JPH09506675A - 使用済み触媒の回収 - Google Patents
使用済み触媒の回収Info
- Publication number
- JPH09506675A JPH09506675A JP51692295A JP51692295A JPH09506675A JP H09506675 A JPH09506675 A JP H09506675A JP 51692295 A JP51692295 A JP 51692295A JP 51692295 A JP51692295 A JP 51692295A JP H09506675 A JPH09506675 A JP H09506675A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tantalum
- niobium
- aqueous solution
- aqueous
- phase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G35/00—Compounds of tantalum
- C01G35/003—Preparation involving a liquid-liquid extraction, an adsorption or an ion-exchange
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J27/00—Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
- B01J27/28—Regeneration or reactivation
- B01J27/32—Regeneration or reactivation of catalysts comprising compounds of halogens
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J38/00—Regeneration or reactivation of catalysts, in general
- B01J38/48—Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J38/00—Regeneration or reactivation of catalysts, in general
- B01J38/48—Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended
- B01J38/50—Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended using organic liquids
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J38/00—Regeneration or reactivation of catalysts, in general
- B01J38/48—Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended
- B01J38/60—Liquid treating or treating in liquid phase, e.g. dissolved or suspended using acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G33/00—Compounds of niobium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G33/00—Compounds of niobium
- C01G33/003—Preparation involving a liquid-liquid extraction, an adsorption or an ion-exchange
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G35/00—Compounds of tantalum
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B34/00—Obtaining refractory metals
- C22B34/20—Obtaining niobium, tantalum or vanadium
- C22B34/24—Obtaining niobium or tantalum
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01P—INDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
- C01P2006/00—Physical properties of inorganic compounds
- C01P2006/80—Compositional purity
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/584—Recycling of catalysts
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
慣用のフッ素化工程からの使用済み触媒を商業的に有用なタンタルまたはニオブ酸化物、例えばTa(OH)5、Ta2O5、Nb(OH)5またはNb2O5に変換するための方法を開示している。この方法は、広く、使用済み触媒を水または水性フッ化水素酸溶液に溶解し、未溶解の残留物を分離して廃棄し、適切な溶媒、例えばメチルイソブチルケトン(MIBK)を用いて水性溶液を抽出し、そして有用なタンタルまたはニオブの酸化物の生成物を得ることに関する。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の名称
使用済み触媒の回収
発明の分野
本発明は、フッ化水素(HF)を水素化アルケンまたはアルカンと反応させるた
めの触媒として使用する五フッ化タンタル(TaF5)または五フッ化ニオブ(NbF5)
のような物質を処理する分野に関する。
発明の背景
A.E.Feiring,Journal of Fluorine Chemistry,13,7〜18(1979)には、HF
をテトラおよびトリクロロエタン並びに関連化合物に添加するためのハロゲン交
換触媒としてTaF5を使用することが開示されている。また、触媒はフッ素−塩素
交換反応にも有用である。不飽和化合物にHFを付加するための触媒としてTaF5を
使用することは、Feiringへの米国特許第4,258,225号にも開示されている。ある
