JPH09506881A - 新規なピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン及び医薬製剤を調製するためのその使用 - Google Patents

新規なピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン及び医薬製剤を調製するためのその使用

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JPH09506881A JP7517153A JP51715395A JPH09506881A JP H09506881 A JPH09506881 A JP H09506881A JP 7517153 A JP7517153 A JP 7517153A JP 51715395 A JP51715395 A JP 51715395A JP H09506881 A JPH09506881 A JP H09506881A
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オットー ロース
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記式を有する新規な[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン及び酸もしくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる塩及びこれらの化合物を含む医薬製剤に関する。 (式中、XはO、S又はNHOであり、R1、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は明細書でのように定義される。)

Description

【発明の詳細な説明】 新規なピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン 及び医薬製剤を調製するためのその使用 ドイツ特許出願第35 00 941.1号及び同第35-25-048-8号から、強心作用的に活 性な9−アミノピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリンは既 知である。欧州特許出願第252-299(A)号から、これらの化合物は心臓及び神経保 護作用があり、更に中枢神経系の組織への血液循環及び酸素供給を促進すること が既知である。 本発明は、下記式Iを有する新規なピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1 −a]イソキノリン又は酸もしくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる 塩に関する。 これらの新規な化合物は、有益な治療上有効な性質を有する。心臓保護剤、脳保 護剤(特に、脳卒中を起こした患者又は脳卒中を起こす危険な状態にある患者を 治療するための)及び慢性炎症過程(例えば、気管支喘息及び関節炎)の治療剤 として用いられる。これらの化合物は、また、抗増殖作用のある薬剤並びに潰瘍 性大腸炎及びクローン病の治療剤として用いられる。 式Iにおいて、 XはO、S又はNHOを表す; R1は下記の意味の1つを有する: a)窒素原子を含有し、更にヘテロ原子として酸素、窒素又はイオウ原子を任 意に含有していてもよい5又は6員複素環; b)C3-7シクロアルキル; c)炭素原子1〜10個又は2〜10個を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不 飽和アルキル、この基はヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロゲン、NH2、炭素 原子1〜2個を有するNH−アルキル、N,N−ジ(C1-2)アルキルアミノ、炭 素原子2〜4個を有するNH−アシル、C3-7シクロアルキル1又は2個、フェ ノキシ、フェニル1又は2個(このフェニル環又はフェノキシはハロゲン、CF3 、C1-4アルキル、C1-2アルコキシ、炭素原子1〜2個を有するNH−アルキ ル、炭素原子1〜2個を有するN,N−ジアルキル、NH2、炭素原子2〜3個 を有するN−アシル、−OCH2O、アルキルスルホニルアミノ、フェノキシ又 はベンジルオキシで一又は二置換されていてもよい)、フリル、チエニル、窒素 を含有し、更にヘテロ原子として酸素又はイオウ原子を任意に含有していてもよ い5又は6員複素環(この環はC1-4アルキルで任意に置換されていてもよい) で置換されてもよい; R3、R4及びR5は同一か又は異なってもよく、水素又はC1-4アルキルを表す; R7及びR8は同一か又は異なってもよく、ヒドロキシ;C1-4アルコキシ;又は C1-4アルキルチオを表す;及び R6及びR9は同一か又は異なってもよく、水素;ヒドロキシ;C1-4アルコキシ ;C1-4アルキルチオを表す;又は 置換基R6、R7、R8及びR9の隣接する2つの置換基は一緒に−O−(CH2)1ま たは2 −O−を形成し、他の2つの置換基は上で定義した通りである。なお、上 で定義した式IのXR1がSCH3を表す化合物を除く。これらの化合物は、類似 の化合物を製造するための出発物質として既知である(ドイツ特許出願第35 00 941号)。 特に、式Iにおいて下記の化合物について述べなければならない。 Xが上で定義した通りである; R1が下記の意味の1つを有する: a)窒素原子を含有し、更にヘテロ原子として酸素、窒素又はイオウ原子を任 意に含有していてもよい5又は6員複素環; b)C3-7シクロアルキル; c)炭素原子1〜5個又は2〜5個を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽和 アルキル、この基はヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロゲン、NH2、炭素原子 1〜2個を有するNH−アルキル、N,N−ジ(C1-2)アルキルアミノ、炭素原 子2〜4個を有するNH−アシル、C3-7シクロアルキル、フェニル(このフェ ニル環はハロゲン、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、炭素原子1〜2個を有す るNH−アルキル、炭素原子1〜2個を有するN,N−ジアルキル、NH2、炭 素原子2〜3個を有するN−アシル又は(C1又はC2)アルキルスルホニルアミノ で一又は二置換されていてもよい)、フリル、チエニル、窒素を含有し、更にヘ テロ原子として酸素又はイオウ原子を任意に含有していてもよい5又は6員複素 環(この環はC1-4アルキルで任意に置換されていてもよい)で置換されてもよ い; R3、R4及びR5が同一か又は異なってもよく、水素又はC1-4アルキルを表す; R7及びR8が同一か又は異なってもよく、水素;C1-4アルコキシ;又はC1-4ア ルキルチオを表す; R6及びR9が同一か又は異なってもよく、水素;ヒドロキシ;C1-4アルコキシ ;C1-4アルキルチオを表す。 