JPH09506710A - アナログ式腕時計形無線呼出受信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 アナログ式腕時計の一部としての無線呼出受信器（１０）。受信されたページングメッセージ（２２ａ〜２２ｆ）は個別に制御可能な指針（１６、１８、２０）を備えたアナログ式時計機構を使用して表示される。時計の文字盤（１３）の周縁部もしくはガラス蓋の溝縁を囲んで、ページングメッセージを表示した「Ｃａｌｌ Ｈｏｍｅ」、「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ」等の記号（２２ａ〜２２ｆ）が配置される。ページングメッセージは、通常は時刻を指し示す指針のうちの一つ（２０）を使用して、記号（２２ａ〜２２ｆ）もしくは時計の周縁部のメッセージのうちの一つを指し示すようにすることによって表示される。選択随意な特徴には、受信されたページングメッセージを表示する記号を指し示すのではなく、所定の位置を指し示して、使用者にメッセージが受信されたことを警告するように時計の指針（１６、１８）を使用する方法、およびメッセージが受信されていること、もしくはメッセージが保留されていることを報知するＬＥＤを使用する方法が含まれる。他のアナログ機構、例えば、時計の文字盤の各開口を通して視認可能なディスク（２６）、ドラム（１６０）およびスライド式バー（１９０）を使用して、ページングメッセージに関わる情報を表示することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】 アナログ式腕時計形無線呼出受信機発明の摘要 アナログ式腕時計の一部としての無線呼出受信機。個別に制御可能な指針を備 えたアナログ式時計機構を用いて、受信されたページングメッセージが表示され る。文字盤の周縁部もしくはガラス蓋の溝縁に、「Ｃａｌｌ Ｈｏｍｅ（自宅に 電話せよ）」、「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ（事務所に電話せよ）」等のようなペ ージングメッセージを表す記号が記される。ページングメッセージは、通常は時 刻を示すために使われる指針の一つを用いて、時計の周縁部の記号もしくはメッ セージを指し示すことによって表示される。選択可能な特徴として、指針を用い て、受信されたページングメッセージを表す記号を指し示すのではなく、所定の 位置を指し示して使用者にメッセージが受信されたこともしくはメッセージが保 留されていることを警告することがある。文字盤に設けた個々の開口を通して見 えるディスク、ドラムおよびスライドバーのような別個のアナログ機構を用いて 、ページングメッセージに関する情報を表示することも可能である。これらのア ナログ機構は可動であって、ページングメッセージの受信に応答して選択された 記号が個々の開口を通して見えるようにする。発明の要約 本発明は、時刻を表示すべき複数の指針を備えた慣用のアナログ式時計を含ん だ無線呼出受信機を提供する。文字盤の周縁部もしくはガラス蓋の溝縁には、「 Ｃａｌｌ Ｈｏｍｅ（自宅に電話せよ）」、「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ（事務所 に電話せよ）」等のようなページングメッセージを表す記号がある。ページング メッセージは通常は時刻を表示するために使用される指針のうちの一つを用いて 表示される。ページングメッセージを表示するために、通常は時刻を表示するた めに使用される指針のうちの一つが流用されて、時計の周縁部に記された記号も しくはメッセージの一つを指し示す。選択可能な特徴として、指針を用いて、メ ッセージを表す記号を指し示すのではなく、所定の位置を指し示して使用者に ページングメッセージが受信されたことを警告することがある。別の方法として 、発光ダイオードを用いて、メッセージが受信されたことを報知してもよい。更 に別の方法では、ディスクもしくはドラムのような別個のアナログ機構を用いて 、コード番号もしくは保留中のメッセージの数のような付加的な情報を表示する こともできる。図面の簡単な説明 第１図は本発明のアナログ式腕時計形無線呼出受信機の実施例の平面図である 。 第２図は第１図のアナログ式腕時計形無線呼出受信機のブロック図である。 第３図は第１図のアナログ式腕時計形無線呼出受信機の動作例の状態図である 。 第４図は第３図のうちの「メッセージを受信する」推移過程の流れ図である。 第５図は第３図のうちの「メッセージをクリアする」推移過程の流れ図である 。 第６図は第１図のアナログ式腕時計形無線呼出受信機の別の動作例の状態図で ある。 第７図は第６図のうちの「メッセージを受信する」推移過程の流れ図である。 第８図は第１図のアナログ式腕時計形無線呼出受信機の更に別の動作例の状態 図である。 