種のハロゲン交換反応で五フッ化タンタル(TaF5)または五フッ化ニオブ(NbF5)
を使用する最適な条件は、Gumprechtへの米国特許第4,967,024号(これは、カナ
ダ特許第1,323,040号に対応する)に開示されている。上記文献の各開示は、こ
こでは参照により組み込まれている。
米国特許第3107976号、同第3,117,833号、同第3,712939号、同第3,972,710号
および同第4,445,438号には、鉱石を温浸し、次いで抽出して金属物質を回収す
ることによって、鉱石からタンタルおよびニオブを回収する方法が開示されてい
る。また、これらの特許の開示は、ここでは参照により組み込まれている。
本発明の概要
慣用のフッ素化法を工業的に実行する時には、ハロゲン交換触媒は最終的に使
用済みとなるか、または不純物に汚染されて被毒することがわかっている。例え
ば、触媒は、化学反応器または別の毒源から放出される有機副生物、腐食副生物
、によって被毒され、これによって被毒された触媒は連続使用に望ましくなくな
ることがある。腐食生成物は、典型的にはフッ素化工程中に形成した高腐食性の
「超酸」系、例えば約−10〜約−30のハメット酸度を有する系によって生じる。
このような超酸系は、化学反応器を作るのに使用する金属から、触媒を被毒する
腐食副生物を放出することがある。ハロゲン交換触媒の置換コストは高く、そし
て被毒したタンタル化合物を安全に廃棄するのは困難であるため、前記フッ素化
法は経済的に負担となる。本発明は、使用済み触媒を精製し、例えばフッ素化工
程またはタンタル金属、その化合物または合金の製造に、直接再利用するのに適
した精製された物質を得るための有効な方法を提供することによって、これらの
問題を解決する。
前記文献には、種々のタンタルを含む鉱石および鉱宰から、有用なタンタル化
合物を得るための多数の方法を開示している。しかしながら、これらの文献は、
このような方法が、タンタル源に存在する不純物に適応するようにできているこ
とを示しており、例えばこれらの文献では、カルシウム、ウラン、およびタンタ
ル鉱石に通常見られる他の不純物を含む鉱石から金属タンタルおよびタンタル生
成物を単離している。タンタル鉱石濃縮物は、通常タンタルおよびニオブを含む
乾燥粉末であり、これは複合酸化物の形態でほとんどのタンタル鉱石中の天然に
存在する共成分(co-ingredient)である。
慣用の鉱石処理法によって、鉱石からタンタルおよびニオブを取り除きそしてニ
オブからタンタルを分離する。鉱石と比べて、本発明の出発物質は粘性の比較的
反応性の塊からなり、これには残留有機物質およびタンタルまたはニオブのいず
れかをベースとする物質を含む金属フッ化物を含む複合化学組成物が含まれると
考えられる。さらに、鉱石は粒子として処理されるが、本発明では液−液抽出法
として操作し、この場合実質的に一方の液相にしかタンタルまたはニオブ化合物
は含まれない。高い温度で濃縮された酸を使用する鉱石処理に対して、本発明で
は、比較的低い温度で水、MIBK、HFで飽和させたMIBK、および/または比較的希
釈され酸性化された溶液を用いて効果的に操作することができる。従って、驚く
べきことに、そして予期せぬことに、本発明の方法は使用済み触媒混合物、例え
ばTaF5および種々の有機化合物を含む混合物から有用な化合物を回収および/ま
たは製造することができた。
本発明は、慣用のフッ素化法から出る使用済み触媒を、商業的に有用なタンタ
ルまたはニオブ酸化物、例えばTa2O5またはNb2O5に変換する方法に関する。おお
まかに言えば、この方法は、使用済み触媒を水、フッ化水素酸水溶液、または酸
性化されたMIBKの少なくとも一つに溶解し、溶解していない残留物を分離し、適
切な抽出剤、例えばメチルイソブチルケトン(MIBK)を用いて水性溶液を抽出し
、水酸化アンモニウムのような塩基性物質を添加して水酸化物を沈殿させ、そし
て有用な酸化物生成物を得ることからなる。
発明の詳述
本発明によって処理することができる、被毒されたまたは使用済みフッ素化触
媒は、特にTaF5、NbF5からなる群からの少なくとも一
つのものを含む。処理する触媒は、通常、例えば被毒したTaF5、他の金属、例え
ば特にNi、Cr、Fe、Moおよび有機化合物、例えばオレフィン、アルデヒド、ケト
ン、エーテル、アルコールおよびハロゲン化有機物を含む複合混合物または共生
成物(co-product)の一つである。通常、使用済み触媒には、約3〜10重量%の
有機物質が含まれる。有機物を除いた基準にすると、使用済み触媒は約92〜93重
量%のTaF5および約7重量%の金属フッ化物不純物、主にニッケル、クロム、モ
リブデン、鉄を含む化合物からなりうる。塩化物および炭素が存在することもあ
る。タンタル含有使用済み触媒には、典型的には約0.07重量%未満のニオブが含
まれる。
また、この方法は、同等のフッ素化反応からの使用済みNbF5触媒を処理するの
にも有効である。本発明のこの態様では、使用済み触媒には、典型的には約89〜
90重量%のNbF5および約0.1重量%未満のタンタルが含まれる。
本発明は、一般に
使用済み触媒を、第一の、水または酸性化された溶液、例えば水性フッ化水素
に溶解し、これによって例えばH2TaF7(一般にフルオロタンタル酸として知られ
ている)を含む水溶性物質を形成し、
揮発性有機物質を除くために、第一の溶液を、例えば約80〜110℃の温度に加
熱し、
水溶性物質を含む第一の水性溶液を溶解していないすべての残留物から分離、
例えば濾過し、
少なくとも一つの適切な抽出剤、例えば特に当分野でよく知られている抽出剤
のうちとりわけメチルイソブチルケトン(MIBK)を用いてタンタルまたはニオブを
含む水性溶液を抽出し、例えばタンタル
化合物はMIBK中に抽出される。通常MIBKが好ましい抽出剤である。
タンタルまたはニオブ化合物を抽出剤相から第二の水性溶液中に抽出し、
第二の水性溶液に塩基を添加してタンタルまたはニオブの水酸化物を沈殿させ
、例えばNH4OHを添加してTa(OH)5を沈殿させ;そして
水酸化物を酸化物に変換する。所望により酸化物からタンタル金属のような別
の物質を製造することができる。通常、MIBKが好ましい抽出剤である
の工程からなる、混合物を含む使用済み触媒を有用な生成物に変換するための方
法に関する。
第一の溶液は、使用済み触媒を溶解するために、特にMIBK、フッ化水素で飽和
させたMIBK、水性HF溶液、CH3OH、水の群からの少なくとも一つのものを使用し
て製造することができる。使用済み触媒を溶解するのに、MIBK含有溶液、例えば
HFで飽和させたMIBKを使用するときは、分離抽出工程を除くことができる。
第一の水性溶液が水からなる時は、通常、その後水性酸溶液、例えば水性HFで
使用済み触媒を処理するのが望ましい。使用済み触媒を撹拌するためのいずれか