特に、式(I)において下記の化合物について述べなければならない。 R1がC3-7シクロアルキル、チエニル又は1又は2個の無置換フェニル又は置換 基が請求の範囲1又は2でのように定義される置換フェニルで置換される直鎖又 は分枝鎖C1-4アルキルであり、特に R1が(C1-4)アルキルシクロヘキシル、好ましくは−CH2−C611である、又 は R1が(C1-4)アルキルフェニル(このフェニル基は無置換であるか又はF、Cl 、CF3、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシで一又は二置換される)であ る。 特に、式(I)のR1が下記の基の1つである化合物について述べなければな らない。 特に、R1が下記の基の1つである化合物について述べなければならない。 また、式(I)のR3、R4、R5、R6及びR9が水素を表し、R7及びR8がC1 -4 アルコキシを表すか又はR7及びR8が一緒に−OCH2O−又は−OCH2CH2 O−を表す化合物、特にR7及びR8がメトキシを表す化合物について述べなけ ればならない。 特に、式(I)のXがO、S又はNHOを示し、R3、R4、R5、R6及び R9が水素であり、R7及びR8がC1-4アルコキシを表すか又はR7及びR8が一緒 に−OCH2O−又は−OCH2CH2O−を表し、R1−(CH2)1または2CH(C65)2(R13はCF3、C(CH3)3又は−OCH265 であり、yは1又は2である。)を表す化合物又は酸もしくは複合体形成剤によ るその生理的に許容しうる塩、特にR1(R13及びyは上で定義した通りである。)を表す化合物及び/又はR7及びR8 がメトキシを表す化合物及び/又はR1が下記の意味の1つを有する化合物、 特にR1が下記の意味の1つを有する化合物、 好ましくはR1が下記の意味の1つを有する化合物について述べなければならな い。 また、一般式Iの R1が直鎖又は分枝鎖C1-5アルキル;メトキシC1-4アルキル;シクロプロピル ;シクロペンチル;シクロヘキシル;シクロプロピルメチル;シクロヘキシルメ チル;フェニルエチル(このフェニル環はメトキシ、CF3又はハロゲンで任意 に一又は二置換されていてもよい。);プロパルギル;(フラン−2−イル)メ チル;チエニルメチル;2−ヒドロキシエチル;(ピリジン−4−イル)エチル ;ベンジル;3,3−ジフェニルプロピル;(チエン−3−イル)エチル;4−フ ェニルブチルを表す; R7及びR8が相互に独立して水素;メチル;メトキシ;ヒドロキシ;又はメチル チオを表す;及び R3、R4、R5、R6及びR9が水素を表す; 化合物が好ましい。 式Iの化合物は塩基であり、無機又は有機酸及び塩及び複合体形成剤により常 法で所望の生理的に許容しうる付加物(塩)に変換される。 塩形成に適切な酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ 化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、吉草 酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、ク エン酸、リンゴ酸、安息香酸、パラオキシ安息香酸、フタル酸、ケイ皮酸、サリ チル酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸等が挙げられる。 好ましい式Iの化合物は、 R3、R4、R5、R6及びR9が水素を表し、R7及びR8がメトキシを表す化合物 、及び/又は R1が−(CH2)0-3−A(Aはシクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、F 、Cl、CH3、CF3、OCH3又はOC25で一又は二置換されるフェニル、 である。)を表す化合物である。 これらの新規な化合物は、それ自体既知の方法で調製される。 式IのXがNHOを表す新規な化合物は、下記一般式II (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は上で定義した通りである。) を有する化合物を下記一般式III H2N−OR1 (III) (式中、R1は上で定義した通りである。)を有する化合物と反応させることに より得られる。 一般式IIの出発化合物を高沸点不活性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド 、ジメチルアセトアミド、クロロベンゼン又はヘキサメチルリン酸トリアミドに 溶解し、反応が終わるまで一般式IIIのアミン成分と還流する。反応時間は約 1〜15時間であり、使用される出発成分に左右される。 反応性ヒドロキシアミンの場合には、アルコール又はテトラヒドロフランも溶 媒として用いられ、ある種の環境下では反応をオートクレーブで行うことが有利 である。 使用されるヒドロキシルアミンが液体でありかつ十分に高沸点である場合には 、反応は過剰量のアミン中溶媒を追加せずに(例えば、o−ベンジルヒドロキシ ルアミンの場合)任意の窒素雰囲気下で行われる。 ある場合には、反応中に溶媒として作用する反応成分を使用することも可能で ある。 一般式IのXがS又はOを表す生成物は、下記一般式IV (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は上で定義した通りであり、Z は酸素又はイオウを表す。)を有する化合物を下記一般式V R1−Y (V) (式中、R1は上で定義した通りであり、Yはアニオン脱離基、例えば、Cl、 Br、I、メタンスルホン酸基、トリフルオロメタンスルホン酸基、p−トルエ ンスルホン酸基、p−ニトロベンゼンスルホン酸基又はp−ブロモベンゼンスル ホン酸基を表す。)