JPH09504195A - 衛生ナプキン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、流体透過性ケーシングシート（１５）と流体不透過性ケーシングシート（１７）との間に包被された吸収体（８）を含む、衛生パンティー又は失禁ガードの如き、衛生ナプキンあるいは同様の吸収性物品に関する。本発明によると、吸収体（８）は物品の使用目的期間中に使用者により排出された全流体を吸収する能力を持つ一次吸収体（９）と、前記一次吸収体の面積よりも少なくとも５０％大きい面積を有する二次吸収体（１０）とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 衛生ナプキン 本発明は、流体透過性ケーシングシートと流体不透過性ケーシングシートとの 間に包被された吸収体を含むパンティー又は失禁ガードの如き、衛生ナプキンあ るいは同様の吸収性物品に関する。 今日の衛生ナプキンはナプキン着用期間中に排出された全流体の吸収に必要と するよりも遥かに優れた吸収性を殆ど例外なく持つ吸収体を有するにもかかわら ず、ナプキンからの流体漏洩は例外的な出来事ではない。漏洩は着用者が動いた 結果ナプキンが変形したり又は効果的な位置から動くことにより、あるいはナプ キンがパンティーに最初から不適切に置かれているために起こる。これに関連す る特定の問題は、就寝中の着用者の横になった位置に起因して、夜間生じる変形 に於て見られ、これはしばしば後方からの漏洩に引続き着用者のナイトリネン（ night linen）やベッドリネン（bed linen）を汚すことになる。 本発明の主な目的はこの問題を解決して、漏洩に対する安全性を向上した衛生 ナプキン又は同様の物品を提供することである。 この目的は冒頭に定義された種類の衛生ナプキンにより本発明に従い達成され 、このナプキンの特徴とするところは、吸収体が、物品の使用目的期間中に使用 者により排出された全流体を吸収する能力を持つ一次吸収体と、一次吸収体の面 積よりも少なくとも５０％大きい面積を有する二 次吸収体とを含むことである。前記二次吸収体を備えることによりナプキンから の流体漏洩の危険性が実際的に全て除去される。 本発明の一好適実施例によると、二次吸収体の面積は一次吸収体の面積よりも 少なくとも７０％大きく、二次吸収体は一次吸収体よりも可撓性又は柔軟性があ る。また二次吸収体は一次吸収体を越えてその全周囲に延び、一次吸収体は、ナ プキンの使用位置で見て、二次吸収体の前方部分に配置され、衛生ナプキンが着 用されるとき、一次及び二次吸収体が相互に重なる衛生ナプキンの部分に於て着 用者の体に近接する。二次吸収体は有利には一つ又はそれ以上のティッシュ層を 含み、吸収性材料に於ける流体輸送を阻止する手段を備える。これらの流体輸送 阻止手段は二次吸収体に形成される折り畳み部から成るか、あるいは二次吸収体 に形成される非吸収性材料のライン又は区域から成る。一変化例によると、流体 輸送阻止手段は吸収した流体を化学的に拘束可能な吸収性繊維である。 本発明の衛生ナプキンは前方部分、後方部分及び中間股部分を含むパンティー と協働するよう意図され、少なくともパンティー股部の中央部に位置するよう意 図された二次吸収体の部分は前記中央部と同形状を有する。 本発明の衛生ナプキンは添付図面に関して以下で詳述される。図中、 図１はパンティーに挿入された本発明の衛生ナプキンの一実施例を示す。 図２及び図３はそれぞれ図１の衛生パンティーの正面図及び背面図であり、パ ンティーが組み立てられ且つ着用された状態を示す。 図４は図１−３のパンティーに挿入された吸収体の着用時の変形を概略的に示 す。 図５は図１に示す衛生ナプキンの分解図である。 図６は図２の衛生ナプキンを上部から示す。 図７は図１−３に示されたナプキンの変化例を示す。 図１は本発明の一実施例による衛生パンティーの製造の一段階を示し、前方及 び後方腰部分を共に接合する前の一製造段階のパンティーを示す。図示のパンテ ィーは前方部分１、後方部分２及び中間股部分３を含む。また従来よりパンティ ーは、図示の例では腰部縁の前方及び後方部分に沿って装着された弾性リボン４ ，５の形態の腰部弾性体と、弾性リボン４，５間にパンティーの側方輪郭に沿っ て延びる弾性糸６，７の形態の脚部弾性体とを備える。