の手段または方法を使用し、例えば特に適切な手段の中では機械式ミキサーを使
用し、乱流下で触媒を水性酸と接触させることによって、触媒の溶解速度を高め
ることができる。
本発明の一つの態様では、タンタルまたはニオブ化合物と一緒に同時抽出され
うる金属不純物は、硫酸スクラビングを使用して除くことができる。硫酸スクラ
ビングを使用して除くことができる金属
不純物は、数ある不純物の中でFe、Ti、Ni、Cr、Wのフッ化物の少なくとも一つ
が含まれる。例えば、有効量の約5〜12Nの硫酸を、抽出されたタンタルまたは
ニオブ化合物を含むMIBK相に添加することができる。典型的には、望ましくない
金属不純物を除去するには、硫酸対抽出剤相の容積比は約1:5で十分である。
所望により、抽出されたタンタルまたはニオブ化合物を含む溶液を、硫酸で繰り
返しスクラビングすることができる。
本発明の別の態様では、タンタルまたはニオブを含有するMIBK相から分離され
た、フッ素化金属不純物を含む水性相またはラフィネートは、有効量の塩基、例
えばアンモニアで処理して金属化合物を沈殿させることができる。いくつかの場
合では、水性相またはラフィネートを使用済み触媒を溶解するのに使用するため
再利用する。
使用済み触媒を運搬または収容するためには、いずれかの適切な容器を使用で
きるが、当業者が適切な調節手段および安全への考慮を満足させるため、設計を
かえることができる。いくつかの場合には、貯蔵安定性を高めるために、窒素の
ような不活性ガスで容器を充填するのが望ましい。
本発明の方法の出発物質は、典型的には使用済みフッ素化触媒を含む。使用済
み触媒からフッ素化反応の揮発性有機不純物を実質的に除去した後、使用済み触
媒、例えば被毒したTaF2は、実質的に無水のペースト状の塊として、後に残った
ままである。有機不純物を除去するには、いずれかの適切な方法を使用すること
ができるが、典型的にはこのような不純物は、例えば少なくとも130℃の温度に
加熱することによって除去できる。残っているペースト状の塊には、典型的には
少なくとも一つの高沸点の有機不純物、例えばとりわけ
テトラクロロエチレン、2−メチル−1−ペンタン、エタノール、酢酸ブチル、
塩化メチレン、シクロヘキサン、フッ化水素、例えば未反応のHF、HCl、比較的
少量の所望のフッ素化有機生成物、例えばヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC
)、例えばHCFC-123またはヒドロフルオロカーボン(HFC)、例えばHFC-32が含ま
れると考えられる。ペースト状の塊の内容物は、とりわけフッ素化プロセスを停
止した時、不純物を除去するのに使用した温度に応じて変化するにちがいない。
通常、この塊には少なくとも約3重量%から約10重量%の有機不純物が含まれる
。
塊を反応器から貯蔵容器に容易に排出させるためには、ペースト状の塊中に十
分な量の流体物質を残しておくべきである。いくつかの場合、排出速度を改善す
るために、有効量の適切な不活性溶媒を塊に添加することができ、例えば約1〜
約10重量%の溶媒をペースト状の塊に添加することができる。適切な溶媒の例に
は、とりわけHCFC-123、CH2Cl2、クロロフルオロカーボン、例えばCFC-113の群
からの少なくとも一つのものが含まれる。ペースト状の塊は重力によってまたは
圧力下でフッ素化反応器から容器中に排出することができる。
使用済みの酸性の塊を容器中に排出した後、取り扱いおよび/または貯蔵の安
全性を高めるために、多くの揮発性不純物の中でもHFおよび他の比較的揮発性の
不純物、例えばHCFC-123またはパークロロエチレン、塩化メチレンを実質的に除
去することによって、塊を改質するのが望ましい。このような除去は、容器に適
切な加熱手段、例えば蒸気ジャケットまたは電熱要素を取り付けて実施すること
ができる。通常、揮発性有機不純物の量を約1重量%未満に低下させ
るには、約150℃の温度に容器を加熱するのが適当である。加熱された容器から
放出するすべての揮発性不純物は、慣用のスクラバーを通して排出しなければな
らない。
容器内の改質された塊の少なくとも一部を、例えば約10〜15重量%そして通常
約12重量%のHFを含む、有効量の水性フッ化水素溶液からなる、第一の溶液中に
溶解する。本発明のこの態様では、適切な濃度の水性HFはいずれも使用すること
ができるが、少なくとも化学量論量の、すなわちH2TaF7を形成する量でHFを使用
するのが好ましい。最良の結果のためには、本発明のすべての水性溶液を製造す
るには、脱イオン水を使用する。水性HF溶液の「有効量」とは、実質的にすべて
のタンタルまたはニオブ有価物(value)をH2TaF7またはH2NbF7として溶解するた
めの十分なHFが存在し、そして過剰のまたは付加量のHFが、H2TaF7またはH2NbF7
の不溶性オキシフルオリドへの加水分解を抑制する遊離HFとして存在することで
ある。機械式ミキサー、例えばパドルミキサーを容器中に降ろし、使用済み触媒
の塊に有効量のHF溶液を添加することによってスラリーを形成させる。典型的に
は、スラリー内の改質された塊対12%HF溶液の比率は、約20〜30重量%である。
別の濃度のHFおよびHF対タンタルまたはニオブを含有する改質された塊の異なる
比率も、本発明の範囲内で使用することができる。撹拌を24時間まで続けて、ス
ラリー化した改質された塊を最大限に確実に溶解させる。この溶解工程中、熱が
発生して典型的にはスラリーの温度が約55〜65℃に高まることがある。通常、約
2〜6重量%の塊が不溶性のまま残る。
本発明の一つの態様では、水、比較的濃縮された水性HF溶液、例えばとりわけ
40〜70重量%のHF、MIBK、フッ化水素で飽和させた
MIBK、CH3OHの少なくとも一つの有効量を使用済み触媒に添加してスラリーを形
成させることによって改質された塊を溶解する。通常、使用済み触媒約1mgをこ
のような溶液約50ml中に溶解することができる。スラリーを濾過し、フィルター
ケーキを得て、次にこれを前記溶液の少なくとも一つに溶解する。実質的にすべ
てのフィルターケーキおよび改質された塊が溶解するまで濾過および溶解工程を
繰り返す。典型的には、約93〜99重量%の使用済み触媒が溶解する。溶解したタ
ンタルまたはニオブ化合物を含むろ液を集め、さらに第一の水性溶液に関連する
以下に記載したやり方で処理する。塊に残っている不溶性成分は、たとえあるに
しても捨てることができる。
本発明の別の態様では、有効量の水性HF溶液を使用済み触媒に連続的な方法で
添加して、改質された塊を溶解する。例えば、中間の貯蔵タンクを使用して溶解
したタンタルまたはニオブ化合物を集めることによって、改質された塊を含む容
器の中および外に水性HF溶液を連続的に循環させる。循環により生じる反応の熱