を有するアルキル化剤と反応させることにより得られる。し かしながら、アルキル化剤は、カルボカチオンを転移することができる他の試薬 、例えば、メーヤワイン塩、例えば、トリエチルオキソニウム−テトラフルオロ ホウ酸塩、−リン酸塩又は−ヘキサクロロアンチモン酸塩からなることもできる 。 一般式IVの出発化合物を、一般式Vのアルキル化剤と不活性溶媒、ジメチル アセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、クロロベンゼン又はアセトン中 で反応させる。反応は、通常、室温、しばしば還流温度で行われ、アルキル化剤 の反応性に左右される。反応時間は、約1〜20時間であり、使用される出発物 質に左右される。 本発明のピリダジノピロロイソキノリン(I)は、塩基であり、無機又は有機 酸により常法で所望の生理的に許容しうる酸付加塩に変換することができる。 塩形成に適切な酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ 化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、吉草 酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、ク エン酸、リンゴ酸、安息香酸、パラオキシ安息香酸、パラアミノ安息香酸、フタ ル酸、ケイ皮酸、サリチル酸、アスコルビン酸及びメタンスルホン酸が挙げられ る。実施例 1.5,6−ジヒドロ−2,3−ジメトキシ−9−(O−ベンジル)ヒドロキシルアミ ノピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン塩酸塩 3gのS−メチル化合物、5gのo−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩及び 50mlのトルエンを約5時間還流する。反応が終わった後(TLCでモニターし た)、混合液を冷却し、反応生成物を吸引ろ過する。 これをトルエンで2回洗浄し、CH2Cl2と希NaOH間に分ける。有機相を 水で数回洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させる。残留物を、場合によっては シリカゲルカラム(溶離液CH2Cl2/MeOH=100+10V.V.)で精製し た後、わずかなCH2Cl2に溶解し、エタノールHClを加えることにより塩酸 塩に変換する。収量2.86g(理論値71.5%)。 2.5,6−ジヒドロ−2,3−ジメトキシ−9−(4−ブロモベンジル)メルカプト ピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン 1.28gの5,6−ジヒドロ−2,3−ジメトキシピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ [2,1−a]イソキノリン−9−(10H)チオンを30mlのジメチルアセトアミ ドに懸濁し、室温で3.50gの4−ブロモベンジルブロミドを攪拌しながら加える 。約20分後、赤橙色の透明溶液を生じ、室温で攪拌が続くにつれて橙色の結晶 が沈殿する。混合液を室温で16時間放置し、結晶を吸引ろ過し、塩化メチレン とメタノールの混合液(100+20)に溶解する。この混合液をまず希NaO H、次に水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させる。残留物をCH2 Cl2:MeOH(100+20)から結晶化する。収量5.5g(理論値89.3%) 。 3.5,6−ジヒドロ−2,3,9−トリメトキシピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[ 2,1−a]イソキノリン 50mlのジメチルアセトアミド中6.3gの5,6−ジヒドロ−2,3−ジメトキシピ リダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリンの懸濁液を室温で5ml の新たに蒸留したヨウ化メチルと反応させる。約1時間後、透明溶液が生じる。 これを50℃で更に30時間攪拌し、冷却し、次に沈殿した黄色結晶を吸引ろ過 し、塩化メチレン/メタノール混合液(100+20)に溶解する。これ をまず希NaOH、次にH2Oで洗浄する。有機相を無水Na2SO4で乾燥し、 蒸発濃縮する。残留物をCH2Cl2-MeOH混合液(100+20)に溶解し 、エーテルを加えることにより結晶化する。収量:4.7g(理論値75.6%)m.p. :>270℃。 下記の表は、上記実施例と同じように調製することができる本発明の化合物を 示すものである。 本発明は、新規な9−置換ピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソ キノリン及びこれらの化合物を含む医薬製剤に関する。 本発明は、また、新規なこれらの化合物の使用に関する。 本化合物は、脳の変性及び壊死性疾患を治療するのに有益である。そのような 疾患に罹る危険な状態にある患者の予防的治療も可能である。本化合物の作用は 、組織を介する血液の循環の改善に基づくものではない。従って、本化合物は、 てんかん及びアルツハイマー病の新規な治療、特に脳卒中を起こした又は脳卒中 を起こす危険な状態にある患者の治療に適切である。 本発明は、更に、慢性炎症過程、潰瘍性大腸炎及びクローン病の治療剤及び抗 増殖活性を有する薬剤を調製するための上記化合物の使用に関する。本化合物の 作用は、非選択カチオンチャネル(UCC)の阻害により説明するすることがで きる。 慢性気管支喘息の病理生理学は、炎症細胞の活性化によって仲介される炎症過 程に基づくものである。(BARNES,1987; SEIFERT & SCHULTZ,1991)。 炎症細胞(例えば、好中性顆粒球及び肥満細胞又は持続性細胞系HL−60細 胞又は感作RBL細胞、即ち、γグロブリンEで充填したもの)のレセプター調 節的活性化は、刺激性作動体(例えば、エンドテリン、PAF、ロイコトリエン 、走化性ペプチドfMLP又は感作肥満細胞に対する抗原)の種類に無関係に非 選択カチオンチャネル(UCC)の遮断薬によって阻害される(RINK,1990)。