JPH09506239A - 駆動装置用電動機、特にポンプ用電動機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ケーシング（３）が遮蔽板（４）によって閉鎖された電動機（１）を提供する。この遮蔽板（４）は切欠き（２０）を有する。この切欠きの内面（２１）は軸（６）のための滑り軸受としての働きをする。この場合、電動機を試験運転するためには、滑り軸受で充分である。更に、突出部（２２）が設けられている。この突出部はポンプケーシング（３０）の穴の第１の段部（２４）に差し込み可能であり、ポンプケーシング（３）のフランジ面（２５）上で遮蔽板（４）を半径方向に固定する。遮蔽板（４）の外側エッジはカラー（２６）によって形成されている。このカラーにケーシングを嵌め込み可能である。それによって、ケーシング（３）も遮蔽板に対して固定される。その結果、ケーシング（３）が電動機軸（６）に対してセンタリングされる。

Description

【発明の詳細な説明】 駆動装置用電動機、特にポンプ用電動機 本発明は、軸を備え、この軸が電動機ケーシング内に設けられ、かつ遮蔽板の 中央の円形の切欠きを通って案内され、遮蔽板の外側エッジが電動機ケーシング のためのガイドを形成し、駆動装置のケーシングとの形状補完的な連結を半径方 向において行うために、遮蔽板が半径方向に向いた接触面を備えている、駆動装 置用電動機、特にポンプ用電動機に関する。 このような電動機はドイツ連邦共和国特許出願公開第４２３５９６２号公報に よって知られている。電動機はポンプケーシングの平らなフランジ面に装着され る。電動機軸はポンプケーシング内に設けられた少なくとも１個の軸受によって 案内されている。それによって、電動機軸はポンプケーシングに対して配向され ている。電動機ケーシングを電動機軸に対してセンタリングして配向する必要が ある。そのために、電動機は遮蔽板を備えている。この遮蔽板はポンプケーシン グに面で接触し、その外側エッジに電動機ケーシングのためのガイドを形成して いる。上記の軸受はその長さの一部がポンプケーシングから突出している。従っ て、中央の凹部を備えた軸受遮蔽板は突出する軸受に嵌込み可能である。それに よって、遮蔽板とこの遮蔽板によって案内されたケーシングは電動機軸に対して センタリングされて配向されている。 この構造体は他の利点がある。先ず最初に、ケーシング、軸、遮蔽板および軸 受が組み立てられてユニットを形成する。このユニットはその機能を検査するこ とができる。というのは、電動機軸が遮蔽板の範囲で軸承されているからである 。そして、ユニットがポンプケーシングに装着される。この場合、軸受はポンプ ケーシング内でその位置を占め、電動機ポンプ装置の運転時に電動機軸に発生す る半径方向の力をポンプケーシングに伝えることができる。 しかし、この構造体は特に、遮蔽板から突出する軸受が運搬時に容易に損傷し 得るという欠点がある。そこで、本発明の課題は、軸受が損傷しないように保護 され、同時に、電動機ケーシングを電動機軸に対して半径方向に配向することが でき、かつ電動機を独立したユニットとして試験することができる構造体を提供 することである。 そのために、次の特徴を有するよう上位概念記載の電動機を形成することが提 案される。切欠きの直径が電動機軸の直径に適合しているので、切欠きの内面が 軸のための軸受としての働きをし、遮蔽板の突出部の外側エッジに接触面が形成 される。 この突出部は特に、切欠きに対して同軸に形成され、かつリングの形を有し、 突出部の外周面が接触面を形成し、内周面が軸承面として電動機軸に接触する。 この構造は、主軸受を駆動装置ケーシングに挿入し、この主軸受なしに電動機 ユニットを組み立てることが可能にする。すべり軸受として形成された、遮蔽板 の内側エッジの面は、電動機軸を試験運転のために軸承するのに充分である。そ れによって、主軸受は、電動機とは別個にポンプケーシングに挿入可能であり、 損傷しないよう保護される。 ポンプケーシングが対応する凹部を備え、この凹部に遮蔽板の突出部が挿入さ れるので、電動機ケーシングと遮蔽板は半径方向において互いに固定される。 特に、突出部の端面の少なくとも一部が接触面を備え、この接触面が、電動機 をポンプケーシングに組み立てた後で、主軸受の外側リングに接触し、ポンプケ ーシング内で主軸受を軸方向に固定する。 