図示の例では、二本の弾 性糸がパンティーの各側縁に沿って装着されているが、代わりに脚弾性体を図示 のものよりも多い又は少ない糸から、あるいは弾性リボン又は同類物から構成で きることは理解されよう。また図１はパンティーへ固着されるかあるいは除去可 能に接合される吸収体又はパッド８を波線で示す。図示の吸収体８は一次吸収体 ９と二次吸収体１０とを含み、特に夜間の使用に適する。 またパンティーは二本の弾性糸１１，１２を備え、これらの弾性糸は前方及び 後方部分１，２の各弾性リボン４， ５間で延び、パンティーの縦方向延出中心線Ａ−Ａに関して対称である。糸１１ ，１２は、後方部分２の腰部縁又は前記後方部分の後部縁から股区域Ｖまで共に 接近してパンティーの縦方向線と平行に延び、パンティー着用時に着用者の上腹 区域に配置される。糸１１，１２はこの区域Ｖからパンティーの前方部分の腰部 縁又は前部縁まで末広状に発散して延びる。 図１の実施例に従い構成されたパンティーを着用する時、区域Ｖから前方向に 発散した糸１１，１２の部分がこの区域内で吸収体８に窪地状形態を生じさせよ うとし、この窪地状形態は着用者の人体的構造に適切に対応している。区域Ｖか ら後方に延びた糸１１，１２の相互平行部分は、パンティー着用時に着用者の臀 部間に於ける吸収体８の対応中央部分を圧縮しようとし、それにより吸収体を、 少なくともパンティーの後方部分の始端部及び股部分内で、着用者の体に安全に 対接させることにより、後方漏洩防止のための有効な安全策としている。前述の 吸収体形状は図４に概略的に示される。 また図１に示すパンティーは弾性糸１３，１４を含み、これらの弾性糸は糸１ １，１２の外側の側方にあり且つパンティーの前方部分と後方部分との間で相互 収斂し、パンティーの後方部分で相互に末広状に発散する。弾性糸１３，１４は 一次吸収体９の側方輪郭に、それらの長さ延出部の大部分に沿って追従する。し かして糸１３，１４は、一次吸収体の側縁が圧縮され着用者の体に密封対接する こと を保証し、また二次吸収体が着用者の体に効果的に追従することを保証するのに 寄与する。これに関連して記述すべきことは、二次吸収体は薄く非常に柔軟であ り吸収体の長期使用中、例えば一晩中、生じる漏洩を吸収する付加的安全帯域を 形成し、且つその吸収容量は比較的に小さくできることである。 衛生パンティーと協働する吸収体がパンティーとの一体的部分を形成するとき 、好ましくは吸収体は前記弾性素子が伸張状態にある図１に示す製造段階でパン ティーに錨着される。パンティーの製造完了時に、弾性素子は収縮して弛緩又は 無張力状態になろうとする。この結果、一次吸収体９の外側にあるパンティー区 域に折り畳み部が形成され、これらの区域で糸が収縮して一般的に弛緩状態とな る。一次吸収体９の区域内で、吸収体は、多かれ少なかれその剛性に依存して、 パンティーの集合を防止し折り畳み部ができないようにする。現在の薄い吸収体 は非常に柔軟性があるので弾性糸により折り畳まれる。但し糸の完全な弛緩は阻 止される。しかして、パンティーが着用者の体に着けられるとき、吸収体９の折 り畳み部は皺が伸ばされ、吸収体は各糸１１−１４の弾性力により着用者の体と 対接するようになる。吸収体９は、着用者の人体的構造に起因して区域Ｖから前 方向に凹面窪地状形態を得て、この区域内で糸１１−１４による収縮力が生じて この窪地状形態を保持しようとし、同時に糸に沿う吸収体９の部分は圧縮され着 用者の体と密封対接する。糸１１，１２の相互平行部分は 、区域Ｖの後方にある吸収体９の部分がこの区域に於て着用者の人体的形状と合 致するように変形し、それにより着用者の臀部間にある吸収体の部分が着用者の 体と密封対接することを保証する。着用者の体に吸収体９の側縁が密封対接する ことを保証するとともに、弾性糸１３，１４はパンティー又は二次吸収体に於け る折り畳み部又は座屈部の形成を妨げるように機能する。 図１に示すパンティーが除去可能吸収体と共に使用されるとき、吸収体は弾性 糸が少なくとも一次吸収体の取付区域内で外方へ伸張された状態で挿入されるは ずである。この種のパンティーは一体型吸収体に関して本質的に上記態様で機能 する。