は、通常改質された塊中の実質的にすべてのタンタルまたはニオブ有価物を溶解
または安定化させるのに十分である。
有機不純物、典型的にはフッ化物の形態の金属不純物および可溶化されたH2Ta
F7またはH2NbF7を含むスラリーを、液内熱交換器のような加熱手段を含むタンク
中に移すことができる。スラリーを約100℃の温度で約24時間までの間撹拌しな
がら加熱して、微量の有機不純物を蒸発させて、除去するのを助長することがで
きる。
スラリー内の固体は、いずれかの適切な方法を使用して水性液体から分離する
ことができる。適切な方法の例には、市販のフィルタープレスを通してスラリー
を通過させることが含まれる。固体は、
廃棄するために集めるかまたは未処理の使用済み触媒と混合してさらに処理する
ことができる。
第一の水性溶液中に溶解したタンタルまたはニオブ化合物、例えばH2TaF7は、
一般的にMIBKとして知られているメチルイソブチルケトンのような抽出剤を使用
して不純物から抽出し、分離する。抽出および分離のためには、慣用の向流抽出
系を使用することができる。例えば、抽出系には、いわゆる連続したミキサーセ
ットラボックスを使用することができ、これはMIBK、すなわち抽出されたタンタ
ルまたはニオブ化合物を含む有機相(MIBK)および水性相すなわち不純物を含む
ラフィネートによって二相が形成するからである。
MIBK抽出の前には、第一の水性溶液には典型的にはH2TaF7の形態で約100〜300
g/lのTa2O5としてのタンタル値が含まれる。第一の水性溶液からのタンタルま
たはニオブ有価物の抽出は、通常周囲温度で実施する。第一の水性溶液からMIBK
中へタンタルまたはニオブ有価物を移すには、二相の接触時間が比較的短く、通
常約1分未満となるように十分迅速でなければならない。向流フローパターンに
配置された多段抽出段階を使用して、タンタルまたはニオブ有価物を最大限抽出
および分離するのを確実にすることができる。MIBK相中には、大部分のタンタル
またはニオブ有価物が存在するが、水性相すなわちラフィネートには約3〜4重
量%の所望の有価物が含まれうる。所望により、ラフィネートにMIBK抽出法を使
用して、所望の有価物の回収を高めることができる。
MIBK相からのタンタルまたはニオブの回収は、典型的には市販のミキサーセッ
トラ装置を使用して向流抽出回路中で、タンタルまたはニオブを含んでいるMIBK
を一つまたはそれ以上のストリッピング
剤、例えば水または希釈されたHFと接触させる、例えばストリッピングすること
によって実施する。MIBK相対ストリッピング剤の比率は、MIBK相中のTaまたはNb
の濃度に応じて通常約1〜3である。向流抽出回路によって、溶解したH2TaF7ま
たはH2NbF7を含む第二の水性相および本質的にタンタルおよびニオブを含まない
、例えばTa約0.05〜約2重量%未満のMIBK相が得られる。
第二の水性溶液中に溶解したH2TaF7またはH2NbF7は、少なくとも一つの塩基性
物質、例えば適切な塩基性物質の中でもとりわけNaOH、NH4OHを添加することに
よって、水酸化物、例えばTa(OH)5として沈殿させることができる。水酸化物の
量は広く変えることができるが、最良の結果のためには、塩の量はTa(OH)5また
はNb(OH)5を沈殿させるのに十分であり、すなわち化学量論量に少なくとも約1
重量%の過剰量を加えたものである。沈殿したTa(OH)5またはNb(OH)5は、当分野
でよく知られている都合のよい慣用の濾過および分離技術を使用することによっ
て、溶液から除去することができる。Ta(OH)5またはNb(OH)5は、通常比較的濃縮
された水性H2TaF7またはH2NbF7溶液が得られた後に沈殿するが、Ta(OH)5またはN
b(OH)5は、溶解および/または抽出工程のいずれかの都合のよいところで形成さ
せることができる。
得られたTa(OH)5またはNb(OH)5を洗浄し、乾燥し、そして所望によりTa2O5ま
たはNb2O5のような別の酸化物に変換することができる。例えば、当分野で知ら
れている都合のよい方法を使用して水酸化物を空気中で焼成することができ、す
なわち、水酸化物を約700℃〜約1000℃の範囲の温度で焼成することができる。
使用する焼成温度に応じて、粉砕または破砕することができる。
本発明の一つの態様では、上記方法により回収された酸化物はTaまたはNb金属
を製造するための原料物質として使用できる。例えば、回収された酸化物は、鉱
石として加工するかまたは、タンタルまたはニオブ酸化物についてよく知られて
いる方法に使用することができる。
上記議論で特に強調されるのは、使用済みTaF5フッ素化触媒から酸化物を回収
することであるが、本発明は、広い範囲の出発物質からタンタルまたはニオブ化
合物を得るのに使用することができる。
以下の実施例は、本発明の特定の態様を説明するためにのみ示すものであって
、本発明の範囲を限定しようとするものではない。
実施例1
TaF5触媒の存在下で、CCl2=CCl2をHFと反応させることによって、CF3CHlCl2(
HCFC-123)を製造する時に形成された使用済み触媒を収容するために、きれいな
乾燥容器を使用した。参照によりここに組み込まれている米国特許第4,967,024
号に記載されている方法に実質的に従って反応を実施した。
容器を最終圧力約10psig未満で約1カ月貯蔵した後、容器をさらに使用済み触
媒を処理する場所に移した。
使用済み触媒の三つの試料を容器から取り出した。三つの試料中の金属元素の
組成を、当分野で知られている過酸化ナトリウム溶融および硫酸/フッ化水素酸
試料製造法によって分析した。次いで、試料を間接結合プラズマ(Indirectly C
oupled Plasma)(IPC)分析を使用して分析し、有機物なしを基準にした分析結
果を表1に示した。
上記金属に加えて、試料には約10〜3重量%の有機不純物、すなわちアルデヒ
ドの、不飽和および飽和有機不純物も含まれる。
試料1の約25グラム分を200mlポリプロピレンビーカー中に入れた。ビーカー
に実質的な脱イオン水約100mlを添加した。内容物を加熱することなく磁気的に
撹拌した。約5時間後、第一の溶液、すなわち温浸液体(digestion liquor)を
濾過により残留物から分離した。残留物を脱イオン水で洗浄し、約150℃の温度
で空気中で乾燥し、そして秤量した。
使用済み触媒を溶解するための脱イオン水の代わりに、50重量%のHF、MIBKお
よびHF酸性化MIBK(MIBKをHFで飽和させた)のそれぞれ100mlを使用して、上記
手法を繰り返した。溶解工程の質量収支データを慣用の方法を使用して測定し、
ろ液および残留物の量を表2に示した。
本実施例では、約99.7重量%を超える使用済み触媒を、水、50%HFおよびHF酸