第９図は第１図のアナログ式腕時計形無線呼出受信機の更に別の動作例の状態 図である。 第１０図は個別の開口を通して見える複数のディスクを備えた本発明のアナロ グ式腕時計形無線呼出受信機の別の実施例の平面図である。 第１１図は開口を通して見えるドラムを備えた本発明のアナログ式腕時計形無 線呼出受信機の更に別の実施例の簡略化した断面図である。 第１２図は円弧に沿って動く指針を備えた本発明のアナログ式腕時計形無線呼 出受信機の更に別の実施例の平面図である。 第１３図は専用の指針を備えた本発明のアナログ式腕時計形無線呼出受信機の 別の実施例の平面図である。 第１４図は開口を通して見える直線状の可動バーを備えた本発明のアナログ式 腕時計形無線呼出受信機の更に別の実施例の簡略化した断面図である。発明の詳細な説明 第１図を参照すると、本発明の第１の好ましい実施態様は、腕時計の本体１２ および文字盤１３を備えたアナログ式腕時計と結合された無線呼出受信機（「ポ ケットベル（ページャ）」）１０を含む。腕時計によく見られるように、ポケッ トベル１０は腕時計本体を使用者の手首に締着するための時計バンド１４を備え る。ポケットベル１０は時針１６、分針１８および秒針２０を備える。ポケット ベル１０はこれら３つの指針を慣用の方法で回転させて現在時刻を表示するよう にする。 本発明によれば、ポケットベル１０は、指針１６、１８もしくは２０のうちの 一つもくしはそれ以上を回転して、ページングメッセージの内容および受信時刻 を表示するようにできる。 文字盤の周縁部もしくはガラス蓋の溝縁上を巡って一定のページングメッセー ジを表す記号２２ａ〜２２ｆが配置される。第１図に示すように、これらのメッ セージには、「Ｃａｌｌ Ｈｏｍｅ（自宅に電話せよ）」２２ａ、「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ（事務所に電話せよ）」２２ｂ、「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」２２ｃ 、「Ｃｏｄｅ（コード番号）」２２ｄ、「Ｅｍａｉｌ（電子メール）」２２ｅお よび「（音声メール）」２２ｆが含まれる。 「Ｃｏｄｅ（コード番号）」は単なる数字である。使用者は各コード番号がも つ意味を予め相手と打ち合わせておく。例えば、「Ｃｏｄｅ ３」は「仕事中の 配偶者に電話せよ」を意味し、また「Ｃｏｄｅ ４」は「学校にいる子供に電話 せよ」を意味するようにできる。 「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」は、使用者が掛けるべき電話番号のような数字列を ポケットベル１０が受信したことを意味する。数字列を表示する方法については 後述する。 第１図のポケットベル１０の実施例では、メッセージが綴ってあるが、別の方 法としてメッセージを表すアイコンが使用されてもよい。 ポケットベル１０は、指針２０が対応する記号２２ａ〜２２ｆを指し示すよう にしてページングメッセージの内容を表示する。ページングメッセージの内容を 指し示すために秒針２０が用いられている間に、時針１６および分針１８は時刻 を表示し続ける。別の方法として、ページングメッセージを指し示すために、３ つの指針全部が併用されたり、あるいは指針のうちの２つが併用されてもよい。 ポケットベル１０は、発光ダイオード（「ＬＥＤ」）２４のような「メッセー ジ受信」報知器も備えて、ページングメッセージが表示される準備ができている ことを使用者に報せる。 刻み目付きの回転竜頭心棒３０によって、使用者はポケットベル１０が表示す べき現在時刻を設定することができる。竜頭心棒と一体化した押しボタン３２を 用いて、使用者はポケットベル１０が表示する情報の種類を制御できる。 後ほど詳述するように、ポケットベル１０はディスク２６を更に備え、開口を 通して数字が見えるように回転するようにしてもよい。ディスクは、月日、メモ リにあるページングメッセージの数、もしくはコード化メッセージを示すために 用いられてもよい。 さて、第２図を参照すると、本発明によるポケットベル１０は、実時間クロッ ク４０、竜頭心棒３０、関連プログラムおよび一時メモリ３６付きの中央処理ユ ニット（ＣＰＵ）４２、モータ制御回路４４、ステップモータ４６、および指針 ４８を備える。ステップモータは指針を相互に独立して動かし配置することがで き、指針間にはなんらの機械的関連性もない。したがって、例えば、分針１８は 文字盤の全周を回転させられても、それに対応して時針１６が文字盤１３の周囲 の１／１２の道程を運動することはない。 通常の操作では、ＣＰＵ４２は実時間クロック４０から現在時刻を読み出し、 モータ制御回路４４に指針４８を動かして現在時刻を表示するようにコマンドを 送る。使用者は竜頭心棒３０を回転させて、表示される時刻を設定できる。 