JPH09508692A - 平軸受 - Google Patents
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- JPH09508692A JPH09508692A JP7520852A JP52085295A JPH09508692A JP H09508692 A JPH09508692 A JP H09508692A JP 7520852 A JP7520852 A JP 7520852A JP 52085295 A JP52085295 A JP 52085295A JP H09508692 A JPH09508692 A JP H09508692A
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Abstract
(57)【要約】
環状外周軸受面(2)を有する内軸受手段(1)、この内軸受手段(1)と同軸で内環状軸受面(8)を有する外軸受手段(6)および環状内軸受面と環状外軸受面(11,12)を有する軸受リング(10)並びに内軸受手段(1)の周りに回転可能取付けられ且つ軸受リング(10)および外軸受手段(6)に関して回転可能な軸受ブッシュ手段(13,16)を含む少なくとも一組の中間軸受手段(9)を含み、このブッシュ手段(13,16)が軸受リング(11)の内軸受面に隣接して軸受面(15)を提供し、軸受リング(10)の外軸受面(12)に隣接して軸受面(17)を提供する軸受。
Description
【発明の詳細な説明】
平軸受
この発明は、軸受および軸受組立体に関する。
従来のころ軸受は、内レース部材、外レース部材およびケージまたはフランジ
によって内レースと外レースの間に保持されたローラボールから成る。転動要素
をプラスチックブッシュで置換えた種々の平軸受も知られている。この種の軸受
のあるものは、潤滑剤無しに運転することができるが、平軸受は一般に高速およ
び/または高負荷で軸受部材が焼付いてしまうという制限を欠点として持ってい
る。
平軸受が改善されたにも拘らず、有効寿命が長くおよび/または高負荷または
高速のような厳しい条件で長期間運転できる、そのような軸受の要求がある。
この発明によれば、環状外周軸受面を有する内軸受手段、内環状軸受面を有す
る外軸受手段、および環状内軸受面および環状外軸受面を有する軸受リング並び
にこの内軸受手段の周りに回転可能取付けられ且つこの軸受リングおよび外軸受
手段に関して回転可能な軸受ブッシュ手段を含む少なくとも一組の中間軸受手段
を含み、このブッシュ手段がこの軸受リングの内軸受面に隣接して軸受面を提供
し、この軸受リングの外軸受面に隣接して軸受面を提供する軸受が提供される。
この発明の軸受の中間軸受手段は、少なくとも一つの軸受リングおよびブッシ
ュ手段を含む。このブッシュ手段は、二つのブッシュリングを一つはこの軸受リ
ングの内側に一つは外側に含み、この軸受リングの端に隣接して伸びるウエブに
よって結合された、単一ブッシュ部材の形をしていてもよい。しかし、このブッ
シュ手段が、この内軸受手段の周りに回転可能に取付けられ、この軸受リングに
関して回転可能であって軸受リングの内軸受面に隣接して外周軸受面を有する内
軸受ブッシュ部材、およびこの軸受リングの周りに回転可能に取付けられ、この
軸受リングの外軸受面に隣接して内軸受面を有する外軸受ブッシュを含むことが
特に好ましい。
この軸受リングは、内軸受手段または外軸受手段と一体に作ってもよいが、内
軸受手段および外軸受手段の各々に関して回転可能であるのが好ましい。
この発明の軸受の好ましい形では、内軸受手段および外軸受手段の一つが環状
定位フランジおよびこの定位フランジの各側に配置されたラジアル軸受面を含み
、上記内軸受手段および外軸受手段の他がこのフランジの各側に一つずつ伸びる
1対のカラーを含み、およびこの軸受がこの定位フランジとカラーの向合った側
の間にこのフランジの各側に一組ずつ配置された二組の中間軸受手段を含む。
カラーの対を含むこの軸受手段から、スラストカラーと称するカラーの一つを
取外すことが可能で、必要に応じて他の軸受部品を取外しおよび再組立できるの
が好ましい。一端にカラー、軸受面および他端にスラストカラーを受けるための
部分を備えるレースから、このスラストカラーを取外し可能であるのが好ましい
。このスラストカラーを受けるための部分がくぼんでいて;このくぼみ部は、外
軸受手段が上記カラーを含むとき内面にあり、内軸受手段がこれらのカラーを含
むとき外面にあってもよい。このスラストカラー受け部は、放射状溝も備えてこ
のスラストカラー受け部の端が変形してこのカラーを保持してもよい。その代り
に、このスラストカラーとカラー受け部が対応するねじ部を含んでもよい。
定位フランジは、外軸受手段の内面にあるのが好ましく、円周方向に離間した
タブ等の形で連続でも非連続でもよい。この定位フランジは、例えば正方形、矩
形、湾曲形、ばち形、傾斜形等多種類の断面または形状であってもよい。このフ
ランジは、本質的に側面が平行で、軸に直角に配置されているのが好ましい。
この発明のこの好ましい形では、中間軸受手段は、典型的には各組が内軸受手
段および外軸受手段の軸受面および各カラーの向合う側面およびフランジの間に
形成されたくぼみまたは室の中に位置する。第1軸受手段か第2軸受手段から突
出する定位フランジによって分離された二つ以上のくぼみがあってもよく、二つ
以上のブッシュ部材および/または軸受リングがこれらのくぼみの各々の中にあ
ってもよい。例えば、二つの軸受リングが同軸に配置され、ブッシュによって互
いからおよび内軸受手段から分離されてもよい。
この発明の内軸受手段は、内環状軸受面および1対のカラーをレースの各側に
一つずつ含むのが最も好ましい。この内軸受手段は、外軸受手段以内に位置し、
内軸受手段のカラーが外軸受手段の内方に配置されたフランジと向合った関係に
あるのが好ましい。これらのカラーの一つは、内軸受手段に取外し可能に結合す
るようにされたスラストカラーで、環状外軸受手段、環状軸受リングおよび軸受
ブッシュをこの内軸受手段の軸受面の周りに組立て且つそれから取外せるように
するのが好ましい。