これは吸収体取付の一般的方法であり、その理由は、さもなければ折り畳 み部がパンティーの股部分に生じるからである。これに関連して述べるべきこと は、本発明のパンティーと協働する除去可能吸収体はパンティーに取付後、弾性 糸により折り畳まれず単に湾曲だけするような剛性を好ましくは有することであ る。 図２及び図３は着用時に図１の衛生パンティーにより取られる形状を概略的に 示し、着用者の体の関連部分は波線で示される。 図１の実施例の場合、弾性装置１１−１４は弾性糸である。しかしながら、パ ンティーに必要な弾性は弾性糸の助成による以外の方法で達成できることは理解 されよう。例えば、弾性装置は所望形状に切断された弾性バンド、リボン又は弾 性フィルム、あるいは不織材料の形態にできる。 またパンティーを弾性材料から製造し、所望の区域又は部域内で適当な方法で材 料の弾性特性を取り除くことも考慮される。各種形式の弾性材料を図示のパンテ ィーに組み合わせることができる。例えば、弾性発泡体の柔軟なバンド又はリボ ンが脚弾性体として使用できる一方、弾性不織材料の完全な部分を腰部弾性体と して使用できる。また弾性装置１１−１４が互いに異なる材料部分からなること も考慮できる。例えば、糸１１，１２の平行部分は中央延出バンドと置き換え、 発散部分は弾性糸から構成できる。 図１に示すパンティーは、好ましくは、適当な態様、例えば膠着により相互接 合される二枚のシートから成り、弾性装置はこれらのシート間に装着され、また これらに固着される、この固着に際しては、例えば膠着されるか超音波溶接又は 熱溶接により溶着される。弾性体はパンティーに縫いつけることもできる。 前述の如く、図１に示す吸収体８は一次及び二次吸収体９，１０をそれぞれ含 む。一次吸収体９は衛生ナプキンの従来の吸収体又はパッドと同様の態様で構成 され、使用目的期間にわたり、例えば一晩中、着用者の排出した流体を処理する のに十分な吸収力を有する。例えば、吸収体は、超吸収性材料を含む又は含まな い圧縮されたセルロースフラッフ（fluff）の一つ又はそれ以上の層から成り、 好ましくは前記フラッフパルプは、先に空気載置及び処理をされてリールへ巻取 り可能なウェブを形成し、あるいは吸収体は他のロール材料の一つ又はそれ以上 の層から成ることが できる。また一次吸収体は所謂超吸収性材料を含む材料シートと超吸収性材料を 含まない材料シートとから成る。 二次吸収体１０は一次吸収体よりも遥かに大きく延出し、パンティー後方部分 の大部分にわたり後方へ延びる。二次吸収体１０の主目的は漏洩安全性の向上で あり、この目的で二次吸収体は一次吸収体の面積よりも少なくとも５０％、好ま しくは少なくとも７０％大きい面積を有し且つ一定の吸収力を有するべきである 。二次吸収体は各種の不織ロール材料又はティッシュから構成できる。好ましく は二次吸収体１０は流体が表面上を横切って広がるのを防止する手段を含む。か かる流体拡散バリヤは材料層を折り目加工、プリーツ加工（pleating）又はクレ ープ加工（creping）することにより、あるいはバリヤ形成溶接を行うことによ り得られる。流体バリヤ効果を達成する他の方法は、二次吸収体の吸収性材料に 圧縮ラインを形成し、この圧縮ラインは流体の分散を制御すると共に、かかるラ インに対して垂直方向の流体分散又は拡散に抵抗する。流体吸収時に吸収した流 体を化学的に拘束する所謂超吸収性材料繊維を含む不織材料の使用も考えられる 。しかしながら、概して、二次吸収体はパンティーを快適に着用できるようにパ ンティー材料と同等にしなやかさ又は柔軟性がなければならない。故に、二次吸 収体は非常に薄く作らねばならず、従って吸収力を非常に制限されることになろ う。 図１から判るように、二次吸収体の側方輪郭は股部分の最も狭い部分の区域内 でパンティーの側方輪郭に追従する 。このことは組合せ吸収体８が除去可能な吸収体であるとき非常に有利であり、 その理由はパンティーの何処に吸収体８を配置すべきかをその形状が明確に指示 するからである。これは使用者が吸収体をパンティーの間違った位置に置く危険 性を大部分除去する。 図５は、本発明の衛生ナプキンの一実施例の概略分解図であり、このナプキン は流体透過性及び流体不透過性ケーシングシート１５，１７間に包被された吸収 体８から従来の如く構成される。 