ＣＰＵ４２はこの竜頭心棒３０の回転を検出し、回転を対応する時間の変化に変 換して、指針４８で表示させ、実時間クロック４０に保持させる。 無線呼出受信器５０は、アンテナ５２を用いて、無線呼出送信局（図示せず） からページングメッセージを受信し、ＣＰＵ４２にメッセージの内容を供給する 。 ボタン３２によって、後ほど更に詳しく述べるように、使用者はメッセージを 表示したり、メッセージをメモリ３６からクリアできる。 第３図は、本発明によるポケットベルの動作を表す状態図である。５つの状態 が示してある。ポケットベルは「現在時刻を表示する」状態７０からスタートす る。この状態では、ポケットベルはメモリ３６にメッセージを保存しておらず、 指針４８は現在時刻を表示する。ポケットベルがメッセージを受信すると、ＣＰ Ｕ４２は「メッセージを受信する」推移過程７２ａ〜７２ｃを実行する。 ここで第４図を参照すると、「メッセージを受信する」推移過程７２ａ〜７２ ｃの流れ図が示してあり、無線呼出受信器５０は、ステップ９０として、ページ ングメッセージを受信し、それをＣＰＵ４２に供給する。ＣＰＵ４２は、ステッ プ９２および９４として、メモリ３６にメッセージの内容およびそれが受信され た時刻を記憶させ、秒針２０を動かして、メッセージの内容に対応する記号２２ ａ〜２２ｆを指し示すようにする。現在表示中のメッセージがメモリ３６に記憶 されている唯一のページングメッセージなら、ステップ９６の判断によって、ス テップ９８として、「現在時刻およびメッセージ内容を表示する」状態７４（第 ３図）に入る。この推移過程は第３図に線７２ａとして示してある。付加的には 、「メッセージを受信する」推移過程の一部として、ポケットベル１０はビープ 音を発したり、振動して使用者に新メッセージの警告を行ってもよい。 「現在時刻およびメッセージ内容を表示する」状態７４では、時針１６および 分針１８は現在時刻を表示するが、秒針は最後に受信されたメッセージの内容を 指し示す。例えば、最後に受信されたメッセージが「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ（ 事務所に電話せよ）」であれば、第１図に示すように、秒針２０は文字盤１３の 周縁部の「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ（事務所に電話せよ）」記号２２ｂを指し示 す。 受信されたメッセージの内容が「Ｃｏｄｅ（コード番号）」メッセージであれ ば、ポケットベル１０は数字ディスク２６を回転させて開口からコード化メッセ ージの数字が見えるようにする。例えば、ポケットベルは秒針２０を「Ｃｏｄｅ （コード番号）」記号２２ｄに指向し、かつ数字ディスク２６を回転させて数字 「７」が見えるようにして、「Ｃｏｄｅ ７」メッセージの内容を表示する。 受信されたメッセージが「数字」列であれば、ポケットベル１０は秒針２０を 「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」記号２２ｃに指向する。数字列を表示する方法につい ては後述する。 再び第３図の状態図を参照されたい。ポケットベル１０が「現在時刻およびメ ッセージ内容を表示する」状態７４にある場合には、使用者がボタン３２（第１ 図）を押圧することに応答して、線７８ａで示すように、ポケットベルは「メッ セージ内容および受信時刻を表示する」状態８０に入る。この状態では、秒針２ ０は文字盤１３の周縁部上の対応する記号２２ａ〜２２ｄを指し示して、受信さ れたメッセージの内容を表示し続ける。ポケットベルは時針１６および分針１８ を動かして、ポケットベルがメッセージを受信した時刻を表示するようにする。 使用者がボタン３２を解放すると、線８４ａで示すように、ポケットベルは「現 在時刻およびメッセージ内容を表示する」状態７４に復帰する。 受信されたメッセージが「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」メッセージであれば、「メ ッセージ内容および受信時刻を表示する」状態８０はやや異なる動作をする。ボ タン３２を押圧すると、ポケットベル１０は数字列の最初の数字に向けて秒針２ ０を動かす。その後で、規定の時間、例えば３秒ごとに、ポケットベルは数字列 中の次の数字に向けて秒針を動かす。数字列の全部の数字が表示され終わるまで これが続く。その後で、ポケットベルは「現在時刻およびメッセージ内容を表示 する」状態７４に復帰する。 ポケットベル１０は、既にメモリ３６にメッセージを記憶している場合に、第 ２のページングメッセージを受信できる。一度に唯一のメッセージしか表示でき ないから、ポケットベル１０が表示すべきメッセージを少なくとももう一つもっ ていることを表示するために、文字盤１３上のＬＥＤ報知器２４が用いられる。 