性化MIBK中に溶解したが、MIBK単独中では比較的少量しか溶解しなかったことが
わかる。なんらかの理論または説明によって拘束しようとするものではないが、
MIBK温浸からの全体的な回収率が比較的低いのは、第一の溶液を濾過する時にタ
ンタルが損失したためであると考えられる。
実施例2
約5(5.0)ミリリッターの第一の水性溶液、すなわち溶解した使用済み触媒を
含む、実施例1に記載した試料1〜3の製造中に得られたものを、抽出効率を測
定するさらなる分析のため、確保した。比較分析のために確保しなかった約100m
lの液体を抽出剤を使用して抽出した。
第一の水性溶液の酸度を測定し、規定度約8.0の最小の遊離HFを保証するのに
十分な量の70重量%HF溶液を溶液に添加した。MIBKを含む約500mlの溶液を50重
量%水性HFに接触させてあらかじめコンディショニングし、コンディショニング
したMIBK約20mlを5つの分液ロート中に置いた。次いで、第一の水性溶液約100m
lを、それぞれ5つの分液ロート中のコンディショニングされたMIBKに接触させ
、これによってMIBKに第一の溶液からタンタルを抽出した。MIBK抽出
溶液を第一の水性溶液から分離した。(5)MIBK抽出溶液を集め、次の段階の処
理のため一緒に合わせた。
MIBK抽出溶液を等しく2つの(2)部分に分割した。一方の部分を酸スクラビ
ングして、タンタルと一緒にMIBK中に同時抽出された望ましくない金属不純物、
すなわちFe、Ti、Ni、CrおよびWを除去した。
酸スクラビングのため、約50mlのMIBK抽出溶液を分液ロート中に入れ、約10ml
の12規定H2SO4をロートに添加した。ロート中では二層、すなわちMIBK溶液およ
び硫酸を含む層が形成された。ロートを震盪して、デカンテーションによってロ
ート内で層を分離した後、第二の10mlの酸をMIBK溶液に添加して、手順を繰り返
した。酸スクラビングによって、MIBK抽出溶液からFe、Ti、Ni、CrおよびW不純
物を除去することができた。
酸スクラビングの後、次いでMIBK抽出溶液を各約10mlの5つの実質的に等しい
部分に分割し、一つの部分を5つの別々のフラスコに入れた。その後で、それぞ
れ約25mlの脱イオン水の5つのアリコートを、MIBK溶液からのタンタルを含む流
れをストリッピングするために、フラスコ中のMIBK溶液と向流接触させた。脱イ
オン水を約40℃に暖めストリッピングを促進させた。次いで、酸スクラビングし
ていないMIBK抽出溶液についてこの方法を繰り返した。
水ストリッピング溶液から、水性のタンタルを含んでいる溶液である第二の水
性溶液が得られた。第二の溶液を5〜25%水酸化アンモニウムを含む溶液で中和
し、次いでこれをタンタル水酸化物の生成物に沈殿させた。沈殿を濾過により除
去し、慣用の技術を使用して蛍光X線を用いて分析した。
以下の表3および4は、酸スクラビング法の作用として本発明の有効性を示し
ている。表3及び4からわかるように、酸スクラビングは望ましくない金属不純
物の除去を促進している。
本発明のいくつかの態様を詳細に記載してきたが、当業者には別の実施態様お
よび変法は本発明の特許請求の範囲に包含されることがわかるであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年12月5日
【補正内容】
請求の範囲
1.使用済み触媒を、水に溶解して、H2TaF7またはH2NbF7を含む第一の水性溶液
を形成し、ここで使用済み触媒には、フッ化物、有機不純物およびFe、Mo、Niお
よびCrの少なくとも一つを含む金属不純物が含まれ、
ニオブまたはタンタル化合物を含む前記水性溶液をすべての未溶解の残留物
から分離し、
MIBKからなる抽出剤を用いて、前記水性溶液からニオブまたはタンタル化合
物を抽出し、これによって抽出剤相を形成し、
場合により、抽出剤相を硫酸でスクラビングし、
前記抽出剤相から第二の水性溶液にニオブまたはタンタル化合物を抽出し、
第二の水性相から水酸化物を沈殿させ、そして
ニオブまたはタンタル酸化物の生成物を回収する
ことからなる、使用済みニオブまたはタンタル含有触媒を処理するための方法
。
2.汚染されたタンタルまたはニオブ含有物質を、水または水性酸に溶解して、
H2TaF7またはH2NbF7を含む第一の水性溶液を形成し、ここで前記汚染された物質
には、V〜B族からではない金属フッ化物が含まれ、
ニオブまたはタンタル化合物を含む前記水性溶液をすべての未溶解の残留物
から分離し、
MIBKからなる抽出剤を用いて前記水性溶液からニオブまたはタンタル化合物
を抽出し、これによって抽出剤相を形成し、
場合により、抽出剤相を硫酸でスクラビングし、
前記抽出剤相から第二の水性溶液に、ニオブまたはタンタル化合物を抽出し
、
第二の水性溶液から水酸化物を沈殿させ、そして
ニオブまたはタンタル酸化物の生成物を回収する
の工程からなる、タンタルまたはニオブ化合物を回収するための方法。
3.使用済み触媒を水、および約15重量%未満のフッ化水素を含む希釈された水
性酸の少なくとも一つに溶解し、H2TaF7またはH2NbF7を含む第一の水性溶液を形
成し、ここで使用済み触媒には、有機不純物、金属フッ化物、並びにHFおよびHC
lの少なくとも一つが含まれ、
タンタル化合物を含む前記水性溶液をすべての未溶解の残留物から分離し、
MIBKからなる抽出剤を用いて前記水性溶液からタンタル化合物を抽出し、こ
れによって抽出剤相を形成し、
抽出剤相を硫酸でスクラビングし、
前記スクラビングされた相から第二の水性溶液にタンタル化合物を抽出し、
タンタル化合物を水酸化物に変換し、
水酸化物を焼成し、そして
タンタル酸化物を回収する
の工程からなる、使用済みフッ化タンタル触媒からタンタル酸化物を製造する
ための方法。
4.水性酸には、H2TaF7またはH2NbF7を含む第一の水性相を形成する水性フッ化
水素が含まれる、請求項1または2の方法。
5.前記回収が、第二の水性溶液に塩基を添加し、ニオブまたはタンタルの水酸
化物を前記水性相から沈殿させることを含む、請求項1または3の方法。
6.添加された塩基がNH4OHおよびNaOHの少なくとも一つを含み、沈殿した水酸
化物がTa(OH)5またはNb(OH)5からなる、請求項5の方法。
7.有機不純物には、HCFC-123、HFC-32、パークロロエチレンおよび塩化メチレ
ンの群から選ばれる少なくとも一つのものが含まれる、請求項1または3の方法
。
8.使用済み触媒または前記物質には、約65重量%までのタンタル化合物および
約0.25〜約1.0重量%のニオブが含まれる、請求項1、2または3の方法。
9.使用済み触媒または前記物質には、約50重量%までのニオブ化合物および約
0.25〜約1.0重量%のタンタルが含まれる、請求項1または2の方法。
10.前記方法を周囲温度および圧力で実施する、請求項1、2、3または15の方