内軸受手段は、軸等を受けるためのボアを含んでもよい。このボアは、適当な
どんな形でもよく、例えば、円形、楕円形、三角形、正方形、六角形、矩形、ま
たはその他の形状でもよい。更に、内軸受手段がボアを含む場合、このボアは、
一端と他端の間にテーパが付いていてもよく、スプライン、歯車の歯を含んでも
よく、セレーションが付いていてもよく、または駆動軸等に係合するための他の
手段を含んでもよい。
内軸受手段が軸等を受けるためのボアを含む場合、この内軸受手段は、スリー
ブの形をしていて、この軸受を軸に固定するための手段を含む軸方向に伸びる部
分を含んでもよい。この軸方向に伸びる部分は、グラブねじを受けるための一つ
以上の孔を含んでもよく、または締めつけ可能でこの締めつけ可能部を軸と固定
係合させるようにされた締付け手段を備えてもよい。
この内軸受手段手段の内レース部は、ねじ部を含み、対応するねじが切られた
スラストカラーと係合してもよい。この形で、スラストカラーは、内レースボア
に対応するボアを有し、グラブねじ等を受けるためにねじ付き放射状孔が貫通し
た追加の環状フランジも含んでもよい。その代りに、このスラストカラーは、こ
の軸受をこのボアの中に位置する軸に固定するためにグラブねじ等を受けること
ができる孔を有する環状偏心カラーと係合するための手段を備えてもよい。もう
一つの代替形で、この内軸受手段は、環状軸方向フランジの形の延長部を含む。
この軸方向フランジにも、この軸受を軸等に固着するためのグラブねじ等を受け
るに適した孔があってもよい。
中間軸受手段のブッシュ部材および軸受リングは、典型的には同軸で、二つの
同軸の組の中間軸受手段があって、各組が少なくとも一つの中間部材および少な
くとも二つの軸受ブッシュを含み、内軸受手段と外軸受手段によって二つのくぼ
みの各々に一組ずつ位置するのが好ましい。
この軸受リングの軸方向の幅が軸受ブッシュの少なくとも一つ、好ましくは二
つより小さいのが好ましい。更に、本出願人は、各組の中間軸受手段の少なくと
も一つの軸受ブッシュが一つ以上のリップを含み、それらが軸受リングと協同し
てこのリングをフランジおよびカラーの向合う側から離間して保持する軸受の動
作がかなり改善されることを発見した。
これらのブッシュは、その一縁に隣接し、軸受リングの縁に隣接して伸びるリ
ップを有し、それによってこの軸受リングが内軸受手段および外軸受手段と直接
係合するのを防いでもよい。軸受ブッシュの各々がリップを有し、軸受リングの
内周および外周に隣接する軸受ブッシュが協同して、それぞれのリップが中間軸
受リングの対向する端に隣接して位置するようにするのが好ましい。
最も好ましい実施例で、リップの一つが内軸受ブッシュの側面付近から出て、
他方リップが外軸受ブッシュの側面付近に内方に配置され、これらのリップが協
同してリングを整列し、この軸受リング並びに内軸受手段および外軸受手段の間
に軸方向軸受面を提供する。ブッシュリップの外面上に円周方向に離間した放射
状溝も、好ましくは、熱の消散を支援し、この軸受の性能を強化すると信じられ
ている。
この発明の軸受は、どんな種類の車両のホイール軸受としても使うことができ
、例えば、自動車、モータサイクル、トラクタ、自転車、およびトラック等に使
うことができ、トラクタ、自転車、およびトラック等にも使うことができ、並び
にキャラバンのようなあらゆる種類のトレーラ、およびボートまたはカートレー
ラ等にも使うことができる。この発明の軸受は、車輪として、地ならし若しくは
仕上げローラとして、または車両、農機具等の直接負荷支持転動部材の何か他の
形として直接使うこともできる。
もう一つの実施例で、この発明の軸受は、カムホロワーの形をし、第1軸受手
段がスラストカラーと共に内レーススタッドを含む。この内レーススタッドは、
従来のボルトに類似していてもよく、頭、軸方向に隣接し外周軸受面を提供する
定位軸部およびこの定位軸と軸方向に隣接するねじつき軸部を有する。このボル
ト頭は、内レースカラーを形成してもよく、その内周に協同するねじを含むねじ
つき軸がスラストカラーを受けてもよく、またはこのスラストカラーがねじ付き
ロックナットで固定されてもよい。このスラストカラーは、環状座金等の形を取
ってもよい。
この発明の軸受は、更に、ピラーブロックハウジング、二つ以上の孔付きフラ
ンジハウジングのような、外軸受手段を受けるためのハウジングを含んでもよい
。
この技術こに熟達した者には、外軸受手段の外面がどんな断面でもよいことも
理解されよう。この面は、特定の要求および意図する用途によって、円筒形、凸
のまたは凹の湾曲形、テーパ形、円錐形若しくは切等円錐形、またはこれらの形
状の組合せでもよい。例えば、この軸受手段は、この軸受それ自身を、必要に応
じて、他の部材に堅く固定できるように、ほぼ矩形でもよい。
外軸受手段の外面が凸形、特に球形断面で、この外軸受手段を内面が対応する
凹形のハウジングで受けられるようにし、それによってこの外軸受手段がハウジ
ングの中で旋回して軸等と整合できるようにしてもよい。そのようなハウジング
は、ピラーブロックハウジング、二つ以上の孔付きフランジハウジング、若しく
はこの軸受を運搬ラインから物品を吊下げるためのコンベアシステム上で使える
ようにするためのハンガー形ハウジングでもよく、またはその外周の周りにスプ
ロケット若しくは歯を含んでもよい。
この外軸受手段は、スプロケット、歯車の歯若しくはタブのような突起も含ん
でよく、またはこの外軸受手段が外周環状溝を含み、それがベルト若しくはプー
リと係合できるようにしてもよい。一つ以上のV形溝を有する外面を含む外軸受
手段も使うことができる。
この外軸受手段は、この軸受を運転用に固定するための手段を含んでもよい。
例えば、この軸受をホイールハブとして使う場合、それはこの軸受をホイールに
締結するために円周方向に離間した軸方向孔を備えたラジアルフランジを含んで
もよい。この外軸受手段は、ピラーブロックハウジング、または二つ以上の孔付
きフランジハウジング等として作用するように形作ってもよい。
内軸受手段、外軸受手段、ブッシュ部材および軸受リングの一つ以上を、半径
方向に割って当接面を有する二つの環状部を作り、または軸方向に割って当接す