再び第３図を参照するが、一つのメッセージを既に受信している状態で、ポケ ットベルが第２のメッセージを受信すれば、「メッセージを受信する」推移過程 ７２ｂを通って、ポケットベルは「現在時刻およびメッセージ内容を表示する」 状態７４から出て「現在時刻、メッセージ内容およびＬＥＤを表示する」状態７ ６に入る。 「メッセージを受信する」推移過程７２ｂでは、既に説明したように、ポケッ トベル１０はメッセージを受信し、記憶し、表示する。しかし、ステップ９６（ 第４図）で、ポケットベルは複数のメッセージがメモリ３６に現在記憶されてい るか否かを判断し、ステップ１００としてＬＥＤ報知器２４を作動させ、ステッ プ１０２として「現在時刻、メッセージ内容およびＬＥＤを表示する」状態７ ６に入る。 「現在時刻、メッセージ内容およびＬＥＤを表示する」状態７６は「現在時刻 およびメッセージ内容を表示する」状態７４と類似であって、ＬＥＤ報知器２４ が作動されることのみが異なる。この状態の間に、使用者がボタン３２を押圧す ることによって、線７８ｂで示すように、最も新しく受信されたメッセージの内 容および受信時間を表示できる。その結果、ポケットベルは「メッセージ内容、 受信時刻およびＬＥＤを表示する」状態８２に入る。 「メッセージ内容、受信時刻およびＬＥＤを表示する」状態８２ではポケット ベル１０は、既に説明したように、秒針２０でメッセージの内容を表示し、「Ｃ ｏｄｅ（コード番号）」メッセージについては数字ディスク２６を用いてコード 番号の数を表示する。他の指針はポケットベルがメッセージを受信した時刻を表 示する。少なくとももう一つのメッセージがメモリ３６に記憶されていることを 表示するためには、ＬＥＤ報知器２４が作動される。使用者がボタン３２を解放 すると、ポケットベル１０は「現在時刻、メッセージ内容およびＬＥＤを表示す る」状態７６に復帰する。 「メッセージ内容、受信時刻およびＬＥＤを表示する」状態８２は、「メッセ ージ内容および受信時刻を表示する」状態８０について説明したものと同様の方 法で、「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」メッセージの数字列を表示する。 ポケットベル１０が「現在時刻、メッセージ内容およびＬＥＤを表示する」状 態７６に在る間にメッセージを受信すれば、そのメッセージは受信され、記憶さ れ、その内容は秒針２０で表示され、同じ状態７６に再び入る。これは第３図に 推移過程７２ｃとして示してある。 使用者は受信されたメッセージをメモリ３６から消去できる。実際問題として 、この最初に説明するポケットベル１０の動作に関しては、最も新しく受信され たメッセージ以外のメッセージを見るためには、使用者はメッセージを消去しな ければならない。ここで第５図を参照するが、使用者はボタン３２を所定の長時 間、例えば２秒間、押圧する。ボタンが押し下げられている間、既に状態８０お よび８２に関して説明したように、ポケットベル１０はメッセージの内容および 受信時刻を表示する。所定の時間に近づくとポケットベルはビープ音を発して、 メッ セージが消去されようとしていることを報知する。所定の時間に達した後、ステ ップ１０４としてメッセージは消去される。メモリ３６にメッセージが残ってい ない場合には、ステップ１０６で判断されて、第３図の線８６ａで示すように、 ポケットベル１０は「現在時刻を表示する」状態７０に入る。 もう一つ別のメッセージがメモリ３６に残っている場合には、ポケットベル１ ０は、ステップ１１０として、文字盤１３上の対応する記号２２ａ〜２２ｄに秒 針２０を指向し、時針１６および分針１８を用いて現在時刻を表示する。ただ一 つのメッセージしかメモリ３６に残っていない場合には、ステップ１１２で判断 されて、第３図の線８６ｂで示すように、ポケットベルは「現在時刻およびメッ セージ内容を表示する」状態７４に入る。そうでない場合には、ポケットベルは ＬＥＤ２４を作動させ、第３図の線８６ｃで示すように、「現在時刻、メッセー ジ内容およびＬＥＤを表示する」状態７６に入る。 上述の説明において、ＬＥＤ報知器２４は使用者に複数のメッセージがメモリ ３６に記憶されているか否かを報知するものとして説明した。月日およびコード メッセージを表示するために用いられた数字ディスク２６に類似の第２の数字デ ィスクが用いられて、メモリ３６に記憶されているメッセージの数を表示するよ うにしてもよい。このディスクは新メッセージが受信されるごとに表示数を１つ だけ増すように回転されることになろう。同様に、メッセージが消去されるごと に表示数を１つだけ減らすように回転されることになろう。 さて、第６図を参照すると、本発明によるポケットベル１０の別の動作例が示 してある。「時刻を表示する」状態１２０では、時計の指針４８は現在時刻を表 示する。ポケットベル１０がメッセージを受信すると、ポケットベルは「メッセ ージを受信する」推移過程１２２を実行する。 