JPH09505928A - 磁気光学素子を含む走査ヘッド及びそのような走査ヘッドを含む走査装置 - Google Patents

磁気光学素子を含む走査ヘッド及びそのような走査ヘッドを含む走査装置

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JPH09505928A
JPH09505928A JP8510726A JP51072696A JPH09505928A JP H09505928 A JPH09505928 A JP H09505928A JP 8510726 A JP8510726 A JP 8510726A JP 51072696 A JP51072696 A JP 51072696A JP H09505928 A JPH09505928 A JP H09505928A
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ケステレン ハンス ウィレム ファン
ヤコブス ヨセフス マリア ルイグロック
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Abstract

(57)【要約】 ヘッド面(1)を備える走査ヘッドが、磁束ガイド素子(3a、3b)と磁気光学素子(5)とを有している。この磁気光学素子は前記磁束ガイド素子の間に延在するギャップ面(4)中に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 磁気光学素子を含む走査ヘッド及びそのような走査ヘッドを含む走査装置 技術分野 本発明は、ヘッド面を有する走査ヘッドに係り、該ヘッドが磁束ガイド素子と 磁気光学素子とを有するような走査ヘッドに関する。 更に、本発明は磁気光学素子を有する走査ヘッドと、光源と、該光源により発 生された偏光された光ビームを前記磁気光学素子に指向させる光通路と、前記磁 気光学素子から反射された後の前記光ビームの変化を測定する検出器とを有する 走査装置にも関する。 背景技術 上記のような走査ヘッド及び走査装置は、ヨーロッパ特許出願公開第0,436,42 4号(引用例として参照する)から既知である。この既知の走査ヘッドはヘッド 面を備えると共に、特にカー効果センサのような磁気光学センサを有し、磁気テ ープから長さ方向に記録された情報を読み取るためのものである。この走査ヘッ ドは更に磁束ガイドを備える磁気回路を有し、これら磁束ガイドの一つがカー効 果センサとして用いられている。この走査装置の動作中においては、上記カー効 果センサは偏光された光の斜めに入射する偏光されたビームにより照射される。 反射後、上記光の偏光方向は磁気光学カー効果により回転されるが、このカー回 転は上記磁気光学センサにおける磁化の方向に依存する。結果として、上記反射 ビームは、磁気テープから生じる変化する磁束により生起され、上記センサ中に 発生する磁化の方向の変化に対応する情報を含むことになる。 上記既知の走査ヘッドの構造においては、上記カー効果センサは磁束ガイドと しても使用される層により形成されている。これの不利な点は、該当する層が厳 格な磁気的及び磁気光学的要件を満たさなければならない点にある。この結果、 カー効果センサと磁束ガイドとの両方を形成する上記層の材料と厚さとの選択に 関して妥協が要求されることになる。 また、既知の走査ヘッドは長さ方向のカー効果を利用している。そして、この 目的のために入射光ビームがカー効果センサの法線に対して約60度の角度をな す必要がある。磁束ガイドとヘッド面との間の角度を好ましくない程小さくする ことなしに上記を達成するため、上記ビームはヘッド−テープ面から反射される 必要がある。これの欠点は、ヘッド−テープ間の距離変化のような変動の結果と してのノイズの発生を低減するために、上記のような面には適切な被覆を設けな ければならない点にある。磁束ガイドとヘッド面との間の小さな角度による他の 不利な点は、同一の実効ギャップ長でも比較的大きな磁束の損失が生じる点にあ る。 