こ れらのチャネルを介して、レセプター仲介細胞活性化の持続に関与する細胞外カ ルシウムが細胞に入る(PUTNEY,1990)。このカルシウム供給が中断される場合に は、炎症細胞の活性化の遮断を生じる。 ジヒドロピリジン又はフェニルアルキルアミン型の慣用のカルシウム拮抗薬は 、UCC或いは炎症過程を阻害しない(WELLSら,1986)。 細胞活性化の測定又はUCC遮断薬によるその阻害の測定として、fura2 充填細胞内の細胞質カルシウムイオン濃度の速度論は、GRYNKIEWICZら(1985) によって記載された方法を用いて蛍光測定的に定量される。この方法は、本発明 の範囲内のUCC遮断薬を検出するための信頼できるスクリーニング法であった 。 いわゆる機能上のサプシガルギン(THAPSIGARGIN)阻害は、非選択カチオンチャ ネルの遮断薬の特異性確認に適切であった。サプシガルギンは、THASTRUPら(Pro c.Natl.Acad.Sci.(USA),87,2466-2470,1990)によって記載された発癌プ ロモーターであり、細胞内IP3感受性Ca2+貯蔵体のCa2+−ATPaseを 選択的に及び不可逆的に阻害する。従って、Ca2+貯蔵体は急速に除去される。 J.PUTNEY(Calcium,11,611-624,1990)に記載されているように、これらの貯 蔵体が除去されると細胞膜内の非選択カチオンチャネルを開放するための生理的 刺激が構成される。この結果、Na2+及びCa2+の細胞内への大量の流入がもた らされる。これらの特性のために、サプシガルギンは非選択カチオンチャネルの 作動薬及びIP3依存性開放の間接促進剤として適切である。 本発明の範囲内の非選択カチオンチャネルのサプシガルギン刺激は、HL60 細胞(ヒト白血病細胞)、海馬及び皮質ニューロン細胞及びRBL細胞(ラット 好塩基性リンパ腫細胞)で巧く行われ、このようにしてこれらのチャネルの具体 的な細胞系において存在が証明された。 細胞質Ca2+濃度([Ca2+1)は、細胞増殖及び腫瘍増殖において重要な 役割を果たしている(L.R.ZACHARSKI,Journal of Medicine 19: 145-177,198 8の概要参照)。特に、イノシトールトリホスフェート(IP3)逐次仲介によるレ セプター活性化で促進された細胞へのCa2+流入は、癌細胞増殖に極めて重要で あると考えられている(U.KIKKAWA & Y.NISHIZUKA,Ann.REV.CELL.BIOL.2: 149-178,1986)。この機序は、転移の形成及び“多剤耐性”においても役割を 果たしている。(L.R.ZACHARSKI,J.MED.19: 145-177,1980による上記文献 の概要参照)。 この仮説は、非選択カチオンチャネル(UCC)の間接促進剤としてのサプシ ガルギンが細胞のCa2+過負荷をもたらすだけでなく極めて効果的な発癌プロモ ーターでもある。(V.THASTRUPら,Proceedings of the NATL.Acad.Sci: (USA )87: 2466-2470,1990)。UCCによるCa2+流入の遮断は、細胞内Caイオン 濃度の標準化、もって、腫瘍増殖等の阻止をもたらす。 慣用のカルシウム拮抗薬は、これらのUCCを阻害しない。驚くべきことに、 本発明の化合物がUCCを介してカルシウムの細胞への流入を阻害することが見 出された。 S.H.MURCHら(Lancet 339:381-385,15.Febr.1992)に示されているように 、エンドテリンIは潰瘍性大腸炎及びクローン病のような炎症性腸疾患に重要な 病理生理学的役割を果たすものである。免疫組織化学法を用いて、粘膜下の領域 のクローン病に罹患した患者及び大腸の上皮固有層の領域に潰瘍性大腸炎を起こ した患者が健常者に比べてエンドテリンIの濃度増大がかなり顕著であることが 示された。エンドテリンの局所的な分泌は上記疾患の実際の原因として見なされ る小梗塞による汎発性逐次虚血による大量血管痙攣を引き起こすと推定される。 エンドテリンの血管痙攣原性有効性は、血管ミオサイトのCa2+過負荷によって 説明される。エンドテリンは主にCa2+のIP3仲介細胞内遊離の引き金になり 、次にジヒドロピリジン非感受性チャネルを介して大量の経膜Ca2+流入が続く 。(M.S.Simonsonら,Clin.Invest.Med.14: 499-507,1991; T.Masakai,J .Cardiovasc.Pharmacol.13:Suppl.5,S1-S4,1989; D.W.Hay,R.J.Phar macol.100: 383-392,1990)。これらのチャネルは、非選択カチオンチャネルで あり、大腸粘膜の細胞に存在するものとして簡潔に記載されている。(Chr.Siem er & H.Goegelein,Europ.J.Physiol.420: 319-328,1992)。 fura2充填ヒト白血病細胞(HL60細胞)のエンドテリン促進活性化は 、機能上のエンドテリン拮抗薬を検出するのに適切なスクリーニングモデルであ った。G.GRYNKIEWICZら(J.Biol.Chem.260:3440-3450,1985)に従って、H L60細胞(浮遊液)の細胞質中の細胞内Ca2+濃度を分光蛍光法でモニターし 、エンドテリンによる細胞活性化の測定として定量することができる。刺激作用 は0.1mMエンドテリンを加えることにより行い、本発明の物質によって用量依存 方法で阻害することができた。 本発明の物質の機能上のエンドテリン拮抗は、非選択カチオンチャネルの遮断 により仲介される。従って、RBL−hm1細胞による機能上のサプシガルギン 拮抗の検出は機能上のエンドテリン拮抗薬に適切なスクリーニング法である。 実験の実施: スクリーニングのために、fura2充填接着性RBL−hm1細胞を、無C a2+インキュベーション培地中で0.1mMサプシガルギンで刺激する。4分後、細 胞外Ca2+を1.5mM濃度に回復させ、fura2蛍光を用いて、非選択カチオ ンチャネルを介して大量の経膜Ca2+流入による細胞質Ca2+濃度の過度の増大 が記録される。 この流入は、非選択カチオンチャネル遮断薬により用量依存方法で単独で阻害 されるべきである。慣用のカルシウム拮抗薬もIP3代謝回転を促進する作動体 の特異的遮断薬もサプシガルギンが間接的に引き金になった経膜Ca2+流入を阻 害することができない。