更に、突出部の直径が軸受の外径に一致しているので、軸受と突出部のために 、一定の直径の盲穴をポンプケーシングに設けることができる。 遮蔽板は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第４２３５９６２号公報記載のよう に、ブラシ支持板として形成することもできる。しかし、別個のブラシ支持板を 設けてもよい。このブラシ支持板は、軸方向に延びる、遮蔽板の外側エッジの隆 起部に形成された突出部に載置されている。ブラシがブラシ支持板の下側に固定 され、それによってブラシが支持板と遮蔽板の間に配置されると有利である。 次に、実施の形態に基づいて本発明を詳しく説明する。 実施の形態が図に示してある。この図は電動機／ポンプ装置の断面図である。 電動機は全体を１で示してあり、ポンプは全体を２で示してある。電動機１は一 方の側が開放した円筒状のカップからなるケーシング３を備えている。この開放 した側は遮蔽板４によって閉鎖されている。 ケーシング３はその内面に永久磁石５を支持している。この永久磁石はセグメ ント状に形成され、ケーシング３に接着されているかあるいは他の方法で連結さ れている。ケーシング３自体は磁気を伝導する材料からなっている。従って、磁 気的な推察を行うことができる。 ケーシング３の中央には電動機軸６が設けられている。この電動機軸は特に、 ケーシング３の底８に設けた軸受７によって支持されている。ケーシング３内に おいて軸６はコイル１０を有する電機子９を支持している。更に、集電子１１が 設けられている。この集電子はケーシング３の開放端部の近くにある。電機子と コイルと集電子は普通の構造であり、特に直流電動機の場合の普通の構造である ので、ここで詳しく説明する必要はない。 ケーシング３の開放端部は既に述べたように、遮蔽板４によって閉鎖されてい る。遮蔽板４は中央の切欠き２０を備えている。この切欠きを通って電動機軸６ が外側へ案内されている。切欠きの直径は電動機軸６の直径にほぼ一致している ので、切欠きの外周面（滑り面）２１は電動機軸６の外周面に接触する。これに より、滑り軸受が形成されている。切欠き２０の範囲において遮蔽板は肉厚にな っていて、そのほかはほぼ平らである。それによって、ほぼリング状の形をした 外向きの突起２２が設けられている。リングの内面は切欠きの滑り面２１として の働きをする。リングの外周面２３はポンプケーシングの穴２４に挿入されてい る。穴２４の直径がリング２２の外径に一致しているので、遮蔽板４は半径方向 においてポンプケーシングのフランジ面２５に固定可能である。 遮蔽板４はその外側エッジにカラー２６を備えている。このカラーはケーシン グ３の内部へ延びている。カラー２６の外径はケーシング３の内径にほぼ等しい 。従って、ほとんど遊びなしにケーシング３をカラー２６に嵌めることができる ので、ケーシングが遮蔽板４に対して固定される。 カラー２６の内面には周方向に延びるエッジ２７が設けられている。このエッ ジにはブラシ支持板２８が載置されている。このブラシ支持板２８には複数のブ ラシ２９が固定されている。この場合、ブラシ２９はブラシ支持板２８の下方に 設けられている。すなわち、ブラシ支持板２８と遮蔽板４との間に設けられてい る。 ポンプケーシング３０は実質的に直方体のブロックである。このブロックは一 部だけが示してあり、ポンプピストン４１のほかに、図示していない弁や貯蔵部 を収容している。 直方体の底面は電動機のためのフランジ面２５を形成している。このフランジ 面２５に対して垂直に、段付の盲穴が直方体の内部へ延びている。 外側の第１の段部２４は主軸受３１を収容している。この段部２４の直径は軸 受３１の外径に一致している。 第２の段部３２内で盲穴に対して垂直に穴４０が開口している。この穴はポン プ４１を収容している。電動機とポンプを組み立てた後で、この段部３２の範囲 に偏心体３４が位置する。この偏心体は電動機軸６の延長部に形成されている。 第３の段部３５は図示していない他の軸受を収容している。この軸受によって電 動機軸６の端部が軸承されている。 偏心体３４上にはころがり軸受が設けられている。