発明の目的 本発明の目的は、冒頭で述べたような走査ヘッドを上述した欠点が発生しない ように改良することにある。 発明の開示 本発明による走査ヘッドは、前記磁気光学素子が磁束ガイド素子の間に延在す るギャップ面内に配設されることを特徴としている。 本発明による走査ヘッドにおいては、2つの重要な機能、即ち磁束の案内及び 磁束変化の検出、が互いに分離されているので、これら2つの機能を互いに独立 に最適化することができる。本発明による走査ヘッドに使用された磁束ガイド素 子と変換素子との構成の他の重要な利点は、走査中に磁束を磁気光学素子に対し て少なくとも略垂直に指向させることができ、これにより極カー効果を利用する ことが可能になる点にある。この効果は、既知の走査ヘッドにおいて利用される 長さ方向の効果よりも数倍大きい。 本発明による走査ヘッドであって磁気光学素子が磁束ガイド素子の間に位置す るギャップ面に従って延在するような走査ヘッドにおいては、光ビームのヘッド /情報媒体面からの反射は必要ではない。何故なら、磁気光学素子に少なくとも 略垂直に入射する、特にレーザビームのような光ビームを使用することができる からである。 本発明による走査ヘッドは、好ましくは、既知の技術により製造することが可 能な薄膜磁気ヘッドとする。この場合、磁気光学素子及び磁束ガイド素子は基板 上に真空蒸着、スパッタリング及び/又は他の方法を用いて層として形成するこ とができる。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、少なくとも一方の磁束ガイド素子の、 磁気光学素子に対向して位置する一部が光学的に透明であることを特徴としてい る。この場合、光学的に透明とは磁束ガイド素子の上記光学的に透明な部分に入 射する光ビームの充分な割合が透過するということを意味するものと理解された い。 上記光学的に透明な部分は、好ましくは約5nmと50nmとの間の厚さを持つ薄 い軟磁性金属層を用いることにより得ることができる。例えぱNiFe、CoZrNb又は FeNbSiの上記のような層は半透明であり、従って非常に好適である。他の可能性 は、MgZnフェライト又はガーネットのような酸化物材料からなる磁束ガイドを用 いることにある。ガーネットは、磁束ガイド素子として非常の好適な一群の材料 を形成する。これらは好適な磁気的及び機械的特性を有し、長波長の可視及び近 赤外範囲スペクトルの光に対して充分に透明である。好適な材料は、IEEE Trans actions on Magnetics、第Mag6巻、第3号、1970年9月の608〜610頁( 引用例として参照する)にニコラス他により記載されたCo/Siでドープされた(Y3 Fe5O12)である。他の好適なガーネットは、例えば、Journal of Magetism and M agnetic Materials 125、1993年、23〜28行(引用例として参照する)にパ スカード他により記載されている。磁気光学素子としては、例えば、大きなカー 効果を持つPtMnSb多結晶層若しくはCo/Pt多重層、又は大きなファラデイ効果を 持つCoフェライト層を使用することができる。 上述した実施例においては、入射光ビームは動作中に前記の光学的に透明な部 分に対して少なくとも略垂直に指向させることができるので、ヘッド−テープ面 又はヘッド−ディスク面からの反射は必要ではない。これに関連して、磁束ガイ ド素子とヘッド面との間の角度を略90度にすることが可能であり、このことは 磁束の損失が所望の実効ギャップ長に対して最小となるという利点を有している 。 ここで、ヨーロッパ特許出願第0472188号(引例として参照する)が磁気記録 媒体に対向する第1のギャップと該磁気記録媒体に対向し且つ同媒体から或る距 離に位置する第2ギャップとを備える環状の磁気ヨークを持つ磁気ヘッドを記載 していることに注意されたい。上記第2ギャップは、上記ヨークの主面に平行に 延びるか又は該ヨークの周に沿って延びる垂直に磁化可能な磁気光学層によりブ リッジされている。結果として全体が上記環状ヨークの外側に位置する上記層は 、第2ギャップに接する2つのヨーク部分に重なり合う。