る半円形部を作り、それらが合さってこの環状軸受部品を作るようにしてもよい
。これらの割り部品は、対応する突起およびくぼみのような係合部を含んでもよ
く、またはこの軸受が自動調心軸受である場合、ハウジングの部分をこの軸受の
周り
に組立てることができるように、割りハウジングを使うことが好ましいかも知れ
ない。その代りに、凸形内面と1対の直径上で対向するスロットを含むハウジン
グを使って、軸受を、これらのスロットとおよびこのハウジングに直角に配列し
たとき、このハウジングに出し入れし、このハウジング内で旋回して軸等と整合
できるようにしてもよい。
この発明の軸受で、軸受ブッシュは、運転中、典型的には小さな周囲の軸受面
に関して静止していて、大きな周囲の軸受面に関して回転する位置と、大きな周
囲の軸受面に関して静止していて、小さな周囲の軸受面に関して回転可能である
位置の間で揺れ動くだろう。
この運転中の揺動作用により、特に少なくとも二つのブッシュがあり一つは軸
受リングの内側に一つは外側にあるとき、非常に高速且つ軽負荷でも軸受の動作
寿命をかなり改善し、および軸受の摩耗を減少する。
この発明の軸受の隣接する軸受面は、典型的には異なる材料で作られている。
すなわち、内軸受手段および外軸受手段並びに軸受リングの軸受面を一つの材料
で作ることができ、一方ブッシュの軸受面は、別の材料で作る。従って、有効寿
命を永くし、性能を最も効果的にするため、軸受ブッシュを内軸受手段および外
軸受手段並びに軸受リングと異なる材料で作ることが特に好ましい。内軸受手段
、外軸受手段および軸受リングからなる第1のグループと軸受ブッシュからなる
第2のグループから選んだ一つのグループの部品をプラスチック材料で作り、上
記第1グループおよび第2グループの他のグループの部品を金属で作るのが好ま
しい。内軸受手段および外軸受手段並びに軸受リングを金属で作り、ブッシュ手
段をプラスチック材料で作るのが最も好ましい。
この発明のブッシュ部材は、熱可塑性ポリエステル樹脂で作るのが好ましく、
内軸受手段および外軸受手段は、ステンレス、アルミニウム等のような耐食性金
属(他の金属を使ってもよいが)で作るのが好ましく、窒化チタンまたはセラミ
ック皮膜のような硬質材料で被覆してもよい。全ての部品をプラスチック材料で
作ってもよく、例えば、外軸受手段、軸受リングおよび内軸受手段を一つの組成
のプラスチックで作ってもよく、一方軸受ブッシュを異なるプラスチック材料で
作る。しかし、外軸受手段、内軸受手段および軸受リングを合成ポリマー材料で
作ってもよく、ブッシュ部材を耐食性金属または上記のように被覆することがで
きる他の材料で作ってもよい。
ブッシュ部材は、PTFE、CTFE、PEEK、ACETAL、ポリイミド
、不強化ポリ(アミド/イミド)または部分結晶熱可塑性ポリエステル、たとえ
だポリエチレンテレフタレートのような合成ポリマー材料で作りまたは成形する
ことができる。この発明の部品を作ることができる材料には、プラスチック、セ
ラミック、ガラス、純炭素、炭素繊維、黒鉛含浸材料、ケブラー、燐青銅等があ
り、それらの組合せを含めてもよい。この技術こに熟達した者には、最適材料の
選択がこの軸受に要求される特定の用途に依ることが理解されよう。例えば、こ
の軸受を特別の種類の化学物質があるために腐食性である雰囲気で使う場合は、
その種類の腐食に耐える材料を選ぶだろう。同様に、この軸受に金属を使うなら
、同じ考慮を払うだろう。例えば、発錆を問題と感じなければ、軟鋼を使っても
よい。その代りに、316ステンレスを使ってもよいし、410ステンレスを使
ってもよい。アルミニウムも使ってもよいし、金属にPTFEのようなポリマー
を含浸してもよい。
上に説明したように、内軸受手段は、軸を受けるようにされたスリーブに含ま
れてもよく、このスリーブは、この軸受を軸に固定するための手段を備えてもよ
い。
我々は、もし、このスリーブが締めつけ可能部を有するなら、この軸受の整合
および軸上での軸受の性能が向上するかも知れないことを発見した。
更なる局面で、この発明は、軸を受けるためのスリーブを含み、環状外周軸受
面を有する内軸受手段、およびこのスリーブの周りに回転可能に取付けられた内
軸受面を有する外軸受手段を含む軸用軸受において、このスリーブが環状収縮可
能部を含み、締付け手段がこの収縮可能部を軸とロック係合させる環状収縮を行
う軸受を提供する。
この環状締付け収縮部は、このスリーブの周りに円周方向に離間し、一般的に
このスリーブの軸線と整合する一連のスロットを含み、締付け手段がこのスリー
ブで受けられるようにされた環状内面を含み、このスリーブのスロット間の部分
が、締付け手段からの締付け力に応じて、半径方向に内方に締付け可能であるの
が好ましい。
この締付け手段は、典型的にはこのスリーブ上に受けられるようにされたボア
を含み、このスリーブおよび締付け手段が、好ましくは、ねじ部のような、対応
する係合手段を含み、この締付け手段をスリーブに沿って押圧して締付け手段の
内周がスリーブの締付け可能部に当ってそれを締付けさせる。この締付け手段は
、ナットまたはねじ付きカラーであるのが好ましい。
特に好ましい実施例に於いて、この軸受のスリーブは、レースを越えて伸び、
環状締付け可能部がこのスリーブの突出端に隣接して位置する。この実施例で、
スロットがスリーブの端からその軸線と整合して伸び、円周方向に離間して、半
径方向に内方に変形可能な部分を多数作るのが好ましい。この締付け手段は、ス
リーブのスロットの付いた端で受けられ、この締付け手段の内周は、それがスリ
ーブに沿って押されるとき、これらの変形可能部に内方力を与え、それによって
このスリーブを軸上にロックする。スリーブの締付け可能部は、外面がスリーブ
のスロットの付いた端の方に内方にテーパが付いていて、締付け手段がこのスリ
ーブで受けられ、それと協同してスリーブのテーパ部に当って締付け可能部を内
方に押込むのが好ましい。締付け可能部のテーパ付けに代えて、またはそれに加
えて、締付け手段の内面が内方にテーパが付いていて、それがスリーブ上に押さ
れるとき、スリーブの締付け可能部に締付け力を与えてもよい。この締付け力は