このころがり軸受の外側リ ング３６は軸受３１の内側リングに接触している。 電動機／ポンプ装置の組み立ては次のように行われる。 先ず最初に、電動機が組み立てられる。この場合、電機子９と集電子１１を備 えた軸６がケーシング３に挿入される。そして、ブラシ２９を備えたブラシ支持 板２８が遮蔽板４に装着され、遮蔽板がケーシング３の開放端部に挿入される。 この場合、電動機軸６が切欠き２０に通される。 電動機軸６は、ポンプに組み付ける前に電動機軸受７と滑り軸受２１によって 保持される。 軸受遮蔽板が合成樹脂からなっているので、滑り軸受２１の軸受特性は永久運 転に適していないが、電動機１の機能を検査するための試験運転には適している 。 ポンプケーシングは次のように準備される。 先ず最初に、盲穴の最後の段部３５に軸受が挿入され、第２の段部３２に偏心 体用のころがり軸受が挿入される。そして、第１の段部２４に主軸受３１が挿入 される。 今や、電動機１をポンプ２に連結可能である。そのために、完成した電動機１ がフランジ面２５に装着される。電動機ケーシング３から突出する電動機軸６の 端部はポンプケーシング３０内に位置する。電動機軸６は主軸受３１によって支 持される。滑り軸受２１はもはや電動機軸を軸承するために寄与しない。 電動機１をフランジ面２５に装着する際に、突出部２２が穴の第１の段部２４ 内に達するので、突出部２２の外面２３が穴の第１の段部２４の壁に接触する。 それによって、遮蔽板の半径方向の固定が行われ、そして電動機ケーシング３が 遮蔽板に対して固定されるので、電動機３が軸６に対して半径方向に配向される 。 参照符号一覧表 １ 電動機 ２ ポンプ ３ ケーシング ４ 遮蔽板 ５ 永久磁石 ６ 軸 ７ 電動機軸受 ９ 電機子 １０ コイル １１ 集電子 ２０ 切欠き ２１ 滑り面 ２２ 突出部 ２３ 外面 ２４ 穴の第１の段部 ２５ フランジ面 ２６ カラー ２７ 段差部 ２８ ブラシ支持板 ２９ ブラシ ３０ ポンプケーシング ３１ 主軸受 ３２ 穴の第２の段部 ３４ 偏心体 ３５ 穴の第３の段部 ３６ 外側リング／ころがり軸受 ４０ 穴 ４１ ポンプピストン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラインハルツ・ハンス‐ディーター ドイツ連邦共和国、デー‐60439 フラン クフルト／マイン、イン・デア・レーメル シュタット、169 (72)発明者 ディンケル・ディーター ドイツ連邦共和国、デー‐65817 エップ シュタイン／タウヌス、アドルフ‐グッケ ス‐ヴェーク、２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．軸（６）を備え、この軸が電動機ケーシング（３）内に設けられ、かつ遮蔽 板（４）の中央の円形の切欠き（２０）を通って案内され、遮蔽板の外側エッジ （２６）が電動機ケーシング（３）のためのガイドを形成し、駆動装置（２）の ケーシング（３０）との形状補完的な連結を半径方向において行うために、遮蔽 板（４）が半径方向に向いた接触面（２３）を備えている、駆動装置用電動機（ １）、特にポンプ（２）用電動機において、切欠き（２０）の直径が軸（６）の 直径に等しく、遮蔽板（４）の内側エッジの内面（２１）が軸（６）のための軸 受を形成し、接触面（２３）が遮蔽板（４）の突出部（２２）の外側エッジに形 成されていることを特徴とする電動機。 ２．突出部（２２）が軸（６）に対して同軸に形成され、かつリングの形を有し 、突出部の外周面（２３）が接触面としての働きをし、内周面（２１）が軸（６ ）の外周面に接触していることを特徴とする請求項１記載の電動機。 ３．突出部（２２）の端面の一部がポンプケーシング（３０）内で主軸受（３１ ）の外側リングに接触するよう形成されていることを特徴とする請求項１または ２記載の電動機。 ４．突出部（２２）の外径が主軸受（３１）の外径に等しいことを特徴とする請 求項３記載の電動機。 ５．ブラシ支持板（２８）がカラー状に形成された遮蔽板（４）の外側エッジの 突出部（２７）に載置されていることを特徴とする請求項１記載の電動機。 ６．ブラシ（２９）がブラシ支持板（２８）に固定され、ブラシがブラシ支持板 （８）と遮蔽板（４）の間に設けられていることを特徴とする請求項４記載の電 動機。