走査中には、上記既知 の磁気ヘッドは第2ギャップの近傍で上記磁気光学層の表面に垂直な磁場成分を 持つ浮遊磁場又は漏れ磁場を呈する。上記成分の方向は磁気記録媒体の磁化状態 に依存する。上記層中の磁化の方向の変化を検出するために、線形に偏光された 光ビームが第2ギャップの反対側で上記層に投射され、これら光ビームの一方は 第1の極カー効果回転を受け、他方の光ビームは第1の回転とは反対の第2の極 カー効果回転を受ける。磁化の方向の変化は上記2つの回転の差から決定される 。この既知の磁気ヘッドの欠点は、前記ヨークにより案内される磁束の一部のみ が磁気光学素子を垂直に横切り、その結果として効率が比較的低いという点にあ る。他の欠点は、ヘッドの構成が2以上のトラックを同時に読み取るのに適して いない点にある。更に、上記ヘッド構造は技術上の視点から見て好ましいもので はない。即ち、特にヨークの主面に対して横方向に延びるギャップは薄膜技術に より製造するのは困難である。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、前記磁気光学素子が前記磁束ガイド素 子の少なくとも一つと緊密に接触していることを特徴としている。この結果、磁 気光学素子に垂直な磁束成分の比較的大きな変化が得られ、これは極カー効果に よる検出にとって最適な条件である。好ましくは、上記磁気光学素子は2つの磁 束ガイド素子の間に且つこれらに緊密に接触、好ましくは直接接触、して配置さ れる。この場合、走査中における減磁は最小となるので、垂直な磁気成分の最大 の変化が発生し得る。これは、上記緊密接触が磁気光学素子と磁束ガイド素子と の間の空間の存在の結果として形成される磁気抵抗を最小化するからである。 本発明による走査ヘッドの一実施例は2つの磁束ガイド素子と磁気光学素子と が前記ヘッド面と接することを特徴としている。磁気光学素子が上記2つの磁束 ガイド素子の間に配置される本実施例は高効率を有し、更に高感度を得ることが できる。本実施例の他の利点は、複数の狭い情報トラックを、この目的のための 特別な磁束ガイド素子の構造を要することなく同時に走査することができる点に ある。 最後に述べた実施例が磁気光学素子と磁束ガイド素子との間に各空間を有し、 該磁気光学素子が充分な面内透磁率を有する場合は、当該走査ヘッドは微分セン サ(dlfferentiatlng sensor)として用いることができる。この場合、大きな面 内磁化変化を長さ方向のカー効果により、少なくとも略、検出することができる 。走査すべき媒体の前記各空間と対向する各部分内の同じように向けられた磁化 の場合、この構成の走査ヘッドは微分することができる。何故なら、磁気光学素 子と磁束ガイド素子との間の前記2つの空間は該磁気光学素子を介して逆に向け られた磁束を発生するからである。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、2個の磁束ガイド素子が前記ヘッド面 と接し、前記磁気光学素子が該ヘッド面から或る距離に位置していることを特徴 としている。ギャップ面が上記2つの磁束ガイド素子の間に延在する本実施例で は、磁気光学素子は走査中において、最早、媒体と機械的に接触することはない 。これの利点は、走査ヘッドが磁気光学素子と走査媒体との間の接触の場合に発 生するであろう温度変動の結果としてのノイズに影響されない点にある。他の利 点は、磁気光学素子が、特に走査ヘッドを通過して移動する磁気テープのような 記録媒体の結果としての磨耗のような磨耗にさらされることがないという点にあ る。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、前記ヘッド面に接する前記磁束ガイド 素子のうちの一方の、前記ヘッド面と該ヘッド面から或る距離に位置する前記磁 気光学素子との間の距離をブリッジする部分が、前記ヘッド面と接する他方の磁 束ガイド素子から突出する形状を有していることを特徴としている。