法。
11.抽出剤を連続方法で使用する、請求項1、2、3または15の方法。
12.溶解工程が第一の水性溶液を濾過することを含むバッチ法である、請求項1
、2または3の方法。
13.前記水性酸が、約10〜70重量%のフッ化水素を含む、請求項1、2、3また
は15の方法。
14.水または水性酸を、タンタルまたはニオブを含むフッ化物に接触させ、これ
によって前記物質を溶解し、H2TaF7またはH2NbF7を
含む第一の水性溶液を形成し、
前記第一の水性溶液を約110℃未満の温度に加熱し、
タンタルまたはニオブ化合物を含む前記第一の水性溶液をすべての未溶解の
残留物から分離し、
MIBKからなる抽出剤を用いて前記水性溶液からタンタルまたはニオブ化合物
を抽出し、これによって抽出剤相を形成し、
場合により、抽出剤相を硫酸でスクラビングし、
タンタルまたはニオブ化合物を第二の水性相に抽出し、
抽出されたタンタルまたはニオブ化合物を水酸化物に変換し、
水酸化物または酸化物を回収する
の工程からなる、タンタル酸化物またはニオブ酸化物を製造するための方法。
15.水性酸を使用して第一の水性溶液を形成し、酸には約10〜15重量%のフッ化
水素が含まれる、請求項1、2、3または15の方法。
16.前記酸化物がニオブ酸化物を含む、請求項1、2または15の方法。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.使用済み触媒を、水または水性酸に溶解して第一の水性溶液を形成し、ここ で使用済み触媒には、約10重量%までの有機不純物並びに約20重量%までの、Fe 、Mo、NiおよびCrの少なくとも一つを含む金属不純物が含まれ、 ニオブまたはタンタル化合物を含む前記水性溶液をすべての未溶解の残留物 から分離し、 抽出剤を用いて前記水性溶液からニオブまたはタンタル化合物を抽出し、こ れによって抽出剤相を形成し、 場合により、抽出剤相を硫酸でスクラビングし、 前記相から第二の水性溶液にニオブまたはタンタル化合物を抽出し、 第二の水性相から水酸化物を沈殿させ、そして ニオブまたはタンタル酸化物の生成物を回収する ことからなる、使用済みニオブまたはタンタル含有触媒を処理するための方法 。 2.汚染されたタンタルまたはニオブ含有物質を、水または水性酸に溶解して、 第一の水性溶液を形成し、ここで前記汚染された物質には、V〜B族ではない金 属フッ化物が20重量%まで含まれ、 ニオブまたはタンタル化合物を含む前記水性溶液をすべての未溶解の残留物 から分離し、 抽出剤を用いて前記水性溶液からニオブまたはタンタル化合物を抽出し、こ れによって抽出剤相を形成し、 場合により、抽出剤相を硫酸でスクラビングし、 前記相から第二の水性溶液にニオブまたはタンタル化合物を抽 出し、 第二の水性溶液から水酸化物を沈殿させ、そして ニオブまたはタンタル酸化物生成物を回収する: の工程からなる、タンタルまたはニオブ化合物を回収するための方法。 3.使用済み触媒を水および水性酸の少なくとも一つに溶解し、第一の水性溶液 を形成し、ここで使用済み触媒には、有機不純物が10重量%まで、V〜B族では ない金属フッ化物が約20重量%まで、並びにHFおよびhClの少なくとも一つが約 1重量%まで含まれ、 ニオブまたはタンタル化合物を含む前記水性溶液をすべての未溶解の残留物 から分離し、 抽出剤を用いて前記水性溶液からタンタル化合物を抽出し、これによって抽 出剤相を形成し、 抽出剤相を硫酸でスクラビングし、 前記スクラビングされた相から第二の水性溶液にタンタル化合物を抽出し、 タンタル化合物を水酸化物に変換し、 水酸化物を焼成し、そして タンタル酸化物を回収する の工程からなる、使用済みフッ化タンタル触媒からタンタル酸化物を製造する ための方法。 4.水性酸には、H2TaF7またはH2NbF7を含む第一の水性相を形成する水性フッ化 水素が含まれる、請求項1または2の方法。 5.抽出剤が、水、MIBK、HFで飽和させたMIBK、水性HFおよびCH3OHの少なくと も一つからなる、請求項1、2または3の方 法。 6.前記回収が、第二の水性溶液に塩基を添加し、ニオブまたはタンタルの水酸 化物を前記水性相から沈殿させることを含む、請求項1または3の方法。 7.添加された塩基がNH4OHおよびNaOHの少なくとも一つを含み、 沈殿した水酸化物がTa(OH)5またはNb(OH)5からなる、請求項6の方法。 8.有機不純物には、HCFC-123、HFC-32、パークロロエチレンおよび塩化メチレ ンの群から選ばれる少なくとも一つのものが含まれる、請求項1または3の方法 。 9.使用済み触媒または前記物質には、約65重量%までのタンタル化合物および 約0.25〜約1.0重量%までのニオブが含まれる、請求項1、2または3の方法。 10.使用済み触媒または前記物質には、約50重量%までのニオブ化合物および約 0.25〜約1.0重量%のタンタルが含まれる、請求項1または2の方法。 11.前記方法を周囲温度および圧力で実施する、請求項1、2または3の方法。 12.抽出剤を連続方法で使用する、請求項1、2または3の方法。 13.溶解工程が第一の水性溶液を濾過することを含むバッチ法である、請求項1 、2または3の方法。 14.前記水性酸が、約10〜70重量%のフッ化水素を含む、請求項1、2または3 の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US16648093A | 1993-12-14 | 1993-12-14 | |
US08/166,480 | 1993-12-14 | ||
PCT/US1994/014368 WO1995016635A1 (en) | 1993-12-14 | 1994-12-13 | Recovery of spent catalyst |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09506675A true JPH09506675A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=22603480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51692295A Pending JPH09506675A (ja) | 1993-12-14 | 1994-12-13 | 使用済み触媒の回収 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5728639A (ja) |
EP (1) | EP0734354A1 (ja) |
JP (1) | JPH09506675A (ja) |