本発明の化合物は、UCCの阻害により区別される。 付着している個々のRBL−hm1細胞の細胞質の蛍光カルシウム測定は、ニ ューロン細胞についてKUDO & OGURA(1986)によって記載されている方法と同じ ように行われる。ZEISS製のAXIOVERT 35蛍光顕微鏡は、ICMS画像処理装置、 コントロールユニットを備えた残光カメラ及び画像増強器DVS 3000からなるHAMA MATSU製の画像装置と連結して用いられる。 細胞質Ca2+濃度の速度論は、細胞活性化がサプシガルギン(0.1μM)によって 促進された後に濃度/時間曲線として連続的に記録される。2つの活性化細胞培 養液の曲線は、10μM試験物質の存在及び不在下に比較される。これらの曲線 のもとでの面積(曲線下面積=AUC)を積分し、細胞活性化の測定として記録 される。試験したUCC遮断薬の阻害能は下記式を用いて求められる。 %H=10μMの試験物質によって促進及び阻害される非選択カチオンチャネルを介 するカルシウム流入の阻害% AUCinh=刺激剤+10μM阻害性試験物質の存在下に記録された曲線下面積 AUC(control)=刺激剤の添加後にのみ記録される曲線下面積 上記説明に関する文献: BARNES P.J.,I.W.RODGER & N.C.THOMSON 喘息の発病、“喘息、基本機序及び臨床治療” ED.P.J.BARNES; ACADEMIC PRESS,LONDON,1988 GRYNKIEWICZ G.,M.POENIE & R.Y.TSIEN 蛍光特性の著しく改良されたCa2+指示薬の新規な生成 J.BIOL.CHEM.260: 3440-3450,1985 HIDE,M.& M.A.BEAVEN ラット肥満細胞(RBL−2H3)系のカルシウム流出 J.BIOL.CHEM.266 15221-15229,1991 KUDO,Y.& A.OGURA 分離した海馬ニューロンにおける細胞内Ca2+濃度のグルタミン酸塩誘導増大 BR.J.PHARMACOL.89: 191-198; 1986 PUTNEY,J.W.,jr. 再調査された容量性カルシウム流入 CELL CALCIUM 11: 611-624,1990 RINK,T.J. レセプター仲介カルシウム流入 FEBS LETT.268: 381-385,1990 SEIFERT,R.& G.SCHULTZ 食細胞のスーパーオキシド形成NADPHオキシダーゼ:多重機序によって調節 された酵素系 REV.PHYSIOL.BIOCHEM.PHARMACOL.,Vol.117,SPRINGER VERL.,1991 WELLS,E.,C.G.JACKSON,S.T.HARPER,J.MANN & R.P.EAOY 霊長類気管支肥満細胞IIの確認、霊長類気管支肥満細胞からのヒスタミン、L TC4及びPGF2a遊離阻害及びラット腹膜肥満細胞との比較 J.IMMUNOL.137: 3941-3945,1986。 測定結果: RBL−hm1細胞におけるサプシガルギン刺激(0.1μMサプシガルギン)後 のUCC阻害%を示す。試験物質の濃度は10-5〜10-6モルである。 機能上の抗炎症有効性は、次の試験によって証明される。 ガラススライドに付着している個々のRBL−2H3細胞(肥満細胞に関連し た腫瘍細胞系)を用いる。 RBL−2H3細胞の培養及び付着は、HIDE & BEAVEN(1991)に記載された方 法で行われる。接着性RBL−2H3細胞を感作するために、これらの細胞を、 ジニトロフェノール−ウシ血清アルブミン複合体(DNP−BSA抗原)に対し て1:2000に希釈した市販のE溶液を用いて室温で2時間インキュベートす る。次に細胞を洗浄する。0.1mlのDNP−BSA溶液(10μg/ml)を添加す ることにより、細胞質Ca2+過負荷によって仲介される大量の免疫的細胞活性化 がある。付着している個々のRBL−2H3細胞の細胞質中のカルシウム蛍光測 定は、本明細書の上でも説明されているニューロン細胞の場合のKUDO & OGURA(1 986)によって記載されている方法と同様に行われる。 これらの実験に用いられる比較は、抗原誘導細胞活性化の約50%阻害を引き 起こす(10μM)クロモグリケートである。 本試験において、上記化合物は上で指定された数値に匹敵する%H値を示す。 驚くべきことに、本発明の物質の抗増殖作用を求めるためにテトラゾリウム分 析を用いる種々のヒト腫瘍細胞系のミクロ培養についての試験により、試験化合 物が比較物質ベラパミルより5〜100倍効力のあることが示された。 試験物質の抗増殖有効性は、MOSMANN(J.IMMUNOL.METH.65: 55-63,1983)、 DENIZOTら(J.IMMUNOL.METH.89: 271-277,1986)及びJ.ELIASONら(INT.J.C ANCER 46: 113-117,1990)によって記載されているMTTテストによって求めた 。(MTT=[3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)2,5−ジフェニルテ トラゾリウムブロミド]、CHEMICON Inc.製、エルセガンド、カリフォルニア州 、米国) この指示薬は、無傷ミトコンドリアを含む生細胞によってのみブルー ホルマザン生成物に代謝される。我々の試験では次のヒト腫瘍細胞系を用いた: A549(肺の腺がん)、A431(外陰の表皮がん)、PC3(前立腺の腺が ん)、SK BR3(乳房の腺がん)、HT29(CXl1)(結腸の腺がん)及び K562(慢性骨髄白血病細胞)。 試験をマイクロタイタープレートで行った。各ウェルは、100μlの細胞浮 遊液(0.2×106細胞/ml)を含有した。使用したインキュベーション培養液は 、10%熱不活化ウシ胎児血清及び50μg/mlのゲンタマイシンを含むRPM1 1640とした。細胞浮遊液を、37℃においてCO2(5%)/空気(95%) 混合物の飽和点の湿度を有する空気中で0、24、48又は72時間インキュベ ートし、可変濃度の抗増殖試験物質の存在及び不在下でインキュベートした。試 験物質をDMSOに溶解した(最終希釈度:0.1%)。次に、10μlのMTT溶 液(3mg/ml)を加え、3時間後0.08NHClを含有する100μlのイソプ ロパノール溶液を加えた。更に1時間後、570nmの光吸収(比較波長630nm )をマイクロプレートリーダーで求めた。光吸収は、生細胞数に直接比例する。 