この実施例 はヘッド面と磁気光学素子との間の磁束が一方の磁束ガイド素子から他方の磁束 ガイド素子へ漏れるのを防止し、従って高い効率が得られる。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、前記ヘッド面に接する前記2個の磁束 ガイド素子が、前記ヘッド面から或る距離に位置する前記磁気光学素子の近傍の みにおいて互いに重なり合うことを特徴としている。この実施例の重要な利点は 、 上記磁気光学素子の全ての寸法を変換ギャップ即ち走査ギャップの幅とは独立し て選択することができる点にある。更に、この実施例は磨耗を受けにくく小さな トラック幅に対しても充分な効率を維持することができる。更に、当該走査ヘッ ドには薄膜技術又は従来の技術を用いて巻線を設けることができる。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、2個の磁束ガイド素子が前記ヘッド面 と接し、前記ギャップ面が前記ヘッド面と接する前記磁束ガイド素子と、前記ヘ ッド面から或る距離に位置する磁束ガイド素子との間を延在し、前記磁気光学素 子が前記ヘッド面と接する前記磁束ガイド素子の間に延在するギャップに対向し て配設されることを特徴としている。この実施例の利点は、如何なる追加の反射 素子を伴わない光通路を用いることができる点にある。何故なら、上記磁気光学 素子が走査すべき媒体に対して平行又は少なくとも略平行に延在しているからで ある。更に、当該走査ヘッドは差動的光学検出の使用を可能にする。他の利点は 、高い磁気効率が得られる点にある。それでいて、当該走査ヘッドにはリソグラ フ技術により容易に所望のアジマス角を付与することができる。 本発明による走査ヘッドの一実施例は、2つの磁束ガイド素子の間に巻線が延 在することを特徴としている。この巻線は、例えば金又は銅製の1以上の書込用 又はバイアス用の巻回を有することができる。この点に関しては、一方の磁束ガ イド素子が他方の磁束ガイド素子から突出する形状を有することも好ましい。本 発明による手段は、当該走査ヘッドの書込機能と読取機能とを多くの付加的なマ スク工程を要することなく統合することを可能にする。 本発明による走査ヘッドはデジタル及びアナログの両方の信号を検出するのに 適しており、オーディオ及び/又はビデオ及び/又はデータの記録用の磁気系に 用いることができ、この場合磁気テープ及び磁気ディスクの両方が記録媒体とし て好適である。 本発明の他の目的は、冒頭で述べたような形式の走査装置を改善することにあ る。この目的のため、本発明による走査装置はヘッド面を備える走査ヘッドが、 磁束ガイド素子と磁気光学素子とを有し、該磁気光学素子が上記磁束ガイド素子 の間に延在するギャップ面内に配設され、当該走査装置が、更に、光源と、該光 源により発生された偏光された光ビームを前記磁気光学素子に指向させる光通路 と、前記磁気光学素子から反射された後の前記光ビームの変化を測定する検出器 とを有することを特徴としている。当該走査装置に使用される走査ヘッドは本発 明による前記走査ヘッドである。前記光ビームにより、又は前記光ビームにより 形成されると共にアレイ状の全ての磁気光学素子をカバーするように調整された 線形なスポットにより前記磁気光学素子又は前記アレイ状の磁気光学素子を走査 することにより、上記光ビーム及び検出器を介して、走査すべき媒休の多数のト ラックに記憶された情報を読み取り、処理し及び記録することが可能である。こ れによれば、非常に狭いトラックに関しては、電子処理部に対する許容できない ほど多数の相互接続の使用をなくすことができる。 図面の簡単な説明 以下、本発明を図面を参照し例示として詳細に説明するが、これらの図面にお いて、 第1図は、本発明による走査ヘッドの第1実施例を概念的に示し、 第2図は、第2実施例を概念的に示し、 第3図は、第3実施例を概念的に示し、 第4図は、第4実施例を概念的に示し、 第5A図は、第5実施例を概念的に示し、 第5B図は、同第5実施例をV−V線から見た側面図で示し、 第6図は、第6実施例を概念的に示し、 第7図は、第7実施例を概念的に示し、 第8図は、本発明による走査装置の一実施例を概念的に示す。 