今度は第７図を参照すると、「メッセージを受信する」推移過程１２２のブロ ック図が示してあり、ポケットベル１０は、ステップ１４０として、メッセージ を受信する。ポケットベルはステップ１４２としてメッセージを記憶し、ステッ プ１４４として、ディスク２８の数字を増し、メモリ３６に記憶されているメッ セージの数を表すようにする。その後で、ポケットベルはステップ１４６として 「時刻を表示する」状態１２０に復帰する。 再び第６図を参照するが、使用者がボタン３２を押圧すると、「メッセージを 表示する」状態１２４が始まる。この状態では、秒針２０は文字盤１３の周縁部 上の対応する記号２２ａ〜２２ｆを指し示すことによって、メッセージの内容に 示す。時針１６および分針１８は、ポケットベルがメッセージを受信した時刻を 表示する。使用者がボタン３２を解放すると、ポケットベル１０は「時刻を表示 する」状態１２０に復帰する。 「Ｃｏｄｅ（コード番号）」メッセージを表示するためには、秒針２０が「Ｃ ｏｄｅ（コード番号）」記号２２ｄを指し示すこととコード番号に対応する文字 盤１３上の数字を指し示すこととを周期的に交互に反復してもよい。 代替方法として、コード番号メッセージが表示される際に、ポケットベル１０ はＬＥＤ２４を作動させ、秒針がコード番号を指していることを示すようにして もよい。この代替方法では、「Ｃｏｄｅ（コード番号）」記号２２ｅは不要にな るか、もしくは好ましくはＬＥＤ２４が「Ｃｏｄｅ」記号に隣接して配置される ことになろう。 別の代替方法として、「メッセージを表示する」状態１２４にあるときに、ポ ケットベル１０が数字ディスク２６を回転させて、コード番号を表すようにして もよい。 メッセージが「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」メッセージであれば、「メッセージを 表示する」状態１２４は「メッセージ内容および受信時刻を表示する」状態８０ （第３図）について既に説明したように作動する。ボタン３２の押圧に応じて、 ポケットベル１０は数字列の最初の数字に向けて秒針２０を動かす。その後で、 規定の時間で、例えば３秒ごとに、数字列中の次の数字に秒針を移動させる。こ のプロセスは数字列の全部の数字が表示され終わるまで続く。それが終わると、 ポケットベルは「現在時刻を表示する」状態１２０に復帰する。 最も新しく受信されたメッセージは、既に説明したように、所定の時間にわた ってボタン３２を押圧することによって消去できる。メッセージが消去されると 、数字ディスク２６は開口を通して見える数字が１つだけ減るように回転させら れる。その後で、ポケットベル１０は「現在時刻を表示する」状態１２０に入る 。 第８図には別の状態図が示してある。第８図に示すように、「時刻を表示する 」 状態１５０では、ポケットベルの指針４０は現在時刻を表示する。 ポケットベル１０がメッセージを受信すると、ポケットベルは「メッセージを 受信する」推移過程１５２を実行する。この推移過程は好ましくは第７図を参照 して説明したように起こる。 使用者がボタン２を押圧すると、「メッセージを表示する」状態１５６が始ま る。この状態では、文字盤１３の周縁部の対応する記号化メッセージ２２ａ〜２ ２ｄを秒針２０が指し示すことによって、メッセージの内容を示す。「Ｃｏｄｅ （コード番号）」および「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」メッセージを表示する方法は 、既に説明したとおりである。しかし、数字ディスク２６がメッセージ数を表示 するために用いられる場合には、「Ｃｏｄｅ（コード番号）」メッセージは数字 ディスク２６を用いないで表示されなければならない。使用者がボタン３２を再 び押圧すると、ポケットベル１０は「時刻を表示する」状態１５０に復帰する。 第８図の状態図に示した動作によると、使用者はメモリ３６にある他のメッセ ージを表示する場合に、それ以降に受信されたメッセージ全部を先に消去する必 要はない。「メッセージを表示する」状態１５６にある間に、使用者は所定の時 間、例えば２秒間ボタン３２を押圧する。それに応答して、ポケットベル１０は 以前のメッセージの内容および受信時刻を表示する。第２のディスク２８は減数 して表示中のメッセージの番号を示す。 使用者が所定の時間よりも短い時間だけボタン３２を押圧すると、ポケットベ ル１０は「時刻を表示する」状態１５０に復帰する。メッセージを表示する状態 １５６で複数のメッセージが確認されれば、第２のディスクはリセットされて、 メモリ３６に記憶されているメッセージの合計数を示すようになる。 メッセージを表示する状態１５６で第２のボタン（図示せず）を用いて、現在 表示されているメッセージを消去するようにしてもよい。しかし、ポケットベル によって旧いメッセージが自動的に消去される限りは、このような能力は必須で はない。