、その代りに、環状締付け手段の内面のフランジによって与えられてもよい。
このスリーブおよび締付け手段がねじ部を含み、それらが協同してこれらの協
同ねじ部の相対回転が環状締付け手段をスリーブに沿って且つ締付け可能部のテ
ーパ面に対して駆動するようにするのが好ましい。
環状締付け可能部のスロット付き端は、先細りにテーパが付き、ねじが切られ
ていて、この締付け手段と締付可能部の相対回転中に、この締付け手段と締付け
可能部の相対回転中に、締付け手段が締付け可能部のテーパの付いた側に当るよ
うにしてもよい。その代りに、スリーブにスロット付き締付け可能部と軸受レー
スの間でねじを切ってもよく、環状締付け手段がねじ部およびテーパ付き締付け
可能部に当る部分を含んでもよい。
締付け可能スリーブは、特に中間軸受手段を含む軸受に有用である。この発明
のスリーブと中間軸受手段は、それぞれ米国特許第5,219,231号に記載
されているような、環状フランジおよび相互当接リングを含んでもよい。このス
リーブが環状フランジを含み、外軸受手段が1対の相互当接リングを含み、これ
らのリングが一緒にこの環状フランジを受けるためのくぼみを形成してレースと
スリーブの間の相対回転をできるようにし、リングの相互当接面が上記リングの
一つから軸方向に伸びる環状フランジを含み、他のリングのくぼみ、上記軸方向
に伸びるフランジおよび対応するレースが協同してこれらのリングの相互整合を
保持する。
この締付け可能部は、弾力性があり、締付け手段のロックカを除いたとき、こ
のスリーブが軸上を動きうるのが好ましい。
次に、この発明の実用的装置の幾つかの例を添付の図面を参照して説明する。
しかし、以下の説明は、上述のように、決してこの発明の一般性を制限しないこ
とを理解すべきである。
これらの図面で:
第1図は、この発明の軸受の部分断面図である。
第2図は、第1図の軸受の部品の部分透視図である。
第3a図乃至第3e図は、第1図の内軸受手段の代替構成の部分透視図である
。
第4図は、この発明の軸受の更なる実施例である。
第5a図は、第1図の軸受の代替外軸受手段の部分断面図である。
第5b図は、第1図の軸受の代替外軸受手段の更なる例の部分断面図を示す。
第5c図は、第1図の軸受の代替スラストカラーの内側透視図である。
第5d図は、この発明の外軸受手段および中間軸受手段の更なる実施例の軸断
面図である。
第5e図は、この発明の内軸受手段および中間軸受手段の更なる実施例の軸断
面図である。
第6a図は、軸受を軸に固定するための手段を含む、この発明の内軸受手段の
部分透視図である。
第6b図は、軸にロックされた、第6a図の内軸受手段の断面図である。
第6c図は、内軸受手段の部分透視図である。
第6d図は、軸にロックされた、第6c図の内軸受手段の断面図である。
第6e図および第6f図は、ロック可能内軸受手段の更なる実施例を、可動位
置(第6e図)および軸にロックした位置(第6f図)で示す。
第7a図乃至第7c図は、この発明の軸受用の代替内軸受手段の断面図を示す
。
第8a図乃至第8g図は、この発明の軸受用外軸受手段の外周部の代替形状を
断面図で示す。
第8h図は、カムの形をした、この発明の軸受の概略を示す。
第9a図乃至第9f図は、この発明の軸受を具体化したものを受けることがで
きるハウジングの透視図である。
第1図および第2図に示すのは、この軸受の部品で、第1図には組立て、第2
図には部品をばらして示す。
図示するのは、軸を受けるためのスリーブの形をした内環状軸受手段(1)で
、環状内レースを形成する外周軸受面(2)を有する。この内軸受手段は、更に
1対の肩またはカラー(3)および(4)を含む。カラーの一つ(3)は、軸受
面に隣接して固定され、スラストカラーと称する他のカラー(4)は、この軸受
の組立て分解ができるように取外すことができ、軸受面(2)の固定カラー(3
)から遠い側の内軸受手段(1)の環状くぼみ部(5)で受けられる。
外軸受手段(6)は、内方に配置された定位フランジ(7)を有する外レース
で、そのフランジがこの外軸受手段上で内ラジアル軸受面(8)を二つに分離す
る。このフランジは、軸受を組立てたとき、カラー(3,4)の内側と向合った
関係にある平行側面を有する。内軸受手段(1)の内軸受面(2)およびカラー
(3,4)は、外軸受面(8)および外軸受手段上の内方に配置されたフランジ
(7)の側面と共に、二つの環状室またはくぼみを形成する。各くぼみの中に、
一組の中間軸受部材(9)が位置し、それは、軸受面(11,12)を内周(1
1)および外周(12)に有する軸受リング(10)、軸受面(14,15)を
内周(14)および外周(15)に有し、この軸受リング(10)と内軸受手段
(1)の軸受面(2)の間に配置された内軸受ブッシュ(13)、並びに軸受面
(17,18)を内周(17)および外周(18)に有し、この軸受リング(1
0)と外軸受手段(6)の軸受面(8)の間に位置する外軸受ブッシュ(16)
を含む。内軸受手段(1)、外軸受手段(6)および軸受リング(10)は、ア
ルミニウムのような金属で作り、それはポリテトラフルオロエチレン(PTFE
)のようなプラスチック塗料に浸漬してもよい。軸受ブッシュ(13,16)は
、ポリイミドのようなプラスチック材料で作る。
内軸受ブッシュの内軸受面(14)は、内軸受手段(1)の軸受面(2)に隣
接して配置されている。軸受リング(10)の内軸受面(11)および外軸受面
(12)は、それぞれ、内ブッシュ部材の外面(15)および外軸受ブッシュ(
16)の内軸受面(17)に隣接して位置する。外ブッシュ(16)の外軸受面
(18)は、外軸受手段(6)の軸受面(8)に隣接して位置し、それに関して
回転することができる。環状軸受部品(1,6,9,13,16)の各々は、そ
の他の環状軸受部品(1,6,9,13,16)に関して回転可能であるが、外
軸受手段(6)に関する内軸受手段(1)の回転は、ブッシュを、それらが隣接
する小さな周囲の軸受面に関して静止しているが、大きな周囲の軸受面に関して
は回転可能である位置と、これらの軸受ブッシュが隣接する大きな周囲の軸受面
に関して静止しているが、隣接する小さな周囲の軸受面に関しては回転可能であ
