくとも1つの除草剤に対す る耐性をコードする、請求 の範囲第18項記載の方法。 20.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、少なくとも1つの工業的 酵素ををコードする、請求の範囲第1項記載の方法。 21.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、少なくとも1つの融合タ ンパク質をコードする、請求の範囲第1項記載の方法。 22.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、バショウ植物中の少なく とも1つの化合物と相互作用してこの少なくとも1つの化合物の二次代謝産物を 生成する少なくとも1つのタンパク質をコードする、請求の範囲第1項記載の方 法。 23.少なくとも1つの遺伝子操作したT−DNAが、バショウ植物の果実の少 なくとも1つの表現型特性を変化させる少なくとも1つのタンパク質をコードす る、請求の範囲第1項記載の方法。 24.少なくとも1つの表現型特性が、手触り、風味、色素、及びこれらの組合 せよりなる群から選択される、請求の範囲第23項記載の方法。 25.少なくとも1つの表現型特性が、バショウ植物の果実の成熟に影響を与え る、請求の範囲第23項記載の方法。 26.バショウ植物に由来しない少なくとも1つのポリペプチドを コードする少なくとも1つの遺伝子、バショウ植物に由来する少なくとも1つの ポリペプチドをコードする少なくとも1つの遺伝子、少なくとも1つの固有のバ ンョウ遺伝子の改変した遺伝子発現をコードする少なくとも1つの遺伝子、及び これらの組合せよりなる群から選択される、少なくとも1つの遺伝子をゲノム中 に含む細胞を含む、請求の範囲第1項記載の方法により産生されたバショウ植物 。 27.更に、 a)キメラの特徴の存在を同定するのに充分な時間、形質転換したバショウ植 物を成長させて; b)完全な植物に再生可能な少なくとも1つの分裂組織を有し、非キメラ組織 を産生するために均一に形質転換された細胞を有する切片に分割することにより 非キメラ組織を産生させ;そして c)この非キメラ組織を非キメラ植物に成長させることよりなる、請求の範囲 第1項記載の方法。 28.請求の範囲第1項記載の方法により作成された形質転換植物。 29.請求の範囲第26項記載の形質転換植物の栄養的に誘導された子孫。 30.請求の範囲第26項記載の形質転換植物から得られる植物の部分。
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