例えば、一定限度のメッセージが受信されると、新たに受信されるメッ セージのための余裕を作るために最も旧いメッセージが消去されるようにしても よい。 別の方法として、メッセージは、所定の日数にわたって記憶された後に、消去 されてもよい。 第９図は本発明によるポケットベル１０の別の代替方法を示す。「時刻を表示 する」状態１５０では、ポケットベル１０は指針４０を用いて現在時刻を表示す る。 ポケットベル１０がメッセージを受信すると、ポケットベルは「メッセージを 受信する」推移過程１５２ａを経由して「メッセージを表示する」状態１５４に 入る。「メッセージを受信する」推移過程は第４図に示したものと概ね同一であ る。すなわち、ポケットベルはメッセージを受信し、それをメモリ３６に記憶し 、かつ文字盤１３の周縁部の対応する記号２２ａ〜２２ｆに向けて秒針２０を移 動させる。しかし、ポケットベルは時針１６および分針１８を用いて現在時刻を 継続して表示するのではなく、むしろ文字盤１３の頂上部にある時刻表示数字「 １２」までこれらの指針を移動させる。混乱を避けるために特に記すが、第１図 に示すように、標準記号２２ａ〜２２ｆのうちで時刻表示数字「１２」の真上に 配置されているものはない。 時針１６および分針１８は他の位置を指してもよいし、あるいは現在時刻を継 続して表示してもよいが、これらの指針を時刻表示数字「１２」に移動させるこ とは、使用者が一瞥してメッセージが受信されたことに気づく場所に指針を配置 することである。 「Ｃｏｄｅ（コード番号）」メッセージの場合には、ポケットベル１０は秒針 ２０を移動させて対応する記号２２ｅを指し示すようにし、かつディスク２６を 動かして適切な数字を見えるようにする。例えば、「Ｃｏｄｅ ７（コード番号 ７）」メッセージが受信されると、ポケットベル１０は時針１６および分針１８ を移動させて文字盤の時刻表示数字「１２」を指し示すようにする。ポケットベ ルは更に秒針２０を移動させて「Ｃｏｄｅ（コード番号）」記号２２ｅを指し示 すようし、かつディスク２６を回転させて開口を通して数字「７」が見えるよう にする。 「Ｃｏｄｅ（コード番号）」を表示するためにディスク２６を使う代わりに、 ポケットベルは分針１８を動かして文字盤１３上の適当な時刻表示数字を指し示 すようにしてもよい。「Ｃｏｄｅ ７（コード番号）」という同じ例示メッセー ジを用いて、ポケットベル１０は時針１６を動かして時刻表示数字１２を指し示 すようにし、分針１８を動かして時刻表示数字「７」を指し示すようし、かつ秒 針２０を動かして「Ｃｏｄｅ（コード番号）」記号２２ｅを指し示すようにする 。 「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」メッセージの場合には、ポケットベル１０は時針１ ６および分針１８を移動させて文字盤上の時刻表示数字「１２」を指すようにし 、かつ秒針２０を移動させて「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」記号２２ｃを指すように する。数字列中の数字は後述のようにして表示される。 好ましくは、「メッセージを受信する」推移過程１５２ａ〜１５２ｂの一部と して、ポケットベル１０は更にビープ音を発して新たに受信されたメッセージに 対する使用者の注意を喚起する。 随意であるが、他のメッセージが表示に備えて待機していることをＬＥＤ２４ が報知してもよい。 「メッセージを表示する」状態１５４では、ポケットベル１０は指針１６、１ ８、２０を「メッセージを受信する」推移過程１５２ａで指向させていた位置に 継続して指向させる。 メッセージが受信されていることに使用者が気付くと、使用者は受信時刻を知 ろうとしてボタン３２を押圧する。それに応答して、ポケットベル１０は時針１ ６および分針１８を移動させてポケットベルがメッセージを受信した時刻を表示 するようにする。使用者がボタンを解放すると、ポケットベルは「メッセージを 表示する」状態１５４に復帰する。 メッセージが「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」なら、ポケットベル１０は数字列の最 初の数字に向けて秒針２０を移動させる。次に、ポケットベルは規定の時間で、 例えば３秒ごとに秒針を数字列中の次の数字に向けて移動させる。数字列中の全 ての数字が表示されるまでこれが続く。使用者が数字列中の次の数字を見るため に３秒も待ちたくないときには、ボタンを押圧すれば、ポケットベルは数字列中 の次の数字を表示させる。 数字列中の全ての数字が表示された後、ポケットベルは「メッセージを表示す る」状態１５４に復帰する。 線１５２ｂで示すように、ポケットベルが「メッセージを表示する」状態１５ ４にあるときでも、後続のメッセージは受信できる。