WO (1) | WO1995016635A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001144272A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-25 | Hyundai Electronics Ind Co Ltd | 半導体素子のキャパシタ製造方法 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6338832B1 (en) | 1995-10-12 | 2002-01-15 | Cabot Corporation | Process for producing niobium and tantalum compounds |
ATE239514T1 (de) † | 1997-02-07 | 2003-05-15 | Stryker Corp | Matrixlose osteogene vorrichtungen und implantate und verfahren zu deren verwendung |
US6034016A (en) * | 1998-05-08 | 2000-03-07 | Laroche Industries Inc. | Method for regenerating halogenated Lewis acid catalysts |
EP1484283A4 (en) * | 2002-02-27 | 2008-03-05 | Stella Chemifa Kk | CLEANING METHOD FOR THE PRODUCTION OF A HIGH-PURITY NIOB CONNECTION AND / OR TANTALI COMPOUND |
US7351396B2 (en) * | 2003-06-05 | 2008-04-01 | Eastman Chemical Company | Extraction process for removal of impurities from an aqueous mixture |
JP2014533276A (ja) | 2011-11-10 | 2014-12-11 | ジョセフ ナッパ マリオ | ヒドロハロアルカンを製造する触媒的フッ素化プロセス |
EP4303331A1 (en) * | 2022-07-08 | 2024-01-10 | Commissariat à l'Energie Atomique et aux Energies Alternatives | Process for extracting tantalum and niobium from an aqueous acidic solution |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3107976A (en) * | 1957-11-29 | 1963-10-22 | Ernest L Koerner | Niobium-tantalum separation |
US2962372A (en) * | 1958-01-17 | 1960-11-29 | Union Carbide Corp | Columbium and tantalum separation |
US3117833A (en) * | 1958-09-25 | 1964-01-14 | Fansteel Metallurgical Corp | Process of purifying and separating columbium and tantalum values from each other |
US3065046A (en) * | 1959-04-06 | 1962-11-20 | Nat Distillers Chem Corp | Process for recovering tantalum and niobium values from organic solutions |
US3112991A (en) * | 1960-03-28 | 1963-12-03 | Union Carbide Corp | Process for recovery of fluoride-free columbium and tantalum pentoxides from organic extracts |
US3712939A (en) * | 1971-03-29 | 1973-01-23 | Union Carbide Corp | Method for recovering tantalum and/or columbium |
US3830871A (en) * | 1973-07-02 | 1974-08-20 | Exxon Research Engineering Co | Removal of a metal pentafluoride from hydrocarbons |
DE2435427A1 (de) * | 1974-07-23 | 1976-02-05 | Starck Hermann C Fa | Verfahren zur verarbeitung von tantalniob-haltigen schlacken und rueckstaenden |
DK449074A (da) * | 1974-08-22 | 1976-02-23 | Atomenergikommissionen | Fremgangsmade til udvinding af tantal og/eller niob i fri eller bunden form fra tantal- og niobholdige oplosninger |
US4065405A (en) * | 1976-12-03 | 1977-12-27 | Exxon Research And Engineering Company | Recovery of tantalum and/or niobium pentafluorides from a hydrocarbon conversion catalyst |
US4258225A (en) * | 1977-08-15 | 1981-03-24 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | TaF5 and NbF5 as fluorination catalysts |
AT370153B (de) * | 1981-03-09 | 1983-03-10 | Plasser Bahnbaumasch Franz | Gleisstopfaggregat |