実施例の詳細な説明 第1図に示す本発明による走査ヘッドは、本例では磁気テープ2である情報媒 体と共働する接触面、即ちヘッド面1を有する。上記磁気テープはヘッド面1を 通過してx0方向に移動可能となっている。当該走査ヘッドは、第1の磁束ガイ ド素子3aと、これに対し平行に延びる第2磁束ガイド3bとを有している。第 1磁束素子3aは、第2磁束ガイド素子を有する薄膜構造を支持するような、例 え ばMnZnフェライト又はNiZnフェライト製のフェライト基板として構成することが できる。第2磁束ガイド素子3bは光学的に透明であり、本例ではCo/Siがドー プされた(Y3Fe5O12)のようなガーネット製である。上記磁束ガイド素子3a及び 3bはギャップ面4を規定し、該ギャップ面はこれら2つの磁束ガイド素子の間 を延在している。該走査ヘッドは変換素子として更に磁気光学素子(MO素子) 5を有し、この素子は前記ヘッド面を横切る方向に指向されると共に磁束ガイド 素子3aと3bとの間をギャップ面4に従って延在している。本例においては、 上記MO素子はCo/Pt多重層により形成され、該層は前記2つの磁束ガイド素子 3a及び3bと緊密に接触している。 第2図に示す本発明による走査ヘッドは、x2方向に移動可能な磁気テープ1 2と共働するヘッド面11を有する薄膜磁気ヘッドである。該走査ヘッドは第1 磁束ガイド素子13aと、第2磁束ガイド素子13bと、磁気光学素子15とを 有し、この磁気光学素子は上記2つの磁束ガイド素子13aと13bとの間に延 在すると共に、高い面内透磁率と充分な長さ方向カー効果とを持つ例えばFeNbSi 多結晶層により形成されている。磁束ガイド素子13a及び13bとMO素子1 5とは、ヘッド面11と接している。第1磁束ガイド素子13aは、例えば、Co ZrNb合金である。又、第2磁束ガイド素子13bは、例えば、MnZnフェライトで ある。このようなフェライトは満足のゆく光透過度を有すると共に小さなファラ デー回転を示す。MO素子15と磁束ガイド素子13a及び13bとの各々の間 には2つの非磁性のギャップ状空間16a及び16bが位置し、これらは例えぱ 酸化アルミニウム又は酸化シリコンのような酸化物材料又は窒化シリコンのよう な非磁化性窒化物で充填されている。 第3図に示す本発明による走査ヘッドは、ヘッド面21を備えると共に、2つ の平行な磁束ガイド素子23a及び23b並びに磁気光学素子25を有している 。磁束ガイド素子23a及び23bは共にヘッド面21から延び、ギャップ面2 4を規定している。MO素子25はヘッド面21から距離dに位置し、ギャップ 面24に従って延び、両磁束ガイド素子23a及び23bと緊密に接触、特に直 に接触、している。これら2つの磁束ガイド素子23a及び23bの内の少なく とも一方は光学的に透明であって、透明又は半透明な材料からなっている。上記 M O素子は特に極カー効果のような磁気光学効果を呈する層により形成されている 。ヘッド面21の近傍では、磁束ガイド素子23a及び23bは非磁性走査又は 変換ギャップ27と接し、該ギャップは上記ヘッド面21で終端すると共に、例 えば、酸化ジルコニウムのような酸化物材料からなっている。 第4図に示す本発明による走査ヘッドは、ヘッド面31で終端する2つの磁束 ガイド又は磁束ガイド素子33a及び33bと、磁気光学素子35とを有し、該 磁気光学素子は上記ヘッド面31から或る距離離れ且つ磁束ガイド素子33aと 33bとの間に延在するギャップ面34内に位置する。磁束ガイド素子33bは 、ヘッド面31とMO素子35との間の距離をブリッジし且つ磁束ガイド素子3 3aから離れるように突出形状を呈する部分33b1を有している。ヘッド面31 の近傍では、磁束ガイド素子33a及び33bは、例えぱ、酸化シリコン絶縁層 により形成される非磁性変換ギャップ37と接している。一方、特にポリマ等の フォトレジストのような非磁性材料38が、上記絶縁層と突状部分33b1との間 に位置している。 