る位置の間を揺動させることができる。特に運転中、動作中の内軸受ブッシュ(
13)(各くぼみの中の)は、それが内軸受手段(1)に関して静止しているが
中間軸受リング(10)に関して回転可能である状態と内軸受手段(1)に関し
て回転可能である状態の間を揺動する。外軸受ブッシュ(16)は、それが中間
軸受リング(10)に関して静止しているが外軸受手段(6)に関して回転可能
である位置とそれが外軸受手段(6)に関して静止しているが中間軸受リング(
10)に関して回転可能である位置との間を揺動する。その結果、ブッシュがこ
れらの状態の間を浮遊するように見え、軸受リングも浮遊し、内軸受手段か外軸
受手段の影響を受けて間欠的に回転する。
各軸受ブッシュ(13および14)は、その縁に隣接してリップ(19,20
)を有する。内軸受ブッシュおよび外軸受ブッシュ(13,16)のリップ(1
9,20)は、軸受リング(10)の端と定位フランジ(7)の向合った側面お
よびカラー(3または4)との間に軸方向の軸受面を設けることによって、各々
中間軸受リング(10)の対向する端に隣接して配置され、それらは、中間
軸受リング(10)と整合されたままで、中間軸受リング(10)が第1軸受部
材または第2軸受部材(1,6)と直接係合するのを防ぐ。各軸受ブッシュ(1
3,14)のリップ(19,20)は、その外面上に円周方向に離間した放射状
溝(21)を有する。これらの溝は、摩擦の影響を軽減し、運転中熱の放散を支
援する。溝は、各ブッシュの他端にも設けてもよい。
この発明の軸受は、内軸受手段(1)の軸受面(2)上に1組の中間軸受手段
(9)を、内ブッシュ(13)のリップ(19)が固定カラー(3)の内側に隣
接するように配置することによって組立てることができる。次に、外軸受手段を
内軸受手段(1)の軸受面(2)および中間軸受手段(9)の周りに、外ブッシ
ュ(16)のリップ(20)がフランジ(7)のカラー(3)と向合った側面と
隣接するように配置してもよい。外ブッシュのリップ(20)がフランジ(7)
と隣接するように、第2の組の中間軸受手段(9)を軸受面(1)、(8)の間
に取付け、スラストカラー(4)をくぼんだ端(5)上に軸受面(2)に隣接し
て固定し、その内側が外ブッシュ(13)のリップ(19)と隣接するようにす
る。
この中間軸受手段は、内軸受手段と外軸受手段(1,6)の間の間隔を保持す
る。外軸受手段は、カラー(3,4)の周りに伸び、このカラーの外面と同面と
なる。中間軸受手段は、外軸受手段(6)とカラー(3,4)の外周の間の間隔
を保持し、外ブッシュ(16)がこの外軸受手段とカラー(3,4)の外周の間
に伸びて内軸受手段と外軸受手段(1,6)の間のシールをしてもよい。
フランジ(7)の内周も、中間軸受手段(9)によって、内軸受手段(1)の
軸受面(2)から離間している。
外軸受手段(6)の外周面は、軸受を固定するための手段を備えてもよい。第
1図では、この外軸受部材がその外周(22)にラジアル固定フランジ(23)
を含む。円周方向に離間した孔(23a)が固定フランジ(23)の周りにあっ
て、それがこの軸受をホイールに固定できるようにし、それでそれをホイールの
軸受ハブとして使う。
第3a図乃至第3e図を参照すると、この発明の内軸受手段がスラストカラー
を軸に取付けるための手段を含んでもよい。内軸受手段(1)が一端に隣接して
環状(5)くぼみを備える。スラストカラー(4)は、環状で、その内周が内軸
受手段(1)の環状くぼみ(5)で受けられ、それによって内軸受面(2)の両
端間に離間した二つのカラー(3,4)を設け、それらのカラー(3,4)の間
に中間軸受手段(9)および外軸受手段(6)の定位フランジ(7)を受ける。
第3a図に示すように、スラストカラー(4)を取付けるための手段は、くぼ
み部(5)の周りの内(6)環状溝(24)によってこのくぼみ部(5)の端が
スラストカラー(4)の外面上に変形または拡径すようにすることでもよい。ス
ラストカラー(4)の外面は、くぼみ部(5)の端の拡径を容易にするため、外
側壁の内縁に隣接して面取り(25)があってもよい。
内軸受手段(1)は、更に、グラブねじを受けるための放射状孔を備えた軸方
向延長部(26)を含み、この内軸受手段(1)を取外し可能に軸に固定できる
ようにする。
第3b図は、内レーススタッドの形の内軸受手段(1)を示す。この内軸受手
段(1)は、一端にカラー(3)、隣接する外周軸受面(2)およびこの軸受面
(2)の他端に隣接してスラストカラー(4)を受けるためのくぼみ部(5)を
備えるむく軸を有する。このくぼみ部は、スラストカラー(4)を軸受面(2)
に隣接して保持できるナットを受けるためにねじ切りされている。その代りに、
カラー(4)それ自身が内周にねじ切りされていて、ねじ切りされたくぼみ部(
29)と係合し、それに締結されるようにしてもよい。
第3(c)図および第3(d)図は、軸を受けるためのスリーブの形をした内
軸受手段を示し、くぼみ部(5)とスラストカラー(4)の内周とが協同するね
じ部を有し、カラー(4)を軸受面(2)に隣接してくぼみ部(5)に締結する
ことができる。スラストカラー(4)は、その外側に追加の環状フランジ(30
)を備え、このフランジの内周がこのカラーのねじ部より小さく、それでこのカ
ラーをぼみ部(5)に締結したとき、フランジが内軸受手段スリーブ(32)に
隣接して位置し、カラー(3,4)の間の間隔を決めるためにストッパを備えて
もよい。第3c図で、追加の環状フランジ(30)が、内軸受手段を軸上に締結
できるようにするグラブねじを受けるための放射状孔(27)を備える。第3d
図では、追加の環状フランジ(30)が、グラブねじを受けるための孔(2
7)を有するカラー(33)と係合する。
第3e図に示すように、内軸受手段は、各々カラー(3,4)および軸受面(
2)の一部を備える二つのスリーブ部(34、35)を含んでもよく、これらの
スリーブ部は、軸受面(2)が離間したカラー(3,4)に隣接し、それらの間
に位置するように係合する。
第4図は、この発明の更なる実施例を示し、そこでは外軸受手段(6)が、そ
のほぼ全軸方向幅を横切って伸びる、内方に配置された定位フランジ(36)を