試験物質の半最大阻止濃度は1μg/mlであった。 上記機能上のエンドテリン及びサプシガルギン拮抗薬の血液鎮痙有効性は単離 した血管標品で確認し、ラットから取り出した逆灌流自発搏動性LANDENDORFF心 臓について電磁血流測定(Hugo Sachs Elektronik製の装置、MARCH)によって冠状 灌流を連続的に定量した。この測定装置は、血管痙攣の程度、期間及びパターン を高い精度で記録するために用いられる。灌流は100nMエンドテリン濃度で行 われ、冠状灌流の流れは11ml/分から5ml/分に減少する。灌流の制限により 、本発明の物質によって逆になることができる。fura2充填RBL−hm1 細胞についてサプシガルギン阻害に関する本発明の化合物の効力又はfura2 充填HL60細胞についてエンドテリン阻害の有効性は、Langendorff標品で検 出された試験物質の血液鎮痙有効性と明らかに相関する。このことにより、試験 物質の血液鎮痙エンドテリン拮抗を基礎にして、非選択カチオンチャネルを遮断 すると結論される。 本化合物は、経腸的でも非経口的でも投与される。経口使用に示される投与量 は1投与量あたり活性物質0.1〜500mgの範囲にあり、静脈内使用の場合には 1投与量あたり0.05〜150mgの範囲にある。所望の治療上の投与量は、投与の 適応症及び剤形に左右され、実験的に求められる。 適切な剤形としては、例えば、錠剤、カプセル剤、坐薬、液剤、シロップ剤、 乳剤、エーロゾル剤又は分散性散剤が挙げられる。錠剤は、例えば、活性物質を 既知の賦形剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はラクトースのよ うな不活性希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸のような崩壊剤、デンプン又 はゼラチンのような結合剤、ステアリン酸マグネシウム又はタルクのような滑沢 剤及び/又はカルボキシポリメチレン、カルボキシメチルセルロース、フタル酸 酢酸セルロース又はポリ酢酸ビニルのような徐放性にするための物質と混合する ことにより製造される。錠剤は数層からなることもできる。 上衣錠は、錠剤と同様の方法で製造されたコアを錠剤の剤皮に慣用的に用いら れる物質、例えば、コリドン又はシェラック、アラビアゴム、タルク、二酸化チ タン又は砂糖の剤皮をかけることにより同じように製造される。徐放性にするた めに又は配合禁忌を避けるために、コアは数層からなることもできる。同様に、 剤皮も徐放性にするために数層からなることができ、錠剤に言及された賦形剤が 用いられる。 本発明の活性物質又は活性物質の組合わせを含有するシロップ剤は、更にサッ カリン、シクラメート、グリセロール又は砂糖のような甘味剤及び香味増強剤、 例えば、バニリン又はオレンジエキスのような香料を含有することもできる。ま た、カルボキシメチルセルロースナトリウムのような懸濁補助剤又は粘度付与剤 、脂肪酸アルコールとエチレンオキシドの縮合生成物のような湿潤剤又はパラオ キシ安息香酸塩のような保存剤を含有することもできる。 注射液は、常法で、例えば、パラオキシ安息香酸塩のような保存剤又はエチレ ンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩のような安定剤を加えることにより製造され 、次に注射バイアル又はアンプルに移される。 1種以上の活性物質又は活性物質の組合わせを含有するカプセル剤は、例えば 、活性物質をラクトース又はソルビトールのような不活性担体と混合し、それを ゼラチンカプセルに封入することにより調製される。 適切な坐薬は、例えば、中性脂肪又はポリエチレングリコール又はその誘導体 のようなこのために供給された担体と混合することにより製造される。 式Iの化合物の調製方法は欧州特許出願第190 563号及び同第252 299号に記載 されており、これによって言及される。 医薬製剤の実施例 a)剤皮をかけた錠剤 1錠剤コアは下記の成分を含有する: 調製 ラクトース及びコーンスターチと混合した活性物質を10%ゼラチン水溶液と 1mmメッシュスクリーンを通して製粒し、40℃で乾燥し、1回以上スクリーン に通す。このようにして得られた顆粒をステアリン酸マグネシウムと混合し、圧 縮する。このようにして製造されたコアに砂糖、二酸化チタン、タルク及びアラ ビアゴムの水性懸濁液からなる剤皮を常法で施す。仕上げた糖衣錠をみつろうで つや出しする。 b)錠剤 調製 活性物質とステアリン酸マグネシウムを溶性デンプンの水溶液と製粒し、顆粒 を乾燥し、ラクトースとコーンスターチと密接に混合する。次に、この混合物を 重量210mgの錠剤に圧縮する。 c)カプセル剤 調製 活性物質、ラクトース及びコーンスターチをまずミキサー、次に粉砕機で混合 する。混合物をミキサーに戻し、タルクと十分に混合し、硬ゼラチンカプセルに 機械的に充填する。 d)錠剤 調製 活性物質を賦形剤のいくらかと混合し、溶性デンプンを水に溶解したものと製 粒する。顆粒を乾燥した後、残りの賦形剤を加え、混合物を圧縮して錠剤を形成 する。 e)剤皮をかけた錠剤 調製 活性物質と賦形剤を圧縮して実施例aに記載された錠剤コアを形成し、次に砂 糖、タルク及びアラビアゴムを用いて常法で剤皮を施す。 f)坐薬 調製 活性物質とラクトースを共に混合し、混合物を熔融した坐剤塊に均一に懸濁す る。この懸濁液を冷却した型に注いで重量1.7gの坐薬を形成する。 g)アンプル 調製 活性物質と塩化ナトリウムを2回蒸留水に溶解し、この溶液を無菌条件下でア ンプルに移す。 h)アンプル i)点眼剤 調製 活性物質と保存剤を脱イオン水に溶解し、この溶液をろ過し、100mlバイア ルに移す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロース オットー ドイツ連邦共和国 デー55270 シュヴァ ーベンハイム エルスハイマー シュトラ ーセ 36 (72)発明者 アルンツ ディートリッヒ ドイツ連邦共和国 デー55437 アッペン ハイム ミュールシュトラーセ 7