新メッセージは、「メッセ ージを受信する」推移過程１５２ａを参照して既に説明したように、受信され、 記憶され、表示される。「メッセージを表示する」状態が再開され、新たに受信 されたメッセージが表示される。 最も新しく受信されたメッセージは、既に説明したように、ボタン３２を所定 の長時間にわたって押圧することによって消去される。メモリ３６にメッセージ が残っていない場合は、ポケットベル１０は「時刻を表示する」状態１５０に入 る。そうでない場合は、次のメッセージが表示され、ポケットベル１０は「メッ セージを表示する」状態１５４に入る。 ここまでは、時針１６、分針１８、秒針２０のような一般に時計に備わってい る指針と数字ディスク２６とを使用する方法に関して本発明を説明した。本発明 の実施態様はこれに限定されるものではない。アナログ式時計の外観を損なわな いで、開口背後の特別なディスク、指針、ドラム、スライド式バー、その他のデ バイスを用いて、ページングメッセージを表示することも可能である。 更には、ページングメッセージ情報を表示するために専用の別種の指針等を用 いて、一層多くの情報を同時に表示するようにもできる。 例えば、別の回転ディスク２６を備えることによって、ポケットベル１０は「 Ｃｏｄｅ（コード番号）」メッセージおよびメッセージ数の両者を表示すること ができる。第３の回転ディスクを用いれば、ポケットベルはメッセージを受信し た日付けも表示できる。 第１０図は更に別の実施例である。第１０図で分かるように、本発明によるポ ケットベル１０′は、第１図のポケットベルに関連して説明した要素を含んでな る。しかし、第１図に示したような単一の数字ディスク２６とは異なり、第１０ 図のポケットベルは複数の個別に回転できるディスク２６′が開口から見えるよ うになっている。 これらのディスク２６′は数字列の全部の数字を同時に表示するように回転で きる。例えば、第１０図に示すように、１０個のディスクを用いて局番を含む電 話番号の表示が可能になる。 更に、ディスクの利用可能な表面は０から９までの数字で埋め尽くされるわけ ではないから、ディスク表面には選択された文字および余白が配置され、「Ｈｏ ｍｅ（自宅）」、「Ｏｆｆｉｃｅ（事務所）」、「Ｅｍａｉｌ（電子メール）」 および「Ｖｍａｉｌ（音声メール）」といった標準メッセージの表示も可能であ る。「Ｃｏｄｅ」およびコード番号を表示することによって、コード化メッセー ジの表示も可能である。 これらのディスク２６′は、月日もしくは他の時間帯の時刻のような時刻情報 のディジタル表示にも用いられる。 第１１図を参照するが、回転ディスクの代わりにドラム１６０を用いることも できる。ドラムの回転軸は文字盤１３に平行である。文字盤の開口１６４はドラ ムの上部を使用者に見えるようにする。モータ４６はＣＰＵ４２によって制御さ れ、ドラムを回転させてドラムの選択された部分が開口を通して見えるようにす る。 ドラム１６０はディスク２６、２６′について既に説明した方法と同じ方法で 使用されてよい。更に、複数のドラムを使用して多種類の情報を同時に表示する ようにしてもよい。 第１２図を参照するが、付加的な専用のポインタを使用して、ページングメッ セージを表示することもできる。第１のポインタ１７０の周囲には例示的なアイ コンがあり、先述した標準メッセージ、すなわち、「Ｃａｌｌ Ｈｏｍｅ（自宅 に電話せよ）」、「Ｃａｌｌ Ｏｆｆｉｃｅ（事務所に電話せよ）」、「（Ｖｏ ｉｃｅｍａｉｌ（音声メール）」、「Ｎｕｍｂｅｒ（番号）」、「Ｃｏｄｅ（コ ード番号）」および「Ｅｍａｉｌ（電子メール）」を表す。ポケットベル１０″ は受信されたメッセージの内容を表示するように、ポインタ１７０を適当なアイ コンに向けて回転させる。 第２のポインタ１７２を用いて、メモリ３６に保存されているページングメッ セージの数を表示する。このポインタで分かるように、ポインタは全周を回転す る必要はない。 付加的な専用ポインタは時針１６、分針１８および秒針２０と異なる回転軸を 有する必要はない。第１３図に示すように、専用ポインタ１８０を用いて、文字 盤１３の周縁部を囲む標準ページングメッセージ記号２２ａ〜２２ｆを指し示す ようにする。表示すべきメッセージが無いときには、専用指針１８０はメッセー ジ記号の無い任意の場所、例えば、時刻表示数字「１２」を指し示せばよい。 第１４図を参照するが、更に別の実施態様として、数字を表記したスライド式 バー１９０を用いてページング情報を表示することもできる。スライド式バーは 縦方向に可動であり、表記された数字を選択して文字盤１３の開口１９２を通し て見えるようにする。 スライド式バー１９０を指針、ディスクおよびドラムと同様に使用して、ペー ジング情報を表示できる。 