有する。内軸受手段(1)は、外周軸受面(2)および外軸受手段(6)のフラ
ンジ(7)の各側に一つずつ伸びる二つのカラー(3,4)を含む。カラーの一
つ(4)は、第2図に示すように取除いてもよい。
中間軸受手段は、軸受リング(10)、内軸受手段(13)の軸受面に隣接し
た内軸受面およびこの軸受リング(10)の内軸受面に隣接した外軸受面を有す
るスリーブの形をした内軸受ブッシュ(13)を含む。
外軸受ブッシュ部材(16)は、その内周および外周に軸方向軸受面を含み、
内軸受面が軸受リング(10)に隣接し、外軸受面が外軸受手段(6)のフラン
ジの内周の軸受面に隣接している。この外軸受ブッシュも2対のリップ(37,
38)を含み、1対(37)は、外軸受ブッシュ(16)の各端で外周に配置さ
れ、1対(38)は、各端で内周に配置されている。外周のリップの対(37)
は、フランジ(36)の向合う側とカラー(3,4)の間に伸び、内周のリップ
の対(38)は、軸受リング(10)の両側に一つずつ伸びて、軸受リング(1
0)とカラー(3,4)の間にラジアル軸受け面を提供する。
第5a図および第5b図は、内方に配置された定位フランジ(7)を含む外軸
受手段(6)を示す。軸受リング(10)は、軸受ブッシュ手段をこの軸受リン
グの内周および外周の各々に隣接して受けられるようにするため、外軸受手段(
6)と共に回転するようにフランジ(7)の各側に一つずつ固定されている。内
軸受手段のカラー(図示せず)は、軸受リングの末端から離間しているだろう。
第5b図で、外軸受手段の内周(8)が、内軸受手段(1)からのカラー(3,
4)の外周端を各端で受け、カラー(3,4)が軸受リング(10)の末端から
離間しているようにするために、環状くぼみ部(38)を備える。軸受手段はま
た、熱伝達のためまたは潤滑油若しくは冷却液を通過させるために溝または孔(
39)を含んでもよい。
第5c図は、内軸受手段(1)からのスラストカラー(4)の内側を示し、こ
のスラストカラーは、異物が入ることによりまたは摩耗によりこの軸受に滞留す
るようになるかも知れない粒子を容易に取除けるようにするために、その内面に
渦巻き溝(40)を備えてもよい。この渦巻き溝は、粒状物質をカラーの外周端
へ運搬する。このカラーは、また、またはその代りに、孔(41)を含み、この
軸受に液体が入れるようにしてもよい。これらの孔は、この軸受の洗浄を容易に
するために使っても良く、カラーの各々にあるのが好ましく、孔は軸に平行また
は斜めで軸受部品のどれにあってもよい。
第5d図は、内部フランジ(7)および片側に融着された軸受リング(10)
を有する外軸受手段(6)を示す。軸受ブッシュ手段は、リング(13,16)
を含み、一つ(13)は、軸受リング(10)の内周に隣接して配置され、他(
16)は、軸受リング(10)の外周に隣接して配置され、これらのブッシュリ
ングは、軸受リングの末端に隣接して伸びるウエブ(42)によって接合されて
いる。ウエブ(42)は、軸受リング(7)の末端とカラー(図示せず)の間の
軸方向軸受面を提供する。このブッシュ手段は、外軸受手段(6)の端と同面で
あるように伸び、この軸受に異物が入るのを防ぐシールとなる。このフランジの
他の側は、軸受ブッシュ(16)を備え、そのブッシュは、外軸受手段(6)の
端まで、外軸受手段(6)の内周の中とカラー(3)の端の間を伸びてシールと
なることを除いて、第1図および第2図の外軸受ブッシュ(16)に従って、内
周にフランジ(7)と隣接してリップ(20)を有する軸受ブッシュ(16)を
備えている。
第5e図は、内軸受手段(1)がその外周に、融着軸受リング(10)を備え
るラジアル定位フランジ(7)を含む配列を示す。この内軸受手段の端も環状く
ぼみ(43)を含み、外軸受手段に取付けられたカラーの外周を受ける。内リン
グ(13)および外リング(16)を含むブッシュ手段は、軸受リング(10)
の末端でウエブ(42)によって接合されている。このフランジの他の側は、外
周にフランジ(7)の側面と隣接してリップが配置された内軸受ブッシュ(1
3)を備えている。くぼみ部(43)がこの内軸受手段の各端に設けられ、これ
らのくぼみ部(43)の周りに回転可能な外軸受手段のカラーを受ける。
第6a図乃至第6f図は、軸を受けるためのボアを有するスリーブの形をした
内軸受手段(1)を示す。第6a図および第6b図は、カラー(3)を有する内
軸受手段を示す。
軸受面(2)がこのカラー(3)の片側に位置し、この軸受面(2)の他の側
のくぼみ部(5)でスラストカラー(4)を受けることができ、これらのカラー
の間でフランジおよび中間軸受手段をその周りに回転するように受ける。このス
リーブの軸受面(2)は、円筒形であるのが好ましい。
このスリーブは、一端でこのスリーブを通って伸びる多数のスロット(45)
を含む環状の締付け可能部(44)を含む。これらのスロット(45)は、円周
方向に離間していて、多数の変形可能部(46)を作る。このスリーブは、スロ
ットのある端の方へ先細りにテーパが付いていて、この内軸受手段は、定位ナッ
ト(47)の形をした締付け手段を備える。このロックナットの内周(48)と
スリーブの締付け可能部の外周は、協同するねじ部(48,49)を有する。
この軸受をスリーブの中にある軸に締結するため、ロックナット(47)をね
じ付き締付け可能部(44)の上に締付け、それにより締付け部がスリーブに沿
って押圧される。ナット(47)の内周(48)は、締付け可能部(44)のテ
ーパ面に内方に向いた力を与え、スロット間の部分(46)に均一な内方に向い
た変形力を生じ、第6b図に示すように、このスリーブを軸(48)上にロック
する。代替実施例では、ロックナット(47)の内面に先細りにテーパが付いて
いて、スリーブの締付け可能部(44)に締付け力を与え、スリーブにはテーパ
部があってもなくてもよい。
第6c図乃至第6d図に示す実施例では、このスリーブがフランジ(7)およ
びこのフランジ(7)の両側の軸受面(2)を含む。このスリーブは、このスリ
ーブを通って伸び、それらの間に変形可能部(46)を作る多数のスロット(4
5)を含む締付け可能部(44)を含み、これらの変形可能部は、内方にテーパ