US4451438A (en) * | 1982-03-26 | 1984-05-29 | Herman C. Starck Berlin | Process for recovering niobium and/or tantalum metal compounds from such ores further containing complexes of uranium, thorium, titanium and/or rare earth metals |
US4663130A (en) * | 1983-11-14 | 1987-05-05 | Cabot Corporation | Process for dissolving tantalum/columbium materials containing alkali metal impurities |
JPS61146717A (ja) * | 1984-12-18 | 1986-07-04 | Sumitomo Chem Co Ltd | タンタルの精製方法 |
US4967024A (en) * | 1988-06-23 | 1990-10-30 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Catalyzed hydrofluorination process |
FR2636939B1 (fr) * | 1988-09-06 | 1991-08-30 | Inst Nat Rech Chimique | Procede perfectionne d'obtention de composes de ta et (ou) nb exempts d'impuretes a partir de materiaux contenant ces metaux |
DE4021207A1 (de) * | 1990-07-03 | 1992-01-16 | Starck Hermann C Fa | Verfahren zur gewinnung und trennung von tantal und niob |
US5437848A (en) * | 1992-07-10 | 1995-08-01 | Cabot Corporation | Recovery of metal values from process residues |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP51692295A patent/JPH09506675A/ja active Pending
- 1994-12-13 EP EP19950905374 patent/EP0734354A1/en not_active Withdrawn
- 1994-12-13 WO PCT/US1994/014368 patent/WO1995016635A1/en not_active Application Discontinuation
-
1997
- 1997-04-17 US US08/839,842 patent/US5728639A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001144272A (ja) * | 1999-11-09 | 2001-05-25 | Hyundai Electronics Ind Co Ltd | 半導体素子のキャパシタ製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1995016635A1 (en) | 1995-06-22 |
US5728639A (en) | 1998-03-17 |
EP0734354A1 (en) | 1996-10-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7282187B1 (en) | Recovery of metal values | |
JP3703813B2 (ja) | 有価金属の分離回収方法 | |
TWI540209B (zh) | 自含錸物質回收錸和其它金屬之方法 | |
US3887489A (en) | Rhodium catalyst regeneration method | |
JP3430973B2 (ja) | 酸化鉱石からニッケルとスカンジウムを回収する方法 | |
TW201439331A (zh) | 自鈦殘餘物流回收鈧的方法 | |
JPH0328376B2 (ja) | ||
JP6852599B2 (ja) | スカンジウムの精製方法 | |
JP3576550B2 (ja) | プロセス残留物からの金属有価物の回収 | |
JPH04280818A (ja) | タンタルおよびニオブの回収および分離方法 | |
US5023059A (en) | Recovery of metal values and hydrofluoric acid from tantalum and columbium waste sludge | |
JPH09506675A (ja) | 使用済み触媒の回収 | |
US4309389A (en) | Process for the recovery of hydrofluoric acid and depositable residues during treatment of niobium- and/or tantalum-containing raw materials | |
RU2192490C2 (ru) | Способ извлечения металлических компонентов из металлосодержащего материала (варианты) | |
JP2005518932A (ja) | 四塩化チタンを含む廃棄流の処理 | |
CA1094327A (en) | Metal extraction process | |
JP3527509B2 (ja) | 使用済触媒の回収 | |
JP7206009B2 (ja) | タングステンの回収方法 | |
KR100277503B1 (ko) | 석유탈황 폐촉매로부터 니켈 및 바나디움과 몰리브덴의 분리, 회수방법 | |
JP3102331B2 (ja) | Ni廃触媒からの有価金属回収方法 | |
JPS62241824A (ja) | タンタルとニオブの分離精製方法 | |
CN108997080A (zh) | 一种通过两步气相催化氟化合成五氟乙烷的生产工艺 | |
AU700944B2 (en) | Process for the isolation and separation of tantalum and niobium | |
JP2015199614A (ja) | リン(p)を含有する下水汚泥焼却灰からのリン酸溶液の回収方法 | |
JP2002316822A (ja) | タンタル/ニオブ含有の炭化物系原料からのタンタル/ニオブの回収方法 |