前述の明細書に使用した用語および表現は説明のために用いたものであって、 限定するためではなく、かつこのような用語および表現の使用によって呈示もし くは開示した特徴もしくはその一部と同等な特徴を除外する意図もなく、本発明 の範囲は次に述べる請求の範囲によってのみ定められ限定されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディミトリアディス，ディミトリ アメリカ合衆国 97034 オレゴン州レイ ク オスウェゴ，ワン ジェファーソン パークウェイ ナンバー ７ (72)発明者 ガスキル，ガロルド ビー. アメリカ合衆国 97062 オレゴン州ツァ ラティン，エス．ダブリュ．モートク ド ライブ 10285 【要約の続き】 ディスク（２６）、ドラム（１６０）およびスライド式 バー（１９０）を使用して、ページングメッセージに関 わる情報を表示することもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．記号を表記された本体および時刻を表示するための複数の指針を備えたア ナログ式時計機構を用いてページングメッセージを表示する方法であって、 （ａ）ページングメッセージを受信するステップ、および （ｂ）ページングメッセージを表示するために前記記号の一つを指し示す ように前記指針を移動させるステップ、 を含んで構成される方法。 ２．少なくとも一つの前記指針を時刻を表示する記号に向けて移動させてメッ セージの受信時刻を表示するステップを更に含む請求項１記載の方法。 ３．メッセージの受信時刻を表示するステップが時刻を表示する記号に向けて 複数の前記指針を移動させる請求項２記載の方法。 ４．第２のメッセージを受信するステップおよびメッセージ受信表示器を作動 させるステップを更に含む請求項１記載の方法。 ５．複数の指針および複数の記号を付したディスクを備えたアナログ式時計機 構を含む装置を用いてページングメッセージを表示する方法であって、 （ａ）ページングメッセージを受信するステップ、 （ｂ）前記ディスク上の記号が受信されたメッセージを表示するように前 記ディスクを動かすステップ、および （ｃ）メッセージが受信されたことを報知するために前記指針の一つを移 動させるステップ、 を含んで構成される方法。 ６．請求項５記載の方法において、前記アナログ式時計機構は開口を有する文 字盤および文字盤の後方に配置された前記ディスクを備え、かつディスクを動か すステップは前記記号が前記開口に隣接するように前記ディスクを動かすステッ プを含む方法。 ７．ページングメッセージを表示するための装置であって、 （ａ）ページングメッセージを受信する適合された無線呼出受信器 （ｂ）選択された方向に個別に回転されるように適合され、時刻を表示す るために使用できる複数の指針 （ｃ）前記装置上の選択可能な方向のうちの一方向に配置されたページン グメッセージを表示する記号、および （ｄ）前記無線呼出受信器に応答して、前記無線呼出受信器からページン グメッセージを取得するための手段であり、かつ前記メッセージを 取得したことに応答して、前記メッセージを表示する前記記号を指 し示すように前記指針のうちの第１の指針を回転させるための手段 である制御手段、 を含んで構成される装置。 ８．受信されたメッセージの受信時刻を表示するために、前記制御手段が前記 指針のうちの第２の指針を回転させる請求項７記載の装置。 ９．受信されたメッセージの受信時刻を表示するために、前記制御手段が前記 指針のうちの第３の指針を回転させる請求項８記載の装置。 １０．請求項７記載の装置であって、ページングメッセージを表示する記号を 表記された表面、および前記表面が移動されて前記表面上の記号が所定の位置に 移動できるよう前記表面に配置された記号を更に含んで構成され、かつ前記制御 手段が無線呼出受信器からの前記ページングメッセージを取得したことに応答し て、前記記号が所定の位置に来るように前記表面を移動させる装置。 １１．前記装置が時計文字盤を含み、かつ前記表面が時計文字盤に平行に配列 されたディクスである、請求項１０記載の装置。 １２．前記時計文字盤が表示面内に開口を備え、前記ディスクが前記時計文字 盤の背後に配置され、かつ前記所定に位置が前記開口に隣接する、請求項１１記 載の装置。 １３．前記装置が時計文字盤を含み、かつ前記表面は軸回りに回転可能なドラ ムであって、前記ドラムの軸が前記時計文字盤に平行であるように前記ドラムが 配列される、請求項１０記載の装置。 １４．前記時計文字盤が表示面内に開口を備え、前記ドラムが前記時計文字盤 の背後に配置され、かつ前記所定の位置が前記開口に隣接する、請求項１３記載 の装置。 １５．前記装置が時計文字盤を含み、かつ前記表面は縦軸沿いに可動な延伸棒 材であって、前記棒材の縦軸が前記時計文字盤に平行であるように前記棒材が配 列される、請求項１０記載の装置。 １６．前記時計文字盤が表示面内に開口を備え、前記棒材が前記時計文字盤の 背後に配置され、かつ前記所定の位置が前記開口に隣接する、請求項１５記載の 装置。