第5A図及び第5B図に示される本発明による走査ヘッドは情報媒体42と共 働するヘッド面41を有し、上記情報媒体は該ヘッド面41を通過してx4方向 に移動可能となっている。該走査ヘッドは2つの磁束ガイド素子43a及び43 bを有し、これら磁束ガイド素子はヘッド面41に接すると共に、図の面を横切 る方向に見て、上記ヘッド面41から或る距離に位置する領域49においてのみ 互いに重なり合っている。磁気光学素子45が位置するギャップ面44が磁束ガ イド素子43a及び43bの重なり合う部分43a1と43b1との間に延在し、上 記MO素子はこれらの重なり合う部分43a1と43b1と緊密に接触している。上 記部分43a1及び43b1のうちの少なくとも一方は光学的に透明である。また、 磁束ガイド素子43a及び43bはヘッド面41において非磁性変換ギャップ4 7と接している。 第6図に示す本発明による薄膜走査ヘッドは2つの磁束ガイド素子53a1及び 53a2を有し、これら素子は特に変換ギャップであるギャップ57と接すると共 にヘッド面51を形成している。磁気ディスク又はテープのような情報媒体52 がヘッド面51を通過してx5方向に移動可能となっている。該走査ヘッドは、 更 に、他の磁束ガイド素子53bを有し、該素子はヘッド面51から或る距離離れ ると共に同面と平行に延在している。磁気光学素子55が配設されたギャップ面 54が磁束ガイド素子53a1及び53a2と、磁束ガイド素子53bとの間に延在 している。このように、MO素子55は磁束ガイド素子53a1及び53a2と、磁 束ガイド素子53bとの間に挟まれ、結果として前記ギャップ57と対向して位 置される。磁束ガイド素子53bは光学的に透明であり、例えぱMgZnフェライト のような酸化物材料またはCo/Siがドープされた(Y3Fe5O12)のようなガーネット からなる。 第7図に示す本発明による走査ヘッドはヘッド面61を備えると共に、第1磁 束ガイド素子63aと、第2磁束ガイド素子63bと、磁気光学変換素子65と 、例えば金又は銅の巻線の形態の誘導変換素子70とを有している。共にヘッド 面61と接する2つの磁束ガイド素子63a及び63bのうち、磁束ガイド素子 63bは外側に突出する部分63b1を有している。1以上のディスク状巻線を有 する前記誘導素子70が上記部分63b1と、これに対向する磁束ガイド素子63 aとの間に介挿されている。上記誘導素子70は前記ヘッド面の近傍で変換ギャ ップ67を形成する薄い絶縁層上に配置することができ、磁束ガイド素子63b からは例えばポリマ又は酸化物等の絶縁材料68により絶縁することができる。 上記誘導素子70に代えて又は追加して、バイアス巻線を設けることもできる 。図示の走査ヘッドは既知の薄膜技術により製造することができ、該技術は磁束 ガイド素子63aから開始して、該素子上にMO素子65、誘導素子70及び磁 束ガイド素子63bを有する薄膜構造を形成することにより実行することができ る。 第8図に示す本発明による走査装置は、本発明による走査ヘッドを有している 。 本発明による該走査ヘッドは第1図ないし第7図を参照して詳細に説明したもの で、第8図では符号80を付して概念的にのみ示されている。図示の走査ヘッド 80はヘッド面81を有し、該ヘッド面を通過して本例では磁気テープである磁 気媒体82がx8方向に移動可能となっている。この走査ヘッド80は磁気光学 素子又はセンサ85を有し、該素子は変換ギャップ87により離隔された一対の 磁束ガイド素子83a1及び83a2と、光学的に透明な磁束ガイド素子83bとの 間に介挿されている。 上記走査装置は、更に、特にレーザユニット等の光源90と、光通路と、検出 器91とを有している。上記光通路は、光源91により放射された光ビームをM O素子85上に収束させるためのフォーカスレンズ92を含んでいる。また、上 記光通路は、コリメータレンズと、もし前記光源が偏光されていないなら偏光子 とを含んでいてもよい。通過する前記情報媒体82を走査する間、特に読み取る 間には、前記光源により放射された光ビームはMO素子85上に略垂直に入射し 、該MO素子85上には円形又は長円形の光スポットが形成される。