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式(I)を有する化合物又は酸もしくは複合体形成剤によるその生理的 に許容しうる塩。 [式中、XはO、S又はNHOを表す; R1は下記の意味の1つを有する: a)窒素原子を含有し、更にヘテロ原子として酸素、窒素又はイオウ原子を 任意に含有していてもよい5又は6員複素環; b)C3-7シクロアルキル; c)炭素原子1〜10個又は2〜10個を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は 不飽和アルキル、この基はヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロゲン、NH2、炭 素原子1〜2個を有するNH−アルキル、N,N−ジ(C1-2)アルキルアミノ、 炭素原子2〜4個を有するNH−アシル、C3-7シクロアルキル1又は2個、フ ェノキシ、フェニル1又は2個(このフェニル環又はフェノキシはハロゲン、C F3、C1-4アルキル、C1-2アルコキシ、炭素原子1〜2個を有するNH−アル キル、炭素原子1〜2個を有するN,N−ジアルキル、NH2、炭素原子2〜3 個を有するN−アシル、−OCH2O−、アルキルスルホニルアミノ、フェノキ シ又はベンジルオキシで一又は二置換されていてもよい)、フリル、チエニル、 窒素を含有し、更にヘテロ原子として酸素又はイオウ原子を任意に含有していて もよい5又は6員複素環(この環はC1-4アルキルで任意に置換されていてもよ い)で置換されてもよい; R3、R4及びR5は同一か又は異なってもよく、水素又はC1-4アルキルを表す : R7及びR8は同一か又は異なってもよく、ヒドロキシ;C1-4アルコキシ;又 はC1-4アルキルチオを表す;及び R6及びR9は同一か又は異なってもよく、水素;ヒドロキシ;C1-4アルコキ シ;C1-4アルキルチオを表す;又は 置換基R6、R7、R8及びR9の隣接する2つの置換基は一緒に−O−(CH2)1 または2 −O−を形成し、他の2つの置換基は上で定義した通りである。なお、 上で定義した式IのXR1がSCH3を表す化合物を除く。] 2.XがO、S又はNHOである; R1が下記の意味の1つを有する: a)窒素原子を含有し、更にヘテロ原子として酸素、窒素又はイオウ原子を 任意に含有していてもよい5又は6員複素環; b)C3-7シクロアルキル; c)炭素原子1〜5個又は2〜5個を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽 和アルキル、この基はヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロゲン、NH2、炭素原 子1〜2個を有するNH−アルキル、N,N−ジ(C1-2)アルキルアミノ、炭素 原子2〜4個を有するNH−アシル、C3-7シクロアルキル、フェニル1又は2 個(このフェニル環はハロゲン、CF3、C1-4アルキル、C1-2アルコキシ、炭 素原子1〜2個を有するNH−アルキル、炭素原子1〜2個を有するN,N−ジ アルキル、NH2、炭素原子2〜3個を有するN−アシル、アルキルスルホニル アミノ又はベンジルオキシで一又は二置換されていてもよい)、フリル、チエニ ル、窒素を含有し、更にヘテロ原子として酸素又はイオウ原子を任意に含有して いてもよい5又は6員複素環(この環はC1-4アルキルで任意に置換されていて もよい)で置換されてもよい; R3、R4及びR5が同一か又は異なってもよく、水素又はC1-4アルキルを表す ; R7及びR8が同一か又は異なってもよく、ヒドロキシ;C1-2アルコキシ;又 はC1-4アルキルチオを表す;及び R6及びR9が同一か又は異なってもよく、水素;ヒドロキシ;C1-4アルコキ シ;C1-4アルキルチオを表す;又は 置換基R6、R7、R8及びR9の隣接する2つの置換基は一緒に−O−(CH2)1 または2 −O−を形成し、他の2つの置換基は上で定義した通りである、 請求項1記載の式(I)の化合物又は酸もしくは複合体形成剤によるその生理 的に許容しうる塩。 3.Xが請求項1でのように定義される; R1が下記の意味の1つを有する: a)窒素原子を含有し、更にヘテロ原子として酸素、窒素又はイオウ原子を 任意に含有していてもよい5又は6員複素環; b)C3-7シクロアルキル; c)炭素原子1〜5個又は2〜5個を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は不飽 和アルキル、この基はヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロゲン、NH2、炭素原 子1〜2個を有するNH−アルキル、N,N−ジ(C1-2)アルキルアミノ、炭素 原子2〜4個を有するNH−アシル、C3-7シクロアルキル、フェニル(このフ ェニル環はハロゲン、C1-2アルキル、C1-2アルコキシ、炭素原子1〜2個を有 するNH−アルキル、炭素原子1〜2個を有するN,N−ジアルキル、NH2、 炭素原子2〜3個を有するN−アシル又は(C1又はC2)アルキルスルホニルアミ ノで一又は二置換されていてもよい)、フリル、チエニル、窒素を含有し、更に ヘテロ原子として酸素又はイオウ原子を任意に含有していてもよい5又は6員複 素環(この環はC1-4アルキルで任意に置換されていてもよい)で置換されても よい; R3、R4及びR5が同一か又は異なってもよく、水素又はC1-2アルキルを表す ; R7及びR8が同一か又は異なってもよく、ヒドロキシ;C1-4アルコキシ;又 はC1-4アルキルチオを表す;及び R6及びR9が同一か又は異なってもよく、水素;ヒドロキシ;C1-4アルコキ シ;C1-4アルキルチオを表す、 請求項1又は2記載の式(I)の化合物又は酸もしくは複合体形成剤によるそ の生理的に許容しうる塩。 4.R1がC3-7シクロアルキル、チエニル又は1又は2個の無置換フェニル又は 置換基が請求の範囲1、2又は3でのように定義される置換フェニルで置換され る直鎖又は分枝鎖C1-4アルキルである請求項1、2又は3記載の化合物。 5.R1が(C1-4)アルキルシクロヘキシル、好ましくは−CH2−C611である 請求項4記載の化合物。 6.R1が(C1-4)アルキルフェニル(このフェニル基は無置換であるか又はF、 Cl、CF3、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシで一又は二置換される) である請求項4記載の化合物。 7.R1が下記の基の1つである請求項1、2又は3記載の化合物。 8.R1が下記の基の1つである請求項7記載の化合物。 