好ましくは流体透過性ケーシングシート１５は不織材料から成るが、衛生ナプ キン、おむつ、失禁ガード又は同類物の如き吸収性物品、例えば有孔プラスチッ クシート、に於ける外方材料として伝統的に使用される他の形式の流体透過性材 料も当然使用できる。図示の変化例に於て、一次吸収体を覆う流体透過性ケーシ ングシート１５の部分は、肌と直接接触して乾燥した面に感じられるタイプの有 孔プラスチックシート１６から成り、一方で流体透過性ケーシングシートの残部 は不織材料から成ることができる。 流体不透過性ケーシングシート１７は流体がパンティーに浸透するのを防ぐよ う意図されており、またプラスチックシート、疎水性不織材料から成ることがで き、あるいはプラスチック及び不織積層構造体の一部にできる。しかしながら、 このシートは少なくとも第２吸収体の区域内では、通気性があることが好ましく 、その理由はさもなくば衛生ナプキンを担持するパンティーが着用時に熱くなる から である。 衛生ナプキンが衛生パンティーの一体的部分を形成すると共に、所謂ズボン型 衛生ナプキンを形成するとき、流体透過性ケーシングシート１５を２枚シート型 パンティーの内方シートに含ませることができる。 図７は図６に示す衛生ナプキンの変化例を示す。図７と図６の実施例で唯一の 差異は、図７の実施例の一次吸収体は僅かに異なる形状を有し且つ図６の実施例 の一次吸収体に関して幾分異なった位置に配置されていることである。図６の実 施例に於て対応が見られる図７の実施例の構成要素はプライム符号の付いた同じ 参照記号で識別されている。 記載の衛生ナプキンは、主に夜間使用及び図１に従い構成されたパンティーと 共に使用されるよう意図され、また漏洩に対する特に良好な安全性を備える。し かし、記載の衛生ナプキンは従来型パンティーと共に使用でき、依然として漏洩 に対して非常に安全性があり、これは特に二次吸収体が上方に着用者の臀部会合 点を越えて延びることが保証される時であることは理解されるであろう。より高 度な漏洩安全性に加えて、本発明は一次吸収体を最適寸法にすることもでき、そ の理由は前記吸収体単独で耐漏洩安全性を備えるべく構成される必要はないから である。従って、本発明は一次吸収体を別の方法で作る場合よりも小さくするこ とができ、吸収性材料はより効果的に使用されることになる。 記載及び図示の衛生ナプキンの実施例は、特に二次吸収体の形状に関して本発 明の範囲内で改変できることはまた理解されよう。例えば、二次吸収体の後方延 出部分は、図に示される湾曲側部を有する代わりに、直線にすることができる。 故に本発明は専ら以下の請求の範囲によってのみ制限される。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年９月２５日 【補正内容】 請求の範囲 １．流体透過性ケーシングシート（１５）と流体不透過性ケーシングシート（ １７）との間に包被された吸収体（８）を含む、衛生パンティー又は失禁ガード の如き、衛生ナプキンあるいは同様の吸収性物品に於て、吸収体（８）は物品の 使用目的期間中に使用者により排出された全流体を吸収する能力を持つ従来の吸 収体と同態様で構成された一次吸収体（９）と、前記一次吸収体の面積よりも少 なくとも５０％大きい面積を有する二次吸収体（１０）とを含み、一次吸収体は ナプキンが着用されるとき、一次及び二次吸収体が相互に重なるナプキンの部分 で着用者の体に最も接近して位置することを特徴とする衛生ナプキン。 ２．二次吸収体（１０）の面積は一次吸収体（９）の面積よりも少なくとも７ ０％大きいことを特徴とする請求の範囲第１項記載の衛生ナプキン。 ３．二次吸収体（１０）は一次吸収体（９）よりもより可撓性又は柔軟性があ り且つ前記一次吸収体よりも遥かに低い吸収力を有することを特徴とする請求の 範囲第１項又は第２項記載の衛生ナプキン。 ４．二次吸収体（１０）は一次吸収体（９）を越えて前記一次吸収体の全周囲 に延びることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項の何れか一項記載の衛 生ナプキン。 ５．一次吸収体（９）は二次吸収体（１０）の前方部分に配置されることを特 徴とする請求の範囲第４項記載の衛生ナプキン。 ６．二次吸収体（１０）は一つ又はそれ以上のティッシュ層から構成されるこ とを特徴とする請求の範囲第５項記載の衛生ナプキン。 ７．二次吸収体（１０）は不織材料から構成されることを特徴とする請求の範 囲第５項記載の衛生ナプキン。 ８．二次吸収体（１０）は吸収性材料に於ける流体諭送を妨げる手段を備える ことを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載の衛生ナプキン。 ９．流体輸送阻止手段は二次吸収体に形成された折り畳み部であることを特徴 とする請求の範囲第８項記載の衛生ナプキン。 10．流体輸送阻止手段は二次吸収体に形成された非吸収性材料のラインから構 成されることを特徴とする請求の範囲第８項記載の衛生ナプキン。 11．流体諭送阻止手段は吸収された流体を化学的に拘束可能な吸収性繊維から 構成されることを特徴とする請求の範囲第８項記載の衛生ナプキン。 12．前方部分（１）、後方部分（２）及び中間股部分（３）を含むパンティー と協働するよう意図された衛生ナプキンに於て、パンティー股部分の中央部に位 置するよう意図された少なくとも二次吸収体（１０）の部分は前記中央部と同形 状を有することを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載の衛生ナプキン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．流体透過性ケーシングシート（１５）と流体不透過性ケーシングシート（ １７）との間に包被された吸収体（８）を含む、衛生パンティー又は失禁ガード の如き、衛生ナプキンあるいは同様の吸収性物品に於て、吸収体（８）は物品の 使用目的期間中に使用者により排出された全流体を吸収する能力を持つ一次吸収 体（９）と、前記一次吸収体の面積よりも少なくとも５０％大きい面積を有する 二次吸収体（１０）とを含むことを特徴とする衛生ナプキン。 ２．二次吸収体（１０）の面積は一次吸収体（９）の面積よりも少なくとも７ ０％大きいことを特徴とする請求の範囲第１項記載の衛生ナプキン。 ３．二次吸収体（１０）は一次吸収体（９）よりもより可撓性又は柔軟性があ り且つ前記一次吸収体よりも遥かに低い吸収力を有することを特徴とする請求の 範囲第１項又は第２項記載の衛生ナプキン。 ４．二次吸収体（１０）は一次吸収体（９）を越えて前記一次吸収体の全周囲 に延びることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項の何れか一項記載の衛 生ナプキン。 ５．一次吸収体（９）は二次吸収体（１０）の前方部分に配置され且つナプキ ンが着用されるとき、一次及び二次吸収体が相互に重なるナプキンの部分で着用 者の体に最も接近して位置することを特徴とする請求の範囲第４項記載の衛生ナ プキン。 ６．二次吸収体（１０）は一つ又はそれ以上のティッシ ュ層から構成されることを特徴とする請求の範囲第５項記載の衛生ナプキン。 ７．二次吸収体（１０）は不織材料から構成されることを特徴とする請求の範 囲第５項記載の衛生ナプキン。 ８．二次吸収体（１０）は吸収性材料に於ける流体輸送を妨げる手段を備える ことを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載の衛生ナプキン。 ９．流体輸送阻止手段は二次吸収体に形成された折り畳み部であることを特徴 とする請求の範囲第８項記載の衛生ナプキン。 10．流体輸送阻止手段は二次吸収体に形成された非吸収性材料のラインから構 成されることを特徴とする請求の範囲第８項記載の衛生ナプキン。 11．流体輸送阻止手段は吸収された流体を化学的に拘束可能な吸収性繊維から 構成されることを特徴とする請求の範囲第８項記載の衛生ナプキン。 12．前方部分（１）、後方部分（２）及び中間股部分（３）を含むパンティー と協働するよう意図された衛生ナプキンに於て、パンティー股部分の中央部に位 置するよう意図された少なくとも二次吸収体（１０）の部分は前記中央部と同形 状を有することを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載の衛生ナプキン。