が付きおよび/または内方にテーパが付いた外面を有する。このスリーブは、締
付け可能部(44)に隣接してねじ部(49)を有し、ロックナット(47)が
このスリーブに受けられた端に隣接して協同するねじ部(48)を有し、これら
の協同ねじ部がロックナット(47)をスリーブ上に押圧する。ロックナット(
47)は、環状内フランジ(50)を含み、それが、ロックナット(47)をス
リーブ上に締付けると、第6d図に示すように、締付け可能部(46)を内方に
押圧して軸(51)上にロックする。
第6e図および第6f図は、ロックナット(47)がスラストカラー(4)を
備える、更なる配列を示し、それは、この軸受を組立てると、外軸受部材(8)
の内方に向いたフランジ(7)の片側に配置されたスラストカラーを提供するこ
とができる。この軸受を組立てる際、中間軸受手段の一組が軸受面上に位置する
。次に外軸受部材(6)を軸受面(2)上に滑り込ませ、続けて第2組の中間軸
受手段(9)を滑り込ませ、スラストカラー(4)をスリーブ(49)のねじと
係合して、第6f図に示すように締付けることができ、この軸受を軸上にロック
する。
第7a図および第7b図は、軸受面(2)、およびスリーブ(2)の大径端に
軸方向カラー(3)を有する、テーパ付きまたは切頭円錐形スリーブ(52)を
含む内軸受手段の一部を示す。小径端でスラストカラー(図示せず)を受けても
よい。このスリーブの内周は、スプライン若しくはセレーション(53)または
駆動軸等と係合するその他の手段を備えてもよい。
第7c図は、円筒形軸受面(2)および一端にカラー(3)を備えるスリーブ
(52)を含む内軸受手段のレース部を示す。このスリーブの他端でスラストカ
ラー(図示せず)を受けることができる。このスリーブのボアは、駆動軸等を受
けるためのスプライン若しくはセレーション(53)を備える。
第8a図乃至第8h図は、外軸受手段(6)の外周の代替構成を示す。この外
周は、第8a図に示すように円筒形でも、第8b図に示すように凸形でも、特に
第8f図に示すように球形断面でもよい。この外軸受手段は、第8c図に示すよ
うにその外周の周りに離間した放射状フランジまたは放射状突起(54)を含ん
でもよい。第8d図および第8e図に示すように、凹形またはV形溝のようなく
ぼみが存在してもよい。一つの縁に隣接して外周にテーパの付いたフランジ(5
5)は、コンベヤベルト用ローラに有用かも知れずまたはこの外軸受手段が第8
h図に示すようにカムでもよい。
この外軸受手段は、第9a図乃至第9d図に示すようにハウジングの形をして
いてもよく、例えばこのハウジングを取付けるための孔(56)を有するピラー
ブロックハウジング(第9a図)でも、二つフランジハウジング(第9b図)で
も、ハウジングを取付ける孔(56)を有する四つフランジハウジング(第9c
図)でもよい。この外軸受手段は、第9c図および第9f図に示すようなときに
スプロケットまたは歯付きの形をしていてもよい。
代替実施例では、この外軸受手段を第9a図乃至第9f図に示す形の一つのハ
ウジングで受けることができる。割りハウジングを使うことによって外軸受手段
をこのハウジングへ入れてもよく、外軸受手段の外周が凸形または球形断面(第
8f図参照)でもよく、ハウジングが対応する断面の凹形内周を有し、外軸受手
段がハウジングの中で旋回して軸等と整合できるようにしてもよい。ハンガー形
ハウジングを第9d図に示し、外軸受手段と係合すべき運搬ラインから吊下げら
れるべき物品(57)と係合するための手段を含む。
第1図および第2図に示すこの発明の好適軸受の特別な利点は、軸受ブッシュ
および軸受リングを含む中間軸受部品の各々が互いに関して回転可能であり、そ
れが摩耗をかなり減少し、熱の蓄積を最小にすることである。内軸受手段と外軸
受手段の間に、少なくとも4対のラジアル軸受面があり、この軸受の運転中はい
つでも、これらの対の面のいずれか一つ以上に相対回転があるかも知れない。中
間軸受手段の部品の各々は、内軸受手段または外軸受手段およびその他の部品に
対して異なる速度で回転するかも知れない。更に、軸受面の一部の間に断片と熱
が蓄積すると、それらは互いに粘着する傾向があり、多数の対の軸受面の存在が
軸受リングを間欠的またはおよび/または互いに異なる速度で回転できるように
する。従って、軸受リングおよび軸受ブッシュが浮遊するように見える。
軸受部品、特に軸受リング並びに内ブッシュおよび外ブッシュは、摩擦および
摩耗を均一に分布し、熱をより効率的に消散し、高速および大負荷ででも停止の
発生を効果的に除去する。
軸受の軸に負荷力が存在すると、従来の平軸受では、一般的に摩耗および停止
の問題を悪化する。この発明では、軸受リングとカラーおよび定位フランジと軸
受リングの間を伸びるブッシュにリップが存在することが定位フランジの各側に
4対の軸受面を提供する。従って、この発明の軸受は、軸方向負荷からの摩耗に
優れた抵抗性を与える。
重車両のホイールハブとして軸受を使うことは、その性能の厳しいテストをし
なければならず、平軸受が永年存在したにも拘らず、車両のホイールには、一般
的にローラボールを含む軸受が使用されている。
第1図および第2図による軸受は、PTFEに浸漬したアルミニウムで作った
内軸受手段、外軸受手段および軸受リングを使って構成された。
軸受ブッシュは、ポリイミドから調製した。この軸受を11/2 トンのオフ・ロ
ード車両のホイールハブに使い、その車両を湿地帯でしばしば海水に浸って時速
48km(30mile)以上で運転した。この軸受を全載荷重3トンのトレーラの
ホイールハブにも使用した。いずれの場合も、この軸受は、立派に作動し、長期
間使用後にも摩耗の徴候は殆どまたは全く示さなかった。
この発明の車両ホイールは、静電気を発生しないので、地雷および爆発物の探
知に使用する車両に使用するのに適する。この特徴は、この発明の軸受を、地下
採鉱作業または静電気を警戒しおよびまたは鉄金属若しくはその合金の使用が望
ましい、他の環境の科学機器に使用するのが望ましくもする。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,
LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,M
X,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD
,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,
VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.環状外周軸受面(2)を有する内軸受手段(1)、この内軸受手段(1) と同軸で内環状軸受面(8)を有する外軸受手段(6)および環状内軸受面と環 状外軸受面(11,12)を有する軸受リング(10)並びに内軸受手段(1) の周りに回転可能取付けられ且つ軸受リング(10)および外軸受手段(6)に 関して回転可能な軸受ブッシュ手段(13,16)を含む少なくとも一組の中間 軸受手段(9)を含み、このブッシュ手段(13,16)が軸受リング(11) の内軸受面に隣接して軸受面(15)を提供し、軸受リング(10)の外軸受面 (12)に隣接して軸受面(17)を提供する軸受。 2.請求項1による軸受に於いて、このブッシュ手段が、内軸受手段(1)の 周りに回転可能取付けられ、軸受リング(10)に関して回転可能であって軸受 リング(10)の内軸受面(11)に隣接して外周軸受面(15)を有する内軸 受ブッシュ部材(13)、および軸受リング(10)の周りに回転可能取付けら れ、軸受リング(10)の外軸受面(12)に隣接して内軸受面(17)を有す る外軸受ブッシュ(16)を含む軸受。 3.請求項1による軸受に於いて、内軸受手段および外軸受手段の一つが定位 フランジおよびこのフランジの各側にラジアル軸受面を含み、上記内軸受手段お よび外軸受手段の他が軸受面およびこのフランジの各側に一つずつ伸びる1対の カラーを含み、およびこの軸受がこの定位フランジとカラーの向合った側の間に このフランジの各側に一組ずつ配置された二組の中間軸受手段を含む軸受。 4.請求項1による軸受に於いて、この軸受リングが内軸受手段および外軸受 手段の各々に関して回転可能である軸受。 5.請求項2による軸受に於いて、運転中、軸受ブッシュの各々が、小さな周 囲の軸受面に関して静止していて、大きな周囲の軸受面に関して回転する位置と 、大きな周囲の軸受面に関して静止していて、小さな周囲の軸受面に関して回転 可能である位置との間を揺動する軸受。 6.請求項3による軸受に於いて、各組のブッシュの少なくとも一つが軸受リ ングより広く、およびこの軸受リングと協同してこの軸受リングをフランジおよ び肩の向合う側面から離間するように維持する一つ以上のリップを含む軸受。 7.請求項6による軸受に於いて、各組の軸受ブッシュが共に二つ以上のリッ プを含み、一つのリップは軸受リングと定位フランジの間に配置され、他のリッ プは軸受リングと向合うカラーの間に配置されている軸受。 8.請求項7による軸受に於いて、リップの一つが内軸受ブッシュの側面付近 から出て、外リップが外軸受ブッシュの側面付近から内方に配置され、これらの リップが協同してリングを整列し、この軸受リング並びに内軸受手段および外軸 受手段の間に軸方向軸受面を提供する軸受。 9.請求項8による軸受に於いて、軸受ブッシュリップがその外面上に円周方 向に離間した複数の放射状溝を含む軸受。 10.請求項1による軸受に於いて、ブッシュ手段からなる第1のグループと内 軸受手段、外軸受手段および軸受リングからなる第2のグループから選んだ一つ のグループの部品をプラスチック材料で作り、他のグループの部品を金属で作っ た軸受。 11.請求項10による軸受に於いて、内軸受手段および外軸受手段並びに軸受 リングを金属で作り、ブッシュ手段をプラスチック材料で作った軸受。 12.請求項3による軸受に於いて、中間軸受手段の軸受リングの基端がカラー の向合う側面の一つおよび定位フランジに融着され、且つ末端が上記向合う側面 の他から離間している軸受。 13.請求項12による軸受に於いて、ブッシュ手段が二つの環状ブッシュリン グを含み、この一つのリングが軸受リングの外周に隣接して、および一つが軸受 リングの内軸受面に隣接して配置され、且つこれらのブッシュリングがこの軸受 リングの末およびに隣接して伸びるウエブによって接合されている軸受。 14.軸を受けるためのスリーブを含み、環状外周軸受面を有する内軸受手段、 およびこのスリーブの周りに回転可能に取付けられた外軸受手段を含む軸用軸受 において、このスリーブが環状締付け可能部を含み、締付け手段がこの締付け可 能部に環状締付け力を与えてこのスリーブを軸上にロックする軸受。 15.請求項14による軸受に於いて、環状締付け可能部がこのスリーブ上で円 周方向に離間し一般的にこのスリーブの軸線と整列した一連のスロットを含み、 締付け手段がこのスリーブで受けられるようにされた環状内面を含み、このスリ ーブおよび締付け手段が、締付け手段をスリーブに沿って駆動して締付け手段が スリーブの締付け可能部に環状締付け力を働かせてこのスリーブを軸上にロック するための係合手段を含む軸受。 16.請求項15による軸受に於いて、締付け可能部がスリーブの一端で先細り にテーパが付いていて、このスリーブおよび締付け手段が、締付け手段とスリー ブを相対回転させると、締付け手段をスリーブに沿っておよび締付け可能部のテ ーパ面に対して駆動し、それによって締付け可能部を締付けさせるような協同ね じ部を含む軸受。 17.請求項14による軸受に於いて、内軸受手段が環状外周軸受面を有し、外 軸受手段がこの内軸受手段と同軸でその内周に環状軸受面を有し、この軸受が、 その内周および外周の各々に環状軸受面を有する軸受リング、並びに内リングお よび外レースの周りに回転可能に取付けられた軸受ブッシュ手段を含み、このブ ッシュ手段がこの軸受リングの内軸受面に隣接する軸受面を提供し且つこの軸受 リングの外軸受面に隣接する軸受面を提供する軸受。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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