9.R3、R4、R5、R6及びR9が水素を表し、R7及びR8がC1-4アルコキシを 表すか又はR7及びR8が一緒に−OCH2O−又は−OCH2CH2O−を表す請 求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。 10.R7及びR8がメトキシを表す請求項9記載の化合物。 11.XがO、S又はNHOを表し、R3、R4、R5、R6及びR9が水素であり、 R7及びR8がC1-4アルコキシを表すか又はR7及びR8が一緒に−OCH2O−又 は−OCH2CH2O−を表し、R1−(CH2)1または2CH(C65)2(R13はCF3、C(CH3)3又は−OCH265 であり、yは1又は2である。)を表す請求項1又は2記載の化合物又は酸も しくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる塩。 12.R1 (R13及びyは請求項11でのように定義される。)を表す請求項11記載の化合 物。 13.R7及びR8がメトキシを表す請求項11又は12記載の化合物。 14.R7及びR8がメトキシを表し、R1が下記の意味の1つを有する請求項11記 載の化合物。 15.XがO、S又はNHOを表し、R3、R4、R5、R6及びR9が水素を表 し、R7及びR8がメトキシを表し、R1が下記の意味の1つを有する請求項1又 は2記載の化合物又は酸もしくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる塩 。 16.R1が下記の意味の1つを有する請求項15記載の化合物。 好ましくは 17.XがO、S又はNHOであり、R3、R4、R5、R6及びR9が水素を表し、 R7及びR8がメトキシを表し、R1が下記の意味の1つを有する請求項1又は2 記載の化合物又は酸もしくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる塩。 18.XがSである請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。 19.請求項1〜17のいずれか1項に記載の一般式IのXがNHOである化合物又 は酸もしくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる塩の製造方法であって 、下記一般式II (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は上で定義した通りである。 )を有する化合物を下記一般式III H2N−OR1 III (式中、R1は上で定義した通りである。)を有する化合物と反応させ、この ようにして得られた最終生成物をそれ自体既知の方法でその生理的に許容しうる 塩に任意に変換することを特徴とする方法。 20.請求項1〜18のいずれか1項に記載の一般式IのXがS又はOである化合物 又は酸もしくは複合体形成剤によるその生理的に許容しうる塩の製造方法であっ て、下記一般式IV (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9は上で定義した通りであり、 ZはO又はSである。)を有する化合物を下記一般式V R1−Y (V) (式中、R1は上で定義した通りであり、Yはアニオン脱離基である。)を有 する化合物と反応させ、このようにして得られた最終生成物をそれ自体既知の方 法でその生理的に許容しうる塩に任意に変換することを特徴とする方法。 21.活性物質として下記式(I)を有する化合物又は酸もしくは複合体形成剤に よるその生理的に許容しうる塩1種以上を慣用の賦形剤又は担体と組合わせて含 む医薬製剤。 [式中、XはO、S又はNHOを表す; R1は下記の意味の1つを有する: a)窒素原子を含有し、更にヘテロ原子として酸素、窒素又はイオウ原子を 任意に含有していてもよい5又は6員複素環; b)C3-7シクロアルキル; c)炭素原子1〜10個又は2〜10個を有する直鎖又は分枝鎖、飽和又は 不飽和アルキル、この基はヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロゲン、NH2、炭 素原子1〜2個を有するNH−アルキル、N,N−ジ(C1-2)アルキルアミノ、 炭素原子2〜4個を有するNH−アシル、C3-7シクロアルキル1又は2個、フ ェノキシ、フェニル1又は2個(このフェニル環又はフェノキシはハロゲン、C F3、C1-4アルキル、C1-2アルコキシ、炭素原子1〜2個を有するNH−アル キル、炭素原子1〜2個を有するN,N−ジアルキル、NH2、炭素原子2〜3 個を有するN−アシル、−OCH2O−、アルキルスルホニルアミノ、フェノキ シ又はベンジルオキシで一又は二置換されていてもよい)、フリル、チエニル、 窒素を含有し、更にヘテロ原子として酸素又はイオウ原子を任意に含有していて もよい5又は6員複素環(この環はC1-4アルキルで任意に置換されていてもよ い)で置換されてもよい; R3、R4及びR5は同一か又は異なってもよく、水素又はC1-4アルキルを表す ; R7及びR8は同一か又は異なってもよく、ヒドロキシ;C1-4アルコキシ;又 はC1-4アルキルチオを表す;及び R6及びR9は同一か又は異なってもよく、水素;ヒドロキシ;C1-4アルコキ シ;C1-4アルキルチオを表す;又は 置換基R6、R7、R8及びR9の隣接する2つの置換基は一緒に−O−(CH2)1 または2 −O−を形成し、他の2つの置換基は上で定義した通りである。] 22.請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物を慣用のガレヌス賦形剤及び/ 又は担体と処理して慣用の医薬製剤を製造することを特徴とする請求項21記載の 医薬製剤の調製方法。 23.心臓保護剤、慢性炎症過程を治療する脳保護剤、抗増殖作用のある薬剤又は 潰瘍性大腸炎もしくはクローン病の治療剤を調製するための請求項21で定義され た式Iの化合物の使用。
JP7517153A 1993-12-21 1994-12-14 新規なピリダジノ[4′,5′:3,4]ピロロ[2,1−a]イソキノリン及び医薬製剤を調製するためのその使用 Pending JPH09506881A (ja)

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