MO素子8 5からの上記光ビームの反射の後、該MO素子85中の磁化パターンが検光子9 3の背後に配設された検出器91上に結像される。反射された光ビームの偏光方 向が、通過する情報媒体82中の変化する磁化の影響で変化し、これが検出器9 1上の強度の変化を発生させる。情報媒体82により運ばれる情報は、適宜の既 知の電子手段により特に可聴化又は可視化されることにより再生することができ る。 尚、本発明は上記に開示された例示的実施例に限定されるものではない。例え ぱ、磁気光学センサ又は透明な磁束ガイド素子は上述したもの以外の適切な材料 を用いて形成することも可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヘッド面を備えると共に磁束ガイド素子と磁気光学素子とを有する走査ヘッ ドにおいて、前記磁気光学素子が前記磁束ガイド素子の間に延在するギャップ面 内に配設されていることを特徴とする走査ヘッド。 2.請求項1に記載の走査ヘッドにおいて、少なくとも一方の磁束ガイド素子の 、前記磁気光学素子に対向して位置する一部が光学的に透明であることを特徴と する走査ヘッド。 3.請求項1又は請求項2に記載の走査ヘッドにおいて、前記磁気光学素子が磁 束ガイド素子に緊密に接触していることを特徴とする走査ヘッド。 4.請求項1、2又は3に記載の走査ヘッドにおいて、2個の磁束ガイド素子と 前記磁気光学素子とが前記ヘッド面に接していることを特徴とする走査ヘッド。 5.請求項1、2又は3に記載の走査ヘッドにおいて、2個の磁束ガイド素子が 前記ヘッド面と接し、前記磁気光学素子が前記ヘッド面から或る距離に位置して いることを特徴とする走査ヘッド。 6.請求項5に記載の走査ヘッドにおいて、前記ヘッド面に接する前記磁束ガイ ド素子のうちの一方の、前記ヘッド面と該ヘッド面から或る距離に位置する前記 磁気光学素子との間の距離をブリッジする部分が、前記ヘッド面と接する他方の 磁束ガイド素子から突出する形状を有していることを特徴とする走査ヘッド。 7.請求項5に記載の走査ヘッドにおいて、前記ヘッド面に接する前記2個の磁 束ガイド素子が、前記ヘッド面から或る距離に位置する前記磁気光学素子の近傍 のみにおいて互いに重なり合うことを特徴とする走査ヘッド。 8.請求項1、2又は3に記載の走査ヘッドにおいて、2個の磁束ガイド素子が 前記ヘッド面と接し、前記ギャップ面が前記ヘッド面と接する前記磁束ガイド素 子と前記ヘッド面から或る距離に位置する磁束ガイド素子との間を延在し、前記 磁気光学素子が前記ヘッド面と接する前記磁束ガイド素子の間に延在するギャッ プに対向して配設されていることを特徴とする走査ヘッド。 9.請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の走査ヘッドにおいて、2個の磁束 ガイド素子の間に巻線が延在していることを特徴とする走査ヘッド。 10.請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の走査ヘッドを有する走査装置にお いて、更に、光源と、該光源により発生された偏光された光ビームを前記磁気光 学素子に指向させる光通路と、前記磁気光学素子から反射された後の前記光ビー ムの変化を測定する検出器とを有することを特徴とする走査装置。
JP8510726A 1994-09-23 1995-09-13 磁気光学素子を含む走査ヘッド及びそのような走査ヘッドを含む走査装置 Pending JPH09505928A (ja)

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JPS5846248A (ja) * 1982-02-01 1983-03-17 Mitsubishi Motors Corp 電子制御式油圧制御装置
JPH0721313B2 (ja) * 1985-06-11 1995-03-08 三菱自動車工業株式会社 流体継手用クラッチの制御装置

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